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「いい介護」が選ばれる3つのポイント
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専門相談員に無料で相談できる
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「いい介護」の専門相談員のご紹介
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鈴木 遼
担当エリア:関東・東北・北海道
老人ホームは「最後のおうち」。人生最後の大きな選択の道標になるのは、楽しさとやりがいがありますね
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奥田 民子
担当エリア:関西・中国・四国
相談員歴:2019年~
お客さまは皆さん、老人ホームへの入居に不安や迷いがある。だからこそ、それを取り除いてあげたいんです
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飯泉 貴史
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:2015年~
お客さまのご家族の一員として、施設探しに参加させていただいている。そんな気持ちでご相談をお受けしています
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北野 優
担当エリア:関西・中国・四国
相談員歴:2009年~
僕たちは老人ホーム紹介の道先案内人として、介護で困っている方の支えになってあげたいんです
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藤井 亜美
担当エリア:関東・東北・北海道
なによりも”お客様ファースト”なのが「いい介護 入居相談室」だと思います
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塚本 寛和
担当エリア:関東・東北・北海道
「在宅介護を続けた方がお客様が幸せになる」と考えたら、施設に入居すること自体をおすすめしないこともあります
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介護の基礎知識
老人ホーム、介護施設の種類や費用、選び方や介護の仕方などについて、
「介護は初めてで不安」という方にもわかりやすく解説します。
お悩み解決! いい介護Q&A
介護施設や認知症のことなど、みなさまからいただいた介護に関するお悩みに
キャリア10年以上の専門相談員が丁寧にお答えします。
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父親を介護していた母親も認知症になってしまったかもしれません。どうしたら良いんでしょうか?
私の両親は遠方の実家で二人暮らしをしており、認知症の父を母が介護しています。ですが、先日帰省したときに母の様子がおかしくて…。母まで認知症になったかもしれません。 「今日は何日?」「今、何時?」と同じことを何回も質問したり、少し前に話したことを覚えていない様子だったんです。 両親の生活は母がいないと成り立ちません。もし、母まで認知症になってしまったらどうしたら良いのでしょうか? (小沢さん・58歳・会社員) それは心配な状況ですね…!もし、お母様が認知症だった場合、介護サービスを使いながらお二人暮らしを続けるか、ご家族が同居するか、老人ホームに入居するなどの選択肢があります。もちろん、どの選択肢を選ぶのかはご両親の状況やご家庭の事情によって異なりますから、専門家に相談してみるのも方法です。お父様の担当のケアマネジャーさんがいるのであれば、お母様のことも相談してみてください。ただし、認知症の方が認知症の方を介護する「認認介護」には、ご両親の生活の管理が難しくなったり緊急時の対応が難しくなるなどのリスクがあります。早い段階で介護施設に入居することをおすすめします。 介護をしている親まで認知症になったら…? 実家で両親が二人暮らしをしています。遠方なので、年に数回ほどしか帰省はしないのですが、先日、帰省をしたら認知症の父の介護をしている母の様子がおかしくて…。「今日は何日?」「今、何時?」と何回も質問してきたり、ついさっき話したこともすっかり忘れているんです。もしかしたら認知症なんじゃないかと怖くて…。生活はすべて母が回していますから、母まで認知症になってしまったら両親の生活が成り立ちません!母まで認知症になってしまったらどうしたら良いんでしょうか? 落ち着いてください。まずはお母様を病院に連れて行って、早めに認知症かどうかを確かめましょう。それでもし、お母様が認知症だったら、認知症の方が認知症の方を介護する「認認介護」という状態です。かなり心配な状況なので、早めに手を打つ必要があります。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/trouble/elderlycare/"] 早めに手を打つって…どうしたら良いんでしょうか? 認認介護への対策には、以下のようなものがあります。 専門家に相談する 介護サービスを使う 家族が同居する 老人ホームに入る 専門家に相談する まずは介護の専門家に相談しましょう。お父様には担当のケアマネジャーさんがいますか? [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/insurance/care-manager/"] はい。両親だけの生活なので、親身になっていろいろと心配してくれています。 でしたら、まずはお父様の担当のケアマネジャーに相談してみましょう。お母様とやりとりする機会は多いでしょうから、お母様の異変を感じているかもしれません。お母様の認知症検査をする前に、今のお母様の状況を聞いてみるのも良いかもしれませんね。 そうですね。父のケアマネジャーさんなら、遠方に暮らす私よりも母の様子をわかっているかもしれません。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-test/"] 介護サービスを使う お母様が認知症とわかってからも在宅介護を継続する場合、お母様も介護サービスを使いながらの生活することをおすすめします。 確かに。今は父がデイサービスを利用していますが、母も通った方が良いんですかね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/day-service/"] それは良いですね。認知症の方がお一人になるのはとても危険です。ご両親で同じデイサービスに通えれば、小沢さんも安心ですよね。認知症のリハビリにもなりますし。また、以下の在宅介護サービスもおすすめです。 訪問介護 ショートステイ 訪問介護は、以前利用していました。ヘルパーさんが家に来てくれて、料理や介助などをしてくれるんですよね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/home-visit-care/"] 仰るとおりです!その次のショートステイは、介護施設に短期間の宿泊ができるサービス。宿泊している間の食事、入浴などはすべて施設にお任せできます。お父様とお母様がご自宅で2人で暮らすのが難しい状況になったら、ショートステイを取り入れるのも良いですよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/short-stay/"] 家族が同居する 認認介護の状態は危険なので、同居してご家族が介護するのが安心です。もちろん、同居するご家族の負担が大きいですし、同居することで環境が変化して認知症が進行する恐れもあります。ただ、認知症のご両親を2人きりにしておくのは危険なので、有効な対策のひとつではあります。 やっぱり同居も考えないとですよね…。私も妻も仕事をしているので、介護ができるかどうか…。 ご家族が同居することについては、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-197611/"] 老人ホームに入る ご実家でご両親の二人暮らしも、ご家族の同居も難しい…となると、老人ホームに入るのが安心です。当然ながら、介護のプロがケアをしてくれますので、ご両親は安心・安全な生活ができるでしょう。 母がしっかりしていたときは、老人ホームのことなんて考えたこともありませんでしたが…。やっぱり老人ホームに入れた方が良いのかな。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/type/"] 認知症の人が認知症の人を介護するリスクは? 北野室長は「認認介護は危険」と、さっき言っていましたよね。具体的にはどんな危険があるんでしょうか?心構えをしておきたくて。 さまざまな危険があります。主には以下のようなことです。 介護に必要な時間が増える 社会とのつながりを失う 生活全般の管理が困難になる 緊急時に対応できなくなる 虐待・殺傷事件につながる可能性がある 介護に必要な時間が増える 認知症の方が介護をすることで、介護に必要な時間が増え、心身の負担が増えることが考えられます。介護をするには、段取りや手順、介護用品の使い方など考えないといけないことがたくさんありますよね。でも、認知症の影響で段取りを考えたり、道具の使い方を思い出すことは苦手になります。となると、以前よりも介護に時間がかかるようになりますよね。それによって介護を受ける方とする方のどちらの負担も大きくなることが考えられます。 母だけでなくて、父の負担も増えるんですね。 社会とのつながりを失う 「社会とのつながりを失う」とは、どういうことでしょうか? 具体的には、ご近所さんなどの地域とのつながりがなくなってしまうケースがあります。認知症の影響で会話のキャッチボールが難しくなり、会話ができなくなると自然とご近所さんとのつながりも薄くなってしまいます。 それは確かに…。 それに、先ほどお話ししたように介護に時間を取られるようになりますから、外出する時間も作れなくなってしまうんです。 生活の管理が困難になる 認知症になると、生活に関わるさまざまなものの管理が難しくなります。例えば、薬の管理。薬の飲み忘れはもちろん、お父様の薬をお母様が飲んでしまうなど、命に関わる危険性があります。 認知症になると、どれが自分の薬なのかわからなくなってしまいますもんね。間違った薬を飲むのは、本当に危険ですね…。 また、お金の管理も難しくなります。公共料金などのお金の支払いもできなくなる可能性がありますし、詐欺や悪徳業者の被害にあう危険性もあります。 それは、私も心配しています。最近、高齢者が詐欺の被害にあうニュースをよく見かけるので…。 緊急時に対応できなくなる 認認介護の場合、万が一、どちらかが急に倒れても対応ができない可能性が高いです。認知症が進行すると、どのように対応したら良いのかがわからず、パニックになるかもしれません。また、倒れた方も自分の異変を上手く伝えられない可能性も…。そのため、命に関わる状態でも救急車を呼べずに、最悪の結果になってしまいかねません。 そんな!でも、今までは二人とも元気にいてくれていたから良かったものの、高齢になったら何があるかわからないですもんね…。 虐待・殺傷事件につながる可能性がある これは、かなりお伝えしにくいことなのですが…。認認介護が続いた結果、虐待や殺傷事件に発展してしまったケースがあるんです。 えぇ!?どうしてですか! 例えば、介護を受けている方が認知症の影響でよく理解しておらず、介助を拒否したとします。でも、介助をしている方も認知症なので、どうして拒否するのか、どうしたら良いのかわからない。そして、理不尽な出来事に怒り、怒りのままにご家族を殴ったり殺害してしまったケースがあるんです。 そんなことが…。 認知症の影響で、感情のコントロールができなくなると言われています。なので、通常であれば抑えられるはずの怒りがコントロールできず、衝動のままに行動してしまうんですね。特に認知症の方がお二人だけで暮らしていると、仲裁をする人がいないので、虐待や殺傷事件につながりやすいと言われています。 つまり、うちの両親にもありえる話なんですね…。認認介護ってそんなに危険だったんだ…。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/symptoms/"] 認知症の人が入れる施設は? 北野室長の話を聞いていたら、老人ホームに入居するのを本格的に検討しないといけないように思いました。ただ、老人ホームのことがよくわからず…。両親が入れるのはどんな施設なんでしょうか? 認知症の方におすすめするのは、次の施設ですね。 有料老人ホーム グループホーム 特別養護老人ホーム 有料老人ホーム 有料老人ホームは、「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」の2種類があります。2種類のどちらの有料老人ホームでも、夫婦部屋を用意している施設がありますよ。住宅型有料老人ホームは、利用する介護サービスを自由に選択できる施設。自分が選択した外部の介護事業所と契約をして介護サービスを受けるので、必要な分だけ利用できるのが特徴です。 へぇー、介護サービスを自分で選べる施設があるんですね。 対象的に、介護付き有料老人ホームでは介護サービスをすべて施設のスタッフさんが提供しています。そして、介護サービス費用は定額制なので、どれだけサービスを使っても据え置き。介護サービス費は介護度ごとに設定されているのが特徴です。介護スタッフが24時間常駐、看護師は日中に常駐しているので、夜間に介護が必要な方や医療サポートが必要な方も受け入れているところは多いですよ。 父は夜もトイレの介助が必要です。それなら、介護付き有料老人ホームの方が良いのかな。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/yuryou/"] グループホーム グループホームは、認知症の方だけが入居できる施設。少人数のユニットごとに生活をしているのが特徴です。ユニットは最大9名と決められており、人の顔などの物事を覚えるのが苦手な認知症の方に配慮した造り。スタッフさんも認知症ケアに慣れているので、より安心して暮らせるでしょう。ただ、グループホームには夫婦部屋はありません。同じ施設に入る場合は、1人部屋でそれぞれ入居することになります。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/grouphome/"] 特別養護老人ホーム 特別養護老人ホームは、要介護3以上の方が入居できる施設。料金が安いうえに終身利用ができるため、とても人気の施設です。もちろん、認知症の方も入居できます。ただ、夫婦部屋を持つ特別養護老人ホームはなく、同じ施設に入れるとしても入居時期はバラバラになると考えておいてください。 なぜバラバラのタイミングで入居することになるんですか? 特別養護老人ホームの入居の順番は、緊急度によって施設に決められるからです。身体状況や生活環境、介護者の状況などによって、入居順が決定されます。この入居順はお一人おひとり判断されるので、ご夫婦だからといって同時に入居はできないんです。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/tokuyou/admission-criteria/"] そうなんですね…。安いのなら、特別養護老人ホームに入れようかと思ったのですが、そう簡単にはいかなさそうです。 ちなみに、ご夫婦が同じ老人ホームに入らないといけないわけではありませんし、同時に入る必要もありません。より状態が進行しているお父様だけ老人ホームに入居して、お母様はしばらく小沢さんご家族と同居する、という方法もあります。そういったアドバイスもできますので、施設探しに困った際は「いい介護 入居相談室」にご相談くださいね。 [post_banner] 認知症の人が認知症の人を介護することを「認認介護」と言う 家族が同居する、老人ホームに入るなどで認認介護を乗り切ろう 認認介護を続けると、共倒れ、殺傷事件につながるなどの恐れがある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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高齢の親と同居するか迷っています。一人暮らしの母を自宅に呼び寄せた方が良いのでしょうか?
実家で一人暮らしをしている高齢の母が心配です。まだ介護が必要ではないものの、もう母も80代。病気や怪我をしてしまったら一人暮らしではどうにもならないですし、詐欺などの被害にあわないか不安です。 高齢の親と同居するかどうか迷っています。同居する場合に気をつけておくことはありますか? (松永さん・自営業・65歳) 例えば、「生活リズムが違う」「金銭トラブルが起こる可能性がある」ことは気をつけておいた方が良いでしょう。小さなすれ違いでも同居しているうちに大きなトラブルになる可能性があります。そのため、事前にお互いの生活リズムを把握したり、生活費の負担について話し合っておくことが大切。また、お母様が元気なうちは家事の一部を担ってもらったりすると、役割ができてお母様の生活に張り合いが出ると思いますよ。 高齢の親と同居するときに気をつけることはある? 遠方の実家で、80歳を超える母親が一人暮らしをしています。まだ、1人で生活できているものの、病気や怪我、詐欺などが心配です。私の自宅に呼び寄せて同居しようかと考えています。ただ、私の妻に相談しても良い顔はしません。母と同居するのに抵抗があるようです。そのため、私も母と同居するかどうか迷っています。母と同居する場合に、気をつけておくことはありますか? お母様のことは心配ですが、同居は迷うところですよね…。事前に気をつけておきたいのは、以下のような点です。 生活リズムが違う 価値観が違う 介護の負担を担う可能性がある 金銭トラブルが発生する可能性がある 親が孤立する可能性がある 生活リズムが違う おそらく、お母様と松永さんご家族の生活リズムは異なるでしょう。例えば、お母様が早起きで朝早くから活動している物音で、他のご家族が目覚めてしまうかもしれません。また、松永さんご家族のどなたかが夜遅くまで起きていて、その音でお母様が眠れないこともあり得るでしょう。 確かに。母はとても早起きで、朝から家の中や家の周りの掃除をするような人です。私たち夫婦は夜中まで起きていますから、生活リズムは異なりますね…。 価値観が違う 育った場所や世代が違うので、価値観が異なることは当たり前だと頭に入れておきましょう。例えば、一度使ったティッシュを「もったいない」と言って、何度も使うことはご高齢者によく見られる行動です。この行為は、きれい好きな方には耐えられないかもしれません。また、料理の味付けや料理の作り方が異なることもあるでしょう。細かいマナーや作法などの違いもあり、小さなことがお互いのストレスになるかもしれません。 介護の負担を担う可能性がある 今はまだ元気でも、介護の負担を担う可能性が大きいです。特に、同居家族は介護負担が集中する傾向があります。それに、お母様の状態に合わせて介護リフォームをする必要も出てくるかもしれません。 そうか!もし母が思うように歩けなくなったら、手すりやスロープを付ける必要が出てくるかもしれませんもんね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/trouble/brother-load/"] 金銭トラブルが発生する可能性がある 金銭トラブルについても、気をつけておきましょう。同居の際の生活費の負担額について揉める可能性があります。また、金銭感覚の違いでトラブルになる可能性も。例えば、松永さんご家族が買ったものに対して、「そんなことにお金を使うなんてもったいない」とお母様が口を出してくることも考えられます。 母は節約家なので、私たちのお金の使い方に文句を言ってくる可能性はありますね…。 親が孤立する可能性がある 意外と盲点なのが、お母様が松永さんご家族が住む地域で馴染めずに孤立する可能性があることです。特に遠方から引っ越してくる場合、お友達やお知り合いがまったくいない場所で暮らすわけです。それまでは、お友達とお茶に出かけていたのがなくなって、家にこもりがちになる可能性もあります。 母は友人が多い人で、よく友達に会うために出かけています。活発な点は不安はなかったのですが…こちらに引っ越してくることで、それもなくなってしまうかもしれないんですね。 そうなんです。出かける機会が減った結果、認知症になってしまう可能性もあります。ご高齢者は新しい環境に慣れるのに時間がかかる傾向があるので、もし同居した際はお母様の様子をよく見ておいてくださいね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/prevention/"] 高齢の親と同居するときに準備しておくこと ただ母が心配な気持ちだけで、同居しようと思っていましたが、いろいろと気をつけておくことがたくさんあるんですね…。ちなみに、何か事前に準備しておいた方が良いことはあるでしょうか? 以下のようなことを事前に準備しておくと、同居のときのトラブルが少なくて済むと思いますよ。 生活リズムの違いを把握する 家事の分担を考えておく 生活費の負担を考えておく 同居の意思を確認する 介護が必要になったときのことを考えておく 同居以外の選択肢も考える 生活リズムの違いを把握する 先ほどもお話ししたように、お母様と他のご家族の生活リズムが異なることが考えられます。その場合、問題になりやすいのが物音と食事です。物音は、「7時までは掃除をしない」といったルールを決めておくと良いでしょう。また、お母様が生活する部屋をリビングなどの人が集まる空間から離した場所にするのもおすすめです。 なるほど。母は朝から掃除機をかけるような人ですから、ルール決めは必要そうです。食事の面では、どんなふうにすれば良いでしょうか? お母様が早起きなら、他のご家族が寝ている時間帯に朝ご飯を食べる可能性が高いですよね。なので、「朝と昼はそれぞれで食べる」「夕食は家族みんなで食べる」という風に決めておくのはどうでしょうか? それは良いですね。母も朝ご飯は簡単に済ませますし、その方がお互いに気が楽かもしれません。 家事の分担を考えておく 事前に家事の分担を決めておくのも大切です。元気なうちは、家事の一部をお母様に担当してもらうと、生活にハリが出ると思いますよ。大変な家事でなくて良いので、「朝のみそ汁だけ作ってもらう」とか「◯曜日の掃除を担当してもらう」といった役割を担ってもらいましょう。 なるほど。それくらいならお願いしやすいですね。今だって料理も掃除も全部1人でやっているわけだし…。 それに、お子さんのお家に呼び寄せる形の同居のときは、「子どもに面倒をかけている」と後ろめたい気持ちになる方が多いです。そのため、家事を担当することでそういった後ろめたさが和らぐと思いますよ。 生活費の負担を考えておく 生活費をどうするかも事前に決めておきましょう。わかりやすいのは、「月◯万円」と支払ってもらう金額を毎月一定額にすることですね。また、家事を多く負担してもらう代わりに、出してもらう生活費を少なくするなどの調整ができると、今後のトラブルも避けられるでしょう。 同居の意思を確認する 意外とトラブルになりやすいのが、「実は同居が嫌だった」というケースです。 えぇ!無理やり同居しようとはしませんよ! 同居の意思をきちんと確認したつもりでも、「気がついたら話がどんどん進んでいて、断りにくくなった」というパターンがありえなくもないんです。それに、お母様だけでなく他のご家族の意思もはっきり確認しておくことが大切です。これから先、長く一緒に住むことになるわけですから、他のご家族の意思も聞いておきましょう。 介護が必要になったときのことを考えておく そう遠くない将来、お母様が介護が必要な状態になるかもしれません。そのため、介護が必要になったときはどうするかを考えておくのも大切です。 そうなんですよね…。妻もそこを心配していて。 介護が必要になったら「どこまで在宅介護を続けるか」を決めておくのがおすすめです。具体的には、以下のように考えておくと良いでしょう。 デイサービスや訪問介護を使って在宅介護をする 自力で歩けるうちは在宅介護をする 夜のトイレ介助が必要になったら老人ホームに入る 認知症になって生活に支障が出たら老人ホームに入る [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/type/"] このように、お母様がどういった状態になるまでは在宅介護をして、その先は老人ホームに入ってもらうかどうかも今のうちに考えておきましょう。ご高齢者と同居するとなると、介護のメインを担うのは同居家族です。ご兄弟がいたとしても、主導するのは同居している松永さんとなるでしょう。そのため、まだ元気で余裕のあるうちに介護のことも考えておくと、トラブルを避けられるでしょう。 同居以外の選択肢も考える 一人暮らしのお母様のことが心配になると、まずは同居という選択肢が挙がるでしょう。でも、同居する以外にもお母様が安心して暮らせる環境を整えられますから、同居以外の選択肢も考えておきましょう。 「同居以外の選択肢」って何ですか? それは「近居」という考え方です。近居とはご高齢者とそのご家族が近くに住むこと。今回の場合は、松永さんのご自宅の近くにお母様が引っ越してくるということですね。そうすれば、何かあったときにすぐ駆けつけられますし、頻繁に顔を見に行くことも簡単です。 といっても、高齢の母が一人暮らしすることには変わりないですよね?それでも心配だな…。 実は、最近、普通のマンションやアパートではなく、シニア向けの住宅やマンションに移り住む方が増えてきているんです。もちろん、早めに老人ホームに入居しておくのも良いでしょう。近居の引越し先としておすすめなのは、以下の住宅や施設です。 サービス付き高齢者向け住宅 シニア向けマンション 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 「サービス付き高齢者向け住宅」って何ですか?初めて聞きました。 サービス付き高齢者向け住宅とは、お元気な方が多く暮らしている住まい。館内はすべてバリアフリーで、安否確認と生活相談のサービスが付いています。お元気な方向けの住宅ですので介護サービスは付いておらず、介護が必要なときは外部の介護事業所と契約をする必要があります。万が一のときのために、居室内に緊急ボタンが設置されているところも多く、急な体調不良時にはすぐにスタッフが緊急搬送などの対応もしてくれます。 へー!それは安心ですね! [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/sakouju/"] シニア向けマンション シニア向けマンションもサービス付き高齢者向け住宅と同様に、バリアフリーなのが特徴。サービス付き高齢者向け住宅と異なり、一般のマンションのように分譲型になっていることが多く、自分の資産となります。ただ、その分、初期費用が数千万円に上ることも。新しくローンを組むことになるでしょうから、60代くらいの比較的若い方が購入していることが多いです。 となると、80歳を超えたうちの母には難しいですね。貯蓄もそこまで多くないだろうし…。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/senior-mansion/"] 有料老人ホーム お元気なうちから有料老人ホームに入居される方もいます。有料老人ホームであれば、介護が必要になったときも対応できますし、何よりスタッフがすぐ近くにいるので安心です。ただ、有料老人ホームのなかには介護度が重度の方が多い施設もあります。そういう施設だと、お元気な方が入った場合、馴染めなかったりストレスを感じてしまうこともあるので、要注意です。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/yuryou/"] 近居かぁ…。同居もいろいろ注意する点があるけど、近居でも注意が必要なんですね。同居以外の選択肢も検討してみようと思います。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-16785/"] 生活リズムの違いや、介護を担う可能性があることを理解しておいて 家事の分担や生活費の折半、介護が必要になったときのことを考えておこう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の親を介護施設に入れようとしたら「親不孝者!」と親戚が猛反対。施設に入居させるのはいけないことですか?
親を介護施設に入れるのは親不孝ですか? 父の認知症がひどくて、常に目が離せない状態です。父は週6回、デイサービスに通っていますが、デイサービスのない日曜日やデイサービス以外の時間は、家族の誰かが付き添わないといけません。 家事に介護に仕事に…もう疲れました。なので、介護施設に入れようと思ったら親族に「親不孝者!」と言われてしまい…。もうどうして良いかわかりません。 (桑原さん・パート・64歳) 親御さんを介護施設に入れるのは、まったく親不孝なことではありませんよ!在宅介護はとても大変です。しんどいと感じても、そのまま頑張りすぎてしまうと、介護離職や介護うつになりかねません。なので、認知症の方を受け入れているグループホームや有料老人ホームなどの介護施設に入居するのは、桑原さんのためでありお父様のためにもなりますよ。 認知症の親を介護施設に入れるのは親不孝? 父の認知症がひどくなって、怒鳴り散らしたり、廊下などでおしっこをしてしまったり、目を離せなくなってしまいました。週6回デイサービスに通っているものの、デイサービス以外の時間やデイサービスのない日は常に家族の誰かが付き添っていないといけない状態です。仕事も家事も介護も…となると、もう限界。でも、父を介護施設に入れようと思ったら、親族に「親の介護は子どもの役目だろう、親不孝者!」と言われてしまって…。介護施設に入れるのは親不孝なのでしょうか? [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/day-service/"] そんなことはありません!!在宅介護はとても大変なことです。認知症の方の介護は、特に大変なことでしょう。介護を支えている介護保険制度は、ご家族だけでなく社会でご高齢者を支援するために生まれました。今、利用されているデイサービスと同じように、介護施設に入居することも介護サービスのひとつですから、罪悪感を持たなくて良いんですよ。 そうなんですかね…。 桑原さんは「すべて自分がやらないと」と思っているかもしれませんが、介護は誰かの助けを借りたり、介護サービスを使いながらするものです。お父様が安心して生活するためにも、積極的に介護サービスを活用していきましょう! 入居後は頻繁に面会に行こう もしお父様が介護施設に入居したら、頻繁に面会に行きましょう。面会時におしゃべりや散歩、外食など、一緒に過ごす時間を意識して作ると良いでしょう。 それはどうしてですか? 今まで同居されていた親御さんが介護施設に入ると、一緒に過ごす時間が途端に減りますよね。家事や介護や仕事で精一杯な状況だと、一緒の時間を楽しむ余裕がないですが、施設に入って余裕ができることで一緒に過ごす時間を楽しめると思いますよ。適度な距離ができて一緒の時間が少なくなったからこそ、その時間を大切に感じられるようになると思いますよ。 「介護がしんどい」をそのままにしておくと…? うーん…。デイサービスを使えば、まだ自宅で介護を続けられそうですし、もう少しがんばろうかなとも思うんですが…。 桑原さんが無理をしていないのであれば、それでも良いと思います。ただ、無理をして介護を続けるのであれば、「介護離職」や「介護うつ」になってしまわないかが心配なんです。 介護離職と介護うつ、ですか? [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/calculation/turnover/"] それぞれについて、詳しくお話ししますね。 介護離職 介護離職とは、介護が理由で仕事を辞めることです。当然ながら、収入が減って経済的に苦しくなりますし、おすすめはできません。 でも、仕事を辞めたら介護に集中できますし、時間に余裕ができそうですが…。現に私はパートの時間を短くしてもらっています。 確かに、仕事をしていた時間を介護や家事に回せるので、余裕ができるように思うかもしれません。でも、以下のように、「介護離職をしても負担が減るわけではない」という調査結果が出ているんです。 出典:「分科会B:介護~仕事と介護の両立 社員や企業が地域社会とつながることの可能性~」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング) 経済面の負担だけでなくて、精神面での負担も増している人が多いんですね!なぜでしょうか。 おそらく、仕事を辞めたことで生活が”介護一色”になってしまい、精神的な負担が大きくなったんでしょう。仕事を辞めると家庭の外との交流が一気に減りますから、気持ちの切り替えができずに、追い詰められてしまう可能性もあります。 私も離職を考えていましたが…仕事は辞めない方が良いんですね。 介護離職については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-12028/"] 介護うつ 介護うつとは、介護が原因でうつ状態になることです。介護をする人は心身ともに疲労が溜まりやすいうえに、介護を受ける人のことを優先してしまいがちなので、うつになりやすいんです。 うつ病ですか…。確かに介護で常に疲労が溜まっていますが、どんな状態だと介護うつだと言えるのでしょうか? 例えば、以下の中に思い当たるものがあれば、介護うつになっているかもしれないので、受診をおすすめします。 食欲がない 急に体重が減った 疲れているのに眠れない 何をするにも気力が湧かない 慢性的に頭痛や肩こりがある 常に気持ちが焦っている ネガティブ思考になりがち 食欲がなかったり、慢性的な頭痛や肩こりはありますね…。たまに眠れないときもあります。 もしかしたら、介護うつの状態かもしれません。まずは桑原さんの体調を優先して、病院へ行きましょう。介護疲れに関しては、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-16713/"] 認知症の人が入れる施設 北野室長の話を聞いていたら、やっぱり介護施設に父を入れた方が良いような気がしてきました…。在宅介護はこれ以上続けるのは難しいかもしれません。認知症の父でも入れる施設ってどんなところなんでしょうか? 施設入居について具体的に考えていただけて良かったです!認知症の方を受け入れている介護施設は、主に以下のようなものです。 グループホーム 有料老人ホーム 特別養護老人ホーム [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-care/facility/"] グループホーム グループホームは、認知症の方だけが入居できる施設。認知症の方の特性を理解したケアを提供しています。例えば、ユニットと呼ばれる最大9名の少人数単位で共同生活しており、認知症の影響で新しいことを覚えるのが苦手になった方でも、顔を覚えやすいように配慮されています。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/grouphome/"] 共同生活ですか。父にできるかなぁ。 掃除や食事の準備などをご入居者がおこないますが、スタッフがサポートしながらなので問題ないと思いますよ。 有料老人ホーム 有料老人ホームも、認知症の方が入居できる施設のひとつです。有料老人ホームには、「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」があります。介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐、看護師も日中常駐しています。そのため、夜間帯にトイレ介助やオムツ交換が必要な場合や、持病などで健康面で不安がある方も入居可能です。もちろん、介護が十分配置されているので、認知症の方のケア体制もしっかりしていますし、終身利用が可能です。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/type_yuryou/kaigotsuki/"] 父は高血圧なので、看護師さんがいるのは嬉しいですね。それに、トイレの誘導をしないとトイレまで行けないので、夜中も介護が必要なんですよね…。もうひとつの住宅型有料老人ホームは、どんな施設ですか? 住宅型有料老人ホームは、利用できる介護サービスを自由に選べるのが特徴の施設。介護付き有料老人ホームが、施設に常駐しているスタッフが介護サービスを提供するのに対して、住宅型有料老人ホームでは、外部の介護事業者と契約をすることでサービスを受けられます。そのため、住宅型有料老人ホームではデイサービスや訪問介護などをご自分で選択し、自由に組み合わせて介護サービスを受けられるんですね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/type_yuryou/jutakugata/"] 特別養護老人ホーム 特別養護老人ホームは、要介護3以上の方が入居できる公的な介護施設です。民間の介護施設よりも安価で終身利用ができるため、とても人気の施設です。24時間の介護スタッフ常駐、日中の看護師の常駐など、しっかりした介護体制があります。認知症の方や寝たきりの方を介護をした実績も多数あるので、安心してお父様を任せられるでしょう。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/tokuyou/"] 安いのは助かります。それに、やっぱり最期まで介護してくれるところが良いですね。北野室長が教えてくれた施設を中心に、探してみようと思います。 介護施設はいろんなものがあって迷うことが多いと思います。もし、施設探しでお困りのことがあったら「いい介護 入居相談室」までお気軽にご相談くださいね。 [post_banner] 親を介護施設に入れることは親不孝なことではない! 介護疲れをそのままにしておくと、介護離職・介護うつのリスク大 認知症の人が入れる施設には、グループホーム、特別養護老人ホームなどがある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の母親へのプレゼントはどうしたら良い?介護施設の母に誕生日プレゼントをあげたいです
認知症の母親へのプレゼントにおすすめのものはありますか? 数ヵ月前に老人ホームに入った母親に、誕生日プレゼントを贈りたいと思っています。ただ、認知症が進行していることや老人ホームに住んでいることで、贈ってはいけないものがあるのでは、と気になっています。 (八木さん・会社員・58歳) すてきですね!でしたら、ご家族や思い出の写真、お母様の好きなお菓子などをプレゼントするのはどうでしょうか?ただ、注意しておきたいのが、お母様の身体状況や飲んでいる薬などによって食べられないものがあるかもしれないことです。それに、認知症の方にプレゼントを贈ってもそれが自分のものと認識できないことがあり、それが不安の原因になってしまうこともあります。 認知症の親におすすめのプレゼントは? 数ヵ月前に老人ホームに入った認知症の母に、誕生日プレゼントを贈りたいと思っています。認知症の人へのプレゼントにおすすめのものはありますか? 誕生日プレゼントですか!すてきですね!例えば、次のようなものはどうでしょうか? 家族の写真 好きなお菓子 塗り絵 クロスワードパズル ご家族や思い出の写真を写真立てに入れてプレゼントするのもおすすめです。昔のことを思い出すのは、「回想法」と言って、認知症の方のリハビリとしても取り入れられています。写真を見ながら、昔の思い出をお母様にお話ししてもらうのも良いと思いますよ。また、認知症が軽度の方や、認知症の一歩手前の軽度認知障害の方になら塗り絵やクロスワードパズルなどの脳トレグッズをプレゼントしても良いかもしれませんね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/living/present/"] うーん、母は認知症が進んでしまったので、脳トレグッズは使えないかもしれないです。でも、昔の写真は良いですね!考えてみます。 また、”モノ”のプレゼントだけでなく、”コト”のプレゼントもおすすめです。 ”コト”のプレゼントですか?どういうことですか? つまりは、一緒に過ごす時間を作るということです。認知症になると、直近の出来事の記憶がなくなりますが、感情の記憶は覚えていると言われています。そのため、一緒に外食したり旅行に行ったり、散歩や買い物に出かける時間をプレゼントするのもおすすめです。老人ホームに入って一緒に過ごす時間が短くなっているので、プレゼントにぴったりだと思いますよ。 一緒に過ごす時間かぁ。気にしたことがなかったです。それも良いかもしれません。 認知症の親へのプレゼントで注意したいこと 母の認知症が進行してしまっているんですが、プレゼントするのに気をつけることはありますか? 認知症ということだけではなく、ご高齢ということや老人ホームに入居されている点でも、気をつけることがあります。特に以下のものは、プレゼントすると迷惑になってしまうことがあります。 においの強いもの 生きた植物 壊れやすいもの 確かに、老人ホームで生活している人ににおいが強いものや壊れやすいものをプレゼントしたら、他の人の迷惑になったり、怪我をしたりしてしまいそうですよね。でも、生きた植物が迷惑になるのはどうしてですか? 生きた植物、例えば、生花の花束や植木鉢などは、受け取った方が世話をできない場合、スタッフさんの負担になってしまうことがあるからです。なので、お花を贈る場合は、世話をしなくても良い造花のお花にすると喜ばれるでしょう。 プレゼントが混乱の原因になることも 認知症の方の場合、置物や飾り物などのプレゼントが、混乱の原因になることがある点は頭に入れておいてください。 え?どういうことですか? 認知症の方は直近の記憶から忘れてしまいます。なのでプレゼントをもらっても、もらったことを忘れてしまうかもしれません。そして、認知症の方は見慣れないものがあると、「見慣れないものがある。誰のだろう?」と不安を感じることがあり、それが混乱の原因になってしまうことがあるんです。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/symptoms/"] 認知症だからあげても忘れてしまうかも、とは思っていたのですが…。混乱させてしまうこともあるんですね。 また、自分へのプレゼントということを忘れてしまって、捨ててしまう可能性もあります。捨てられているのを見たら、プレゼントした方も悲しくなりますよね。もしかしたら、食べ物や日用品などの消耗品の方が、認知症の方へのプレゼントには向いているかもしれません。 食べ物を贈るときの注意点 食べ物をプレゼントする場合も注意が必要です。 食べ物は喜ばれそうですが…なぜですか? ご高齢者の場合、噛んだり飲み込んだりする力が低下していることが多いです。そのため、固いものや噛み切りにくいものは食べられないためNG。老人ホームに入居後に噛んだり飲み込んだりする機能に変化がないか、事前に施設に問い合わせておきましょう。また、飲んでいる薬によっては食べられないものがあります。「老人ホームに入居している間に飲んでいる薬が変わっていないか」「食べてはいけないものがあるか」をプレゼントする前に確認しておいてくださいね。 薬によって食べられないものがあるんですね!知らなかったです。 あと、賞味期限が短いものも避けた方が良いでしょう。多くの老人ホームで食事が出ますし、ご高齢者は食が細くなっていることから食べきれない可能性があります。お菓子の詰め合わせなどをプレゼントするときは、賞味期限が長いものを選んでくださいね。 お菓子もプレゼントの候補に入れていました。賞味期限に要注意ですね。 老人ホームの親に宅配便でプレゼントする場合 仕事のため、誕生日当日には母に会いに行けそうにありません。なので、宅配便でプレゼントを送ろうと思っているのですが、注意しておくことはありますか? まず、気をつけたいのが宛名です。老人ホームは、1つの建物にたくさんの人が暮らしているので、宛名を正確に書くことが大切です。以下のことに気をつけましょう。 施設名を正式名称で書く 宛名をフルネームで書く 大規模施設の場合、階数や部屋番号を書く また、念のため、宅配便でプレゼントを送ることを施設に連絡を入れておきましょう。介護が必要な方の場合、ご自分でダンボールや包装紙を開けられないことが多いですから、施設のスタッフさんに開けてもらって、ご本人に手渡してもらうようにお願いしておくと、スムーズに対応してくれるでしょう。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/living/mail-forwarding/"] 老人ホームの親に直接プレゼントする場合 もし、老人ホームを訪ねてご本人に直接プレゼントする場合、面会は15~17時の時間帯がおすすめです。 15~17時ですか。何か理由があるんですか? 15~17時の時間帯は、多くの施設で自由時間としていることが多いからです。夕食までの時間で近所を散歩したり買い物に出たりしやすい時間でもあるので、面会にピッタリなんです。反対に、一緒に外食に出かけたい場合は10~11時に老人ホームを訪ねると良いでしょう。ドライブして昼食を摂って、買い物などをして午後に帰ってくる…というお出かけがしやすいからです。外食をする場合は、数日前には老人ホームに連絡して昼食を止めるようにお願いしてくださいね。 お昼を一緒に食べに出かけるのも良いですね!次はそうしようかな。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/living/visit/"] 家族の写真、好きなお菓子などが認知症の人へのプレゼントにおすすめ ”モノ”だけでなく、一緒の時間を作る”コト”のプレゼントもおすすめ もらったものが自分のものと認識できずに不安の種になる可能性も… pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の母親が勝手に自宅の売却契約を…。取り消しはできますか?
認知症の母親が実家で一人暮らしをしているのですが、勝手に実家の売却契約をしてしまったようで困っています。契約の取り消しはできますか? 実家で売却契約の書類を見つけたので母に聞いてみても、「何の書類かわからないのよね」と契約したことすら覚えていない様子。認知症のせいでとんちんかんなことを言うようになった母親が、自宅の売却契約を理解できているとは思えません。 このままでは、母の住む場所がなくなってしまいます!どうしたら良いですか? (岡さん・パート・63歳) お母様は認知症の影響で判断能力がないとして、契約を無効にできることがあります。ただ、契約内容をよく理解できていないお母様に、半ば無理やり契約させた可能性があるので、契約の取り消しを不動産業者が対応しないおそれがあります。そこで、困ったときには消費者ホットラインに相談してください。「188(いやや)番」が消費者ホットラインの番号です。契約内容に不審な点がある場合も、まずは相談することが大切です。 認知症の親が勝手に自宅を売却!?取り消しできる? 実家で一人暮らしをする母親が、勝手に実家の売却契約をしていることがわかりました。契約書が実家で見つかったので気がついたのですが、その書類のことを母に聞いてみても「何の書類かわからないのよね」と、契約した記憶もないようです。実家を売却したら、母が住む場所がなくなってしまいます!契約の取り消しはできますか? 契約の取り消しはできないのですが、認知症の方が結んだものは契約自体が無効となる可能性があります。2020年に民法の改正がおこなわれ、 認知症などで意思能力がない人がおこなった契約は無効となることが追加されています。 法律行為の当事者が意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは、その法律行為は、無効とする。 引用:「民法 第3条の2」 つまり、母が結んだ契約はなかったことにできるということですか? そうです。実際に裁判では、認知症によって意思能力がないと判断された人が結んだ契約が無効となった事例もあります。まずは、契約を結んだ不動産業者に連絡して、お母様が認知症で契約を理解していなかった点を説明して、契約を無効にしてもらいましょう。 困ったときは消費者ホットラインに相談 契約内容を確認したところ、自宅の売却額は相場より低く、こちらに不利な内容でした。母も受け答えがきちんとできたとは思えませんし、母が認知症とわかって理不尽な契約内容にしたように思えます。こんな内容の契約を結ばせる不動産業者に不信感しかありません!不動産業者に連絡したところで、契約を無効にしてもらえないような気がするのですが…。 おっしゃる通り、認知症の方をねらった悪質な業者は存在し、認知症の方が被害にあう消費者トラブルは絶えません。もし、契約内容に不審な点がある場合は、消費者ホットラインに相談してみましょう。電話番号は「188番」。「いやや」で覚えてください。この消費者ホットラインに電話すると、近くの消費生活相談窓口を紹介してくれます。認知症のお母様が、不利な内容の契約を結ばされたことを伝えてくださいね。 クーリングオフはできない そういえば、「クーリングオフ」という制度がありますよね?あれを利用すれば、契約の取り消しができるんじゃないですか? いえ、クーリングオフ制度は家の売却の際には適用されないんです。 えっ!?そうなんですか! クーリングオフは、一定期間内であれば商品の購入などの取り消しができる制度。これには適用できる内容が決められており、自宅の売却は適用されないんです。 成年後見制度を活用しよう 今回は、認知症のお母様が不利な内容の契約をしてしまいましたが、今後、そういったことがないように成年後見制度を利用することも検討してみてください。 成年後見制度ですか。聞いたことはありますが、よくわからないんですよね。 成年後見制度とは、認知症や障害などで判断能力が低下した人を支援する制度です。具体的には、財産管理や福祉サービスなどの契約といったことを後見人が代理でおこないます。後見人には、ご家族やご親族がなることも可能。また、弁護士などの士業に依頼もできます。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-care/adult-guardianship/"] 成年後見制度は2種類ある 成年後見制度を利用するときに紛らわしいのが、成年後見制度には2つの種類があることです。以下の2種類です。 法定後見制度 任意後見制度 法定後見制度 法定後見制度は、判断能力が不十分な人の代わりに契約などの法律行為をおこないます。今回のように、認知症の影響で契約内容を正しく理解できない状態で契約を交わしてしまっても、後見人が契約を解除できるんです。 任意後見制度 任意後見制度は、判断能力が低下してしまったときの備えとして後見人を立てておく制度です。まだご本人に判断能力があるうちに後見人を立てられるので、安心して任せられる人をご本人が後見人として選べるという特徴があります。任意後見制度については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-12545/"] 母の場合、法定後見制度と任意後見制度なら、法定後見制度を利用すれば良いんですね!それで、私が後見人になれば、今回のように母が悪い業者と不利な契約をしてしまっても、取り消しできるようになるんですね。 おっしゃる通りです。今後もお母様や岡さんが安心して生活できるように、対策していきましょう! 認知症の人が結んだ契約は、無効となることがある 不審な契約は消費者ホットライン「118(いやや)」に相談 成年後見制度を活用して、不利益な契約を結ぶのを防ごう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
よくある質問
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- いい介護は、初回お問い合わせからご入居まで、お客様に寄り添い親身になってご相談をお受けいたします。 関東・関西・東海北陸・九州と各エリアに専門の入居相談員を配置しておりますので、地域の状況や特性に合わせたご案内が可能です。 豊富な専門知識と長年の経験を持つ入居相談員が、お客様のお悩みや不安に寄り添い、一緒に最適解をお探しします。
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