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老人ホームの選び方|どんな設備がある?種類別に解説

老人ホームの設備・特徴

2022年1月26日2022年10月26日良い老人ホームの見分け方

老人ホームでの生活を快適で安全なものにするために、施設を選ぶ際は設備にも注目してみましょう。この記事では、施設の種類ごとの主な設備や施設選びのポイントを紹介するほか、介護ベッド、浴槽、車椅子について重点的に解説しています。

この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. 設備は老人ホームの種類により異なる
  • 2. 種類別の主な設備
  • 3. 居室設備と共用設備の特徴
  • 4. 介護ベッドと主な種類
  • 5. 浴室(浴槽)の主な種類
  • 6. 車椅子の主な種類
  • 7. 老人ホームの設備はなにを確認する?
  • 8. 多くの人は形のない快適さを望んでいる
  • 9. 有料老人ホームを終の棲家とするために
  • 10. 老人ホームの設備に関するよくある質問

設備は老人ホームの種類により異なる

老人ホームや介護施設では、老人福祉法や介護保険法により居室の広さや共用設備などの基準が決められています。施設の種類によって目的が違うため、設備基準も施設によって異なります。

パンフレットに書かれている居室の広さなどの数字は、実際に自分の目で見た印象と違う場合も多いです。資料は参考にとどめ、必ず見学してから入居を検討しましょう。

種類別の主な設備

種類別に設備や特徴が違う

高齢者向けの施設や住宅には、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションなどいくつもの種類があり、それぞれ設備が異なります。種類ごとの主な設備や特徴を見ていきましょう。

有料老人ホーム

有料老人ホームはさらに「介護付」「住居型」「健康型」に分けられ、種類ごとに設備が異なります。居室内の設備基準はありませんが、広さは3つのタイプともに1人用の個室で13㎡以上、夫婦部屋は26㎡以上と定められています。

アットホームな施設から高級施設まで選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。

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サービス付き高齢者向け住宅

「サ高住」とも呼ばれる高齢者向けの賃貸住宅です。居室に浴室、キッチン、洗面設備、トイレ、収納設備があるのが一般的ですが、施設によってはキッチン、浴室は共用の場合もあります。

居室の広さは、キッチンと浴室がある場合は25㎡以上、ない場合には18㎡以上と決められています。

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シニア向け分譲マンション

バリアフリーや充実した共用施設など、高齢者が生活しやすいよう設計された分譲型のマンションです。生活支援などのサービスを受けられますが、施設ではなくあくまで住居のため、設備に基準はありません。

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グループホーム

グループホームは、認知症の人を対象とした小規模の介護施設です。施設スタッフの支援を受けながらアットホームな環境のもと生活を送る場で、共同のリビングや食堂、機能訓練室などが設置されています。

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ケアハウス

ケアハウスには「自立型」と「介護型」があり、それぞれ設備が異なります。介護型では介護をおこなうための一時介護室が設置されています。

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特別養護老人ホーム

「特養」とも呼ばれ、介護が必要で自宅での生活が困難な人向けの施設です。共用のトイレや複数名で入る浴室、リビングや食堂、機能訓練室などが設置されています。

居室は複数名での相部屋が多いですが、近年では個室も増えてきています。

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介護老人保健施設

「老健」とも呼ばれ、退院直後で自宅での生活が難しい人や要介護認定を受けた人などが一時的に入居し、リハビリをおこないながら在宅復帰を目指す施設です。診察室、機能訓練室やレクリエーションルームが設置されています。

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居室設備と共用設備の特徴

老人ホームで日常生活を送るために重要なのが、居室設備と共用設備です。どのような特徴があるのか見ていきましょう。

居室設備

居室は自分の家であり、心地よく過ごせるかがとても重要です。

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅であれば、居室は「個室」であることがほとんどですが、特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、個室だけではなく多床室という数人で使用する大部屋の場合もあります。

個室は広いことが良いとは限りません。足が悪くなったときには移動をせずに身の回りのものに手が届くコンパクトな空間が便利になることもあります。家族が考える満足度が本人にとって最適な環境とは限りません。本人の生活のしやすさを優先しましょう。

共用設備

共用設備には、トイレ・浴室・食堂・機能訓練スペースなどの基本的な設備と、施設によって談話室・娯楽室・理美容院などの設備があります。高級な有料老人ホームなどではレストラン・サウナ・温泉・プール・売店などホテルのような豪華な設備があるところもあります.

個室の浴室がある場合や大浴場のケース、浴室や食堂の利用時間が決まっている施設、個人に合わせて自由に使える施設など、施設によって異なるので確認しましょう。

介護ベッドと主な種類

介護ベッドの種類は主に5種類

介護ベッドには、主に「背上げ機能」「高さ調節機能」「膝上げ機能」という3つの機能が備わっており、ベッドから起き上がったり立ち上がるのを助けてくれます。ボタン操作による電動リクライニングベッドが主流で、ベッドに搭載されたモーターの数で機能が異なり、5種類にわけられます。

ほとんどの介護付き有料老人ホームでは、次に紹介する5種類のうちいずれかが標準設備になっています。

  • 1モーターベッド
  • 2モーターベッド
  • 3モーターベッド
  • 4モーターベッド
  • 1+1モーターベッド

1モーターベッド

1モーターベッドには、背上げ機能または高さ調節機能のどちらかがついています。細かい調節は難しいため、比較的、体を自由に動かせる人の起き上がり補助として使用するのに向いています。

2モーターベッド

2モーターベッドには、背上げ機能と高さ調節機能が備わっています。

背上げ機能に付随して膝上げ機能が付いていることも多く、自力での起き上がりと立ち上がりの両方をサポートしてくれます。

3モーターベッド

背上げ、高さ調節、膝上げの3つの機能がすべて備わっており、それぞれを個別に細かく調整することが可能です。

ベッドで過ごす時間が長い人や自力で寝返りを打つのが難しい人は、3モーター以上のベッドを選ぶと良いでしょう。

4モーターベッド

背上げ、高さ調節、膝上げに加え、左右の肩の部分を傾けて寝返りを補助する機能が備わっています。機能がそれぞれ独立しているため細やかな調節が可能な反面、操作がやや煩雑というデメリットもあります。

比較的新しいタイプの介護ベッドで、タイマーによる自動寝返り機能のついた機種などもあり、要介護度が高い人の床ずれ防止に役立ちます。

1+1モーターベッド

背上げ機能と膝上げ機能がついていて、それぞれ単独で操作できます。2モーターベッドと混同されがちですが、2モーターベッドは背上げと膝上げを1つのモーターでおこない、もう1つのモーターで高さを調節します。一方、1+1モーターベッドに高さ調節機能はついていません。

浴室(浴槽)の主な種類

入浴は衛生を保つとともに、老人ホームでの生活の楽しみのひとつです。このため、介護が必要な人でも入浴できるよう身体状況に合わせたさまざまな浴室(浴槽)があります。

ただし、施設によって設備は異なります。自立している人が一人で入れる浴室があるか、寝たきりになっても入浴できる設備があるかなど、入居前に確認しましょう。

  • 一般浴
  • リスト浴(中間浴)
  • 機械浴

一般浴

自立している人や歩行ができる人の入浴は「一般浴」と呼ばれることが多いです。浴室は手すりや滑りにくい床素材などで高齢者でも安全に入浴できるよう設計されていますが、自宅のお風呂や銭湯のように自分自身で湯船につかります。

居室に浴室がついている場合と大浴場が整備されている場合があり、浴室付きの居室であれば、自由に入浴可能です。

大浴場でも、一般浴は入浴回数や時間などが比較的自由なことが多いです。ただし、週あたりの入浴回数などは施設により決められていることもあるため、入居前に確認しましょう。

リフト浴(中間浴)

椅子に座ったまま入浴するのがリスト浴

自力での歩行は難しいものの座った体勢を保てる人は、リフト付きの椅子を用いて入浴します。「中間浴(リフト浴)」と呼ばれ、車いすからリフト付きの椅子に移動して、椅子に座ったまま入浴します。このため、浴槽をまたぐことができない人でも安全に入浴できます。

リフトは上下左右に動かせるため、楽に移動することができます。ただし、湯船につかる際リフトの高さが上がるため、最初は不安を感じる人も多いです。しかし、手すりや安全ベルトが付いており、介護スタッフが付き添ってくれるため、ほとんどの人は慣れれば安心して入浴できます。

機械浴

寝たきりの人は機械浴を使用する

リフト浴での入浴も難しい人は、リフトより大掛かりな機械を用いた「機械浴」で入浴します。

機械浴には、「チェアー浴」と「ストレッチャー浴」の2種類があります。

チェアー浴

チェアー浴は、側面に扉のついた浴槽に専用の椅子ごと入り、お湯を張って入浴します。

リフト浴と同じく座った姿勢を保てる人向けの入浴方法ですが、上下の移動がない分安心して入浴できます。

ストレッチャー浴

ストレッチャー浴は、座った姿勢が保てなかったり寝たきりの人でも利用できる入浴方法です。

ストレッチャーに横になった状態で髪や体を洗ったあと、ストレッチャーごと浴槽に移動して入浴します。

車椅子の主な種類

車椅子は4種類にわけられる

車椅子は歩行が困難な人の移動を補助する手段で、体格や身体状況により適した種類が異なります。福祉用具であり施設の設備ではありませんが、介護付き有料老人ホームでは多くの入居者が利用しているため、ここで紹介しておきます。

なお、老人ホームによっては無料で借りられたり、要介護度によって介護保険を使ってレンタルできるなど、施設や利用者によって費用は異なります。車椅子が必要な人は、入居を希望する施設に確認しましょう。

  • スタンダードタイプ
  • モジュールタイプ
  • リクライニング・ティルトタイプ
  • 電動タイプ

スタンダードタイプ

スタンダードタイプは、老人ホームでも在宅でも最も多く利用されている標準的な車椅子です。利用者自身が手や足で操作して移動する「自走式」と、介助者が後ろから押して使う「介助用」の2種類があります。

モジュールタイプ

モジュールタイプは、車輪サイズや座幅・座面高などを利用者の体形に合わせられ、スタンダードタイプより疲れにくいのが特徴です。決められたラインナップの中から選ぶため、費用は比較的リーズナブルです。

リクライニング・ティルトタイプ

座った姿勢を保つのが難しい人でも使える車椅子で、スタンダードタイプと同様に自走式と介助式があります。リクライニングタイプは背もたれを、ティルトタイプは背もたれと座面の角度を変えることができます。

電動タイプ

電動モーターを使って車輪を動かす車いすです。手元のリモコンで操作でき、長時間の移動でも疲れにくいのが特徴です。

ただし、バッテリーを搭載するため非常に重く、本体とバッテリーで40kgを超えるものも珍しくありません。

老人ホームの設備はなにを確認する?

安心して過ごせる設備が整っているかを確認

老人ホームの設備は法律で基準が決められたものもありますが、細かい設備は施設ごとに異なります。ここからは、老人ホームを選ぶ際にどのように設備を確認するかを解説します。

安心して過ごせる設備か

安心して日常生活を送るため、まず重要なのは快適な生活環境です。身体状況によっても異なりますが、浴室やトイレは居室内にあるのか、共用施設を利用するのかは確認しましょう。

また、自宅と変わらず自立した生活を送りたい人は、居室内の設備をしっかり確認しましょう。例えば、キッチンがあれば簡単な自炊ができますし、冷蔵庫があれば食品の保存に便利です。

サポートを受けやすい設備か

入居時は自立状態でも、年齢を重ねることで介護や医療的ケアが必要になることもあります。このため、介護などが必要になっても入居し続けられる施設を選ぶと安心です。さらに、どのようなケアやサポートが受けられるのかを確認するとともに、ケアやサポートを受けやすい設備が整っているかもチェックしておきましょう。

また、対応可能な医療的ケアは施設によって異なります。持病がある人は、必要なケアが受けられるか必ず確認しましょう。

外出しなくても気分転換をはかれるか

介護が必要になると、日常生活のほとんどを施設内で過ごします。図書室やシアタールームなどの娯楽設備が充実した施設なら、外出しなくても気分転換がはかれます。

また、売店があれば、受け身になりがちな老人ホームの生活の中で自分で選んで購入する喜びを感じることができます。

多くの人は形のない快適さを望んでいる

高級有料老人ホームの中には、プールや温泉などの豪華な設備のある施設もあります。このような設備はシニアライフを充実させるのに役立ちますが、それ以上に入居者が希望するのが、日常生活を送る上での快適さです。

スタッフの対応やきめ細やかな介護、充実した医療的ケアなど、実際に老人ホームで生活する多くの人は、こういった形のない快適さを望んでいます。

有料老人ホームを終の棲家とするために

有料老人ホームを「終の棲家」として選ぶ人が多くなり、ホームを文字通り「家」としてとらえる人が増えています。

日常生活を快適に過ごすために、居室内や共用施設などのハード面の充実は大切です。しかし、加齢や病気によって低下する身体機能や認知機能へのきめ細やかなケアや、我が家で生活しているかのようなさりげない生活面のサポートは、それ以上に重要です。

有料老人ホームを終の棲家とするため、設備などのハード面だけでなく、サービス内容やスタッフの対応などのソフト面もしっかり見極めて、自分に合った施設を選びましょう。

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老人ホームの設備に関するよくある質問

有料老人ホームの居室設備はどのような基準で作られていますか?

有料老人ホームの居室内の設備基準は特にありません。ただし、居室の広さは一人用の個室が13㎡以上、夫婦部屋は26㎡以上と定めがあります。施設によっては、居室内に浴室やキッチンが付いている施設もあるので入居者の状態に合わせて選択しましょう。

自炊ができる施設はありますか?

サービス付き高齢者向け住宅であれば居室内にキッチンがあるので自炊が可能です。サービス付き高齢者向け住宅はキッチンのほか、浴室、洗面設備、トイレ、収納設備があるのが一般的です。

ただし、居室の広さが25㎡以下の場合はキッチン、浴室ともに共用の場合が多いので、一人でゆっくり自炊を楽しみたい人は25㎡以上のサービス付き高齢者向け住宅を選びましょう。

車椅子の人でも入浴できる設備は整っていますか?

各施設では入居者の身体状況に合わせたさまざまな浴室(浴槽)があります。特に有料老人ホームや公的施設などでは、リスト浴と呼ばれる車椅子からリフト付きの椅子に移動して、椅子に座ったまま入浴するものや、機械浴と呼ばれる寝たきりの人でも入浴できる設備も整っています。

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この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

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家族が老人ホームに入居するなら、快適で生活しやすい老人ホームを選ぶことが大切。そのためには、いくつかの施設を見学する必要があります。やみくもに見て回るのでは埒があきません。 満足のいく老人ホームに出会えるように、良い老人ホームを見分け方のポイントを詳しく解説していきます。 “良い老人ホーム”の定義 良い老人ホームを見分けるのにもっとも重要なポイントはどのような点でしょうか。 まずは、その施設がいかに住みやすいように配慮されているのかを確認しましょう。 玄関やロビーは、お客様を迎えるために施設がもっとも環境を整える場所です。老人ホームの雰囲気やスタッフの様子などが、玄関から感じられるような施設は良い老人ホームと言えます。 また、本人がそれまで住んでいた生活環境や考えに近い施設を検討することも大切です。静かな環境を好む人にはプライベートな時間を確保できる施設を。また人と人との交流を楽しんできた方には、アットホームな雰囲気の施設が良いでしょう。 入居者と介護スタッフの関係性 老人ホームの雰囲気を一番左右するもの、それはスタッフの質であるといっても過言ではありません。では、良い老人ホームの良いスタッフの理想像とは、一体どのようなものなのでしょうか。 コミュニケーション能力が高い コミュニケーション能力が高い介護スタッフは、入居者に対して丁寧な対応と対話を大切にしています。入居者の立場を考えて行動して、入居者が求めるケアをいち早く提供することができます。 入居者とスタッフの間に良い関係が築かれ、ケアをする側のスタッフの表情や態度にも余裕が生まれます。ひいては、施設全体の雰囲気にも良い影響を及ぼします。 入居者の要望を先回りして対応してくれる 入居者の要望に対して先回りして対応してくれているかどうかも大事なポイント。入居者が快適に普通の生活を送るにはどうすれば良いのか、入居者の立場で考えられたサービスが提供されているかどうかを見極めることが重要です。 とはいえ、事前にスタッフの様子を確認することは難しいことです。口コミや体験入居などを確認しておくことをおすすめします。 こんなところもチェックしておきたい ほかには、老人ホームのどのようなポイントに注意して、施設の様子をチェックしていけばよいのでしょうか。 11:30の様子をチェック 老人ホームの見学にもっとも適しているのは、昼食の時間帯です。食堂への誘導や食事介助などで忙しい時間帯にこそ、介護スタッフによってどのようなサポートが提供されているのかを見ることで、スタッフや施設の実態を見ることができるのです。 食事の提供時間は、施設にとってもっとも慌ただしい時間です。その中で、入居者がスタッフによりきちんと見守られ、それぞれの状態に合わせた適切な介助が行われているかを確認してください。入居者がスムーズに食事を楽しまれているようであれば、問題はないでしょう。 車椅子が汚れていないかチェック 見学時に必ず確認したいのが、車椅子です。落ちた食べ物などの汚れやほこりがついていないか、タイヤの空気はちゃんと入っているのか、などを確認しましょう。 車椅子をはじめとする福祉器具は、入居者のからだの一部となる大切な道具です。丁寧に扱われ、安全に注意し、定期的にメンテナンスがされているか。入居者が心地良くホームを利用できるよう配慮しているかといった意識の高さを確認することができます。 職員の定着率と入居率チェック 入居を検討する施設がいくつかに絞られてきたら、その施設の職員の定着率と入居率をチェックしましょう。職員の状況は『重要事項説明書』で確認することができます。 『重要事項説明書』とは、施設側によって都道府県に提出された書類であり、入居者が施設について知っておくべき情報を、把握することができます。 他の職場と同様、職場の環境や待遇が良い老人ホームでは職員の定着率も高く、職員にも余裕があります。その余裕が、施設全体の雰囲気や入居者への配慮にも大きな影響を及ぼすことは間違いありません。 イベントの内容をチェック 老人ホームで快適な生活を過ごすためには、年中行事やイベント、レクリエーションの内容もチェックしておきたいポイントです。 お住まいの地域や季節を意識したイベントや、映画鑑賞、スポーツなどのレクリエーションに参加することは、単調な毎日を送りがちな老人ホームでの生活の刺激となり、行動する意欲を高めることができます。 施設によってイベントの頻度や趣向は大きく違うので、ホームページや資料などで確認してみると良いでしょう。 その他の比較ポイント 良い老人ホームを見つけるためには複数の施設を比較することも大切です。 費用の比較 老人ホームの入居にかかる費用については、以下のポイントに気をつけてチェックしておきましょう。 入居一時金は支払える金額かどうか月額利用料は滞りなく支払える範囲なのか別途かかる金額について介護保険料について返還金制度について入居一時金の保全措置についてクーリングオフに関して 「入居一時金」と「月額利用料」の両方を比較することが大切です。これらの費用は、施設ごとの設備や体制、サービスの内容、施設の立地によって大きく異なります。 入居後も無理なく支払える範囲であることを確かめ、かつ「入居一時金」には「償却期間」があることも確認しておきましょう。 償却期間中になんらかの事情で退去することになった場合、入居一時金として多く支払った費用が返還されるのか、されないのかをしっかり納得されたうえで契約しましょう。 施設ごとに項目名や内訳などが異なる費用もあるので、事前に施設に確認して、入居後の費用トラブルを避けましょう。 介護体制の比較 現在または将来、ご家族に必要となる介護体制を比較することも重要です。 介護スタッフの常駐体制は整備されているか常駐する職員の資格の有無(ヘルパー・介護福祉士など)訪問介護・訪問医療を利用できるか 介護スタッフの多い施設では、通常より細やかなサポートを受けられるでしょう。しかし、費用負担が増えることもあるので、前もって確認しておきましょう。 医療体制の比較 介護スタッフは、一部を除き、医療行為をすることができません。病院や医療法人が経営する老人ホームの多くでは医療体制が整っていますが、医療体制の不十分な施設では不安の種が尽きません。 将来を見据えつつ、ご家族の身体状況に合わせた必要な医療ケアが受けられるかどうかを確かめておきましょう。 とくに、看護師の配置状況や以下については、チェックしておきましょう。 服薬の管理について傷や怪我ができた際の処置は適切か在宅酸素の使用の有無定期的な血圧測定・検温の有無喀痰吸引(たんの吸引)、経管栄養を行うことができる介護福祉士の有無 施設設備の比較 有料老人ホームは、設備によって下記のように分けて考えることもできます。入居者の要望に合わせて施設設備の比較もしておきましょう。 必要最低限の設備の施設娯楽設備など付加価値がついた施設重篤な病気も受け入れ可能な医療設備が整っている施設 なにより入居者の状況にあった施設を検討することが重要です。見学の際には、設備がどう配慮されているのか、下記のポイントを中心にチェックすると良いでしょう。 手すりの設置箇所と多さ廊下や共有スペースの広さ機械浴の設備の様子 また、入居者がもっとも長い時間を過ごす居室のチェックも必要です。入居者が快適に過ごすために確認しておきたいポイントもご紹介します。 居室の広さ居室の設備(浴室・トイレ・洗面台など)収納スペースの大きさ洗濯物を干すスペースの有無緊急通報装置の有無居室の玄関に鍵の有無居室の不足分を共用部分で補えているか共用部分について(リビングや食堂などの有無)車椅子でも生活に不便がないか 経営状況の比較 入居者が長期的に安心して快適な生活していくためには、施設の経営状況についての把握も重要です。 特に民間が運営している施設では必須です。「財務諸表」(運営会社のホームページのIR情報に掲載されていることもある)などを提示してもらい、下記の点に注意してチェックしてください。 経営母体は信用できるか入居率は何%か 入居開始から1年ほど経っていても入居率が50%を切っている施設は、経営状況があまり良くない可能性があるので、判断が必要です。 緊急時の対応 老人ホームに入居中の夜間の介護体制や、ご家族の容態が急変された時、地震や火災などの災害に見舞われた時、施設がどのような対応をしているのかも、確認しておきたいポイントです。 夜間の対応 多くの老人ホームでは日中は安心の介護体制が整っているもの。しかし、夜間はスタッフの人数が、日中よりも少なくなることは理解しておきましょう。 施設の設備や規模やスタッフの配置人数によっても変わりますが、夜間の定期的な巡回が入居者それぞれの症状にあった確認方法で行われているかがわかると安心です。 また、夜間に本人の容体が急変した時などは、どのような対応をしてもらえるのかを事前に確認しておくことも大切です。 体調急変時の対応 老人ホームには、看護師の夜間常駐は義務付けられていません。そのため、特に持病のある方、体調に不安のある方の場合は、医療機関が運営する老人ホームを選ぶと安心です。 医師や看護師との連携がとれるため、なにか異変があった時などに医師のサポートをいち早く受けることができます。 また訪問看護を行っている医療機関であれば、24時間体制の訪問看護ステーションと契約できるので、容体の急変などがあっても、すみやかな対応が期待できます。 災害時の対応 老人ホームでの、地震や火災など災害時の対応も重要です。 緊急事態が発生した時のすみやかな119番通報など、スタッフに対する指導や訓練が日常的に行われているのか、消防署員の指導のもと避難訓練が定期的に行われているのかも、チェックしておきたいポイントです。 また、緊急事態の際の入居者の避難に適している構造であるか、老人ホームの建物や設備についても必ず確かめておきましょう。 高級老人ホームは良い老人ホームなのか? 老人ホームにかかる費用は、施設によって大きく違います。家賃設定や提供されるサービスの内容にもよりますが、もっとも大きく異なるのは、運営会社の違いによるものです。 比較的費用の安い老人ホームは、NPO法人に運営されているものが多く、補助金などの優遇措置を受けることができます。利用料の支払いも、月額定額制をとっている施設が多くあります。 一方で利用料の高い高級老人ホームでは、ほかと比べて施設や設備が充実しています。最新型の介護器具や娯楽設備などを完備することによって、入居者が充実した毎日をおくるためのサポートをしています。 良い老人ホームを探すためには優先順位が重要 良い老人ホームの見分け方を説明してきました。すべてのポイントに満足できる老人ホームを探すことは、難しいかもしれません。 大切なのは、なにを重視して老人ホームを選ぶのかということです。それぞれの希望条件やポイントに優先順位をつけて考えてみることをおすすめします。そうすることで最優先にすべきポイントやゆずれないポイント、妥協できるポイントが見えてくるはず。 最善の老人ホームに入居できるよう、事前に家族みんなで話し合いをしておくことが大切です。 [post_banner] 良い老人ホームに関するよくある質問 良い老人ホームとはどんな所ですか? 良い老人ホームとは入居者と介護スタッフの関係性が良く、施設の雰囲気や家族も含め人と人との交流を大切にしている施設を指します。 また、スタッフの定着率や入居率を見ることで良い老人ホームかどうかを判断することもできます。スタッフの状況は『重要事項説明書』で確認することができるので確認しましょう。 良い老人ホームはイベントが多いですか? 良い老人ホームではイベントやレクリエーションに力を入れていることが多いです。年中行事はもちろんのこと、さまざまなレクリエーションが用意され入居者を日々楽しませてくれます。またサークル活動をおこなっている施設もあり、入居前におこなっていた趣味を継続することもできます。 高級老人ホームは良い老人ホームですか? 高級老人ホームは提供されるサービスや共用設備などが充実しており、質の高い生活を送ることができます。ただし、入居者によっては高級老人ホームが必ずしも良い老人ホームであるとは限りません。見学や体験入居などを通して最適な老人ホームを探しましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "良い老人ホームとはどんな所ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "良い老人ホームとは入居者と介護スタッフの関係性が良く、施設の雰囲気や家族も含め人と人との交流を大切にしている施設を指します。また、スタッフの定着率や入居率を見ることで良い老人ホームかどうかを判断することもできます。スタッフの状況は『重要事項説明書』で確認することができるので確認しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "良い老人ホームはイベントが多いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "良い老人ホームではイベントやレクリエーションに力を入れていることが多いです。年中行事はもちろんのこと、さまざまなレクリエーションが用意され入居者を日々楽しませてくれます。またサークル活動をおこなっている施設もあり、入居前におこなっていた趣味を継続することもできます。" } },{ "@type": "Question", "name": "高級老人ホームは良い老人ホームですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "高級老人ホームは提供されるサービスや共用設備などが充実しており、質の高い生活を送ることができます。ただし、入居者によっては高級老人ホームが必ずしも良い老人ホームであるとは限りません。見学や体験入居などを通して最適な老人ホームを探しましょう。" } }] }

老人ホームの選び方は?良い施設を見分けるための7つのポイント

老人ホームの選び方は?良い施設を見分けるための7つのポイント

老人ホーム選びはその後の生活の質を左右するため、たくさんの情報を集めてしっかり吟味しましょう。 この記事では、老人ホーム入居までの流れや選ぶ際に確認したい点を徹底解説。これから老人ホームを探す方は、ぜひ参考にしてください! 老人ホーム入居までの7つのステップ 老人ホームは、申し込んだら即入居というわけにはいきません。施設ごとに費用やサービス内容が異なるため、入居後に後悔しないためにはじっくりと選ぶ必要があります。 まずは、老人ホーム探しから入居までの流れを把握しておきましょう。 希望条件を決める 老人ホームを探すにあたり、まずは自分が希望する条件を洗い出しましょう。 第一の条件は予算です。老人ホームは月額利用料のほかに初期費用が必要です。それぞれ無理なく支払える価格帯を設定しましょう。 また、面会に通う負担を軽くするため、家族の家からの距離や立地も重要な条件です。 そのほか居室の広さや食事など、自分なりに重視するポイントをまとめて希望条件を決定します。 老人ホームの情報を収集する 老人ホームの情報収集はインターネットが便利です。比較サイトを利用すると、希望する条件からおすすめの老人ホームが探せます。 希望の条件に合う老人ホームを見つけたら、詳しい資料を取り寄せます。なるべくたくさんの施設の資料を集め、比較してみましょう。 老人ホームを見学する 気に入った施設をいくつか絞り込めたら、施設見学を申し込みましょう。 見学できる時間帯や内容については施設ごとに異なります。食事の試食やレクリエーションの見学が可能か、問い合わせの際確認しましょう。 確認したい点はあらかじめリストアップしておくと良いでしょう。 見学にはメモやノートを持参し、施設内の撮影は職員に許可をとってからにしましょう。自分だけでは気づかないこともあるため、家族も一緒に見学すると良いでしょう。 仮申し込みをする 見学して気に入れば、その場ですぐ仮申し込みします。仮申し込みなので正式な入居決定ではなく、あくまで仮押さえの状態です。 仮申し込み期間は一般的に1ヵ月程度で、その間に必要書類を揃えます。 各種の書類を提出する 老人ホームに入居するためには、「診療情報提供書」や「健康診断書」の提出が必要です。 診療情報提供書は一般的に「紹介状」とも呼ばれ、かかりつけ医に書いてもらいます。健康診断書は一般的に老人ホーム側が書面を準備し、かかりつけ医に記入してもらいます。有効期間は3ヵ月なので期限には注意しましょう。 なお、診断情報提供書と健康診断書の作成はいずれも有料です。また検査が必要な項目もあり、取得までに3週間程度かかります。 本人との面談をおこなう 最後に本人との面談があります。面談では施設側が入居希望者の健康状態を確認するほか、入居するうえで気になる点を直接、施設の担当者に聞くこともできます。 要介護認定を受けた方であれば、ケアマネジャーの同席も可能です。入居予定者が施設に行けない場合は、自宅や病院など入居希望者がいる場所まで施設担当者が出向いてくれます。 契約・入居 書類の提出と面談の後に、施設側の入居審査があります。入居希望者の健康状態や経済状態を確認し、問題がなければ本契約を結び、晴れて入居となります。 このように、老人ホームを探し始めてから実際に入居するまでは、多くの工程と時間が必要です。 老人ホームを選ぶ際に重要な7つの確認ポイント ここからは、老人ホームを選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。まず、必ず確認したいのは次の7つです。 施設全体・スタッフの雰囲気費用の内訳介護・医療体制食事内容立地・周辺環境設備入居後に思い描く生活ができるか それぞれ詳しく見ていきましょう。 施設全体・スタッフの雰囲気 パンフレットを見ただけでは実際の雰囲気はわかりません。候補となる老人ホームを見つけたら、実際に見学や体験入居してみましょう。また、1つの施設で判断するのは難しいため、複数の施設を見学して比較するのも大切です。 見学時にチェックしたいポイントは次の通りです。 突然の訪問にも笑顔で対応できるかプライバシーが守られている場所で話を聞いてくれるかダラダラとした行動はないか、無駄話をしている職員はいないか忙しく走り回っている、表情が疲れ切っているスタッフはいないか入居者や家族が望まない呼び方をしていないか(「ちゃん付け」や「ニックネーム」など)乱雑な言葉遣いや怒鳴り声は聞こえていないか。 費用の内訳 入居費用は大きく分けて入居時にかかる初期費用と、入居後に毎月支払う月額利用料があります。それぞれの内訳や、介護保険の適用範囲と自己負担額について確認しましょう。 また、医療費や日用品などの実費負担の目安や有料サービスも確認し、合計金額を無理なく支払い続けられるか見極めましょう。 介護・医療体制 老人ホームを選ぶ際は、人員体制や提供可能な医療的サービスについてもしっかり確認しましょう。 例えば、老人ホームにおける介護スタッフの配置基準は、入居者3人に対して1名以上です。この基準より介護スタッフが多い施設では、より手厚い介護が受けられます。 そのほか、次の項目についてもチェックしましょう。 看護職員や機能訓練指導員が常勤しているか提携する医療機関とその内容緊急時の対応看取り体制看護スタッフが勤務している時間帯 食事内容の確認 食事は栄養補給に必要なだけでなく、大きな楽しみでもあります。だからこそ、提供される食事も重視して選びましょう。 月間の献立表でメニューの傾向を知るとともに、バリエーションに富んでいるか、季節感を取り入れているかなどチェックしましょう。また、糖尿病食や塩分制限食などの療養食が提供可能か、個人の好みに対応してもらえるかなども確認します。 さらに、体調不良や外泊などで食事が不要な際の料金についても聞いておきましょう。 施設によっては、事前に予約すると食事の試食ができることも。実際に食べてみると美味しさがわかるだけでなく、盛りつけの仕方や食器の使いやすさも確認できます。 立地・周辺環境を確認 家族が面会に通い通いやすいことも、老人ホーム選びの重要なポイントです。電車を使う場合は駅からの距離、自家用車なら周辺の駐車場などもチェックしましょう。 また、老人ホームは第二の我が家となるため、本人が落ち着く環境がベストです。慣れ親しんだ自宅近くのほか、海沿いで育った方なら部屋から海が見えたり、花や緑が好きな方なら近くに公園があるなども良いでしょう。 さらに、自分で外出できる方なら、近くに商店街などがあると便利です。 設備について確認 設備の充実度は生活の質を左右します。 例えば、共有スペースの居心地の良さや寝たきりでも入れる入浴設備の有無などを確認しておきましょう。また、施設によっては温泉やカラオケルーム、ジムなどが備わっていることもあります。 居室内は、トイレやベッド・収納設備などの付帯設備の使いやすさをチェックするとともに、タンスやテレビなどを入れるスペースも確認します。 入居後に思い描く生活ができるかを確認 老人ホーム選びは、望んでいる生活が実現できるかも重要です。見学の際に必要なケアや希望するサービスをスタッフに詳細に伝え、実現可能か確認しましょう。 その際のスタッフの返答も大きな判断材料となります。希望に対して可能・不可能を答えるだけでなく、施設内での生活について例を示しながら提案してくれる施設であれば、信頼して入居できるでしょう。 その他のチェックポイント 老人ホームでの生活を豊かなものにするため、次のポイントも確認しておきましょう。 イベント・レクリエーション イベントやレクリエーションは、入居者の運動機能や認知機能の維持・向上を目的におこなわれます。また、楽しみながら身体や手先を動かすことで意欲を向上し、生きがいにもつながります。 施設により、イベントやレクリエーションの頻度や内容は異なります。自分が楽しめそうな活動のある施設を選べば、楽しく活動的に過ごすことができるでしょう。 私物の持ち込み 長年使い慣れた家具や家電を持ち込むことで、施設でも自宅にいるような安心感が得られます。しかし、大型家具などは施設により規定が異なるため確認が必要です。 多額の現金や貴金属類は、トラブルに発展する可能性があることから持ち込みを禁止している施設も少なくありません。また、貴重品は施設側で預かってもらえることもあります。 このほか、何が持ち込めて何が持ち込めないのかしっかり確認しておきましょう。 ペットとの入居 特に一人暮らしでペットを飼っている方にとって、ペットと一緒に入居できるかは重要です。 近年「アニマルセラピー」の研究が進み、ペットとの生活が高齢者の心身状態に良い影響を与えることから、ペットと同居できる施設も増えつつあります。 ただし、入居可能な動物の種類やペット向けのサービスは、施設ごとに異なります。ペットと一緒の入居を希望する方は、事前に確認しましょう。 老人ホーム選びの手助け 自分で老人ホームを探すのが困難だったり、どの施設が良いか決められない場合は、プロの意見を参考にしてはいかがでしょうか。 豊富な経験や知識をもとに、老人ホーム選びを助けてくれる3つの窓口を紹介します。 民間の紹介センター 民間のセンターでは全国の情報を網羅しているため、広範囲の老人ホームを探すのに便利です。 不動産会社のように施設を紹介してくれる民間企業も多く、紹介だけでなく見学や契約のサポートまでしてくれることも。 なお、民間の紹介センターは老人ホームからの手数料で運営されているため、利用者側は無料で紹介してもらえます。 [staff_banner] ケアマネジャー 自宅などで介護サービスを利用している場合は、担当ケアマネジャーに相談するのがおすすめです。ケアマネジャーは介護現場のプロで、地域の施設について多くの情報を持っています。 また、自分の健康状態を正確に把握していることから、的確なアドバイスがもらえるのも大きなメリットです。 地域包括支援センター 介護認定を受けていない方は、地域包括支援センターを利用すると良いでしょう。 地域包括支援センターは保健医療の向上や福祉の増進を包括的に支援する施設で、市区町村からの委託により社会福祉法人や社会福祉協議会などが運営していることもあります。 地域の介護施設に詳しいだけでなく、介護認定の申請も可能です。また、介護のほか医療や成年後見制度など、高齢者の困りごとを幅広く相談できます。 老人ホーム選びは慎重に 老人ホームは施設ごとに設備やサービスが異なるため、施設選びがその後の生活の質を決めるといっても過言ではありません。質の良いサービスを提供する施設を選べば、快適で健康的な毎日を送れます。 老人ホームを選ぶ際は、資料を見るだけでなく実際に見学や体験入居し、複数の施設を比較してより自分に合った施設を見つけましょう。しかし、予算を見誤ると途中で資金が尽き、転院が必要になることも。余裕を持った資金計画も大切です。 入居後に後悔しないため、老人ホームはしっかり比較検討して選びましょう。 老人ホームの選び方に関するよくある質問 老人ホームを選ぶときのポイントは何ですか? 必ず確認したいのは、「施設全体・スタッフの雰囲気」「費用の内訳」「介護・医療体制」「食事内容」「立地・周辺環境」「設備」です。 特に「施設全体・スタッフの雰囲気」は実際に見学や体験入居をしてみないとわからないので、気になる施設がある場合、まずは施設の見学からおこないましょう。 すぐに入居できる施設はありますか? 入居者の年齢や身体状況、予算によってすぐに入居できるかが決まります。ただし即日入居というのは現実的に難しく、書類の準備や入居の審査などが必要となるため約1カ月程度が最短です。 事前に入居に必要な書類を揃えておくことで早めの入居が可能となる場合もあるので、見学の際などは施設側にどんな書類が必要なのかを聞きましょう。 老人ホーム選びを助けてくれる窓口はありますか? 主に「民間の紹介センター」「ケアマネジャー」「地域包括支援センター」などが挙げられます。 特に民間の紹介センターは、老人ホームからの手数料で運営されているため、利用者側は無料で老人ホームを紹介してもらえるメリットがあります。また民間の紹介センターは、老人ホームの情報に関して網羅しているので広範囲の老人ホームを探すのにも便利です。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "老人ホームを選ぶときのポイントは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "必ず確認したいのは、「施設全体・スタッフの雰囲気」「費用の内訳」「介護・医療体制」「食事内容」「立地・周辺環境」「設備」です。特に「施設全体・スタッフの雰囲気」は実際に見学や体験入居をしてみないとわからないので、気になる施設がある場合、まずは施設の見学からおこないましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "すぐに入居できる施設はありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "入居者の年齢や身体状況、予算によってすぐに入居できるかが決まります。ただし即日入居というのは現実的に難しく、書類の準備や入居の審査などが必要となるため約1カ月程度が最短です。事前に入居に必要な書類を揃えておくことで早めの入居が可能となる場合もあるので、見学の際などは施設側にどんな書類が必要なのかを聞きましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "老人ホーム選びを助けてくれる窓口はありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "主に「民間の紹介センター」「ケアマネジャー」「地域包括支援センター」などが挙げられます。特に民間の紹介センターは、老人ホームからの手数料で運営されているため、利用者側は無料で老人ホームを紹介してもらえるメリットがあります。また民間の紹介センターは、老人ホームの情報に関して網羅しているので広範囲の老人ホームを探すのにも便利です。" } }] }

【動画でわかる】有料老人ホームとは?介護付き・住宅型・健康型の特徴や費用感を解説

【動画でわかる】有料老人ホームとは?介護付き・住宅型・健康型の特徴や費用感を解説

https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 種類 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム 入居対象者 自立 △(施設により異なる) ◯ ◯ 要支援 ◯ ◯ △(施設により異なる) 要介護 ◯ ◯ ☓ 権利形態 利用権方式、建物賃貸借方式、終身建物賃貸借方式のいずれか 入居時の費用 0~数千万円(施設により異なる) 月額利用料 15~35万円 15~30万円 15~40万円 付帯サービス 食事 ◯ ◯ ◯ 緊急時の対応 ◯ ◯ ◯ 介護サービス ◯ ◯(外部を利用) ☓ 終身での生活可否 ◯ ◯ ☓ 有料老人ホームとは、その名の通り高齢者のための居住施設であり、以下のサービスのうちの1つ以上が提供されていることが国の基準として定められています。 食事の提供介護(食事、入浴、排泄)の提供洗濯、掃除などの家事の提供健康管理 以下では、それぞれに関して詳しく見ていきましょう。 介護付き有料老人ホーム 厚生労働省が定めた基準をクリアし都道府県により「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設が「介護付き」です。 主に介護を必要とする方が多く生活する施設で、食事や入浴、排泄などの介護サービス、掃除や洗濯などの家事サービス、機能維持、体力向上のためのレクリエーションやリハビリ(機能訓練)といった多岐にわたる内容が、入居者の状態に合わせて提供されます。 住宅型有料老人ホーム 住宅型有料老人ホームは、自立から要介護5まで幅広い身体状況の方が生活する施設です。食事の提供や掃除・洗濯といった家事サービス、健康管理サービスが提供されます。 こうした生活上のサポートをおこなう施設のため、施設から介護・医療サービスの提供はされません。 介護・医療サービスを希望する場合、併設または外部の訪問介護・訪問看護事業所と別途契約が必要です。住宅型は訪問介護やデイサービスなどの在宅介護サービスを利用することになり、福祉用具レンタルやデイサービスも利用可能です。 健康型有料老人ホーム 健康型有料老人ホームは、身体介護の必要のない方が生活する施設のため、浴室やキッチンといった居室設備が備わっており自立生活が可能です。 食事提供などの家事サービスはありますが、介護サービスの提供はない…というよりも、要介護状況になると退去しなければなりません。 現在の日本では健康型有料老人ホームは施設数自体が少なく、選択肢が限られます。 有料老人ホームの契約形態 有料老人ホームへ入居の際に施設と交わす契約形態には主に下記の3つがあります。 利用権方式建物賃貸借方式終身建物賃貸借方式 利用権方式 利用権方式とは、有料老人ホームを利用する権利を購入する契約方式。利用権とは主に、介護や生活サービスを受ける権利、共有スペースや居室を利用する権利を指します。 あくまで所有権ではなく、入居者が亡くなると権利は消失し、遺族でも相続することはできません。 建物賃貸借方式 建物賃貸借方式とは、一般の賃貸住宅と同じように毎月の家賃、管理費、水道光熱費などの相当額を支払う方式で、共有スペースや居室を利用して居住する権利を得ることに。入居者が亡くなった場合には、住む権利だけが相続人に引き継がれます。 終身建物賃貸借方式 終身建物賃貸借方式は、基本的に建物賃貸借方式と同じです。 大きく違うのは入居者が亡くなった時点で契約が終了する点。「高齢者の居住の安全確保に関する法律」に基づいて整備された契約方式で、都道府県知事から認可された施設のみ採用可能です。 これらの金額では、介護付きや住宅型といった施設分類、入居プランや夫婦入居などの人数によって幅が生じます 有料老人ホームの費用感 有料老人ホームの費用には、入居時に支払う「入居時費用」と、毎月支払う「月額利用料」の2つがあります。 介護付き有料老人ホーム住宅型有料老人ホーム健康型有料老人ホーム初期費用0~数千万円0~数千万円0~数千万円月額費用15~30万円15~30万円15~40万円 介護付きが住宅型より高くなるのは、人員基準・設置基準が住宅型と比べ国により厳しく規定されており、介護サービスを手厚く提供するためにスタッフの人数が多い施設のためです。 費用の内訳と支払い方法 ここから入居時費用と月額利用料についてそれぞれ見てみましょう。 初期費用 有料老人ホームの初期費用、つまり入居時に必要な費用の支払い方法には、主に下記の3つがあります。 前払金方式 前払金とは、想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を支払うお金のこと。家賃を前払いしている分、毎月の支払い額を抑えられます。 月払い方式 前払金がないかわりに家賃を毎月支払う方式です。そのため、前払金方式と比べ毎月の負担が高くなります。 併用方式 前払金方式と月払い方式を両方を併用する方式で、想定居住期間の家賃相当分の一部を前払金として入居時に支払い、支払った金額から差し引いた家賃を毎月払う方式です。 月額利用料 入居して実際の生活が始まると、以下のような項目の費用が必要になります。 家賃 生活する居室の賃料にあたる費用です。 管理費 施設設備の維持・メンテナンス費用などが含まれます。居室の水光熱費の有無など詳細は施設によりさまざまなので入居前に確認しましょう。 食費 施設から提供される1日3食分の食材費と厨房管理費が含まれます。 朝・昼・夕食のどこかで外食などをし、1日3食を施設で食べていない場合でも3食分の計算で請求される施設と、食べた分のみ請求される施設があるので入居前に確認しましょう。 介護保険自己負担額  介護サービスを利用することで発生する介護保険の自己負担額で、所得により1割、2割、3割負担と負担割合が異なります。 介護度別に規定された定額を支払う介護付きと、介護サービスを利用した分だけ支払う住宅型では負担額が異なります。 医療費 有料老人ホームでの生活で発生する主な医療費は訪問診療での医療費や、歯科・眼科など個人で利用した医療費です。 有料老人ホームではクリニックなどと訪問診療の個別契約をすることが可能です。訪問診療の契約をすると、医師の往診により診察・薬の処方・療養上の相談や指導が可能です。 月に2回(2週に1度)の往診が基本で、体調不良などの急変時には臨時の往診が可能ですが、その場合には往診費用などがかかります。 希望の医療機関への通院も可能です。施設車両での送迎が可能となる場合もありますので、日程や移動方法など事前に施設と相談しましょう。 その他、胃ろうなどの経管栄養で使用する一部の医療食品や、個人で使用する医薬品が医療費として発生します。 雑費 管理費の内訳に居室で使用する水光熱費を含んでいる場合もありますが、含まない場合は居室ごとにメーターがあり利用した分を別途支払います。 他にも、有料レクリエーション費用やおむつ等の個人で使用する介護用品、消耗品、日用品、嗜好品などが個別負担となります。 介護サービス利用料の自己負担割合 役所や地域包括支援センターにて介護保険申請をすると、介護保険を適用しての介護サービスの利用が可能になります。 サービスを利用する際の自己負担額(=自身が支払う費用)は、所得によって1・2・3割のいずれかに振り分けられます。 介護付き有料老人ホームの場合 1割負担額2割負担額3割負担額要支援15,460円10,920円16,380円要支援29,330円18,660円27,990円要介護116,140円32,280円48,420円要介護218,120円36,260円54,360円要介護320,220円40,440円60,660円要介護422,140円44,280円66,420円要介護524,210円48,240円72,360円 出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 介護付き有料老人ホームは、介護度別に決まった介護保険料金を支払います。 住宅型有料老人ホームの場合 1割負担上限額 2割負担上限額 3割負担上限額 要支援1 5,032円 10,064円 15,096円 要支援2 10,531円 21,062円 31,593円 要介護1 16,765円 33,530円 50,295円 要介護2 19,705円 39,410円 59,115円 要介護3 27,048円 54,096円 81,144円 要介護4 30,938円 61,876円 92,814円 要介護5 36,217円 72,434円 108,651円 出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 住宅型は、介護サービスを利用した分の支払いです。ただし、負担限度額を超えた分のサービス料金は保険適用外のため10割負担となってしまいます。 料金の負担が大きくならないように、ケアマネジャーと事前に相談しておくと良いでしょう。 有料老人ホームで受けられるサービス 有料老人ホームでは、施設によりサービス内容は異なっています。介護だけでなく食事や入浴、医療やリハビリ、レクリエーションなど総合的な介護・生活サービスが提供されます。 それでは各サービスごとに見てみましょう。 介護サービス 有料老人ホームでは、要支援・要介護認定を受けた方に食事、排泄、入浴などの介護サービスが提供されます。 有料老人ホームでの食事介助は、食前から食事、食後に至るまでしっかりサポートしてもらえます。入居後の身体状況に合わせた正しい姿勢で食事を促し、それぞれのスピードに合わせた介助がおこなわれます。 排泄介助は、入居者により異なる排泄リズムを把握し、それに基づいたトイレ誘導やオムツ交換をしてもらえます。 入浴介助は、介護の専門性が求められる重要なサービスのひとつです。入居者の身体状況に合わせて一般浴・機械浴を利用し車いすや寝たきりの方も入浴できます。 身体を清潔にするだけでなく身体的・精神的な苦痛と緊張を緩和させるので、多くの入居者が心待ちにしています。 食事 入居者の楽しみのひとつである食事は、施設選びの際に重視したいポイントのひとつです。 決まった献立が毎日提供されますが、最近では洋食と和食など事前に選択ができる選択食や、当日に依頼しても提供されるアラカルトメニューを取り入れた施設も増えています。 食事形態でも、咀嚼機能が衰えてしまった方に提供しているきざみ食やミキサー食以外に、ソフト食を提供する施設も増えてます。 ソフト食とは、ペースト状にした食材にとろみ剤を加えて形を整え、食材の色や形を活かしてつくる介護食の一種を指します。 糖尿病や腎臓病といった病気を持つ方に対しカロリー制限や塩分の調整、なかには治療食として提供が必要ですが、施設により対応可否が異なるので入居前に確認しましょう。 入浴 自立の方を入居対象とした施設には居室設備に浴室があります。共用設備で大浴場や温泉がある施設では開放時間に何度でも利用可能です。 一方、介護施設の大多数は居室内に浴室がなく、施設内にある大浴場や個人浴室、機械浴室を利用します。 介護サービスでの入浴回数は週に2回が多いですが、別料金で週2回以上対応が可能な施設もあります。入浴が好きで回数を増やしたい方は相談してみましょう。 医療 有料老人ホームは医療機関ではないので、病院のように高度な治療をおこないながらの生活はできません。 大多数の施設は、訪問診療で契約した往診医や協力医療機関と連携することで、日常の健康管理や緊急時の対応をしています。数は少ないですが敷地内に病院やクリニックを併設して、より密な連携を可能にしている施設もあります。 たんの吸引やインスリン注射などは、医療行為にあたるため介護スタッフではおこなえず、看護師が対応することになります。 看護師の勤務時間は朝9時から夕方18時までが多いですが、勤務していない夜間などの時間帯に医療行為が必要な場合は、看護師が24時間常駐する施設への入居や転居が必要です。 リハビリ 有料老人ホームでのリハビリは施設によりさまざまです。 介護付きの場合、立ち上がりや歩行といった生活をする上で必要なリハビリが中心です。集団での健康体操やレクリエーションで体を動かすといった内容が多く、身体機能の維持・向上を目標としています。 住宅型の場合、どのように生活を送りたいかをケアマネジャーと相談し、訪問リハビリやデイケア(通所リハビリ)を計画表(ケアプラン)に組み込むことで個別リハビリを受けることが可能です。 有料老人ホームのなかには理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった国家資格を有する専門のリハビリスタッフが常駐する施設もあります。専門のリハビリスタッフから個別にサービスを受けることで、必要な箇所に重点的にリハビリがおこなわれます。 レクリエーションとイベント 有料老人ホームでは、入居者が楽しめるようにさまざまな内容のレクリエーションやイベントがあります。内容により役割や、それに伴った特徴がありますが、多くの内容で共通して言える目的は以下の3つです。 身体機能の維持・向上認知機能の維持・改善コミュニケーションの促進 身体機能の維持・向上では、日々体操などで適度に体を動かすことで、運動量の低下を予防します。 認知機能の維持・改善では、クイズや指先を使うレクリエーションにより脳に刺激をあたえて活性化を図ります。 コミュニケーションの促進は、他者との交流・つながりの楽しさを感じてもらう目的があります。 また有料老人ホームでは、下記のように施設全体で開催する季節行事があります。開催される内容によっては地域の方でも参加できるので、興味を持ったイベントに参加すると、どのような施設なのか肌で感じやすいでしょう。 1月お正月2月節分、バレンタインデー3月ひなまつり4月お花見5月母の日6月父の日7月 七夕8月 納涼祭9月 敬老の日10月運動会、ハロウィン11月紅葉狩り12月クリスマス、年越し 入居までの流れ それでは有料老人ホームへの入居を検討し始めてから、実際に入居に至るまでのステップを見てみましょう。 ▶入居の流れに関しての詳細はこちらのページをご覧ください ①希望条件を決める 希望地域や価格帯、施設に対して何を求めるのか条件を考えましょう。 ②老人ホームの情報を収集する 検討条件に近い施設があるのか、資料請求またはホームページで比較検討しましょう。 ③老人ホームを見学する 気になる施設を見学しましょう。スタッフの人柄や、館内の匂いなど資料ではわからない部分もあるので実際に見学をして確認しましょう。 ④仮申し込みをする 見学をして気に入った場合、可能であれば仮申込をしましょう。仮申し込みをキャンセルしてもペナルティはないので、少しでも気に入ったら仮申し込みをしましょう。 ⑤各種書類を提出する 健康診断書や診療情報提供書などの書類を提出することになるのですが、この段階で意外と時間がかかります。 入居予定の方が入院中であれば1週間ほどで作成してもらえるところが多いですが、入院していない場合は主治医などに作成を依頼する必要があります。その場合は作成まで2~3週間程度かかります。 ⑥本人との面談 書類の提出後に施設スタッフと入居検討者との面談があります。施設スタッフが訪問する施設が多いですが、中には施設に入居検討者が足を運ばないといけないことも。面談は施設での受け入れが可能か判断するためにおこなわれます。 ⑦契約・入居 面談や書類審査が終わると契約・入居となります。 契約時には重要事項説明書の説明を受けます。住宅型の場合は訪問介護事業所などとの契約も必要で、合わせて数時間かかることも。契約は、時間に余裕をもてる日程でおこなうと良いでしょう。 また、途中解約となった場合や、施設から退去を求められるときの内容など疑問点が残る場合は納得いくまで説明を求めましょう。 できれば体験入居を! 入居してからの後悔をなくすためにも体験入居をしてみることをおすすめします。実際の施設生活を体験するので、スタッフとの相性など細かな部分を確認しましょう。 有料老人ホームの設備基準と人員基準 有料老人ホームには設置基準があり、それに基づいて適切な運営がされているか各自治体が指導・監修しています。特に、認可制である介護付き有料老人ホームの設置基準は厳しく、基準を満たさない限り「特定施設入居者生活介護」の認定を受けられず、「介護付き有料老人ホーム」として表記できません。 以下では、有料老人ホームの設備基準と人員基準を見ていきましょう。 設備基準 設備基準に関する内容は以下の通りです。 個室は1人当たりの床面積が13㎡以上建築基準法に規定する耐火建築物又は準耐火建築物とする浴室、洗面設備、便所を居室内に設置しない場合は、共用設備にて使用できる様にすること建築基準法、消防法等に定める避難・消火・警報設備を設け、事故や災害に対応するための設備を十分に設けること 人員基準 介護付き有料老人ホーム住宅型・健康型有料老人ホーム施設長(管理者)1人1人介護職員看護師と併せて要介護者3人に対して1人以上必要数看護師入居者30人迄は、1人以上。入居者50人増すごとに1人追加必要数生活相談員1人以上必要数入居相談員配置基準なし配置基準なし機能訓練指導員1人以上-ケアマネジャー1人以上- 介護付きや住宅型といった施設の種類により基準が異なり、共通しているのは施設長(管理者)の設置です。 介護付きの場合には、看護師、ケアマネジャーの配置基準がありますが、住宅型にはないので配置されている場合はその施設独自のサービスとなります。 また、介護付きでは「要介護・要支援の利用者数と看護師または介護職員の割合=3:1以上」と定められており、より手厚い老人ホームになると「2:1」、「1,5:1」と表記されます。 特別養護老人ホーム(特養)との違いは 有料老人ホームは株式会社や医療法人などが運営する民間施設ですが、特別養護老人ホーム(特養)は、社会福祉法人や自治体の運営する公的施設です。 入居対象者の所得により基本料金が異なりますが、安価な金額で終身にわたり介護サービスを受けられるのが大きな特徴です。ただし、安価なため希望者は多く、長期間空き待ちが必要なケースもあります。 また、特例条件を満たす場合を除き入居時には要介護3以上と定められています。近年では個室のある特養も増えていますが、3人、4人部屋などの相部屋が大半です。 [staff_banner] 有料老人ホームに関するよくある質問 有料老人ホームにはどんな種類がありますか? 有料老人ホームには「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類があり、主に食事の提供、介護(食事・入浴・排泄)の提供、掃除・洗濯など家事の提供、健康管理がサービスとして挙げられます。 また施設によって、医療的ケア、リハビリなどに力を入れている場所もあるので入居の際は確認しましょう。 有料老人ホームの費用相場はどのくらいですか? 有料老人ホームに入居する際の初期費用は、0~数千万円が相場です。 月額費用については入居者の介護度、雑費、施設の人員体制などによって変動があり、介護付き有料老人ホームが約15~30万円、住宅型有料老人ホームが約15~30万円、健康型有料老人ホームが約15~40万円が大体の相場です。 特別養護老人ホーム(特養)との違いは何ですか? 有料老人ホームは株式会社や医療法人などが運営する民間施設です。特別養護老人ホーム(特養)は、社会福祉法人や自治体の運営する公的施設です。 特別養護老人ホームは、安価な金額で介護サービスを受けられるのに対し、有料老人ホームは民間施設ということで入居金、月額利用料は高めです。 ただし、特別養護老人ホームは安価なため入居希望者は多く、特別養護老人ホームに入居できるまでの間、有料老人ホームへ入居する人も多いです。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "有料老人ホームにはどんな種類がありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "有料老人ホームには「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類があり、主に食事の提供、介護(食事・入浴・排泄)の提供、掃除・洗濯など家事の提供、健康管理がサービスとして挙げられます。また施設によって、医療的ケア、リハビリなどに力を入れている場所もあるので入居の際は確認しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "有料老人ホームの費用相場はどのくらいですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "有料老人ホームに入居する際の初期費用は、0~数千万円が相場です。 月額費用については入居者の介護度、雑費、施設の人員体制などによって変動はありますが、介護付き有料老人ホームが約15~30万円、住宅型有料老人ホームが約15~30万円、健康型有料老人ホームが約15~40万円が大体の相場です。" } },{ "@type": "Question", "name": 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【動画で解説】住宅型有料老人ホームとサ高住の違いを徹底比較!

【動画で解説】住宅型有料老人ホームとサ高住の違いを徹底比較!

「住宅型有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」は、どちらも健康なうちから入居可能な高齢者向けサービスです。それ故に、何がどう違うのか混乱しやすいサービスでもあります。 そこでこの記事では、両者の特徴や違いを踏まえて、メリットやデメリットをご紹介します。ぜひ、老人ホームを選ぶ際の参考にしてみてください! https://youtu.be/eJggHgYp7mA 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違い 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅には、主に下記のような違いがあります。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 契約方式 終身利用権方式 建物賃貸借契約 施設の特徴 イベントやレクが充実 入居のハードルが低い居住施設 入居条件 自立・要支援1~要介護5※施設により異なる 主に自立~軽度の要介護※施設により異なる 費用 入居一時金:0~数千万円月額費用:11~25万円※施設により変動 敷金:家賃の2~3ヵ月分月額費用:12~27万円※施設により変動 居室面積 個室 13㎡以上 個室 原則25㎡以上※条件を満たせば18㎡以上でも可 主なサービス 身体介護、食事の提供、生活支援、健康管理のうちいずれか1つ以上を提供 安否確認・生活相談・生活支援(掃除、買物代行) 同じ住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅でも、施設によって利用できるサービスや設備、費用、入居条件は異なるので、詳しく確認していきましょう。 契約方式の違い 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅では、契約方式が異なります。契約方式の違いから、初期費用や月額費用にも大きな差が出るので、必ず確認しておきましょう。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 契約方式 終身利用権方式 建物賃貸借契約 住宅型有料老人ホームの契約方式 住宅型有料老人ホームでは「利用権方式」という契約形態が一般的です。 住宅型有料老人ホームは部屋や施設の共有スペースといった住居をはじめとして、食事や掃除、洗濯、買い物代行といった生活支援、イベントやレクリエーションへの参加などのサービスが一体となって提供されます。 介護サービスは外部の施設やサービスを費用を払って利用するか、オプションで追加できる施設もあります。 また、住宅型有料老人ホームの多くが終身の施設であることも大きな特徴。利用権方式は終身利用権を得るための契約方式でもあります。 利用権方式とは 利用権方式とは、有料老人ホームを利用する権利を購入する契約方式。利用権とは主に、介護や生活サービスを受ける権利、共有スペースや居室を利用する権利を指します。あくまで所有権ではなく、入居者が亡くなると権利は消失し、遺族でも相続することはできません。 サービス付き高齢者向け住宅の契約方式 サービス付き高齢者向け住宅の契約方式は、賃貸借契約が一般的。普通に部屋を借りるのと同じように、月額で家賃や管理費などを支払います。 サービス付き高齢者向け住宅の場合、さらに「建物賃貸借方式」と「終身建物賃貸借方式」の2種類の賃貸借契約があります。 そもそもサービス付き高齢者向け住宅は、原則として介護の必要性がない高齢者のための住まいや施設のこと。介護が必要な場合は外部サービスを別途契約する点は同じですが、建物賃貸借方式は居住に必要な契約のみ、一方で終身建物賃貸借方式は居住のための契約が終身であるという違いがあります。 建物賃貸借方式とは 建物賃貸借方式とは、一般の賃貸住宅と同じように毎月の家賃、管理費、水道光熱費などの相当額を支払う方式で、共有スペースや居室を利用して居住する権利を得ることに。入居者が亡くなった場合には、住む権利だけが相続人に引き継がれます。 終身建物賃貸借方式とは 終身建物賃貸借方式は、基本的に建物賃貸借方式と同じです。 大きく違うのは入居者が亡くなった時点で契約が終了する点。「高齢者の居住の安全確保に関する法律」に基づいて整備された契約方式で、都道府県知事から認可された施設のみ採用可能です。 介護型と一般型で契約方式が異なる サービス付き高齢者向け住宅は介護の必要性がない高齢者の利用が基本ではありますが、中には「介護型」と呼ばれる、介護が必要な方・要介護度の高い方でも利用できる施設があります。介護型のサービス付き高齢者向け住宅とは、厚労省が設けた基準をクリアして「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設のこと。生活支援や介護などがサービスとして提供されるので、賃貸借契約ではなく、利用権方式の契約になることが多いです。 特徴の違い 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、どちらも支援や介護を必要としてない高齢者がメインではありますが、生活スタイルや介護の必要性で大きな違いが生まれます。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 施設の特徴 イベントやレクが充実 入居のハードルが低い居住施設 住宅型有料老人ホーム 住宅型有料老人ホームは、自立した生活を送れる方や要支援、あるいは要介護が低い高齢者向けの施設。介護が必要な場合は、外部の介護サービスを別途個別に契約します。 住宅型有料老人ホームの大きな特徴は、イベントやレクリエーションなどが充実している点です。 囲碁・将棋・カラオケなど入居者同士でコミュニケーションができるレクリエーションや、講師を招いての絵画・華道・茶道などの習いごと、あるいは日帰り旅行といった大型企画など、施設によって異なりますが、入居者が楽しく住めるよう工夫されています。 また、食事や掃除、洗濯などの生活サポートが一体となって提供されるのも住宅型有料老人ホームのポイント。中には、入居者の満足度を高めるコンシェルジェやフロントサービスを採用している施設もあります。 サービス付き高齢者向け住宅 サービス付き高齢者向け住宅は、基本的には介護の必要性がない高齢者向けの住宅です。そのため、生活の自由度が高いのが大きな特徴。キッチンや浴室が併設されている個室も多く、食事や入浴なども入居者の好きなときにおこなえます。 提供されるのは安否確認や生活相談といった最低限のサービスなので、まだまだ元気でサポートは必要ないという方や、介護付きには二の足を踏んでしまう方に最適です。 介護サービスが必要な場合は外部サービスを別途個別に契約することができますが、施設によっては、「介護型」と呼ばれる介護サービスが提供されているサービス付き高齢者向け住宅も。 介護型の場合は、身の回りの生活支援に加えて、介護スタッフの24時間常駐、看護師の日中常駐、介護向けレクリエーションの開催、リハビリなど、介護が必要な方でも安心して暮らすことができます。 入居条件の違い 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、年齢や介護の必要性など、入居条件に違いがあります。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 入居条件 自立・要支援1~要介護5※施設により異なる 主に自立~軽度の要介護※施設により異なる 住宅型有料老人ホーム 住宅型有料老人ホームは基本的に60歳以上を対象としています。例外として、厚生労働省が定める16項目の特定疾病(がんや認知症など)を持つ方は、60歳未満でも入居対象となることがあります。 ただし、住宅型有料老人ホームは入居条件が全国で一律となっておらず、自立して生活が送れる方から支援や介護が必要な方まで、制限を設けずに受け入れている施設も多いです。 医療ケアの可否や介護サービスの提供など、対応や設備が施設によって異なるので、希望する施設がある場合は、見学や相談などをおこないましょう。 サービス付き高齢者向け住宅 サービス付き高齢者向け住宅の入居条件は、原則として60歳以上が対象です。また、基本的に日常生活において自立している人を対象としているので、介護状況の重い方や認知症を発症している方は、入居に適さないことが多いです。 とはいっても、介護サービスに特化した「介護型」のサービス付き高齢者向け住宅もあります。ほかにも、自由度の高い住宅や、住人同士が交流できる住宅、満足度の高さを追求した住宅、リゾート施設のような設備が充実した住宅など、住宅によってコンセプトが大きく違います。 個室の雰囲気や利用できるサービスも異なるので、気になる住宅があれば相談や見学をしてみましょう。どんな住宅が良いかイメージがわかない場合は、コンセプトの異なる住宅を複数比較してみるのがおすすめです。 費用の違い 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅では、初期費用の内容や月額の費用で違いがあります。さらに、契約サービスや施設によっても費用感が大きく変わります。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 費用 入居一時金:0~数千万円月額費用:11~25万円※施設により変動 敷金:家賃の2~3ヵ月分月額費用:12~27万円※施設により変動 住宅型有料老人ホームの費用 住宅型有料老人ホームに入居する際は、多くの場合に初期費用となる入居一時金が必要となります。入居一時金は入居後に毎月償却され、償却が終わる前に退去した場合には未償却分が返金されます。 住宅型有料老人ホームの入居一時金は高額になることが多いですが、初期費用が0円の施設も増えているので、初期費用を抑えたい時に便利です。 初期費用とは別に、月額利用料も費用として必要です。月額利用料の内訳は、家賃・水道光熱費・管理費といった住居費用や、食費などの支援費用です。 外部の介護サービスを利用する場合には、別途介護サービス費がかかります。介護サービス費は、支給上限額の範囲内であれば、要支援・要介護の認定状況によって1〜3割を負担することになります。 サービス付き高齢者向け住宅の費用 サービス付き高齢者向け住宅では、一般的に敷金と保証金の2種類が初期費用として発生します。そして初期費用とは別に、契約した居室の家賃や管理費が固定の月額利用料として発生します。 サービス付き高齢者向け住宅は、自立した生活を送れる人が基本的に入居できるので、食費や身の回りの消耗品、オプション費用が別途必要です。 初期費用として支払った敷金や保証金は、滞納や退去時の居室修繕がなければ返金されることがあります。とはいっても、入居する施設や契約内容によって返金の有無や金額が違うので、確認が必要。 また、「介護型」の場合は上記の金額体系と異なることが多いので、契約前に必ず確認しておきましょう。 設備の違い 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、両者の違いにプラスして、施設によって設備内容が多種多様です。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 居室面積 個室 13㎡以上 個室 原則25㎡以上※条件を満たせば18㎡以上でも可 住宅型有料老人ホームの設備 住宅型有料老人ホームは、個人や夫婦で使えるプライベート居室に加えて、食堂やリビングなどの共同スペースが基本となります。トイレや浴室は共同のものしかなない場合もあれば、個室に併設しているパターンも。 基本的な生活スペースにプラスして、カラオケや麻雀ルーム、図書室などの娯楽スペース、理容院や美容室、売店といった日常生活に必要なお店、ジムやプールなどの健康設備など、設備内容のバリエーションも豊富です。 入居する方にとってどんな設備が必要かを確認するためにも、さまざまな施設を見学してみましょう。 ただし、設備内容が多様で豊富になればなるほど、比例して費用も高くなる傾向にあります。入居する方にとってどんな設備が必要か、予算に合っているか、費用に見合った設備かなど、見学時は費用面も一緒に確認するのがおすすめです。 サービス付き高齢者向け住宅の設備 サービス付き高齢者向け住宅は、居室の広さが原則25㎡以上という規定があります。キッチンや浴室などを共同利用できる場合は18㎡以上の部屋でもOK。 住宅型有料老人ホームと同じように、カラオケなどの娯楽施設や、美容院など日常生活のためのサービス設備、ジムなどの健康促進設備など、施設内の設備も多種多様。 また、施設内は原則としてバリアフリー対応です。サービス付き高齢者向け住宅は安否確認と生活相談が基本ではありますが、緊急通報装置や見守りセンサーなど、万が一に備えた設備が準備されている施設もあります。 サービスの違い 住宅型有料老人ホームは生活スタイルを自由度の高く組みあわせることができるのに対して、サービス付き高齢者向け住宅では安否確認と生活相談が義務づけられています。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 主なサービス 身体介護、食事の提供、生活支援、健康管理のうちいずれか1つ以上を提供 安否確認・生活相談・生活支援(掃除、買物代行) 住宅型有料老人ホームのサービス 住宅型有料老人ホームにおけるサービスは、介護サービスや入居者が必要とするサポートを自由に組みあわせることができるのが特徴です。 施設内と設備やスタッフによる直接の介護はありませんが、介護サービスは外部の事業者や施設と別途契約して受けることができます。ケアマネジャーが在籍する居宅介護支援事業所が併設されている施設なら、ケアプランの相談から作成、契約まで一貫して進めることも可能です。 生活面においても、食事や掃除、洗濯などをベースに、見守りや生活相談サービスを取りいれている施設もあります。 施設によっては医療サービスが提供されていることもありますが、住宅型有料老人ホームには看護師の配置義務などの規定がありません。看護職員や訪問看護、医師や歯科医の往診、検診など、医療機関との連携もまちまちなので、入居前に必ず確認しておきましょう。 サービス付き高齢者向け住宅のサービス サービス付き高齢者向け住宅では、スタッフが住人の部屋を定期的に見回る「安否確認」と、日常生活における悩みの解決を手助けしてくれる「生活相談」の提供が義務づけられています。 提供するサービスを上記2点の最低限のものに留める施設もあれば、食事の提供や身の回りの生活支援、突然の体調悪化にも対応してくれる緊急時対応サービスなど、手厚いサポートの施設もあります。 介護サービスに関しては、住宅型有料老人ホームと同様に、必要であれば外部の介護事業者や施設と個別に契約することで利用できます。 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット メリット 住宅型有料老人ホームは入居者同士のコミュニケーションの取りやすさが、サービス付き高齢者向け住宅は自由度の高さが、大きなメリットです。 住宅型有料老人ホームのメリット イベントやレクリエーションが充実しているコミュニケーションをとる機会が多く、入居者やスタッフとの交流が盛んアットホームな雰囲気から高級志向まで幅広い選択肢がある サービス付き高齢者向け住宅のメリット 居室内にキッチンや浴室付きが多く、自由度の高い生活が送れる賃貸契約のため入退去がしやすく、一時的な生活の場としても利用できる入居者の自立度が高く、自分の身体状況に近い人が多い デメリット 住宅型有料老人ホームは初期費用が高額になりがちで、サービス付き高齢者向け住宅はサービス内容が不統一など、異なるジャンルでのデメリットがあります。 住宅型有料老人ホームのデメリット 施設によって入居一時金が高額な場合がある食事や入浴など生活スケジュール時間がある程度決まっており、生活に多少の制限がある独身寮などを改築している場合、居室が狭い施設もある サービス付き高齢者向け住宅のデメリット 基本的にレクリエーションの提供はなく、他の住人との交流をもちにくいサービス内容が住宅によって統一されていない介護状況の進行によっては、退居や老人ホームへの転居の可能性がある 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いに関するよくある質問 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅どちらがレクリエーションなど充実していますか? 両施設を比較したときにレクリエーションが充実しているのは住宅型有料老人ホームと言えるでしょう。 主に有料老人ホームではレクリエーションなど1日のスケジュールの中に組み込まれていることが多く、ほぼ毎日実施されてると言っても過言ではありません。 一方、サービス付き高齢者向け住宅は自由度の高い生活を送ることを目的としているため、レクリエーションの充実度は住宅型有料老人ホームには劣ります。 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅どちらも初期費用が必要ですか? 住宅型有料老人ホームに入居する際は、多くの場合に初期費用となる入居一時金が必要です。しかし、現在は初期費用が0円の施設も増えてきており、比較的入居しやすい傾向にあります。 一方、サービス付き高齢者向け住宅は「一般型」「介護型」でわけられ、「一般型」の場合、通常の賃貸借契約と同様に敷金として賃料の2~3カ月分に設定されており礼金や更新料は不要。「介護型」の場合、初期費用として数十~数百万円ほどかかるのが一般的です。 ▶「いい介護」でサービス付き高齢者向け住宅を探してみる ▶「いい介護」で住宅型有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅どちらがレクリエーションなど充実していますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "両施設を比較したときにレクリエーションが充実しているのは住宅型有料老人ホームと言えるでしょう。施設によって違いますが、主に有料老人ホームではレクリエーションなどは1日のスケジュールの中に組み込まれていることが多く、ほぼ毎日実施されてると言っても過言ではありません。一方、サービス付き高齢者向け住宅は自由度の高い生活を送ることを目的としているため、レクリエーションの充実度は住宅型有料老人ホームには劣ります。" } },{ "@type": "Question", "name": "住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅どちらも初期費用が必要ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": 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【表で比較】シニア向け分譲マンションと有料老人ホームの違いを解説

【表で比較】シニア向け分譲マンションと有料老人ホームの違いを解説

健やかなシニアライフを過ごすための入居先として、選択肢に挙げられるシニア向け分譲マンションと有料老人ホーム。 この記事では、2つの違いを入居条件や権利形態・費用・サービスなどの面から徹底比較しています。入居施設選びにお役立てください。 https://youtu.be/nCSE4W9o2IA シニア向け分譲マンションと有料老人ホームの比較 シニア向け分譲マンションは住居を購入して入居するのに対し、有料老人ホームは入居一時金や月額利用料を支払って入居します。このため、次のような違いがあります。 種類 シニア向け分譲マンション 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム 入居対象者 自立 ◯ △(施設により異なる) ◯ ◯ 要支援 △ ◯ ◯ ◯ 要介護 ☓ ◯ ◯ ☓ 権利形態 所有権 利用権方式、建物賃貸借方式、終身建物賃貸借方式のいずれか 入居時の費用 一般マンション購入と同様 0~数千万円(施設により異なる) 月額利用料 15~30万円 11~25万円 10~40万円 付帯サービス 食事 オプション ◯ ◯ ◯ 緊急時の対応 フロントサービスが対応 ◯ ◯ ◯ 介護サービス ☓ ◯ ◯(外部を利用) ☓ 終身での生活可否 △(相続可) ◯ ◯ ☓ まずは、それぞれの特徴を解説します。 アクティブシニア向けのシニア向け分譲マンション シニア向け分譲マンションとは、高齢者が暮らしやすいように設計された分譲マンションのこと。分譲マンションを購入する形になるので、入居対象は富裕層が中心です。 バリアフリー対応はもちろん、防犯や見守り、コンシェルジュサービスなどさまざまなサービスがそろっています。 生活サポートだけではなく、フィットネスジムやレストラン、大浴場などがあるマンションもあります。毎日を快適に楽しく過ごしたいというアクティブシニアの方におすすめの施設です。 有料老人ホームは3種類ある 有料老人ホームは、サービス内容などにより「介護付き有料老人ホーム」「住居型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3種類にわけられます。それぞれの違いをみていきましょう。 介護付き有料老人ホーム 厚生労働省が定めた基準をクリアし都道府県により「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設が「介護付き」です。 主に介護を必要とする方が多く生活する施設で、食事や入浴、排泄などの介護サービス、掃除や洗濯などの家事サービス、機能維持、体力向上のためのレクリエーションやリハビリ(機能訓練)といった多岐にわたる内容が、入居者の状態に合わせて提供されます。 住宅型有料老人ホーム 住宅型有料老人ホームは、自立から要介護5まで幅広い身体状況の方が生活する施設です。食事の提供や掃除・洗濯といった家事サービス、健康管理サービスが提供されます。 こうした生活上のサポートを行う施設のため、施設から介護・医療サービスの提供はされません。 介護・医療サービスを希望する場合、併設または外部の訪問介護・訪問看護事業所と別途契約が必要です。住宅型は、訪問介護やデイサービスなどの在宅介護サービスを利用することになり、福祉用具レンタルやデイサービスも利用可能です。 健康型有料老人ホーム 健康型有料老人ホームは、身体介護の必要のない方が生活する施設のため、浴室やキッチンといった居室設備が備わっており、自立生活が可能です。 食事提供などの家事サービスはありますが、介護サービスの提供はない…というよりも、要介護状況になると退去しなければなりません。 現在の日本では健康型有料老人ホームは施設数自体が少なく、選択肢が限られます。 入居条件の違い シニア向け分譲マンションと有料老人ホームでは、入居条件にも違いがあります。それぞれの入居条件を確認しましょう。 シニア向け分譲マンション シニア向け分譲マンションは、原則として日常生活を問題なく営むことができる健康な高齢者が入居対象です。マンションのサービスもシアタールームやカラオケといったアミューズメント施設やイベントは充実していますが、介護サービスの提供はありません。 もし介護サービスが必要な状態なら、入居できるか事前に施設に問い合わせたほうが良いでしょう。 また入居年齢に下限を設けているところもあるので、注意が必要です。夫婦で入居する場合は、双方の年齢が下限を超えていることが条件になります。 年齢制限は60歳以上や50歳以上など施設によって異なるので、事前に確認しましょう。 有料老人ホームは種類で異なる 有料老人ホームは、施設の種類によって入居条件が異なります。種類ごとの一般的な入居条件は次の通りです。 ただし、入居条件は施設ごとに決められています。施設のパンフレットやホームページで確認できるので、入居を検討する際はしっかりチェックしましょう。 権利形態の違い シニア向け分譲マンションには所有権があるのに対し、有料老人ホームに所有権がありません。それぞれどのような違いがあるかみてみましょう。 所有権のシニア向け分譲マンション 有料老人ホームの入居者はあくまでホームを利用する「利用権」にお金を払うだけなので、どれだけ多くの費用がかかったとしても自分のものになるわけではありません。入居者が亡くなったり退去した場合は、その時点で利用権はなくなります。 一方、シニア向け分譲マンションは入居者がマンションを購入するのでマンションは資産になります。入居者が亡くなった場合は相続資産になるので、子どもたちに資産を残してあげることになります。 3つの権利形態がある有料老人ホーム 有料老人ホームへ入居の際に施設と交わす契約形態には主に下記の3つがあります。 利用権方式 建物賃貸借方式 終身建物賃貸借方式 利用権方式 利用権方式とは、有料老人ホームを利用する権利を購入する契約方式。利用権とは主に、介護や生活サービスを受ける権利、共有スペースや居室を利用する権利を指します。 あくまで所有権ではなく、入居者が亡くなると権利は消失し、遺族でも相続することはできません。 建物賃貸借方式 建物賃貸借方式とは、一般の賃貸住宅と同じように毎月の家賃、管理費、水道光熱費などの相当額を支払う方式で、共有スペースや居室を利用して居住する権利を得ることに。入居者が亡くなった場合には、住む権利だけが相続人に引き継がれます。 終身建物賃貸借方式 終身建物賃貸借方式は、基本的に建物賃貸借方式と同じです。 大きく違うのは入居者が亡くなった時点で契約が終了する点。「高齢者の居住の安全確保に関する法律」に基づいて整備された契約方式で、都道府県知事から認可された施設のみ採用可能です。 支払い方法と費用感の違い 入居先を決めるのに重要なのが費用です。それぞれの支払い方法や相場について知っておきましょう。 シニア向け分譲マンション シニア向け分譲マンションは、毎月賃料を支払うのではなく物件を購入して入居します。価格は立地、居室の広さ、設備やサービスの充実度などにより異なり、通常のマンションと同等もしくはそれ以上の場合が多いです。一般的には数千万円程度で、住宅ローンの利用も可能です。 購入費用以外には、毎月、管理費や修繕積立費、サービス利用料など合計数十万円程度がかかります。施設の付帯サービスが増えると便利な反面、支払う料金も高くなります。 費用を見誤ると、途中で支払い続けるのが難しくなることもあります。購入前にはしっかりと支払いをシミュレーションすることが大切です。 有料老人ホーム 有料老人ホームの入居費用には、入居時に支払う「前払金」と、毎月支払う「月額利用料」があります。 前払金は「入居一時金」とも呼ばれ、多くの有料老人ホームでは入居時に前払金が必要です。想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を前払いすることで、毎月の支払額を抑えることができます。想定居住期間は施設ごとに異なり、5年程度のこともあれば10年以上のこともあります。 月額利用料には、家賃や管理費といった居住費のほか、食費、水道光熱費などを含みます。 初期費用が0円の施設も増えつつありますが、前払金を払わない代わりに家賃の負担が増えるため、月々支払う金額は高くなります。 サービスの違い 入居後の生活の質を左右するのが、提供されるサービスです。シニア向け分譲マンションと有料老人ホームのサービス内容を比較してみましょう。 生活支援サービスが中心のシニア向け分譲マンション シニア向け分譲マンションは、制度上は一般的な分譲マンションと同じ集合住宅です。このため、介護や医療サービスに関する設備、人員配置などの基準はありません。ただし、高齢の入居者が暮らしやすいように、さまざまな生活支援サービスが提供されます。 例えば、多くのシニア向け分譲マンションではフロントスタッフが24時間常駐し、クリーニングや宅配の取次や来客の受付、共有設備の予約のほか、オプションサービスの相談など生活全般をサポートしてくれます。 また、定期的に安否を確認してくれる「見守りサービス」や体調が急変したときにかかりつけ医に連絡したり救急車を呼ぶ「緊急時対応サービス」も、多くの施設でおこなわれています。 ケアプランに応じた介護サービスの有料老人ホーム 有料老人ホームでは、基本的にどの施設でも食事・洗濯・掃除などの生活支援サービスが提供されます。また、生活の中で介助が必要な人には、ケアプランに応じて入浴や排泄の介助などの身体介護も受けられます。 さらに、咀嚼や嚥下機能に合わせた食事形態の変更や、日々の健康管理、介護予防、機能訓練などのサービスも受けられます。 なお、介護サービスの提供方法は、施設の種類により異なります。介護付き有料老人ホームでは、施設内の職員により介護サービスがおこなわれるのに対し、その他の施設では外部の介護サービス提供事業者と個別に契約する必要があります。 ケアプランとは 要支援・要介護の認定を受けた高齢者が介護保険適用のサービスを利用するためにはケアプランが必要です。 ケアプランとは、介護を必要とする高齢者それぞれの身体状態や家庭の状況を踏まえて、利用者に対する支援の方針や解決すべき課題、提供される介護サービスの目標と内容をまとめた介護計画書のことです。 基本的には、ケアマネジャーが利用者本人とご家族と話し合い、本人にとって適切な介護サービスやサポートの内容を組み合わせを決めていきます。 ケアプランに基づき介護保険給付がおこなわれるため、ケアプランは介護保険サービスを利用するためにとても重要な書類です。 設備の違い シニア向け分譲マンションと有料老人ホームでは、設備にも大きな違いがあります。充実した生活を送るため、設備の違いにも注目しましょう。 趣味や健康のための設備が多いシニア向け分譲住宅 シニア向け分譲マンションは、居室のほかにシニア世代の生活に必要な設備が充実しています。例えば、共用の食堂やリビングのほか、理美容室や医務室、売店なども設置されています。 またフィットネスルームやプールなどの共用設備もあり、健康の向上に役立ちます。さらに、図書室やカラオケルームなどの趣味設備、診療所や訪問介護事業所、家族や来客が泊まれるゲストルームがあるマンションもあります。 ただし、設備の充実度は分譲価格に応じて変わり、月額利用料にも反映されます。このため、快適な生活にはどんな施設が必要かを考えて、自分に合った物件を選ぶのが大切です。 特色が施設によって違う有料老人ホーム 有料老人ホームの設備は、施設ごとに異なります。 介護付き有料老人ホームはその多くに健康管理室があり、看護職員が入居者に対し健康管理や服薬管理などの医療面でサポートしてくれます。 機能訓練室の設置や設備は施設ごとに異なり、高度なリハビリ設備を設置している施設もあれば、レクリエーションルームなどを機能訓練室として利用する施設もあります。 住宅型有料老人ホームは、カラオケや図書室などの趣味設備やフィットネス用具、リハビリ設備、医療設備など、施設ごとにさまざまな設備をそろえています。 なお、高級な施設ほど設備の充実度も高くなる傾向にあります。快適さを重視しつつ、入居期間が長期化しても支払い続けられる施設を選びましょう。 シニア向け分譲マンションと有料老人ホームの違いに関するよくある質問 シニア向け分譲マンションと有料老人ホームでは費用感はどう異なりますか? シニア向け分譲マンションは、毎月賃料を支払うのではなく物件を購入して入居します。価格は一般的に数千万円程度で、住宅ローンの利用も可能です。 購入費用以外には、毎月、管理費や修繕積立費、サービス利用料など合計数十万円程度がかかります。 一方、有料老人ホームは一般的に入居時に支払う「前払金」と、毎月支払う「月額利用料」があります。前払金は「入居一時金」とも呼ばれ、想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を前払いすることで、毎月の支払額を抑えることができます。 また月額利用料には、家賃や管理費といった居住費のほか、食費、水道光熱費などを含みます。 シニア向け分譲マンションと有料老人ホームではサービスはどう異なりますか? シニア向け分譲マンションは、介護や医療サービスに関する設備、人員配置などの基準はありません。 ただし、高齢の入居者が暮らしやすいように、フロントスタッフが24時間常駐し、クリーニングや宅配の取次や来客の受付、共有設備の予約のほか、オプションサービスの相談など生活全般をサポートしてくれます。 一方、有料老人ホームでは、基本的にどの施設でも食事・洗濯・掃除などの生活支援サービスが提供されます。 また、生活の中で介助が必要な人には、ケアプランに応じて入浴や排泄の介助などの身体介護も受けられます。なお、介護サービスの提供方法は、施設の種類により異なるので入居の際は事前に確認しましょう。 シニア向け分譲マンションと有料老人ホームでは設備は異なりますか? シニア向け分譲マンションは、シニア世代の生活に必要な設備が充実しています。 例えば、共用の食堂やリビングのほか、理美容室や医務室、売店など、共用設備に至ってはフィットネスルームやプールなどがあり設備の充実度は高いです。 ただし、設備の充実度は分譲価格に応じて変わり、月額利用料にも反映されるので注意が必要です。 一方、有料老人ホームの設備は、施設ごとにさまざまです。 例えば、介護付き有料老人ホームはその多くに健康管理室があり、看護職員が入居者に対し健康管理や服薬管理などの医療面でサポートしてくれます。高級な施設ほど設備の充実度も高くなる傾向にあるので入居者にあった施設を選びましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "シニア向け分譲マンションと有料老人ホームでは費用感はどう異なりますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "シニア向け分譲マンションは、毎月賃料を支払うのではなく物件を購入して入居します。価格は一般的に数千万円程度で、住宅ローンの利用も可能です。購入費用以外には、毎月、管理費や修繕積立費、サービス利用料など合計数十万円程度がかかります。一方、有料老人ホームは一般的に入居時に支払う「前払金」と、毎月支払う「月額利用料」があります。前払金は「入居一時金」とも呼ばれ、想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を前払いすることで、毎月の支払額を抑えることができます。また月額利用料には、家賃や管理費といった居住費のほか、食費、水道光熱費などを含みます。" } },{ "@type": "Question", "name": "シニア向け分譲マンションと有料老人ホームではサービスはどう異なりますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": 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