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【認知症の周辺症状】BPSDとは?主な症状と対応方法、治療法まで解説

2021年12月22日2022年11月1日認知症の症状

認知症の症状のひとつである行動・心理症状(BPSD)。この行動・心理症状(BPSD)とは具体的にはどのような症状なのでしょうか。またこの行動・心理症状(BPSD)のそれぞれの対応策や注意するべきポイントについて解説します。

この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. 行動・心理症状(BPSD)とは
  • 2. 行動・心理症状(BPSD)と対応方法
  • 3. 行動・心理症状(BPSD)の治療
  • 4. 認知症ケアで意識する4つのこと
  • 5. 認知症介護を続けるために
  • 6. 認知症の周辺症状に関するよくある質問

行動・心理症状(BPSD)とは

「行動・心理症状(BPSD)」とは、認知症において“周辺症状”と呼ばれる症状を指します。そもそも認知症には、「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の2種類の症状があります。

「中核症状」は脳の障害によって引き起こされる直接的な症状で、過去に体験した出来事を忘れる“記憶障害”や、日付や人物がわからなくなる“見当識障害”などが当てはまります。

一方で「行動・心理症状(BPSD)」(以下、BPSD)は、中核障害と本人の身体や心理的状態、環境などが相互作用して引き起こされる二時的な症状のことです。うつ状態や妄想がひどくなる“精神症状”と、「怒りっぽくなる」「徘徊する」などの“行動症状”の大きく2つがあります。

症状は個人差がある

BPSDは、中核障害と身体要因・心理要因・環境要因が相互作用することで発生するので、症状には個人差があります。

同じ中核障害であっても、本人がどれだけ動けるか、心理的にどのような状態か、どんな環境で暮らしているかで症状が大きく変わってくるのです。

また、介護者の心的・身体的疲労につながりやすいのもBPSDの大きな特徴。「怒りっぽくなって暴言を浴びせられる」「徘徊する度に外に探し回る」「トイレの失敗の後処理」など、介護者への負担が大きくなる傾向にあります。

介護者への負担が大きくなればなるほど、適切なケアが難しくなり、BPSDがさらに悪化するという悪循環につながることもあります。

逆を言えば、BPSDが現れたときに「なぜこの症状が出ているのか?」と症状の状態と原因を理解した上で、適切なケアをおこなうことができれば、症状を緩和させることが期待できるのです。

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行動・心理症状(BPSD)と対応方法

BPSDでは、主に以下のような症状があらわれます。

  • 暴言・暴力
  • 介護拒否・服薬拒否
  • 徘徊
  • 妄想
  • 抑うつ・不安
  • 無気力(アパシー)
  • 性的異常行動
  • 幻覚
  • 帰宅願望
  • 夜間せん妄
  • 不潔行為(弄便)
  • トイレの失敗(失禁)
  • 食事をとらない
  • 食べ物ではないものを食べる(異食)

以下でそれぞれの原因を探るとともに、実際に症状としてあらわれた際の対応に関して見ていきましょう。

暴言・暴力

認知症の行動・心理症状(BPSD)では暴言や暴力が症状としてあらわれる

感情のコントロールを司る脳の前頭葉がダメージを受けたり萎縮することで、感情の自制が難しくなります。その結果、些細なことで興奮する・怒りっぽくなる、家族や介護者に対して暴言を吐く、暴力を振るう、というBPSDにつながります。

暴言・暴力といったマイナスの言動は、中核障害に対する不安や恐れなどの気持ちが強くなったときや、自分の尊厳を傷つけられたと感じたときに、症状がより強く出る傾向にあります。

暴言・暴力の対応方法 怒っている時や暴言が止まらなくなった時は、本人が落ち着くまで、介護者が話をじっくりと話を聞いてあげましょう。介護者も感情的になってしまうと事態が悪化してしまいます。

「自分の話を聞いてくれている」と本人が感じることができれば、感情が収まることもあります。また、何に対して怒っているのかを理解できれば、暴言や暴力に致る前に感情的になるのを防げるかもしれません。

ただし、暴言に耐えられなくなったり、暴力を振るわれそうになったら、一旦距離をおきましょう。介護者自身の心身の安全を確保しつつ、時間をおくことで、本人が落ち着いて話しやすくなることもあります。

また、暴言や暴力は薬物療法によって症状が沈静化することケースも。症状があまりにひどい場合は、主治医や専門医に相談してみましょう。
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介護拒否・服薬拒否

認知症に介護はつきものですが、本人が介護を拒んだり(介護拒否)、薬を飲むのを嫌がる(服薬拒否)のは珍しいことではありません。

介護されなければいけない情けなさや申し訳なさ、自分の好みやタイミングとは違った方法の介護への不満、体の不調をうまく伝えられないもどかしさなど、心理的な要因が大きく影響しています。

拒否している状態で強引に介護してしまうと、介護が不快なものとして記憶されてしまい、さらなる介護拒否につながることもあります。

介護拒否・服薬拒否の対応方法 まずはなぜ拒否しているのかを探ってみましょう。

例えば、着替えや入浴を拒否するのは裸を見られるのが恥ずかしいからかも。また、食事や服薬を嫌がるのは、必要性を理解できていないのかもしれません。

原因がわかったら、心理的負担を和らげる声掛けをしたり、本人の好きな方法やタイミングで介護をおこなうなど、やり方を変えてみましょう。本人が介護に前向きになれる環境を整えることで、介護がスムーズにおこなえます。
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徘徊

徘徊は事故や事件に巻き込まれる恐れがあるため、介護者にとって特に心配な症状です。

場所の見当識障害が進むにつれて徘徊症状が現れるようになり、外出先で道に迷うほか、見慣れているはずの自宅や施設などを知らない場所と感じて外に出てしまう場合もあります。

また、引っ越しなどによる環境変化のストレスや、今いる場所に安心感を抱けないなども徘徊の原因になります。

徘徊の対応方法 徊の予防には、落ち着ける環境づくりが大切です。

本人が暮らしていた部屋で介護をおこなう、引っ越しした場合には慣れ親しんだ家具や小物を充実させるなどして、本人が安心できる環境を整えてあげましょう。

また、万が一徘徊が起こった場合に備えて、服や靴、杖など身に付けるものに連絡先と氏名を記名しておくのも重要。徘徊が定期的にある場合は、ベットから立ち上がったり、規定範囲から出た際に通知してくれる徘徊センサーを利用する方法もあります。
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妄想

妄想とは、現実にはあり得ないようなことをほかの人が訂正できないほどに思い込む症状で、認知症初期からしばしばみられます。これらの妄想は、認知症による不安や焦りが要因となるようです。

代表的な症状に、周囲の人にものやお金を盗まれたと主張する「もの盗られ妄想」や、いじめられたと主張する「被害妄想」、配偶者が浮気しているといった「嫉妬妄想」などがあります。

妄想の対応方法 妄想的なBPSDが起こった際は、本人の話にできるだけ耳を傾けましょう。

特に被害的な妄想は中核障害による不安や焦りといった心理的要因によって引き起こされることが多いので、話を聞いてくれる人がいるというだけで、不安が和らぐことがあります。

しかし、妄想内容や程度によっては介護者への負担が大きくなるケースもあります。介護者が冷静に対処するのが難しくない場合は、デイサービス・ショートステイなどの介護保険サービスや施設入居など、本人と介護者にとって良い環境に変えていきましょう。
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抑うつ・不安

中核症状によって出来ないことが増えたり、介護中に自尊心を傷つけられたと感じるなど、日常生活での出来事が原因で、気分が落ち込む、不安感が強くなる、抑うつ状態に陥るといったBPSDが起こることがあります。

抑うつ状態というと、一般的には悲観的な気持ちになるイメージが強いですが、認知症の抑うつ状態ではあらゆることに“無関心”な状態になる傾向が強いです。

抑うつ・不安の対応方法 認知症における抑うつや不安は、心理的な背景が強く影響しています。そのため、ストレスの原因を見つけて軽減することが重要です。

本人が不安に感じていることに寄り添うことはもちろん、普段生活している場所を居心地良くするなど、安心できる環境を整えるのも方法のひとつ。

また、認知症における抑うつ状態は無関心の傾向があるので、話しかけても反応が薄いことがあります。感情表現が難しくなっている状態なので、「認知症の症状の1つなんだ」と理解して、介護者が割り切ることも大切です。

無気力(アパシー)

無気力(アパシー)とは、自分から何かをしたいという自発性や意欲が著しく低下した状態のこと。名前のとおり、無気力で何に対してもやる気が起きない状態を指します。

例えば、歯磨きや着替え、入浴など普段の生活で何気なくおこなっていることを面倒くさがるようになる、外出が減って家にこもりがちになる、といったケースとして現れます。

暴力や徘徊などの目に見える症状とは違って、介護をしていても変化に気づきにくいので、進行を見逃しやすいBPSDでもあります。

無気力(アパシー)の対応方法 無気力(アパシー)が見られる時は、規則正しい生活で普段から“〜したい”という意欲を刺激すると同時に、定期的に外出する機会を設けて気分転換を図りましょう。

また、無気力(アパシー)は認知症治療薬による投薬効果が認められています。ただし、人や状態によっては副作用が強く出る恐れもあるので、必ず主治医か専門医に相談しましょう。

性的異常行動

認知症のBPSDのひとつに、「卑猥なことを口にする」「他人に身体を触る」「性的行為を要求する」などの性的異常行動があります。

性的異常行動は、身体的な欲求が原因ではなく、認知症による不安感を拭うためであったり、必要とされたい・愛されたいといった心理的な欲求が原因と考えられます。

性的異常行動の対応方法 性的異常行動は介護者にとって心理的負担の大きいBPSDです。性的異常行動が起こると、反射的に強く反応したり、本人を否定してしまいそうになりますが、ほかのことに気を向けさせるなど、なるべく冷静に対処しましょう。

また、普段から手を握ったり、軽いスキンシップを取るのも有効な方法。精神的安心感が得られることで、性的異常行動に繋がりにくくなります。

幻覚

BPSDにおける幻覚とは、実際には存在しないものをまるで存在するかのように感じる症状のこと。本人は現実と感じるので、周囲からの理解が得にくい症状です。

ひと口に幻覚と言っても、見えないもが見える“幻視”、聞こえないものが聞こえる“幻聴”、体に虫がついている・不調がないのに体が痛いと感じる“体感幻覚”など、さまざまな種類があります。

中でも幻視はレビー小体型認知症、幻聴はアルツハイマー型認知症に多くみられます。

幻覚の対応方法 幻覚の症状があらわれたときは、否定しないことが大切。幻視や幻聴とはいっても、本人にとっては現実で起きていることと変わりありません。「そんなものいないよ」と否定されると、不安感が強くなったり、孤独感を感じて、症状がさらに悪化する恐れがあります。

例えば、「虫がいる」という幻覚には虫を追い払う動作をするなど、幻覚内容に対処する姿勢を見せると安心しやすくなります。その上で、本人の好きなものの話題に変えるなど、気分転換の機会をつくると症状が出にくくなります。

帰宅願望

帰宅願望とは、特定の土地や家に帰りたいと強く主張すること、また実際に帰ろうとする行動をとるBPSDです。

現状の環境に慣れていない、居心地が悪い、自分の役割がないなど、不安な状態から離れたいという心理的ストレスが原因で、住み慣れた家や家族のもとに帰りたいという願望につながります。

帰宅願望自体は、至って普通の願望です。しかし帰宅願望が強くなると、“徘徊”や夕方に多く発症する“夕暮れ症候群”など、介護者への負担が大きくなることがあります。

帰宅願望の対応方法 帰宅願望は現状に対する不安・不満が症状として表出していることが多いので、本人の話に耳を傾け、なぜ帰宅したいのかを探ってみましょう。その上で、本人が安心してくつろげる環境を整えるのが大切です。

知症初期であれば、現状をじっくりと説明することで本人が納得してくれることもあります。反対に認知症が進行が進むといくら説明しても理解を得るのが難しいので、リラックスできるような声掛けをしたり、趣味や役割を充実させて何もない時間を減らす環境を作ってみましょう。

夜間せん妄

せん妄とは、妄想、興奮、幻覚、失見当識、(現在の日付や時間、自分がどこにいるかなどの状況を把握できていない状態)など、意識障害を起こしている状態のこと。せん妄が夕方から夜間にかけて起こることを“夜間せん妄”と呼びます。

夜間せん妄の対応方法 せん妄自体はいつでも起こりうる症状ですが、夜間に発症しやすいのには理由があります。夜間は周辺が暗くなり自分が置かれている状況や環境を把握することが難しくなって、その時感じた不安や恐怖が、せん妄につながりやすくなるのです。

夜間せん妄が起こった時は、部屋や廊下を明るくする、介護者がそばで手をさする、じっくりと話を聞くなど、本人が安心できる環境を整えてあげましょう。

過度な興奮や幻覚が起こっている際には、本人の言っていることを否定しないことが大切。ほかのことに注意を向けさせるか、落ち着くまで様子を見ましょう。

不潔行為(弄便)

便器の中に手を入れたり、トイレ以外の場所で失禁してしまうのは“不潔行為”と呼ばれるBPSD。その中でも、自分の排泄物を手で触ったり、衣服や壁にすりつけてしまう弄便は、介護者への負担が大きい症状です。

弄便の多くは、排泄物をしたことによる違和感やオムツの不快感が原因と考えられています。

オムツが不快だから中の排泄物を取りのぞこうとして手に便がついてしまう、手についた便をどうしたら良いかわからなくて服や壁にすりつける。本人にその気はなくても結果として弄便になってしまうことが多いようです。

不潔行為(弄便)の対応方法 排泄による不快感を減らすことで、不潔行為を防ぐことができます。早めの声掛けでトイレに誘導する、オムツに排泄した場合はすぐに新しいオムツに取りかえるなど、不快に感じる時間を減らしてあげましょう。

万が一の弄便したときのために、壁や床を防水シートや汚れてもいいタオルで保護しておけば、介護者の負担も減ります。

また、不潔行為を叱ったり起こるのは禁物。本人は不潔であるという自覚がなく、怒られたことへの怒りや不安だけが残ってしまい、排泄を隠そうとさらなら不潔行為につながることがあります。

トイレの失敗(失禁)

認知症が進行すると、トイレの場所がわからなくなったり、尿意や便意自体を認識できずに、トイレ以外の場所で失禁や排泄してしまうことがあります。

また、トイレの失敗は介護者にとって精神的・肉体的に負担の大きい症状です。そのため、介護者が思わず本人にきつく当たってしまうこともありますが、自尊心を傷つけられたことで汚れた下着を隠すなど、違ったトラブルに発展することもあります。

トイレの失敗(失禁)の対応方法 トイレの失敗を見つけた時は、叱ったり責めたり怒らないことが重要。本人の自尊心を傷つけずに普通に接することで、トイレへの不安感や恐怖心を残さないようにします。

万が一の弄便したときのために、壁や床を防水シートや汚れてもいいタオルで保護しておけば、介護者の負担も減ります。

その上で、トイレの失敗の原因を探りましょう。トイレの場所がわからない場合は動線を分かりやすくする、トイレに行くのが億劫になっている場合はポータブルトイレを設置するなど、本人に合ったトイレ対策が有効です。

食べ物ではない物を食べる(異食)

食べ物ではないものを食べようとする“異食”は、認知症でよく見られるBPSDです。中核障害によって食べ物とそうでない食べ物の区別がつきにくくなったり、脳機能の低下で満腹度が得にくくなると異食がさらに進行します。

異食の対応方法 異食を防ぐために、食べ物だと勘違いしそうなものや小さなものは本人のまわりに置かないようにしましょう。

食事は決まった場所や食器でとるなど、食事の時間とそれ以外の時間にメリハリをつけることで、異食を防ぐこともできます。空腹感を感じやすくなっている場合には、食事やおやつを小分けにするのもポイント。

万が一異食をしてしまった場合は、介護者が取りだそうとするのではなく、「こっちの方がおいしそうですよ」など、なるべく自分から吐きだせるのが大切。介護者が口の中に無理矢理手を入れると、暴れたり指ごと噛まれる可能性もあります。
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食事をとらない

認知症の人が食事をとらないのにはいくつかの原因が考えられます。

まず1つ目は、食べ物を食べ物と認識できていない場合です。認知機能が低下して目の前にあるものが何かわからなくなる“失認”の影響で、食べ物を前にしても食べ物と認識することができません。

2つ目は、食べ方がわからない場合。認知機能が低下して、箸の使い方がわからない、どこから食べていいかわからないなどは、“失行”症状の影響です。

3つ目は嚥下機能の低下や、歯の痛みなど身体的トラブルがある場合。食べ物を飲みこむのが難しくなったり、入れ歯の違和感や歯の痛みなど、食事そのものに対する拒否感が原因です。

ほかにも、落ち着いて食事ができない環境や、意欲が著しく低下する“無気力(アパシー)”の影響など、認知症の進行度や環境によって、原因は異なります。

食事をとらないときの対応方法 食事をとらないというひとつの行動をとってみても、その原因はさまざまです。なぜ食事をとらないかの原因を探って、その原因を解決できる対策をとりましょう。

例えば、失認や失行が原因なら「おいしいごはんですね」や「私が食べるのを真似て食べてみましょうね」と声を掛けたり、食事以外が気になっている場合はテレビの音量や明るさを調整するなど、食事に集中できる環境を整えてあげましょう。

行動・心理症状(BPSD)の治療

現在の医学では、認知症を完治することは不可能です。認知症の治療は病気の進行を遅らせて、少しでも症状をやわらげることを目的としています。

認知症の治療は薬を使っておこなう薬物療法と、薬を使わない非薬物療法があります。それぞれの内容を見ていきましょう。

薬物療法

BPSDの処方薬は睡眠導入剤や向精神薬、抗不安薬といった精神を安定させるものが中心です。ただし、これらの薬は副作用があったり、その人に適合しないと症状を悪化させてしまうケースもあるので注意が必要です。

非薬物療法

非薬物療法は薬を使わずにおこなわれる認知症の治療法です。

その人が好きだった音楽を聞かせたり(音楽療法)、昔の思い出話を話したりすることで脳を活性化させたり(回想法)。脳にほど良い刺激を与え続けることで認知症の進行を遅らせることができます。

身体を動かすことも、脳に良い刺激を与えることがわかっています。適度な距離の散歩や体操、ストレッチも非薬物療法のひとつです。

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認知症ケアで意識する4つのこと

  1. 気持ちを理解する
  2. 信頼関係を築く
  3. ペースを合わせる
  4. 環境の変化は最小限に抑える

1.気持ちを理解する

認知症はすべてが同時にわからなくなるわけではありません。認知症の進行具合にもよりますが、自分がどこいるか、目の前のものが何なのかがわからなくなっても、わからないことへの恐怖や、今までできていたことができなくなったことの不安は、認知症を発症した本人が最も強く感じています。

そんな感情を持ちながら介護を受けると、「家族の手を煩わせるのは申し訳ない」「自分は何の役にも立てない」というさらなる不安や恐怖につながり、BPSDを助長させることになります。

同じ状況ならどう感じるか、どんな気持ちになるか、認知症を発症した本人の気持ちに寄り添ってコミュニケーションをとってみましょう。

2.信頼関係を築く

普段接するときはもちろん、介護をする・される上で信頼関係を築くことは重要ですが、そう簡単に築けるものではありません。

特に家族の場合だと、失敗したときにそれまでと同じように叱責してしまうこともありますが、認知症を発症しても羞恥心やプライドは残っています。怒られたり無視されることでストレスが溜まり、BPSDが悪化することもあります。

失敗しても否定したり叱ったりせず、不安になるような話し方や行動は極力避けましょう。その上で、本人が心からくつろげる環境を整えたり、喜びや安心につながるコミュニケーションをとるなど、焦らずゆっくり信頼関係を築きましょう。

3.ペースを合わせる

認知症を発症すると、中核障害の影響でさまざまなことが出来なくなったり、動作が遅くなったりします。行動が遅いと「私がやった方が早い」と手を出してしまいがちですが、本人にも自尊心やプライドがあります。

自分でできることは自分でやってもらう、本人のやる気や動作に合わせて行動するなど、なるべく本人のペースに合わせましょう。

また、認知症の症状によっては出来事自体を忘れてしまうことがあります。そんなときは問い詰めたり、無理に思いださせる必要はありません。深く追求せずに話を合わせるのも大切です。

4.環境の変化は最小限に抑える

認知症にとって環境の変化は、BPSDを悪化させる大きな要因です。

認知症を発症した方は環境の変化に非常に敏感なので、周囲に何らかの変化があると、それだけで大きなストレスを感じます。そして、ストレスや不安といったマイナスの感情は、BPSDを悪化させる原因のひとつです。

そのため、習慣や日課の変更、部屋の模様替えなどはできるだけ避けましょう。引っ越しや入居などでやむを得ず環境が変わる場合は、使い慣れた小物や家具を使って安心できる環境を整えてあげるのが大切です。

認知症介護を続けるために

認知症は完治することがなく、長期戦のリスクも高い症状。同時に介護者にとっては、非常に負担が大きく、ストレスがたまりやすい症状でもあります。認知症介護にめぐり、痛ましい事件が起きるのも珍しくありません。

介護される側・する側どちらにとっても良い介護を続けるために、5つの心得を大切にしてくださいね。

自分も大切にする

愛する家族が認知症を発症することは、とてもショックなことです。家族が変わっていく姿を見ることは辛いですし、ストレスを感じてしまいます。

介護をするときに重要なのは、必要以上に頑張りすぎたりせずに、自分自身の健康や時間も大切にすることです。

溜め込まない

認知症の家族を介護する中で、不満や悲しみは生まれてきます。その気持ちをずっと自分だけでしまっておくと、いつか爆発してしまいます。

負の感情は溜め込まないことが一番です。時々は友人に愚痴をいったり、家族につらいと本音をこぼしたり、カラオケで発散させたり。気持ちを切り替えながらやっていきましょう。

比較しない

誰かと比べるというのは、どうしてもマイナスの感情を生み出しやすくなります。特に認知症は、人によって症状の重さや症状のあらわれ方は違います。ほかの認知症の人と比べてどうということは考えても仕方ありません。誰かと比較して、悲しい気分になるのはやめましょう。

まわりにも頼る

介護をしているときは大変すぎて、自分一人に抱えてしまいがちです。しかし、介護を一人でするのは不可能です。周りの人や外部のサービスを上手に利用して、まわりに頼りながらやっていきましょう。

「今」を大切に

介護は大変なので、どうしても介護に手いっぱいでまわりを見たり、今の時間を楽しむ余裕はなくなります。しかし介護は永遠に続くわけではありません。長い目で介護についてとらえて、なるべく「今」を大切に過ごしましょう。

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認知症の周辺症状に関するよくある質問

認知症の周辺症状とは何ですか?

認知症の周辺症状は行動・心理症状(BPSD)とも呼ばれます。主にうつ状態や妄想が酷くなる精神症状と、怒りっぽくなる、徘徊するなどの行動症状が挙げられます。

認知症の周辺症状はいつ頃出ますか?

抑うつや不安感などは比較的初期に症状が見られ、暴言・暴力や徘徊などは中期に見られる傾向にあります。また後期には、異食や無気力などが目立ち始めます。

認知症の人はみんな同じような周辺症状が出ますか?

周辺症状は、中核障害と身体要因・心理要因・環境要因が相互作用することで発生するので、症状には個人差があります。症状に関しては、本人がどれだけ動けるか、心理的にどのような状態か、どんな環境で暮らしているかで大きく変わってきます。

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この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

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認知症の症状とは?中核症状と周辺症状を解説

認知症の症状とは?中核症状と周辺症状を解説

認知症を早期に発見するためには、どのような症状が現れるか知っておくことが大切です。 この記事では、認知症の中核症状と周辺症状について解説するとともに、認知症のサインとなる症状を紹介。予防や早期発見についても説明します。 「症状も出てないし、まだ大丈夫」なんて思っていたら手遅れになることもあるくらいです。きちんと理解して、予防と早期発見に気をつけてくださいね! 認知症の症状は2種類 認知症の症状を大きく分けると、脳の障害により直接引き起こされる「中核症状」と、中核症状に環境や人間関係、性格などが関係して発生する「周辺症状」があります。 中核症状は「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」など、認知機能に障害が現れます。一方、周辺症状は行動や心理症状に関わる症状で、抑うつや徘徊、暴力、介護拒否などの多様な症状が見られます。 まずは、中核症状ではどのような症状が現れるか解説します。 中核症状 中核症状とは認知症になると明確に症状としてあらわれるもので、以下のような障害が出ます。 記憶障害見当識障害実行機能障害失行失語失認理解・判断力の低下 症状としてはっきりしているので、中核症状の内容を知っていれば「認知症かも?」と早めに気づいて、早めに治療することができます。 記憶障害 記憶障害はその名の通り、「ものを覚える」ことができなくなる障害のことです。「もの忘れ」とも似ていますが、食べた料理を忘れることがもの忘れなら、食べたこと自体を覚えていないのが記憶障害の状態です。 見当識障害 見当識障害は、おもに時間と場所がわからなくなる状態のことです。 今が何月何年なのか、ここはどこなのかということがわからなくなります。季節感もなくなるので、冬なのに薄着をしたり、夏なのにコートを着ようとするといった症状が見られます。 実行機能障害 実行機能障害になると、食材を買い物して、料理を作るという物事の段取りがたてられなくなったり、なにかを計画することが難しくなります。いくつかの工程を経る動作に加えて、複数の動作を同時にこなすこともできません。 失行 それまで当たり前にできていたことができなくなることを、失行と呼びます。 テレビをつける、お風呂を沸かすといった日常の動作も理解できなくなります。自分で身体を動かすことはできますが、誰かの指示どおりに行動したり、お箸などの道具を使うことは難しいようです。 失認 失認は、脳の部位の中で頭頂葉、側頭葉、または後頭葉に損傷が起きたときに見られる症状です。 頭頂葉に障害がある場合は、例えばハサミをさわっても何か理解できなくなる一方で、目で見るとハサミだと理解できます。 後頭葉はその逆で、ハサミを見ても、ハサミだと認識することができません。側頭葉は音が聞こえているのに、その音が何の音か判断することができない状況です。 失語 失語とは、その名の通り言葉を失ってしまう障害です。言葉を司る脳の部位に損傷が起きることによって、文字を読んだり書いたり、言葉を話したり、理解することが困難になります。 同じ失語でも、脳のどの部位に損傷がでたかで、症状はさまざまです。また、原因が進行性の病気なのか、脳卒中などの一時的なものかによって、進行性にも違いがあります。 理解・判断力の低下 理解するまでに時間がかかったり、適切な判断が難しくなります。いつもとは違う出来事に対応できず、混乱することもあります。 また、落ち着いていれば適切な判断ができる方でも、急かされると理解・判断力が低下する傾向にあります。このため、乗り物の運転や道路の横断など、瞬時の理解や判断を求められる場面から対応が難しくなっていきます。 行動・心理症状(BPSD) 認知症の周辺症状である「行動・心理症状」は、「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」を略して「BPSD」という略語で呼ばれることもあります。 中核症状に生活環境や人間関係、本人の性格などが関係して現れることから症状は個人により大きな差があります。 行動・心理症状には、暴力や暴言、徘徊など介護者の心的・身体的疲労につながりやすい症状も多いため、原因や対処方法を知っておくことも大切です。具体的な障害は以下の通りです。 暴力・暴言介護拒否・服薬拒否徘徊妄想無気力・抑うつ・不安幻覚 それでは、主な行動・心理症状を見ていきましょう。 暴力・暴言 感情をコントロールする脳の前頭葉が萎縮したり脳が疲れやすくなることにより、認知症の初期の段階から感情を抑えるのは難しくなっていきます。このため納得できないことがあったり尊厳が傷つけられたと感じると、暴言を吐いたり暴力を振るってしまうことも。 このような状況で介護者も感情的になると状況は悪化してしまいます。少し時間を置くなどして落ち着いてから話を聞くようにしましょう。 介護拒否・服薬拒否 環境の変化に対する不安や意欲の低下のほか、薬を飲むことを理解できなくなったり、妄想などによっても介護や服薬を拒否することがあります。 無理に介護したり薬を飲ませたりすると嫌な印象を植え付けてしまい、より一層拒否する場合もあります。不安による拒否ならその原因を解消するなど、嫌がる理由を探りながら本人に合わせて介護するようにしましょう。 徘徊 徘徊は事故や事件に巻き込まれる恐れがあるため、介護者にとって特に心配な症状です。 場所の見当識障害が進むにつれて現れるようになり、外出先で道に迷うほか、見慣れているはずの自宅や施設などを知らない場所と感じて外に出てしまう場合もあります。 また、引っ越しなどによる環境変化のストレスや、今いる場所に安心感を抱けないなども徘徊の原因になります。このため、落ち着ける環境づくりも徘徊の予防には大切です。 妄想 妄想とは、現実にはあり得ないようなことをほかの人が訂正できないほどに思い込む症状で、認知症初期からしばしばみられます。これらの妄想は、認知症による不安や焦りが要因となるようです。 代表的な症状に、周囲の人にものやお金を盗まれたと主張する「もの盗られ妄想」や、いじめられたなどの「被害妄想」、配偶者が浮気しているといった「嫉妬妄想」などがあります。 無気力・抑うつ・不安 認知機能障害では、日常生活でできないことが徐々に増えていきます。これに不安を感じ、気分が落ち込んで抑うつ状態になることも珍しくありません。 通常の抑うつでは悲観的な気持ちになることが多いですが、認知症ではあらゆることに無関心になることが多いです。 ストレスが大きな原因となるため、ストレスの元を見つけて軽減するのが重要です。また、ゆったり落ち着ける、居心地の良い環境作りも大切です。 幻覚 幻覚は、実在しないものが見えたり聞こえたりする症状です。レビー小体型認知症で多くみられますが、そのほかの認知症でも薬物や水分不足、睡眠不足などにより引き起こされることがあります。 「床に落ちたゴミが虫に見える」のようなほかのものとの見違えから、「自分の部屋に知らない人がいる」など実際にはありえないものがはっきりと見える「幻視」まで、症状は人により異なります。 認知症のサイン 認知症の初期症状は、認知症の種類によっても異なりますが、「もの忘れ」がきっかけとなり気づくことが多いようです。 また、時間や場所がわからなくなる見当識障害や理解力・判断力の低下も、比較的初期からはじまります。これにより、これまでできていたことができなくなくなったり、精神的に混乱するなどのさまざまな兆候が現れます。 ここからは、認知症のサインとなる症状を紹介します。 もの忘れ 少し前の出来事をすぐに忘れてしまう同じことを何度も聞いたり話したりする置き忘れやしまい忘れが増え、いつも何かを探している約束をすっぽかしたり、約束をしたこと自体を忘れてしまう人やものの名前が出てこなくなり、「あれ」や「それ」で指すことが増える同じものを何度も買ってきてしまう 時間や場所がわからない 今日の日付が言えなくなったり、今の季節がわからなくなる普段から通っている道でも迷ってしまう過去の出来事がどれくらい前のことなのかわからなくなる 理解力・判断力の低下 役所の手続きやATMでのお金の出し入れができなくなるテレビドラマの筋が途中でわからなくなる運転ミスが増えたり、事故を起こす 仕事や趣味、身の回りのことができない 仕事や趣味の段取りが悪くなったり、時間がかかるようになる料理の手順がわからなくなったり、味付けを間違える季節に合わせた服装を選べなくなる家電の使い方がわからなくなる入浴の仕方や服を着る順番がわからなくなるトイレが間に合わないことが多くなる 精神的混乱や落ち込み 一人になるのを不安がったり、怖がったりする趣味などの好きなことにも興味が持てなくなり、ふさぎこんだり、何をするにもおっくうがるイライラしたり怒りっぽくなる存在しない人やものを見えると言う自分のものを盗まれたと疑う目的があって出かけても、途中で目的がわからなくなり混乱する もの忘れと認知症の違い 年をとると誰でも記憶力が低下します。加齢によるもの忘れと認知症は混同されやすいのですが、まったく別のものです。 もの忘れの場合は、自分がなにかを忘れてしまったという自覚はありますが、認知症の場合は自覚そのものがありません。自分がしたこと自体を忘れてしまうのが認知症です。 もの忘れと認知症の具体的な違いは下記の通りです。 加齢によるもの忘れ認知症によるもの忘れ体験した記憶一部を忘れるすべてを忘れている学習能力維持されている新しいことを覚えられないもの忘れの自覚あるなくなる時間や場所見当がつく見当がつかない探し物に対して(自分で)努力して見つけられるいつも探し物をしている誰かが盗ったなどと他人のせいにすることがある症状の進行極めて徐々に進行進行する 認知症は予防と早期発見が大切 認知症の平均発症年齢は51歳と言われています。そのため大切になるのが、認知症にならないように早い段階から意識しておくこと。認知症予防を生活に取り入れていることで、認知症になったとしても、その進行を緩やかにすることもできます。 認知症の予防として大切なのが食生活です。バランスの取れた食生活を意識することは、あらゆる病気のリスクを軽減します。認知症も同様で、多くの食材をバランスよく食べることが大切です。 また、アルツハイマー型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣病との関連が強いとも言われているので、低塩分、低糖質の食事を心がけましょう。 あわせて、適度な運動も大切です。適度な運動をすることで、筋肉量の低下を予防し、いつまでも元気な足腰を維持することができます。また運動は、身体だけではなく脳にも良い刺激をもたらします。 認知症の早期発見 認知症には早期発見、早期治療が重要です。認知症の初期症状である記憶障害は単なるもの忘れとして見逃されることも多いのですが、早く対処すれば進行を遅らせることもできます。 他の病気と同様に、放置しておくことは非常にリスクがあります。早い段階からさまざまな治療をうけておくことで、たとえ認知症でも、症状を抑えて生活することも可能です。 認知症の症状に関するよくある質問 認知症の症状にはどんなものがありますか? 認知症の症状は、脳の障害により直接引き起こされる「中核症状」と中核症状に環境や人間関係、性格などが関係して発生する「周辺症状」があります。 中核症状は主に「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」「失行」「失語」「失認」「理解・判断力の低下」などが挙げられます。 また周辺症状は主に「暴力・暴言」「介護拒否・服薬拒否」「徘徊」「妄想」「無気力・抑うつ・不安」「幻覚」などが挙げられます。中核症状、周辺症状に該当する行動があった場合は、早めに病院を受診しましょう。 認知症ともの忘れの違いは何ですか? もの忘れの場合は、自分が何かを忘れてしまったという自覚はあります。 しかし、認知症の場合は自覚そのものがなく、自分がしたこと自体を忘れてしまいます。症状が進行すると物事の計画が立てられなくなったり、時間や場所などもわからなくなるといった症状が出ます。不安な場合は早めに病院を受診しましょう。 認知症の進行スピードはどのぐらいですか? 認知症の進行スピードは人それぞれです。症状は比較的緩やかに8年~10年程かけて徐々に進行していきます。 初期症状として、あったことそのものを忘れてしまう記憶障害などが見られ始め、症状が悪化すると物事を順序立てて考えられなくなる実行機能障害や、時間や場所がわからなくなる見当識障害などの症状も現れます。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の症状にはどんなものがありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症の症状は、脳の障害により直接引き起こされる「中核症状」と中核症状に環境や人間関係、性格などが関係して発生する「周辺症状」があります。中核症状は主に「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」「失行」「失語」「失認」「理解・判断力の低下」などが挙げられます。また周辺症状は主に「暴力・暴言」「介護拒否・服薬拒否」「徘徊」「妄想」「無気力・抑うつ・不安」「幻覚」などが挙げられます。中核症状、周辺症状に該当する行動があった場合は、早めに病院を受診しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症ともの忘れの違いは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "もの忘れの場合は、自分が何かを忘れてしまったという自覚はあります。しかし、認知症の場合は自覚そのものがなく、自分がしたこと自体を忘れてしまいます。症状が進行すると物事の計画が立てられなくなったり、時間や場所などもわからなくなるといった症状が出ます。不安な場合は早めに病院を受診しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症の進行スピードはどのぐらいですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症の進行スピードは人それぞれです。症状は比較的緩やかに8年~10年程かけて徐々に進行していきます。 初期症状として、あったことそのものを忘れてしまう記憶障害などが見られ始め、症状が悪化すると物事を順序立てて考えられなくなる実行機能障害や、時間や場所がわからなくなる見当識障害などの症状も現れます。" } }] }

認知症の中核症状とは?代表的な6つの症状と治療方法を解説

認知症の中核症状とは?代表的な6つの症状と治療方法を解説

認知症になると、心身にさまざまな影響があらわれます。そのなかで認知症の中核症状とはどのようなものなのでしょうか。 代表的な症状と、認知症でも対応可能な施設についても紹介します。 中核症状とは 認知症の症状には中核症状と周辺症状(BPSD)の2つの種類があります。中核症状の代表的な症状は、新しいことが覚えられなくなる「記憶障害」、時間や場所がわからなくなる「見当識障害」、物事を順序だてておこなうことが難しくなる「実行機能障害」があります。 中核症状の原因は脳細胞の破損で、認知症になると上記のような症状はほぼ必ずあらわれます。したがって、中核症状が出た場合は、認知症のサインと思って早めに検査をして対処することが大切です。 一方で心理症状(BPSD)は中核症状の二次的症状とも言えるもので、中核症状による不安やストレスによって引き起こされる暴言・暴力、被害妄想などの症状のことです。心理症状(BPSD)はその人の性格や環境によって症状の出方が異なります。 6つの中核症状 記憶障害 認知症の中でも、最もわかりやすいのが記憶障害です。 記憶障害はもの忘れとよく混同されますが、記憶障害ともの忘れは根本的に異なります。もの忘れは「何かを忘れている」ことは理解できますが、記憶障害になると、忘れているという記憶すらなくなるのです。 例えば、普通のもの忘れであれば会う約束の時間をうっかり忘れてしまっても、指摘されると思い出すことができます。しかし、記憶障害になると約束したこと自体もすっぽりと記憶からなくなってしまうのです。 例)失われやすい短期記憶 数時間前に会った人の名前何を買うために外出したか何を話そうとして電話したか 例)保たれやすい長期記憶 子供の時の思い出昔の楽しかった出来事思い出の旅行 手続き記憶 認知症になると大脳が損傷されて記憶障害が起きますが、運動機能の調節を司る小脳に影響はありません。認知症でも身体機能を正常に動かすことができれば、昔からおこなってきた動作を忘れることはありません。 すぐにできなくても、きっかけや少しの練習があればすぐに思い出すことができます。このような記憶を「手続き記憶」と呼びます。自転車の乗り方や泳ぎ方など。身体で覚える記憶は、一度覚えていれば認知症でも忘れることはありません。 手続き記憶を呼び起こすことで、認知症の人の能力を引き出して自信をもたせることができます。 エピソード記憶 エピソード記憶は、個人が体験した今までの経験に基づくもので、時間と場所、そのときに一緒だった人や、そのときの感情の記憶です。 一般的な知識や常識などに関する意味記憶の反対にあるもので、極めて個人的な記憶なので、アルツハイマー型認知症になると比較的初期段階で忘れられやすくなります。 短期記憶は失い、長期記憶は残りやすい 認知症になると、新しい記憶ほど失われやすくなります。数ヵ月から数十年前の長い期間の記憶(長期記憶)はしっかり覚えているのに、数分~数日前の短い期間の記憶(短期記憶)は覚えていないということが起こります。さらに症状が進んでいくと、長期記憶も曖昧になっていきます。 見当識障害 見当識障害とは、今、自分がいる時刻や日付、場所、周囲の環境などを総合的に判断する能力が失われる障害です。アルツハイマー型認知症になると、記憶障害に続いて見られる症状です。 見当識障害には「時間の見当識障害」「場所の見当識障害」「対人関係の見当識障害」の3つの種類があります。まず最初に症状としてあらわれるのが時間の見当識障害と場所の見当識障害です。症状が進行すると対人関係の見当識障害も目立つようになります。 時間の見当識障害 昼か夜かわからなくなる今日が何月何日かわからなくなる自分の年齢がわからなくなる 時間の見当識障害が起きると時間の感覚が失われていきます。日付や曜日の間違いはもの忘れの範囲ですが、症状が進行すると季節や朝昼夜の区別も難しくなります。 場所の見当識障害 自宅への戻り方がわからなくなる家の中でトイレやお風呂の場所がわからなくなる 場所の見当識障害が起きると、今まで普通に通っていた場所やその道順があやふやになります。目的地の建物が認識できなかったり、どこで曲がるのかわからなくなって道に迷います。迷ったことで焦りやパニックを起こして、さらに遠くに行ってしまう危険もあります。 対人関係の見当識障害 自分の孫を自分の子供だと思い込む家族のことを他人と認識する自分の名前や過去を忘れてしまう 認知症の症状が進行して短期記憶だけではなく過去の記憶も失われ始めると、対人関係の見当識障害もあらわれるようになります。家族や近い友人もわからなくなって、自分と他者との関係性もあいまいになります。 実行機能障害 実行機能障害は、物事を順序だてて考えたり、計画を立てる能力が衰える症状で、認知症になると初期段階からあらわれるようになります。 実行機能障害になると、料理や洗濯、掃除といった日常の家事をこなすことが難しくなります。それまで普通にできていたことができなくなることで、本人のストレスや不安も大きくなります。また、家族などの介護者の負担も増すことになります。 例えば料理については、その日の献立を考え、必要な食材を必要な分だけ買い物。買ってきた食材を使って料理を作る。このような何段階にもわたる工程を順序立てておこなうことが難しくなります。 また、突発的な状況に対する対処も実行機能障害になると困難になります。乗ろうとしていた電車が出発してしまったときに、次の電車に乗ろうというような選択ができずにパニックになることもあります。 実行機能障害の方のサポートは、本人の気持ちに寄り添って安心感を与えながらおこなうことが大切です。焦らさずに落ち着いて、一つひとつの手順を一緒に確認しながら対応しましょう。 失行 それまで当たり前にできていたことができなくなることを、失行といいます。 テレビをつける、お風呂を沸かすといった日常の動作も理解できなくなります。自分で身体を動かすことはできますが、誰かの指示通りに行動したり、お箸などの道具を使うことは難しいようです。 失語 失語とは、その名の通り言葉を失ってしまう障害です。言葉を司る脳の部位に損傷が起きることによって、文字を読んだり書いたり、言葉を話したり、理解することが困難になります。 同じ失語でも、脳のどの部位に損傷がでたかで、症状はさまざまです。また、原因が進行性の病気なのか、脳卒中などの一時的なものかによって、進行性にも違いがあります。 失認 失認は脳の部位の中で、頭頂葉、側頭葉、または後頭葉に損傷が起きたときに見られる症状です。頭頂葉に障害がある場合は、たとえばハサミを触っても何か理解できなくなる一方で、目で見るとハサミだと理解できます。 後頭葉はその逆で、ハサミを見ても、ハサミだと認識することができません。側頭葉は音が聞こえているのに、その音が何の音か判断することができない状況です。 認知症の中核症状に対する治療法 現在の医学では、認知症を完治させることは不可能です。認知症の治療は病気の進行を遅らせて、少しでも症状を和らげることを目的としています。 認知症の治療は薬を使っておこなう薬物療法と、薬を使わない非薬物療法があります。それぞれの内容を見ていきましょう。 薬物療法 中核症状に対しては認知機能改善薬、抗認知症薬などが使われます。 これらの薬は中核症状をできるだけ抑えて、緩和することが目的です。代表的なものはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬や、NMDA受容体拮抗剤です。 非薬物療法 非薬物療法は薬を使わずにおこなわれる認知症の治療法です。 その人が好きだった音楽を聞かせたり(音楽療法)、昔の思い出話を話したりすることで脳を活性化させたり(回想法)。脳にほど良い刺激を与え続けることで認知症の進行を遅らせることができます。 身体を動かすことも、脳に良い刺激を与えることがわかっています。適度な距離の散歩や体操、ストレッチも非薬物療法のひとつです。 在宅生活が困難なときは 認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討しましょう。 認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。 小規模多機能居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスのひとつで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。 実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。 グループホーム 認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験をがあるスタッフが常駐しているのが特徴です。 入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。 入居者にはそれぞれの役割や責任が与えられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。 グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。 介護付き有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。 民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。 終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。 また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。 [staff_banner] 認知症の中核症状に関するよくある質問 認知症の中核症状とは何ですか? 認知症の症状を大きく分けると、脳の障害により直接引き起こされる「中核症状」と、中核症状に環境や人間関係、性格などが関係して発生する「周辺症状」があります。 中核症状は主に「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」「失行」「失語」「失認」「理解・判断力の低下」などが挙げられ、認知症になると症状としてほぼ現れます。 認知症になると昔の思い出など忘れてしまいますか? 認知症になると記憶障害のため、数時間前に会った人の名前や何を買うために外出したか、何を話そうとして電話したかなどの短期記憶が失われがちです。 しかし、本人が子どものときの記憶や昔の楽しかった思い出などの長期記憶は保たれていることが多く、一概には思い出を忘れてしまうとは限りません。 認知症は誰でもなりますか? 認知症は、誰でもかかる可能性があります。認知症の高齢者は2020年時点で約600万人、2025年には700万人にもなると推定されています。認知症は発症率が高く、高齢者の約5人に1人が認知症になる可能性があると言われています。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の中核症状とは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症の症状を大きく分けると、脳の障害により直接引き起こされる「中核症状」と、中核症状に環境や人間関係、性格などが関係して発生する「周辺症状」があります。中核症状は主に「記憶障害」「見当識障害」「実行機能障害」「失行」「失語」「失認」「理解・判断力の低下」などが挙げられ、認知症になると症状としてほぼ現れます。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症になると昔の思い出など忘れてしまいますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症になると記憶障害のため、数時間前に会った人の名前や何を買うために外出したか、何を話そうとして電話したかなどの短期記憶が失われがちです。しかし、本人が子どものときの記憶や昔の楽しかった思い出などの長期記憶は保たれていることが多く、一概には思い出を忘れてしまうとは限りません。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症は誰でもなりますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症は、誰でもかかる可能性があります。認知症の高齢者は2020年時点で約600万人、2025年には700万人にもなると推定されています。認知症は発症率が高く、高齢者の約5人に1人が認知症になる可能性があると言われています。" } }] }

介護拒否の原因|3つの対応方法とよくある事例

介護拒否の原因|3つの対応方法とよくある事例

「自分の親が認知症で介護拒否をし始めたが、どうしたら良いんだろう?」「介護拒否をする原因がわからない、介護の仕方が悪いのかな?」といったお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、要介護者に介護拒否をされた場合の対応方法、原因、ポイントなど詳しく説明していきます。認知症介護でありがちな介護拒否の対策のヒントになるはずです! 介護拒否に対しての3つの対応方法 まず、要介護者に介護拒否をされた場合、介護する人はどのように接していく必要があるのかを説明していきます。 無理強いせず本人の意思を尊重する 忙しい日常生活の中で介護をしていると時間に余裕がないことも多く、要介護者に思わず無理強いしてしまうことも。 介護を拒否された場合は、介護する人も一呼吸置いてから「これをやりたくないんだね」とまずは要介護者の意思に寄り添い、認めてあげましょう。そうしたうえで「こうしてみても良いのでは」「自分で選んでみようか」など介護側からの提案や、生活に支障がない範囲内で本人に委ねてみましょう。 要介護者の気持ちを尊重することで、介護者の介助を受け入れるようになります。 具体的な声かけをする 特に認知症の方は、日常生活の介助に対しても理解ができないことがあります。 例えば「朝起きたらトイレに行きましょう」と排泄の介助をした場合、なぜトイレに行ってズボンや下着をおろすのかを理解できず、恐れや混乱などから介助者やトイレに行くことを拒否してしまうことがあります。 そのような場合は、「朝、トイレに行って排尿しましょう。お腹がすっきりして朝ごはんが食べたくなりませんか?」と具体的な説明をして本人に体感や納得させることにより、スムーズに排尿ができるようになることがあります。 タイミングを見計らう 要介護者は自分なりの生活タイミングが決まっていたり、認知症の方は「介護されている意味がわからない」場合があります。 そのため、介護を嫌がったり要介護者が気分を害した場合は、一旦、介護の手を止めて少し離れたところから見守り、本人がやりたいタイミングを見計らって、介護を再開すると良いでしょう。 また、お互いに「距離を取る」「間を持つ」ことも重要です。 介護拒否の主な原因 介護拒否されると介護する人も「自分が悪いのか?」と自分を責めてしまいがちですが、思いつめないようにしましょう。 次に、要介護者が介護拒否をした場合の代表的な原因をご説明します。 認知機能の低下 認知機能が低下すると、介護職のプロではない家族には理解できないこともあり、介護には忍耐と時間を要します。 例えば、要介護者が食べこぼしをしたので着替えさせようとしたら抵抗されて着替えがスムーズにいかなかったり、記憶障害によって着替えている最中に「なぜ服を脱がされているのか」と慌ててしまうことも。 その場合は「洋服がこのように汚れたので着替えましょう」「濡れていたままでは寒いでしょう?」と汚れた衣服を実際に見せて要介護者に寄り添いながら、何度も丁寧に説明すると良いでしょう。 怯えや不安を感じている 認知症の介護は本人の怖い、不安、恥ずかしいと感じた時の記憶の積み重ねに左右されることがあります。 例えば、「介護する人が誰だかわからない」→「ヘルパーの来訪に怯える」「手荒な着替えや入浴介助を受ける 」→「 着替えや入浴が怖い」「部屋やトイレで失禁してしまう 」→「 排泄が嫌・恥ずかしい」となっていき、時には大声を出して嫌がることがあります。 そのようになった場合は、一旦、本人の感情を受け止め、なぜ不安に感じているのか相手を理解するように努めましょう。そういった関わりを重ねることで、本人も介護の拒否や抵抗感が和らいでいくことでしょう。 羞恥心が強い 認知症の方にも当然私たちと同じように羞恥心があります。要介護度が高くなってくると排泄や入浴の介助が必要となるケースも多いですが、家族ではない人や異性にトイレや入浴、着替えの介助をされるのに嫌がる傾向があります。 また、「オムツを交換しましょう」「誰も見ないから、ここで洋服を着替えましょう」といったデリカシーやプライバシーの配慮に欠けた言動は、要介護者を傷つけ介護拒否に繋がることがあるので注意しましょう。 自尊心が高い 高齢者も元々は「自立した大人」であり、身体が不自由になってきたことやヘルパーに来てもらうことに抵抗感を持つことは当然と言えます。 排尿や排便で失敗してしまった人の中には「また下着が汚れたら」「着替え介助を受けて汚れた衣服や下着を見られたくない」と水分を摂るのを控えたりする人も。また、食事や投薬の記憶が曖昧だが、聞くのも恥ずかしくて食べず飲まずになってしまう要介護者もいます。 生命や健康維持に関わることもあるため、介護する側は気を付けてください。 よくある介護拒否のケース 介護拒否のパターンはおもに下記の6つのパターンがあります。 食事の拒否 服薬の拒否 入浴の拒否 着替えの拒否 排泄の拒否 外出の拒否 それぞれについての内容と、その対処法について見ていきましょう。 食事の拒否 食べることは生命を維持するうえで非常に大切ですが、食事を拒否することもあります。体調が悪くて食べられなかったり、食べる気にならないといった精神的な原因もあります。 一方で口内炎などで口の中が痛かったり、うまく飲み込めないといった身体的な原因の場合もあります。 また、認知症の症状によっては、箸の使い方がわからなくなっていたり、それがどう食べるものか理解できない状況もあるので、何故、食べないのかを観察することが重要と言えます。 服薬の拒否 認知症の薬を拒否するケースもあります。この場合は単に薬を飲むこと自体を忘れているだけのこともあります。しかし、わかっていて服用していない場合は、薬があわなかったり、飲みにくいという原因が考えられます。 医師に相談して、薬の回数・時間帯を変えてもらったり、できるだけスムーズに服薬できるように対策を検討しましょう。 入浴の拒否 入浴を拒否することも介護拒否ではよく見られます。入浴の介護拒否の原因の一つは衛生観念が薄まり、入浴の必要性を感じなくなることです。年とともに「着替える・入浴する」ということ自体が「億劫」になってしまう方も多いです。 また、介護者に裸を見られるのが恥ずかしいという羞恥心による場合もありますので、同性の介護者だけにするなどの配慮が必要です。「入浴が好きなのか、嫌いなのか」などを考慮する必要もあるでしょう。 着替えの拒否 着替えについては入浴と同様に羞恥心が要因の場合も多いです。しかし同時に着替える段取りを整えることができない実行機能障害がおきていて、困っているケースもあります。 着替えを拒否している場合も「なぜ拒んでいるか」を見極めたいところです。 排泄の拒否 認知症が進んでくると、便意や尿意についての意識が鈍ってくる傾向にあります。また、トイレの場所がわからなくなっていたり、トイレ自体の方法が曖昧になることも考えられます。 トイレを失敗すると本人にも家族にも大きなストレスにつながります。トイレを拒否している原因を正しく理解して、対策をとりましょう。 外出の拒否 そもそも年をとると外出自体が億劫になる傾向にあります。それにくわえて認知症の人の場合は、外出の意味が理解できずに余計なストレスや不安感を感じてしまうこともあります。 わかっていると思い込まないで、なぜ外出するのか、どこにいくのか、なにをするのかをしっかりと伝えたうえで外出するようにしましょう。 介護拒否をされても叱ってはいけない 家族とはいえ、親に介護を何度も拒否をされると感情も穏やかのままではいられないことも。時には傷つくこともあるでしょう。肉親であるがゆえに「早くして」「なんでできないの?」と叱ってしまい、余計に介護を拒絶されることもあるかもしれません。そのような時は、要介護者のペースや意思に合わせて、穏やかに介護することにより、いい結果が生まれる場合もあります。焦らずゆっくりと介護していくことが大事です。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: #fff; font-weight: bold; display: block; padding: 5px 10px; line-height: 1; border-radius: 5px 5px 0 0; box-sizing: border-box; position: absolute; left: -3px } .point .point-title { display: block; padding: 10px; color: #f08d18; font-size: 1.2em; position: relative; left: -14px; font-weight: bold } .point .point-title::before { content: "『"; font-weight: normal } .point .point-title::after { content: "』"; font-weight: normal } @media screen and (min-width: 768px) { .point { margin:66px 40px 20px 0; padding: 8px 15px } .point::before { font-size: 14px; top: -26px } } @media screen and (max-width: 767px) { .point { margin:56px 40px 20px 0; padding: 8px } .point::before { font-size: 12px; top: -24px } } .point p { margin: 0; padding: 0 } 無理をしない介護が大切 介護は先が見えないため、無理をしないことが大切。とはいえ、入浴や食事中にちょっとしたきっかけで怒り出したり吐き出されると、介護する側もやるせない気持ちに。 一方、要介護者は認知症になったとしても本人なりの理由や意思があることが多いです。 介護する側も接し方や介助する手順、部屋の配置などいろいろと試してみるのも良いですが、遠慮なく外部の介護サービスに短期間でもサポートしてもらうのもひとつです。 決して1人だけ家族だけで抱え込まず、地域包括センターや相談窓口、知人などに相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。有料老人ホームへの入所やショートステイの利用も検討すると良いでしょう。 [post_banner] 介護拒否に関するよくある質問 何故、介護拒否が起きるのでしょうか? 「自分のことは自分でできる」「介護されるなんて恥ずかしい」といった自尊心や羞恥心は誰でも持っているものです。 また介護ヘルパーなどの顔がわからず、何をされるかわからない恐怖心から介護拒否に転じるケースも多く見られます。 介護拒否をされたらどう対応すれば良い? まずは無理強いせず本人の意思を尊重するようにし、嫌がる理由などを聞いてみるのも良いでしょう。 また、介護をおこなう際は、具体的な声かけをすることを心がけましょう。具体的な声かけをすることで本人に納得してもらいスムーズな介助ができることもあります。 介護拒否のケースはどんなものがありますか? 「食事の拒否」「服薬の拒否」「入浴の拒否」「着替えの拒否」「排泄の拒否」「外出の拒否」などが挙げられます。 介護拒否の理由はさまざまで、食事に関しては食べる気にならないといった精神的な原因があったり、入浴については裸を見られるのが恥ずかしいという羞恥心があったりとケースは多岐に渡ります。どのような場合でも、早めに原因を突き止め取り除くことが重要です。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "何故、介護拒否が起きるのでしょうか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "「自分のことは自分でできる」と自尊心が高い人や、「介護をされるなんて恥ずかしい」といった羞恥心が強い人などは介護拒否する傾向が強いです。また介護ヘルパーなどの顔がわからず、何をされるかわからない恐怖心から介護拒否に転じるケースも多く見られます。" } },{ "@type": "Question", "name": "介護拒否をされたらどう対応すれば良い?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "まずは無理強いせず本人の意思を尊重するようにし、嫌がる理由などを聞いてみるのも良いでしょう。また、介護をおこなう際は、具体的な声かけをすることを心がけましょう。具体的な声かけをすることで本人に納得してもらいスムーズに介助へ移れます。" } },{ "@type": "Question", "name": "介護拒否のケースはどんなものがありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "「食事の拒否」「服薬の拒否」「入浴の拒否」「着替えの拒否」「排泄の拒否」「外出の拒否」などが挙げられます。介護拒否の理由はさまざまで、食事に関しては食べる気にならないといった精神的な原因があったり、入浴については裸を見られるのが恥ずかしいという羞恥心があったりとケースは多岐に渡ります。どのような場合でも、早めに原因を突き止め取り除くことが重要です。" } }] }

認知症の介護|気をつける4つのポイント、続けるための5つの心得

認知症の介護|気をつける4つのポイント、続けるための5つの心得

「家族が認知症かもしれない」「認知症になったとき介護はどうすればいいのだろう」。そんな不安や疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、認知症の人を介護する際に必要なポイントや心得を紹介します。 認知症の人への介護の原則 認知症の人が見ている世界と現実にギャップが生じないようにすることが大切です。 認知症の人に合わせて会話をすることが負担だったり、不本意に感じることもあるかもしれませんが、気持ちやペースを理解し寄り添った対応を心がけることは、自尊心を守り、安心感を与えることに繋がります。 こういった丁寧な対応は、結果的に介護をスムーズに進め、介護者の負担を少なくします。 介護をする際の3つの「ない」 認知症になると記憶障害だけでなく徘徊や暴言・暴力、不眠、不潔行動などさまざまな症状が現れるため、家族のサポートが必要となります。 しかし家族は、認知症の方が今までできていたことができなくなっていく様子に、気持ちや対応が追いつかない場合がほとんどです。そのためどうしていいのかわからず、認知症の方に対し「ついつい怒ってしまう」「遅いからと急かす」などの行動を取ってしまいます。 適切に対応するためには、以下の3点に注意することが必要です。 驚かせない急がせない自尊心を傷つけない このようなポイントを踏まえて対応することで、認知症の方の気持ちや行動は落ち着いてきます。また、認知症の方が今できることを把握し、その能力を活かせるように支援していくことも大切なことです。 認知症の人に気をつける4つのポイント 気持ちを理解する信頼関係を築くペースを合わせる環境の変化は最小限に抑える 1.気持ちを理解する 認知症はすべてが同時にわからなくなるわけではありません。認知症の進行具合にもよりますが、自分がどこいるか、目の前のものが何なのかがわからなくなっても、わからないことへの恐怖や、今までできていたことができなくなったことの不安は、認知症を発症した本人が最も強く感じています。 そんな感情をもちながら介護を受けると、「家族の手を煩わせるのは申し訳ない」「自分は何の役にも立てない」というさらなる不安や恐怖に繋がり、BPSDを助長させることにもなります。 同じ状況ならどう感じるか、どんな気持ちになるか、認知症を発症した本人の気持ちに寄り添ってコミュニケーションをとってみましょう。 2.信頼関係を築く 普段接する時はもちろん、介護をする・される上で信頼関係を築くことは重要ですが、そう簡単に築けるものではありません。 特に家族の場合だと、失敗した時にそれまでと同じように叱責してしまうこともありますが、認知症を発症しても羞恥心やプライドは残っています。怒られたり無視されることでストレスが溜まり、BPSDが悪化することもあります。 失敗しても否定したり叱ったりせず、不安になるような話し方や行動は極力避けましょう。その上で、本人が心からくつろげる環境を整えたり、喜びや安心につながるコミュニケーションをとるなど、焦らずゆっくり信頼関係を築きましょう。 3.ペースを合わせる 認知症を発症すると、中核障害の影響でさまざまなことが出来なくなったり、動作が遅くなったりします。行動が遅いと「私がやった方が早い」と手を出してしまいがちですが、本人にも自尊心やプライドがあります。 自分でできることは自分でやってもらう、本人のやる気や動作に合わせて行動するなど、なるべく本人のペースに合わせましょう。 また、認知症の症状によっては出来事自体を忘れてしまうことがあります。そんな時は問いつめたり、無理に思いださせる必要はありません。深く追求せずに話を合わせるのも大切です。 4.環境の変化は最小限に抑える 認知症にとって環境の変化は、BPSDを悪化させる大きな要因です。 認知症を発症した方は環境の変化に非常に敏感なので、周囲に何らかの変化があると、それだけで大きなストレスを感じます。そして、ストレスや不安といったマイナスの感情は、BPSDを悪化させる原因のひとつです。 そのため、習慣や日課の変更、部屋の模様替えなどはできるだけ避けましょう。引っ越しや入居などでやむを得ず環境が変わる場合は、使い慣れた小物や家具を使って安心できる環境を整えてあげるのが大切です。 認知症介護を続けるための心得 認知症は完治することなく、長期戦のリスクも高い症状になります。認知症の人を介護することはとても負担が大きく、ストレスをためやすくなります。認知症介護にめぐり、痛ましい事件が起きることもあります。 認知症介護を続けるために、大切な心得について説明します。 自分も大切にする溜め込まない比較しないまわりにも頼る「今」を大切に 自分も大切にする 愛する家族が認知症を発症することは、とてもショックなことです。家族が変わっていく姿を見ることは辛いですし、ストレスを感じてしまいます。 介護をするときに重要なのは、必要以上に頑張りすぎたりせずに、自分自身の健康や時間も大切にすることです。 溜め込まない 認知症の家族を介護する中で、不満や悲しみは生まれてきます。その気持ちをずっと自分だけでしまっておくと、いつか爆発してしまいます。 負の感情は溜め込まないことが一番です。時々は友人に愚痴をいったり、家族につらいと本音をこぼしたり、カラオケで発散させたり。気持ちを切り替えながらやっていきましょう。 比較しない 誰かと比べるというのは、どうしてもマイナスの感情を生み出しやすくなります。特に認知症は、人によって症状の重さや症状のあらわれ方は違います。ほかの認知症の人と比べてどうということは考えても仕方ありません。誰かと比較して、悲しい気分になるのはやめましょう。 まわりにも頼る 介護をしているときは大変すぎて、自分一人に抱えてしまいがちです。しかし、介護を一人でするのは不可能です。周りの人や外部のサービスを上手に利用して、まわりに頼りながらやっていきましょう。 「今」を大切に 介護は大変なので、どうしても介護に手いっぱいでまわりを見たり、今の時間を楽しむ余裕はなくなります。しかし介護は永遠に続くわけではありません。長い目で介護についてとらえて、なるべく「今」を大切に過ごしましょう。 家族介護で限界となる前に 認知症の介護は心身ともに負担がかかるため、介護する家族はストレスを多く抱え込む傾向があります。もし介護者が倒れてしまうと、その後の介護を継続することはできなくなり、他の家族にも混乱が生じます。 限界を感じたときは、介護うつや介護疲れになる前に地域包括支援センターや医療機関、居宅介護支援事業所などで専門家に相談するのが良いでしょう。また、介護者が一時的に介護から離れ休息を取る、「レスパイトケア」という考え方も重要です。 レスパイトケアは地域包括支援センターに相談することで、利用できます。認知症の介護は終りが見えないうえ、「家族のことだから」と頑張り過ぎてしまいます。 介護者自身が、人生を楽しむ時間と健康を維持できるよう、周囲からのサポートや公的なサービスは積極的に利用しましょう。 レスパイトケアとは レスパイトケアは、介護者が介護から一時的に開放され心身ともにリフレッシュさせる、“介護者のため”のケアのこと。同時に、介護される側も外出などをすることで一時的に介護者と離れることでリフレッシュできるなど、双方にとってメリットがあります。レスパイトケアは、介護者の負担を減らし、在宅介護を継続させるために必要なケアと言えるでしょう。 在宅での介護生活が困難な時は 認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。 認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。 小規模多機能居宅介護 小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。 実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。 グループホーム 認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験があるスタッフが常駐しているのが特徴です。 入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。 入居者にはそれぞれの役割や責任があたえられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。 グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。 介護付き有料老人ホーム 介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。 民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。 終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。 また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。 [staff_banner] 認知症の介護に関するよくある質問 認知症の人を介護するとき気を付けることは何ですか? 認知症の人を介護する際に気を付けることは、「気持ちを理解する」「信頼関係を築く」「ペースを合わせる」「環境の変化は最小限に抑える」などが挙げられます。 家族が認知症になってしまった場合、今までできていたことができなくなっていく様子に、気持ちや対応が追いつかない場合がほとんどです。適切に対応していくためには「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」といったことも意識すると良いでしょう。 認知症介護を少し休みたい場合はどうすれば良いですか? 介護うつや介護疲れになる前に、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談したり、レスパイトケアを利用しましょう。レスパイトケアは、介護から一時的に開放され心身ともにリフレッシュさせる、介護者のためのケアのことです。 認知症介護を難しくなってきたらどうすれば良いですか? 認知症介護を難しくなってきたら、小規模多機能居宅介護やグループホームへの入居も検討しましょう。 小規模多機能型居宅介護は「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した施設のことです。一時的に宿泊などを利用することによって介護者の負担を減らし、在宅介護も継続することができます。 また、グループホームは認知症の人を入居対象とした施設で、認知症の知識と経験があるスタッフが常駐しています。入居者はそれぞれ役割や責任が与えられ共同生活を送ります。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の人を介護するとき気を付けることは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症の人を介護する際に気を付けることは、「気持ちを理解する」「信頼関係を築く」「ペースを合わせる」「環境の変化は最小限に抑える」などが挙げられます。家族が認知症になってしまった場合、今までできていたことができなくなっていく様子に、気持ちや対応が追いつかない場合がほとんどです。適切に対応していくためには「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」といったことも意識すると良いでしょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症介護を少し休みたい場合はどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "介護うつや介護疲れになる前に、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談したり、レスパイトケアを利用しましょう。レスパイトケアは、介護から一時的に開放され心身ともにリフレッシュさせる、介護者のためのケアのことです。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症介護を難しくなってきたらどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症介護を難しくなってきたら、小規模多機能居宅介護やグループホームへの入居も検討しましょう。小規模多機能型居宅介護は「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した施設のことです。一時的に宿泊などを利用することによって介護者の負担を減らし、在宅介護も継続することができます。また、グループホームは認知症の人を入居対象とした施設で、認知症の知識と経験があるスタッフが常駐しています。入居者はそれぞれ役割や責任が与えられ共同生活を送ります。" } }] }

認知症の在宅介護|続けるための5つの心得と介護疲れの軽減方法

認知症の在宅介護|続けるための5つの心得と介護疲れの軽減方法

在宅での認知症介護は家族の負担が大きく、先の見通しもつかずに心労がたまってしまいます。この記事では、認知症介護をしていくための心得や心の負担を軽減させる方法を紹介します。 認知症介護を続けるための5つの心得 認知症介護を続けるための5つの心得は以下の通りです。 自分も大切にする溜め込まない比較しないまわりにも頼る「今」を大切に それでは詳しく説明していきましょう。 自分も大切にする 愛する家族が認知症を発症することは、とてもショックなことです。家族が変わっていく姿を見ることは辛いですし、ストレスを感じてしまいます。 介護をするときに重要なのは、必要以上に頑張りすぎたりせずに、自分自身の健康や時間も大切にすることです。 溜め込まない 認知症の家族を介護する中で、不満や悲しみは生まれてきます。その気持ちをずっと自分だけでしまっておくと、いつか爆発してしまいます。 負の感情は溜め込まないことが一番です。時々は友人に愚痴をいったり、家族につらいと本音をこぼしたり、カラオケで発散させたり。気持ちを切り替えながらやっていきましょう。 比較しない 誰かと比べるというのは、どうしてもマイナスの感情を生み出しやすくなります。特に認知症は、人によって症状の重さや症状のあらわれ方は違います。ほかの認知症の人と比べてどうということは考えても仕方ありません。誰かと比較して、悲しい気分になるのはやめましょう。 まわりにも頼る 介護をしているときは大変すぎて、自分一人に抱えてしまいがちです。しかし、介護を一人でするのは不可能です。周りの人や外部のサービスを上手に利用して、まわりに頼りながらやっていきましょう。 「今」を大切に 介護は大変なので、どうしても介護に手いっぱいでまわりを見たり、今の時間を楽しむ余裕はなくなります。しかし介護は永遠に続くわけではありません。長い目で介護についてとらえて、なるべく「今」を大切に過ごしましょう。 認知症介護で家族が辿る心理状態 認知症の高齢者を介護する家族が辿る、心理状態について説明します。ご自分の心理状態がどれに当てはまるのか、客観的に確認しましょう。 第1ステップ:驚愕・否定第2ステップ:混乱・怒り第3ステップ:諦め・適応第4ステップ:受容 第1ステップ:驚愕・否定 まず始めに「なぜまた食事を食べようとするの?」「うちの親に限って認知症なわけがない」など、身内が認知症を発症して、どうしたらいいのか驚き戸惑う段階です。介護経験者に相談したり、インターネットで情報収集する方もいます。 病院に行き医師から認知症と診断されても、なかなか受け入れられないご家族も少なくありません。 症状が出ても「気のせいだ」と認知症である事実を否定してしまうこともあります。そして、徐々に否定できないほど認知症の症状が進んでいくと第2ステップに移行します。 第2ステップ:混乱・怒り 「自分にもこんな状況がふりかかるとは…。どうすれば良いのかわからない」「お母さんが別人のようだ」と、介護する方が毎日慣れない介護を混乱していき、次第に認知症の方へ怒りが湧き出るようになります。 この段階で大事なのは、孤独にならないこと。自分だけが頑張ればいいと思わず、社会的なサポートを検討し介護経験者や市の相談窓口へ相談すると良いでしょう。そうすることにより、次の第3ステップに移行します。 第3ステップ:諦め・適応 第3ステップは、介護する方が「自分は認知症の方を介護している」ということを冷静に割り切れるようになる段階です。 認知症の方と共生していくことを心に決め、出世や転勤など諦める人もいるでしょう。中には故郷に戻ったり、離婚する人もいるかもしれません。 「仕事をセーブしていなければ昇進していたかもしれない」と歯がゆく思いつつも、認知症になった大切な身内を「最後まで介護していこう」と心に決めます。そして毎日の状況に適応しつつ、次の段階に移行していきます。 第4ステップ:受容 介護している自分自身、認知症の身内、認知症全般を受け入れその価値を認める段階です。 社会と繋がりながら、認知症の方と二人三脚で生活していくことは一筋縄ではいきません。とはいえ認知症介護中に出会った人々やケアマネージャー、身に付けた知識は一生の財産となり、自分が将来、認知症を発症した時に大いに役立つことでしょう。 先行きの見えない中での認知症介護をする状況を受容し、認知症と共生しつつ明るい未来を進もうとする前向きな姿勢は、これから認知症の介護をする方達にとっての良き道しるべになります。 在宅での認知症介護で気になる症状への対応 認知症の症状特有の暴言や徘徊など、介護する方の対応にもコツがあります。それでは詳しく紹介していきます。 暴言・暴力への対応 認知症になると必ず暴言や暴力が起きるわけではありません。同じ認知症でも暴力的にならない人もたくさんいます。 暴言や暴力が起きる原因には、主に以下のようなものがあります。 物理的な距離を置く感情的な距離を置く力で対抗しない注意をそらすケアマネジャーや医師に相談する 徘徊への対応 徘徊とはいえ、認知症の方にとっては、健康であった頃の「外出」と気持ちは変わりません。そのため、無理に徘徊を止めることは難しいと考えておきましょう。 しかし、徘徊のリスクや危険を低減させる対策をとることはできます。下記のような対応も参考にしてみてください。 理由を聞く責めない気をそらす自由に動いてもらう 被害妄想への対応 被害妄想への対応として望ましいのは以下の5つです。 否定しないで聞く話に共感する周囲に相談する距離をとる自尊心を取り戻してもらう 介護拒否への対応 要介護者に介護拒否をされた場合、介護する人はどのように接していく必要があるのか。ポイントは3つです。 無理強いせず本人の意思を尊重する具体的な声かけをするタイミングを見計らう 介護疲れの軽減方法 介護している方が頑張りすぎると倒れてしまうことがあります。介護疲れの軽減方法を紹介するので、参考にしてみてください。 高齢者支援サービスを利用する 介護保険サービスの利用 在宅介護における、介護保険内のサービスは以下の通りです。 デイサービス(通所介護)通所リハビリ訪問介護訪問リハビリ小規模多機能訪問看護夜間対応型訪問介護ショートステイ短期入所療養介護居宅療養管理指導訪問入浴介護タクシー福祉用具のレンタル 訪問介護はホームヘルパーが自宅などに訪問して日常生活の介助などをおこない、訪問入浴は専用の浴槽を持参し自宅でスタッフが入浴介助をおこないます。 デイサービスは日帰りで介護施設などで要介護者が食事や入浴、レクリエーションなどを受けるサービスのことで、ショートステイは介護施設などに短期間宿泊するサービスをさします。 必要な介護サービスは、ケアマネジャーに介護保険の支給限度額内で組んでもらうと良いでしょう。事前に自力でやる範囲や、介護のプロに任せる範囲を決めておくとスムーズです。 介護保険外サービスの利用 同居家族がいる場合、掃除や洗濯といった生活援助は介護保険サービスでは利用できない場合があります。そのため、介護保険外サービスを利用することにより、介護保険サービスでは提供できない援助を補うことができます。 料金も事業所によってさまざまで、全額自己負担となる場合もあるのでご注意ください。 サービス内容としては、家事などの生活援助(同居家族あり)やリハビリ目的ではない散歩の付き添い、お墓参りの付き添い、契約書記入や金銭の管理、車の洗車、布団干し、草むしり、雪降ろしなどが当てはまります。 利用したい場合は、地域包括支援センターなどにご相談ください。 行政サービスの利用 お住まいの行政サービスを利用しましょう。各市町村によって高齢者支援サービスの内容も異なりますが「紙おむつ助成」などは月額の一部を助成されるため、経済的負担が減ります。 その他、地域相談センターの認知症相談窓口や認知症の方の自立した生活をサポートする専門職チーム、かかりつけ医療機関との連携、行方不明時のSOSメールの配信利用、行方不明時のGPS端末機の助成などがあります。 詳しくは自治体のホームページや地域包括センターなどに問い合わせてみてください。 介護スキルを身に付けるのもひとつの手 介護をする方が介護スキルを身に付けることでストレスを軽減したり、介護からくる腰痛の予防にも繋がります。最近は無料動画もたくさんあるので検索してみると良いでしょう。排せつの介助やオムツ交換のコツなど身に付けておけば、介護を受ける方も安心です。お住まいの市区町村でも介護教室などが開校されている場合があります。詳しくは自治体までお問い合せください。 優しく、気持ちの良い認知症介護をするために 認知症の方の介護の際も、双方ともに穏やかに過ごしたいもの。具体的にはどのように接していけば良いのでしょうか? 何事にも“ゆっくり”を心がける 介護士や看護師の方が認知症の方にゆっくり話しかけているのを見たことはありませんか? 認知症の方は脳の働きや速度が低下していくため、介護する方が普通のペースで介助や話しかけをするだけでも、急かされているように感じてしまうことがあります。そして認知症の方もそれに応えようと過度に頑張ってしまい、疲労困憊になってしまうことも。 そのため、介護する方は「何事にもゆっくり」を心がけてみてください。一般の方には遅いかなと思う程度が穏やかに介助できるコツになります。 感情を合わせる 認知症の方が落ち込んだり、怒り出したりしたら、介護する方もその感情にまず共感してあげましょう。「辛かったね」「ここが不愉快だったのかな」と優しさや穏やかさを持って接してみてください。そうすることで認知症の方もつられて気持ちが落ち着いてくることがあります。 コミュニケーションや感情を汲み取り感じることが難しくなってきた認知症の方にとって、感情や表情を合わせることは大切なポイント。ぜひお試しください。 具体的な声かけをする 認知症の方の介助をする際、具体的な声かけを実践してみてください。「シートベルトをしたほうが安全だから締めるね」とシートベルトを実際に見せてから締めたり、歯磨きや入浴セット、着替え、外出時の持ち物など、同じ場所・同じ物をセットしておけば視覚的にもわかりやすいです。 歯磨きなど拒んだら「明日は歯科検診、口の中をすっきりさせよう」など所作の目的を伝えると、認知症の方も納得してくれることがあります。 認知症の方は、脳の機能低下認識低下があるだけでなく、注意力や集中力にも欠けているため、思わぬ事故やケガにご注意ください。 自分も役に立つ存在であることを感じてもらう どんな人でも「役に立つ存在でありたい」「大切にされたい」という承認欲求があり、認知症の方にも承認欲求はあると言われています。 認知症の方は理由のない不安感や劣等感にさいなまれることがありますが、介護する方や周りの人に「ありがとう」と感謝されることで心が満たされることがあります。 お孫さんとお話していたら「世話をしてくれてありがとう」など、小さなことから感謝の言葉をかけてみてください。 外部との関わりを持つ 認知症が進んでいくと挨拶やちょっとした会話でさえも難しくなってくることがあり、外出や外部との関わりが減ってくることも。社会とのつながりを保つことは、脳にも良い刺激になり、周りの人も認知症の方と交流する良い機会になるでしょう。 認知症の方の体調がや天気が良ければ、散歩や近くまでの買い物してみましょう。外出のために化粧をしてみたりおしゃれな服をコーディネイトしてみると、認知症の方も表情がパッと明るくなることもあります。 認知症の在宅介護に関するよくある質問 認知症の在宅介護はいつ施設入居に切り替えるべきですか? 在宅介護から施設入居に切り替える時期は要介護度3以上の認定が目安です。在宅介護は身体的にも精神的にも厳しく家族に負担がかかりがちです。要介護3以上の認定が出る前から施設入居について検討し、情報収集することをおすすめします。 認知症の介護はいつまで続きますか? 認知症の介護は平均して約6~7年であると言われています。 ただし、認知症の種類、年齢、症状によって差があります。中には10年以上介護をしたというケースもあるので、介護をする際は長期戦を想定し、介護保険サービスや老人ホームについての情報も集めておくと良いでしょう。 介護疲れを軽減するにはどうすれば良いですか? 介護保険サービスや状況によって介護保険外サービスを利用することをおすすめします。介護保険サービスでは必要に応じて身体介助や生活支援を受けることができ、費用に関しても自己負担額の1割で利用することができます。 また、介護保険外サービスでは介護保険サービスで提供できない部分を補うことができ、サービスの幅も広いです。ただし、費用に関しては全額自己負担となるので注意が必要です。 ▶「いい介護」で認知症でも入居相談可能な老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の在宅介護はいつ施設入居に切り替えるべきですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "在宅介護から施設入居に切り替える時期は要介護度3以上の認定が目安です。在宅介護は身体的にも精神的にも厳しく家族に負担がかかりがちです。要介護3以上の認定が出る前から施設入居について検討し、情報収集することをおすすめします。" } },{ "@type": "Question", "name": "認知症の介護はいつまで続きますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "認知症の介護は平均して約6~7年であると言われています。ただし、認知症の種類、年齢、症状によって差があります。中には10年以上介護をしたというケースもあるので、介護をする際は長期戦を想定し、介護保険サービスや老人ホームについての情報も集めておくと良いでしょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "介護疲れを軽減するにはどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "介護保険サービスや状況によって介護保険外サービスを利用することをおすすめします。介護保険サービスでは必要に応じて身体介助や生活支援を受けることができ、費用に関しても自己負担額の1割で利用することができます。また、介護保険外サービスでは介護保険サービスで提供できない部分を補うことができ、サービスの幅も広いです。ただし、費用に関しては全額自己負担となるので注意が必要です。" } }] }

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