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デイケアとは?料金や利用目的、デイサービスとの違いを解説

2022年1月28日2022年7月11日在宅介護サービスの種類

デイケアとは?メリット・デメリットを解説

高齢者が自宅で日常生活を送り続けるために専門的なリハビリサービスを提供してくれるデイケア。今回は、デイケアの具体的なサービス内容や費用といった基本から、利用する上で知っておきたいデイケアのメリットやデメリットについて紹介していきます。

この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. デイケアは専門的なリハビリを受けられる介護サービス
  • 2. デイケアはどのような場合に利用したほうが良い?
  • 3. デイケアでの1日の流れ
  • 4. デイケアの対象者は?
  • 5. デイケアの費用
  • 6. デイケアとデイサービスの違い
  • 7. デイケアのメリット、デメリット
  • 8. デイケアを利用するには?
  • 9. 良いデイケアを選ぶ3つのポイント
  • 10. 身体機能維持のためにデイケアは有効
  • 11. デイケアに関するよくある質問

デイケアは専門的なリハビリを受けられる介護サービス

デイケアはリハビリ、医療に特化した在宅介護サービスのひとつ

デイケアは別名「通所リハビリテーション」。要介護者が療養や退院後の機能回復を目的に、介護老人保健施設や病院などの医療施設に通いながら生活機能を向上させる訓練や食事、入浴などの生活支援を受ける施設のことを指します。

デイケアと似たサービスのひとつにデイサービスなども挙げられますが、デイケアは医療やリハビリに特化している点が特徴的です。

そのため、施設には医師やリハビリ専門の職員がおり、リハビリはもちろんのこと診察や健康管理もおこなってくれます。

また、リハビリの内容については医師の指示書をもとに計画書が作成され、それに基づいたリハビリがおこなわれるため利用者一人ひとりにあったリハビリを受けることができます。

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デイケアはどのような場合に利用したほうが良い?

デイケアは自宅での日常生活を送ることを目的にリハビリを提供してくれるサービスのことです。主な利用目的としては以下のようなものが挙げられます。

  • 入院中おこなっていたリハビリを退院後も続けたい
  • 医師がいる環境で安心してリハビリしたい
  • 入浴もリハビリもおこなえるサービスを利用したい
  • ものを上手く飲み込めないので、専門的な指導を受けたい
  • 日中は家族が介護を休める時間にしたい

上記のような希望があって、良いサービスがないかと検討している人にとってデイケアというサービスは適切と言えますが、全てデイケアを利用すれば希望が叶えられるわけではないということは忘れてはいけません。

というのも、実際に提供されるリハビリ内容やリハビリテーション器具の種類、設備環境といったものが施設によって異なるからです。

そのため、デイケアの利用を検討する場合には、利用を検討している施設の特徴やリハビリの内容をきちんと事前に確認しておくようにしましょう。

デイケアでの1日の流れ

では続いて、デイケアを実際に利用した際の1日の流れを紹介します。

デイケアの主な1日の流れは以下のようになっています。

デイケアの1日の流れ

デイケアでは基本的に送迎もサービスのひとつに含まれていますので、家族が施設へ送り迎えをする必要がなく介護負担の軽減になります。

施設に到着した後は健康チェックをおこない、入浴とリハビリを開始します。その後、食事をとり午後にもリハビリをして、おやつを食べたらデイケアサービスは終了。終了後に自宅まで送迎してもらうという流れになります。

デイケアの対象者は?

デイケアは要支援1〜2の認定を受けた人、あるいは要介護1〜5の認定を受けた人を対象としたサービスです。

介護サービスの対象者については要介護認定を受けている人を限定しているものも多いのですが、デイケアは要支援と要介護どちらかの認定を受けている全ての人を対象としている点が特徴的です。

なお、要支援の認定を受けた人は、介護予防通所リハビリテーションを利用できます。

また、介護認定については受けられる年齢が65歳以上とされていますが、64歳以下で特定疾病を抱えている人であれば申請をすることができ、認定を受ければデイケアサービスを利用することができます。

介護予防通所リハビリテーションとは? 介護予防通所リハビリテーションとは、デイケア同様にリハビリテーションを中心としたサービスのことを指しますが、その目的が介護予防にあるという点がデイケアとの違いになります。

そのためサービス内容も、自宅で自立的に生活ができるようになるためのリハビリというよりも運動機能を向上させるためのリハビリであったり、管理栄養士による栄養指導であったりと健康な状態を維持するために必要なサービスが多く提供されます。

デイケアの費用

デイケアは介護保険を利用してサービスを受けることができますが、実際にその費用はどのくらいになるのでしょうか。施設の規模や利用時間によって金額は変動しますが、一般的な費用について以下で説明していきます。

なお、その他、食費やおむつ代、レクリエーションにかかる費用は実費となります。

要支援1~2

<共通サービス>

要支援12,053円
要支援23,999円

<選択サービス>状態に応じて個別に指導

運動機能向上225円
栄養改善200円
口腔機能向上160円

要支援の人は主に生活機能を向上させるための共通的サービスに加え、運動機能向上、栄養改善、口腔機能の向上のサービスを組み合わせて利用することができます。

要介護1~5

要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
1~2時間未満336円395円426円455円487円
2~3時間未満380円436円494円551円608円
3~4時間未満483円561円638円738円836円
4~5時間未満549円637円725円838円950円
5~6時間未満618円733円846円980円1,112円
6~7時間未満710円844円974円1,129円1,281円
7~8時間未満757円897円1,039円1,206円1,369円

要介護の人の費用は介護度により設定されており、介護度が高くなるにつれ値段も高くなっています。これらの費用に加え、食費やおむつ代などの実費分も含めて月の予算と折り合いのつく施設を探すようにしましょう。

デイケアとデイサービスの違い

デイケアもデイサービスも高齢者が自立的な生活を送れることを目的にサービスを提供していますが、2つのサービスはそれぞれ力を入れている点が異なります。利用を検討する際には注意しましょう。

具体的にはデイサービスは日常生活における介護サービスが中心。一方で、デイケアは身体機能の回復や維持、認知機能の改善といったリハビリや医療的ケアに力を入れています。

もちろんデイサービスで機能訓練サービスを受けることも可能ですし、デイケアで日常生活における介護サービスを受けることも可能です。

しかし、それぞれ力を入れている点が異なるので、自分自身が重視したいポイントをしっかりと明確化し施設を選ぶと良いでしょう。

リハビリと機能訓練の違い

リハビリと機能訓練は同じものだと思われがちですが、実は種類が違います。

それぞれ身体機能を改善あるいは向上させるものであることに違いはありませんが、機能訓練についてはリハビリに関する資格を持たない人が運動や体操などを指導するものを指します。

一方でリハビリとは、医師の診察とリハビリに関する資格を持った専門スタッフが計画書に沿って心身機能の回復や自立を図る運動療法のことです。

デイケアとデイサービスどっちを利用したら良い?

日常的に医療ケアが必要な人、退院後リハビリを継続したい人はデイケアがおすすめ

実際に、デイケアとデイサービスのどちらを利用するのが良いのか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。そのようなときは、利用を検討している人の医療依存度をきちんと確認しましょう。

医療的ケアを日常的に必要としている人や、少し前まで入院をしていて退院後もリハビリを続けたい人などはデイケアの利用がおすすめです。

ただ、医療的ケアの必要性が低い人にとってはデイケアとデイサービスどちらを利用するか迷うかもしれません。

そのような場合には、デイケアで身体機能を向上させ、より健康的な状態でデイサービスを利用するのがおすすめです。

デイケアのメリット、デメリット

続いてデイケアのメリットとデメリットについて紹介していきます。

メリット

有資格者によるリハビリが受けられる

リハビリのスペシャリストによる指導がおこなわれる

デイケアの大きな魅力は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリのスペシャリストがリハビリをおこなってくれることです。

またリハビリの評価も受けられるためリハビリの効果を実感することができます。そのためリハビリを通して機能向上を目指す人にとっては便利なサービスです。

必要に応じて利用者の自宅を訪問し、段差などの日常生活で動作がしづらい箇所を調べ、身体状態に適した福祉用具やリハビリを提案してくれるサービスもあるので、利用する上で大きなメリットです。

看護体制も充実

急な体調不良でも適切な処置がおこなわれる

医師や看護師が常駐しているため、急に体調が悪化してしまった場合でも、適切な医療処置をおこなってもらえるという安心感も大きなメリットとして挙げられます。

デメリット

デイケアを利用する上でのデメリットは以下のようなものが挙げられます。

施設により設備が異なる

デイケアはリハビリを中心におこなうサービスですが、リハビリテーション器具についての設置義務はないため、どうしても施設によって設備に差が出てしまいます。

一般的に規模の大きい施設ほど設備も充実している傾向にありますが、必ずしもそういうわけではありません。利用を検討する際には施設にある設備についてしっかり確認しましょう。

個別のリハビリをずっと受けられるわけではない

デイケアは1日中リハビリをおこなうサービスではなく、1日のうち1〜2時間ほどの短時間で集中的にリハビリをおこなうものもあります。

またリハビリの中でも、個別でリハビリを受けることができる時間は30分前後のことが多く、そのほかの時間は自分でリハビリをおこなうことが多くなります。

そのため、マンツーマンでのリハビリが長時間受けられると期待して利用した人にとっては少々物足りなく感じる場合もあるかもしれません。

集団生活が苦手な人はストレスを抱える可能性も

デイケアの中には集団リハビリがプログラムとして組み込まれてる場合があるので集団生活が苦手な人はストレスになる可能性も

デイケアでは集団リハビリをはじめ、食事の時間なども集団でおこなうことになります。集団生活が苦手な人にとっては、デイケアを利用すること自体がストレスにつながってしまうケースもあります。

また、送迎車も基本的には乗り合いになります。他の人との相乗りが苦手な場合は、事前に家族と相談して送り迎えをしてもらうなどの対応をするようにしましょう。

リハビリ目標を達成すると終了

デイケアではリハビリテーション計画に基づきリハビリがおこなわれ、計画書の目標が達成されるとデイケアの利用は終了です。

計画書は医師の指示のもと作成されます。医師が引き続きリハビリが必要と判断した場合は、デイケアを継続して利用することが可能です。

基本的には、身体機能が改善された場合にはデイケアの利用はできなくなるということを念頭に置いておくと良いでしょう。

デイケアを利用するには?

デイケアを利用する場合、どういった手続きが必要なのでしょうか。以下で説明していきます。

役所などで要支援・要介護の申請ができる

デイケアは要支援、要介護の人を対象としているため介護認定をとる必要がある

デイケアは要支援または要介護の認定を受けている人を対象としています。介護認定を受けていない場合はまず介護認定の申請をするようにしましょう。

住まいの市区町村で申請をすることが可能で、約1カ月後に認定結果が記載された介護保険証が届きます。

要支援と認定された人は地方包括支援センターに、要介護と認定された人は居宅介護支援事業所に相談してみると良いでしょう。それぞれの担当者が適切な介護予防通所リハビリテーションやデイケアサービスを受けられる施設を探してくれます。

必要書類の準備をする

利用するデイケアが決定した後は、かかりつけ医に診断情報提供書か健康診断書を作成してもらい、デイケアに提出するようにしましょう。

提出した書類をもとに審査をし、問題ないと判断されれば利用開始手続きがおこなわれます。

なお、診断情報提供書や健康診断書の提出が不要の場合もあります。どのような書類が必要かなどはケアマネジャーに確認しましょう。

良いデイケアを選ぶ3つのポイント

数あるデイケアの中でより良いデイケアサービスを選ぶポイントについて紹介していきます。

  • 施設やスタッフの雰囲気が利用者本人と合うかどうか確認する
  • リハビリ内容や設備の確認する
  • 利用できる日の調整が可能か確認する

施設やスタッフの雰囲気が利用者本人と合うかどうかを確認する

デイケアを選ぶ際は施設、スタッフの雰囲気が良いか確認すべき

デイケアを選ぶ上で、施設のスタッフと利用者本人の相性が良いかどうかを見極めることは重要です。また、施設全体の雰囲気が利用者にとって心地よいものかどうかもポイントです。

施設の雰囲気が合わずに通わなくなってしまうということを避けるために、なるべく事前に施設見学をしておくことをおすすめします。また、見学の時間帯は昼食のときなど、ほかの利用者の雰囲気などがよくわかる時刻に設定するのがおすすめです。

リハビリ内容や設備の確認をする

リハビリテーション器具や設備環境については、施設によって差が出てきてしまうこともあります。そのため、目的に合ったリハビリをおこなえるだけの設備が十分に整っているかという点をチェックしておく必要があります。

設備についてきちんと確認するためにも、何を最終ゴールにしてデイケアを利用するのかという点は明確化しておきましょう。

利用できる日の調整が可能か確認する

施設環境だけではなく、実際に利用者本人が希望する時間帯に利用することができるのかという点もデイケアを選ぶ際に調べておきましょう。

人気のデイケアであれば利用者も多く、利用したい日に利用できないこともありえます。利用日とその調整について事前に確認しましょう。

また、デイケアは平日利用が一般的ですが、土日対応をしている施設もあります。必要であればケアマネジャーに相談してみると良いでしょう。

デイケアの選び方|4つのポイントやデイサービスとの使い分け

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身体機能維持のためにデイケアは有効

医師や看護師が常駐し、必要な医療的ケアやリハビリを適切に提供してくれるデイケアサービス。年齢を重ねるにつれ、弱っていく身体機能を維持したり向上させたりする上でとても役立つサービスです。

自立した生活を送ることが難しい人にとって利用を検討してみる価値はあるのではないでしょうか。利用を検討する際はこの記事を参考に、希望に合ったデイケアを選んでみましょう。

デイケアに関するよくある質問

デイケアはどんなサービスが受けられますか?

デイケアでは主に医療やリハビリに特化したサービスが受けられます。デイサービスとは異なり、デイケアには理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった有資格者が常駐しており、リハビリに対してのアドバイスももらえます。

デイケアはどんなときに利用すれば良いですか?

医療的ケアを日常的に必要としている人や、少し前まで入院をしていて退院後もリハビリを続けたい人などはデイケアの利用がおすすめです。

一般的なデイケアでは、レクリエーションなどはあまりおこなわれずリハビリに重きを置いているので、レクリエーションを通して他の利用者とも交流したいといった人はデイサービスの検討を視野に入れましょう。

デイケアを利用すればすべてのリハビリ希望が叶いますか?

実際に提供されるリハビリ内容やリハビリテーション器具の種類、設備環境といったものが施設によって異なるので、すべての希望が叶えられるわけではありません。デイケアを利用する際は、施設を事前に見学しリハビリ内容、設備環境について確認しましょう。

この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

2022年1月28日2022年7月11日在宅介護サービスの種類

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デイサービスでは何ができる?|内容や料金形態、デイケアとの違いを解説

デイサービスでは何ができる?|内容や料金形態、デイケアとの違いを解説

高齢者が健康で快適な生活を送るために必要なのがデイサービスです。 この記事では、デイサービスの具体的なサービス内容やデイサービスの種類について説明します。デイサービスを上手に活用することで、在宅介護の負担も軽減するはずですよ。 デイサービスとは デイサービスとは施設に入居することなく、自宅から通所でリハビリテーションや介護サービスを受けることで、高齢者のQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を目指す施設のことです。 デイサービスを利用する場合は施設から車で自宅まで迎えにきてくれるので、歩行に自信がない方でも利用できます。 ただし、施設の送迎範囲が決まっているので、その範囲外の場合はその施設を利用したくても利用できません。基本的にデイサービスは地域住民のためのサービスという特徴があるからです。 デイサービスでは、介護職員や理学療法士、看護師などの専門スタッフがサービスを提供。決められた時間に高齢者の機能訓練や集団でのレクリエーションなどを担当します。 自宅にこもりがちになる高齢者にとっては、外部との交流がもてることも嬉しいポイントです。 デイサービスのサービス内容 具体的にデイサービスではどのようなサービスがおこなわれているのでしょうか。主なサービスについて具体的に見ていきましょう。 送迎食事入浴機能訓練レクリエーション 送迎 デイサービスの大きな特徴として自宅までの送迎があります。自宅から施設に行くときも、自宅に戻る時も施設の車で家の前まで送迎してもらえます。 デイサービスの車なので、車いすのまま乗降できるようにリフトがあったり、介助者がいるので安心です。身体の不自由な人でも安心して利用できるような配慮がされています。 食事 デイサービスの利用はおもに日中なので、お昼ご飯の提供があります。 長時間の利用者にはおやつの時間も。施設が提供する食事は咀嚼しやすく、栄養バランスがとれたものなので、デイケアの食事は利用者にとって通う楽しみにもなります。もちろん1人での食事が難しい利用者には食事介助のサービスもあります。 また、食事の時間は他の利用者もみんなで食事を食べるので、会話を楽しみながら楽しく食事をすることができます。普段家族と離れて暮らしている方や一人暮らしの利用者にとっては、とても嬉しい時間になります。 また別料金になりますが、栄養改善サービスを受けたり、家で食べるお弁当を購入できる施設もあるようです。 入浴 デイサービスには入浴のサービスもあります。入浴によって体を清潔に保つことは、体が清潔になるのに加えて、精神的にも気分が明るくなります。 一人暮らしや家族に介護されている方は、普段はなかなか満足な入浴ができていないケースも多いようです。デイサービスでは介護員に介護されながら入浴ができるので、普段よりも入浴を楽しみ、体を清潔にすることができます。 大浴場や個室タイプなど入浴施設はデイサービスによって違いがあります。中には介護度が上がった重度な要介護の方むけに介護専用の入浴装置があるところもあります。 入浴装置というと大げさな装置のように思われますが、美容室の自動シャンプ1台をイメージすると良いでしょう。最近では車いすのまま入浴できるマシンもあるようです。 衣服の着脱や入浴は介護員がサポートしますが、利用者が自分でできることは利用者にしっかり取り組んでもらうことで、機能強化につながります。 機能訓練 機能訓練とは、歩いたり、階段をのぼったりという日常生活の動作をスムーズにおこなうための訓練です。また、体だけではなく、脳のトレーニングも機能訓練のひとつです。 代表的な機能訓練には下記のようなものがあります。 ラジオ体操歩行訓練脳トレ ここで説明する機能訓練とは有資格者ではなく、デイサービスの介護職員が おこなうもので、リハビリテーションとは異なります。 専門的な機能改善を目指すリハビリテーションではなく、あくまで日常生活を送るための練習をサポートするものです。したがってメニューは施設によって異なり、マッサージや口腔体操などを取り入れているるところもあります。 レクリエーション デイサービスでは利用者が楽しめるように、レクリエーションの時間があります。施設によってレクリエーションの内容は違いますが、どのような身体の状態でも楽しめるように工夫と配慮がされています。 レクリエーションは楽しむだけではなく、機能訓練の一環という意味もあります。クイズ大会や連想ゲームなどは脳トレ。「ちぎり絵」や「お手玉崩し」などのレクリエーションは手先の機能訓練にもつながります。 基本的にその日に参加する利用者の健康状況や身体の具合にあわせたレクリエーションを考えてくれるので安心です。 デイサービスの1日の流れ デイサービスはどのようなスケジュールになっているのでしょうか。一般的なデイサービスの1日の流れについて説明します。 もちろん施設や滞在時間によってスケジュールはそれぞれ異なりますが、午前中に機能訓練や入浴といったメニューをこなし、午後はレクリエーションやおやつタイムといったお楽しみの時間をもうけているところが多いようです。 デイサービスの利用条件 基本的にはデイサービスは要介護1~5の判定を受けた方が対象ですが、施設の規模や施設によって違いがあります。 一般的な利用条件は下記の内容です。 介護度:要介護1以上の判定を受けている医療行為の有無:医療行為をおこなう必要がない送迎エリア:自宅が施設の送迎範囲内にある 施設によっては要介護ではなく、要支援の段階でも利用できるところもあります。送迎可能エリアを限定しているところもあれば、エリア外でも家族の送迎を条件に認めているところも。詳細はケアマネジャーか施設に確認してください。 要支援1・要支援2でも利用できる デイサービスは要介護1以上の人が対象ですが、要支援1・2の場合も利用することができます。ただし要支援の方が利用できるのは予防通所介護の指定を受けているデイサービスだけです。また、利用金額はデイサービスを利用される場合、定額の料金になります。 デイサービスの費用 気になるデイサービスを利用する際の費用について見ていきましょう。以下の表の通り、デイサービスの利用料金は介護度と利用時間によって変わります。 通常規模型通所介護費(円/1回) 自己負担1割で利用する場合、要介護1の方であれば一日最大9時間滞在しても700円程度の自己負担額です。要介護度が最も高い場合でも一日最大1500円くらいで利用でき、とても利用しやすい金額設定と言えるでしょう。 また、送迎を利用しない場合は減額措置もあります。 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護53~4時間未満368円421円477円530円585円4~5時間未満386円442円500円557円614円5~6時間未満567円670円773円876円979円6~7時間未満581円686円792円897円1003円7~8時間未満655円773円896円1018円1142円8~9時間未満666円787円911円1036円1162円出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 地域密着型通所介護 介護事業の中で定員が18人以下の小規模なデイサービスで おこなわれる介護のことを地域密着型通所介護といいます。 利用対象はほかのデイサービスと同じで要介護1以上ですが、小規模な事業所が多くアットホームな雰囲気の中で、食事や入浴などの介護サービスが受けられます。 地域密着型という名称でもわかる通り、地域住民のためのサービスなので事業所と同じ自治体に住んでいる人が利用対象になります。費用についても他のデイサービスと別の扱いになるので、下記の表を参考にしてください。 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護53~4時間未満415円476円538円598円661円4~5時間未満435円499円564円627円693円5~6時間未満655円773円893円1010円1130円6~7時間未満676円798円922円1045円1168円7~8時間未満750円887円1028円1168円1308円8~9時間未満780円922円1068円1216円1360円出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) サービス加算の内容 特定の有料サービスを受ける場合は別にサービス加算が発生します。どのようなサービス加算があるか見ていきましょう。 入浴介助加算40円/回栄養改善加算200円/回口腔機能向上加算150円/回出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 入浴介助加算 利用者が入浴する際に、介助や付き添いをおこなった場合に追加される加算料金です。1日1回の入浴で50単位なので、500円程度になります。 栄養改善加算 食事や栄養に対しての改善相談にのったり、栄養管理などをおこなった場合も加算料金が発生します。1回につき150単位(約1500円)。栄養状態が良好ではない利用者向けにおこなうサービスです。 口腔機能向上加算 歯で食べ物を咀嚼したり、飲み込むといった動作は身体にとって非常に重要です。 口腔機能が低下すると、全身の健康が損なわれるのと同時に、食事の楽しみもなくなります。そのため口腔機能の低下が見られる利用者に対して、口腔機能改善管理指導計画作成をつくり、個人指導をおこないます。1回につき150単位(約1500円) 介護保険対象外の費用は自己負担 上記の費用以外にも、保険対象外の料金が発生した場合すべて自己負担になります。注意したいのは食事代や備品の使用、レクリエーション費用などは実費扱いなことです。 デイサービスで提供される昼食やおやつは利用料に含まれていません。施設によって食費の設定も異なります。おおよそ500円から1000円で、食事がない施設もあります。 その他の日用品の使用についても、費用がかかります。施設で用意がありますが、自宅にあるものなら自宅から持ち込んだほうが節約になります。 デイサービスのメリット、デメリット メリット デイサービスには多くのメリットがありますが、代表的なものは以下の通りです。 栄養バランスの良い食事がとれる他の利用者と交流することができる入浴やトイレなど日常動作の介護をしてもらえる機能訓練を受けることができる 年を取ってくると食事をしたり入浴したりという日常生活の動作にも困難が生じます。普段は自宅で家族が介護しているとしても、家族だけの介護には限界があります。週に何日かデイサービスを利用することで、家族の負担を減らすことにもなります。 また家に引きこもりがちな高齢者が外にでて、他の人と交流するきっかけにもなります。普段はやりたがらない機能訓練も、大勢でやることでやる気が生まれることもあります。 デメリット デイサービスを利用するデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。考えられるものは下記の2点です。 費用面での負担があるストレスを感じてしまう可能性もある まずはデイサービスを利用することで、新たな費用が発生することです。介護保険対象ではあるものの、食事や入浴などサービスが増えることで金額は大きくなりがちです。 またあまり人との交流が得意ではない人や、他の利用者やスタッフに対して気を遣ってしまう人だと、デイサービスに行くことがストレスになることもあります。 デイサービスの種類 デイサービスにはどのような種類があるのでしょうか?デイサービスの種類とそれぞれの特徴について説明します。 リハビリ特化型 リハビリ特化型のデイサービスは一般的なデイサービスと比べて、理学療法士、作業療法士を配置して、リハビリに重点をおいたサービスをおこないます。 リハビリ特化型の施設にはトレーニングマシンやスポーツ器具をとりいれて、適度な運動をしながら機能訓練などをおこないます。 リハビリ特化型デイサービスには、半日型と一日型など利用時間によってもメニューがかわります。一日みっちり機能訓練を受けたい場合は一日型、気分転換程度に運動したい方は半日型。 施設の雰囲気もフィットネスクラブのような感じなので、身体を動かすことが好きな高齢者にはぴったりです。 機能訓練特化型 機能訓練特化型のデイサービスは一般的なデイサービスよりも機能訓練が中心になります。入浴や食事サービスはなく、一般的なデイサービスよりもきめ細かな機能訓練をおこなっています。 一人一人の身体の状態にあわせて、その人に合ったオーダーメイドのリハビリメニューを設定。利用者が無理をすることなく、安全に機能訓練がおこなえるように、専門家が多く配置されています。 機能訓練が終わった後などに利用者同士の交流の時間もあるので、みんなで訓練の状況について会話したりして気分転換を図ることができます。 介護予防特化型 日常生活をおくる上でそれほど大きな支障はなく、少しの介護によって自立の可能性が高い高齢者向けのデイサービスのことを介護予防特化型といいます。基本的には要支援1・2の人が対象です。 介護予防通特化型は区市町村が実施する「介護予防生活支援サービス事業 通所型サービス」で提供されます。入居を希望する場合は各市町村の担当部署に問い合わせましょう。 お泊りデイサービスとは? 通所介護をおこなっているデイサービスサービス施設の中で、宿泊対応もできるところをお泊りデイサービスといいます。介護している家族が外泊する場合などに利用できるととても便利です。お泊りデイサービスは普段利用している施設に泊まることになるので、安心して利用できます。 ただし費用については介護保険は適用されず、全額実費負担になります。宿泊する場所が個室なのか、大部屋なのかによっても料金は変わりますので、あらかじめ確認が必要です。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: #fff; font-weight: bold; display: block; padding: 5px 10px; line-height: 1; border-radius: 5px 5px 0 0; box-sizing: border-box; position: absolute; left: -3px } .point .point-title { display: block; padding: 10px; color: #f08d18; font-size: 1.2em; position: relative; left: -14px; font-weight: bold } .point .point-title::before { content: "『"; font-weight: normal } .point .point-title::after { content: "』"; font-weight: normal } @media screen and (min-width: 768px) { .point { margin:66px 40px 20px 0; padding: 8px 15px } .point::before { font-size: 14px; top: -26px } } @media screen and (max-width: 767px) { .point { margin:56px 40px 20px 0; padding: 8px } .point::before { font-size: 12px; top: -24px } } .point p { margin: 0; padding: 0 } 他の通所系サービスとの違い デイサービス以外にも他の通所系サービスはあります。どのような点が違うのか、それぞれの特徴についてまとめました。 認知症対応型デイサービス 通常のデイサービスでは、重度な認知症になった場合は利用できません。認知症対応型デイサービスは、認知症を発症している利用者を対象にした専門的なデイサービスです。認知症ケアに対して熟練したスタッフが対応するので、認知症の方でも安心して預けることができます。 利用するためには、施設のエリア内に住居があり、要介護認定または要支援の認定を受けていること。そして医師の認知症という診断が必要です。 デイサービスを利用した方が良いケース デイサービスは要介護認定を受けた高齢者が利用できます。具体的にデイサービスを利用したほうが良いケースとはどのようなケースでしょうか。 食事、入浴、排泄など日常動作が困難な場合 要介護の判定がでていれば、たとえ軽度な状態でも日常生活をおくるのに問題が発生することも多くなります。特に入浴や食事、排泄などを1人でおこなうことが難しいと感じられるようになったら、デイサービスの利用を検討すると良いでしょう。 施設に入居するのではなく、あくまで自宅で生活したい人にとって、デイサービスを利用することで専門家の意見や知見を知ることができることもメリットのひとつです。 外出機会がない場合 高齢になると仕事や子育ての用事などもなくなり、外出する機会がめっきり減ってしまいます。外にでるのが面倒になって自宅に引きこもってしまうのは心身ともによくありません。 デイサービスを利用するのをきっかけに、社会的なつながりをもつことができます。外出せずに家にずっといると思ったら、デイサービスを検討して見ると良いでしょう。 家族の介護負担を考えている場合 自宅で高齢者の介護をしていると、家族の負担が大きくなってしまいます。在宅介護では、家族などの介護疲れが社会問題になるケースもあります。 介護する家族の負担軽減を考えているなら、デイサービスの利用をおすすめします。安心できる場所で楽しく過ごすことができれば、家族の心理的な負担も軽くなります。 それぞれの身体状況に合わせてサービスを利用しよう デイサービスの利用者は年々増加しています。それにあわせてデイサービスの内容や種類も増えています。 少し前までは、デイサービスというと全員で同じ体操をして、同じメニューをこなしているイメージでした。しかし昨今では、個人個人の状態にあわせたプログラムやケアを考えて実行してくれます。 利用者は自分の身体状況にあったサービスをしっかり選んで利用するようにしましょう。介護施設に入居するのと違って、高額な初期費用も必要ありません。 気軽に利用できるのもデイサービスのメリットです。まずはお住まいの地域にどのようなデイサービスがあるか調べてみることから始めましょう。 デイサービスに関するよくある質問 デイサービスの1日の料金はいくらですか? デイサービスの料金は、利用する時間、要介護度、サービス加算を付けるかによって各々異なり、概ね約1000~2000円が相場です。 ただし、注意したいのは食事代や備品の使用、レクリエーション費用などは実費扱いなことです。施設によって食費の設定などもさまざまなので利用する際は注意しましょう。 デイサービスではどのようなサービスが受けられますか? 主に「送迎」「食事」「入浴」「機能訓練」「レクリエーション」などが一般的に受けられるサービスです。施設によっては、入浴の際に寝たまま入浴できる設備が整っているところや、機能訓練に関しては、リハビリの専門資格を持ったスタッフが常駐するなど施設ごとに特徴はさまざまです。 デイサービスを利用する条件は何ですか? 一般的な利用条件は、「要介護1以上の認定を受けている」「医療行為をおこなう必要がない」「自宅が施設の送迎範囲内にある」ことが挙げられます。 施設によっては、送迎範囲外であっても家族の送迎を条件に利用を認めている施設もあります。また、要支援の人の利用については予防通所介護の指定を受けているデイサービスだけになるので注意が必要です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "デイサービスの1日の料金はいくらですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "デイサービスの料金は、利用する時間、要介護度、サービス加算を付けるかによって各々異なり、概ね約1000~2000円が相場です。ただし、注意したいのは食事代や備品の使用、レクリエーション費用などは実費扱いなことです。施設によって食費の設定などもさまざまなので利用する際は注意しましょう。" } },{ "@type": 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デイサービスの選び方|4つのポイントと上手に選ぶためのアドバイス

デイサービスの選び方|4つのポイントと上手に選ぶためのアドバイス

デイサービスを選ぶときに、どのような点に気をつけたらよいのかと悩まれる方も多いことでしょう。デイサービスを利用する際にチェックしておきたいポイントと、上手な選び方についてのアドバイスを紹介します。 デイサービスを選ぶときの4つのチェックポイント デイサービスを選ぶ際には、チェックしておきたいポイントが全部で4つあります。 職員の体制や設備、雰囲気提供される食事入浴の状況レクリエーション ここからは、それぞれを詳しく見ていきましょう。 職員の体制や設備、雰囲気 デイサービス選びで最も大切なチェックポイントは、施設の設備やスタッフの雰囲気、他の利用者の様子です。実際に施設を見学し、細かく確認しましょう。 施設の清掃や整備はきちんとなされているのか、スタッフの対応などは丁寧で親しみやすいか、スタッフと利用者の間に良い関係が築かれているか、経験豊富なスタッフや有資格者は揃っているのかなどが、見極めるポイントになります。 実際に利用者に話しかけ、楽しく快適に過ごせているのかを聞いてみるのも良いでしょう。 提供される食事 デイサービスで提供される食事についても、必ず確認しておきましょう。食事の提供方法は施設内で調理される場合と外部の配食サービスなどを利用している場合があり、それぞれの施設によって異なります。 見学の際には、温かい食事が提供されているか、利用者の介護度に合わせた食事が提供されているか、糖尿病などの制限食にも対応しているのかを確認しましょう。 また、食費は実費で、1食分の費用は施設によって違います。かかる費用を踏まえたうえで、食事の内容などを検討することも大切です。 入浴の状況 快適なデイサービス利用を検討される際、入浴の状況も確認しておきたいポイントのひとつです。デイサービスの入浴方法には一般浴、個浴、機械浴があり、施設の設備によって異なります。 介護度が比較的低い人は、複数人が同時に入浴する一般浴と一人で入浴する個浴を選択することができます。利用する本人の好みや身体状況に合わせて、対応する施設を選びましょう。 介護度の高い人は、車椅子のまま入浴できるリフト浴や寝たままでも入浴できる機械浴の設備が整った施設を選ぶことをおすすめします。 レクリエーション デイサービスで行われているレクリエーションの内容は施設ごとに大きく異なるため、利用者本人の性格や好みに合った活動ができる施設を選ぶと良いでしょう。集団で行われるレクリエーションでは、主に身体機能の維持のために体を動かす活動がおこなわれています。 また、季節ごとのイベントなどに参加し、利用者同士で交流することも可能です。 一方、個別のレクリエーションでは、将棋や囲碁、麻雀、絵画、俳句などを楽しむことができます。ただし、それぞれのレクリエーションで使用する材料費や費用は実費の場合もあるため、事前の確認が必要です。 施設の規模の違い デイサービスの施設の規模によって違いはあるのでしょうか。どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。 大規模な施設のメリット・デメリット 大規模な施設のデイサービスは、1日20名以上が利用することになります。利用者もスタッフも多いため、集団でのレクリエーションも多く、友人を作りやすいことがメリットです。 一方で、他の利用者だけでなく、スタッフの名前を覚えることも難しくなってしまうのはデメリットとも言えるでしょう。 小規模な施設のメリット・デメリット 1日の利用者が9名以下の小規模な施設のデイサービスは、個別の対応が可能なため、集団での活動が苦手な方でもマイペースに活動できるでしょう。 少人数で親しみやすい雰囲気になる一方、毎日同じ人が利用することが多いことで、人間関係や雰囲気に馴染めない場合は、通いづらくなってしまうこともあります。 デイサービスの探し方 ここからは、実際のデイサービスの探し方の流れは以下の通りです。 担当のケアマネジャーに相談する候補を絞る見学や体験をしてみるケアプランの作成・サービス担当者会議の開催契約後、デイサービスの利用開始 担当のケアマネジャーに相談 デイサービスの利用を検討する場合は、まず、担当ケアマネジャーに相談しましょう。 ケアマネジャーが、利用者本人に合わせた施設選びのアドバイスから、受け入れ可能な施設を提案し、事業所に直接問い合わせるなど、最終的な契約の手続きまでのサポートをしてくれます。 候補を絞る ケアマネジャーに提案されたいくつかのデイサービスの中で、利用者本人やご家族が気になる施設がいくつかあった場合は、ケアマネジャーに相談し候補を絞っていきましょう。 利用者本人に最も適している施設を見つけるためにも、ご自身で調べることが大切です。パンフレットなどやホームページに加え、厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」でも、全国の「介護サービス事業所」の詳しい情報を調べることができます。 見学や体験をしてみる 候補となるデイサービスが見つかったら、実際に見学や体験をしてみましょう。初めてデイサービスを利用する場合は、2~3ヵ所の複数の施設を見学することをおすすめします。 各施設で利用者の方々が快適に過ごしているか、職員の対応や施設の雰囲気など、それぞれの良いポイントを比べてみると良いでしょう。 見学は必ず利用する本人と一緒に おくためにも、見学には必ず利用する本人と一緒に行きましょう。デイサービスに否定的な感情や不安をお持ちの方の場合は、その旨を施設のスタッフに事前に伝えて協力を仰いでおくと良いでしょう。ご本人が安心できるようなお話をするなどの対応をとってもらえ、デイサービスに対する印象が変わる可能性もあります。 ケアプランの作成・サービス担当者会議の開催 見学や体験の後に利用したい施設が決まった場合、ケアマネジャーが施設側に「利用申込書」を送ります。その後、ケアマネジャーがケアプランを作成します。 そして、利用者本人やご家族と介護サービスに関わる関係者が集まり、ケアプランを基に情報を共有する「サービス担当者会議」を開催します。 サービス担当者会議とは 「サービス担当者会議」とは、利用者本人にとって最適なサービスを提供するため、利用者本人とご家族、各担当者が集まり、ケアマネージャーが作成したケアプランの内容をもとに意見交換を行い、情報を共有する会議のことを言います。 契約後、デイサービスの利用開始 通常であれば「サービス担当者会議」の後、最終的な調整が済み次第、ケアプランに同意して契約に進み、デイサービスの利用が始まります。 上手にデイサービスを選ぶ2つのポイント デイサービスの施設を上手に選び、スムーズにサービスを利用するためには、以下の2つのポイントに気をつけると良いでしょう。 ケアマネジャーとの相談で目的を明確にする本人がやりたいことを施設へ伝える ケアマネジャーとの相談で目的を明確にする ケアマネジャーと相談する際には、デイサービスを利用することにより、本人がどうなりたいのかという目標についても話し合いましょう。 サービス利用の目的が明確になることで、条件に合った施設を絞ることができます。また、本人が目的を持ち意欲的に活動することによって、デイサービスの高い効果が得られる可能性があります。 本人がやりたいことを施設へ伝える デイサービスを利用する本人が、ずっと我慢していることや本当はやりたいと願っていること、あきらめてしまっていることなどがあれば、その旨を施設のスタッフに伝えてみましょう。これらの思いをもとに活動の目的を設定することで、リハビリや機能訓練をより効果的に進められることもあるのです。 本人の意向を確認し、最適なデイサービスを選ぼう ケアマネジャーや家族がどれだけ調べて見つけ出した施設でも、利用者本人の思いやイメージとかけ離れてしまっていては元も子もありません。デイサービスを利用する本人の意向をまずは第一に確認しましょう。 施設見学にも必ず利用者本人を連れていって、体験してみましょう。その上で、ケアマネジャー、家族、利用者本人の意向にそった最適なデイサービスを選ぶことをおすすめします。 デイサービスの選び方に関するよくある質問 デイサービスを選ぶときのポイントは何ですか? 「職員の体制や設備、雰囲気」「提供される食事」「入浴の状況」「レクリエーション」などが挙げられます。 特に、職員の体制や設備、雰囲気は非常に重要で、スタッフと利用者の間に良い関係が築かれているか、経験豊富なスタッフや有資格者は揃っているのかなどを見学時に見極めましょう。 介護度が高くてもデイサービスで入浴できますか? デイサービス利用を検討する際、入浴の状況も確認しておきたいポイントのひとつです。 介護度の高い人は、車椅子のまま入浴できるリフト浴や寝たままでも入浴できる機械浴の設備が整った施設を選びましょう。ただし、施設によっては入浴設備が整っていない場合があるので事前に確認しましょう。 食事制限が必要な人でもデイサービスは選択できますか? 食事の提供方法は施設内で調理される場合と外部の配食サービスなどを利用している場合があります。基本的に制限食については対応してもらえることがほとんどです。デイサービスでの食事は自費で、費用は施設によってさまざまなので注意が必要です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "デイサービスを選ぶときのポイントは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "「職員の体制や設備、雰囲気」「提供される食事」「入浴の状況」「レクリエーション」などが挙げられます。特に、職員の体制や設備、雰囲気は非常に重要で、スタッフと利用者の間に良い関係が築かれているか、経験豊富なスタッフや有資格者は揃っているのかなどを見学時に見極めましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "介護度が高くてもデイサービスで入浴できますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "デイサービス利用を検討する際、入浴の状況も確認しておきたいポイントのひとつです。介護度の高い人は、車椅子のまま入浴できるリフト浴や寝たままでも入浴できる機械浴の設備が整った施設を選びましょう。ただし、施設によっては入浴設備が整っていない場合があるので事前に確認しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "食事制限が必要な人でもデイサービスは選択できますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "食事の提供方法は施設内で調理される場合と外部の配食サービスなどを利用している場合があります。基本的に制限食については対応してもらえることがほとんどです。デイサービスでの食事は自費で、費用は施設によってさまざまなので注意が必要です。" } }] }

在宅介護サービスの種類は?特徴や利用するまでの流れを解説

在宅介護サービスの種類は?特徴や利用するまでの流れを解説

家族に介護が必要になったけれど、できるだけ住み慣れた自宅での生活を続けたい、そんな方が利用できる在宅介護サービスです。 この記事では、自宅で受けられる在宅介護サービスの種類、特徴、気になる費用などを紹介します。在宅介護を検討する際、在宅介護のメリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。 自宅で受けられる介護サービス 要支援・要介護認定を受けた要介護者が自宅で自立した生活をするにあたり利用できる介護サービスには次の種類があります。 訪問介護 訪問介護とは、ホームヘルパー(訪問介護員)が利用者の自宅(有料老人ホームなど、入居系サービスの居室も含む)を訪問。入浴や排泄といった身体介護から、洗濯、掃除といた生活援助までを提供してくれるサービスのことです。 ホームヘルパーは初任者研修、実務者研修、介護福祉士のいずれかの資格を取得しているため、知識や技術が充分にあり、安心してサービスを受けることができます。 訪問介護の費用 身体介護 サービス費用の設定利用者負担(1割)20分未満167円20分以上30分未満250円30分以上1時間未満396円1時間以上1時間半未満579円出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 生活援助 サービス費用の設定利用者負担(1割)20分以上45分未満183円45分以上225円出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 通院時の乗車・降車等介助 サービス費用の設定利用者負担(1割)(1回につき)1回につき99円出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 1回あたりの料金は数百円から数千円程度で利用できます。サービス内容やそのサービスに対する所要時間で細かく設定されており、利用者の希望に応えやすい形になっています。 また、料金は要介護度の度合では変わりません。とはいえ、介護度が高くなると身体介護などのサービス提供に時間を要する場合もあるため、要介護度が高い方の方が結果的に料金が高くなることがあるようです。 訪問看護 訪問看護とは、看護師が自宅に訪問し、病気や障がいのある人に必要な看護をおこなうこと。看護師が、主治医の指導のもと、自宅で病院と同じ医療処置をおこない、適切な療養生活が送れるよう支援することを目的としています。 通院が困難な人やご自宅でのリハビリを希望する人の多くに利用されており、それぞれの療養生活や自立をサポートし、できるだけ普段と変わらない生活を送るための手助けをしています。 訪問看護の利用を検討する際は、下記の窓口などに問い合わせ、費用や手続き、受けられる治療について相談し確認することをおすすめします。 医療機関、かかりつけ医担当ケアマネージャー地域の訪問看護ステーション市区町村の担当窓口など 訪問看護の費用 看護師による訪問 時間自己負担額(1割の場合)20分未満313円30分未満470円30分以上60分未満821円60分以上1時間30分未満1,125円 訪問入浴 訪問入浴とは看護師1名を含めた2〜3名の介護スタッフが入浴のサポートをおこなってくれる介護サービスのことです。 要介護度が高く自力では入浴が困難な方や、家族の手だけでは入浴が難しい場合などさまざまなケースで利用されています。 訪問入浴サービスは専門の浴槽が使われるため寝たきりの方でも安心して利用できます。さらに看護師による入浴前後の健康チェックがおこなわれるなど、入浴サポートだけではないサービスがあるのも魅力です。 訪問入浴の費用 要介護1~5の場合 洗浄範囲1回あたりの費用全身浴1,260円部分浴1,134円清拭1,134円 要支援1~2の場合 洗浄範囲1回あたりの費用全身浴852円部分浴767円清拭767円 訪問リハビリテーション 訪問リハビリテーションとは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が自宅を訪問してリハビリテーションおこなうサービスのことです。 リハビリテーション施設や病院への通院が困難な方や、退院後の日常生活がまだ不安な方などが主に利用します。訪問リハビリテーションは主治医の許可が必要です。許可がないと利用できないので注意しましょう。 また訪問リハビリテーションでは、リハビリをするだけではなく、自宅環境の改善提案、介護している家族へのアドバイスなどもしてくれます。 利用者の身体機能向上や通所の負担軽減に加え、家族を含めた心理的サポートをおこなってくれるサービスとして人気です。 訪問リハビリテーションの費用 項目自己負担基本料金307円/1回(20分)加算料金サービス提供体制強化加算6円/回短期集中リハビリテーション加算200円/日リハビリテーションマネジメント加算180~483円/月移行支援加算17円/日 介護予防訪問リハビリテーションの費用 項目自己負担基本料金307円/1回(20分)加算料金サービス提供体制強化加算6円/回短期集中リハビリテーション加算200円/日 居宅療養管理指導 寝たきりになった高齢者を在宅療養で介護するということは、家族にとって不安も多いでしょう。施設であれば知見のある専門の介護スタッフがそろっていますが、自宅ではそうもいきません。 居宅療養管理指導は、医師や歯科衛生士といった専門職が自宅に訪問し、居宅療養を送るために助言・指導をしてくれるサービスです。居宅療養管理指導は介護保険サービスのひとつでもあります。 居宅療養管理指導の費用 職種単一建物居住者の人数1人2~9人10人以上医師514円486円445円歯科医師516円486円440円薬剤師(病院・診療所勤務)565円416円379円薬剤師(薬局勤務)517円378円341円管理栄養士(該当事業所)544円486円443円管理栄養士(該当事業所以外)524円466円423円歯科衛生士361円325円294円 夜間対応型訪問介護 夜間対応型訪問介護とは、夜間の時間に限定した訪問介護が受けられる介護保険サービスのことです。 高齢化が進み、老々介護が増えたことなどから夜間の介護ニーズが高まり、2006年から始まった地域密着型サービスです。介護スタッフが定期的に訪問する「定期巡回訪問サービス」と、利用者から通報を受けて都度訪問する「随時対応サービス」があります。 夜間対応型訪問介護の費用 オペレーションサービスセンターがある場合 項目料金月額基本料金1025円定期巡回サービス(1回あたり)386円随時訪問サービス(1回あたり/ヘルパー1人)588円随時訪問サービス(1回あたり/ヘルパー2人)792円24時間通報対応加算610円 オペレーションサービスセンターがない場合 項目料金月額基本料金2800円 施設に通って受けられる介護サービス 日帰りで施設に通い受けられる介護サービスは次の種類があります。地域密着型と記載があるサービスは、基本的にその市区町村に住民票がある方が対象です。 デイサービス(通所介護) デイサービスとは施設に入居することなく、自宅から通所でリハビリテーションや介護サービスを受けることで、高齢者のQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を目指す施設のことです。 デイサービスを利用する場合は施設から車で自宅まで迎えにきてくれるので、歩行に自信がない方でも利用できます。 デイサービスの費用 通常規模型通所介護費(円/1回) 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護53~4時間未満368円421円477円530円585円4~5時間未満386円442円500円557円614円5~6時間未満567円670円773円876円979円6~7時間未満581円686円792円897円1003円7~8時間未満655円773円896円1018円1142円8~9時間未満666円787円911円1036円1162円 地域密着型通所介護 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護53~4時間未満415円476円538円598円661円4~5時間未満435円499円564円627円693円5~6時間未満655円773円893円1010円1130円6~7時間未満676円798円922円1045円1168円7~8時間未満750円887円1028円1168円1308円8~9時間未満780円922円1068円1216円1360円 宿泊して受けられる介護サービス 一時的に介護施設などに宿泊して、入居者と同様に受けられる宿泊型介護サービスは次の種類があります。 ショートステイ ショートステイとは短期間だけ介護施設を利用して、食事や入浴補助といった介護サービスを受けることです。宿泊期間は1泊から可能で、最大30日間連続で利用することができます。 ショートステイを分類すると下記のようになります。 短期入所生活介護短期入所療養介護介護保険適用外のショートステイ ショートステイの費用 短期入所生活介護(併設型) 介護度従来型個室多床室ユニット型個室ユニット型多床室要支援1446円446円523円要支援2555円555円649円要介護1596円596円696円要介護2665円665円764円要介護3737円737円838円要介護4806円806円908円要介護5874円874円976円 ※併設型:特養など、入居できる介護施設に併設されたショートステイのこと 短期入所療養介護 短期入所療養介護とは、通常の介護ではなく、より医療ケアに目的を置いたショートステイです。 短期入所療養介護施設には医師や看護師が配置されているので、専門的な医療ケアも受けられます。医療ケアとは経管栄養、尿管カテーテル管理、ストマ管理、酸素療法、痰吸引などのことを言います。 医療ケアだけではなく、理学療法士、作業療法士・言語聴覚士などの専門家によって適切なリハビリテーションや機能訓練もおこなわれています。 短期入所療養介護の費用 要介護度従来型個室多床室(2名以上)ユニット型個室要介護1752円827円833円要介護2799円876円879円要介護3861円939円943円要介護4914円991円997円要介護5966円1045円1049円 ※ユニット型は、食事や談話ができる共同スペースと個室で構成された居宅形態※手厚い人員体制を敷く施設の場合はその分の加算がある 自宅・通い・宿泊で受けられる介護サービス 在宅、通い、宿泊の3つのサービスを利用者の状況によって組み合わせる在宅介護サービスは次の種類があります。 小規模多機能 小規模多機能型居宅介護はひとつの事業者がデイサービスを中心に、ショートステイや訪問介護もノンストップでサービス提供をおこなっています。そのために24時間・365日利用できるように休業日を設けていません。 空きがあれば「デイサービスを利用した後、そのままショートステイを利用」といった対応も可能です。 小規模多機能の費用 月額料金は要介護度により変わります。要支援の比較的介護が軽い方であれば月額3500円弱ですが、もっとも重たい要介護5の場合は月額が3万円近くになります。 要支援13,438円要支援26,948円要介護110,432円要介護215,318円要介護322,283円要介護424,593円要介護527,117円 生活環境を整える介護サービス 要介護者が自宅で自立した生活を維持するため、福祉用具を提供するサービスや自宅をバリアフリー化するための介護サービスがあります。 福祉用具レンタル 車椅子や歩行補助杖などの福祉用具は、要介護者や要支援者の歩行や移動を介助し、自分で動ける力の維持を補助するものです。また、介護ベッドなどは、快適かつ安全な毎日を過ごすために必要な用具です。 福祉用具は、要介護者や要支援者の自立と暮らしの安心や生活の質を守り、介護者にとっては介護に関わるさまざまな負担を軽減する、大切な役割を担っています。 福祉用具は性能や種類によって以下の商品に分けられ、購入またはレンタルをして、利用します。 一般購入品一般レンタル可能商品介護保険購入商品介護保険レンタル商品(福祉用貸与サービス) なお、介護保険の購入・レンタル商品は、それぞれの用具の種目によって分かれています。 介護保険外サービス 介護保険外サービスとは、介護保険が適用されず、全額自己負担する介護サービスのことです。 市区町村が実施する非営利目的の支援サービスから民間企業、NPO法人がおこなうサービスまで幅広くあり、利用方法や費用が異なります。 市区町村でよくある独自のサービスでは訪問理美容、おむつサービス、宅食、移送・送迎サービスなどがあり、要介護者、要介護認定を受けていない一人暮らし、もしくは高齢者のみの世帯を対象としています。 このように、介護保険ではカバーできない生活支援を介護保険外サービスではおこなっています。 在宅介護サービスを受けるまでの流れ 在宅介護サービス受けるには住民票のある市区町村で要介護認定の申請をして要介護認定を受けることが必要です。要介護度で受けられるサービスが異なります。 在宅介護のメリット・デメリット 家族に介護が必要になった場合、自宅で介護をするという選択肢がありますが。検討する際にメリットとデメリットをよく理解した上で判断することが重要です。 メリット 在宅介護は、要介護者が慣れ親しんだ環境で暮らせるので精神的な負担が少ないのがメリットです。また、介護施設に入居する場合と比べて、自宅での生活がメインとなるため初期費用や月額費用がかかりません。 必要に応じて介護サービスを組み合わせて利用できるので、介護費用を抑えることができます。家族の理解が得られる場合は在宅介護を選ぶ方が多いようです。 デメリット 在宅介護のデメリットは介護する家族側の精神的・肉体的・時間的負担が大きいことです。 介護者自身の生活が崩れる共倒れのリスクや、介護者の積み重なった疲労で心身ともに疲弊する介護疲れ、介護の負担からやむを得ず仕事を離職する介護離職が近年社会問題となっています。 介護は突然始まり、終わりが見えず長期間負担が続きます。在宅介護をする上で、在宅介護サービスを早めに活用することが必要不可欠です。 在宅介護に限界を感じたら 在宅介護は介護者の精神的・肉体的負担が大きく、社会から孤立しやすくなります。介護に限界を感じる前に早めに介護の専門家に相談しましょう。 ケアプランの見直し 現在のケアプランに無理がないか、定期的にチェックすることが必要です。 突然始まり、終わりが見えない介護生活でストレスを溜め続けることは大変危険です。介護者が無理をしていると感じたら早い段階でケアプランの見直しをおすすめします。 訪問、通所型介護サービスを利用したり頻度を増やして負担を減らす方法がありますし、一時的に宿泊型介護サービスを利用して介護者がリフレッシュすることが大切。介護者が心身ともに健康を維持していることが在宅介護には非常に重要です。 介護施設への入居を検討 在宅介護は要介護者側から見るとメリットは多いのですが、介護者側から見ると精神的・体力的・時間的負担が大。在宅介護が難しいと感じたら介護施設へ入居する選択肢もあります。 介護施設には介護専門スタッフが24時間常駐しており、専門スタッフによるリハビリテーションやサポートを受けることもできます。 他の入居者やスタッフと生活を共にすることで家族以外との交流も生まれます。このような介護施設のメリットなどを要介護者や家族に説明し家族が納得した上で話を進めることが大切です。 介護施設・老人ホームの施設探しには一般的に2~3ヵ月はかかると言われており、安価で質の高い介護が受けられる人気の施設は1年以上入居待ちをする可能性も。施設への入居を検討するには早いに越したことはありません。 [staff_banner] 状況に応じてサービスを選ぼう 在宅介護の最大のメリットは、住み慣れた環境で生活ができること。在宅生活を続けるには専門スタッフとケアプランを作成し、介護サービスをうまく活用することが大切です。 しかし介護現場では予期せぬ出来事に遭遇しますし、在宅介護が長引けば状況は変わっていくものです。 在宅介護サービスは要介護者はもちろん介護者の負担を軽減することも目的に設計されています。家族が対応できなくなる前に施設介護に切り替えるなど、状況に応じ介護サービスを選び快適な介護生活を過ごしましょう。 在宅介護サービスの種類に関するよくある質問 要介護度が高く自宅で入浴できない場合はどうすれば良いですか? 要介護度が高く、家族の手だけでは自宅で入浴できない場合は訪問入浴を利用しましょう。 訪問入浴は看護師1名を含めた2〜3名の介護スタッフが入浴のサポートをおこなってくれる介護サービスのことです。訪問入浴の際は、専門の浴槽が使用されるので要介護度の高い人でも安心して利用できます。 また洗浄範囲も全身浴、部分浴、清拭とさまざまで身体状況に応じて利用できるのもメリットです。 在宅でリハビリを受けたい場合はどうすれば良いですか? 在宅でリハビリを受けたい場合は、主に訪問リハビリを利用すると良いでしょう。 訪問リハビリは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が自宅を訪問してリハビリテーションをおこなうサービスのことで、リハビリテーション施設や病院への通院が困難な人を主な対象としています。 また、施設に通うことができるようになればデイサービスやデイケアでのリハビリも検討しましょう。 在宅介護が厳しい場合はどうすれば良いですか? 在宅介護が厳しいと感じたら介護施設へ入居する選択肢もあります。在宅介護は、家族の身体的・精神的負担が非常に大きく、社会から孤立するケースも問題になっており、介護うつを発症する人も多いです。 老人ホームでは、介護スタッフが24時間常駐しており、施設によっては医療的ケアやリハビリに力を入れている施設も増えてきています。人気のある施設は入居までに長い期間待機をしなくてはならないので、在宅介護が厳しいと感じたら早めに検討しましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "要介護度が高く自宅で入浴できない場合はどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": 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介護老人保健施設とは|気になる入所条件や期間・特徴について解説

介護老人保健施設とは|気になる入所条件や期間・特徴について解説

介護老人保健施設、略して老健は、65歳以上の要介護高齢者(要介護1以上)の中でも特に、医療ケアやリハビリが必要な人のための介護施設。さらに言えば、そうしたリハビリを経て“自宅に戻ることを前提とした施設”です。 ざっくり特徴を書くと介護老人福祉施設(特養)と同じように思う方もいるかもしれませんね。 そこでここでは、介護老人保健施設(老健)の特徴や入居条件、入居にかかる費用について解説するとともに、特養や他の介護施設との違いについても見ていきましょう。 介護老人保健施設(老健)の特徴 介護老人保健施設の特徴の大枠は以下の通り。 公的な介護施設のうちのひとつ医療ケアやリハビリによって在宅復帰を目指すことが前提原則として入居期間は3~6ヵ月 3つの介護保険施設のうちのひとつ 「介護老人福祉施設(特養)」「介護医療院(旧名:介護療養型医療施設)」と「介護老人保健施設(老健)」の3つが、国が定める公的な介護保険施設です。 介護保険施設ですから当然、要介護認定を受けていることが入居条件にはなりますが、特養とは異なり要介護1以上で入居が可能。入居者に対しては食事や排せつなどの基本的な介護サービスが提供されます。 在宅復帰を目指すことが前提の施設 介護老人保健施設(老健)は要介護高齢者の中でも医療ケアやリハビリが必要な方のための介護施設で、前提として「在宅復帰を目指す」という概念があります。そのため、介護の他に看護や医療のケアが充実しており、看護師に加えて理学療法士や作業療法士が常駐しています。 介護老人保健施設(老健)は病院に併設されているか、または運営母体が病院というケースが多いです。施設にはリハビリのための器具・設備が充実しており、日常生活に不安があるという方でも安心して生活できるでしょう。 原則として入居期間は3~6ヵ月 在宅復帰が前提の施設という理由から、入居できる期間には限りがあります。あくまで“原則として”という注釈がつきますが、その期間が3~6ヵ月。意外と短い…と思う方も多いのではないでしょうか。 ただし、現状では「在宅生活ができる状態にまで復帰していない」「家族の受け入れ体制や生活環境が整わない」といった理由から、この原則の期間が守られないケースも多く見受けられます。 入居期間に関しては施設やケアマネも相談に乗ってくれるので、不安な方は気兼ねなく相談してみてください。 介護老人保健施設(老健)の費用 公的な介護施設のため、介護老人保健施設(老健)の入居にあたって一時金などの入居時費用は不要です。必要なのは、月額利用料としての賃料と食費、日常の生活費、そして介護保険の自己負担分のみです。 月額利用料をもう少し細かく見ると、「賃料」は介護度と施設のタイプ(従来型・在宅強化型)によって、また個室か多床室かによって決まります。「食費」はメニューのこだわりなどで施設によって違いがありますが、概ね15万円以内で収まると考えて良いです。 特別養護老人ホーム(特養)と比較すると、医師やリハビリ専門のスタッフが常駐している分、介護老人保健施設(老健)の方が月々に支払う金額は高くなるケースが多いのが一般的です。 「介護」を目的として特別養護老人ホームに入居するのか、それとも「医療ケアも含めた介護」を目的とするのか。その違いもあわせて、入居先を検討すると良いでしょう。 介護老人保健施設(老健)で提供されるサービス 介護老人保健施設(老健)で提供されるサービスのうち、主なところを挙げてみましょう。 食事介助入浴介助排泄介助着替えの介助医師・看護師による医療ケアリハビリ専門職による機能訓練 介護老人保健施設の大きな特徴であり、また特別養護老人ホーム(特養)と大きく異るのは、理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門職による充実した機能訓練が受けられることです。 介護老人保健施設(老健)自体が在宅復帰を目的とした介護施設のため、歩行器や車椅子を使った実用的なリハビリが行われます。 また、入居だけではなくショートステイや通所(デイケア)も可能なので、介護者の負担軽減につながっています。 介護老人保健施設(老健)でのリハビリの内容 老健には、入所者1人に対して週2回以上のリハビリを行うという規定があります(そのうち週1回は集団リハビリでも可)。1回のリハビリの時間はだいたい20~30分程度。起き上がりやベッドから車椅子への移乗、歩行訓練など、その方の状況に合わせたリハビリが行われています。 施設によっては、入所後の短期間のうちは集中的にリハビリを行っているところも。週3回以上など多くリハビリを行っている施設もあるので、よくチェックしておきましょう。 介護老人保健施設(老健)での医療ケアの内容 介護老人保健施設(老健)には医療従事者の配置に明確な基準が設けられており、入所者100人あたり1人以上の医師の常駐が義務付けられています。 医師は、診断や診療を行うだけでなく、看護や介護・リハビリのアドバイザーとしての役割も。3カ月に1度の入所判定を行うのも医師の役割で、この判定により入所を続けるかどうかが決まります。 介護老人保健施設(老健)のメリット 機能訓練が充実している 理学療法士や作業療法士といったリハビリに特化した専門職が常駐しており、入所者それぞれの計画書に基づいた機能訓練が受けられます。 初期費用は無料。月額利用料も比較的安い 公的な介護施設のため入居時費用は不要。月額利用料も15万円前後に収まることが多く、特別養護老人ホームよりは高額になりがちですが、それでも民間の有料老人ホームなどよりは定額で入所することができます。 医療・看護ケアが手厚い 24時間体制で医師・看護師が常駐しており、徹底したケアのもとで安心した生活を送ることができます。たん吸引や経管栄養といった医療的処置にも対応できる他、薬も施設から処方されるなど、一気通貫のケアを受けられます。 要介護1から入所できる 特別養護老人ホーム(特養)が要介護3以上しか入所できないのに対して、介護老人保健施設(老健)は要介護1から入所が可能。入所のハードルはやや低めと考えて良いでしょう。 介護老人保健施設(老健)のデメリット 入所期間が限定される 在宅復帰を目的とした施設のため、入所期間3~6ヵ月と限定的。医師の判断により長引くこともありますが、それでも、終身にわたっての利用はできないと考えておきましょう。 多床室が多い 個室はほとんどなく、たいていが多床室(4人部屋)。個室や2人部屋もありますが、これらを利用する場合は特別室料が加算されます。 生活支援サービスは多くを望めない 主な介護サービス(食事・入浴・排泄)は受けられますが、例えば掃除や洗濯といった生活支援サービスは充実していません。洗濯物は家族が持ち帰るか、もしくは外部事業者に委託するか。後者の場合はもちろん、別途料金がかかります。 イベントやレクリエーションは充実していない 民間の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などではイベント・レクリエーションが充実していますが、介護老人保健施設(老健)にそれは望めません。 介護老人保健施設(老健)はあくまで「在宅復帰」を目的とした施設ですから、それも当然かもしれませんね。 介護老人保健施設(老健)の設備 居室について 居室の形態は以下の3タイプ。 従来型多床室従来型個室ユニット型個室 「従来型多床室」は大きな部屋を2~4人で共同利用するタイプで、「従来型個室」はその名の通り1室を1人で利用するタイプ。「ユニット型個室」は、個室と10人ほどで共有する生活設備がセットになっているタイプのことを指します。 施設ごとに用意されている居室のタイプは異なりますが、現状では従来型多床室がほとんど。ユニット型個室への切り替えが推奨されていますが、あまり進んでいないのが現状です。 共用スペースについて 老健には、共用スペースについても規定があり、以下を設置することが義務付けられています。 診療室機能訓練室リビング食堂浴室レクリエーションルーム洗面所トイレサービスステーション調理室洗濯室(洗濯場)汚物処理室 介護老人保健施設(老健)の職員体制 医師:常勤1人看護職員:9人介護職員:25人リハビリ専門職:1人(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のいずれか資格を持つもの)※入所者100人に対しての人数 上記が、介護老人保健施設の人員配置として法律で定められている基準です。この他にも、栄養士・ケアマネジャー・ソーシャルワーカーも、入所者100人に対して最低1名を配置させる規定があります。 事務や調理スタッフも、人数に関する指定はないものの運営側は必ず配置する必要があります。 逆に言えば、これらの人員が規定を超えている場合は、手厚いケアを受けられると考えられます。施設選びの際には、職員の人数にも注意して見てみると良いかもしれませんね。 介護老人保健施設に関するよくある質問 介護老人保健施設とは何ですか? 介護老人保健施設(老健)とは、要介護1以上で65歳以上の高齢者を対象に、医療的ケアやリハビリが必要な人のための介護施設です。またリハビリを経て自宅へ戻ることを目的とした施設でもあります。 介護老人保健施設の費用はどれぐらいですか? 公的な介護施設のため、入居にあたって入居一時金などの費用は不要です。必要なのは、月額利用料として「賃料」「食費」「日常の生活費」「介護保険の自己負担分」のみです。賃料は居室のタイプによって変動があり、概ね15万円以内が月々支払う金額です。 介護老人保健施設は長期的に入居できますか? 介護老人保健施設は在宅復帰を目的としており、入居期間は原則として3~6カ月と限りがあります。 ただし、「在宅生活ができる状態にまで復帰していない」「家族の受け入れ体制や生活環境が整わない」といった理由から6カ月を超えることも多々あります。入居期間に関しては施設側も相談に乗ってくれるので、一度確認してみましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "介護老人保健施設とは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "介護老人保健施設(老健)とは、要介護1以上で65歳以上の高齢者を対象し、その中でも医療的ケアやリハビリが必要な人のための介護施設です。またリハビリを経て自宅へ戻ることを目的とした施設でもあります。" } },{ "@type": "Question", "name": "介護老人保健施設の費用はどれぐらいですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "公的な介護施設のため、入居にあたって入居一時金などの費用は不要です。必要なのは、月額利用料として「賃料」「食費」「日常の生活費」「介護保険の自己負担分」のみです。賃料は居室のタイプによって変動はありますが、概ね15万円以内が月々の支払う金額です。" } },{ "@type": "Question", "name": "介護老人保健施設は長期的に入居できますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "介護老人保健施設は在宅復帰を目的としており、入居期間は原則として3~6カ月と限りがあります。ただし、「在宅生活ができる状態にまで復帰していない」「家族の受け入れ体制や生活環境が整わない」といった理由から6カ月を超えることも多々あります。入居期間に関しては施設側も相談に乗ってくれるので、一度確認してみましょう。" } }] }

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