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「いい介護」の専門相談員のご紹介
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小澤 太樹
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:2005年~
お客様にとって本当に必要だと思ったら、ちょっと強めにでも背中を押してあげます
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鈴木 遼
担当エリア:関東・東北・北海道
老人ホームは「最後のおうち」。人生最後の大きな選択の道標になるのは、楽しさとやりがいがありますね
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高橋 弘美
担当エリア:東海・北陸
相談員歴:2007年~
蓄積してきた知見をもって、より良いご提案をする。それが、私たちプロの入居相談員の仕事だと思っています
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二見 幸恵
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:2019年~
1人で悩んでいないで、相談してもらいたい。そのお悩み、私が引き受けて心を軽くしてあげたいんです
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小林 亮太
担当エリア:関東・東北・北海道
せっかく頼っていただいたのだから、自分の知識を駆使してお悩みを解決したい
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宮﨑 章寛
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:1年9ヵ月
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介護の基礎知識
老人ホーム、介護施設の種類や費用、選び方や介護の仕方などについて、
「介護は初めてで不安」という方にもわかりやすく解説します。
お悩み解決! いい介護Q&A
介護施設や認知症のことなど、みなさまからいただいた介護に関するお悩みに
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認知症の父親が立てる音が耐えられない!机を叩く音にイライラする!
同居している認知症の父が立てる音に悩まされています…。 父はほとんどの時間、リビングにいるのですが、机をバンバンと叩いたり指でコツコツと音を立てるんです。止めるように言っても聞かないですし、ほかの部屋にいても音が聞こえるので気が休まりません。 どうして父は机を叩き続けるんでしょうか?止めさせる方法も教えてください。 (齋藤さん・65歳) もしかしたら、何か伝えたいことがあるのに上手く伝えられないことでお父様がストレスを感じている可能性があります。認知症になると言葉が上手く出てこなくなったり、自分の状態が理解できなくなったりして、伝えたいことを伝えられなくなることがあります。対策としては、お父様のストレスの原因を突き止めて改善すること。コミュニケーションの機会を増やすことで原因がわかり、机を叩く頻度が減る可能性もありますよ。また、クッションを置いたりすることで音が軽減できるでしょう。音の問題は、ご家族にとって大きなストレスになりますよね。なので、耐えきれないと感じたときは在宅介護サービスを利用したり老人ホームに入居するなどして、物理的に距離を取るのもひとつの方法です。 認知症の人が音を立てる原因は? 認知症の父と同居しています。最近、机をバンバン叩いたり指でコツコツと音を立てたりするようになって、止めるように言っても言うことを聞きません。それにわざとかはわかりませんが、扉を勢いよく閉めるので父が部屋を出入りする度に大きな音を出すのも精神的に落ち着きません。そんな状況なので、家にいても気が休まらなくてイライラしっぱなしで…。父が音を立てるのを止めさせる方法はありませんか? お父様が音を立てるのを防ぐには、まずは音を出してしまう原因を考えてみることが大切です。どういった音を立てるのかによって原因が異なるので、まずは具体的な騒音とその原因についてお話ししましょう。 足音などの生活音 「音を立てる」と言っても音にはいくつか種類があります。まず、生活音について考えてみましょう。生活音というと、次のようなものです。 テレビの音 ドアを閉める音 足音 こうした生活音が大きくなってしまう原因は、耳が遠くなったことで周囲への配慮ができなくなったことだと考えられます。特に、耳が遠くなったご高齢者の多くがテレビの音が大きくなる傾向があります。耳が遠くなると音が大きくなっても気づきにくいですから、自然と生活音が大きくなってしまうんです。 確かに、父は耳が遠くなってきたような気がします。テレビの音も大きいし、ドアを開け閉めする音も気が付かなくなったのかな… 大声などの意図的な音 認知症の人が意図的に出す音に悩まされるケースは少なくありません。意図的に出す音とは次のようなものです。 机などの物を叩く 大声 ひとりごと [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-symptoms/bpsd/"] 大声やひとりごとは今のところありませんが、机を叩くのは本当に止めてほしいですね。 意図的な音の原因としては、さびしさやストレスである可能性があります。 さびしさやストレスですか?父がそんなことを感じているように思えないのですが…。 認知症の影響で上手く会話ができなくなると、ご家族や周囲の人とコミュニケーションを取る機会がぐっと減りやすいです。特に言葉が出てこなくなると、同じ家にいるのに会話をしないという状況も増えてくるかもしれません。そうした状況にさびしさを感じて、机を叩いたりしてご家族の気を引こうとしている可能性があります。 北野室長が言う通り、父は認知症が進んであまり会話ができない状況です。言われてみれば、私も父が何を考えているのかわからなくなってコミュニケーションを取るのを避けていたかもしれません…。 会話ができなくなると、コミュニケーションが難しくなりますよね…。お父様は認知症の影響で言葉が出なくなっているかもしれません。加えて、認知症によって自分がどんなことを感じているのかがわからなくなることもあるので、さらに自分の思いを伝えられなくなる傾向があります。そうした、上手く伝えられないストレスから机を叩いている可能性もありますね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-19739/"] 認知症の人が立てる音の対策は? 父が音を立てる理由がわかった気がします。でも、どうしたら父の騒音を止めさせられるんでしょうか? それぞれの音の原因がわかったので、それに対応する策をとっていきましょう! 足音などの生活音への対策 例えば、テレビの音が大きい場合は、集音器や補聴器を身に着けたり、テレビ用スピーカーを使って周囲に音が漏れないようにしましょう。ドアを閉める音が大きいときは、ドアのふちにクッションをつけるのがおすすめ。テープ式でドアのふちに貼り付けるものや、ゴムでできた小さなクッションシールタイプもあります。クッションを貼るだけでもだいぶ音が小さくなると思いますよ。足音対策には防音マットが良いでしょう。今使っている絨毯やカーペットの下に敷くタイプのものや、防音マット自体が絨毯として使える物もあります。 ドアのクッションは良いですね。そんな便利なものがあるとは知りませんでした!さっそく購入してみます。 大声などの意図的な音への対策 机を叩くなど、認知症の人が意図的に出す音に関してはクッションをつけたりして防音対策するだけでは難しい部分があります。というのも、意図的な音は認知症の症状から来るものなので、その原因を解決する必要があるためです。 原因というと、さびしさやストレスということですよね? おっしゃる通りです。具体的な対策としては、コミュニケーションの機会を増やすこと。認知症の影響で言葉が出にくい状況であっても、お父様の反応をよく見て双方向のコミュニケーションを心がけましょう。すぐに上手くコミュニケーションが取れるようにならないかもしれませんが、徐々にお父様が感じていることや伝えたいことがわかるようになってくるはずです。「自分の話を聞いてくれている」とお父様が感じるようになると、机を叩く頻度も減ってくると思いますよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-homecare/"] [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-d197591/"] 耐えきれないときは物理的に離れよう 音の問題はご家族のストレスになりやすいので、もしお父様が出す音が耐えきれないと思ったときは、物理的に距離を取るのもひとつの方法です。 「物理的に距離を取る」とはどういうことですか? 例えば、在宅介護サービスを利用したり老人ホームに入ることです。具体的にお話ししていきますね。 在宅介護サービスを使う 在宅介護サービスとは、ご自宅で介護を受けているご高齢者が利用できる介護サービスです。さまざまな種類のサービスがありますが、物理的に距離を取る場合に活用できるのは以下の3種類です。 デイサービス ショートステイ 小規模多機能型居宅介護 デイサービスとは、介護施設に通って入浴や食事、レクリエーションといったサービスを受けられるもの。デイサービスの利用時間が半日ほどあるので、その時間は介護から離れられます。また、ショートステイは介護施設に1日から宿泊できるサービス。宿泊している間は身の回りのことをすべて施設に任せられるので、ご家族のリフレッシュのためによく利用されるサービスです。 家族のリフレッシュのためのサービスがあるんですね!ぜひ利用したいな…。 小規模多機能型居宅介護はデイサービスとショートステイ、訪問介護の3つのサービスを組み合わせたものです。1つの施設ですべてのサービスを提供しているので、「デイサービスの後にショートステイ」といった使い方もできます。音の問題から離れられるだけでなく、お父様の状態が変化した場合でも柔軟なサービス利用ができるのが魅力です。 老人ホームに入る 父が出す音がうるさいからって、それだけで老人ホームに入れるなんて気が引けるんですが…。介護する側がストレスを感じているだけで老人ホームに入れることって、あまりないですよね? 老人ホームに入る人の中には、ご家族のストレスや負担が大きくなったことがきっかけになったケースも珍しくありません。在宅介護はご家族の心身の負担が大きいです。在宅介護のストレスでご家族が体調をくずしてしまっては元も子もないですから、負担を軽くするために老人ホームに入居することはけして悪いことではありませんよ! [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-care/facility/"] そうなんですね…。老人ホームってよくわからないんですが、どんなものがあるんでしょうか? 老人ホームにはいろんな施設があります。例えば、以下のようなものがありますよ。 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム 有料老人ホームには、「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」があります。どちらも介助が必要な人を受け入れていますが、介護付き有料老人ホームには介護スタッフが24時間常駐しているので、こちらの方が介護が充実している施設です。サービス付き高齢者向け住宅は、基本的には元気な人が入居する施設。介護が必要な場合は外部の介護サービス事業者と契約をしてサービスを受ける必要があります。グループホームは、認知症の人限定の施設。お体が元気な認知症のご入居者が助け合いながら生活している場所です。掃除や料理などの家事もご入居者が協力しておこなっているのが特徴です。認知症ケアが充実しているので、お体が元気であれば認知症の人におすすめの施設です。 本当にいろんな施設があるんですね…。北野室長の言う通り、父が出す物音や介護にストレスが溜まっていました。そろそろ老人ホームに入れることも考えた方が良いのかもしれませんね。 認知症の人が立てる音は、生活音と意図的な音がある 生活音は耳が遠くなったこと、意図的な音はストレスが隠れていることも 認知症の人の音に耐えきれないときは介護サービスを使って物理的に離れよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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老人ホームの見学で必要な持ち物はありますか?見学ではどんなことをするのでしょうか?
高齢の父が入る老人ホームを探しています。今週末、老人ホームの見学に行くのですが、何か持ち物はあるでしょうか?初めて老人ホームの見学に行くので心配です。 (岡部さん・パート・55歳) 老人ホームに見学に行く際は、特別な持ち物は必要ありません。ですが、施設担当者の説明を記録しておくためにメモ帳と筆記用具を持っていくことをおすすめします。もし、見学中に確認したいことがあるなら事前にチェックリストを作っておき、持っていくと良いでしょう。見学時は、施設の設備やサービス、雰囲気もよく確認しておきましょう。見学する施設が1ヵ所だけだとその施設の良し悪しがわかりにくいので、最低でも2ヵ所は見学するのがおすすめ。余裕があれば3~4ヵ所の見学ができると良いですね。 老人ホームの見学時の持ち物は? 今週末に老人ホームの見学予約をしました。父が入るための施設を探しているのですが、老人ホーム探し自体が初めてで、施設に見学に行くのも初めてです。老人ホームに見学に行くときに必要な持ち物はありますか? 老人ホームの見学時には、特別な持ち物は必要ありません。ですが、見学中の説明や感じたことなどをメモするためのメモ用紙と筆記用具を持っていくと便利ですよ。老人ホームの見学の際に持っていくと便利なものを次にまとめました。参考にしてください。 メモ・筆記用具 確認したいことリスト メジャー カメラ 「確認したいことリスト」とは何ですか? 老人ホームにお父様が入居するにあたって、事前に確認しておきたいことがあると思います。例えば、費用やサービス内容、医療行為の受け入れ状況などです。見学時に聞きもらしがないように、あらかじめチェックリストを作っておくことをおすすめしています。また、居室にタンスなどの家具類を持ち込む場合は、居室に置けるスペースがあるかどうか確認することも大切。いざ入居の段階になって「タンスが入らない!」と慌てないように、居室と出入口の広さをメジャーで測っておくとスムーズに引っ越しできますよ。 なるほど。確かにタンスは持っていきたいですね。 居室や共用部の撮影を施設側が許可してくれることもあります。撮影しておけば、あとで見返したり、ほかのご家族に写真を見せながら説明もできますので、撮影しておくと意外と便利です。もちろん、わざわざカメラを持っていかなくてもお手持ちのスマートフォンでもOKですよ。 見学ではどんなことをする? 老人ホームの見学が初めてなので、よくイメージできていません。老人ホームの見学ってどんなことをするんでしょうか? 老人ホームの見学では大きく分けて2つのことをします。それは、「共用部・居室の内覧」と「サービス・費用の説明」です。共用部・居室の内覧では、実際に入居する居室やモデルルーム、リビングなどの共用部を見て回ります。ただ、居室が満室の場合は実際の部屋を見られないこともあります。 居室が見れないこともあるんですね!でも、満室ならしょうがないか…。 満室の場合は、モデルルームを見学するか、写真などで案内されるケースが多いです。サービス・費用の説明では、施設担当者から提供している介護・医療・生活サービスや費用について詳しい説明を受けます。パンフレットなどではわかりにくいことも詳細に説明してもらえますよ。もし、認知症や医療行為の受け入れ状況などを確認したい場合は、このタイミングで聞いてみると良いですね。 父は認知症です。確かに、施設の人によく聞いておかないといけないですね。 また、施設によってはパンフレットに記載されているとは別に追加費用が発生することも。追加費用はないか、ある場合はどういった理由で発生する費用なのかも聞いておくことも大切です。「思った以上にお金がかかる」と入居後に後悔するケースも少なくないので、事前にしっかり聞いておきましょう。 パンフレットに記載されている以上のお金がかかることがあるんですね!それは事前に確認しておかないと…。 見学でチェックしたいポイント 老人ホームの見学では、どんなところに注目すれば良いんでしょう?チェックしておいた方が良いポイントを教えてください。 はい、もちろんです!主には以下の3つのポイントに注目しましょう。 設備 サービス 雰囲気 設備 居室や共用部などの設備は、確認しておきたいポイントです。まず、居室は以下の点を確認しましょう。 トイレや洗面所置 日当たり 持ち込める家具類 レンタル家具の費用 老人ホームのなかにはトイレや洗面所が居室になかったり、トイレがカーテンで仕切られているだけの場合があります。長く住む部屋になるので、よく確認しておきましょう。また、共用部の設備も重要。特に入浴設備がお父様の身体状況に合っているかを確認してください。足腰が弱って浴槽をまたげないのに、一般家庭と同じ設備の「個浴」しかない場合は入浴ができない可能性があります。個浴と椅子に座ったまま浴槽に入れる「チェアーイン浴」、横になったまま入浴できる「寝台浴」の3種類がそろっている施設が理想。この3種類があれば身体状況が変化しても入浴を楽しめるからです。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/choice/distinguish-roujinhome/facility-2/"] サービス サービスについては、先ほどもお話ししたように介護・医療・生活サービスについて確認しましょう。特にインスリン注射などの医療行為が必要だったり、認知症である場合は受け入れ可能なのかを必ず事前に聞いておきましょう。認知症自体の受け入れはしていても、症状によっては受け入れできないこともありますので要確認です。 認知症の受け入れが可能だとパンフレットに書いてあったので見学予約をしたのですが、受け入れてもらえない可能性もあるんですね…。よく確認しておかないと。 それと、リハビリをしたい場合はリハビリ体制についても確認が必要です。理学療法士や作業療法士といったリハビリ専門職によるリハビリを提供している施設もあれば、一般の介護スタッフによる介護予防体操のみ提供している施設もあります。リハビリについては施設によってまちまちなので、見学時に聞いておくことをおすすめします。 雰囲気 漠然としてしまいますが、施設の雰囲気も見学のときに確認しておきましょう。雰囲気はほかのご入居者の要介護度や認知症の状況、働いているスタッフなどで大きく異なります。また、レクリエーションを活発にしているのかどうかなども施設によって方針が異なるんです。 そうなんですね。でも、雰囲気ってあいまいなのでやっぱり判断しにくいというか…。 そうですよね。例えば、お父様が入居してこの施設で穏やかに暮らしているところをイメージできるか、をひとつの判断基準にしてみるのも良いかもしれません。長く暮らしていく場所ですから、馴染めるかどうかはかなり重要です。 複数の老人ホームを比較検討しよう 老人ホームを探している方に私が必ずお伝えしていることがあります。それは「複数の老人ホームに見学に行ってほしい」ということ。2ヵ所以上の老人ホームを見学してほしいんです。 今週末に見学する老人ホームしか見学するつもりはありませんでした。なぜ複数の老人ホームに見学に行った方が良いんですか? 見学するのが1施設だけだと、「老人ホームってこういうものなんだ」と思ってしまうからです。老人ホームは多くの方が思っているよりも多様で、複数の施設を見学するとその違いがわかりやすいです。複数の施設を見学すれば、「こっちの施設はほしいサービスがあるんだけど、費用が高いな」「あっちの施設は安いけど、このサービスをしてくれないのか」といった比較ができますよね。でも、1施設しか見学していないと、「老人ホームはこういうサービスをしてくれないものなんだ」と諦めなくて良いことを諦めて後悔する可能性もあります。 なるほど、そういう意味なんですね。たくさんの老人ホームを見学すれば、希望に合った施設が見つかるということでしょうか? いえ、たくさんの老人ホームを見学しても逆に迷ってしまいますし、どの施設がどんなサービスだったかわからなくなってしまう可能性もあります。おすすめの見学数は3~4施設。必須の条件を満たしている施設をパンフレットやネット上の情報で絞り込んでから、3~4施設を見学すると良いでしょう。もし、たくさんの老人ホームがあって絞り込むのが難しい場合は、ぜひ「いい介護」を使ってみてください。医療行為などの希望条件を指定して検索もできますよ。 老人ホームに入居するまでの流れを確認したい場合は、以下にて詳しく確認しています。参考にしてくださいね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/choice/flow/"] 見学時はメモや確認することリスト、メジャーなどを持っていこう 見学では共有部・居室の見学とサービス・料金の説明がおこなわれる 老人ホームは2~4施設を見学して比較しよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の母親の通帳を預かっていてもOK?銀行にバレたら口座を凍結されてしまいますか?
認知症の母が実家で一人暮らしをしています。先日、帰省した際に、よくわからない健康食品を定期購入していることがわかりました。しかし、母に健康食品のことを聞いても、「もしかしたら買ったのかも」とあいまいで…。 そのため、これまでお金の管理は母に任せていたのですが、私が母の通帳やキャッシュカードを預かることに。母の生活費や医療費は私が立て替え、あとで母の口座から引き出すことにしました。 銀行に母が認知症だと知られると口座が凍結されると聞いたのですが、私が通帳を預かっていても大丈夫でしょうか? (岡部さん・パート・55歳) 確かに、お母様の判断能力が低下していると銀行が知った場合、お母様の口座が凍結される可能性があります。もし、口座を凍結されてしまったら成年後見制度を利用するしかありません。しかし、成年後見制度にはデメリットがあるので、口座が凍結される前の対策をおすすめします。銀行の「代理人指名システム」を利用したり、任意後見制度や家族信託制度を活用することで口座凍結を予防できますよ。 認知症の親の通帳を預かるリスクは? 実家で一人暮らしをしている母が認知症が悪化したせいか、お金の無駄遣いが増えてきました。先日はよくわからない健康食品を定期購入していたので母に聞いてみたら「もしかしたら買ったのかも」とあいまいな返事で…。すぐにその健康食品は解約し、私が母の通帳とキャッシュカードを預かってお金を管理することに。私が生活費などは立て替え、あとで母の口座からお金を引き出しています。が、銀行に母が認知症と知られたら口座を凍結されると聞きました。このまま母の通帳とキャッシュカードを預かっていても良いのでしょうか? お母様の通帳とキャッシュカードを預かっているだけなら問題はないと思いますが、お母様の口座からお金を引き出している場合、以下のようなリスクがあります。 罪に問われるリスク 親族トラブルのリスク 口座凍結のリスク 罪に問われるリスク えっ!?母の口座からお金を引き出すと罪に問われることがあるんですか? あくまでお母様のお金を私的に利用していた場合です。基本的に口座のお金はご本人でないと出金できないとされていますが、生活費や医療費など、ご本人が使うためにご家族が引き出すのはOKとされる場合が多いです。もちろん、お母様のためではなく、ご家族が自分の生活費や交際費などに使ってしまう場合は窃盗罪や横領罪に問われる可能性があります。 「罪に問われる」と聞いてドキドキしました。もちろん母の生活費に使っているので、問題なさそうですね。 親族トラブルのリスク 注意していただきたいのが、ご親族間でのトラブルです。岡部さんがお金を管理していることをご親族が承知していない場合、のちにトラブルにつながる可能性があるんです。 どういうことですか? 将来的にお母様が亡くなった場合、相続が発生しますよね。その際に、当然ですがお母様の口座の貯蓄も相続対象となります。岡部さんが管理している期間に使用用途がはっきりしない出金があると、ごきょうだいなどの相続人とトラブルが起こる可能性があります。また、岡部さんがお母様のお金を使い込んでいると思い込んだご親族が、銀行にお母様が認知症であることを知らせると口座が凍結される可能性もあります。 そんなことがあるんですね!一応、きょうだいには私が母のお金を管理していることは伝えてあります。トラブルを避けるために、使ったお金をはっきりさせておくことが大切そうですね。 口座凍結のリスク やっぱり、口座が凍結されるリスクはあるんですね おっしゃるとおりです。口座名義人の意思能力が低下していると判断した場合、その人の財産を守るために銀行が口座を凍結することがあります。凍結されると、出金や定期預金の解約・契約、キャッシュカードの再発行など、さまざまなことができなくなります。銀行が意思能力が低下していると判断している基準は次の通りです。銀行によって異なることもありますが、概ね以下のポイントと考えて良いでしょう。 口座名義人ご本人が窓口まで来られるか 名前・生年月日を言えるか 署名を直筆でできるか うーん、たぶんまだ母は大丈夫だと思います。この3つのことができなくなったら、すぐに口座が凍結してしまう、ということですね。 いえ、ご本人が窓口で手続きする必要がある場合や、ご家族からお母様が認知症と申告がなければ銀行側は判断しようがありません。ただ、だからといって対策をしておかないといざというときに口座が凍結されてしまって困る可能性がありますから要注意です。 認知症の親の口座凍結を解除する方法は? もし、母の口座が凍結してしまったらどうしたら良いんでしょう?母の生活費すべてを支払えるほどお金に余裕がなくて…。 万が一、お母様の銀行口座が凍結されてしまったら、現状は法定後見制度を利用して解除するしか方法はありません。法定後見制度とは成年後見制度のひとつで、認知症などで判断能力が低下した人の代わりにご本人の財産を管理する後見人を立てるもの。ご家族が後見人となることもできますが、家庭裁判所がふさわしくないと判断すれば弁護士などの専門家が後見人になることもあります。 家族が後見人になれないこともあるんですね! はい。弁護士を成年後見人とする場合は、毎月報酬が発生します。総資産額にもよりますが、月2~5万円かかるとされています。 お金がかかるのかぁ。それは嫌ですね。銀行口座を凍結されないように対策しておいた方が良さそう…。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-care/adult-guardianship/"] 認知症の親の口座凍結を予防する方法は? 認知症の母の銀行口座が凍結されないようにするには、どうしたら良いんでしょう? お母様の銀行口座の凍結を防ぐためには、以下のような対策が考えられます。 銀行のサービスを利用する 任意後見制度を利用する 家族信託制度を利用する 銀行の代理人指名サービスを利用する 銀行には口座名義人ご本人が手続きができなくなった場合に備えて、ご家族などが代理で入出金ができるようになる「代理人指名サービス」があります。代理人指名サービスとは、ご本人の意思能力が低下したときに代わりに銀行手続きができるように代理人を登録できるものです。 そんなサービスがあるんですね! ただ、代理人指名サービスはご本人が既に意思能力が低下している場合には利用できません。どういった状態だと意思能力が低下していると判断するのかは銀行によって異なるので一概には言えないのですが…。代理人指名サービスでご家族を登録しておけば、入出金や通帳の再発行などもご家族ができるようになります。 任意後見制度を利用する 任意後見制度は、ご本人が判断能力があるうちに信頼できるご家族と財産管理などをしてもらえるように契約を結んでおく制度です。これも法定後見制度と同じく、成年後見制度のひとつです。法定後見制度と異なるのは、法定後見制度が認知症などで既に認知機能が低下した方の後見人を立てる制度であるのに対して、任意後見制度はごご本人の認知機能が低下する前に後見人を立てておく点です。法定後見制度ではご本人の判断能力が低下している状態のため、ご本人が後見人を選ぶことは難しいです。ですが、判断能力が低下する前の任意後見制度であればご本人が信頼できる人を後見人として選べるんです。 つまり、法定後見制度では家族以外の弁護士さんが後見人になる可能性があるけど、任意後見制度であれば家族が後見人になれるということですね。 それに、後見人の権限をご本人が決めることも可能です。法定後見制度では基本的には後見人の権限は法律で定められています。一方で、任意後見制度ではご本人の希望で後見人に依頼することを決められます。例えば、財産管理や介護施設の入居などの契約といったことです。ご本人の希望に合わせて後見人の権限を変えられるのが、任意後見制度の使いやすいところですね。ただ、次にお話しする家族信託制度よりも手続きが煩雑なのが難点です。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-care/arbitrary-guardianship/"] 家族信託制度を利用する 家族信託制度とは、ご本人が元気なうちにご家族に財産管理を任せる契約ができる制度です。家族信託をすると信託用の口座を新しく開設し、その口座にご本人のお金を移動させます。この制度を利用すれば、信託用の口座をご家族名義で作るので、ご本人が認知症によって判断能力が低下した場合でも口座凍結されることはありません。家族信託制度では介護施設の入居などの生活に関わる契約をおこなえませんが、お金の管理の点では柔軟な対応ができるのがメリットです。 なるほど。母の口座凍結を防ぐにはいくつか選択肢があるんですね。どれも一長一短ありそうなのでよく検討してみます。 認知症の親の通帳を預かって出金していると罪に問われたり親族トラブルのリスクがある 口座の凍結を解除するには成年後見制度を利用しよう 口座の凍結を防ぐには、銀行の代理人システムや家族信託制度を利用しよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の親がお風呂に入らないのはなぜ?1ヵ月以上も入浴していないので、どうにか入れたいです!
認知症の父がお風呂に入らなくなって困っています!父は実家で一人暮らしをしています。これまでは問題なく一人暮らしができていたのですが、この2~3ヵ月はお風呂にほとんど入らなくなって…。 ついこの間まではきちんと毎日入っていたのに、1~2週間に1度に減り、半月に1度に減り…。さらに、先日、帰省したときには2ヵ月近くお風呂に入っていないことがわかったんです。髪の毛はフケだらけだし、皮膚は乾燥して白くなっているし、ひどい状態。でも、いくら私がお風呂に入るように言っても入ろうとしません。 どうにか父が入浴してくれる方法はないでしょうか?また、どうして父は頑なにお風呂に入ろうとしないのでしょうか? (小原さん・会社員・53歳) 認知症の方が入浴しないのにはいくつか理由が考えられます。例えば、認知機能の低下によって入浴の必要性や入浴の仕方がわからなくなってしまった可能性もあります。ご家族としては、どうにかしてお父様を入浴させたいと思うでしょうが、無理強いはNG。「一番風呂に入ろうよ」「背中を流すよ」など、お父様が入浴したいと思えるような声掛けをしてみましょう。ご家族で対応が難しいと思ったら介護のプロに任せるのもアリ。デイサービスやショートステイを利用したり、老人ホームに入居して介護のプロを頼るのもひとつの手です。 認知症の親がお風呂に入らない!なぜ? 実家で一人暮らしをしている認知症の父が、急にお風呂に入らなくなってしまいました。以前は毎日入っていたのに、1~2週間に1度に減り、1ヵ月に1度に減り…。この間、帰省したときには2ヵ月近く風呂に入っていないようでした。髪の毛はフケだらけでボサボサだし、皮膚は乾燥して白くなってるし…。それなのに私が何度言ってもお風呂に入ろうとしないんです。なぜ父は頑なにお風呂に入ろうとしないんでしょうか? 認知症の方が入浴をしないのは、いくつか理由が考えられます。例えば、以下のような理由です。 入浴を必要だと思っていない 入浴が面倒くさい 入浴の仕方がわからない 介助されたくない 入浴・浴室に悪いイメージがある [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/trouble/refusaltobath/"] 入浴を必要だと思っていない 入浴は必要ですよね?今なんてフケだらけで汚いし…。 認知症になると、自分の状態を客観的に理解できなくなる場合があります。つまり、自分がフケだらけであることがわからなかったり、フケだらけであることが汚い状態だと理解できないんです。また、認知症によって記憶障害が起きていると、前回の入浴がいつだったか忘れてしまうことも。そのため、実際には何週間も入浴していないのに「昨日、風呂に入った」と思い込んで、入浴を拒否することもあります。 父も「昨日、風呂に入ったから今日は入らない」と言って入浴しようとしないんですよね。そういうことだったんだ…。 認知症の影響で髪を洗わない方については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-19742/"] 入浴が面倒くさい これは認知症の方以外にも当てはまることですが、入浴が面倒くさくて拒否をしていることもあります。特に高齢になると体を動かすのが難しくなって、服の脱ぎ着や体を洗ったりするのが億劫に感じやすくなります。そういった理由から、面倒くさくて入浴を嫌がっている可能性もあります。 入浴の仕方がわからない この間まで1人でお風呂に入っていたのに、入浴の仕方がわからないなんてことがありますか? 認知症の症状のひとつに「失行」というものがあります。これは、それまでできていたことができなくなること。認知症が進行して脳の機能が低下した結果、当たり前にできていたことができなくなってしまうんです。入浴の仕方がわからないと1人で入浴できなくなりますし、やり方がわからないことを自主的にやろうとは思わないのは自然なことかもしれません。 介助されたくない もしかしたら、入浴介助をされたくないと思っている可能性もあります。実際は介助の必要があったとしても、認知症の影響でそれがわからなくて介助を拒んでいることもあるんです。 そんなことがあるんですね。父も、1人では入ろうとしないから私が介助しようと思っていたんですが…。 入浴・浴室に悪いイメージがある 入浴や浴室に嫌なイメージがあると、お風呂に入ることを嫌がる場合があります。例えば、無理矢理、入浴させられたり急に服を脱がされたりしたことが頭に残っていて、それが入浴や浴室の嫌なイメージに繋がっていることがあるんです。 そんなことがあるんですね…。でも、認知症になると忘れっぽくなるから、嫌なことがあっても忘れてしまうんじゃないですか? いえ。それが、記憶がなくなっても嫌なことがあったという感覚は残ると言われています。そのため、浴室や脱衣場に入ると嫌な感覚がよみがえって、入浴を拒否するケースもあるんです。 認知症の親がお風呂に入らないときの対策 父がお風呂に入らない理由がわかったような気がします。でも、どうやったら父が入浴してくれるようになるんでしょうか? 大切なのは、お父様ご自身が入浴に納得していることです。1ヵ月以上もお風呂に入っていないと、ご家族としてはすぐにでも入浴させたいところだと思います。が、だからといって無理矢理、入浴させようとしたりするのはNGです。また、1人で入浴できないからと必要以上に介助をしてしまうのもNG。お父様の自尊心を傷つけてしまうことになります。お父様が1人ではできないところだけを手伝うようにしましょう。 効果的な声かけ・誘導の例 嫌がっている場合、入浴することに納得してもらうまでが大変だと思います。そこで、効果的な声かけや誘導方法の例をお伝えします。必ずしもこの声かけで入浴してくれるとは限りませんが、参考にしてみてください。 「一番風呂だよ」 「今日はゆず湯だよ」 「温泉に入ろうか」 「背中を流すよ」 「明日、病院だからきれいにしよう」 どの声かけも、「お風呂に入って!」と直接うながすものではないんですね。 そうですね。先ほどお話しした通り、入浴を無理強いするのは良くありません。また、「体が汚いからお風呂に入って!」といった声掛けも、お父様の自尊心を傷つけたり、「汚れてない!」と強い反発を招いてしまうことがあるのでNGです。もともと入浴が嫌いな方でなければ、お風呂場に行ってお湯の入った湯船を見せることでお風呂に入りたくなることもあります。もしくは、桶にお湯を張って簡易的に足湯をしてみると気持ちが乗って入浴できることも。「せっかくお湯を沸かしたからお風呂に入ってみる?」と提案するような形で声かけしてみるのも良いかもしれません。 介護サービスを利用しよう ご家族がさまざまな手を尽くしても入浴できなかったり、忙しくて入浴するまで付き添えない場合は介護のプロの手を借りましょう。例えば、以下のような方法があります。 訪問介護を利用する デイサービス・デイケアを利用する ショートステイを利用する 老人ホームに入居する 在宅介護サービスのなかでは、訪問介護、デイサービス、デイケア、ショートステイで入浴介助を受けられます。訪問介護ではご自宅のお風呂で介護スタッフのサポートを受けながら入浴できますし、デイサービス、デイケア、ショートステイでは、介護施設の浴室を利用して入浴できます。特にデイサービスは、入浴目的で利用している方も多くいます。介護施設はバリアフリーになっていてご高齢者が使いやすい配慮がされているので、ご自宅よりも安心して入浴できると思いますよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/day-service/bathing/"] 確かに。実家のお風呂は狭くて寒いし、浴槽が高いので父がまたぎにくくなっているんですよね。安全面でも在宅介護サービスを使うのは良いのかも。 また、ご家族の介護の負担が大きい場合は老人ホームに入居するのもひとつの手。特に認知症の方の一人暮らしはご家族としても不安がありますよね。お風呂の問題だけではなく、お父様の生活全体の安全を考えると老人ホームへの入居も検討して良いと思いますよ。 そうなんですよね。父の認知症が進んでいて、そろそろ一人暮らしは厳しいかな、と思っていました。老人ホームも考えてみようかな…。 [post_banner] 入浴の必要性がわからない、入浴介助されたくないなどの理由で入浴しないことも 入浴拒否があっても無理強いはNG。お風呂を楽しめるような声掛けをしよう 家族が入浴介助が難しいときは、介護サービスを活用して介護のプロを頼ろう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の母の被害妄想がひどくて耐えきれません!ご近所にも言いふらすので困っています
同居する母の被害妄想がひどくて困っています…。母が1年ほど前に認知症と診断されてから、私と父で介護をしています。最近、被害妄想がひどくて大変なんです。 例えば、父が買い物に出かけると「ほかの女に会いに行っている」と浮気を疑ったり、急に「私なんて死ねば良いと思ってるんでしょ!」と怒鳴り散らしたり…。家で騒いでいるだけならともかく、その妄想を近所の人に話すんです。まるで私たちが母を雑に扱っているような言い方をしているようです。 こんな状況が続いて私も父も精神的に参っています。どうにかなりませんか? (水谷さん・会社員・61歳) もしかしたら、認知症の進行によって被害妄想が出てしまっているのかもしれません。認知症の症状のひとつに被害妄想があり、「物取られ妄想」「見捨てられ妄想」「嫉妬妄想」といったものがあることがわかっています。もしお母様が事実無根の被害妄想を話しているときは、否定しないで聞く、距離を取る、自尊心を取り戻してもらう、といった対応をしましょう。忙しくて余裕がないときは難しいかもしれませんが、お母様の不安がなくなると徐々に妄想も減っていくと思いますよ。 認知症による被害妄想の例 認知症の母を父と一緒に介護しています。その母が最近、被害妄想のようなことを言うようになって困っています。例えば、父が買い物などで出かけると「ほかの女に会いに行った」と浮気を疑ったり、急に「私なんて早く死ねば良いと思っているんでしょ!」と怒鳴り散らすこともあるんです。もちろん、どちらも事実無根です。家の中で言っているだけならまだ良いのですが、そういう妄想をご近所にも言いふらすようになって…。まるで、私が母をいじめているような言い方をしているようなんです。こんな状況が続いて、私も父も精神的に参ってしまって。どうして母は変わってしまったんでしょうか…。 それは大変な状況ですね…。もしかしたら、認知症の進行によって被害妄想が出てしまっているのかもしれません。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-symptoms/bpsd/"] 認知症が悪化すると被害妄想が出てくるんですか? 認知症の症状は千差万別なので、すべての方に被害妄想が出るわけではありません。が、認知症の症状のひとつに被害妄想があることがわかっているんです。認知症による被害妄想には、主に以下のようなものがあります。 物盗られ妄想 見捨てられ妄想 嫉妬妄想 迫害妄想 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-18679/"] 物盗られ妄想 物盗られ妄想はその名の通り、「誰かに物を盗まれた」と思い込む被害妄想です。認知症の方の多くに出る物忘れが関係しているとされています。財布などの大切なものを盗まれないようにどこかにしまっておき、その後にしまった場所がわからなくなって「誰かに盗まれた」と思い込むのが基本的な流れです。犯人にされるのはご家族が多く、特にメインに介護をしている方に疑いを向けるケースがよくあります。 まだ、うちの母は物取られ妄想はありません。でも、母も物忘れが激しいので、物取られ妄想が起こる可能性はあるんですね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-14016/"] 見捨てられ妄想 「家族に捨てられる」と思い込むのが見捨てられ妄想です。認知症になって介護を受けている方には、「家族の負担になっている」という負い目があり、その負い目から「家族に捨てられるんじゃないか」と妄想が起こってしまうとされています。 母も私たちに負い目を感じているんでしょうか…。「私が早く死ねば良いと思っているんでしょ!」と母が言うのは見捨てられ妄想なのかもしれませんね。 嫉妬妄想 もしかして、母が父の浮気を疑っているのは嫉妬妄想なのでしょうか? おそらく当てはまると思います。嫉妬妄想はお母様のように、配偶者やパートナーが浮気をしていると思い込むこと。なんの根拠もなく、相手の浮気を疑ってしまいます。また、自分と同性の人と配偶者が軽く世間話をしただけでも「あの人が浮気相手だ」と思い込んでしまうこともあるんです。例えば、お母様の送迎のために訪問したデイサービススタッフとお父様がちょっと話をしただけで、そのスタッフとお父様が浮気していると思い込んでしまうということです。 そんなこともあるんですね!母の場合は、具体的な誰かと父が浮気していると疑っているわけではないと思いますが…。父と女性が会話しているところを母に見せない方が良さそうですね。 迫害妄想 迫害妄想は「殴られた」「悪口を言われた」というような、自分に攻撃を与えられたと思い込むことです。事実無根のことだとしても、事情を理解していない人がこの妄想を聞いてしまうと虐待を疑われてしまう可能性もあるのが、この妄想の大変なところです。 そうなんです!母は近所の人に「娘に殴られている」と言いふらしているらしく…。ご近所の人に虐待を疑われているかも…。 被害妄想への対応方法 認知症の被害妄想が母に当てはまることがよくわかりました。でも、この被害妄想にどうやって対応していけば良いのか…。 被害妄想があると、ご家族が精神的に参ってしまいますよね。例えば、以下のような対応をしてみるのはどうでしょうか? 否定しないで聞く 話に共感する 自尊心を取り戻してもらう 距離をとる 1人で抱え込まない 否定しないで聞く 認知症による被害妄想の原因は、ご本人が不安を感じていることだと言われています。なので、普段の生活のなかで不安を減らしてあげることが大切です。例えば、お母様の話を否定しないで聞くこと。認知症によって記憶があいまいになったり、理解力が低下します。すると、会話が噛み合わなかったり事実と異なることを言ってしまうことが増えますよね。ただ、それを正そうとして話を否定するのはNG。間違っていることでも、一旦はひと通り耳を傾けましょう。忙しいとなかなか難しいとは思うのですが、「話を聞いてくれている」とお母様が感じるだけでも不安感が軽くなると思いますよ。 話を否定しない、ですか…。確かに、介護と仕事で忙しくて母の話をきちんと聞いていなかった気がします。それに、母の物忘れが激しくなったりトンチンカンなことを言うことも増え、「それは違うでしょ!」とイライラして話を遮ることも多かったと思います。それはいけない対応だったんですね。 自尊心を取り戻してもらう 「自尊心」と聞くと大仰なものに感じてしまいますが、「誰かに必要とされている」という感覚と考えてください。特別なことでなくても良いんです。お母様の得意なことや今まで習慣的にやっていたことを通して、「必要とされている」「自分でもできる」という気持ちを取り戻してもらいましょう。具体的には、洗濯物を畳んだり皿洗いをしたり、料理が得意な人であれば味見を頼んだり…。家庭のなかで役割を持ってもらうと良いでしょう。そして、役割を果たしたときに「ありがとう、助かったよ」と感謝の気持ちを言葉で伝えることも忘れないでください。 感謝の気持ち…。母に介助が必要になってから、「ありがとう」なんて言ってなかった気がします。母は料理が好きなので、味見をしてもらうのも良いかな…。 距離をとる ここまでいくつか対応方法をお話ししてきましたが、いろいろ試しても被害妄想が減らなかったりご家族のストレスが大きくなってどうしようもないこともあると思います。そういうときは、距離をとることも大切です。 距離をとる、というと? 例えば、以下のような手が考えられます。状況に応じて対処法を変えると良いでしょう。 別の部屋に移動する ほかの親族に介護を頼む ショートステイを利用する 介護施設に入居する [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-homecare/"] 被害妄想の矛先になってつい頭に血が上ってしまったときなどは、冷静になるために一時的に別の部屋に移動するのが良いでしょう。また、ほかのご親族などに介護を交代してもらったり、ショートステイを利用することで「介護休み」を作るのもありです。それでも在宅介護を続けられないと感じた場合は、介護施設への入居も検討してください。介護のプロによるケアで被害妄想が落ち着くこともありますよ。 1人で抱え込まない 介護の悩みは1人やご家族だけで抱え込むのはNGです。特にご近所には、お母様の被害妄想で悩んでいることを打ち明けておきましょう。そうすれば、お母様が「娘に殴られた」と言ったときも「認知症の症状が出ているな」と理解してくれるはずです。また、認知症のかかりつけ医やケアマネジャーなどにも相談することが大切。今のお母様の状況はもちろん、認知症による被害妄想でご家族がどういった点で困っているのかも伝えておいてください。認知症薬や介護サービスの利用などによって、ご家族の負担が軽くなるように調整してくれると思いますよ。 ご近所やかかりつけの先生、ケアマネジャーさんにも話をして良いんですね。北野室長の話を聞くまで、母の性格が悪くなっただけだと思っていたので、いろんな人に頼っていきたいと思います。 被害妄想には物盗られ妄想、見捨てられ妄想、迫害妄想などがある 話を否定しない、共感する、1人で抱えこまないといった対応方法がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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