以前はグループホームの介護スタッフとして働いていた石坪さん。介護スタッフのときから仕事への思いは変わっていないと語ります。どんな思いを持って入居相談員の仕事をしているのでしょうか?
また、介護に携わっていたからこそ、お客様のお話に共感することもあるそうで…。石坪さんの仕事への強い思いや感じていることを詳しく聞きました!
―石坪さんは、以前はグループホームの介護スタッフをしていたと伺いました。介護スタッフから入居相談員になろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
グループホームで働いていたときに、せっかく入居していただいたのにすぐに退去してしまった入居者さんがいたのがきっかけですね。
その方は、入居して1ヵ月経たないうちに入院して施設に帰ってこれなくなってしまって。入院して身体状況が変化したのもあると思いますが、入居してみて「思っていたのと違った」と感じることがあったんじゃないか、と後になって思ったんです。
―ミスマッチを起こしてしまったのではないかと。
そうです。せっかく入居していただいたなら長く暮らしていただきたいですし、すぐに転居となるとご家族の負担も大きいですよね。お金が余計にかかっちゃいますし…。
前職でそういう経験もあり、介護スタッフとは別の立場で介護に携わってみたいとちょうど考えていたこともあって、入居相談員の仕事をしたいと思ったんです。お客様が長く生活できる施設探しのお手伝いができたらなぁ、と。
―入居相談窓口はたくさんありますが、そのなかでも「いい介護」を選んだのはどうしてですか?
実は、ほかの入居相談員の紹介ページを見て、なんです(笑)。
―そうだったんですか!?
先輩相談員の紹介ページは一通り読みました(笑)。紹介を読んで、「いい介護」なら自分の考えと近い人と一緒に働けるんじゃないかと思ったんです。
―というと?
グループホームで働いていたとき、入居者さんに寄り添った介護をしたいという思いを持って仕事をしていて。転職してもお客様に寄り添った仕事をしたいと考えていました。それと、私と同じ思いを持った人と一緒に働きたいとも思っていました。
各入居相談員の紹介ページに書かれている先輩方の仕事への思いを読んで、「ここならお客様に寄り添った仕事ができそう」と思って「いい介護」の入居相談員をしたいと思ったんです。
―実際に、「いい介護」で入居相談員として働いてみてどうですか?
「ここを選んで正解だったな」と感じています。お客様に寄り添ったご提案をする先輩ばかりですから。それに、希望条件に合う施設がないときにはっきりないことを伝えるのもお客様のことを思っているからこそだなと思っています。
―条件が多くなると、希望をすべて叶えるのは難しいですもんね。
希望に合う施設がないことをきちんと伝えないと、お客様にご迷惑がかかることもありますし…。
それに、お客様の状況を考えて、あえて施設のご提案をしないこともあるんですよ。
―老人ホームの入居相談室なのに、施設をご紹介しないんですか?
例えば、入居するご本人の状態があいまいなときは、ミスマッチを起こしやすいので施設のご紹介しないこともあるんです。ご家族が遠方に住んでいてご本人の状態を把握していなかったり、入院中で体調が安定していなかったり…。
そういうときはすぐに施設のご案内をするのではなく、ちょっと時間を空けてご連絡しています。「お母様のご状況わかりましたか?」みたいな。
―施設探しってわからないことだらけで混乱しますし、状況を把握する時間をもらった方が落ち着いて探せるのかもしれないですね。
すぐに施設をご案内した方が良いのか、少し時間を空けた方が良いのか…先輩相談員はすぐに判断して自然にお客様とお話ししていますが、なかなか見極めが難しいところなんです。私はまだまだ悩みっぱなしです(笑)。
―入居相談を受けるうえで、心がけていることはありますか?
お客様のお話をしっかり聞くことですね。
ご相談いただく方のなかには、ご本人の要介護度が上がって介護が大変になったことが理由で施設探しをしている方がたくさんいます。「介護がしんどい」「私しか面倒を見る人がいない」と、苦しい気持ちを抱えている方も多いので、その声に耳を傾けることを大切にしています。介護の仕事をしていた身として、気持ちがよくわかりますから。
―仕事としての介護も、家族の介護も、本当に大変ですよね…。
家族だと私情も入りますし、仕事での介護よりも大変だと思います。仕事として介護をするなら大変なことがあってもある程度は割り切れますが、家族の介護って簡単には割り切れないじゃないですか。在宅介護をしているってすごいな、と思っています。
なので、介護を家族だけで抱えないで施設に入居するのもひとつの選択肢として持ってほしいんです。介護施設に入ることをハードルが高いように考えている方も多いと思いますが、「そんなことはないよ」とお伝えしたいですね。
―老人ホームをもっと身近に感じてほしいですよね。
そうなんです!気軽に見学に行ってみて、老人ホームの雰囲気を感じてもらいたいです。
それに、「家族の介護をする」というと、自分の手で介護をしないといけないと考えている方もいると思うんですが、老人ホームに入って”ほど良い距離感”で接するのも悪いことじゃない、とお伝えしたいです。
介護を家族だけで抱えないで、ぜひ私たちに相談していただきたいですね。
【プロフィール】
石坪 桃歌
兵庫県尼崎市生まれのO型。自身をインドア派、と言いつつも東南アジア3ヵ国を旅したというアグレッシブな面を持つ。日向坂46が大好きで、推しを追いかけてライブやイベントに行く日々を過ごす。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。