【動画あり】ペットと暮らせる老人ホーム|施設の特徴や入居時の注意点

【動画あり】ペットと暮らせる老人ホーム|施設の特徴や入居時の注意点

更新日 2023/05/11

子の親離れや配偶者が亡くなったことなどで、その寂しさを紛らわすためにペットを飼っている高齢者も増えてきています。

そのような高齢者にとって、老人ホームなどの施設に入居することになったとき、家族同然のペットと一緒に入居できるかどうかはとても気になるところです。今回は、ペットと一緒に入居できる老人ホームについて説明していきます。

ペットと一緒に入居できる老人ホームの特徴

ペットと入居できる老人ホームの特徴を紹介

ペットと一緒に入居できる老人ホームは、少しずつですが増加傾向です。ここからはペットと一緒に入居できる老人ホームの特徴を見ていきましょう。

  • ペット専用の設備が整っている
  • 利用者の居室でペットが飼える
  • 一般の居室とペットとの同居用居室がわけられている

ペット専用の設備が整っている

基本的に、ペットと一緒に入居できる老人ホームには、ペット専用の設備が整っています

例えば、ペット用の入浴設備やペットの散歩後の足を洗うための洗い場が備わっていたり、ペットも運動できるようにドッグランのスペースを用意しているところもあります。トリミング設備とそれに合わせてトリミングサービスも受けることができる施設もあります。

利用者の居室でペットが飼える

ペットと一緒に入居できる老人ホームは、基本的に、入居者の居室内で一緒に過ごせるところが多いです。

入居前に自宅で過ごしていた時と同様に、いつでも大好きなペットと一緒にいることができるので、寂しい気持ちになることもありません。この点は、ペットと一緒に入居できる老人ホームの一番のメリットかもしれません。

一般の居室とペットとの同居用居室がわけられている

ペットと一緒に入居できる老人ホームのほとんどが、ペットと同居できる居室と、一般の居室でわかれています

当然、ペットがあまり好きではない入居者も存在しますし、ペットの鳴き声や臭いなどによって入居者間でトラブルが起きることも考えられます。スペースをわけることにより、そのような問題に配慮している施設が多いようです。

ペット可の老人ホームでの注意点

ペットと一緒に入居する上での注意点

次に、ペットと入居できる老人ホームを探す際に、事前に確認しておくべき注意点についていくつか紹介していきます。

  • 利用料が高め
  • ペットの種類や大きさによっては利用できない
  • ペットと生活している人がいるか確認
  • 自分以外で誰がペットの世話をしてくれるのか

利用料が高め

ペットと一緒に入居できる老人ホームは、上述の通り、ペット専用の設備を用意したり、専用のスペースを設けるなど、通常の施設と比較して費用がかかってきます。

そのため、入居にかかる利用料も通常の施設と比較して、1カ月あたり数万円から数十万円程度高めに設定されているところが多いです。事前に、費用面で問題がないかどうかしっかり確認する必要があります。

ペットの種類や大きさによっては利用できない

ペットと一緒に入居できる老人ホームだからといって、すべてのペットとの入居が可能なわけではありません。ペットの大きさや種類によっては断られてしまうケースもあります。

例えば、大型犬や、やや獰猛な性格の犬種、しつけがあまりできていない場合などは、他の入居者に危害を与えてしまう可能性を考えて、受け入れてもらえないことが多いです。自分が飼っているペットの種類や性格などを、入居前にしっかり伝えることを忘れないようにしましょう。

ペットと生活している人がいるか確認

現状、その施設の中でペットと生活している人がどのくらいいるかを確認することも大切なポイントです。すでに、多くの人がペットと生活しているということがわかれば、ペット用の設備やサポート体制が充実していることが想定できます。

自分以外で誰がペットの世話をしてくれるのか

高齢者にとって、老人ホームでも大好きなペットと一緒に過ごせることは嬉しいことですが、いつ自分の体調に変化があるかわかりません。その際、施設側に自分の代わりにペットの世話をしてもらえる体制があるかどうかも確認すべき重要なポイントになります。

ペットトラブルの一例

ペットと一緒に老人ホームへ入居した後、想定していなかったトラブルに見舞われることがあります。できる限り入居前に確認をして、トラブルが発生しないようにしましょう。下記では、ありがちなトラブルの一例を紹介します。

  • 自分がペットの世話をできないときにペットシッターに頼んだところ、追加費用がかかってしまった。
  • 他の入居者から「臭い」や「うるさい」などの苦情があり、施設にいづらくなってしまった。
  • ペットが他の入居者に飛びつき、ケガを負わせてしまった。

ペットより先に亡くなってしまった場合

ペットより先に自分が亡くなってしまったらどうする

施設で一緒に生活しているペットより自分が先に亡くなってしまったら、大切なペットはその後どうなるのかも気になるところです。そのような場合、一般的には家族や保証人に引き取ってもらうことが多いようです。

老人ホームによっては、そのままペットを引き取って世話をしてくれるところもあるようですが、そのような対応をしてくれる施設はあまり多くはなさそうです。もしものときに備え、施設の対応についても事前に確認しておきましょう。

ペットと入居できる老人ホームは少ない

ペットと入居できる老人ホームは、少しずつ増加をしているものの、全国的に見るとまだまだ少ない状況だと言えます。ペットと一緒に生活したい高齢者が多くなってきている反面、そうではない人への配慮も必要というのが大きな理由となっています。

下記では、ペットと入居できる老人ホームが少ない理由について例を見ていきましょう。

  • 他の入居者でペット嫌い(犬や猫が嫌い)がいる。
  • 他の入居者に動物のアレルギーがある。
  • 入居者が散歩に連れていけなくなったとき、どうするかが決まっていない。
  • 入居者がペットの世話ができなくなったら誰が責任を持つのか。
  • 糞の始末や抜け毛の掃除をすることになり、衛生管理の点やスタッフの数が足りなくなる。

ペットと入居できる老人ホームの今後

ペットと入居できる老人ホームの今後

ここまでペットと一緒に入居できる老人ホームについて説明してきました。今後も、ペットと一緒に老人ホームへ入居したいというニーズは高まってくることでしょう。

また、近年では動物との触れ合いを通じて心の平穏が維持できる「アニマルセラピー」という言葉も注目されてきており、それに合わせて介護職に就いている人や事業所においてもアニマルセラピストへの興味も高まってるようです。

ペットと入居できる老人ホームの数はまだまだ少ないですが、これらの状況により、今後増加していくのではないでしょうか。

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ペットと一緒に入居できる老人ホームに関するよくある質問

ペットと一緒に入居できる老人ホームは高いですか?

ペットと一緒に入居できる老人ホームは、通常の施設と比較すると高く設定されています。

理由として、ペット専用の設備を用意していたり、専用スペースなどを設けていることが挙げられます。1カ月あたり、通常の施設と比較すると数万円から数十万円程度高く設定してあることがほとんどです。

飼い主以外でペットの世話をしてくれますか?

基本的にペットの世話は飼い主がすべておこなう必要があります。しかし高齢者の場合、体調の変化がいつ起こるかわかりません。ペットと一緒に入居できる老人ホームを探す際は、飼い主の変わりにペットの世話をしてくれる体制があるかどうかを確認することが重要です。

ペットと一緒に入居する際、ペットの種類は限定されますか?

ペットの大きさや種類によっては断られてしまうケースもあります。例えば、大型犬や、やや獰猛な性格の犬種、しつけがあまりできていないペットについては一緒に入居できない可能性が高いです。

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