柏市の高齢者支援の取り組み
柏市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 緊急通報システム
- 寝具乾燥消毒
- 配食サービス費助成
- 生活支援短期宿泊助成
緊急通報システム
柏市では一人暮らしの高齢者を対象に、緊急通報装置を貸し出ししています。急に具合が悪くなったときや健康の相談があるときなどにボタンを押すだけで、受信センターの相談員に繋がります。
緊急通報装置は、固定電話型装置とペンダント型装置のセット、携帯電話型装置のどちらかを選択可能です。
このシステムを利用するには、緊急時の駆けつけなどが可能な近隣の家族や知人を協力員として登録する必要があります。利用費として1ヵ月510~1220円がかかります。
参考:「緊急通報システム 」(柏市)
寝具乾燥消毒
柏市では自分で布団を干すのが難しい高齢者を対象に、乾燥車が訪問して寝具の乾燥消毒を月1回おこなっています
対象となる条件は、要支援・要介護認定を受けているか65歳以上の一人暮らしの方、もしくは65歳以上のみの世帯で布団を自力で干せない方です。
このサービスを利用するには、費用はかかりません。
参考:「寝具乾燥消毒」(柏市)
配食サービス費助成
噛む力や飲み込む力が低下した高齢者を対象に、ミキサー食やムース食の配食弁当の費用を助成しています。
助成を受けられる配食は、市が指定している事業者が提供しているもの。ミキサー食やムース食などの嚥下食に該当するメニューのみ助成対象で、普通食は対象外です。1食あたり500円の自己負担で利用できます。
利用するには、事前の申請が必要です。市役所の高齢者支援課に申請書を直接提出もしくは郵送で申請ができます。
参考:「配食サービス費助成」(柏市)
生活支援短期宿泊助成
生活支援短期宿泊助成事業の対象となるのは、介護認定を受けていない65歳以上の方。体調がすぐれないときや家族の都合で家にいられない場合などに老人ホームに宿泊できます。
利用料は1日380円。食事代は別途発生します。最大年10日間、宿泊できます。
参考:「生活支援短期宿泊助成」(柏市)
柏市の老人ホーム事情
2022年時点で柏市内の特別養護老人ホームは26施設、定員の合計は1628人です。柏市では、今後の高齢化を想定して、2026年度までに定員300人分の施設を新設する計画を策定しています。
特別養護老人ホームは、公的な介護施設のひとつでほかの施設よりも人気があります。そのため、入所待ちをする人数が多く、申込みから入所までに数ヵ月~数年かかる場合もある施設です。
その理由は、特別養護老人ホームが安価で終身利用ができるから。同じく公的な老人ホームである介護老人保健施設では、身体機能が回復すると退所を求められる場合が多く、長期的な入所ができません。対して特別養護老人ホームは終身利用を前提とした施設のため人気が高く、入所待ち期間が長くなっています。
もし、急いで入居先を見つけたい場合は、空室があることも多い民間の老人ホームも探してみましょう。民間の老人ホームには、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがあります。施設によって提供サービスが異なるので、事前にサービス内容を確認してから施設探しを始めるのがおすすめです。
参考:「第9期高齢者いきいきプラン21(全体版)」(柏市)