老人ホームの1日の流れとは|知っておきたいスケジュール

老人ホームの1日の流れとは|知っておきたいスケジュール

公開日 2022/01/11

老人ホームに入居した後は、どのような日々を過ごすのでしょうか。1日のタイムスケジュールや毎日の活動内容などは気になるところです。

この記事では一般的な老人ホームの1日のタイムスケジュールやレクリエーションなどの楽しい活動内容について紹介します。

老人ホームの一般的な1日の流れ

老人ホームは在宅生活とは違い、大人数で暮らす共同生活です。他の入居者と同じようなスケジュールがこなせるのかなど、気になる点も多いでしょう。

一般的な老人ホームのタイムスケジュールは以下のような感じです。

7:00起床(モーニングケア)
8:00朝食
9:00集団体操、健康チェック
10:00入浴
12:00昼食
14:00レクリエーション、入浴
15:00おやつ
18:00夕食
21:00就寝(ナイトケア)

ここでは一般的な老人ホームの起床から就寝まで1日のタイムスケジュールと各項目について紹介します。見学に行く際、その時間に何がおこなわれているかも参考にしてください。

7:00 起床(モーニングケア)

一般的な老人ホームでは、個人差はありますが6~7時に起床し、着替え、洗顔、歯磨きなど支度を整えます。自分一人で難しい場合はモーニングケアが提供されます。

モーニングケアとは、スタッフが訪室し起床してから朝食までの一連のケアのこと。適切なケアを受けることで、入居者は一日をすっきりとした気持ちでスタートできます。

8:00 朝食

共有スペースの食堂やリビングへ移動して、全員で朝食を食べます。入居者の希望に合わせてパンかご飯か、洋食か和食かを選択することができる施設もあります。

食後に薬の服用が必要な方は、服薬した後、口腔内の衛生を保つため口腔ケアをおこないます。

9:00 集団体操、健康チェック

健康維持、介護予防の目的で集団で体操をして、日中の活動力を向上させます。活動力があがれば他者とのコミュニケーション量が増え脳も活性化します。

看護師が常駐している施設では、このタイミングで健康チェックがおこなわれることが多いです。体温、脈拍、血圧を測り、十分に睡眠はとれているか体調はどうかなど、問診しながら確認をします。

10:00 入浴

看護師の健康チェックで入浴OKが出た方から入浴です。一般的に入浴は週2回、性別、入浴の種類により午前・午後に分かれる施設もあります。

12:00 昼食

老人ホームの食事はバラエティ豊か。利用者の持病や身体状況に配慮して、減塩、糖尿病食などに対応した食事が提供されることもあります。

食べ物を口の中で嚙み砕き、飲み込めるように細かく刻んだり、ペースト状にするなど入居者に合わせた配慮をする食事もあります。

14:00 レクリエーション、入浴

レクリエーションは運動機能や認知機能の改善、入居者同士で親睦を深めることを目的として催されます。

代表的なものとして、スポーツや脳トレ、楽器演奏、書道、カラオケ、演奏などがあり施設によって内容はさまざま。ゆっくり居室で過ごす方もいますし、施設によって午後入浴の場合はこの時間帯を利用して入浴をおこないます。必要な場合は入浴介助もあります。

15:00 おやつ

毎日のおやつを楽しみにしている方も多くいます。嚥下しやすいおやつを中心に、その日によってメニューは異なります。

イベントの一環でスタッフと一緒におやつを作ることもあり、季節を意識したメニューやパンケーキやクッキーなどを焼くことも。施設によっておやつがない老人ホームもあります。

18:00 夕食

共有スペースのリビングや食堂で夕食を食べます。夕食後、老人ホームの規定や健康状態によりますが晩酌を楽しむ方もいます。

21:00 就寝(ナイトケア)

20~21時の就寝前に着替え、歯磨きをします。個室は寝る時間が比較的自由ですが、多床室の場合はひとつの部屋で共同生活をするため、消灯時間が決まっている施設が多いです。

夜間はスタッフが介助が必要な方のために見回ったり、ナースコール対応をします。自力で身体の向きを変えることが困難な方のために身体の向きを変える「体位交換」をしたり、排泄介助をおこないます。

スケジュールの時間はあくまでも目安

老人ホームでは集団で生活することになり、スケジュールについてはしっかり決まっています。ただし、入居者の都合による変更は随時可能です。体調がすぐれない時や、食欲がないときなどに無理にあわせる必要はありません。

入浴の時間も入居者の都合にあわせて行いますし、食事も必ずしも一緒に同じ時間である必要はありません。老人ホームだからといって窮屈にならないように配慮されているといえます。

レクリエーションは毎日おこなっている?

老人ホームのレクリエーションの頻度は施設によって変わります。毎日おこなうところもあれば、平日のみ、週2回などさまざまです。

頻度によって費用が発生するかは事前確認が必要。毎月の利用料にレクリエーション費用が含まれている施設もあれば、参加回数につき加算する施設もあります。

加算方式の場合、参加回数により利用料が大きく変わる可能性もあるので、老人ホームを検討する際は是非確認しましょう。また集団で行うレクリエーションは楽しいからやるということだけでなく、安全が考慮されているか、効果が期待できるかも要件となります。

主なレクリエーションの種類

内容は老人ホームにより異なりますが、ほとんどの施設では以下の5つを中心にレクリエーションが行われています。

  • 身体を使うレクリエーション
  • 頭を使うレクリエーション
  • 音楽を取り入れたレクリエーション
  • 創作レクリエーション
  • 地域交流を目的としたレクリエーション

身体を使うレクリエーション

老人ホームでの体を動かすレクリエーション

高齢者は身体を動かす機会が減っているため、楽しく運動できるレクリエーションは健康の維持に大事な役割を果たします。定期的な運動は身体機能や血流の改善に役立ち、疾患の予防や転倒を防ぐなど生活の質を維持するために必要です。

また、身体を動かすことはストレス発散や気分を安定させるため、高齢者にはおすすめのレクリエーションといえるでしょう。

ラジオ体操

短時間で、全身を使ったバランスのよい運動ができます。多くの高齢者が認知し、馴染みのある体操なので取り組みやすいでしょう。

頭を使うレクリエーション

俳句など老人ホームの頭を使ったレクリエーション

計算や漢字のクイズ、ゲーム、パズルなどを用いたレクリエーションです。複数人でゲームを行ったり、一人でクロスワードパズルなどのプリントを解いたりします。

将棋、囲碁のような対戦を楽しむゲームも人気。いつもとは違った頭の使い方をすることで、認知症を予防したり、脳を活性化する効果が期待できます。

計算ゲーム

高齢者が楽しみながら解ける計算問題を使ったゲームです。日常的に使うお金や時間などの計算問題が出題されるので、抵抗感なく参加することができます。

また種類の異なる問題を出題するなど、楽しみながらゲームに取り組めるように工夫されています。計算ゲームでは、手や指を使う機会が多いのも特徴の1つです。

音楽を取り入れたレクリエーション

老人ホームでのカラオケなど音楽を取り入れたレクリエーション

懐メロや童謡の歌唱、歌や音楽を使ったリズム遊び、演奏会などを行います。懐かしい音楽は青春時代を思い出させ、気持ちを若返らせるとともに精神を安定させます。

また歌を歌うことは、心肺機能の向上や、嚥下防止、口腔内を整えるなどの効果も。みんなで一緒に演奏することで、一体感や達成感を感じることができるのも大きなメリットといえるでしょう。

イントロクイズ

CDラジカセなどで懐メロや童謡といった高齢者に馴染みのある曲の冒頭部分(イントロ)を流し、タイトルがわかった参加者が挙手をして答えるシンプルなゲームです。

早く正解した人が勝ちとなるため、集中力が必要となります。また曲のタイトルを思い出す作業は、脳を活性化させます。

創作レクリエーション

老人ホームでの手先を使った創作系のレクリエーション

折り紙や塗り絵、手芸、ちぎり絵、工作、生け花(フラワーアレンジメント)、絵手紙など想像力と指先を使うレクリーションです。指先を使ったり工程を考えて作業することは脳に刺激を与え、認知症予防に役立ちます。

また、作品を作る楽しさや喜び、達成感が感じれることも創作レクリエーションの特徴といえるでしょう。

折り紙・塗り絵

大人の趣味としても人気の高い折り紙や塗り絵は、指先を使うため脳に刺激を与えることができます。また、自己表現や集中力の向上、ストレス発散などのメリットも。

年齢や体力に関係なく取り組めるため、多くの施設で取り入れられています。作品は、施設内に飾ったり、プレゼントしたりと作った後も楽しむことができます。

地域交流を目的としたレクリエーション

老人ホームにおける地域社会との交流

子どもたちとの交流やバザーなど、地域社会と関わるレクリエーションです。老人ホームは閉塞的になりがちなため、外部の人と交流は、入居者のリフレッシュに繋がります。

老人ホームに幼稚園児を招く異世代交流は、お互いに良い影響を与え、元気な幼稚園児たちと過ごすことで、高齢者の笑顔が増えたり、活動量が増加することが期待できます。

バザーは入居者が手芸品や工芸品、絵画など得意なものを制作して販売します。訪れた方々とのおしゃべりや交流で盛り上がることができ、自分がまだ社会にとって必要な存在であることを認識できます。

子供達とのふれあい

歌や手遊び、折り紙などを一緒に行ったり、幼稚園児がダンスや合唱を披露したりします。また、高齢者は幼稚園児に伝承遊びや昔のことを教えたりなど、地域にとっての存在意義を確認する機会にもなります。

日常で入居者が楽しみにしていることは?

食事や日々のレクリエーション、朝の体操以外にも入居者が定期的に楽しみにしているイベントがあります。

家族との面会

老人ホームでの生活は楽しい時ばかりではありません。慣れ親しんだ自宅や家族から離れて住む生活に寂しさや戸惑いもあるでしょう。そんな時に、自分のことをよく知る家族や友人の面会に生きがいや喜び、気持ちの張りを強く感じている入居者は多いのです。

入居先で新たな出会いがあり良い刺激もありますが、特に認知症の方にとっては生活環境の変化による精神的な負担で症状を悪化させてしまうこともあります。認知症の進行を防ぐためにも家族との面会には大きな意味があります。

季節のイベント

1月のお正月からはじまって、春の七草や節分、ひな祭りなど。年間の季節の行事は数あります。各家庭や学校、職場などでも季節の行事にあわせたイベントはあるのではないでしょうか。

老人ホームでもみんなで行事を楽しみ、季節の移り変わりを実感する。そんな時間がもうけられています。

老人ホームでの定番のイベント一覧

1月初詣、新年会、七草がゆ、鏡開き
2月節分、バレンタインデー
3月ひな祭り、ホワイトデー、お彼岸
4月お花見
5月端午の節句、母の日
6月父の日
7月七夕
8月納涼祭
9月お月見、敬老の日
10月運動会
11月紅葉狩り
12月冬至、クリスマス会、年越し

自由な外出

入居したら、外出制限されるのではないかと心配な方もいるのではないでしょうか? 入居後も在宅生活と同様に自由に外出ができる老人ホームもあり、中には24時間外出や面会を許可している生活の自由度が高いところもあります。

外出が好きな方は、好きな時間に出かけられますし、家族に顔を見せることなども可能です。

訪問理美容

「若々しく綺麗でいたい」「身だしなみを整えて気分転換したい」といった気持ちは何歳になっても大切です。

多くの老人ホームでは、定期的に訪問理美容サービスを提供しています。老人ホームに理美容師が訪問し、館内に即席の理美容室がオープン。要介護認定を受けた入居者に対し、ヘアカットや顔そり、カラー、パーマなど一般の理美容室同様のサービスをしてくれます。

訪問理美容は介護保険の適用外のサービスですが、自治体から費用助成が出ることもあります。

移動販売

最近では月に数回、移動販売サービスを取り入れる老人ホームが増加しています。

移動販売の内容としては、生活雑貨やお菓子、服飾雑貨などがあります。気になる商品を手に取り、迷ったり比較したり、支払い時に使用機会が少ない現金を使って計算するとリハビリテーションにも繋がります。そして何より、リフレッシュした時間が過ごせます。

移動販売の日を楽しみのひとつにしている入居者も多く、当日売り場周辺はとても賑わいます。近年スーパーマーケットや大手コンビニエンスストアなども参入しており、老人ホームでの生活をより便利なものにしてくれます。

老人ホームの1日の流れに関するよくある質問

老人ホームではいつ入浴していますか?

基本的に午前の入浴であることが多いです。看護師による健康チェックを終えた人から入浴に向かうのが一般的で、入浴の回数については週2回としている施設が多いです。

また、比較的人数が多い施設では午前・午後と入浴時間をわけている場合もあります。

就寝後トイレに行きたい場合はどうすれば良いですか?

夜間はスタッフが介助が必要な人のために見回ったり、ナースコール対応をするので安心です。また排泄介助のほかに、自力で身体の向きを変えることが困難な人のために身体の向きを変える「体位交換」をおこなったりと業務はさまざまです。

老人ホームでは自由に外出ができますか?

老人ホームの中には自由に外出できる施設も多数存在します。家族との外出はもちろんのこと、友人との旅行へ行ける施設も中にはあります。施設により外出の条件はさまざまなので、入居の際は施設へ確認しましょう。

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「グループホームの職員はどれくらい配置されてるの?」「夜間に人が少ないと徘徊などに対応できないのでは?」などとグループホームの人員基準に関して疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、グループホームの人員基準と注意点、他施設との比較に関して解説しています。 「グループホームの入居を検討しているけど、どんな人からサポートを受けられるの?」などと悩まれている方は、是非、参考にしてみてください。 グループホームは主に4つの人員基準で成り立っている グループホームの人員基準は主に次の4つの職種で設定されています。 介護職員 計画作成担当者 管理者 代表者 それぞれの人員基準について詳しく見ていきましょう。 介護職員の人員基準 介護職員は入居者の生活援助や身体介助などの業務を担っており、入居者3人に対して1人以上配置されます。また、複数の人員が配置されるときは、最低1人は常勤職員であることも人員基準で決められています。 入居者の見守りは深夜も必要なため、介護職員は24時間体制で常駐しています。また、複数のユニットがあるグループホームは、ユニットごとに専任の介護職員が配置されます。 計画作成担当者の人員基準 計画作成担当者は入居者一人ひとりに合わせたケアプランを作成する職員で、ユニットごとに1人以上配置されます。なお、1つの事業所に2ユニットある場合は計画作成担当者も2人必要です。 計画作成担当者になるには次の要件を満たす必要があります。 実務者研修基礎課程または認知症介護実践者研修を修了していること 専らその職務に従事する者であること また、計画作成担当者のうち最低1人は、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格の保有が必要です。 管理者の人員基準 管理者とは経営や人事・労務管理など管理業務を担う職員で、ユニットごとに常勤の管理者が配置されます。自らも介護サービスの実施や他の職員の指導をおこなうため、介護の知識や経験も必要です。 管理者になるには次の要件が求められます。 特別養護老人ホームや介護老人保健施設などで3年以上従事した経験があること 厚生労働省が規定する管理者研修を修了していること 特定の介護施設における3年以上の実務経験に加え、認知症高齢者介護の経験も必要です。さらに厚生労働省の管理者研修を受けて、ようやく管理者になるための基準を満たせます。 なお、管理業務に支障をきたさなければ、ほかの職種との兼任も可能です。 代表者の人員基準 管理者の管理対象がユニット単位なのに対し、代表者はグループホーム全体を管理します。代表者になるには、次の要件を満たす必要があります。 介護施設で認知症高齢者介護に従事した経験を持つこと、もしくは保険・医療・福祉サービスの提供をおこなう事業所の経営に携わった経験があること 厚生労働省が定める認知症対応型サービス事業開設者研修を修了していること グループホームの人員基準の注意点 グループホームの人員基準を職種ごとに説明してきましたが、注意する点もあります。しっかり把握したうえで入居施設を選びましょう。 介護職員が常勤ではない場合がある 介護職員の人員基準は入居者3人に対して1人以上のため、1ユニットあたり最低でも2~3人が配置されます。全員が常勤である必要はなく、1人以上の常勤職員がいればパートやアルバイトなどの臨時職員も起用できます。このため、特に食事や入浴など人手が多く必要な時間帯では、非常勤職員が担当となる場合も多いです。 規定の人数が必ず24時間確保されているわけではない グループホームの人員基準は入居者3人に対して介護職員1人と決められています。しかし、適用されるのは日中のみで、24時間この人数が常駐するわけではありません。 人員基準は時間帯によって異なり、夜間や深夜は1ユニットに対して介護職員が1人以上いれば良いとされています。このように、時間帯によっては介護職員が手薄になる場合もあると把握しておきましょう。 規定の3:1を超えない場合もある 入居者3人に対して介護職員1人という比率は、実際に介護現場で働いている職員数ではなく労働時間をもとに計算します。つまり、人手が多く必要な時間帯を手厚くした分、それ以外の時間帯の職員数を抑えることも可能です。このように実際に働く職員数は人員基準をもとに調節されるため、時間帯によっては既定の「3:1」を超えないこともあります。 グループホームによってサービスの質や人員は大きく変わる グループホームの人員の最低基準は厚生労働省によって決められていますが、実際にどのくらい配置するかは施設の裁量に任せられています。このため、基準をギリギリクリアする施設もあれば、基準を上回る人員を確保している施設もあります。 人員が豊富なグループホームは職員一人ひとりにかかる負担が抑えられるため、サービスの質が向上します。逆に人員が少ないと、時間帯によってはサービスが行き届かなくなることも。人員配置によってサービスの質や量は変わるため、入居前に確認することが大切です。 グループホーム以外の介護施設の人員基準 グループホームだけでなく、ほかの介護施設の人員基準も知っておきましょう。介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、特別養護老人ホームの人員基準を紹介します。 介護付き有料老人ホームの人員基準 介護付き有料老人ホームは、主に介護を必要とする高齢者が介護や生活支援を受けながら生活する施設です。 介護付き有料老人ホームの人員配置の最低基準は、要支援2以上の入居者3名に対して介護職員または看護職員を1名配置する「3:1」と決められています。施設によっては「2.5:1」「2:1」「1.5:1」などさらに手厚い配置にしている場合もあり、サービスが向上する分上乗せ介護費用が発生することもあります。 その他の主な人員は下記の通りです。 施設長(常勤の管理者) 事務員 生活相談員 看護職員 機能訓練指導員 計画作成担当者 栄養士 調理員 住宅型有料老人ホームの人員基準 住宅型有料老人ホームは、食事や洗濯、清掃といった生活支援サービスを受けられる高齢者施設です。 管理者を1人配置する必要がありますが、そのほかの職種の配置義務はありません。このため、下記の職種の配置は施設ごとに必要に応じて決められます。 介護職員 看護職員 生活相談員 機能訓練指導員 サービス付き高齢者向け住宅の人員基準 サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー化された高齢者向けの賃貸住宅です。一般型と介護型があり、一般型は介護施設のような人員基準は特にありません。 一方、介護型は「特定施設」の認定を受けているため、入居者3人に対して介護職員1人以上の配置義務があります。 特別養護老人ホームの人員基準 特別養護老人ホームは基本的に要介護3以上の高齢者が入居する施設で、介護だけでなく医療ケアにも対応しています。人員基準は入居者3人に対して介護職員または看護職員1人以上の配置が定められています。 また、入居者100人に対して医師1名、看護師3名以上という基準も設けられています。 グループホームの人員基準に関するよくある質問 グループホームの職員の人員基準は? 入居者3人に対して介護職員を1人以上配置することが定められています。また、複数の人員が配置されるときは、最低1人は常勤職員であることも人員基準で決められています。 グループホームでは24時間規定の人員配置? 入居者3人に対して介護職員1人を配置するのは、日中にのみ適用されます。よって、夜間や深夜は1ユニットに対して介護職員が1人以上いれば良いとされています。 グループホームはどのような人員配置なの? グループホームの人員配置は、介護職員・計画作成担当者・管理者・代表者の4つの職種で成り立っています。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "グループホームの職員の人員基準は?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

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