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【動画あり】介護付き有料老人ホームの費用はいくらかかる?入居一時金や月額利用料を徹底解説

介護付き有料老人ホームの費用相場

2021年11月16日2022年12月19日有料老人ホームの費用

介護士が24時間常駐しているなど、充実した介護サービスが魅力の介護付き有料老人ホーム。一般的に入居時費用や月額利用料が高いイメージがあり、どのくらいの費用がかかるのか心配な方も多いのではないでしょうか。

この記事では、介護付き有料老人ホームの費用やその金額について解説。さらに、費用負担を軽減する制度や控除についても紹介します。

この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. 介護付き有料老人ホームの費用相場
  • 2. 月額利用料の内訳
  • 3. 入居時費用と3つの支払い方式
  • 4. 入居時費用の償却
  • 5. 高額な介護付き有料老人ホームには理由があります
  • 6. 入居時に0円の施設も増えています
  • 7. 費用負担を軽減する制度があります
  • 8. 費用負担を軽減する控除もあります
  • 9. 介護付き有料老人ホームの費用に関するよくある質問

介護付き有料老人ホームの費用相場

介護付き有料老人ホームの費用は、入居時にかかる費用(入居一時金)と入居後に毎月かかる月額費用に分けられます。

入居時費用0~数千万円
月額費用15~35万円

入居時費用は賃料の前払いにあたります。立地や設備などにより決められるため、施設ごとに大きな差があります。

平均は40万円程度ですが、豪華設備や充実した医療体制を備えた施設では数千万円以上かかることも。一方で、入居時費用が0円の介護付き有料老人ホームもあり、その場合は家賃の前払いをしないことになるため月額利用料が高くなります。

また、施設ごとにサービスや配置人員も異なるため、月額費用にも大きな開きがあります。15万円程度に抑えられる施設がある一方で、豪華な食事や手厚い医療体制などを提供する施設では35万円程度かかることもあります。

月額利用料の内訳

介護付き有料老人ホームに入居後は、居住費や管理費、食費のほか、介護保険サービスの自己負担額などが毎月必要となります。

月額利用料の内訳について見てみましょう。

居住費

居住費は家賃に相当し、施設に住むために必要な費用です。一般的な家賃と同様に部屋の広さやキッチンの設備等により費用に差が出ます。また、入居時費用の支払い方式によっても金額は変わります。

管理費

管理費は運営費とも呼ばれ、共有設備の維持・メンテナンス費用、事務費用などが含まれます。水道光熱費も管理費に含まれることが多いですが、施設によっては別途実費で請求されることもあります。

食費

食費は施設で提供される食事にかかる費用で、食材の購入費用に加えて厨房維持管理費が含まれています。また、施設が食事を外部に業務委託している場合は、その費用も含みます。

介護保険自己負担額

介護付き有料老人ホームの介護サービスには介護保険が適用になりますが、月々一定の自己負担が生じます。自己負担額は要介護度により変わるほか、所得によっても1割~3割の差があります。

要介護度と所得ごとの介護保険自己負担額は、次の表をご覧ください。

要介護度1割負担2割負担3割負担
要支援15,460円10,920円16,380円
要支援29,330円18,660円27,990円
要介護116,140円32,280円48,420円
要介護218,120円36,240円54,360円
要介護320,220円40,440円60,660円
要介護422,140円44,280円66,420円
要介護524,210円48,420円72,630円

出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

上乗せ介護費用

介護付き有料老人ホームでは介護に必要な最低人員配置が決められており、この基準よりも多くの看護・介護職員を配置している施設では「上乗せ介護費用」がかかります。

スタッフの人件費に相当するため金額は施設ごとに異なり、介護保険は適用外です。

その他費用

その他費用には、診察や歯科治療を受けた際の医療費、歯ブラシなどの日用品代、オムツなどの消耗品代、さらには嗜好品代といったさまざまな費用が含まれます。また、施設によってはイベントやサークル活動等に個別の費用がかかることもあります。

入居時費用と3つの支払い方式

入居時費用の支払い方式には「前払い方式」「月払い方式」「併用方式」があります。それぞれ初期費用と月額費用が異なり、利用者のニーズに合わせて複数プランを用意している施設もあります。

前払い方式

「有料老人ホームへの想定入居期間×賃料」を入居時費用と定め、その全額または一部を入居時費用として支払う方式です。

介護付き有料老人ホームの入居時費用の支払い方における「前払い方式」の支払い例

一部を支払った場合は、その後残額を分割または一括で支払います。また、一定の期間内に契約を解消すると返還金を受け取れます。

月払い方式

有料老人ホームに入居した際に一定の金額を支払うのではなく、毎月賃料として支払う方式です。

介護付き有料老人ホームの入居時費用の支払い方における「月払い方式」の支払い例

前払い方式とは違い毎月決まった額を支払うため、想定入居期間を超えて入居し続けると前払い方式よりも割高になります。

併用方式

前払い方式と同様に想定入居期間×賃料から算出される入居時費用の“一部”を前払い金として支払い、それを差し引いた賃料を月々支払っていきます。

介護付き有料老人ホームの入居時費用の支払い方における「併用方式」の支払い例。「前払い方式」と「月払い方式」の併用

入居時費用の償却

入居時費用は家賃の前払いにあたるため、一定期間毎月賃料に引き当てられます。このように最初の費用を少しずつ使っていくことを「償却」といいます。

賃料として償却される以外に、入居時にも一定の割合で償却金が発生します。これを「初期償却」と呼びます。

償却期間や初期償却の割合は施設ごとに決められており、償却が終わる前に退去した場合は残金が戻ってきます。

返還金の例を次の図で見てみましょう。

入居一時金の返還金の計算式。初期償却された後に毎月償却されていく

このケースでは、600万円のうち初期償却の180万円は入居後すぐに退去しても戻ってこない金額です。残りの420万円を償却期間で等分すると1ヵ月7万円となり、この金額が毎月賃料に引き当てられられます。

入居後5年以内は償却が終わっていないため、この間の退去では入居時費用から初期償却額と毎月償却された額を引いた金額が返還されます。

短期解約特例(クーリングオフ)

「短期解約特例(クーリングオフ)」は、いったん契約の申し込みや契約の締結をしたあとでも、一定期間であれば契約を無条件で撤回したり解除できる制度です。

介護付き有料老人ホームのクーリングオフ適用可能期間は90日間です。入居したものの施設の方針が合わない場合や必要なサービスが受けられなかったときも、この期間内に申し出れば契約が解除できます。

ただし、入居時費用のすべてが返金されるわけではありません。入居時費用から入居した日数に応じた利用料や、居室内の原状回復に必要な費用を差し引いて返金されます。

高額な介護付き有料老人ホームには理由があります

高級な介護付き有料老人ホームの高級である理由

豪華な設備や食事の超高級ホームは別としても、介護付き有料老人ホームの費用は施設によって差があります。この差はどこからくるのでしょうか。

例えば立地では、地方に比べ都市部の方が高額になります。居室の広さや設備、共有スペースの充実度によっても差が出ます。

また、介護スタッフや看護師の人員体制や給与も大きく関わります。人員体制に余裕があれば利用者に目が行き届き、介護の質の向上も期待できます。

このように、高額な施設には高額なだけの理由があります。介護付き有料老人ホームは長期間生活する場所になるため、値段だけではなく費用の根拠にも目を向けて選ぶようにしましょう。

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入居時に0円の施設も増えています

介護付き有料老人ホームは入居時費用がかかるのが一般的ですが、月額利用料だけで入居できる施設も増えています。

入居時費用がかからない分、毎月の賃料が高くなるため、想定入居期間を超えて入居し続けると前払い方式よりも割高となります。しかし、入居時にまとまった資金を確保できない方や短期間の入居を想定している方にとってはメリットも大きいのではないでしょうか。

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年金だけで入居は可能か?

介護付き有料老人ホームは、比較的安く利用できる施設から高額な施設まで費用の幅が広いため、年金だけで入居可能かどうかは選ぶ施設によって決まります。

以下は令和4年度の国民年金と厚生年金の受給額の平均ですが、国民年金のみの場合は老人ホームへの入居は厳しいと言えるでしょう。

国民年金6万4816円
厚生年金21万9593円

出典:「令和4年4月分からの年金額」(日本年金機構)

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費用負担を軽減する制度があります

介護付き有料老人ホームでは介護保険を利用できますが、要介護度が高いと自己負担も高額になります。また、入居中に病気やけがなどで治療が必要とさらに医療費が必要になることも。

これらの費用負担を軽減できる制度がありますので、知っておきましょう。

高額介護サービス費制度

「高額介護サービス費制度」は、1ヵ月の介護保険サービス自己負担額が限度額を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。支給対象の方には自治体から「支給申請書」が送られくるので、忘れずに申請しましょう。

高額介護サービス費の申請方法

高額介護サービス費の支給を受ける際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、申請時に必要な主な書類をまとめました。

  • 高額介護サービス費支給申請書
  • 介護保険被保険者証
  • 振込先が確認できるもの

高額医療・高額介護合算制度

「高額医療・高額介護合算制度」は、同一世帯で支払った介護保険サービスと医療費の自己負担額の合計が基準を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。合算期間は8月1日から翌年の7月31日で、利用するには自治体の国民健康保険窓口で申請します。

ただし、同一世帯内でも「夫が75歳以上で後期高齢者医療保険、妻が75歳未満で国民健康保険」など、加入する保険が異なる場合は合算することができません。さらに、基準を500円以上越えない場合は適用外です。

高額医療・高額介護合算制度の申請方法

高額医療・高額介護合算制度を利用する際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、主に必要な書類をまとめました。

  • 高額医療・高額介護合算申請書
  • 健康保険証
  • 介護保険証
  • 振込先が確認できるもの
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費用負担を軽減する控除もあります

親の介護付き有料老人ホーム費用を子どもが援助する場合、「扶養控除」や「障害者控除」が受けられる可能性があります。

扶養控除

介護付き有料老人ホーム入居前から親を扶養に入れていた方や、遠距離介護などで仕送りしていた方などは施設入居後も扶養控除が受けられる可能性があります。

控除額は扶養対象1人あたりにつき38万円ですが、扶養対象が70歳以上の場合は老人扶養親族となり、48万円の控除が受けられます。

障害者控除

要介護認定を受けて介護付き有料老人ホームに入居する場合、「障害者控除」を受けられる可能性があります。

要介護認定=障害者認定ではありませんが、要介護3以上の場合多くの自治体では「特別障害者控除対象者」として認定され、40万円の控除が受けられます。また、基準は自治体ごとに定められており、要介護2でも障害者控除対象者に認定されることもあります。

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介護付き有料老人ホームの費用に関するよくある質問

生活保護で入居できる施設はありますか?

生活保護でも入居できる施設は、介護付き有料老人ホーム全体の1割程度あります。公的機関に比べると費用は高額になりますが、特別養護老人ホームの入居条件である要介護3に満たない人が入れる施設もあります。

また、特別養護老人ホームは人気が高く、入居を希望してから入るまでに数年かかることもあるので、待機期間中の入居先として利用するのもひとつの手です。

受け入れは施設の考え方により異なり、入居可能な施設でも人数制限を設けているケースがあります。気になる施設には問い合わせてみましょう。

【かんたん解説】生活保護でも入居できる老人ホーム3種類と費用負担

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その他費用はどのくらいを見込めば良いですか?

その他費用の目安は、医療費1~2万円、その他雑費1~2万円です。ただし、訪問診療の医療費やおむつ代、嗜好品代、レクリエーション費用といったさまざまな費用を含むため、利用者ごとの健康状態や趣味嗜好などによって大きな差があります。

入居時費用の前払いと月払い、どちらが得ですか?

一般的には入居期間が長ければ前払いの方が、短ければ月払いの方がお得になります。しかし、どちらの方式にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。

体験入居は介護保険が使えますか?

施設の雰囲気や設備を実際に体験できる「体験入居」。介護付き有料老人ホーム選びの最終段階に欠かせませんが、残念ながら介護保険適用外です。このため、滞在した日数分の食費や施設使用料などは実費で支払います。

▶「いい介護」で介護付き有料老人ホームを探してみる

この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

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老人ホームの入居を検討する上で、費用がいくら必要になるのか気になる方は多いですよね。 そこでこの記事では、老人ホームの費用の仕組みや入居時費用、月額利用料の内訳などに関して解説していきます。 「老人ホームへの入居を考えているけど、どのくらい費用が必要なんだろう?」「親のお金だけで支払っていけるのかな?」といった悩みをお持ちの方は、是非、参考にしてみてください。 https://youtu.be/3feZkZyTRxY 老人ホーム・介護施設の費用目安 費用は施設の種類によって異なります。 以下は老人ホームや介護施設でかかる代表的な費用を一覧にしました。 施設の種類公的/民間入居一時金月額利用料介護付き有料老人ホーム民間0~数千万円15~30万円住宅型有料老人ホーム民間0~数千万円11~25万円サービス付き高齢者向け住宅民間0~数十万円11~25万円グループホーム民間0~数十万円10~15万円ケアハウス公的0円~数十万円6~17万円特別養護老人ホーム公的0円8~14万円介護老人保健施設公的0円8~14万円介護医療院公的0円10~20万円ホスピス民間施設や入院期間により異なる施設や入院期間により異なる ▶老人ホームの種類に関してはこちらのページをご覧ください 老人ホームの費用の仕組み かかる費用でもっとも大きな金額になるのは入居一時金と月額利用料です。 入居一時金とは老人ホームの入居時にかかる費用のことで、一定期間の月額利用料を前払いするというものです。入居一時金を設定していない施設もありますが、大部分の老人ホームでは入居時に入居一時金が発生します。 一方で、月額利用料とは老人ホームで生活する上で必要な費用です。居室の使用料のほかに水道光熱費や食費などが含まれます。入居してから毎月かかる月額利用料の内訳に関しては、以下で詳しく見ていきましょう。 月額利用料の内訳 居住費 公的施設の場合 公的施設の場合は、国が定めた「基準費用額」が決められています。月額は基準費用額の範囲で、施設と入居者との契約で決定します。ただし居住スペースの広さや種類によって金額は差があります。 多床室個室ユニット型個室ユニット型個室的多床室 多床室とは複数のベッドがおかれた大部屋のことです。集団で利用することになるので、費用を抑えることができます。個室だとプライベート空間が確保された居室に住むことになり、多床室より費用は高額に。 さらにユニット型個室になると、リビングルームなどの共有スペースも利用できるので個室よりさらに料金は高くなります。 民間施設の場合 民間運営の老人ホームの場合は、公的施設と違って居室費の金額に基準はなく、施設の立地や居室の豪華さ、医療サポート体制などで差が生じます。 月額の居住費が数万円程度であるところもあれば、月に10万円以上かかる施設も。それぞれ入居する人の予算や希望に応じて幅広く設定されています。 管理費 施設設備の維持・メンテナンス費用などが含まれます。居室の水光熱費の有無など詳細は施設によりさまざまですので入居前に確認しましょう。 食費 公的施設の場合 公的施設の場合は、居住費と同様に食費も「基準費用額」が定められているので、極端に高くなったり安くなるということはありません。 食費には1日3食分が前提になっているので、食欲がなくて食事を食べなかった場合でも、1日分として減額なく請求されます。 ただし入院や外泊などで長期間食費が不要になる場合などは、事前申請をしておけば請求されません。 また、公的施設での食費は所得や資産状況によって、自己負担の限度額が段階的に設定されています。限度額については以下の表を参考にしてください。 設定区分対象者負担限度額(日額)第1段階生活保護受給者または老齢福祉年金受給者300円第2段階市町村民税非課税で、本人の課税年金収入額と合計所得金額が80万円以下390円第3段階市町村民税非課税で、課税年金収入額と合計所得金額が80万円を超える方650円第4段階市町村民税課税世帯の方1,445円 出典:「特定入所者介護サービス費」(厚生労働省) 民間施設の場合 民間施設の場合、食費の金額や条件も老人ホームによって異なります。毎月同じ金額で請求するところもあれば、食べた分だけ請求するところもあります。 公的施設と違って、多くの民間施設では食べなかった分の食費は月額から減額されます。もちろん例外はあるので、入居希望の老人ホームで確認しましょう。 民間施設では、費用だけではなく、食事の献立やメニュー素材なども施設によって違います。老人ホームで過ごしている間、食事は楽しみのひとつです。食事の豪華さと月額費用は比例するので、費用を確認しながらしっかり検討しましょう。 水道光熱費 水道光熱費については入居者負担になります。居室ごとのメーターで利用料金をチェックして、月額利用料や管理費にあわせて請求されます。 サービス加算 一般に行われる基本サービスに加えて、さらに手厚い介護や人員体制を整えている施設では、内容に応じてサービス加算の金額が請求されます。 国によって定められている項目を満たしている場合は、サービス加算の対象となります。加算の度合によって施設ごとに金額は異なりますので、注意が必要です。 上乗せ介護費用 介護保険法によって、老人ホームでは入居者3名に対して、1名の看護・介護員の配置が定められています。この人数より多くの介護職員を配置している施設では、上乗せ介護費用が発生します。 この上乗せ介護費用は入居者負担で、前払いで支払う方法や月額費用に合算して支払うこともできます。 いずれにせよ上乗せ介護費用がかかる施設とかからない施設で月額は大きく変わってくるので、施設選びの際には気を付けましょう。 介護サービス費の自己負担額 介護サービスを受ける時の自己負担額は費用の1割から3割。残りは「介護給付」によってまかなわれています。 特定施設が行う介護サービスと在宅で外部の業者にお願いするサービスの場合で、費用は変わります。 特定施設と在宅サービスの場合の費用の内容は下記のとおりです。 特定施設入居者生活介護の自己負担額 在宅介護サービスの自己負担額 月額利用料に含まれない主な費用 介護保険対象外のサービス費用 サービスを受けても介護保険の対象外になるものもあります。理美容サービスや買い物代行サービスなどは全額実費負担になります。 医療費 施設に医師が常駐していない場合、老人ホームではほかの医療機関と提携して入居者の健康管理がおこなわれています。 また、専門的な診察が必要で、他の医療機関を紹介されて受診するケースもあります。このような時の医療費や薬代は基本的に月額利用料に含まれず、全額自己負担になります。 日用品や介護用品、嗜好品など自己負担となる費用 入居者が日常生活を送るうえで必要になる歯ブラシや石鹸などの日用品やお菓子などの嗜好品、入居者の個人的な趣味の品などはもちろんすべて自己負担です。 ただし、おむつは民間施設では実費請求になりますが、公的施設では施設サービス費に含まれています。 入居時費用とは 入居時費用は「前払い家賃」の意味合いをもつ費用です。入居時にまとまった金額で請求されるので、内容についてはしっかりと理解しておきましょう。入居時費用は施設の場所や事業規模、設備の豪華さによって金額は異なります。また退去時に返還されるケースもあります。 入居時費用の種類 入居一時金とは 入居一時金とは、一定期間の月額利用料を前もって支払う金額のこと。この一定期間がどれくらいの期間なのかは特に決まりはなく施設によって異なり、入居者がどれくらいの期間、入居するかを想定した上で設定されています。 この入居一時金は、数十万円のところもあれば数千万円以上かかるところもあります。入居一時金が0円の施設も最近は登場していますが、ほとんどの有料老人ホームにあるといっても良いでしょう。 敷金、保証金とは マンションなどを賃貸する際に支払う「敷金・保証金」と同じ意味合いで、老人ホームに入居するときも敷金や保証金が必要になります。基本的に家賃の滞納などが発生したときに備えるため金額です。 サービス付き高齢者住宅や一般型の住宅型有料老人ホームではこの形態で初期費用を支払うことが多いです。 入居時費用の3つの支払い方式 前払い方式 前払金とは、想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を支払うお金のこと。家賃を前払いしている分、毎月の支払い額を抑えられます。 月払い方式 前払金がないかわりに家賃を毎月支払う方式です。そのため、前払金方式と比べ毎月の負担が高くなります。 併用方式 前払金方式と月払い方式を両方を併用する方式で、想定居住期間の家賃相当分の一部を前払金として入居時に支払い、支払った金額から差し引いた家賃を毎月払う方式です。 公的施設は入居時費用が0円 社会福祉法人や地方自治体が運営している公的な老人ホームでは入居一時金がかかりません。公的施設では収入や年金の額に応じて「利用者負担段階」が決められています。経済状況が苦しい人でも利用できるので、公的施設は非常に人気があり入居待ちのところが多いようです。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: #fff; font-weight: bold; display: block; padding: 5px 10px; line-height: 1; border-radius: 5px 5px 0 0; box-sizing: border-box; position: absolute; left: -3px } .point .point-title { display: block; padding: 10px; color: #f08d18; font-size: 1.2em; position: relative; left: -14px; font-weight: bold } .point .point-title::before { content: "『"; font-weight: normal } .point .point-title::after { content: "』"; font-weight: normal } @media screen and (min-width: 768px) { .point { margin:66px 40px 20px 0; padding: 8px 15px } .point::before { font-size: 14px; top: -26px } } @media screen and (max-width: 767px) { .point { margin:56px 40px 20px 0; padding: 8px } .point::before { font-size: 12px; top: -24px } } .point p { margin: 0; padding: 0 } 支払い方式のメリット・デメリット 入居一時金については一括前払いだけではなく、分割する支払い方法もあります。それぞれのメリット・デメリットについて説明します。 全額前払い方式 メリット 最初にまとまった費用の支払いを済ますことができるので、入居してからの費用負担が軽いことです。 デメリット 入居時に一括で支払っているために、万が一老人ホームの利用料金が減額されたとしても返金がされない。 一部前払方式 メリット 償却期間前に退去しなければならない場合、入居一時金として支払った額の未償却分は返金される可能性が高い。 デメリット 全額前払いよりは月額費用が高くなる。 月払い方式 メリット 将来的に施設の利用料金が下がった時には、全額前払い方式よりトータルで支払う金額が少なくなる。また途中退去や転居もしやすい。 デメリット 逆に老人ホームの料金が上がった時に、全額前払い方式より高くなる可能性がある。 入居時費用の償却 入居時費用は家賃の前払いにあたるため、一定期間毎月賃料に引き当てられます。このように最初の費用を少しずつ使っていくことを「償却」といいます。 賃料として償却される以外に、入居時にも一定の割合で償却金が発生します。これを「初期償却」と呼びます。 償却期間や初期償却の割合は施設ごとに決められており、償却が終わる前に退去した場合は残金が戻ってきます。 返還金の例を次の図で見てみましょう。 このケースでは、600万円のうち初期償却の180万円は入居後すぐに退去しても戻ってこない金額です。残りの420万円を償却期間で等分すると1ヵ月7万円となり、この金額が毎月賃料に引き当てられられます。 入居後5年以内は償却が終わっていないため、この間の退去では入居時費用から初期償却額と毎月償却された額を引いた金額が返還されます。 老人ホームにはさまざまな権利形態が存在する 老人ホームはその施設種別によって権利形態が異なります。以下では、3つの権利形態に関して解説しています。 利用権方式 利用権方式は居室や共用設備、介護サービスや生活支援を利用する際にかかる料金をパックにした方式です。入居者と施設との間で結ぶ終身契約で、有料老人ホームではほとんどの施設が利用権方式を採用しています。 ただし、契約は入居者が亡くなった場合に消滅してしまうので、家族が権利を相続することはできません。 建物賃貸借方式 建物賃貸借方式は一般的な賃貸住宅と同様に、施設で生活をするために家賃相当額を毎月支払う方式です。介護サービスに関しては別途契約をする必要があるため、入居者の身体状況によっては月額利用料が高くなる可能性もあります。 また入居者が亡くなった場合は、同居人や親族などに相続が可能で継続して生活できます。 終身建物賃貸借方式 終身建物賃貸借方式は、都道府県知事から許可を得ている施設のみで採用されている特別な方式です。建物賃貸借方式との違いは、入居期間が終身であるということです。よって、契約者が亡くなった場合、契約終了となり相続権は発生しません。 ただし、夫婦で入居していて契約者が亡くなってしまった場合でも、配偶者が1カ月以内に申し出れば継続して生活が可能です。 短期解約特例(クーリングオフ) 「短期解約特例(クーリングオフ)」は、契約の申し込みや契約の締結をしたあとでも、一定期間であれば契約を無条件で撤回したり解除できる制度です。 介護付き有料老人ホームのクーリングオフ適用可能期間は90日間です。入居したものの施設の方針が合わない場合や必要なサービスが受けられなかったときも、この期間内に申し出れば契約が解除できます。 ただし、入居時費用のすべてが返金されるわけではありません。入居時費用から入居した日数に応じた利用料や、居室内の原状回復に必要な費用を差し引いて返金されます。 入居時に初期費用が0円の施設も増えています 「公益社団法人 全国有料老人ホーム協会」の調査によると、最近では初期費用がかからない老人ホームが増加。全国の老人ホームのうち、その数は3割程度で、年々増加しています。 老人ホームの利用は高額であるイメージがありましたが、今後初期費用がかからない施設が増えれば、老人ホームを検討する人はますます増加しそうです。 初期費用0円のメリット 初期費用0円の施設は入居時にまとまったお金がなくても入居できるのがなによりのメリットでしょう。また、人気の高い特養老人ホームがあくのを待つ間に、短期間だけ入居することもできます。 初期費用0円のデメリット 初期費用は前払家賃の意味合いがあるので、支払うことである程度月額を安定させることができます。初期費用0円の場合は、月額が高額になることもあるので、注意が必要です。 生活保護でも入居できる? 生活保護受給者でも入居できる施設はあります。公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」の調べによれば、生活保護受給者向けに料金体系を設定している施設は、介護付き有料老人ホームが9.5%、住宅型有料老人ホームが28.4%、サービス付き高齢者向け住宅が23.9%という調査結果が出ています。 出典:「平成25年度有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関する実態調査研究事業報告書」(公益社団法人 全国有料老人ホーム協会) どの施設も半分以上は設定していない場合が多いですが、無回答もあったため、実際に生活保護受給者向けに料金体系を設定している施設はもう少し多いと言えるでしょう。 そのため、「生活保護だから施設には入居できないのか…」と諦める必要はありません。 [staff_banner] 年金のみの生活が可能なのか? 収入が年金のみの高齢者でも、老人ホームに入居できるのでしょうか。もちろん年金額は人によって違いますし、貯蓄の額も違うので、一概には言えません。 ただし老人ホームの入居には毎月数十万円の費用がかかります。下記は令和4年度の国民年金と厚生年金の受給額の平均ですが、国民年金のみだと状況的に厳しいと言えます。 国民年金6万4816円厚生年金21万9593円 出典:「令和4年4月分からの年金額」(日本年金機構) 老人ホームで暮らすのですから、持ち家は必要なくなります。自宅や車などの資産を売却することで、ある程度まとまった資金が手に入れば、入居資金に充当することもできます。 年金での生活が可能か資産の確認をしましょう 老人ホームに入居することを考えたら、自分の保有資産についても早めに確認しておきましょう。 高齢になると収入が年金だけになることは普通です。入居中に資金がなくなり、老人ホームを退去しなければならない。そんな事態に陥らないように、資金計画は慎重にたてるようにしましょう。 老人ホームの費用に関するよくある質問 老人ホームにかかる費用はいくらですか? 老人ホームの費用は施設の種類によってさまざまです。 介護付き有料老人ホームは入居一時金が0~数千万円。月額利用料が約15~30万円。住宅型有料老人ホームは入居一時金が0~数千万円。月額利用料が約11~25万円。グループホームは入居一時金が0~数十万円。月額利用料が約10~15万円です。 公的な施設の特別養護老人ホームでは入居一時金が0円。月額利用料が約8~14万円と種類によって金額がさまざまです。入居者の状態、経済的な状況を考え適切な施設を選びましょう。 老人ホームの費用は誰が負担した方が良い? 老人ホームの入居費用などは、本人が負担する場合が圧倒的に多いです。 ただし、年金の受給額が少なく介護サービス費など月々の支払いができないとなると一定額の負担を家族が請け負います。家族間で険悪にならないためにも、日頃から親の介護に関しての話し合いと、いざというときは誰が支払いをするかを決めておきましょう。 老人ホームを途中で退去した場合、入居一時金は戻ってきますか? 償却が終わる前に退去した場合は残金が戻ってきます。ただし施設によって償却期間が異なるため、詳細に関しては施設に確認すると良いでしょう。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "老人ホームにかかる費用はいくらですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "老人ホームの費用は施設の種類によって異なります。介護付き有料老人ホームは入居一時金が0~数千万円。月額利用料が約15~30万円。住宅型有料老人ホームは入居一時金が0~数千万円。月額利用料が約11~25万円。グループホームは入居一時金が0~数十万円。月額利用料が約10~15万円。公的な施設では特別養護老人ホームが入居一時金が0円。月額利用料が約8~14万円と老人ホームは種類によって金額がさまざまです。入居者の状態、経済的な状況を考え適切な施設を選びましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "老人ホームの費用は誰が負担した方が良い?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "老人ホームの入居費用などは、本人が負担する場合が圧倒的に多いです。ただし、年金の受給額が少なく介護サービス費など月々の支払いができないとなると一定額の負担を家族がすることになります。家族間で険悪にならないためにも、日頃から親の介護に関しての話し合いと、いざというときは誰が支払いをするかを決めておきましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "老人ホームを途中で退去した場合、入居一時金は戻ってきますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "償却が終わる前に退去した場合は残金が戻ってきます。ただし施設によって償却期間が異なるため、詳細に関しては施設に確認すると良いでしょう。" } }] }

【動画でわかる!】有料老人ホームの費用はいくらかかる?平均と内訳を解説

【動画でわかる!】有料老人ホームの費用はいくらかかる?平均と内訳を解説

有料老人ホームは「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「健康型有料老人ホーム」の3種類があり、民間企業が運営しています。 入居条件や提供サービス、費用感などにより選ぶ施設が変わりますが、その内容や違いがよくわからない方も多いのでは? そこでこの記事では、有料老人ホームの費用について詳しく説明していきます。ぜひ老人ホーム選びの参考にしてください。 https://youtu.be/XftyqlC1-sA 有料老人ホームの種類と費用相場 有料老人ホームとは、その名の通り高齢者のための居住施設であり、以下のサービスのうちの1つ以上が提供されていることが国の基準として定められています。 食事の提供 介護(食事、入浴、排泄)の提供 洗濯、掃除などの家事の提供 健康管理 有料老人ホームは、入居条件やサービスの提供内容、費用感などによって、以下の3つの種類に分類されます。 介護付き有料老人ホーム 入居時費用0~数千万円月額費用15~35万円 介護付き有料老人ホームの入居時の相場は0~数千万円ほど、月額利用料の相場は15~35万円です。昨今では、入居一時金を高額にせず月額利用料を高めに設定して、介護度別の月額プランを用意する施設もあります。 毎月受ける介護サービスも定額になるため、支払い計画が立てやすいというメリットもありますが、要介護度が低い入居者には料金が高く感じるデメリットがあることも。 月額利用料は立地条件や設備状況、スタッフの配置などにより変わるので、詳しくは施設に直接確認すると良いでしょう。 住宅型有料老人ホーム 入居時費用0~数千万円月額費用15~30万円 住宅型有料老人ホームの入居時の相場は0~数千万円ほど、月額利用料の相場は15~30万円ほどで、月額利用料には家賃や管理費、食費、水道光熱費が含まれます。介護付き有料老人ホームと同様、入居一時金の幅やさまざまな月額プランがあります。 介護サービスが必要になった場合は、外部の介護サービス事業所と契約して、必要な介護サービスの対価のみ支払うことになります。 最近では、入居時一時金を無料に設定して月額利用料を比較的高めにする施設も増えてきています。 健康型有料老人ホーム 入居時費用0~数千万円月額費用15~40万円 健康型有料老人ホームは、共用設備や居室設備が充実しているため、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームよりも高額な設定がほとんどです。 入居時費用は入居一時金で数千万円、月額利用料の相場は15~40万円ほどになり、月額利用料には食費、家賃、管理運営費、水道光熱費が含まれます。 介護サービス費は住宅型と同様、月額利用料に含まれません。必要になった場合は外部の介護サービスを利用することになります。 介護状況が進行すると施設からの退去を求められる場合があるためご注意ください。 [staff_banner] 有料老人ホームの費用の内訳は? 有料老人ホームの費用は以下2種類を含みます。 入居一時金 月額利用料 入居一時金は、有料老人ホームに入居して生活する権利を得る費用です。0円の場合もありますが、数百万~数千万円ほどの賃料(家賃)を前払いして毎月償却していく形式があります。 月額利用料には、一般的に賃料(家賃)や管理費、食費、介護サービス費などが含まれますが、賃料が入居一時金の前払い制か、毎月の月額利用料内で支払っていくかにより料金も変動します。 それでは入居一時金と月額利用料について詳しく説明していきましょう。 入居一時金とは 入居前に前払い金や入居一時金と呼ばれる費用がかかることがあり、数百~数千万円といった大金を支払うことも珍しくありません。 なぜなら、平均寿命や余命などを元に「入居希望者がどれだけ居住するか」、つまり「想定居住期間」を想定したうえで賃料や介護サービス費などを前払いする制度だからです。「想定居住期間」を超えて長生きした際は追加の支払いは要らないケースが一般的です。 入居一時金を入居している間に償却していくことになりますが、入居者が退居や死亡した場合は入居一時金の未償却分が本人や家族などに返金されます。 入居の際には、入居一時金に関しての契約内容をよく確認しましょう。また、施設の設備状況や立地条件によっても入居一時金は異なります。 入居時費用の3つの支払い方式 前払い方式 前払金とは、想定居住期間の家賃相当分の全額、または一部を支払うお金のこと。家賃を前払いしている分、毎月の支払い額を抑えられます。 月払い方式 前払金がないかわりに家賃を毎月支払う方式です。そのため、前払金方式と比べ毎月の負担が高くなります。 併用方式 前払金方式と月払い方式を両方を併用する方式で、想定居住期間の家賃相当分の一部を前払金として入居時に支払い、支払った金額から差し引いた家賃を毎月払う方式です。 月額利用料 有料老人ホームの毎月の費用にかかる月額利用料は下記の内容です。管理費と介護費用などは、基本的に毎月固定額になります。 居住費(家賃) 管理費 食費 上乗せ介護費用 介護サービス利用料と自己負担割合 その他の費用 水道光熱費は施設によって違うため、直接施設へ確認すると良いでしょう。 居住費(家賃) 生活する居室の賃料にあたる費用です。 管理費 施設設備の維持・メンテナンス費用などが含まれます。居室の水光熱費の有無など詳細は施設によりさまざまですので入居前に確認しましょう。 食費 施設から提供される1日3食分の食材費と厨房管理費が含まれます。 朝・昼・夕食のどこかで外食などをし、1日3食を施設で食べていない場合でも3食分の計算で請求される施設と、食べた分のみ請求される施設とがありますので入居前に確認しましょう。 上乗せ介護費用 介護保険法によって、老人ホームでは入居者3名に対して、1名の看護・介護員の配置が定められています。この人数より多くの介護職員を配置している施設では、上乗せ介護費用が発生します。 この上乗せ介護費用は入居者負担で、前払いで支払う方法や月額費用に合算して支払うこともできます。 いずれにせよ上乗せ介護費用がかかる施設とかからない施設で月額は大きく変わってくるので、施設選びの際には気を付けましょう。 介護サービス利用料と自己負担割合 介護サービスを利用することで発生する介護保険の自己負担額で、所得により1割、2割、3割負担と負担割合が異なります。 介護度別に規定された定額を支払う介護付きと、介護サービスを利用した分だけ支払う住宅型では負担額が異なります。 その他の費用 管理費の内訳に居室で使用する水光熱費を含んでいる場合もありますが、含まない場合は居室ごとにメーターがあり利用した分を別途支払います。 他にも、有料レクリエーション費用やおむつ等の個人で使用する介護用品、消耗品、日用品、嗜好品などが個別負担となります。 有料老人ホームとの契約形態 利用権方式 利用権方式とは、有料老人ホームを利用する権利を購入する契約方式。利用権とは主に、介護や生活サービスを受ける権利、共有スペースや居室を利用する権利を指します。 あくまで所有権ではなく、入居者が亡くなると権利は消失し、遺族でも相続することはできません。 建物賃貸借方式 建物賃貸借方式とは、一般の賃貸住宅と同じように毎月の家賃、管理費、水道光熱費などの相当額を支払う方式で、共有スペースや居室を利用して居住する権利を得ることに。入居者が亡くなった場合には、住む権利だけが相続人に引き継がれます。 終身建物賃貸借方式 終身建物賃貸借方式は、基本的に建物賃貸借方式と同じです。 大きく違うのは入居者が亡くなった時点で契約が終了する点。「高齢者の居住の安全確保に関する法律」に基づいて整備された契約方式で、都道府県知事から認可された施設のみ採用可能です。 高額な有料老人ホームには理由がある 豪華な設備や食事の超高級ホームは別としても、介護付き有料老人ホームの費用は施設によって差があります。この差はどこからくるのでしょうか。 例えば立地では、地方に比べ都市部の方が高額になります。居室の広さや設備、共有スペースの充実度によっても差が出ます。 また、介護スタッフや看護師の人員体制や給与も大きく関わります。人員体制に余裕があれば利用者に目が行き届き、介護の質の向上も期待できます。 このように、高額な施設には高額なだけの理由があります。介護付き有料老人ホームは長期間生活する場所になるため、値段だけではなく費用の根拠にも目を向けて選ぶようにしましょう。 安価な施設にはどんな要因が? 一方で、安い老人ホームの要因はどこにあるのでしょうか? 地価や家賃と同じように、最寄り駅までの距離や土地の値段、施設や居室スペースの広さによっても異なります。使用する施設が新築ではなくホテルや旅館、社員寮を改築したものは建設費用が抑えられているため費用も安くなる傾向に。 また、施設としての人員基準を最低限に抑えている介護施設は、手厚い人員配置や充実した介護サービスを提供している施設よりも安くなることがほとんど。 食費に関しても、食材や調理方法、選択制のメニュー、アレルギー対応によっても変動し、施設内での調理なのか外部委託かによっても異なってきます。 NPO法人が運営する介護施設の場合は補助金といった優遇も受けている場合もあり、安い費用で抑えている場合もあります。複数の施設を比較検討しながら調べてみると良いでしょう。 費用負担を軽減する制度があります 介護付き有料老人ホームでは介護保険を利用できますが、要介護度が高いと自己負担も高額になります。また、入居中に病気やけがなどで治療が必要とさらに医療費が必要になることも。 これらの費用負担を軽減できる制度がありますので、知っておきましょう。 高額介護サービス費制度 「高額介護サービス費制度」は、1ヵ月の介護保険サービス自己負担額が限度額を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。支給対象の方には自治体から「支給申請書」が送られくるので、忘れずに申請しましょう。 高額介護サービス費の申請方法 高額介護サービス費の支給を受ける際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、申請時に必要な主な書類をまとめました。 高額介護サービス費支給申請書介護保険被保険者証振込先が確認できるもの 高額医療・高額介護合算制度 「高額医療・高額介護合算制度」は、同一世帯で支払った介護保険サービスと医療費の自己負担額の合計が基準を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。合算期間は8月1日から翌年の7月31日で、利用するには自治体の国民健康保険窓口で申請します。 ただし、同一世帯内でも「夫が75歳以上で後期高齢者医療保険、妻が75歳未満で国民健康保険」など、加入する保険が異なる場合は合算することができません。さらに、基準を500円以上越えない場合は適用外です。 高額医療・高額介護合算制度の申請方法 高額医療・高額介護合算制度を利用する際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、主に必要な書類をまとめました。 高額医療・高額介護合算申請書健康保険証介護保険証振込先が確認できるもの 費用負担を軽減する控除があります 親の介護付き有料老人ホーム費用を子どもが援助する場合、「扶養控除」や「障害者控除」が受けられる可能性があります。 扶養控除 介護付き有料老人ホーム入居前から親を扶養に入れていた方や、遠距離介護などで仕送りしていた方などは施設入居後も扶養控除が受けられる可能性があります。 控除額は扶養対象1人あたりにつき38万円ですが、扶養対象が70歳以上の場合は老人扶養親族となり、48万円の控除が受けられます。 障害者控除 要介護認定を受けて介護付き有料老人ホームに入居する場合、「障害者控除」を受けられる可能性があります。 要介護認定=障害者認定ではありませんが、要介護3以上の場合多くの自治体では「特別障害者控除対象者」として認定され、40万円の控除が受けられます。また、基準は自治体ごとに定められており、要介護2でも障害者控除対象者に認定されることもあります。 短期解約特例(クーリングオフ) 「短期解約特例(クーリングオフ)」は、いったん契約の申し込みや契約の締結をしたあとでも、一定期間であれば契約を無条件で撤回したり解除できる制度です。 介護付き有料老人ホームのクーリングオフ適用可能期間は90日間です。入居したものの施設の方針が合わない場合や必要なサービスが受けられなかったときも、この期間内に申し出れば契約が解除できます。 ただし、入居時費用のすべてが返金されるわけではありません。入居時費用から入居した日数に応じた利用料や、居室内の原状回復に必要な費用を差し引いて返金されます。 有料老人ホームの費用に関するよくある質問 年金収入だけでも有料老人ホームに入居できますか? 収入が年金のみの高齢者でも、老人ホームに入居できるのでしょうか。もちろん年金額は人によって違いますし、貯蓄の額も違うので、一概には言えません。 ただし老人ホームの入居には毎月数十万円の費用がかかります。下記は令和4年度の国民年金と厚生年金の受給額の平均ですが、国民年金のみだと状況的に厳しいと言えます。 国民年金6万4816円厚生年金21万9593円 出典:「令和4年4月分からの年金額」(日本年金機構) 老人ホームで暮らすのですから、持ち家は必要なくなります。自宅や車などの資産を売却することで、ある程度まとまった資金が手に入れば、入居資金に充当することもできます。 生活保護で入居できる有料老人ホームはありますか? 生活保護受給者でも有料老人ホームに入居は可能です。ただし費用的に民間の施設は厳しく、公的な施設への入居がほとんどになります。 生活保護の扶助制度のうち、介護に関与する扶助(介護扶助、医療扶助、住宅扶助、扶助扶助など)の額内に月額利用料を収める必要があるからです。 公的な特別養護老人ホームは所得に応じた負担軽減もあるため、安心して入居できます。とはいえ、手厚い介護サービスが良心的な金額で受けられることもあり、人気が高く空きベッドがほとんどなく数ヵ月から何年も待機させられるケースもあります。 入居を検討する場合、生活保護受給者のかたは担当のケースワーカーに相談すると良いでしょう。 前払いプランと月払いプラン、どっちが得ですか? 一般的には入居期間が長ければ前払いの方が、短ければ月払いの方がお得になります。 しかし、どちらの方式にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。 入居一時金の返還金は、贈与税や相続税はかかりますか? 有料老人ホームの入居者(主契約者)の死亡時に、入居一時金の未償却分が返還される場合があります。その返還金が財産分与とみなされ贈与税や相続税がかかるケースもあります。 返還金の受取人が事前に指定されていた場合は生前贈与財産と判断されたり、高級有料老人ホームの入居時に支払った高額な入居一時金が課税財産と判断される場合もあります。 ご自分の資産状況により、税理士などに相談すると良いでしょう。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "年金収入だけでも有料老人ホームに入居できますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "収入が年金のみの高齢者でも、老人ホームに入居できるのでしょうか。もちろん年金額は人によって違いますし、貯蓄の額も違うので、一概には言えません。ただし老人ホームの入居には毎月数十万円の費用がかかります。下記のとおり国民年金と厚生年金の受給額を見ても厳しいと言えます。" } },{ "@type": "Question", "name": "生活保護で入居できる有料老人ホームはありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "生活保護受給者でも有料老人ホームに入居可能ですが、費用的に民間の施設は厳しく、公的な施設への入居がほとんどになります。公的な特別養護老人ホームは所得に応じた負担軽減もあるため、安心して入所できます。入居を検討する場合、生活保護受給者のかたは担当のケースワーカーに相談すると良いでしょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "前払いプランと月払いプラン、どっちが得ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "一般的には入居期間が長ければ前払いの方が、短ければ月払いの方がお得になります。しかし、どちらの方式にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとはいいきれません。" } },{ "@type": "Question", "name": "入居一時金の返還金は、贈与税や相続税はかかりますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "有料老人ホームの入居者(主契約者)の死亡時に、入居一時金の未償却分が返還される場合があります。その返還金が財産分与とみなされ贈与税や相続税がかかるケースも。返還金の受取人が事前に指定されていた場合は生前贈与財産と判断されたり、高級有料老人ホームの入居時に支払った高額な入居一時金が課税財産と判断される場合もあります。" } }] }

【動画で解説】住宅型有料老人ホームの費用はいくらかかる?目安と内訳!

【動画で解説】住宅型有料老人ホームの費用はいくらかかる?目安と内訳!

生活支援や家事サービスなどに加え、外部の介護サービスを受けられるのが魅力の住宅型有料老人ホーム。具体的な費用が気になる方も多いのではないでしょうか。 この記事では住宅型有料老人ホームの費用について紹介します。 https://youtu.be/J3RkVb2tmdE 住宅型有料老人ホームの費用 項目 費用目安 初期費用 前払い方式・保証金など 0~数千万円 月額費用 賃料 約50,000~150,000円 管理費・共益費 約50,000~100,000円 食費 約50,000~70,000円 その他(介護保険負担額、医療費、雑費など) 約50,000円 住宅型有料老人ホームの費用は入居時にかかる初期費用と入居後に毎月かかる月額費用にわけられ、3つの支払い方式があります。 入居時費用と3つの支払い方式 前払い方式 「有料老人ホームへの想定入居期間×賃料」を入居時費用と定め、その全額または一部を入居時費用として支払う方式です。一部を支払った場合は、その後残額を分割または一括で支払います。 また、一定の期間内に契約を解消すると返還金を受け取れます。 月払い方式 有料老人ホームに入居した際に一定の金額を支払うのではなく、毎月賃料として支払う方式です。 前払い方式とは違い毎月決まった額を支払うため、想定入居期間を超えて入居し続けると前払い方式よりも割高になります。 併用方式 前払い方式と同様に想定入居期間×賃料から算出される入居時費用の一部を前払い金として支払い、それを差し引いた賃料を月々支払っていきます。 入居時費用の償却 入居時費用は家賃の前払いにあたるため、一定期間毎月賃料に引き当てられます。このように最初の費用を少しずつ使っていくことを「償却」といいます。 賃料として償却される以外に、入居時にも一定の割合で償却が発生します。これを「初期償却」と呼びます。 償却期間や初期償却の割合は施設ごとに決められており、償却期間が終わる前に退去した場合は残金が戻ってきます。 入居時費用0円の施設も増えています 入居時費用が0円の住宅型有料老人ホームもあります。その場合は家賃の前払いをしないことになるため月額利用料が高くなります。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px 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住宅型有料老人ホームのクーリングオフ適用可能期間は90日間です。入居したものの施設の方針が合わない場合や必要なサービスが受けられなかったときも、この期間内に申し出れば契約が解除できます。 ただし、入居時費用のすべてが返金されるわけではありません。入居時費用から入居した日数に応じた利用料や、居室内の原状回復に必要な費用を差し引いて返金されます。 月額利用料 入居して実際の生活が始まると、以下のような項目の費用が必要になります。 居住費 居住費は家賃に相当し、施設に住むために必要な費用です。 一般的な家賃と同様に部屋の広さやキッチンの設備等により費用に差が出ます。また、入居時費用の支払い方式によっても金額は変わります。 管理費 管理費は運営費とも呼ばれ、共有設備の維持・メンテナンス費用、事務費用などが含まれます。 水道光熱費も管理費に含まれることが多いですが、施設によっては別途実費で請求されることもあります。 食費 施設から提供される1日3食分の食材費と厨房管理費が含まれます。 朝・昼・夕食のどこかで外食などをし、1日3食を施設で食べていない場合でも3食分の計算で請求される施設と、食べた分のみ請求される施設とがありますので入居前に確認しましょう。 介護サービス費用 住宅型有料老人ホームでは、自立の方から要介護認定を受けている方まで入居できます。 介護サービスは、入居者が必要なタイミングで外部の介護サービス事業者と個別に契約し、ケアプランに沿った介護サービスを利用します。 入居前から利用しているケアマネジャーがいる場合は、改めてする手続きは不要なので引き続き担当してもらえるので安心です。また、住宅型有料老人ホームによっては居宅介護支援事業所や訪問介護事業所を併設し、入居者のニーズに対応できる環境が整っています。 入居者にとって介護サービスの種類や利用頻度はさまざまなので必要なだけ利用できるのは便利ですが、要介護度が上がると毎月の介護サービス費の負担が大きくなります。 介護サービスを利用した分に対して支払い、介護保険が対応できる上限を超えた分に関してはすべて自己負担となります。 介護保険自己負担額 介護サービスは介護保険が適用になりますが、自己負担が生じます。月々の自己負担額は要介護度と所得により変わります。 外部の介護サービスの種類と費用 自宅生活の時と同様に、必要なタイミングで外部の介護サービスを利用することができます。多くの施設では介護サービス施設が併設されており、必要なサービス分だけを利用して支払うことで、介護度が低い方は費用を抑えることができます。 訪問介護 住宅型有料老人ホームでは入居者は訪問介護スタッフから食事や入浴、清拭、更衣などの介助や指導を受けることができます。訪問介護スタッフは必要な知識や技術を身に付けているため安心して利用することができます。 訪問看護 定期的な看護を必要とする入居者を看護師が訪問して、その入居者の病気や障がいに合った看護を受けられるサービスです。医療法人が運営していたり、医療体制が整っている住宅型有料老人ホームでは訪問看護ステーションが併設されているケースもあります。 訪問リハビリ 訪問介護サービスの一つで理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ有資格者が入居者を個別対応し、「心身機能の回復や維持、日常生活の自立」を目指したリハビリを提供します。 訪問入浴 訪問入浴とは、自力での入浴が困難な要介護者に対して、専門スタッフが訪問し入浴サービスを提供することです。専用の浴槽を持ち込み、入居者のベットの横か部屋の空きスペースを使って入浴し、身体清潔の保持、簡単な健康チェックまでおこないます。 要介護認定を受けた入居者が利用できるサービスです。しかし多くの住宅有料老人ホームは、要介護者のための介助入浴設備が既に整っているため、訪問入浴介護ではなく訪問介護サービスを利用するケースが多いのが実情です。 通所介護サービス(デイサービス) 通所介護(以下、デイサービス)は、要介護者がデイサービスセンターなどへ通い、食事や入浴、レクリエーションなど介護、機能訓練を日帰りで行うサービスです。基本的にはデイサービス事業者が住宅型有料老人ホームから施設まで送迎をします。 デイサービスを利用することで普段と異なる利用者や介護スタッフと触れ合うことができるため、活動的に過ごすことで健康維持につながります。 通所リハビリ(デイケア) 通所リハビリ(以下、デイケア)は、要介護者がリハビリテーションを目的として日帰りで施設利用できるサービスです。 デイケアは病院、介護老人保健施設、診療所が提供しているケースが多く、医師の承認のもと、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門員による「機能の維持回復」を目的とした専門的なリハビリが受けられます。 デイサービスとは異なり、リハビリが中心の介護保険サービスです。食事・入浴のサービスがない場合もあるので利用前に確認が必要です。 小規模多機能型居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは、1つの事業所が24時間365日体制で「通所」「短期間宿泊」「訪問」の3つを組み合わせて提供しているサービスです。 住宅型有料老人ホームに併設されている場合もあります。顔なじみの専門スタッフがサービスを提供してくれるため、利用者が安心して利用できます。 また小規模多機能型居宅介護の利用登録することで、手続きをサービスごとの個別でする必要がなく、一回の契約でできるので契約の手間が省けます。 費用負担を軽減する制度があります 住宅型有料老人ホームでは介護保険を利用できますが、要介護度が高いと自己負担も高額になります。また、入居中に病気やけがなどで治療が必要とさらに医療費が必要になることも。 高額介護サービス費制度 「高額介護サービス費制度」は、1ヵ月の介護保険サービス自己負担額が限度額を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。支給対象の方には自治体から「支給申請書」が送られくるので、忘れずに申請しましょう。 高額介護サービス費の申請方法 高額介護サービス費の支給を受ける際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、申請時に必要な主な書類をまとめました。 高額介護サービス費支給申請書介護保険被保険者証振込先が確認できるもの 高額医療・高額介護合算制度 「高額医療・高額介護合算制度」は、同一世帯で支払った介護保険サービスと医療費の自己負担額の合計が基準を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。合算期間は8月1日から翌年の7月31日で、利用するには自治体の国民健康保険窓口で申請します。 ただし、同一世帯内でも「夫が75歳以上で後期高齢者医療保険、妻が75歳未満で国民健康保険」など、加入する保険が異なる場合は合算することができません。さらに、基準を500円以上越えない場合は適用外です。 高額医療・高額介護合算制度の申請方法 高額医療・高額介護合算制度を利用する際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、主に必要な書類をまとめました。 高額医療・高額介護合算申請書健康保険証介護保険証振込先が確認できるもの サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との料金の違い 老人ホーム選びの際に比較されることが多いのが住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅です。 以下では、両施設の違いに関してまとめました。 住宅型有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅契約形態利用権方式建物賃貸借方式入居一時金0~数千万円0~数十万円月額利用料11~25万円11~25万円 大きな違いは契約形態です。住宅型は「利用権方式」、サ高住は「賃貸借方式」を採用しています。この違いは、前者は居室や共有スペースを利用する権利と生活支援サービスが受けられる権利の両方を購入し、後者は一般賃貸住宅と同様に住宅を借りる権利を購入しています。 [staff_banner] 住宅型有料老人ホームの費用に関するよくある質問 住宅型有料老人ホームは入居一時金が必ず必要ですか? 基本的に有料老人ホームへ入居する際は少なからず入居一時金が必要です。 ただ現在は、初期費用0円で月額利用料のみで入居できる施設も増加してきており、入居時にまとまった資金を確保できない人や短期間の入居を想定している人にとってはメリットです。しかし、入居時費用がかからない分、毎月の賃料が高くなるため注意が必要です。 前払いプランと月払いプラン、どっちが得ですか? 一般的には入居期間が長ければ前払いの方が、短ければ月払いの方が得になります。しかし、どちらの方式にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。 少しでも月々の費用負担を減らしたい場合どうすれば良いでしょうか? 住宅型有料老人ホームでは介護保険を利用できますが、要介護度が高いと自己負担も高額になります。そんなときに利用したいのは「高額介護サービス費制度」や「高額医療・高額介護合算制度」です。 高額介護サービス費制度は、「高額介護サービス費制度」は、1ヵ月の介護保険サービス自己負担額が限度額を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度。 「高額医療・高額介護合算制度」は、同一世帯で支払った介護保険サービスと医療費の自己負担額の合計が基準を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。どちらも申請が必要となってくるので、該当する場合は早めに申請しましょう。 ▶「いい介護」で住宅型有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "住宅型有料老人ホームは入居一時金が必ず必要ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "基本的に有料老人ホームへ入居する際は少なからず入居一時金が必要です。ただ現在は、初期費用0円で月額利用料のみで入居できる施設も増加してきており、入居時にまとまった資金を確保できない人や短期間の入居を想定している人にとってはメリットです。しかし、入居時費用がかからない分、毎月の賃料が高くなるため注意が必要です。" } },{ "@type": "Question", "name": "前払いプランと月払いプラン、どっちが得ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "一般的には入居期間が長ければ前払いの方が、短ければ月払いの方が得になります。しかし、どちらの方式にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言い切れません。" } },{ "@type": "Question", "name": "少しでも月々の費用負担を減らしたい場合どうすれば良いでしょうか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": 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本当に良い老人ホームとは?見分け方や見学時のチェックポイントは?

本当に良い老人ホームとは?見分け方や見学時のチェックポイントは?

家族が老人ホームに入居するなら、快適で生活しやすい老人ホームを選ぶことが大切。そのためには、いくつかの施設を見学する必要があります。やみくもに見て回るのでは埒があきません。 満足のいく老人ホームに出会えるように、良い老人ホームを見分け方のポイントを詳しく解説していきます。 “良い老人ホーム”の定義 良い老人ホームを見分けるのにもっとも重要なポイントはどのような点でしょうか。 まずは、その施設がいかに住みやすいように配慮されているのかを確認しましょう。 玄関やロビーは、お客様を迎えるために施設がもっとも環境を整える場所です。老人ホームの雰囲気やスタッフの様子などが、玄関から感じられるような施設は良い老人ホームと言えます。 また、本人がそれまで住んでいた生活環境や考えに近い施設を検討することも大切です。静かな環境を好む人にはプライベートな時間を確保できる施設を。また人と人との交流を楽しんできた方には、アットホームな雰囲気の施設が良いでしょう。 入居者と介護スタッフの関係性 老人ホームの雰囲気を一番左右するもの、それはスタッフの質であるといっても過言ではありません。では、良い老人ホームの良いスタッフの理想像とは、一体どのようなものなのでしょうか。 コミュニケーション能力が高い コミュニケーション能力が高い介護スタッフは、入居者に対して丁寧な対応と対話を大切にしています。入居者の立場を考えて行動して、入居者が求めるケアをいち早く提供することができます。 入居者とスタッフの間に良い関係が築かれ、ケアをする側のスタッフの表情や態度にも余裕が生まれます。ひいては、施設全体の雰囲気にも良い影響を及ぼします。 入居者の要望を先回りして対応してくれる 入居者の要望に対して先回りして対応してくれているかどうかも大事なポイント。入居者が快適に普通の生活を送るにはどうすれば良いのか、入居者の立場で考えられたサービスが提供されているかどうかを見極めることが重要です。 とはいえ、事前にスタッフの様子を確認することは難しいことです。口コミや体験入居などを確認しておくことをおすすめします。 こんなところもチェックしておきたい ほかには、老人ホームのどのようなポイントに注意して、施設の様子をチェックしていけばよいのでしょうか。 11:30の様子をチェック 老人ホームの見学にもっとも適しているのは、昼食の時間帯です。食堂への誘導や食事介助などで忙しい時間帯にこそ、介護スタッフによってどのようなサポートが提供されているのかを見ることで、スタッフや施設の実態を見ることができるのです。 食事の提供時間は、施設にとってもっとも慌ただしい時間です。その中で、入居者がスタッフによりきちんと見守られ、それぞれの状態に合わせた適切な介助が行われているかを確認してください。入居者がスムーズに食事を楽しまれているようであれば、問題はないでしょう。 車椅子が汚れていないかチェック 見学時に必ず確認したいのが、車椅子です。落ちた食べ物などの汚れやほこりがついていないか、タイヤの空気はちゃんと入っているのか、などを確認しましょう。 車椅子をはじめとする福祉器具は、入居者のからだの一部となる大切な道具です。丁寧に扱われ、安全に注意し、定期的にメンテナンスがされているか。入居者が心地良くホームを利用できるよう配慮しているかといった意識の高さを確認することができます。 職員の定着率と入居率チェック 入居を検討する施設がいくつかに絞られてきたら、その施設の職員の定着率と入居率をチェックしましょう。職員の状況は『重要事項説明書』で確認することができます。 『重要事項説明書』とは、施設側によって都道府県に提出された書類であり、入居者が施設について知っておくべき情報を、把握することができます。 他の職場と同様、職場の環境や待遇が良い老人ホームでは職員の定着率も高く、職員にも余裕があります。その余裕が、施設全体の雰囲気や入居者への配慮にも大きな影響を及ぼすことは間違いありません。 イベントの内容をチェック 老人ホームで快適な生活を過ごすためには、年中行事やイベント、レクリエーションの内容もチェックしておきたいポイントです。 お住まいの地域や季節を意識したイベントや、映画鑑賞、スポーツなどのレクリエーションに参加することは、単調な毎日を送りがちな老人ホームでの生活の刺激となり、行動する意欲を高めることができます。 施設によってイベントの頻度や趣向は大きく違うので、ホームページや資料などで確認してみると良いでしょう。 その他の比較ポイント 良い老人ホームを見つけるためには複数の施設を比較することも大切です。 費用の比較 老人ホームの入居にかかる費用については、以下のポイントに気をつけてチェックしておきましょう。 入居一時金は支払える金額かどうか月額利用料は滞りなく支払える範囲なのか別途かかる金額について介護保険料について返還金制度について入居一時金の保全措置についてクーリングオフに関して 「入居一時金」と「月額利用料」の両方を比較することが大切です。これらの費用は、施設ごとの設備や体制、サービスの内容、施設の立地によって大きく異なります。 入居後も無理なく支払える範囲であることを確かめ、かつ「入居一時金」には「償却期間」があることも確認しておきましょう。 償却期間中になんらかの事情で退去することになった場合、入居一時金として多く支払った費用が返還されるのか、されないのかをしっかり納得されたうえで契約しましょう。 施設ごとに項目名や内訳などが異なる費用もあるので、事前に施設に確認して、入居後の費用トラブルを避けましょう。 介護体制の比較 現在または将来、ご家族に必要となる介護体制を比較することも重要です。 介護スタッフの常駐体制は整備されているか常駐する職員の資格の有無(ヘルパー・介護福祉士など)訪問介護・訪問医療を利用できるか 介護スタッフの多い施設では、通常より細やかなサポートを受けられるでしょう。しかし、費用負担が増えることもあるので、前もって確認しておきましょう。 医療体制の比較 介護スタッフは、一部を除き、医療行為をすることができません。病院や医療法人が経営する老人ホームの多くでは医療体制が整っていますが、医療体制の不十分な施設では不安の種が尽きません。 将来を見据えつつ、ご家族の身体状況に合わせた必要な医療ケアが受けられるかどうかを確かめておきましょう。 とくに、看護師の配置状況や以下については、チェックしておきましょう。 服薬の管理について傷や怪我ができた際の処置は適切か在宅酸素の使用の有無定期的な血圧測定・検温の有無喀痰吸引(たんの吸引)、経管栄養を行うことができる介護福祉士の有無 施設設備の比較 有料老人ホームは、設備によって下記のように分けて考えることもできます。入居者の要望に合わせて施設設備の比較もしておきましょう。 必要最低限の設備の施設娯楽設備など付加価値がついた施設重篤な病気も受け入れ可能な医療設備が整っている施設 なにより入居者の状況にあった施設を検討することが重要です。見学の際には、設備がどう配慮されているのか、下記のポイントを中心にチェックすると良いでしょう。 手すりの設置箇所と多さ廊下や共有スペースの広さ機械浴の設備の様子 また、入居者がもっとも長い時間を過ごす居室のチェックも必要です。入居者が快適に過ごすために確認しておきたいポイントもご紹介します。 居室の広さ居室の設備(浴室・トイレ・洗面台など)収納スペースの大きさ洗濯物を干すスペースの有無緊急通報装置の有無居室の玄関に鍵の有無居室の不足分を共用部分で補えているか共用部分について(リビングや食堂などの有無)車椅子でも生活に不便がないか 経営状況の比較 入居者が長期的に安心して快適な生活していくためには、施設の経営状況についての把握も重要です。 特に民間が運営している施設では必須です。「財務諸表」(運営会社のホームページのIR情報に掲載されていることもある)などを提示してもらい、下記の点に注意してチェックしてください。 経営母体は信用できるか入居率は何%か 入居開始から1年ほど経っていても入居率が50%を切っている施設は、経営状況があまり良くない可能性があるので、判断が必要です。 緊急時の対応 老人ホームに入居中の夜間の介護体制や、ご家族の容態が急変された時、地震や火災などの災害に見舞われた時、施設がどのような対応をしているのかも、確認しておきたいポイントです。 夜間の対応 多くの老人ホームでは日中は安心の介護体制が整っているもの。しかし、夜間はスタッフの人数が、日中よりも少なくなることは理解しておきましょう。 施設の設備や規模やスタッフの配置人数によっても変わりますが、夜間の定期的な巡回が入居者それぞれの症状にあった確認方法で行われているかがわかると安心です。 また、夜間に本人の容体が急変した時などは、どのような対応をしてもらえるのかを事前に確認しておくことも大切です。 体調急変時の対応 老人ホームには、看護師の夜間常駐は義務付けられていません。そのため、特に持病のある方、体調に不安のある方の場合は、医療機関が運営する老人ホームを選ぶと安心です。 医師や看護師との連携がとれるため、なにか異変があった時などに医師のサポートをいち早く受けることができます。 また訪問看護を行っている医療機関であれば、24時間体制の訪問看護ステーションと契約できるので、容体の急変などがあっても、すみやかな対応が期待できます。 災害時の対応 老人ホームでの、地震や火災など災害時の対応も重要です。 緊急事態が発生した時のすみやかな119番通報など、スタッフに対する指導や訓練が日常的に行われているのか、消防署員の指導のもと避難訓練が定期的に行われているのかも、チェックしておきたいポイントです。 また、緊急事態の際の入居者の避難に適している構造であるか、老人ホームの建物や設備についても必ず確かめておきましょう。 高級老人ホームは良い老人ホームなのか? 老人ホームにかかる費用は、施設によって大きく違います。家賃設定や提供されるサービスの内容にもよりますが、もっとも大きく異なるのは、運営会社の違いによるものです。 比較的費用の安い老人ホームは、NPO法人に運営されているものが多く、補助金などの優遇措置を受けることができます。利用料の支払いも、月額定額制をとっている施設が多くあります。 一方で利用料の高い高級老人ホームでは、ほかと比べて施設や設備が充実しています。最新型の介護器具や娯楽設備などを完備することによって、入居者が充実した毎日をおくるためのサポートをしています。 良い老人ホームを探すためには優先順位が重要 良い老人ホームの見分け方を説明してきました。すべてのポイントに満足できる老人ホームを探すことは、難しいかもしれません。 大切なのは、なにを重視して老人ホームを選ぶのかということです。それぞれの希望条件やポイントに優先順位をつけて考えてみることをおすすめします。そうすることで最優先にすべきポイントやゆずれないポイント、妥協できるポイントが見えてくるはず。 最善の老人ホームに入居できるよう、事前に家族みんなで話し合いをしておくことが大切です。 [post_banner] 良い老人ホームに関するよくある質問 良い老人ホームとはどんな所ですか? 良い老人ホームとは入居者と介護スタッフの関係性が良く、施設の雰囲気や家族も含め人と人との交流を大切にしている施設を指します。 また、スタッフの定着率や入居率を見ることで良い老人ホームかどうかを判断することもできます。スタッフの状況は『重要事項説明書』で確認することができるので確認しましょう。 良い老人ホームはイベントが多いですか? 良い老人ホームではイベントやレクリエーションに力を入れていることが多いです。年中行事はもちろんのこと、さまざまなレクリエーションが用意され入居者を日々楽しませてくれます。またサークル活動をおこなっている施設もあり、入居前におこなっていた趣味を継続することもできます。 高級老人ホームは良い老人ホームですか? 高級老人ホームは提供されるサービスや共用設備などが充実しており、質の高い生活を送ることができます。ただし、入居者によっては高級老人ホームが必ずしも良い老人ホームであるとは限りません。見学や体験入居などを通して最適な老人ホームを探しましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "良い老人ホームとはどんな所ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "良い老人ホームとは入居者と介護スタッフの関係性が良く、施設の雰囲気や家族も含め人と人との交流を大切にしている施設を指します。また、スタッフの定着率や入居率を見ることで良い老人ホームかどうかを判断することもできます。スタッフの状況は『重要事項説明書』で確認することができるので確認しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "良い老人ホームはイベントが多いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "良い老人ホームではイベントやレクリエーションに力を入れていることが多いです。年中行事はもちろんのこと、さまざまなレクリエーションが用意され入居者を日々楽しませてくれます。またサークル活動をおこなっている施設もあり、入居前におこなっていた趣味を継続することもできます。" } },{ "@type": "Question", "name": "高級老人ホームは良い老人ホームですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "高級老人ホームは提供されるサービスや共用設備などが充実しており、質の高い生活を送ることができます。ただし、入居者によっては高級老人ホームが必ずしも良い老人ホームであるとは限りません。見学や体験入居などを通して最適な老人ホームを探しましょう。" } }] }

老人ホーム入居までの流れを解説|基本の7ステップ

老人ホーム入居までの流れを解説|基本の7ステップ

老人ホームを探しはじめて入居が決まるまでは、だいたい1ヵ月くらいは必要だと言われています。「けっこうかかるな…」と感じる方も多いかもしれませんが、いくつか重要な手続きが含まれるため、このくらいの期間は考慮しておく必要があります。 この記事では、老人ホーム入居までを7つのステップにわけて解説します。入居にあたって必要な書類やチェックしておくポイントについてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。 老人ホーム入居までの7つのステップ ①希望条件を決める 老人ホームを選ぶにあたり、自分が希望する条件を洗い出しましょう。 費用・予算 まず第一の条件は予算でしょう。老人ホームに入居するにあたって経済的な計画は非常に重要です。有料老人ホームの場合、施設によって費用が違います。支払い可能な予算を決め、入居一時金、月額利用料がその範囲内に収まるように注意します。 料金によって居室の広さも変わってきます。「最低これくらいの広さが欲しい」という条件を入居費用を見比べて、だいたいの予算を算出してください。 施設へのアクセス 自宅や家族が住んでいる場所との距離もポイントになります。面会に訪れる家族の負担をなるべく軽減するためにも、通いやすい立地にあることは重要です。 また老人ホームには長期間入居することになるので、周囲の住環境や治安についても調べておくと良いでしょう。 イベント・レクリエーションなど 施設によってレクリエーションの頻度や屋外活動の有無、入浴の頻度などが異なります。生活を営む上で、自分なりに重視するポイントをまとめ、希望条件を決定しておきましょう。 ②老人ホームの情報を収集する 老人ホームの情報収集はインターネットで行うのが便利です。希望条件を絞り込んだ上で老人ホームを探すことができます。 希望の条件にあう老人ホームを見つけたら、詳しい資料を取り寄せます。資料請求は電話やメール、ホームページからもすることができます。資料請求は無料で何件でもすることができるので、予算や立地などの希望条件にあった施設をたくさん取り寄せておきましょう。 資料やパンフレットを比較して、入居したい老人ホームが見つかったら、次は施設見学や体験入居という流れになります。 [staff_banner] ③老人ホームを見学する 資料だけでは、実際の雰囲気やスタッフの様子まではわかりません。気に入った施設をいくつかしぼりこんだら、施設見学を申し込みましょう。 見学できる時間帯や内容については施設ごとに異なります。また食事の試食ができたり、入居者とお話をする時間などがあれば入居の決め手になるかもしれません。 見学時はメモやノートを持参して、確認したい点はしっかり聞くことが大切です。施設内の撮影は職員に許可をとってからにしましょう。自分だけでは気づかないこともありますので、家族も一緒に見学することをおすすめします。 施設の入居状況によりますが、一般的には見学から入居まで1~2ヵ月くらいはかかります。申し込んですぐに入居がきまるわけではありません。 ④仮申し込みをする 見学が終了して、気に入ればその場ですぐ仮申し込みの受付を行います。仮申し込みなので正式な入居決定ではなく、あくまで仮押さえの状態です。 仮申し込み期間は一般的に1ヵ月程度なので、その間に必要書類をそろえたり、資金的な手続きを行います。 ⑤各種の書類を提出する 仮申し込みを済ませたら、本契約にむけて必要書類を準備しましょう。老人ホームに入居するためには、診療情報提供書や健康診断書の提出が必要です。 診療情報提供書とは一般的に「紹介状」とよばれるもので、かかりつけ医がほかの大学病院を紹介するときなどに書いてもらうものと同じです。入居者の現在の症状や傷病名などが書かれています。 健康診断書は一般的に老人ホーム側が書面を準備して、入居者のかかりつけ医に記載を依頼するものです。有効期間は3ヵ月なので、期限が過ぎてしまったものは受け付けてもらえません。 診断情報提供書と健康診断書はいずれも医師に依頼するものなので、有料です。また検査が必要な項目もあるので、取得するまでにだいたい3週間程度かかることも覚えておいて、スケジュールには余裕をもって動くようにしましょう。 ⑥本人との面談を行う 最後は本人との面談です。面談ではおもに施設側が入居希望者の健康状態を確認するために行います。本人が気になる点を直接、施設の担当者に確認することもできます。 要介護認定を受けた方であれば、ケアマネジャーの同席も可能。本人が施設に行くことができない場合は、入居希望者がいる場所で面談をするといった対応もしてくれます。 入居する側も迎え入れる側も、どちらにとっても面談の場でしっかりと意識合わせをしておくことが大切です。 ⑦契約・入居 書類の提出と面談が終了後、施設側の入居審査があります。入居希望者の健康状態や経済状態を確認して問題がなければ本契約、そして入居という流れになります。 契約時は入居契約書の取り交わしや重要事項説明書や管理規定についての口頭の説明が行われます。文章は文字が小さく、あらためて自分で読み返す時間もないので、契約時にしっかりと聞いて、大切なことはノートにメモをとっておくと良いでしょう。 契約が締結されたら、いよいよ入居です。老人ホームに持ち込む家具や身の回りの品の準備をはじめましょう。 重要事項説明書のチェックポイント 老人ホームの契約時には契約書とは別に重要事項説明書の内容を確認しておきましょう。重要事項説明書には老人ホームのサービス内容やその他条件について詳細な記載があります。 重要事項説明書は各施設や自治体のホームページからダウンロードできます。どのような点を確認するべきか見ていきましょう。 「事業主体・施設概要」のチェックポイント 「事業主体・施設概要」はおもに老人ホームを運営する事業者に関する項目です。事業者がどれくらいのサービス規模なのかも知ることができます。事業主体の信頼性をしっかり確認することで、入居してからのトラブルの防止にもつながります。 入居しようとしている施設の類型も記載されているので、提供されるサービス内容もだいたいの予想をつけることができます。 「従業員に関する事項」のチェックポイント 重要事項説明書には従業員に関する事項もあります。実際に勤務するスタッフの経験年数や人数によって、施設がどれくらいのサポート体制をつくっているのか推測することができます。 長く勤務する経験豊富なスタッフが多くいると、雰囲気の良い施設である可能性が高いでしょう。また夜勤を行う職員の人数から夜間の介護体制もわかります。従業員に関する事項も良く読んでおきましょう。 「サービスの内容」のチェックポイント 老人ホームで提供しているサービス内容について詳細な記載があります。チェックしたい項目は下記の通りです。 医療機関との連携体制 サービス内容の項目にかかりつけ医療機関と診療科目の記載があります。ここを確認すると入居者が日常的に診てもらえる科目がわかります。歯科口腔外科や眼科、整形外科などがあると安心です。 居室の住み替え 居室の住み替えに関する事項もチェックポイントです。住み替えが発生したときにどのような費用負担になるのか、仕様変更があるのかは確認しておきましょう。 契約解除 契約解除における予告期間は約3ヵ月程度が一般的です。 入居者の状況 現時点の入居者の年齢や要介護度や男女比について。入居する前に知っておくとよいでしょう。 賠償すべき事故がおきたときの賠償責任 施設内でなにか事故がおきたときのために損害賠償責任保険に加入しているかしていないかがわかります。特に万が一のトラブルや契約解除、賠償責任についても事前に確認しておくと安心です。 「利用料」のチェックポイント 利用料についてチェックしておくポイントは、入居一時金の償却についての項目です。入居一時金は一定期間で償却され、償却率や償却年月日は「利用料」に記載されています。 償却期間は各老人ホームが1年から15年の間で自由に定めることができます。償却期間が長いほど、途中で退去したとき返還金は多く戻ってきます。 同じく「利用料」の項目には3ヵ月以内に施設を退去した場合に入居一時金の返金があるかないかについても記載があります。 また、月額費用の内訳についても知ることができます。水道光熱費や管理人は別に請求されることもあります。利用料の内訳は確認しておきましょう。 重要事項説明書の詳しい見方については、こちらでご確認ください。 入居までの流れに関するよくある質問 施設の見学はいつすれば良いでしょうか? 老人ホームを見学する前段階として情報収集をする必要があります。希望条件を絞り込んだ上で詳しい資料を取り寄せ、その中から気に入った施設をいくつかピックアップし見学するといった流れが一般的です。 まずは資料を取り寄せ、対象施設を絞り込みましょう。 面談では何が聞かれますか? 面談では主に施設側が入居希望者の健康状態や入居後の希望について最終確認をおこないます。基本的に施設長やケアマネジャーと面談をおこなうことが多いので、不安に思っていることなどを遠慮なく伝えましょう。 申し込みから入居までにかかる期間はどのくらいですか? 申し込みから入居までにかかる期間は、一般的に書類の準備や入居の審査などが必要となるため約1カ月程度が最短です。事前に入居に必要な書類を揃えておくことで早めの入居が可能となる場合もあるので、見学の際は施設側にどんな書類が必要なのかを聞きましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "施設の見学はいつすれば良いでしょうか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "老人ホームを見学する前段階として情報収集をする必要があります。希望条件を絞り込んだ上で詳しい資料を取り寄せ、その中から気に入った施設をいくつかピックアップし見学するといった流れが一般的です。まずは資料を取り寄せ対象施設を絞り込みましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "面談では何が聞かれますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "面談では主に施設側が入居希望者の健康状態や入居後の希望について最終確認をおこないます。基本的に施設長やケアマネジャーと面談をおこなうことが多いので、不安に思っていることなどを遠慮なく伝えましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "申し込みから入居までにかかる期間はどのくらいですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "申し込みから入居までにかかる期間は、一般的に書類の準備や入居の審査などが必要となるため約1カ月程度が最短です。事前に入居に必要な書類を揃えておくことで早めの入居が可能となる場合もあるので、見学の際は施設側にどんな書類が必要なのかを聞きましょう。" } }] }

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