【違いがわかる!】グループホームと有料老人ホーム|入居条件や費用、サービス内容を解説

【違いがわかる!】グループホームと有料老人ホーム|入居条件や費用、サービス内容を解説

公開日 2022/08/29

グループホームと有料老人ホームでは、特徴や対象となる入居者、費用面などが大きく異なります。

この記事では、グループホームと有料老人ホームの違いに関して、それぞれの特徴や入居条件、サービス内容や費用感を解説しています。

「入居を検討しているけど違いがわからない…」「やはり費用は高いのかな?」などと悩んでいる方は、是非、参考にしてみてください。

グループホームと有料老人ホームの比較

グループホームと有料老人ホームでは、主に下記のような違いがあります。

              
種類 グループホーム 介護付き
有料老人ホーム
住宅型
有料老人ホーム
健康型
有料老人ホーム
入居対象者 自立
(施設により異なる)
要支援
要支援2以上)
要介護
権利形態 利用権方式 利用権方式、建物賃貸借方式、終身建物賃貸借方式のいずれか
入居時の費用 0~数百万円 0~数千万円(施設により異なる)
月額利用料15~30万円 15~35万円 15~30万円 15~40万円
付帯
サービス
食事
緊急時の
対応
介護
サービス

(外部を利用)
終身での生活可否

グループホームと有料老人ホームの違いは、「入居対象者」「費用感」「サービス内容」などさまざまです。

まずは、それぞれの特徴に関して詳しく見ていきましょう。

認知症に特化したグループホーム

グループホームは認知症に特化した施設

グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援2以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。

「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。

調理や食事の支度、掃除や洗濯などの入居者の能力に合った家事をおこない、自分らしく共同生活を過ごしています。

グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活をおくることです。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事をおこなうことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。

3種類に分かれる有料老人ホーム

有料老人ホームは3種類に分かれ、それぞれ身体状況に合わせてサービスが提供される

有料老人ホームは「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3種類に分けられます。以下では、それぞれの違いを見ていきましょう。

介護付き有料老人ホーム

厚生労働省が定めた基準をクリアし都道府県により「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設が「介護付き有料老人ホームです。

主に介護を必要とする方が多く生活する施設で、食事や入浴、排泄などの介護サービス、掃除や洗濯などの家事サービス、機能維持、体力向上のためのレクリエーションやリハビリ(機能訓練)といった多岐にわたる内容が、入居者の状態に合わせて提供されます。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、自立から要介護5まで幅広い身体状況の方が生活する施設です。食事の提供や掃除・洗濯といった家事サービス、健康管理サービスが提供されます。

こうした生活上のサポートをおこなう施設のため、施設から介護・医療サービスの提供はされません。

介護・医療サービスを希望する場合、併設または外部の事業所と別途契約が必要です。住宅型は、訪問介護デイサービスなどの在宅介護サービスを利用することになり、福祉用具レンタルなども選択可能です。

健康型有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは、身体介護の必要のない方が生活する施設のため、浴室やキッチンといった居室設備が備わっており、自立生活が可能です。

食事提供などの家事サービスはありますが、介護サービスの提供はない…というよりも、要介護状況になった場合、退去しなければなりません。

また、健康型有料老人ホームは施設数自体が少なく、選択肢が限られます。

入居条件の違い

有料老人ホームは自立の方から入居できる施設もあるが、グループホームは要支援2以上で認知症の診断が医師からおりており、同一の市区町村内に住民票がなければならない

グループホームと有料老人ホームでは、身体状況によって入居条件が異なってきます。以下では、それぞれの入居条件を確認しましょう。

グループホームの入居条件

グループホームの入居条件は要支援2以上

グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。

  • 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方
  • 医師から認知症の診断を受けている方
  • 心身とも集団生活を送ることに支障のない方
  • グループホームと同一の市町村に住民票がある方
生活保護を受けていても入居できる? 生活保護を受けている方も、グループホームに入居することは基本的には可能です。生活保護を受けている方がグループホームに入居する際に注意しなければいけない点は以下の3つです。
  • 生活保護法によって指定をうけたグループホームであるか
  • 生活保護に対応している居室がどれくらい設置されているか
  • 住民票がグループホームと同一の市区町村にあるか

有料老人ホームは種類によって異なる

有料老人ホームは、施設の種類や年齢によって入居条件が異なります。以下は、種類別に入居条件をまとめました。

有料老人ホームは各施設で入居条件や年齢の制限がある

ただし、施設によっては独自で入居条件を設けている可能性もあります。気になる施設がある場合は、パンフレットやホームページなどで詳しい情報を確認しましょう。

費用の違い

有料老人ホームと比べ、グループホームの費用は比較的安価
グループホーム有料老人ホーム
費用初期費用:0~数百万円
月額費用:15~30万円
※施設により変動
初期費用:0~数千万円
月額費用:15~40万円
※施設により変動

入居を検討する上で一番気になるのは費用でしょう。以下では、それぞれの費用感を見ていきましょう。

グループホームの費用感

グループホームの費用には、入居時に必要な「初期費用」と毎月発生する「月額費用」があります。民間、社会福祉法人、医療法人、NPO法人とさまざまな団体がグループホームを運営していることから、施設ごとの費用やサービスには差があります。

初期費用は0円の施設から数百万円程度の施設まであり幅が広いです。また月額費用は施設の立地やサービス内容によっても異なり、おおむね15~30万円程度です。

有料老人ホームの費用感

有料老人ホームの費用にも、入居時に支払う「入居時費用」と毎月支払う「月額利用料」の2つがあります。

特に入居時費用に関しては、想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を前払いすることで、毎月の支払額を抑えることができます。想定居住期間は施設ごとに異なり、5年程度のこともあれば10年以上の場合もあります。

家賃相当額の全額や一部を支払うことで毎月の支払額を抑えることができる

最近では、入居時費用が0円の施設も増えてきましたが、入居の際に支払いをおこなわないことで家賃の負担が増え、月々の支払いは高くなります。

月額利用料に関しては、家賃や管理費、食費、水道光熱費が含まれます。

サービスの違い

グループホームでは認知症に特化したサービスを受けられ、有料老人ホームでは医療的ケアを受けられる場合が多い

グループホームと有料老人ホームを比較したときに、サービスの違いがどこにあるか気になる方も多いのではないでしょうか。以下では、それぞれのサービスの違いを解説していきます。

グループホームは認知症に特化したサービスが受けられる

グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分自身でおこないます。

食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けをしたり、洗濯や居室の掃除などの日常動作を必要な支援を受けながらおこないます。グループホームの大きな特徴は、認知症ケアに長けた専門スタッフの介助を受けながら日常生活を送れることと言えるでしょう。

また、グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。人員体制としては、有料老人ホームと同様と言っても良いでしょう。

有料老人ホームは介護サービスや医療面のサポートが充実

有料老人ホームでは、基本的にどの施設でも食事・洗濯・掃除などの生活支援サービスが提供されます。また、生活の中で介助が必要な人には、ケアプランに応じて入浴や排泄の介助などの身体介護も受けられます。

さらに、咀嚼や嚥下機能に合わせた食事形態の変更や、日々の健康管理、介護予防、機能訓練などのサービスも受けられます。

なお、介護サービスの提供方法は、施設の種類により異なります。介護付き有料老人ホームでは、施設内の職員により介護サービスがおこなわれるのに対し、その他の施設では外部の介護サービス提供事業者と個別に契約する必要があります。

グループホームと有料老人ホームのメリット・デメリット

各施設メリット・デメリットが存在し、身体状況に合わせて施設を選択しなくてはならない

グループホームと有料老人ホームには、それぞれメリット・デメリットが存在します。以下では、各施設を比較して見てみましょう。

グループホームのメリット

  • 専門ケア職員が常駐してる
  • 認知症の進行をやわらげる効果が期待できる
  • 家庭的な環境でさみしさや戸惑いが少なく落ち着いて生活が送れる
  • 住み慣れた地域で今までの生活様式が守られる
  • 市区町村で体制に関する基準が明確に定められているので安心
  • 個室なのでプライバシーを確保できる

グループホームは、介護保険の中で地域密着型サービスとして市区町村から事業者の指定を受けた、認知症ケア専門スタッフが常駐する施設です。

その施設のある市区町村に住民票がある人ではないと利用できず、人員配置、設備基準が明確に決められています。

地域密着型サービスであるため、認知症の方の家族や友人が訪問しやすく、個々の生活を重視しているので周りの環境の変化が少ないことがメリットのひとつとも言えます。

有料老人ホームのメリット

  • 介護度が高くても入居できる
  • サービスが充実している
  • 医療面でのサポートも整っている

有料老人ホームの大きなメリットは、介護サービスや生活支援が充実しているところです。有料老人ホームには、「介護付き」「住宅型」「健康型」の3種類があります。そのため、特徴はそれぞれ異なりますが、基本的にどの施設も洗濯や掃除、食事の提供などの日常的なサポートが充実しています。

また介護付き有料老人ホームの場合、施設スタッフによる介護サービスが受けられたり看護師も常駐しているため、医療面でのサポートも整っています。

グループホームのデメリット

  • 施設と同一の市区町村の住民票がないと入居できない
  • 介護保険の「要支援2以上」の認定を受けている必要がある
  • 施設に看護師の配置義務がないため医療ケア対応に限界がある
  • 定員数が少ないため満室が多く、即入居がむずかしい
  • 少人数なのでほかの入居者と相性が合わない場合調整が難しい

小規模のため定員に空きがあることが少なく、数カ月や数年の入居待ち期間が生まれる可能性が高いです。また介護認定を受けながらも、共同生活を送るのに支障がないことが条件となっているため、医療体制は義務づけられていません。

医療的ケアが必要になり自立した生活が難しくなった場合、退去をしなけばならないケースがあります。

有料老人ホームのデメリット

  • 種類が多く選択するのに時間がかかる
  • 費用面での負担が大きい
  • 1日のスケジュールを決められている施設もある

一方で有料老人ホームの大きなデメリットは、費用面での負担が大きいことです。グループホームとは異なり、有料老人ホームの場合はある程度の初期費用が必要となるケースが多いです。そのため、入居を検討している際は初期費用がいくら必要なのか、月額費用を支払っていけるのかなど資金計画が大切です。

グループホームと有料老人ホームの違いに関するよくある質問

グループホームと有料老人ホームの定員数はどれくらいですか?

グループホームは1ユニット5~9人で、原則2ユニットまでです。ただし、現在では新しく開設する際に1つのグループホームで3ユニットまで開設できるようになっています。よって定員数は最大で27人とされています。一方で有料老人ホームは、数名程度の小規模な施設や100名を超える施設まで幅広く、さまざまな規模の施設が存在します。

グループホームと有料老人ホームには退去条件はありますか?

グループホームでは、長期入院や共同生活ができなくなった場合、看護師が常駐していないので医療的ケアが必要になったときに退去を促される可能性があります。一方の有料老人ホームは、グループホーム同様に長期入院やほかの入居者との共同生活が難しくなった場合に退去を促されるケースがあります。ただし、有料老人ホームは比較的医療的ケアに強い場合が多く、医療面において退去を促されることは少ないでしょう。

グループホームには看護師がいますか?

グループホームに看護師配置の義務はありません。一方の有料老人ホームは、看護師を1人以上配置する義務があるので、医療的ケアが必要な場合は有料老人ホームを選択すると良いでしょう。

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