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認知症の原因は?知っておきたい!タイプ別の認知症

2021年12月7日2022年10月18日認知症について

認知症とは、さまざまな病気や障がいが原因で脳の働きが低下し、記憶力・判断力に支障が出て日常生活が困難になる症状を指します。一般的には高齢者が発症することが多いですが、30代の若い世代で発症することもあります。

この記事では認知症の原因と種類について説明します。

また認知症に対する予防なども紹介しているので参考にしてみてください。

この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. 認知症の主な原因
  • 2. 認知症につながりやすい主な疾病
  • 3. 高齢者の5人に1人が認知症に
  • 4. 認知症は予防と早期発見が大切
  • 5. 認知症介護を続けるための5つのポイント
  • 6. 認知症の原因に関するよくある質問

認知症の主な原因

認知症は、脳の病気や機能の低下が原因で起こる病気です。

中でも患者数が多いと言われているアルツハイマー型認知症は脳神経の変性で起こり、脳血管性認知症は脳血管障害によって起こります。このように認知症の原因はさまざまです。

アルツハイマー型認知症の原因

認知症患者の約67%がアルツハイマー型認知症で最も多いと言われています。

アルツハイマー型認知症の原因は、脳にアミロイドβやタウタンパク質が蓄積され、脳細胞が損傷したり神経伝達物質が減少すること。アミロイドβは、加齢に伴い増えるので高齢者が発症することが多く、脳の一部の変性によりゆっくり病状が進行します。

一方、若年性アルツハイマーは30代から50代で発症することもあり、遺伝が関係していると言われています。

アルツハイマー型認知症とは?原因や症状、進行するとどうなる?

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脳血管性認知症の原因

脳血管性認知症の原因は主に、脳出血や脳梗塞などの脳の血管障害。認知症の約19%が脳血管認知症で男性に多いと言われています。

脳出血は、脳の血管の損傷によって出血した血液が溜まり、脳細胞を圧迫して症状が出ます。

脳梗塞は、脳の血管が詰まり血が巡らなくなったことで、その部分の脳の働きが消えてしまう病気です。

脳血管性認知症とは?原因や症状の特徴を解説

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レビー小体型認知症の原因

レビー小体型認知症の原因は、神経細胞にできたレビー小体が大脳皮質や脳幹に過剰に作られること。認知症のうち約4%を占めているのが、このレビー小体型認知症と言われています。

他の認知症に比べ進行が早く、高齢の男性に多いという特徴がありますが30代でも発症することもあります。

レビー小体型認知症とは?原因や症状、治療についても解説

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前頭側頭型認知症(ピック病)の原因

前頭側頭型認知症の原因は、思考や判断機能を司る前頭葉と、記憶や聴覚機能を司る側頭葉が萎縮すること。タウタンパク質などの性質が変異して蓄積することで血流が悪くなり、その部分の機能が低下します。

現在、前頭側頭型認知症がなぜ発生するのかはまだ解明されていません。

認知症につながりやすい主な疾病

脳腫瘍

脳腫瘍には、原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍があります。

どちらも軽い頭痛が初期症状として現れ、次第に頭痛の時間と痛みが増し治療をしないと激痛を伴うようになります。

意欲低下・物忘れ・聴力・判断能力の低下・耳鳴り・性格の変化などの認知症に似た症状が特徴で、遺伝子の変化が発症原因のひとつであると考えられます。

正常圧水頭症

正常圧水頭症は、脳内に過剰に脳脊髄液が溜まり脳を圧迫することで発症する病気です。

くも膜下出血や髄膜炎などに伴って起こる続発性と、原因がわかりにくい特発性にわけられますが、特発性正常圧水頭症が多くみられる傾向にあります。

認知症と症状は似ていますが、早期発見による治療で改善が期待できます。

通常は高齢者に多く、知人の名前が出てこなくなったり、判断能力、意欲の低下、歩行障害を伴います。特に歩行障害は、小幅で足を引きずる、がに股歩きなど、特徴的な歩行が見られます。

比較的異変に気づきやすい点から認知症と異なり、正常圧水頭症の診断をされることが多いです。

甲状腺機能低下症

甲状腺とは、喉仏のすぐ下にある小さな臓器です。

その中に甲状腺ホルモンという身体の発育を促進し、新陳代謝を高めるホルモンを作り血液中に分泌するためのホルモンがあります。この甲状腺ホルモンは多くても少なくても身体に重大な影響を与えます。

症状には、意欲の低下、体重増加、身体のむくみなどが挙げられ、高齢者になると記憶力の低下などが見られます。甲状腺が腫れている場合には、甲状腺機能低下症を疑ってください。

また、正常な甲状腺は柔らかく外から触ってもわかりませんが、腫れてくると触ったり首を見ただけでわかることもあります。

高齢者の5人に1人が認知症に

現代の日本は65歳以上の高齢者の割合が20%を超えた超高齢社会に突入しています。そのなかで認知症の高齢者は、2020年現在で約600万人、2025年には700万人になると推定されています。

認知症になると本人も家族も負担が多く、不安を感じてしまいます。しかし、高齢者の約5人に1人が認知症になると言われるほど、発症率が高く、誰でもかかり得る症状です。

だからこそ認知症をむやみに恐れるのではなく、認知症に対する正しい理解を深めることが必要。わたしたちはこれから認知症になっても困らない共生社会をつくっていくことが重要です。

認知症を知ろう|症状や原因、種類などの全知識をわかりやすく解説

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認知症は予防と早期発見が大切

認知症の予防

大事なのは、認知症にならないように早い段階から意識しておくこと。認知症予防を生活に取り入れていることで、認知症になったとしても、その進行を緩やかにすることもできます。

認知症の予防として大切なのが食生活です。バランスの取れた食生活を意識することは、あらゆる病気のリスクを軽減します。認知症も同様で、多くの食材をバランスよく食べることが大切です。

また、アルツハイマー型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣病との関連が強いとも言われているので、低塩分、低糖質の食事を心がけましょう。

あわせて適度な運動も大切です。適度な運動をすることで筋肉量の低下を予防し、いつまでも元気な足腰を維持することができます。また、運動は身体だけではなく、脳にも良い刺激をもたらします。

認知症の早期発見

認知症には早期発見、早期治療が重要です。認知症の初期症状である記憶障害は単なるもの忘れとして見逃されることも多いのですが、早く対処すれば進行を遅らせることもできます。

他の病気と同様に、放置しておくことは非常にリスクがあります。早い段階からさまざまな治療を受けておくことで、たとえ認知症でも、症状を抑えて生活することも可能です。

認知症予防|生活習慣を見直す3つのポイント

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現時点において、認知症に対する確立された予防法・治療法はありません。しかし近年では、生活習慣病の ...

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認知症介護を続けるための5つのポイント

認知症は完治することがなく、長期戦のリスクも高い病気です。認知症の人を介護することはとても負担が大きく、ストレスをためやすくなります。認知症介護にめぐり、痛ましい事件が起きることもあります。

認知症介護を続けるために、大切な心得を5つご紹介します。

1.自分も大切にする

愛する家族が認知症を発症することは、とてもショックなことです。家族が変わっていく姿を見ることは辛いですし、ストレスを感じてしまいます。

介護をするときに大切なのは、必要以上に頑張りすぎたりせずに、自分自身の健康や時間も大切にすることです。

2.溜め込まない

認知症の家族を介護する中で、不満や悲しみは生まれてきます。その気持ちをずっと自分だけでしまっておくと、いつか爆発してしまいます。

負の感情は溜め込まないことが一番です。ときどきは友人に愚痴をこぼしたり、家族につらいと本音を漏らしたり、カラオケで発散させたり。気持ちを切り替えながらやっていきましょう。

3.比較しない

誰かと比べるというのは、どうしてもマイナスの感情を生み出しやすくなります。特に認知症は、人によって症状の重さや症状のあらわれ方は違います。

ほかの認知症の人と比べてどうということは考えても仕方ありません。誰かと比較して、悲しい気分になるのはやめましょう。

4.まわりにも頼る

介護をしているときは大変すぎて、自分一人で抱えてしまいがちです。しかし、一人で介護するのは不可能です。周りの人や外部のサービスを上手に利用して、頼りながらやっていきましょう。

5.「今」を大切に

介護は大変なので、どうしても介護に手いっぱいで周りを見たり、今の時間を楽しむ余裕はなくなります。しかし、介護は永遠に続くわけではありません。長い目で介護についてとらえて、なるべく「今」を大切に過ごしましょう。

認知症の介護|気をつける4つのポイント、続けるための5つの心得

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認知症の人を介護する際に大切なことは、驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけないということが挙げ ...

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認知症の原因に関するよくある質問

認知症は誰でもなりますか?

認知症は、誰でもかかる可能性があります。認知症の高齢者は2020年時点で約600万人、2025年には700万人にもなると推定されています。認知症は発症率が高く、高齢者の約5人に1人が認知症になる可能性があると言われています。

認知症につながりやすい病気はありますか?

「脳腫瘍」「正常圧水頭症」「甲状腺機能低下症」が主な疾病として挙げられます。

主に脳内の疾病は認知症に直結しやすく、脳腫瘍は、意欲低下・物忘れ・聴力・判断能力の低下・耳鳴り・性格の変化などが特徴で、遺伝子の変化が発症原因のひとつであると考えられます。

また正常圧水頭症は、脳内に過剰に脳脊髄液が溜まり脳を圧迫することで発症する病気です。知人の名前が出てこなくなったり、判断能力、意欲の低下、歩行障害を伴います。ただし正常圧水頭症の場合、早期発見による治療で改善が期待できます。

認知症にならないための予防策はありますか?

認知症の予防として大切なのは「食生活を意識」「適度な運動」「良質な睡眠」「ストレスを溜めない」などといったことが挙げられます。また、アルツハイマー型認知症に予防として、低塩分、低糖質の食事は必須です。

▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる

この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

2021年12月7日2022年10月18日認知症について

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アルツハイマー型認知症とは?原因や症状、進行するとどうなる?

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認知症の中で最も多いと言われるのがアルツハイマー型認知症。「アルツハイマー」という言葉だけでも聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか? この記事では、アルツハイマー型認知症ではどのような症状が出るのか?その原因や具体的な症状、予防法について解説していきます。 アルツハイマー型認知症とは? 認知症は症状によって3つのタイプに分類されます。そのうちのひとつがアルツハイマー型認知症で、そのほかの認知症にはレビー小体型認知症と脳血管性認知症があります。 アルツハイマー型認知症は全体の約4割を占めると言われ、認知症の中でも最も多いタイプ。完全に治す治療法は現在のところ見つかっていません。 アルツハイマー型認知症の原因は? アルツハイマー型認知症の原因は所説ありますが、脳にアミロイドβといった特定のたんぱく質がたまり、それに伴い脳細胞が死滅、損傷。脳全体が変形したり、萎縮したりすることで、アルツハイマー型認知症が起きると言われています。 症状が進行すると自分がしたことをすべて忘れてしまう記憶障害や、物事を順序だてておこなうことが難しくなる実行機能障害などが起き、日常生活を送るのが難しくなります。 アルツハイマー型認知症の症状とその経過 認知症の症状には「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の2つがあります。中核症状とは認知症の典型的な症状のことで、行動・心理症状(BPSD)は中核症状が起こることによって引き起こされる二次的な行動・心理的な症状のことです。 中核症状はある程度定型化しているのに対し、行動・心理症状(BPSD)は認知症の進行度合いや周囲との関係性、本人の生活などにより、症状もさまざまです。 代表的な中核症状や行動・心理症状(BPSD)について詳しく見ていきましょう。 代表的な中核症状 中核症状とは認知症になると症状としてあらわれるもので、主に「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」「失行」の4つがあります。 症状としてはっきりしているので、中核症状の内容を知っていれば「認知症かも?」と早めに気づいて、早めに治療することができます。 記憶障害 記憶障害はその名の通り、「ものを覚える」ことができなくなる障害のことです。「もの忘れ」とも似ていますが、食べた料理を忘れることがもの忘れなら、食べたこと自体を覚えていないのが記憶障害の状態です。 見当識障害 見当識障害は、主に時間と場所がわからなくなる状態のことです。 いまが何月何年なのか、ここはどこなのかということがわからなくなります。季節感もなくなるので、冬なのに薄着をしたり、夏なのにコートを着ようとするといった症状が見られます。 実行機能障害 実行機能障害になると、食材を買い物して、料理を作るという物事の段取りがたてられなくなったり、なにかを計画することが難しくなります。いくつかの工程を経る動作に加えて、複数の動作を同時にこなすこともできません。 失行 それまで当たり前にできていたことができなくなることを、失行と言います。 テレビをつける、お風呂を沸かすといった日常の動作も理解できなくなります。自分で身体を動かすことはできますが、誰かの指示どおりに行動したり、お箸などの道具を使うことは難しいようです。 代表的な行動・心理症状(BPSD) 行動・心理症状(BPSD)はアルツハイマー型認知症に見られる症状ですが、中核症状のように一律に症状がでるわけではありません。症状は人によって異なりますが、自分が忘れたものを盗まれたと思い込む「物盗られ妄想」や、「介護拒否」などがよく見られます。 症状の経過 初期症状 記憶障害 アルツハイマー型認知症になると、早い段階で記憶障害の症状があらわれます。 特徴として、昔のことはよく覚えているのに、最近のことを覚えられない傾向にあります。たとえば食事をしたのに、すぐに食べたことを忘れてしまい、また食べようとするといった事例も。 時間の見当識障害 いまの時間に対する意識が混乱するような症状を見当識障害といいます。 時間帯や日時、季節などがわからなくなり、朝起きたばかりなのにお風呂に入って寝ようとしたり、夏なのに厚着をしだしたりします。 実行機能障害 物事を順序だてておこなうことが難しくなる症状のことです。 ご飯を研いで、炊飯器にいれて、炊飯器をセットするというような複数の工程をこなすことができなくなるので、日常生活に大きな支障がでてしまいます。 中期症状 場所の見当識障害 自分がいる場所が理解できなくなり、家の近所で道に迷ったり、わからないまま遠くへ行ってしまうこともあります。 トイレやお風呂といった家の中の場所についてもわからず、パニックになることも。 失行 テレビのスイッチの切り方や洋服の着脱の仕方など、今まで当たり前にできていた簡単なことができなくなることを「失行」といいます。 初期は本人も周囲も認知症だという認識がないので、大変戸惑い、自信をなくしてしまったり、傷つくケースが見られます。 次第に言語能力も低下するので、的確な言葉で自分の状態や気持ちを伝えられずに、暴言やうつ症状を引き起こすこともあります。早めに気づいて、病院に連れて行くといった対応が大切です。 後期症状 後期になると歩行したり、食事をしたり、排泄するといった生きていくために必要な動作が自力ではできなくなります。そのため生活の大部分は寝たきりになったり、つきっきりの介護や医療支援が必要になってきます。 言語能力が後退し、会話をすることも難しくなってきます。しかし一方で、喜怒哀楽などの感情は残っているので、本人の気持ちを尊重し、人間としての尊厳を守る介護をしていかなければなりません。 アルツハイマー型認知症の方への対応 環境を整える アルツハイマー型認知症の家族がいるときは、まずは家の中の環境整備が大切です。 認知症になると、それまで自力でできていたこともできなくなったり、家の中の場所がわからなくなります。トイレまでの道筋に矢印のマークをつけたり、何の場所かわかるように「トイレ」「お風呂」といった文字をはっておくのも良いでしょう。 また家の中の不要な段差をなくしてバリアフリーを意識したり、手すりをつけるといったリフォームも有効です。 どのような環境なら快適に過ごせるか、本人の意思も尊重しながら対応していきましょう。 本人との接し方 アルツハイマー型認知症になると本人も自分はどうなっていくのか不安と混乱を抱えることになります。そのような時に、大声で叱ったり、頭ごなしに否定するような対応をしてはいけません。なるべく本人が不安に感じないように、本人の話をしっかり聞いて、本人の気持ちに寄り添うことが大切です。 もし食事をしたことを忘れているようなら、「もう食べたでしょ」というようなことは言わずに、軽食やお菓子をだしてあげるのもいいでしょう。また、あらかじめ食事の量を半分にしておいて、残りをあとからだすという方法もあります。 アルツハイマー型認知症は、不安やストレスを強く感じると症状が悪化してしまうこともあります。逆に「自分は大丈夫」「問題ない」と思える対応を続けることで、進行を抑えられる可能性が高くなります。 事例1「○○を盗られた」と責める アルツハイマー型認知症の症状として、自分で置き忘れた物を誰かに盗られたと思い込む「物盗られ妄想」があります。このような症状の場合、まずは「間違いだ」「勘違いだ」とは言わずに、話をちゃんと聞いて共感する姿勢をとることが大切です。相手を否定せずに、一緒に探してみましょう。なるべく本人が自分で見つけるほうが良いので、先に見つけた場合も、本人が見つけるように誘導するようにします。 事例2「ガスコンロの火の消し忘れ」 高齢者のガスの消し忘れによる火災も時々起きています。危険があるので、ついつい声を荒げて注意してしまいがちですが、それでは認知症の人には逆効果です。もし今後も頻繫に起こりそうであれば、早めにIHコンロに変えるといった環境の改善が必要です。最近のIHコンロであれば、「消し忘れ防止機能」がついているものも多くなっています。 アルツハイマー型認知症の診断や治療 診断 認知症かどうかの判定は専門の病院で検査しておこないます。認知症の検査では「面談」「身体検査」「認知症検査」が行われます。まず面談では本人と家族に、過去の病歴や現在の状態についてヒアリングをおこないます。 次に身体検査でレントゲン、血液検査、尿検査、血液検査などをおこないます。これは認知症と併発しやすい病気の有無や、身体の状態を確認するのが目的です。 認知症検査は「脳画像検査」と「神経心理学検査」の2種類があります。脳画像検査はCTやMRIで脳の状態を撮影。アルツハイマー型認知症の場合、脳の萎縮や変形が見られます。 神経心理検査は実際に絵を見て絵の内容を答えるものや、記憶の確認、単純な計算問題などです。神経心理学検査が一定の水準を下回ると認知症の判断が下されます。 治療 現在のところ、アルツハイマー型認知症を完全に治癒する薬は見つかっていません。治療は主にリハビリや症状を抑制する投薬治療が中心になります。 アルツハイマー型認知症は時間がたつと症状が進行していきます。その進行を緩やかにして、本人が安定して生活できるように配慮することが大切です。 処方薬 アルツハイマー型認知症の症状を抑えると言われている処方薬は現在のところ4種類です。 低下した脳の働きの改善を促す処方薬がアリセプト、レミニール、リバスタッチ。脳細胞の損傷を防止するメマリーです。 アルツハイマー型認知症の症状は人それぞれ違いますので、すべての人に効果があるというわけではありません。ただ投薬によって状況の改善が見られることもあります。医師と相談しながら、試してみてください。 またアルツハイマー型認知症になるとイライラしたり、不安感に苛まれてしまうこともあります。そのような時は、対症療法薬として精神安定剤や睡眠薬も効果があるかもしれません。 認知症の予防 認知症の平均発症年齢は51歳と言われています。そのため大切になるのが、認知症にならないように早い段階から意識しておくこと。認知症予防を生活に取り入れていることで、認知症になったとしても、その進行を緩やかにすることもできます。 認知症の予防として大切なのが食生活です。バランスの取れた食生活を意識することは、あらゆる病気のリスクを軽減します。認知症も同様で、多くの食材をバランスよく食べることが大切です。 また、アルツハイマー型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣病との関連が強いとも言われているので、低塩分、低糖質の食事を心がけましょう。 あわせて、適度な運動も大切です。適度な運動をすることで、筋肉量の低下を予防し、いつまでも元気な足腰を維持することができます。また運動は、身体だけではなく脳にも良い刺激をもたらします。 認知症の早期発見 認知症には早期発見、早期治療が重要です。認知症の初期症状である記憶障害は単なるもの忘れとして見逃されることも多いのですが、早く対処すれば進行を遅らせることもできます。 他の病気と同様に、放置しておくことは非常にリスクがあります。早い段階からさまざまな治療をうけておくことで、たとえ認知症でも、症状を抑えて生活することも可能です。 在宅生活が困難な時は 認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。 認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。 小規模多機能居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。 実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。 グループホーム 認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験をがあるスタッフが常駐しているのが特徴です。 入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。 入居者にはそれぞれの役割や責任があたえられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。 グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。 介護付き有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。 民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。 終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。 また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。 [staff_banner] アルツハイマー型認知症に関するよくある質問 アルツハイマー型認知症はどんな症状が出ますか? アルツハイマー型認知症の症状は、あったことそのものを忘れてしまう記憶障害、物事を順序立てて考えられなくなる実行機能障害、時間と場所がわからなくなる見当識障害、当たり前にできていたことができなくなる失行が挙げられます。 また症状が悪化すると、被害妄想や徘徊などの症状も出る場合があります。 アルツハイマー型認知症の原因は何ですか? アルツハイマー型認知症の原因は、脳にアミロイドβといった特定のたんぱく質がたまり、それに伴い脳細胞が死滅、損傷。脳全体が変形したり、萎縮したりすることで、アルツハイマー型認知症が起きると言われています。症状が進行することで、日常生活に弊害が生じます。 認知症は高齢者だけに起こりますか? 認知症は高齢者だけに限らず、若い年齢でも発症する可能性があります。18歳から39歳までに発症した若年期認知症と40歳から64歳に発症した初老期認知症をあわせて若年性認知症と言います。 また若い年齢でもアルツハイマー症状が出ていた場合、若年性アルツハイマーと診断されます。原因は事故による頭部損傷の後遺症でも起こる可能性があります。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "アルツハイマー型認知症はどんな症状が出ますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "アルツハイマー型認知症に症状は、あったことそのものを忘れてしまう記憶障害、物事を順序立てて考えられなくなる実行機能障害、時間と場所がわからなくなる見当識障害、当たり前にできていたことができなくなる失行が挙げられます。また症状が悪化すると、被害妄想や徘徊などの症状も出る場合があります。" } },{ "@type": "Question", "name": "アルツハイマー型認知症の原因は何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "アルツハイマー型認知症の原因は、脳にアミロイドβといった特定のたんぱく質がたまり、それに伴い脳細胞が死滅、損傷。脳全体が変形したり、萎縮したりすることで、アルツハイマー型認知症が起きると言われています。症状が進行することで、日常生活に弊害が生じます。" } },{ "@type": "Question", "name": 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レビー小体型認知症とは?原因や症状、治療についても解説

レビー小体型認知症とは?原因や症状、治療についても解説

レビー小体型認知症は日本人に多い3大認知症のひとつで、アルツハイマー型に次いで多くの患者がいます。 この記事では、レビー小体型認知症の原因や特有の症状、誤診されやすい疾病などを徹底解説。予防や治療方法のほか、在宅介護が困難な場合に入居できる施設を紹介しています。 レビー小体型認知症とは? レビー小体型認知症は、1990年代後半に知られるようになった比較的新しい認知症です。3大認知症のうちアルツハイマー型に次いで患者数が多く、高齢者の認知症の約20%を占めます。 女性よりも男性の発症が多く、物忘れなどの「認知機能障害」のほか、「幻覚」や「抑うつ」、「パーキンソン症状」など特有の症状がみられます。 発症は高齢者に多いですが、早い人では40代から症状が出ることも。また、他の認知症より進行が早いため、できるだけ早い時期からの対策が重要です。 レビー小体型認知の原因は? レビー小体型認知症は、脳の大脳皮質などに「レビー小体」という異常なタンパク質が出現し、神経細胞を破壊することで引き起こされます。しかし、今のところレビー小体出現のメカニズムは解明されていません。 レビー小体が原因の病気にはパーキンソン症候群もあり、レビー小体型認知症との併発も多く見られます。 また、若いときにパーキンソン症候群を発症した人が、高齢になりレビー小体型認知症へ移行することもあります。 レビー小体型認知症の特有症状 レビー小体型認知症では、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に、パーキンソン症状・幻覚・自律神経症状など特有の症状が現れます。 ただしこれらの症状は個人差が大きく、すべてのレビー小体型認知症の方に発現するわけではありません。 レビー小体型認知症で主に見られる症状は以下の通りです。 認知機能障害パーキンソン症状幻覚自律神経症状レム睡眠行動障害 認知機能障害 認知機能障害には、物忘れなどの「記憶障害」や時間や場所・人などを認識する力が低下する「見当識障害」、物事を計画立てて実行するのが難しくなる「実行機能障害」などがあります。 また、認知機能が変動するのが特徴で、意識がはっきりしているときと反応が乏しくぼんやりしているときを繰り返します。認知機能は数分で変動することもあれば同じ状態が数時間、ときには数週間~数ヵ月続くこともあります。 なお、アルツハイマー型認知症では初期から新しいことを覚えるのが難しくなる方が多いですが、初期のレビー小体型認知症では記憶障害はあまりみられません。 パーキンソン症状 レビー小体型認知症はパーキンソン症候群と同じレビー小体が原因のため、パーキンソン症状が発生します。 具体的には、「手足が震えたり筋肉が硬くなる」「動作が遅くなる」「体のバランスをくずして転倒しやすくなる」などが主な症状です。さらに進行すると「嚥下障害」が現れ、「誤嚥性肺炎」の原因となります。 幻覚 幻覚の中で最も多いのが「幻視」です。幻視とは他人に見えないものが見える症状で、本人が幻視とわかっていることもあれば、わかっていない場合もあります。見えるものは人により異なりますが、「虫が床を動いている」など具体的ことが多いです。 そのほかに、「壁のしみが人の顔に見える」「小さなゴミが虫に見える」など、現実に存在するもの別のものに見える「錯視」や、他人には聞こえない音や声が聞こえる「幻聴」があります。 自律神経症状 レビー小体型認知症では自律神経のバランスが崩れることで、便秘や尿失禁、体のだるさなどのざまざまな自律神経症状が現れます。 また、「起立性低血圧」による立ちくらみも起こります。これは、立ち上がったときの急激な血圧低下による脳への血流減少が原因で、めまいや失神につながります。失神による転倒は大きなけがにつながるため、注意が必要です。 レム睡眠行動障害 レム睡眠行動障害は、眠りの浅い「レム睡眠」中に怖い夢やリアルな夢を見てしまい、「誰かと声を出して話をする」「大声を出す」「手足を動かす」など、夢の中と同じ動きをします。このため自分自身がけがをしたり、隣で寝ている人にけがをさせてしまうこともあります。 レビー小体型認知症の症状とその経過 レビー小体型認知症の進行過程は人により異なります。しかし、アルツハイマー型認知症などのほかの認知症と比べると進行スピードが早いといわれており、多くの方は初期症状から常に介助が必要な後期状態まで10年以内で到達します。 レビー小体型認知症ではどのように症状が進行するのか、一般的な経過を見ていきましょう。 初期症状 レビー小体型認知症の初期では、物忘れなどの認知機能低下はほとんど見られず、次のような特有の症状が現れはじめます。 パーキンソン症状 レビー小体型認知症の初期には、次のようなパーキンソン症状が多く見られます。 振戦:手足の震え無動:動きが遅くなる固縮:筋肉が硬くなる姿勢反射障害:体のバランスが悪くなる これにより表情に乏しくなったり、転倒しやすくなります。また、歩くときに前かがみになったり、歩幅が小さくなったり、歩き出しの一歩が出にくくなることも。一方、歩き出すと突進してしまうこともあります。 幻覚・幻聴 視覚をつかさどる後頭葉がレビー小体によるダメージを受けることで、存在しないものが見えてしまい、次のような行動をとることがあります。 何もない床に向かって虫を捕まえようとする誰もいないほうに向かって話しかける誰もいないのに不審者がいると通報する また、誰もいないはずの部屋から声が聞こえるなど、幻聴が聞こえることもあります。 自律神経症状 レビー小体型認知症では、交感神経と副交感神経の調整がうまくいかなくなることで、次のような自律神経症状がみられます。 立ちくらみ寝汗便秘や頻尿動悸やだるさ また、自律神経症状による不調が抑うつ状態につながるケースも多いです。 レム睡眠行動障害 レビー小体型認知症の方は、レム睡眠時に次のような行動をとることがあります。 寝言を言う大声を出す暴れる 眠っているとは思えないような行動もみられますが、急に起こすと夢と現実が混同して混乱することも。危険がない場合は見守るようにしましょう。 中期症状 レビー小体型認知症の中期では、初期症状の変動が大きくなります。症状の軽いときと重いときを繰り返しながら、徐々に症状が強まっていくのが特徴です。食後に動作が遅くなったり、夕方に幻視を見るなど、症状の波は1日のうちでも変動します。 また、このころから認知機能障害が現れるとともに、症状の進行は早まります。 認知機能障害 認知機能障害は中期になって出はじめることが多く、次のような症状がみられます。 記憶障害:物忘れなど見当識障害:時間や場所・人などの認識力の低下実行機能障害:物事を計画立てて実行するのが難しい 認知機能は1日のうちでも変動し、特に夕方に悪化する傾向があります。調子が良いときと悪いときの差が大きいため、調子が良いときだけを見ると認知症とわかりにくいこともあります。 後期症状 レビー小体型認知症の後期には、次のような症状がみられます。 パーキンソン症状が強くなり、ちょっとしたきっかけでも転倒しやすくなる自律神経症状によるふらつきや立ちくらみが増える嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎になりやすくなる 転倒や立ちくらみなどが増えることで、身体介護の必要な場面が増加します。このため、在宅での生活や家族介助が難しい場合も出てきます。 レビー小体型認知症と誤診されやすい疾病 レビー小体型認知症では、次のような病気やほかの認知症と誤診されることも多いです。 うつ病 気力や関心がうすれてぼんやりしていたり、不眠などから診断されることがあります。 アルツハイマー病 認知機能の低下によって診断されることがあります。 パーキンソン病 レビー小体型認知症も併発しているにもかかわらず、パーキンソン病のみ診断されることがあります。 その他、精神疾患 幻視などによる異常な言動から診断されることがあります。 レビー小体型認知症の方への対応 環境を整える 転倒による骨折などで体の動きが不自由になると、認知症の症状の進行が早まることがあります。 レビー小体型認知症では、パーキンソン症状により歩幅が小さくなったりふらついたりするため、転倒リスクが高まります。家の中の段差をなくしたり手すりを設置するなど、転倒や転落を防止しましょう。 本人との接し方 レビー小体型認知症の特徴である幻覚や症状の変動には、次のように対応します。 事例1「知らない人がいる」と訴える 本人にとって、幻視は現実に見えています。否定すると混乱したり、拒絶されたと感じるため、「追い払いましたよ」などの声をかけて安心させることが大切です。 事例2 昨日できたことが今日はできない レビー小体型認知症の症状には波があります。昨日できていたことが今日できなくても、励まして無理をさせる必要はありません。どんな周期で意識がはっきりするかデータを取り、リハビリなどは状態が良さそうなときにおこないましょう。 レビー小体型認知症の診断と治療 診断 レビー小体型認知症ではほかの認知症と比べて脳の萎縮が目立たないため、CTやMRIなどの画像で診断できることはほとんどありません。 このため、口頭での質問のほか、文字・図形・絵などの課題をを描く神経心理学検査を実施し、症状が認知症によるものなのかを確認します。レビー小体型認知症では、記憶や計算機能などに比べて視覚を使った課題を苦手とします。 さらに、自律神経の働きを調べるため、MIBG心筋シンチグラフィという検査をおこなうこともあります。 幻視やパーキンソン症状、レム睡眠障害など、レビー小体型認知症特有の症状の有無も診断の大きなポイントです。正しい診断を受けるため、周囲の人は日常で現れる症状を記録しておき、医師に伝えましょう。 治療 レビー小体型認知症はほかの認知症と同様に根本的な治療薬はなく、症状を抑える投薬治療が主体です。症状に合わせ、記憶障害に対する薬・幻覚などの精神症状に対する薬・バーキンソン症状に対する薬が処方されます。 ただし「薬剤過敏性」という特徴があり、通常量以下の薬物でも過敏に反応し、興奮したり副作用が出ることがあります。 薬剤の量の調節が難しいため、服薬後の体調や症状の変化を観察・報告するなど、医師や看護師・薬剤師等と連携が欠かせません。 非薬物療法 認知機能や生活機能の維持・改善には、非薬物療法も重要です。 特に、動きが遅くなったり筋肉が硬くなるなどのパーキンソン症状の改善や進行抑制には、運動療法が効果的です。散歩やストレッチなどの日常的な運動に取り組みましょう。 また、デイサービスへの通所も効果的です。デイサービスには理学療法士などのリハビリ専門職が配置されており、専門家の指導のもと適切なリハビリをおこなえます。さらに、家族以外と関わりを持ったり、レクリエーションで脳を活性化できる点でも効果が期待できます。 認知症の予防 認知症の平均発症年齢は51歳と言われています。そのため大切になるのが、認知症にならないように早い段階から意識しておくこと。認知症予防を生活に取り入れていることで、認知症になったとしても、その進行を緩やかにすることもできます。 認知症の予防として大切なのが食生活です。バランスの取れた食生活を意識することは、あらゆる病気のリスクを軽減します。認知症も同様で、多くの食材をバランスよく食べることが大切です。 また、アルツハイマー型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣病との関連が強いとも言われているので、低塩分、低糖質の食事を心がけましょう。 あわせて、適度な運動も大切です。適度な運動をすることで、筋肉量の低下を予防し、いつまでも元気な足腰を維持することができます。また運動は、身体だけではなく脳にも良い刺激をもたらします。 在宅生活が困難なときは 認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。 認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。 小規模多機能居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。 実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。 グループホーム 認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験をがあるスタッフが常駐しているのが特徴です。 入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。 入居者にはそれぞれの役割や責任が与えられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。 グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また、介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。 介護付き有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。 民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。 終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。 また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。 [staff_banner] レビー小体型認知症に関するよくある質問 レビー小体型認知症はどんな症状が出ますか? レビー小体型認知症は、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に、「パーキンソン症状」「幻覚」「自律神経症状」「レム睡眠行動障害」など特有の症状が現れます。 またレビー小体型認知症は、ほかの認知症と比べると進行スピードが早いと言われており、初期症状から常に介助が必要な後期症状まで10年以内で到達するのが特徴です。 レビー小体型認知症の原因は何ですか? レビー小体型認知症の原因は、脳の大脳皮質などに「レビー小体」という異常なタンパク質が出現し、神経細胞を破壊することで引き起こされます。しかし、レビー小体という物質が何故脳に出現するかは不明で、脳の年齢的な変化であると考えられています。 レビー小体型認知症の症状が進むとどうなりますか? レビー小体型認知症は、ほかの認知症と比べると進行スピードが早く、最終的にパーキンソン症状や自律神経症状が悪化し、転倒や立ちくらみなどが増えます。また、嚥下機能の低下も目立ち始め、誤嚥性肺炎を発症する可能性もあります。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "レビー小体型認知症はどんな症状が出ますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "レビー小体型認知症は、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に、「パーキンソン症状」「幻覚」「自律神経症状」「レム睡眠行動障害」など特有の症状が現れます。またレビー小体型認知症は、ほかの認知症と比べると進行スピードが早いと言われており、初期症状から常に介助が必要な後期症状まで10年以内で到達するのが特徴です。" } },{ "@type": "Question", "name": "レビー小体型認知症の原因は何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": 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脳血管性認知症とは?原因や症状の特徴を解説

脳血管性認知症とは?原因や症状の特徴を解説

認知症の中でアルツハイマー型認知症に次いで多いのが脳血管性認知症。脳血管障害は生活習慣を改善することで予防できるとも言われています。 この記事では、脳血管性認知症の原因や症状について解説します。 他の種類の認知症と同様に、脳血管性認知症でも予防と早期発見が大事です。症状の出方や原因も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。 脳血管性認知症とは? 脳血管性認知症とは、何らかの要因により血液の循環が妨げられ、栄養が届かなくなった脳細胞が死滅。死滅した脳細胞の部位によって、認知症の症状があらわれるようになります。 脳血管性認知症は、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症と並んで、3大認知症と言われています。 脳血管性認知症の特徴としては女性より男性に多く、男性は女性の2倍の疾病数が報告されています。また、脳だけではなく、歩行障害や言語障害といった身体のさまざまな場所に症状があらわれることも知られています。 脳血管性認知症の原因は? 脳血管性認知症の原因は、脳内の血管になんらかの障害(脳血管障害)が起きることによって発生します。 脳血管障害には脳内出血やくも膜下出血、脳梗塞などがありますが、最も多いのが脳梗塞です。脳梗塞、は脳の血管が細くなったり詰まってしまうことで栄養が運ばれなくなり、脳細胞が死んでしまう病気です。 脳梗塞の原因は生活習慣の乱れといわれています。不規則な食事や運動不足、喫煙、ストレス過多な生活を続けていると高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こします。 生活習慣病は動脈硬化を引き起こし、脳梗塞へとつながりやすくなります。適度な運動やバランスの取れた食生活を実践することによって、脳梗塞および脳血管性認知症を予防することができます。 若年での発症は高次脳機能障害の診断が多い 脳血管性認知症の発症は高齢者だけに限らず、若年層にも起こる可能性があります。比較的若い人が脳血管性認知症になった場合は認知症ではなく、高次脳機能障害と診断されるケースが多くみられます。 高次脳機能障害の場合は、脳細胞に障害が生まれたことにより注意障害、記憶障害、失語症などの症状がおこります。「急に怒りっぽくなった」「今までできていたことが急にできなくなった」というような時は高次脳機能障害の可能性があります。 脳血管性認知症の場合は症状は進行していきますが、高次脳機能障害は治療やリハビリテーションを受けることで回復することもあります。 脳血管性認知症の特有症状 脳血管性認知症の症状には他の認知症にも同様に見られるものがあります。 覚えられなくなる記憶障害時間や場所や人がわからなくなる見当識障害計画立てて物事を実行することが難しくなる実行機能障害 上記の3点はほかの認知症の場合も多くみられますが、脳血管性認知症だけの症状もあります。次から詳しく見ていきましょう。 まだら認知症 脳血管性認知症の場合は、症状の出方に波があるため、「まだら認知症」と呼ばれます。 同じことができるときとできないときがあったり、理解力は問題ないのにもの忘れだけがひどいといったケースです。まだら認知症の症状は見逃されやすいので注意が必要です。 認知症の原因は脳の血液の流れが滞ることにあり、脳の血流量が低下するタイミングでまだら認知症の症状が出やすくなるといわれています。 多様な症状を併発しやすい 影響をうけた脳細胞の部位によっては、認知症状だけでなく、運動機能や言語機能など多様な症状を併発しやすいのも脳血管性認知症の特徴です。 運動機能に障害がでると、手足の筋力が弱まることで歩行が困難になったり、手足の麻痺や震えがおきます。また簡単な言葉の意味がわからなかったり、ろれつが回らなくなるといった言語障害が起きることもあります。 感情コントロールが利きにくい(感情失禁) 脳血管性認知症になると、怒りっぽくなったり、すぐ悲しくなったりと感情のコントロールが利きにくくなるという症状もあります。 軽度な刺激に対しても、過度に大喜びしたり激怒したり、悲しんだりするので、事情を理解していないと、家族や周囲の人も困惑することになります。 本人もなぜそうなるか理解できないケースが多いので、人間関係に大きな影響を及ぼしてしまうこともあります。認知症の症状のひとつとして、周囲が理解に努めることが大切です。 夜間せん妄 夜になると家の中を歩き回ったり独り言を言ったりといった、「夜間せん妄」という症状もあります。 夜間の暗い状態で、認知症の症状である不安や幻想、見当識障害が起きてしまい、ここがどこなのかわからないまま歩き回っている状況です。 本人は不安によって意識が混乱を起こしてしまっています。対策としては夜間でも一定の明かりをつけておいたり、大丈夫だよと優しく声をかけてあげるようにしましょう。 脳血管性認知症の症状とその経過 初期 脳血管性認知症の場合、ほとんどが脳梗塞や脳出血といった脳の病気が原因です。脳の病気自体が落ち着いたのちに、もの忘れなどの初期症状が見られるようになります。 本人や周囲も「おかしいな」と訝るようになりますが、症状がまだらに出るために、認知症と疑わずに発見が遅れることがよくあります。 しかし、脳血管性認知症になると早い段階から周りの環境を認識して行動することが難しくなる「失認」「失語」「失行」の3つの症状が見られるようになります。これはアルツハイマー型認知症とは違う特徴で、脳血管性認知症のわかりやすいサインになります。 3つの症状の特徴について詳しく見ていきましょう。 失認 失認は脳の部位の中で、頭頂葉、側頭葉、または後頭葉に損傷が起きたときに見られる症状です。頭頂葉に障害がある場合は、たとえばハサミをさわっても何か理解できなくなる一方で、目で見るとハサミだと理解できます。 後頭葉はその逆で、ハサミを見ても、ハサミだと認識することができません。側頭葉は音が聞こえているのに、その音が何の音か判断することができない状況です。 失語 失語とは、その名の通り言葉を失ってしまう障害です。言葉を司る脳の部位に損傷が起きることによって、文字を読んだり書いたり、言葉を話したり、理解することが困難になります。 同じ失語でも、脳のどの部位に損傷がでたかで、症状はさまざまです。また、原因が進行性の病気なのか、脳卒中などの一時的なものかによって、進行性にも違いがあります。 失行 失行は頭頂葉や、頭頂葉と他の部位をつなぐ神経のどこかが損傷したことによって起こる症状で、パターンや順序を覚える能力が失われる障害です。 失行が起きると、身体的には作業を行うことは可能なのに、手順や順序がわからなくなり、必要な作業を行うことができなくなります。 失行はすべての動作が困難になるわけではなく、ある特定の動作だけが行えなくなるものもあります。たとえばボタンをはめる、電話をかける、メモを取るなど。そのほかの作業はできているので、失行の症状は見逃されやすくなります。 中期以降 脳血管性認知症は脳の病気自体を治療して症状が安定し、その後、大きな事故などがなければ進行自体は予防できる症状です。 理学療法士や作業療法士の指導の下、適切なリハビリテーションを継続。脳にこれ以上衝撃を与えないように転倒防止を行うなどの環境整備をおこなうことが大切です。 ただし、高齢になってから発症して早期発見がされなかったり、自覚症状のないまま進行してしまうリスクもあります。その場合は、脳血管性認知症もアルツハイマー型認知症と似た形で進行する可能性もあります。 脳血管性認知症の診断や治療 診断 脳血管性認知症の診断は、頭部CTやMRIを使って脳を撮影して行われます。脳の画像を確認すれば、前頭葉や側頭葉、後頭葉、視床、海馬などに脳梗塞が生じていないか判断することが可能です。 ただし、脳梗塞ではなくても、脳の血管自体が細くなっていたり、血流が低下していることも。そのため、脳の血流状態を調べる脳血流シンチグラフィーなども使って総合的に脳の状態を検査します。 また、脳梗塞の原因にもなる生活習慣病に関する数値も確認し、総合的な診断がなされます。 治療 脳細胞は一度死んでしまうと再生することは不可能なので、完治することはできません。 脳血管性認知症の治療では、それ以上症状が進行しないような対策が必要です。生活習慣病をなくすために血圧や血糖値をコントロールしたり、脳にそれ以上の衝撃を与えないように脳血管障害の再発防止を行います。 理学療法士や言語聴覚士、作業療法士などの専門家のアドバイスによるリハビリテーションも有効です。 最近の研究では、脳の一部が損傷した場合、その隣接部位が代替機能を果たすようになり、機能が回復する可能性があることがわかってきています。そういった意味でもリハビリや生活習慣の改善は大切です。 同居家族の注意点 普段できていた簡単なことができなくなると、本人が最も焦燥感を感じて辛い思いをしています。周囲の人は決して責めたり、急かしたりしてはいけません。リハビリテーションもすぐに効果が出るものではなく、継続していくことが大切です。 家族としても何とかしてあげたいという気持ちは理解できますが、脳血管性認知症の場合感情のコントロールもうまくできないので、家族に対してひどい言葉を投げかけてしまったり、時に暴力的になることもあります。 本人が自分を追い込んで自暴自棄になって飲酒に逃げたり、引きこもってしまうこともあります。 周囲はなるべく冷静に見守ることが大切です。自分でできそうなことは少しだけ手助けして、「自分でできた」という自己肯定感を守ることも必要です。 寄り添って小さな事の積み重さねていくことや、本人が楽しめる日課をつくることが大切です。 脳血管性認知症の方への対応 環境を整える 脳血管性認知症になると手足が震えたり、自分が思うように身体を動かすことが難しくなります。脳血管性認知症の症状を悪化させないために、転倒防止は非常に重要です。 在宅で介護するときに便利な福祉用具はたくさんの種類があります。歩行器や車いすの利用、またはトイレに手すりを設置したり、浴槽の滑り止めマットなど。 本人の生活をサポートしやすい福祉用具を上手に活用して、住環境を整えましょう。 本人との接し方 脳血管性認知症の方との接し方は基本的にはアルツハイマー型認知症と方と同様です。身近な人が認知症になると、周囲も戸惑ってしまうのは当然です。しかし家族や周囲の理解によって本人の気持ちも症状も変わります。次の3つの点を大切に本人と接するようにしましょう。 失語や麻痺といったコミュニケーションが難しいことを理解する感情の波に巻き込まれず、理解しながらも距離をとるできないことを責めず、苦しみを共感する 在宅生活が困難な時は 認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。 認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。 小規模多機能居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。 実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。 グループホーム 認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験をがあるスタッフが常駐しているのが特徴です。 入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。 入居者にはそれぞれの役割や責任が与えられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。 グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また、介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。 介護付き有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。 民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。 終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。 また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。 [staff_banner] 脳血管性認知症に関するよくある質問 脳血管性認知症はどんな症状が出ますか? 脳血管性認知症は、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に運動機能や言語機能に障害が起こることがあります。 また、怒りっぽくなったり、すぐ悲しんだり、感情のコントロールが利きにくくなる症状や、夜に家の中を徘徊したり独り言を発したりする夜間せん妄という症状も挙げられます。 脳血管性認知症の原因は何ですか? 脳血管性認知症の原因は、脳内の血管に何らかの障害(脳血管障害)が起きることによって発生します。脳血管障害は脳内出血やくも膜下出血、脳梗塞などが挙げられ、最も多いのが脳梗塞です。 脳梗塞の原因は生活習慣の乱れと言われているので、適度な運動やバランスの取れた食生活を心がけ、脳血管性認知症の予防をしましょう。 脳血管性認知症の治療はどんなことをしますか? 脳細胞は一度死んでしまうと再生することは不可能なので、完治することはできません。しかし、それ以上症状が進行しないように対策することは可能です。主に、血圧や血糖値をコントロールしたり、リハビリの専門家からアドバイスを受けるなどさまざまです。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "脳血管性認知症はどんな症状が出ますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "脳血管性認知症は、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に運動機能や言語機能に障害が起こることがあります。また、怒りっぽくなったり、すぐ悲しんだり、感情のコントロールが利きにくくなる症状や、夜に家の中を徘徊したり独り言を発したりする夜間せん妄という症状も挙げられます。" } },{ "@type": "Question", "name": "脳血管性認知症の原因は何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "脳血管性認知症の原因は、脳内の血管に何らかの障害(脳血管障害)が起きることによって発生します。脳血管障害は脳内出血やくも膜下出血、脳梗塞などが挙げられ、最も多いのが脳梗塞です。脳梗塞の原因は生活習慣の乱れと言われているので、適度な運動やバランスの取れた食生活を心がけ、脳血管性認知症の予防をしましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "脳血管性認知症の治療はどんなことをしますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "脳細胞は一度死んでしまうと再生することは不可能なので、完治することはできません。しかし、それ以上症状が進行しないように対策することは可能です。主に、血圧や血糖値をコントロールしたり、リハビリの専門家からアドバイスを受けるなどさまざまです。" } }] }

認知症予防|生活習慣を見直す3つのポイント

認知症予防|生活習慣を見直す3つのポイント

「最近もの忘れが多くなってきた気がする」と将来認知症になることを心配している方も多いのではないでしょうか。 認知症は現代の医学では完全に治すことは難しいとされています。しかし認知症予防は生活習慣病と関係していることがわかっており、生活習慣を改善することで予防できるのです。 この記事では、そんな認知症の予防について詳しく解説していきます。「まだ認知症じゃないし、大丈夫」なんて思わずに、認知症予防についての知識を蓄えておいてください! 認知症は予防できる? 認知症は、現時点おいては確立された予防法や治療法はありません。 趣味やボランティアの仲間とコミュニケーションをとることで、心や脳が活性化され認知症予防に繋がると聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。 近年では糖尿病などの生活習慣病と認知症に関する研究が多くなされ、生活習慣病の予防が認知症予防に繋がるということもわかってきました。 生活習慣病とは 厚生労働省において、生活習慣病とは「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを定義します。 例えば、家族性のものを除くインスリン非依存糖尿病、肥満、脂質異常症、アルコール性肝疾患などが挙げられます。 認知症と生活習慣病の関係は? 生活習慣病は認知症の発症を高めると言われています。 主な生活習慣病と言われている高血圧や糖尿病、脂質異常症は、認知症の原因ともなる脳梗塞や動脈硬化、脳出血を引き起こしやすくなります。 家族性や遺伝子異常が原因なこともありますが、血糖値やコレステロールが高いとドロドロした血液になり血流が悪くなって、脳の細い血管を傷つけたり詰まりやすくなることで、脳梗塞などを引き起こすと言われています。 検診で、これらの項目に要注意または再検査が指摘された方は、いきなり自己流の糖質制限などをおこなうのではなく、病院に行き医師の指導を受けましょう。 では、これらの生活習慣病は日常生活の中で予防していけるのでしょうか?次の章で説明していきます。 生活習慣病は予防できる 生活習慣病のほとんどは予防できると言われています。なぜなら、日々の生活習慣が主な病気の原因であると言われているからです。 検診を受けて、まずは自分の健康状態を把握しましょう。メタボリックシンドロームやコレステロール過多、血圧が高めの方は、医師の指導を受けながら、普段の食事内容や飲酒、睡眠の質、運動などの見直しをおすすめします。 見直すことにより、生活習慣病の発症や進行を防いでいくことができます。なお、運動を新たに取り入れたり負荷をかける時は、無理をせず自分の体力や身体状況に適した内容にしてください。 認知症予防の主な3つのポイント 認知症予防の主なポイントは以下3点です。 食事運動コミュニケーション どれも日常生活に関わることですので、ぜひご参考にしてください。 食事 塩分・糖質を抑える 塩分や糖質を控えめにすることで認知症予防に繋がると言われています。 高塩分は高血圧や動脈硬化を引き起こす原因になり、脳血管性認知症のリスクを上げると言われています。特に高血圧の方は、血圧計で毎朝チェックすると良いでしょう。 また、糖尿病患者は糖質を抑えることでアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症の発症を予防すると言われています。糖質制限や血糖値コントロールは我流でおこなうのではなく、必ず医師の指導を受けてください。 抗酸化成分を含む食品を摂取する 活性酸素は脳細胞の変性や動脈硬化を引き起こすと言われており、アルツハイマー型認知症や脳卒中、血管性認知症脳卒中を引き起こす作用があります。 抗酸化作用とは活性酸素を抑制する働きのことで、抗酸化成分を含む食品を摂取することにより認知症予防や進行を遅らせることが期待できると言われています。 具体的な食品として、不飽和脂肪酸DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含む青魚やレシチンを含む大豆製品、ナットウキナーゼを含む納豆、野菜などが挙げられます。どれも身近なスーパーで購入可能な食品ですので、普段の食事に取り入れると良いでしょう。 バランスの良い食事を心がける 一番おすすめなのが肉や魚、野菜、果物など、三食をバランスよく食べること。テレビなどでこの食材が良いといった情報や、ストイックな食事法などにこだわり過ぎないようにしましょう。 また、麺類やパンのみ、食事代わりのお菓子などはなるべく避けましょう。肉や魚、豆類といったたんぱく質やビタミンミネラルが摂取できる野菜など、いろいろな種類を食べると良いでしょう。臨機応変にサプリメントなども活用してください。 運動 有酸素運動 認知症予防に有酸素運動は効果的とも言われており、たくさんの酸素を消費しながら運動することを指します。血流が良くなるだけでなく基礎代謝量を増加させたり、心肺機能も高められるため、動脈硬化や糖尿病、がん予防が期待できると言われています。 ウォーキングは誰でも手軽に取り組め、水泳やサイクリング、エアロビクスなども試してみると良いでしょう。手足を動かしたり、ステップを覚えることにより、脳にも刺激が伝わります。健康に不安がある方は負荷が高い種目を始める前に、必ず医師にご相談ください。 ながら運動 ながら運動は室内で家事やテレビを見ながらストレッチや筋力トレーニングをすることです。スポーツジムにわざわざ行く必要もなく、天気に左右もされません。筋肉を鍛えることで筋肉も増えて基礎代謝も高まり、血行も良くなるためおすすめです。 コミュニケーション 家族や近所の方、趣味の仲間とコミュニケーションをとることで、脳の活性化が期待できると言われています。 例えば、「町内会の役員をする」「ボランティア活動をする」「一緒にガーデニングや畑仕事をする」といったことがおすすめです。遠く離れた家族とテレビ電話で話したりするのも良いでしょう。 認知症予防はいつから始める? 認知症は、加齢とともに発症の危険性が積み重なっていきます。脳の老化は40代後半から始まり、50代後半あたりから兆しが出てくると言われています。アルツハイマー型認知症の原因となる物質は、約20年前から蓄積し約20年後に発症を引き起こす要因になるとも言われています。認知症になったかというボーダーラインもあいまいなもので、軽度認知障害(MCI)という認知症一歩手前になった人も生活を普通に送れていることが多いです。認知症予防は、年齢が若くても日常生活の中で取り組んでいくことで、将来的に決して無駄にはなりません。若い人でも認知症予防を積極的に意識していくことが大事です。 認知症予防で大事なこと 「認知症になったらどうしよう」と考えすぎてストレスを溜めたり、認知症予防目的で無理な運動やストイックな食事制限をすることで体調不良や怪我をしてしまっては本末転倒です。 認知症予防は、毎日、無理なく楽しみながら、コツコツと継続していくことが大切です。健康を意識しつつ毎日ほがらかに過ごしましょう。 季節感を楽しんだり、遠く離れた家族や旧友とオンラインで話したり、配偶者や友人とサイクリングや登山など挑戦してみるといった、自分が心から「楽しい」と思えることをお試しください。 認知症予防事業に参加できる お住まいの自治体に認知症予防事業があれば、参加してみましょう。介護保険の要介護認定を検討している方にもおすすめです。65歳以上の年齢制限があるためご注意ください。 認知症予防の講座や脳トレ、体操教室などが開催されることがあるため、お住いの役所やホームページなどでご確認ください。 体操は強度が軽めのものを中心におこなうことが多いため、気軽に参加してみると良いでしょう。認知症の基礎知識や認知症予防に繋がる習慣を学んだり体を動かしたり、講座内の参加者とコミュニケーションを取れて一石二鳥です。 認知症の予防法に関するよくある質問 認知症予防に効果的なことは何ですか? 認知症予防として効果的なのは「食生活を意識」「適度な運動」「良質な睡眠」「ストレスを溜めない」「周囲とコミュニケーションをとる」などといったことが挙げられます。 特に、食生活を意識することは重要で、主に肉や魚、野菜、果物など、三食をバランスよく食べると良いでしょう。 認知症予防のために運動はどのぐらいすれば良いですか? まずは週2~3回以上、30分以上の運動から始めてみましょう。主にウォーキングをメインにおこない身体に負担がかからないようにしましょう。また、ウォーキングだけでなく、さまざまな運動を組み合わせることで認知症予防に有効です。 認知症のリスクを上げる食べ物は何ですか? 麺類やパンのみ、食事代わりのお菓子、ファーストフードなどが挙げられます。たんぱく質やビタミンミネラルが少なく栄養がほぼ摂取できません。主に肉や魚、野菜、果物などバランス良く栄養を摂取し、臨機応変にサプリメントなども活用しましょう。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症予防に効果的なことは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症予防として効果的なのは「食生活を意識」「適度な運動」「良質な睡眠」「ストレスを溜めない」「周囲とコミュニケーションをとる」などといったことが挙げられます。特に、食生活を意識することは重要で、主に肉や魚、野菜、果物など、三食をバランスよく食べると良いでしょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症予防のために運動はどのぐらいすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "まずは週2~3回以上、30分以上の運動から始めてみましょう。主にウォーキングをメインにおこない身体に負担がかからないようにしましょう。また、ウォーキングだけでなく、さまざまな運動を組み合わせることで認知症予防に有効です。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症のリスクを上げる食べ物は何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "麺類やパンのみ、食事代わりのお菓子、ファーストフードなどが挙げられます。たんぱく質やビタミンミネラルが少なく栄養がほぼ摂取できません。主に肉や魚、野菜、果物などバランス良く栄養を摂取し、臨機応変にサプリメントなども活用しましょう。" } }] }

認知症の介護|気をつける4つのポイント、続けるための5つの心得

認知症の介護|気をつける4つのポイント、続けるための5つの心得

「家族が認知症かもしれない」「認知症になったとき介護はどうすればいいのだろう」。そんな不安や疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、認知症の人を介護する際に必要なポイントや心得を紹介します。 認知症の人への介護の原則 認知症の人が見ている世界と現実にギャップが生じないようにすることが大切です。 認知症の人に合わせて会話をすることが負担だったり、不本意に感じることもあるかもしれませんが、気持ちやペースを理解し寄り添った対応を心がけることは、自尊心を守り、安心感を与えることに繋がります。 こういった丁寧な対応は、結果的に介護をスムーズに進め、介護者の負担を少なくします。 介護をする際の3つの「ない」 認知症になると記憶障害だけでなく徘徊や暴言・暴力、不眠、不潔行動などさまざまな症状が現れるため、家族のサポートが必要となります。 しかし家族は、認知症の方が今までできていたことができなくなっていく様子に、気持ちや対応が追いつかない場合がほとんどです。そのためどうしていいのかわからず、認知症の方に対し「ついつい怒ってしまう」「遅いからと急かす」などの行動を取ってしまいます。 適切に対応するためには、以下の3点に注意することが必要です。 驚かせない急がせない自尊心を傷つけない このようなポイントを踏まえて対応することで、認知症の方の気持ちや行動は落ち着いてきます。また、認知症の方が今できることを把握し、その能力を活かせるように支援していくことも大切なことです。 認知症の人に気をつける4つのポイント 気持ちを理解する信頼関係を築くペースを合わせる環境の変化は最小限に抑える 1.気持ちを理解する 認知症はすべてが同時にわからなくなるわけではありません。認知症の進行具合にもよりますが、自分がどこいるか、目の前のものが何なのかがわからなくなっても、わからないことへの恐怖や、今までできていたことができなくなったことの不安は、認知症を発症した本人が最も強く感じています。 そんな感情をもちながら介護を受けると、「家族の手を煩わせるのは申し訳ない」「自分は何の役にも立てない」というさらなる不安や恐怖に繋がり、BPSDを助長させることにもなります。 同じ状況ならどう感じるか、どんな気持ちになるか、認知症を発症した本人の気持ちに寄り添ってコミュニケーションをとってみましょう。 2.信頼関係を築く 普段接する時はもちろん、介護をする・される上で信頼関係を築くことは重要ですが、そう簡単に築けるものではありません。 特に家族の場合だと、失敗した時にそれまでと同じように叱責してしまうこともありますが、認知症を発症しても羞恥心やプライドは残っています。怒られたり無視されることでストレスが溜まり、BPSDが悪化することもあります。 失敗しても否定したり叱ったりせず、不安になるような話し方や行動は極力避けましょう。その上で、本人が心からくつろげる環境を整えたり、喜びや安心につながるコミュニケーションをとるなど、焦らずゆっくり信頼関係を築きましょう。 3.ペースを合わせる 認知症を発症すると、中核障害の影響でさまざまなことが出来なくなったり、動作が遅くなったりします。行動が遅いと「私がやった方が早い」と手を出してしまいがちですが、本人にも自尊心やプライドがあります。 自分でできることは自分でやってもらう、本人のやる気や動作に合わせて行動するなど、なるべく本人のペースに合わせましょう。 また、認知症の症状によっては出来事自体を忘れてしまうことがあります。そんな時は問いつめたり、無理に思いださせる必要はありません。深く追求せずに話を合わせるのも大切です。 4.環境の変化は最小限に抑える 認知症にとって環境の変化は、BPSDを悪化させる大きな要因です。 認知症を発症した方は環境の変化に非常に敏感なので、周囲に何らかの変化があると、それだけで大きなストレスを感じます。そして、ストレスや不安といったマイナスの感情は、BPSDを悪化させる原因のひとつです。 そのため、習慣や日課の変更、部屋の模様替えなどはできるだけ避けましょう。引っ越しや入居などでやむを得ず環境が変わる場合は、使い慣れた小物や家具を使って安心できる環境を整えてあげるのが大切です。 認知症介護を続けるための心得 認知症は完治することなく、長期戦のリスクも高い症状になります。認知症の人を介護することはとても負担が大きく、ストレスをためやすくなります。認知症介護にめぐり、痛ましい事件が起きることもあります。 認知症介護を続けるために、大切な心得について説明します。 自分も大切にする溜め込まない比較しないまわりにも頼る「今」を大切に 自分も大切にする 愛する家族が認知症を発症することは、とてもショックなことです。家族が変わっていく姿を見ることは辛いですし、ストレスを感じてしまいます。 介護をするときに重要なのは、必要以上に頑張りすぎたりせずに、自分自身の健康や時間も大切にすることです。 溜め込まない 認知症の家族を介護する中で、不満や悲しみは生まれてきます。その気持ちをずっと自分だけでしまっておくと、いつか爆発してしまいます。 負の感情は溜め込まないことが一番です。時々は友人に愚痴をいったり、家族につらいと本音をこぼしたり、カラオケで発散させたり。気持ちを切り替えながらやっていきましょう。 比較しない 誰かと比べるというのは、どうしてもマイナスの感情を生み出しやすくなります。特に認知症は、人によって症状の重さや症状のあらわれ方は違います。ほかの認知症の人と比べてどうということは考えても仕方ありません。誰かと比較して、悲しい気分になるのはやめましょう。 まわりにも頼る 介護をしているときは大変すぎて、自分一人に抱えてしまいがちです。しかし、介護を一人でするのは不可能です。周りの人や外部のサービスを上手に利用して、まわりに頼りながらやっていきましょう。 「今」を大切に 介護は大変なので、どうしても介護に手いっぱいでまわりを見たり、今の時間を楽しむ余裕はなくなります。しかし介護は永遠に続くわけではありません。長い目で介護についてとらえて、なるべく「今」を大切に過ごしましょう。 家族介護で限界となる前に 認知症の介護は心身ともに負担がかかるため、介護する家族はストレスを多く抱え込む傾向があります。もし介護者が倒れてしまうと、その後の介護を継続することはできなくなり、他の家族にも混乱が生じます。 限界を感じたときは、介護うつや介護疲れになる前に地域包括支援センターや医療機関、居宅介護支援事業所などで専門家に相談するのが良いでしょう。また、介護者が一時的に介護から離れ休息を取る、「レスパイトケア」という考え方も重要です。 レスパイトケアは地域包括支援センターに相談することで、利用できます。認知症の介護は終りが見えないうえ、「家族のことだから」と頑張り過ぎてしまいます。 介護者自身が、人生を楽しむ時間と健康を維持できるよう、周囲からのサポートや公的なサービスは積極的に利用しましょう。 レスパイトケアとは レスパイトケアは、介護者が介護から一時的に開放され心身ともにリフレッシュさせる、“介護者のため”のケアのこと。同時に、介護される側も外出などをすることで一時的に介護者と離れることでリフレッシュできるなど、双方にとってメリットがあります。レスパイトケアは、介護者の負担を減らし、在宅介護を継続させるために必要なケアと言えるでしょう。 在宅での介護生活が困難な時は 認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。 認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。 小規模多機能居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。 実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。 グループホーム 認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験があるスタッフが常駐しているのが特徴です。 入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。 入居者にはそれぞれの役割や責任があたえられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。 グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。 介護付き有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。 民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。 終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。 また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。 [staff_banner] 認知症の介護に関するよくある質問 認知症の人を介護するとき気を付けることは何ですか? 認知症の人を介護する際に気を付けることは、「気持ちを理解する」「信頼関係を築く」「ペースを合わせる」「環境の変化は最小限に抑える」などが挙げられます。 家族が認知症になってしまった場合、今までできていたことができなくなっていく様子に、気持ちや対応が追いつかない場合がほとんどです。適切に対応していくためには「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」といったことも意識すると良いでしょう。 認知症介護を少し休みたい場合はどうすれば良いですか? 介護うつや介護疲れになる前に、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談したり、レスパイトケアを利用しましょう。レスパイトケアは、介護から一時的に開放され心身ともにリフレッシュさせる、介護者のためのケアのことです。 認知症介護を難しくなってきたらどうすれば良いですか? 認知症介護を難しくなってきたら、小規模多機能居宅介護やグループホームへの入居も検討しましょう。 小規模多機能型居宅介護は「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した施設のことです。一時的に宿泊などを利用することによって介護者の負担を減らし、在宅介護も継続することができます。 また、グループホームは認知症の人を入居対象とした施設で、認知症の知識と経験があるスタッフが常駐しています。入居者はそれぞれ役割や責任が与えられ共同生活を送ります。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の人を介護するとき気を付けることは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症の人を介護する際に気を付けることは、「気持ちを理解する」「信頼関係を築く」「ペースを合わせる」「環境の変化は最小限に抑える」などが挙げられます。家族が認知症になってしまった場合、今までできていたことができなくなっていく様子に、気持ちや対応が追いつかない場合がほとんどです。適切に対応していくためには「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」といったことも意識すると良いでしょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症介護を少し休みたい場合はどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "介護うつや介護疲れになる前に、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談したり、レスパイトケアを利用しましょう。レスパイトケアは、介護から一時的に開放され心身ともにリフレッシュさせる、介護者のためのケアのことです。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症介護を難しくなってきたらどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症介護を難しくなってきたら、小規模多機能居宅介護やグループホームへの入居も検討しましょう。小規模多機能型居宅介護は「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した施設のことです。一時的に宿泊などを利用することによって介護者の負担を減らし、在宅介護も継続することができます。また、グループホームは認知症の人を入居対象とした施設で、認知症の知識と経験があるスタッフが常駐しています。入居者はそれぞれ役割や責任が与えられ共同生活を送ります。" } }] }

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