【医師監修】認知症の予防方法|生活習慣を見直す3つのポイント

【医師監修】認知症の予防方法|生活習慣を見直す3つのポイント

更新日 2024/03/28

「最近もの忘れが多くなってきた気がする」と将来認知症になることを心配している方も多いのではないでしょうか。

認知症は現代の医学では完全に治すことは難しいとされています。しかし認知症予防は生活習慣病と関係していることがわかっており、生活習慣を改善することで予防できるのです。

この記事では、そんな認知症の予防について詳しく解説していきます。「まだ認知症じゃないし、大丈夫」なんて思わずに、認知症予防についての知識を蓄えておいてください!

認知症は予防できる?

認知症予防に確立された方法はない

認知症は、現時点おいては確立された予防法や治療法はありません。

趣味やボランティアの仲間とコミュニケーションをとることで、心や脳が活性化され認知症予防に繋がると聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。

近年では糖尿病などの生活習慣病と認知症に関する研究が多くなされ、生活習慣病の予防が認知症予防に繋がるということもわかってきました。

生活習慣病とは

厚生労働省において、生活習慣病とは「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを定義します。

例えば、家族性のものを除くインスリン非依存糖尿病、肥満、脂質異常症、アルコール性肝疾患などが挙げられます。

認知症と生活習慣病の関係は?

生活習慣病は認知症の発症を高めると言われています。

主な生活習慣病と言われている高血圧や糖尿病、脂質異常症は、認知症の原因ともなる脳梗塞や動脈硬化、脳出血を引き起こしやすくなります。

家族性や遺伝子異常が原因なこともありますが、血糖値やコレステロールが高いとドロドロした血液になり血流が悪くなって、脳の細い血管を傷つけたり詰まりやすくなることで、脳梗塞などを引き起こすと言われています。

検診で、これらの項目に要注意または再検査が指摘された方は、いきなり自己流の糖質制限などをおこなうのではなく、病院に行き医師の指導を受けましょう。

では、これらの生活習慣病は日常生活の中で予防していけるのでしょうか?次の章で説明していきます。

生活習慣病は予防できる

生活習慣病のほとんどは予防できると言われています。なぜなら、日々の生活習慣が主な病気の原因であると言われているからです。

検診を受けて、まずは自分の健康状態を把握しましょう。メタボリックシンドロームやコレステロール過多、血圧が高めの方は、医師の指導を受けながら、普段の食事内容や飲酒、睡眠の質、運動などの見直しをおすすめします。

見直すことにより、生活習慣病の発症や進行を防いでいくことができます。なお、運動を新たに取り入れたり負荷をかける時は、無理をせず自分の体力や身体状況に適した内容にしてください。

認知症予防の主な3つのポイント

認知症予防の主なポイントは以下3点です。

  • 食事
  • 運動
  • コミュニケーション

どれも日常生活に関わることですので、ぜひご参考にしてください。

食事

「塩分・糖質を抑える」「抗酸化成分を含む食品を摂取する」など食事面から認知症を予防できる

塩分・糖質を抑える

塩分や糖質を控えめにすることで認知症予防に繋がると言われています。

高塩分は高血圧や動脈硬化を引き起こす原因になり、脳血管性認知症のリスクを上げると言われています。特に高血圧の方は、血圧計で毎朝チェックすると良いでしょう。

また、糖尿病患者は糖質を抑えることでアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症の発症を予防すると言われています。糖質制限や血糖値コントロールは我流でおこなうのではなく、必ず医師の指導を受けてください。

抗酸化成分を含む食品を摂取する

活性酸素は脳細胞の変性や動脈硬化を引き起こすと言われており、アルツハイマー型認知症や脳卒中、血管性認知症脳卒中を引き起こす作用があります。

抗酸化作用とは活性酸素を抑制する働きのことで、抗酸化成分を含む食品を摂取することにより認知症予防や進行を遅らせることが期待できると言われています。

具体的な食品として、不飽和脂肪酸DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含む青魚やレシチンを含む大豆製品、ナットウキナーゼを含む納豆、野菜などが挙げられます。どれも身近なスーパーで購入可能な食品ですので、普段の食事に取り入れると良いでしょう。

バランスの良い食事を心がける

一番おすすめなのが肉や魚、野菜、果物など、三食をバランスよく食べること。テレビなどでこの食材が良いといった情報や、ストイックな食事法などにこだわり過ぎないようにしましょう。

また、麺類やパンのみ、食事代わりのお菓子などはなるべく避けましょう。肉や魚、豆類といったたんぱく質やビタミンミネラルが摂取できる野菜など、いろいろな種類を食べると良いでしょう。臨機応変にサプリメントなども活用してください。

運動

有酸素運動やながら運動が認知症予防につながる

有酸素運動

認知症予防に有酸素運動は効果的とも言われており、たくさんの酸素を消費しながら運動することを指します。血流が良くなるだけでなく基礎代謝量を増加させたり、心肺機能も高められるため、動脈硬化や糖尿病、がん予防が期待できると言われています。

ウォーキングは誰でも手軽に取り組め、水泳やサイクリング、エアロビクスなども試してみると良いでしょう。手足を動かしたり、ステップを覚えることにより、脳にも刺激が伝わります。健康に不安がある方は負荷が高い種目を始める前に、必ず医師にご相談ください。

ながら運動

ながら運動は室内で家事やテレビを見ながらストレッチや筋力トレーニングをすることです。スポーツジムにわざわざ行く必要もなく、天気に左右もされません。筋肉を鍛えることで筋肉も増えて基礎代謝も高まり、血行も良くなるためおすすめです。

コミュニケーション

積極的に他者とコミュニケーションを取ることが認知症予防につながる

家族や近所の方、趣味の仲間とコミュニケーションをとることで、脳の活性化が期待できると言われています。

例えば、「町内会の役員をする」「ボランティア活動をする」「一緒にガーデニングや畑仕事をする」といったことがおすすめです。遠く離れた家族とテレビ電話で話したりするのも良いでしょう。

認知症予防はいつから始める? 認知症は、加齢とともに発症の危険性が積み重なっていきます。脳の老化は40代後半から始まり、50代後半あたりから兆しが出てくると言われています。

アルツハイマー型認知症の原因となる物質は、約20年前から蓄積し約20年後に発症を引き起こす要因になるとも言われています。

認知症になったかというボーダーラインもあいまいなもので、軽度認知障害(MCI)という認知症一歩手前になった人も生活を普通に送れていることが多いです。

認知症予防は、年齢が若くても日常生活の中で取り組んでいくことで、将来的に決して無駄にはなりません。若い人でも認知症予防を積極的に意識していくことが大事です。

認知症予防で大事なこと

「認知症になったらどうしよう」と考えすぎてストレスを溜めたり、認知症予防目的で無理な運動やストイックな食事制限をすることで体調不良や怪我をしてしまっては本末転倒です。

認知症予防は、毎日、無理なく楽しみながら、コツコツと継続していくことが大切です。健康を意識しつつ毎日ほがらかに過ごしましょう。

季節感を楽しんだり、遠く離れた家族や旧友とオンラインで話したり、配偶者や友人とサイクリングや登山など挑戦してみるといった、自分が心から「楽しい」と思えることをお試しください。

認知症予防事業に参加できる

お住まいの自治体に認知症予防事業があれば、参加してみましょう。介護保険要介護認定を検討している方にもおすすめです。65歳以上の年齢制限があるためご注意ください。

認知症予防の講座や脳トレ、体操教室などが開催されることがあるため、お住いの役所やホームページなどでご確認ください。

体操は強度が軽めのものを中心におこなうことが多いため、気軽に参加してみると良いでしょう。認知症の基礎知識や認知症予防に繋がる習慣を学んだり体を動かしたり、講座内の参加者とコミュニケーションを取れて一石二鳥です。

認知症の予防法に関するよくある質問

認知症予防に効果的なことは何ですか?

認知症予防として効果的なのは「食生活を意識」「適度な運動」「良質な睡眠」「ストレスを溜めない」「周囲とコミュニケーションをとる」などといったことが挙げられます。

特に、食生活を意識することは重要で、主に肉や魚、野菜、果物など、三食をバランスよく食べると良いでしょう。

認知症予防のために運動はどのぐらいすれば良いですか?

まずは週2~3回以上、30分以上の運動から始めてみましょう。主にウォーキングをメインにおこない身体に負担がかからないようにしましょう。また、ウォーキングだけでなく、さまざまな運動を組み合わせることで認知症予防に有効です。

認知症のリスクを上げる食べ物は何ですか?

麺類やパンのみ、食事代わりのお菓子、ファーストフードなどが挙げられます。たんぱく質やビタミンミネラルが少なく栄養がほぼ摂取できません。主に肉や魚、野菜、果物などバランス良く栄養を摂取し、臨機応変にサプリメントなども活用しましょう。

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