フリーワード検索で施設を探す
「いい介護」が選ばれる3つのポイント
-
ぴったりの施設をすぐに探せる
ご希望の地域や条件に合った、あなたにぴったりの介護施設を探すことができます。
-
施設の最新情報や雰囲気がわかる
お部屋の空き状況などの最新情報や、施設の雰囲気がわかる動画などをご確認いただけます。
-
専門相談員に無料で相談できる
経験豊富な相談員が、お客様の介護のお悩みに寄り添い、最適解をご提案します。
「いい介護」の専門相談員のご紹介
-
橋本 隆
担当エリア:関西・中国・四国
ご本人が入居を嫌がっているときは、無理には勧めません。「できるところまでご自宅で暮らしても良いんじゃないですか」とお話ししたことも。
-
前田 和子
担当エリア:九州
相談員歴:2017年~
施設探しは、”教科書通り”ではない。だからこそ相談いただいて、後悔のない施設探しをしてもらいたいですね
-
二見 幸恵
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:2019年~
1人で悩んでいないで、相談してもらいたい。そのお悩み、私が引き受けて心を軽くしてあげたいんです
-
飯泉 貴史
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:2015年~
お客さまのご家族の一員として、施設探しに参加させていただいている。そんな気持ちでご相談をお受けしています
-
小澤 太樹
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:2005年~
お客様にとって本当に必要だと思ったら、ちょっと強めにでも背中を押してあげます
-
北野 優
担当エリア:関西・中国・四国
相談員歴:2009年~
僕たちは老人ホーム紹介の道先案内人として、介護で困っている方の支えになってあげたいんです
新着公開施設
新着公開動画
介護の基礎知識
老人ホーム、介護施設の種類や費用、選び方や介護の仕方などについて、
「介護は初めてで不安」という方にもわかりやすく解説します。
お悩み解決! いい介護Q&A
介護施設や認知症のことなど、みなさまからいただいた介護に関するお悩みに
キャリア10年以上の専門相談員が丁寧にお答えします。
-
父親の老人ホームの入居を叔母に反対されています。手伝いもしないのに口だけ出す叔母に困っています。
同居している父親を老人ホームに入居させようとしたら、叔母から反対されて困っています。 父親は認知症が進行しており、ほぼ毎回トイレを失敗。なのに、私の介助を拒否したり、怒鳴って私に手を上げることもあります。こんな状況なので、もう疲れて仕事にも支障が出ているんです。 だから施設に入居させたいのに叔母は「介護施設に入れるなんてかわいそう」と反対。たまに顔を見せるだけで介護を手伝うわけでもないのに、口だけ出されて困っています。 (高山さん・パート・63歳) それは大変な状況ですね…。そういうご相談はよくいただきます。例えば、老人ホームに入居すると身体状態が悪くなったり、認知症が進行すると考えていて、入居を反対されたり。また、介護の状況を理解していないために「老人ホームに入る必要がない」と思っていたり…。そういう場合は、老人ホームを見学してもらって実際の施設について理解してもらう、普段のお父様の状況を動画などで記録して見てもらうなどの対応ができます。在宅介護を続ける場合は、そのご親戚に介護の一部を担当してもらったり金銭的な支援をしてもらうなどの交渉をすることも検討してください。まずはお父様と介護をしている高山さんの生活が最優先。お二人が安心して暮らせる選択をしてくださいね。 親戚が老人ホーム入居に反対する5つの事例 父の在宅介護が限界なので、老人ホームに入居させようといくつかの施設を候補に考えています。そのことを叔母に話すと、「介護施設に入れるなんてかわいそう」と反対されてしまいました。父は身体は元気なものの、認知症の影響でトイレに間に合わなかったり、ちょっとしたことで怒鳴り出したりと面倒をみるのも大変。私の介助を拒否して手を上げられることもあり、自宅で介護を続けるのに限界を感じています。でも父と叔母は仲の良い兄妹なので、叔母の言葉を無視するわけにもいかなくて…。 なるほど…。私も入居相談を受ける中で、そういったご相談はよくいただきます。これまでいただいた相談から、以下の5つの事例と対応方法をご紹介しますね。 施設に入居したら状態が悪化すると思っている 施設入居の必要がないと思っている 家族や地元から引き離すのがかわいそうだと思っている 老人ホームの費用の支払いを心配している 入居する施設が気に入らない 施設に入居したら状態が悪化すると思っている まだまだ介護施設に悪いイメージを持っている人がいます。いわゆる「姥捨て山」のイメージですね。なので、介護施設に入居したら身体状態が悪化したり、認知症が進行すると思っているんです。そう言う人は、施設に入ったら「自由がなくてベッドで寝たきりにさせられる」と考えているんですね。 確かに、叔母は「施設に入れたら何もできなくなる!」と言っていました。老人ホームに良い印象を持っていないのは確かですね…。 その印象を少しでも良くしてもらうために、一緒に老人ホームの見学をするのはどうでしょうか?高山さんもご存知のとおり、一昔前とは異なり、最近の老人ホームはかなり良いものになっています。レクリエーションや体操を生活に組み入れ、「入居したらベッドの上で寝かせっぱなし」ということはまずありません。そういった実際の老人ホームの様子を叔母様に見ていただくのがおすすめですよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/choice/field-trip/"] 施設入居の必要がないと思っている 介護の状況を正しく理解していないために「施設に入居する必要はない」と、ご親戚が思っているケースもありました。たまにしか顔を合わせない人であれば、お父様の普段の様子はなかなか把握できないですよね…。それに、介護の経験がない人だと介護の大変さをイメージできず、「そこまで大変ではない」と思っていることもあります。 本当にそうなんですよ!「こんなに元気なのに施設に入れる必要があるのか」と言われました。父も叔母の前では、昔と同じように振る舞います。認知症の症状もなく、元気になってしまうんです。だからなのか、叔母も父の認知症がそこまでひどいとは思っていないようで…。 となると、いつものお父様の状況を動画やメモなどで記録して見せるのが良いかもしれません。認知症の人は、普段会わない人の前では頭がはっきりとして、認知症になる前と同じように振る舞えることも多いんですよ。なので、いつもの姿をはっきりと見てもらいましょう。もしくは、かかりつけ医やケアマネジャーさんからお父様の状況を説明してもらうのもひとつの手。第三者の専門家から説明を受けると納得できるケースも数多くあります。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/symptoms/"] 家族や地元から引き離すのがかわいそうだと思っている ご家族や地域の愛情が強い人の介護施設の入居を検討している場合、「引き離すのがかわいそう」という理由で反対されるケースもあります。特に、長年連れ添ったご夫婦のお一人だけが入居する場合だと、「お父さん(お母さん)から引き離すのはかわいそう」という反対意見が出るといった話をよく伺います。 そういうこともあるんですね。うちはすでに母が亡くなっていますし、そういうことはないですね。ただ、父は生まれてからずっと地元から離れたことがない人なので、「地元から離すのがかわいそう」と叔母は考えているのかもしれません。 そういうときは、介護の負担が大きくて大変なことだけではなく、入居するご本人のためにもなることを伝えましょう。特に、在宅介護を続ける危険性について話すと良いかもしれません。具体的には「ガスコンロなどの火の管理ができずに火事の危険がある」「ふらつくことが増えて転倒するリスクがある」「部屋にこもりきりで、認知症の進行や身体機能の低下の可能性がある」といったことです。老人ホームに入れば、こうした危険性は回避できるでしょう。介護施設だからこそ、安全・安心な暮らしができることが伝われば、反対する気持ちも和らぐかもしれません。 老人ホームの費用の支払いを心配している 特に他のご兄弟から反対を受けるケースで多いのが、老人ホームの費用の支払いを心配しているパターンです。入居するご本人の財産から費用を出すのか、ご家族が出すのか…。「自分がお金を出さないといけないのでは」と考えて反対していることもあります。 私は一人っ子なので、兄弟から反対を受けるということはなかったですね。ちなみに今回の父の入居は、基本的に父の年金と貯金から出そうと思っています。足りなさそうであれば、私が多少出すかもしれませんが…。 もし、お金のことが心配で反対されている場合、「どこからお金を出すのか」を明確に伝えた方が良いですね。はっきり老人ホームの費用がわかっていれば、「本人のお金から◯万円」「私(子ども)のお金から◯万円」と内訳を伝えるのも良いでしょう。もし、金銭的な支援を頼む場合も、「我が家から◯万円出すから、◯万円出してくれない?」とお願いするのがわかりやすいですね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/kinds/type/"] 入居する施設が気に入らない まれなケースですが、「入居予定の施設が気に入らない」という理由で反対されることも。気に入らない理由は「アクセスが悪くて行きにくい」「大手ブランドではない」「悪い噂を聞いた」「〇〇という種類の施設は対応が悪いと聞いた」などさまざまです。こうした場合も、実際の施設を一緒に見学してもらうのがおすすめです。反対している懸念を払拭し、噂話などではなく自分の目で見て納得してもらいましょう。可能であれば、施設の担当者に実際の対応内容を確認するのも良いですね。「どこまでが対応できて、どこからは対応できないのか」を理解してもらうことで、老人ホームでの暮らしをイメージしやすくなると思いますよ。 在宅介護を続けるなら、役割分担をしよう いろんな理由で、親戚に老人ホームの入居を反対される人がいるんですね。具体的な例を聞けてよかったです。ただ、もし叔母の説得ができなかったらどうしたら良いんでしょう…。叔母は頑固なので説得ができないかもしれません。 在宅介護を続けるということですよね。高山さんのお話を聞く限り、今のままで在宅介護を続けるのは難しいでしょう。高山さんが体調を崩してしまう可能性もあります。なので、在宅介護を続けるように言われたら、叔母様に介護の協力を依頼しましょう。「週◯回は介護をする」「通院の送り迎えを担当する」など、具体的にお願いすることが大切です。 叔母に介護を頼むんですか?やってくれるかな…。叔母も年ですし…。 叔母様が実際に介護ができない場合でしたら、金銭的な支援をお願いするのはどうでしょうか?在宅介護でも介護サービスをたくさん使うことで、かなり負担は減ります。もちろんそのためには今よりもお金がかかりますから、その分の費用を出してもらうんです。正直なところ、「介護もできない」「お金も出せない」と言う人の意見よりも、介護をする人・介護をされる人の安全や健康の方が優先です。何より、高山さんの生活ですからご自分の暮らしや健康を一番に優先した選択をしてくださいね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/homecare-cost/"] 「姥捨て山」のイメージがある、介護の実情を理解していないことで親戚から入居を反対されることも 動画やメモを使ったり、かかりつけ医やケアマネジャーから説明をしてもらって、介護の実情を理解してもらおう 在宅介護を続けるなら、介護の分担や費用の負担の相談をしよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
-
認知症の母親が便をいじってふとんや壁まで汚すんです。どうにかならないでしょうか?
認知症の母親が、自分の便をいじって服だけでなくふとんや壁に触って汚すようになって大変なんです。何度、注意しても治りませんし、認知症のせいで注意したことも覚えていないようです。 仕事から帰って疲れていたときに、部屋中を汚されたときは本当に参りました。最近、そんなことが増えてきたので家に帰ってきても気が抜けません。良い解決策はありませんか? (片山さん・61歳・会社員) それは、本当に大変でしたね…。便をいじることは、認知症の症状のひとつで「弄便(ろうべん)」と言います。下着やおむつの中に便があることに違和感を覚えて素手で触ってしまい、その汚れた手をいろんな場所になすりつけてしまうんです。なので、できるだけ下着やおむつの中に便が入っている時間を短くすることが大切。おむつの中にではなく、トイレで排泄できるようにすること、寝たきりの人の場合は定期的におむつ交換をすることが便いじりを減らすことにつながるでしょう。 弄便(ろうべん)とは? 認知症の母が、便をいじって汚れた手をふとんや壁になすりつけるんです。便を触っているというだけでもショックなのに、部屋中を汚されて片付けも大変だし…。この間なんて、私が仕事から帰って母の部屋に入ると部屋中が汚れていて…。とても疲れていたのに、服やふとんを洗濯して、壁も拭いて…と、本当に参りました。 それはとても大変でしたね…。お仕事も介護もお疲れ様です。お話を聞く限り、お母様は認知症の周辺症状(BPSD)のひとつである「弄便」の症状が現れているように思います。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-symptoms/bpsd/"] ろうべん、ですか? 弄便は便を触って自分の身体やふとん、壁などにこすりつけること。中には便を汚いものと認識できずに、自分の顔に塗りつけたり、食べてしまうケースもあります。 食べてしまう!?信じられない! おっしゃるとおり、私たちにとっては信じられないことなんですが、認知症の影響で認知機能や理解力が低下していることで便が何だかわからなくなってしまうんですね。ただ、悪意があって便をいじったり、部屋を汚しているわけではないことは理解しておいてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/knowledge/"] 弄便の原因は? 他の認知症の周辺症状も同様ですが、弄便にも原因があります。その原因を取り除くことで、症状が軽くなったりなくなったりするんです。 その原因というのは? 例えば、以下のようなことがあります。 おむつの中が不快で気になる 失禁を隠そうとする 便を正確に認識できない おむつの中が不快で気になる 下着やおむつの中で排便すると、肌に便が触れますよね。その感覚が不快で気になって便をいじってしまうことがあります。認知症の影響で排便をしたことを忘れてしまっている場合、「知らないうちに何かが下着の中に入っていて不快だから取り除こう」と思って便を触っていることも考えられます。 なるほど。確かに排泄したことを忘れてしまっているなら、不快でしょうがないですよね。 もしくは、お尻周りの皮膚がかぶれてかゆみがあるのかもしれません。かゆみがあれば誰でも気になるもの。かゆみのある部分を触ろうとして意識せずに便にも触ってしまっている可能性もあります。 失禁を隠そうとしている 失禁を隠そうとしている場合、汚れた服や下着をタンスや物陰に隠してしまうこともあります。また、失禁をしたことの羞恥心から、誰にも知られないように自分で片付けようとしたものの、どうしたら良いのかわからず、周囲を汚してしまってパニックになるケースもあるんです。 便を正確に認識できない 「正確に認識できない」というのは、さっきの「便を食べてしまう」ケースということですか? おっしゃるとおりです。私たちは排泄物は汚いものだと社会的な慣習に基づいて覚えますよね。それが認知症の影響で忘れてしまうんです。なので、便を何かわからず手でこねたり、美容クリームと思い込んで顔に塗るといった行為をすることもあります。 便をいじったときの対応方法は? 便をいじってしまう原因について、なんとなく理解しました。では、母が便いじりしたときはどう対応したら良いんでしょうか? それでは、便いじりが起きたときの対応方法についてお話ししていきましょう。 こんな対応はNG! 最近、便いじりの頻度が上がっているような気がして。何度叱っても繰り返すし…。 実は、便いじりをしたときにお母様のことを叱るのは逆効果になることがあります。 えぇ!?そうなんですか? さっきお伝えしたように、便いじりをすることに対してご本人には悪意はありません。なので、なぜ叱られているのかわからないんです。それに、認知症の影響で叱られた内容を忘れてしまう可能性もあります。ただ、叱られたことによる「嫌な気持ち」は残ります。それで不安感が増して、便いじりの回数が増えてしまうことも考えられるんです。 じゃあ、どうしたら良いんですか? 冷静に対応することが大切です。大声を出さず、お母様を責めず、穏やかに対応することで、お母様も安心するんじゃないでしょうか。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/point/"] まずは手を、それからシャワーできれいに 便いじりによって汚れてしまったら、まずはお母様の手を洗いましょう。身体も汚れている場合、「早くきれいにしないと」とあせって急いで浴室に向かいたくなるかもしれません。ですが、手をきれいにしていないと浴室に行く途中の壁や手すりが汚れてしまう可能性もあります。なので、まずは手をきれいにしてから浴室で身体を洗ってくださいね。 便いじりの予防方法はある? 便でふとんや壁まで汚されると、掃除するのが本当に大変で…。どうにか便いじりを止めさせる方法はないでしょうか? 残念ながら、すぐに便いじりがなくなる方法というのは残念ながら思いつかないです…。ただ、便いじりの頻度を減らす方法はいくつかあります。以下のようなことを続けていくと、頻度が減っていくと思いますよ。 トイレで排泄する習慣をつける 汚れをとりやすいような工夫をする 皮膚を保護する トイレで排泄する習慣をつける トイレが間に合わず、下着やおむつの中で失禁してしまっている場合、できるだけトイレで排泄できるように習慣づけをしましょう。下着やおむつの中に便がある時間を短くするのが便いじりを減らす第一歩です。認知症になると、尿意・便意があってもトイレに行くことがわからなくなることがあります。なので、もじもじしていたり、力んでいるなど、いつもと違う様子があればご家族が声掛けをしてトイレに誘導してみてください。 なるほど。母はリハビリパンツを使っているのですが、気がついたらパンツの中で排泄してしまっていることが増えました。あれは、トイレに行くことがわからなくなったからだったんだ…。 もし、トイレに行くのが大変そうな様子があったら、お母様のお部屋にポータブルトイレを設置するのも良いでしょう。肌に便が触れている時間を減らすことで、肌のかぶれも減りますから、かゆみが原因の便いじりも減ると思いますよ。 皮膚を保護する 合わせて、肌のかぶれが原因の便いじりを減らすために、肛門やお尻の周りにクリームを塗っておくのも効果があるでしょう。ワセリンなどのクリームを塗っておけば皮膚を保護してくれるので、肌のかゆみやかぶれを防げます。 汚れをとりやすいような工夫をする これは、便いじりを減らす方法ではないのですが、便いじりが起きてしまったときに汚れを取りやすくするために、便が付きやすい場所の壁にビニールの保護シートを貼るのもおすすめです。またシーツの上から敷く防水シートも売っていますので、それを使えば寝具への汚れも減らせるでしょう。加えて、畳の部屋の場合は畳の上に敷くだけのフローリングカーペットがあります。畳の目に汚れが残りやすいですから、カーペットを敷くだけでも掃除が楽になると思いますよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-homecare/"] おむつや下着の中の不快感から便をいじってしまうことも 便で汚れていても怒鳴ったり叱ったりするのはNG! 予防するにはトイレで排泄する習慣をつける、おむつをこまめに交換すること pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
-
父親がショートステイを嫌がります。介護をしている母が入院し、私は遠方に住んでいるので介護ができません。
父と母は、実家で二人暮らしをしています。父は認知症が進んでおり、半日前の出来事も忘れてしまうような状態。ふらついていることもあり、母が見守りをしたり介助をしている状況です。 その母が来週、検査入院をすることになりました。問題がなければ1週間ほど、何かあれば長期間の入院になるかもしれません。なので、父にはその間はショートステイを利用してもらおうと思ったのに、父は頑なに拒否。「行かない」の一点張りなんです。 私は家庭の事情で父を預かるのは難しいです。どうしたら良いでしょうか? (菅野さん・65歳・パート) まずはお父様にショートステイに行きたくない理由を聞いてみましょう。もしかしたら、知らない場所に行ったり知らない人に出会うのが不安なのかもしれません。また、家と違って自由に過ごせないことや手持ち無沙汰になってしまうのが嫌なのかもしれません。そうした理由を聞いた後、ショートステイを利用してもらわないと困る理由を率直に伝えたり、ケアマネジャーやかかりつけ医などの第三者から説得してもらってみてはどうでしょうか? どうしてショートステイを嫌がるの? 実家で父と二人暮らしをしている母が、来週、検査入院をすることになりました。父は認知症が進んで一人では生活できない状態なのでショートステイを利用してもらおうと思ったのですが、嫌がって利用をOKしてくれません。いつもデイサービスには楽しそうに通っているのに…。どうしてショートステイは嫌がるんでしょうか? [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/short-stay/"] そうですね…。お父様の思いを聞いてみないと何とも言えませんが、以下のような理由かもしれません。 邪魔者扱いされていると感じるため 知らない場所で生活したくないため 知らない人に介護されたくないため 自分のペースで生活できないため 邪魔者扱いされていると感じるため もしかしたらお父様は介護をされていることに対して引け目を感じていて、邪魔者扱いされていると考えてしまっているのかもしれません。 邪魔者扱い…。そういえば、「俺は家にいない方が良いんだろ」とひねくれたことを言っていました。確かに、母が入院している間、私の家に連れてくれば良いんでしょうけど、私は義理の両親と同居しているので、そういうわけにもいかなくて…。 そうだったんですね。そういう事情もご存知でしょうから、もしかしたら菅野さんのお宅に行けない寂しさも感じているのかもしれませんね。 知らない場所で生活したくないため ショートステイが嫌なのではなく、知らない所で生活するのに不安を感じている可能性もあります。ご高齢になると新しい環境に慣れること自体が大きなストレスになる傾向があります。そのため、例え短い期間でも見知らぬ場所に宿泊するのが怖くてショートステイを嫌がっているのかもしれません。ちなみに、内閣府の調査で「自宅で介護を受けたい理由」をまとめたものがあります。この結果も、「住み慣れた自宅で生活を続けたいから」という回答が圧倒的。多くの人が知らない場所で生活するのに不安を感じていることがわかりますね。 知らない人に介護されたくないため ご家族から介護を受けるのは良くても、見知らぬ介護職員さんから介護を受けるのには抵抗を感じる人もいます。 えぇ?私や母より介護のプロの手を借りた方が安心だと思うのですが…。 おっしゃるとおりだと思います。ただ、見知らぬ他人の手を借りることに「みっともない」と感じる人もいるんですね。お父様はデイサービスを利用しているとのことですから、介護職員のサポートを受けることに慣れているかもしれません。ですが、泊まりとなると不安を感じるのかもしれませんね。 自分のペースで生活できないため ショートステイでは食事や入浴などの時間がある程度、決められています。自分の好きなタイミングで生活できる自宅と違って、他の利用者さんにも気を使わないといけません。そういう点でショートステイに窮屈なイメージがあるのかもしれません。それにショートステイでは身の回りのことを職員さんがやってくれます。手持ち無沙汰になって、時間が空いてしまうのが嫌だと考えているのかもしれませんね。 ショートステイを嫌がるときの対応方法は? では、どうしたら父はショートステイを利用してくれるんでしょうか? まずは、お父様がショートステイを嫌がる理由を率直に聞いてみましょう。先ほど挙げた理由以外の理由で嫌がっているのかもしれませんから。お父様が嫌がる理由をはっきりさせて、その不安点を解消していくようにしていきましょう。 確かに。今まで「行きたくない」としか言わないので、どうして父が頑なにショートステイに行きたがらないのかわかりません。きちんと聞いてみないとですね…。 それに、すでにされているかもしれませんが、ショートステイを利用する理由を素直に伝えることも大切です。お母様の身体のことや菅野さんの家庭の事情もふまえて、「私が困るからショートステイに行ってほしい」とお願いしてみるのも良いかもしれません。 私が困るからショートステイに行ってほしい、と言うんですか? はい。実際、それは事実ですし、お父様が一人で生活するのを心配している気持ちが伝われば、ショートステイに行ってくれるかもしれません。お父様のプライドを傷つけないような言い方で伝えてくださいね。 確かに…。今まで「お父さんは一人じゃ何もできないでしょ」と言ってしまっていたのが良くなかったのかもしれません。 お父様の心情によっては、これだけでは説得が難しいかもしれません。そういうときは、以下のような方法も試してみてください。 合ったショートステイを選ぶ ショートステイに相談する ケアマネジャー、医師に相談する 合ったショートステイを選ぶ ショートステイとひとくちに言っても、実際のサービスや雰囲気は異なります。レクリエーションに力を入れている施設もあればそうでない施設もありますし、お父様に合いそうなショートステイを選びましょう。もちろん、他の利用者さんや職員さんの雰囲気も大切。できれば事前にショートステイの施設を見学しておくのがおすすめです。 ショートステイに相談する 例えば、「他の利用者と馴染めなかったらどうしよう」「やることがない」という理由でショートステイを嫌がっている場合、ショートステイ側に相談することで解決できることがあります。例えば、座席を気の合いそうな利用者の近くにしてもらったり、ショートステイの中での役割を持てるように対応してくれることも。ご高齢者がショートステイを嫌がることは珍しいことではないので、気軽に相談してみてください。 珍しいことではないんですね。父をお願いする立場なのに、父が嫌がっていて申し訳なかったんです。施設に相談してみようかな。 ケアマネジャーや医師に相談する どうしても首を縦に振ってくれない場合は、ケアマネジャーさんやかかりつけ医からショートステイを利用するように言ってもらいましょう。ご家族などの身近な人の言葉は耳を貸さなくても、専門家や第三者の言うことだったら素直に聞き入れてくれることがあります。身近な専門家である、ケアマネジャーさんや医師を頼ってみてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/insurance/care-manager/"] 嫌がるときに無理やり説得…はNG! いろいろと対策を教えてもらいましたが、それでも父がショートステイに行ってくれるのか心配です。やっぱり、無理矢理にでも連れて行くしかないんじゃないかな…。 それはおすすめしません。というのも、ショートステイの利用はおそらく今回だけではないはず。お母様の体調のことを考えて、定期的な利用をおすすめします。となると、今回、無理矢理ショートステイに連れて行って悪い印象を与えてしまうと、今後が大変です。理想はお父様が納得したうえでショートステイを利用すること。強い口調で無理に説得することもなるべくやめてくださいね。 ショートステイを使うことに”引け目”を感じなくて良い 本当は、ショートステイを使わずに私の家で父の面倒をみるか、私が実家に帰れれば良いんですけど…。父がショートステイを嫌がる様子を見ていると、どうしても「私が介護しないといけないのかな」と思ってしまって。 もちろん、菅野さんにお父様を介護する余裕があるのであればその方が良いとは思います。ただ、お話を聞く限り、それは難しいのではないでしょうか?菅野さんが無理をして倒れてしまっては元も子もありませんよ。ショートステイは、一時的に介護ができないときに利用するだけではなく、介護をする人の「介護休み」という意味合いでも利用されるサービスです。在宅介護は負担が大きくなりがちですから、お母様や菅野さんの体調にも気をつけながら介護をしてくださいね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/trouble/burden-reduction/"] 知らない場所で生活したくない、自分のペースで過ごせない、など理由はさまざま。 まずはショートステイに行きたくない理由を率直に聞いてみよう 説得ができなかったら、ケアマネジャーやかかりつけ医など第三者から説得してみるのも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
-
認知症の母親がガスコンロの火をつけっぱなしにしてしまいます。いつか火事を起こしそうで心配です。
実家で一人暮らしをしている母の介護をしています。週に1~2回、通って介護をしているのですが、私が実家に帰るとガスコンロの火がつけっぱなしになっていることが何度もありました。 その度に強く注意するのですが、「ちょっと忘れただけじゃない!」と反発してきて、口論になってしまいます。それでも、火の消し忘れは改善されません。今のところ火事にはなっていないものの、いつか火事を起こしてしまうんじゃないかと心配です。 ガスの元栓を閉めて使えないようにするしかないのでしょうか? (横田さん・会社員・63歳) ガスコンロを使えないようにするのもひとつの手です。しかし、お母様の行動を大きく制限してストレスになるかもしれないので、まずは別の手を考えてみましょう。例えば、安全装置付きのガスコンロやIHコンロに変えたり、ご家族などがいるときだけは火を使えるようにするといったことです。それでも火の消し忘れが避けられない場合に、コンロの元栓を閉めることを考えてみてください。 認知症の人がガスコンロを消し忘れてしまうのはどんなとき? 実家で一人暮らしをする認知症の母の介護をしています。週に1~2回、通っているのですが、これまで何度かガスコンロの火がつきっぱなしになっていることがあり、やかんを空焚きしたり鍋を焦がしたりしています。私がそれを見つける度に母に注意しているものの、「ちょっと忘れただけじゃない!」と怒鳴られ、しょっちゅう口論になって疲れます…。 認知症になると、記憶力や注意力が低下することがあるので、コンロの火をつけていたことを忘れやすくなってしまうんですよね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/knowledge/"] 記憶力の低下で、火をつけていたことを忘れるのはわかるのですが、何で注意力が関係するんですか? 注意力が低下することで、ちょっとしたことで注意が別のものに移ってしまい、もともとやっていたことや考えていたことが頭から抜けてしまうんです。具体的には、やかんで火を使っている最中に来客や電話があったりすると、すぐにそちらに気が向いてしまいます。そのうえ、認知症の影響で新しい物事の記憶を忘れやすくなっていますから、注意が移る前に何をしていたのかを忘れてしまうんです。 なるほど。母も火を使っている最中に何かに注意が移ったことで、コンロの火のことが頭から抜けてしまったというわけなんですね。 ガスコンロの火の消し忘れはどう対策する? うーん。母がコンロの火を消し忘れてしまう状況はわかりました。でも、どうしたら消し忘れを防げるんでしょう?やっぱり、ガスの元栓を閉めて、コンロを使わせないようにしないといけないんでしょうか? 確かに、それも方法のひとつとしてあるでしょう。ただ、そうするとこれまで料理を作っていたお母様の行動に大きく制限をかけることになりかねません。なので、コンロの使用をストップする前に別の手で解決できないか考えてみましょう。例えば、以下のような方法ではどうでしょうか? 誰かが近くにいるときだけガスコンロを使う 安全装置付きのガスコンロに替える 火を使わない生活にシフトする 誰かが一緒にいるときだけガスコンロを使う 火の消し忘れがあると、お母様が一人のときにコンロを使うのは心配だと思います。そのため、ご家族など誰かがご実家にいるときに、お母様が料理をするのはどうでしょうか?また、もし訪問介護サービスを利用しているのであれば、ヘルパーさんがいる時間帯も火を使ってOK、としておくのも良いかもしれません。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/home-visit-care/"] うーん。でも、母は頑固なので理解してくれなさそうな気がします。何回も言い聞かせても、隠れて一人のときにコンロを使ってしまうんじゃないかな。 なるほど…。料理をする機会をなくさずに火の消し忘れを防げる方法だと思ったのですが…。 うちの母は頑固だし、認知症が進行して、言ったことをすぐに忘れてしまうので合わない方法だと思います。あまり認知症が進んでいない人であれば、効果があるかもしれませんね。 安全装置付きのガスコンロに替える 最近は安全装置が備わったガスコンロが増えているので、ご実家のコンロを交換するのはどうでしょうか?最近のガスコンロには、センサーが温度を感知して約250℃を超えるとガスを自動停止するものや、一定時間以上、火がついていると自動で消火してくれる機能がついていますよ。 へー!実家のガスコンロはずいぶんと古いものなので、これを機に交換するのも良いのかも。そういえば、IHクッキングヒーターってありますよね。あれだったら火を使わないし、安全になりますかね? そうですね。IHクッキングヒーターも良いかもしれません。ですが、ガスコンロとIHクッキングヒーターは使い勝手が大きく違います。もしかしたら、使い方がわかるようになるまでかなり時間がかかるかもしれません。特に認知症の人は、新しいことを覚えるのが苦手になる傾向がありますから、「IHクッキングヒーターに交換したものの、使い方がわからなくてまったく使わなくなってしまった」なんてことになる可能性もあるんです。 あぁ、確かに。この間、テレビのリモコンを文字の大きいものに取り替えたら、使い方がわからなくて、しばらく「テレビがつかない!」と大騒ぎしていました。もっと若いうちだったら良いかもしれないけど、うちの母にはIHクッキングヒーターは難しいかも…。 でしたら、できるだけ今のガスコンロと使い方が変わらない、安全機能のついたガスコンロに交換するのが良いかもしれませんね。 火を使わない生活にシフトする ここまでお話しした2つの方法でも火の消し忘れが防げないようでしたら、ガスコンロを使わないような生活に変えていきましょう。ただ、「コンロは使っちゃダメ」「料理しちゃダメ」といろんなことを禁止する形だと、お母様のストレスが大きくなって、認知症の症状に悪影響が出る恐れがありますから、そのあたりに注意が必要ですね。 というと、どういう風にガスコンロを使わないようにしていけば良いんでしょう? ひとつは、「こういうときはこうして」とお願いする方法です。例えば、「みそ汁を温めるときはレンジを使って」「お茶が飲みたいときは電気ケトルを使って」というような言い方ですね。もうひとつは、「ガスコンロが壊れた」とガスコンロが使えないことを伝える方法です。嘘をついてしまうことになりますが、こういう言い方にすれば、火の消し忘れを原因にしていないのでお母様のプライドを傷つけることはないでしょう。 ガスコンロが壊れたことにして、ガスの元栓を閉めてしまえば、火は付かないですもんね。 それに、普段から食事を火を使わなくて良いものに変えていくのもひとつの手。配食サービスを活用したり、惣菜を買ってきて、レンジで温める形にしても良いでしょう。しかし、お母様が料理をする機会がなくなってしまうので、こうしないと火の消し忘れが防げない状況でなければ避けたいですね。どの方法も、認知症の症状やその人の生活スタイルなどによって、向き不向きがあります。いろいろな方法を試して、お母様に合った方法を見つけてくださいね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-homecare/"] 火を使っている最中に、来客や電話などに気を取られて消し忘れが起こることが多い 誰かが一緒にいるときだけ、安全装置付きのガスコンロに替えるなどの対策ができる コンロを使わない生活は、ストレスになることがあるので最終手段として考えて pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
-
在宅介護をしている母親が何度も転倒しているのに、自分で家事をしようとして困っています。
先日、在宅介護をしている母が自宅で転倒しました。この半年で3回目です。幸い、大きな怪我にはならなかったのですが、私や妻が仕事で不在の間に家事を自分でしようとして転んだようです。でも、転倒して以来、「危ないから余計なことをするな」と何度も言い聞かせているのですが、認知症もあるせいか、言うことを聞いてくれません。 このままでは、いつか転倒して大きな怪我をしてしまうかもしれません。何か良い方法はないでしょうか。 (萩原さん・自営業・62歳) まずは、お母様の転倒の原因を探ってみましょう。ご高齢者は身体機能や注意力の低下から、ちょっとした段差でもつまづいて転んでしまうことがあります。もし、ご自宅のリフォームが必要な状態なら、介護保険を活用することで出費を抑えることも可能。そうして、ご自宅の環境を整えつつお母様の筋力の維持をするための運動を生活に取り入れるのも良いでしょう。何より、家事をしたいと思っているお母様の行動を「危ないから」とすべて制限してしまうのは、お母様にとってストレスになっている可能性があります。転倒の対策をしつつ、できるところはご自分でできるようなサポートができると理想ですね。 転倒によって要介護状態や寝たきりになることも… 先週、母が自宅で転倒しました。大怪我にはなりませんでしたが、母の転倒はこの半年ほどで3回目。どれも自分で家事をしようとしてふらついて転んでしまったようです。最近、足元がおぼつかないので家事は家族に任せるように何度も言っているのですが、聞く耳を持たず、自分でやろうとします。このままではいつか大きな怪我をするんじゃないかと心配で注意しているのに、「これくらいならできる」と私や妻が仕事で家を空けているときに、掃除や料理をしているみたいです。認知症のせいか、毎日、注意しても忘れてしまうようで、それも疲れます。どうにか良い方法はないでしょうか? ご自宅での転倒…。とっても心配ですよね。 そうなんです。転んで骨折でもしたら、入院してしまうことだってあるでしょうし…。 そうなんです。実は、「いい介護 入居相談室」にいただくご相談の中でも、老人ホーム探しを始めるきっかけとして多いのが転倒なんです。 転倒がきっかけで老人ホームに入るんですか? はい。ご自宅で転倒して大腿骨(太ももの大きな骨)を折ったことで長期の入院となり、入院中にベッド上の生活が増えることで筋力が低下して歩けなくなったり寝たきりになってしまうんです。 えぇ!?寝たきりに? そうなんです。寝たきりになったり、歩けなくなって車椅子が必要になると、多くのご家庭で在宅介護を継続できないですよね。そのため、介護施設への入居を検討するというわけなんです。ちなみに、内閣府による「高齢社会白書」でも、介護が必要になった原因の4番目に多いのが「骨折・転倒」。ご高齢者は骨がもろくなって折れやすい傾向がありますから転倒予防は本当に大切です。 参考:「令和3年版高齢社会白書(全体版)」(内閣府) 高齢者が転倒する原因とは? 転倒に対して注意はしていましたが、転倒がきっかけで寝たきりになるなんて考えてもいませんでした。転倒を防ぐためにはどうしたら良いんでしょうか? うーん。まずはお母様の転倒の原因を考えてみましょうか。そこから、対策が見つかるかもしれません。ご高齢者がご自宅で転倒する原因として挙げられるのは、主に以下の3つです。ひとつずつ見ていきましょう。 環境による原因 身体的な原因 精神的な原因 環境による原因 ご高齢者はちょっとした段差などでもつまづいて転倒してしまうことがあります。以下のようなものが原因で転んでしまうことがあるので、注意してみてください。 畳の縁、敷居などの段差 カーペット、じゅうたんの端 電気コード チラシ、新聞紙 前回は、チラシを踏んで滑って転んだと言っていたので、できるだけ新聞やチラシを床に置いておかないようにしました。 チラシが床に落ちていても、私たちは簡単に避けられますが、年齢を重ねるにつれて身体機能が衰えて転倒する原因にもなるんですよね…。東京消防庁がご高齢者の転倒事故の発生場所についてまとめています。それによると、圧倒的に住宅内での発生が多く、なかでも寝室や居室での転倒がその他の場所の3倍も多いそうです。寝室や居室はものが多くなりがちな場所ですから、それが原因の可能性もありますね…。 1位2位3位4位5位事故発生場所寝室・居室玄関・勝手口廊下・通路・縁側トイレ台所・食堂救急搬送人員2万2902人3187人2342人1000人898人 参考:「救急搬送データからみる高齢者の事故」(東京消防庁) 身体的な原因 先ほどもお話ししましたが、高齢になると身体機能が低下します。そのうえ、注意力も低下するのでより転倒のリスクが高まるんです。 北野室長がさっき言っていたように、「ちょっとした段差に気が付かず、転倒してしまう」ということですか? おっしゃるとおりです。そのうえ、以前は当たり前にできていた「片足立ちになって靴下をはく」「高いところのものを取る」「夜中に小さな明かりだけを頼りに移動する」といったことが高齢になると難しくなります。ただ、そうした身体機能や注意力の低下は自覚がしにくいもの。そのため、以前と同じように行動をしたことで転倒をしてしまうんです。 その話、母に当てはまります。昔は普通に掃除機を使って掃除をしていましたが、今は掃除機が重くて扱えないですし、押入れの高いところにしまい込んでいるものを取ろうとしてひっくり返りそうになったこともあります。普通に歩くのもふらついているので、そういうときは家族を呼んでほしいのですが…。 そういえば、お母様は認知症を発症されているとおっしゃっていましたよね、認知症の薬を使用していますか? はい。服薬しています。それが何か関係あるんですか? 認知症の薬の中には、副作用としてめまいやふらつきといった症状が出ることがあります。その影響で転倒しやすくなっている可能性もあるので、もし、ふらつきがひどいようでしたら、一度、医師に相談することをおすすめします。 精神的な原因 精神的な原因というと、どんなことですか? 例えば、驚いたときやあせっているときに転倒リスクが高まります。具体的には、後ろから声をかけられたり、急に大声で驚かせるようなこと。それに、動作を急がせることです。高齢になると耳が遠くなるために、ご家族も大きな声で話しかけることもあるかもしれません。それで驚いた拍子に転倒してしまうこともあるんです。また、誰でもあせっていると転倒しやすくなるものですよね。ご家族が忙しかったり時間に余裕がなくてご高齢者を急かしてしまうことがあると、気持ちがあせって転倒の原因になることもあります。 【対策1】転倒しない環境を作る じゃあ、どうしたら転倒を予防できるのでしょうか? まずは、ご自宅の環境面で転倒の原因を排除してみましょう。 階段・段差をなくす カーペットの下に滑り止めを敷く 電気コードを壁に沿わせる 床にものを置かないようにする 室内でも杖を使う 滑り止め付きの靴下をはく 敷居などの小さな段差には、ネットやホームセンターなどで売られている小さなスロープが使えます。ただ、階段などの大きな段差の場合、リフォームが必要になることもあるでしょう。そういうときは介護保険で補助金が支給されるので、ぜひ活用してみてください。最大20万円の補助金がもらえます。詳しくはお住まいの市区町村の役所に問い合わせてくださいね。 【対策2】転倒しにくい身体を作る ご自宅の環境を整備するのと同時に、転倒しにくい身体づくりも大切。高齢になると、外出する機会も減って運動量も少なくなる傾向があります。それに「転んでしまうかも」と思うとさらに身体を動かす機会も減るでしょう。そのため、意識的に運動量を増やしたりタンパク質が多めの栄養バランスの良い食事を摂って、筋力を維持することも重要です。 【対策3】転倒しないように周囲の人が気をつける 普段からご家族や周囲の人が、転倒しないように配慮するのも大切です。大声や後ろから話しかけるなど、驚かせるようなことを避けて、前から声をかけるようにしましょう。それに、介護や仕事で余裕がないとご高齢者のゆっくりとした行動にいらだつこともあるかもしれません。ですが、急かすことが転倒の原因となることを考えて、落ち着いて行動できるように気を配るようにしましょう。 北野室長が言う通り、母の行動がのんびりしていてイライラするんですよね。思わず「早くして」と言ってしまいますが…。気をつけるようにします。 「危ないから」がストレスになっているかも… 転倒の予防方法もわかったので、さっそく実践したいと思います。ただ、母が自分で家事をせずに家族に任せてくれるのが一番なんですけどね。 転倒して大怪我してしまうのはもちろんいけないことなんですが、あまりにも「危ないから」と行動を制限してしまうと、お母様のストレスになってしまうことがあるんです。 でも、転倒して怪我をして痛い思いをするのは母自身なんですよ? はい。おっしゃるとおりです。ただ、「転んだら危ないから」と、これまでの習慣だった家事を制限されると、もしかしたら「わずらわしい」と感じてしまうかもしれません。となると、お母様を心配して言っていることが、上手くお母様に伝わらない可能性もあります。 あぁ、確かに。「危ないから家事はするな」と言うと、「放っておいてよ!」と言われるので、毎日のように口論になってしまうんです。ストレスを感じていたのかな…。 もちろん、お母様ができないことをご家族が手伝うことは必要だと思います。なので、お母様の身体状態を考えて「家族が手伝うところ」「本人ができるところ」の折り合いをつけるのが良いでしょう。あまりにも、ご家族が手伝ってしまうと、身体機能や認知機能の低下を招いてしまうこともあります。ご家族とお母様が”いい塩梅”で生活できるところを探っていってくださいね。 転倒・骨折は要介護になる原因の4番目に多い 高齢者が転倒するのは、主に環境・身体的・精神的な原因がある 転倒しにくい環境や身体づくり、周囲の人が驚かせないような対策が重要 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
よくある質問
- 「いい介護」を利用するメリットはなんですか?
- いい介護は、初回お問い合わせからご入居まで、お客様に寄り添い親身になってご相談をお受けいたします。 関東・関西・東海北陸・九州と各エリアに専門の入居相談員を配置しておりますので、地域の状況や特性に合わせたご案内が可能です。 豊富な専門知識と長年の経験を持つ入居相談員が、お客様のお悩みや不安に寄り添い、一緒に最適解をお探しします。
- 介護施設探し、見学予約のお申し込みなどの相談に利用料はかかりますか?
- 経験豊富なプロの入居相談員へのご相談が無料でご利用いただけます。 施設探しでのお困りごとや施設見学のご予約など、お気軽にご相談ください。 ご希望の地域や費用、医療ケアなど、お客様のご状況に合わせた適切な施設のご紹介・ご提案をいたします。
- 入居相談員に相談したいのですが、どうすればいいですか?
- ご相談につきましては、 Webフォーム、もしくは無料お電話窓口にて承ります。 【0120-957-638】までお問い合わせください。受付時間は 09:00〜17:00 となっております。 お気軽にお問い合わせください。
- ご入居支度金の申請方法と受け取り方法を教えてください
- ご入居支度金は、こちらのWebフォームから申請ください。最大10,000円のAmazonギフト券をプレゼントいたします。 Amazonギフト券はギフトカードの送付ではなく、Amazonギフトコードをメールでお送りいたします。