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老人ホームの体験入居でチェックしておきたいこと|費用や利用期間は?

老人ホームの体験入居の特徴などの解説

2021年11月22日2022年10月21日老人ホームの選び方

老人ホームの体験入居は資料請求や施設見学だけではわからないことを知る良い機会。いくつも老人ホームを検討している人にとって、体験入居することは判断の決め手につながります。可能であれば一度実際に体験してみることをおすすめします。

  • 老人ホームの体験入居にはどんなメリットがある?
  • チェックするポイントはなに?

体験入居の流れや体験できるサービス内容などもあわせて詳しく紹介します。施設入居の前に、ぜひ確認してくださいね!

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この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. 体験入居とは?
  • 2. 体験入居のメリット
  • 3. 体験入居で受けられるサービス
  • 4. 体験入居時のチェックポイント
  • 5. 体験入居までの流れ
  • 6. 体験入居で必要な持ち物
  • 7. 体験入居の費用と日数
  • 8. 体験入居の注意点
  • 9. 本契約の前に体験入居を活用しよう
  • 10. 老人ホームの体験入居に関するよくある質問

体験入居とは?

体験入居とは入居金などの初期費用を必要とせず、正式に入居契約をする前にお試し期間として入居できるサービスのことです。

実際の生活リズムやスタッフの対応などを肌で感じるためにも体験入居をしておくと良いでしょう。とはいえ、宿泊費や食費などの実費を支払わなくてはいけないため、完全無料というわけではありません。

また、体験入居できる日数や実際にかかる費用などは施設によってまちまちです。詳細については体験入居を希望している施設に連絡してください。

体験入居のメリット

ではさっそく、老人ホームへの体験入居にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

  • 実際のサービスや雰囲気を体験できる
  • においや生活音を確認できる
  • 設備の使用感を確認できる
  • 入居者から生の声を聞くことができる

実際のサービスや雰囲気を体験できる

体験入居を行うと実際にその施設で過ごすことができるので、実際のサービス内容や他の利用者はどのような人がいるのかなどを知ることができます。

入居を検討している施設であれば、あらかじめ資料を取り寄せて読んでいる場合もあるでしょう。しかし紙の上での情報だけでは不十分です。実際に自分自身がサービスを体験することで、スタッフの質やサービスとの相性を確かめることができます。

また、新しい環境は誰もが最初は不安を感じます。まず体験入居を経ることで、その施設の環境に早くなじむことができます。

においや生活音を確認できる

資料などではわからないのが実際のにおいや生活音です。老人ホームでは入居者は共同で使用するスペースが多くあり、その場所の清潔感やにおいは非常に重要です。

トイレ掃除の頻度が少なかったり、ゴミ箱にゴミがたまっていたり。スタッフがどれくらいの頻度で掃除をしているのか、施設の衛生観念などを確認することができます。

また、実際に入居予定の部屋で体験入居が可能な場合には、隣室の物音がうるさくないかもチェックしておきましょう。

夜間も人通りがあるような場所なら、夜中に騒音が聞こえないかもチェックしておくと良いでしょう。

設備の使用感を確認できる

体験入居をすることで入居する部屋や設備の使用感を確認することができます。居室をはじめ、トイレや浴槽、リハビリ施設など。実際に使用できるので、自分にとって使いやすいかを入居前に確かめることができます。

また、施設によっては温泉やシアタールームなどが併設されていて、それが老人ホームを選ぶ決め手につながることもあります。入居する前に自分のイメージとあっているか確認できるのは大きいでしょう。

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入居者から生の声を聞くことができる

食事やレクリエーションは他の入居者と一緒に行うのが一般的です。体験入居の間に入居者とコミュニケーションをとる機会も生まれます。

入居者から食事メニューやスタッフの質など。実際に暮らしているからこそわかる生の声を聞くことができます。そのため、体験入居をするのであれば他の入居者と積極的に話すことをおすすめします。

体験入居で受けられるサービス

老人ホームの体験入居時に受けられるサービス

実際に体験入居をすると、どのようなサービスを受けることができるのでしょうか。ポイントごとに説明します。

身体介護

身体介護が必要な場合は入浴介助や排泄介助、食事介助などの介護サービスを受けることができます。

食事

体験入居の場合でも他の入居者と同じメニューで食事が提供されます。

入浴

他の入居者と同様に入浴をすることも可能です。入浴頻度に関しては施設によって差があるため、気になる場合は体験入居をする前に確認しておくと良いでしょう。

生活支援

居室の清掃や家事代行などの生活支援サービスを利用することもできます。居室の清掃頻度は施設ごとに違いがあります。気になるようであれば事前に確認しておくと良いでしょう。

リハビリ

リハビリの頻度や手厚さ、強度は健康維持のために重要なポイントです。

老人ホームで行われる身体の機能向上を目的としたリハビリテーションを体験することもできます。施設によっては毎日、全員で体操をする時間を設けているところもあるようです。

レクリエーション・イベント

入居者の方と一緒にレクリエーションやイベントに参加することができます。クリスマスやお正月といった季節の行事ごとにイベントを開催する施設も多く、さまざまなレクリエーションを経験でき、他の入居者とコミュニケーションが取れます。

体験入居期間にイベントやレクリエーションがあれば良い機会ですので、積極的に参加してみてください。

体験入居時のチェックポイント

体験入居をする場合、具体的にどのような点をチェックしておくと良いのでしょうか。順を追ってご説明していきます。

サービス内容

入浴介助

老人ホームの体験入居時に受けられる入浴介助

入浴介助は一つ間違えると転倒、大怪我につながってしまいます。介助者やサービスの良し悪しをきちんと入居前に確認しておく必要があるでしょう。

また、機械浴などが設備として備わっている施設もあります。その場合は、どのような人を対象として機械を使用しているのかも事前に確認しましょう。

入居後に介護度が高くなってしまった場合に、自分がサービスを受けられるかどうか知っておくと安心です。

排泄介助

生活をする上で排泄介助は重要なポイントです。一日に何度も受けることになる排泄介助が適切に行われているかは生活の質を左右するといっても過言ではありません。

特に利用者の自尊心に配慮されているか、プライバシーは守られているかといった点は重要なチェックポイントになります。

食事介助

老人ホームの体験入居時に受けられる食事介助

毎日の楽しみである食事は、事前にチェックしておきたいポイントのひとつです。もちろん味付けが好みに合うかは大前提ですが、入居者の健康状態によって食事内容を調整してくれるのか、アレルギーや苦手な食材は配慮されているかなどは要チェックです。

食事のボリュームや使われている食材、味付け、栄養バランスも気になります。体験入居の期間にしっかりチェックしましょう。

リハビリ内容

身体機能の向上や健康維持を期待するのであれば、体験入居の間にリハビリテーションを受けることをおすすめします。実際にプログラムを体験し、どういったリハビリが行われているかをチェックすることは大きな意義があります。

施設によってはリハビリテーションに非常に力をいれている施設もあり、入居後の健康維持が期待できます。専門のスタッフがいるかなども確認しておくと良いでしょう。

レクリエーション・イベント

レクリエーションやイベントでは他の入居者の顔ぶれや性格、介護スタッフと入居者の雰囲気などをチェックできます。体調が優れないといった理由がない限りは、積極的に参加すると良いでしょう。

居室の広さ

老人ホームの体験入居時にチェックしたい居室の広さ

体験入居では、実際に入居をした場合に利用する居室で生活することになります。充分な広さがあるか、衛生的に問題はないかを肌で感じることができます。

体験入居を終え、入居をした後は長期間日常生活を送る場所になります。狭くて閉塞感がないか、収納機能は足りているかなど。実際に生活する上で気になるポイントはあらかじめ確認しておきましょう。

設備

施設の設備は安全面への配慮がしっかりなされているか、衛生的に問題ないかがもっとも重要です。

特に介護度の高い方は、衛生面に問題があると、大きなストレスに。体験入居をする際は居室のトイレは清潔に保たれているか、汚してしまった場合の対応は迅速かといった衛生観念についても確認しておきましょう。

また、災害時の避難経路についてもチェックしておきましょう。万が一の時に入居者の安全を守る体制がどの程度整えられているか。その施設が本当に生活する場所としてふさわしいかどうかを見極める大切なポイントになりそうです。

周辺環境

施設の内部だけではなく、施設の周辺環境もきちんと確認しておきましょう。

家族が訪問するときにアクセスが良い立地なのか、普段の交通量はどれくらいか。周辺の治安環境はいいのか。外出に適したエリアにあるかなどをあらかじめ把握しておくことで、入居後も安心した毎日を過ごすことができます。

施設の雰囲気、介護スタッフの様子

老人ホームの体験入居にチェックしたい介護スタッフの人柄

楽しく快適に暮らすために施設の雰囲気や介護スタッフの人柄も重要です。

入居者と介護スタッフの間に信頼関係があるか、入居者同志の関係は良好か。人と人のコミュニケーションがきちんと取れているか。入居後に心地よく生活をするためにもしっかりと確認しておくと良いでしょう。

体験入居までの流れ

老人ホームの体験入居までの流れ

体験入居は契約前に施設を知ることができるため、入居希望者に大きなメリットがあります。体験入居を終えた後、そのまま本契約をして入居を続けることもできます。

体験入居するには、どのような手続きが必要なのか。その流れについて説明します。

施設見学

まずは、体験入居を希望する施設を見学します。その際は最低でも2〜3ヵ所は見学して、設備や居室の広さ、施設の雰囲気などを比較しておくと良いでしょう。

また、入居条件の順位付けをしておくと、比較検討をする際に見落としが減るのでおすすめです。

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申込書提出

体験入居をするにあたり健康診断書、診療情報提供書などの必要書類を提出する必要があります。これらは取得するのに1〜2週間かかる場合もあり、早めに準備をしておくと良いでしょう。

また施設によっては申込金が必要になる場合もあります。その場合は別途書類を提出する必要があるので、詳細などは施設に確認してください。

本人面談・入居審査

現在の身体の状態やそれに伴う介護・看護の状況、普段の生活の様子について面談で確認します。施設への要望なども聞かれることがあるので、気になる点は積極的に相談しましょう。

体験入居

面談が終わり、無事に審査が通過すれば、体験入居がスタートします。実際に生活してみて、見学をするだけではわからなかった施設の雰囲気や、提供されるサービスの質などを確認します。

体験入居を経て問題がなければ本契約に進み、そのまま入居をすることも可能です。

体験入居で必要な持ち物

体験入居に持っていくべき必要な持ち物を下記にまとめました。新しい物を用意する必要は特になく、普段から使用している物を持っていくと良いでしょう。

着替え

下着や、パジャマ、衣服などの衣類は1週間以上滞在するのであれば4〜5日分はあると安心です。宿泊日数や洗濯頻度にあわせて調整してください。

体験入居が1日〜2日程度の短い期間の場合、浴衣などの着替えを用意してくれる場合もあります。

靴

靴は外履き用の靴と室内履き用の靴の2種類が必要です。新しい靴をもっていくと、慣れない場所で怪我をしてしまう可能性もあります。なるべく普段使用している靴を持参してください。

また、スリッパやサンダルなど踵がない靴は足が固定されず、転倒する危険がありますので控えましょう。

口腔ケア用品

コップや歯ブラシ、入れ歯ケースなどの口腔ケア用品は持参します。

歯ブラシはトラベルセットなどの小さいものよりも、持ちやすいように普段から使用している大きさのものを持参することをおすすめします。

薬、医療用具

日常的に服用している薬があれば滞在日数分を用意してもっていきましょう。ほかにも医療用具などが必要であれば準備して持っていくようにしましょう。

消耗品

ティッシュやおむつなどの消耗品はなるべく多めに持参したほうが良いでしょう。最低でも滞在日数分、それよりも1〜3セット多く準備しておくと何かあったときに安心です。

体験入居の費用と日数

体験入居の日数は施設によって差がありますが、1泊2日〜1週間と比較的短めな場合もあれば3ヵ月滞在が可能な場合もあるようです。

本格的な入居の前に不安や疑問点を取り除くという意味でも、納得のいくまで滞在するのが好ましいですが、1週間程度の滞在でも老人ホームでの暮らしや雰囲気がより現実的なものになるかと思います。

また、体験入居の費用についても体験入居を希望する方の介護度や、施設によって差はありますが、1泊5000円〜1万5000円程度のところが多いようです。

体験入居の注意点

他の入居者にとって施設は実際に暮らしている生活スペースで、自宅も同然です。最低限のマナーを守り、共同生活の輪を乱さないよう心がけて行動しましょう。

また、施設には家族との面会や訪問についてルールがあります。体験入居中でも、本入居しているのと同様に、面会頻度や時間帯のルールを守りましょう。

施設はあくまでも共同生活を送る場であるという意識を持ち、大きな声は出さない、決められたルールは守る、プライバシーをきちんと尊重するといった他者への配慮を忘れないことも大切です。

本契約の前に体験入居を活用しよう

老人ホームを契約する前に、できるだけ体験入居しておくことをおすすめします。見学や資料だけではわからないこともたくさんあります。体験入居の制度がない施設の場合、契約後一定期間内なら解約できるクーリングオフ制度を利用して、体験入居の代わりにすることもできます。

ただし体験入居しすぎても、時間と労力がかかる上に、施設の良し悪しが見えすぎて迷ってしまうことにつながります。

資料や見学の段階で施設をいくつか絞り込んで、最終的に残った2,3の候補に体験入居してみるくらいがちょうど良いでしょう。

体験入居を複数の施設で行う場合は、チェックポイントを整理して、優先順位をつけておきましょう。自分が大切にするポイントがどれだけ満たされるかしっかり確認することが大切です。

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老人ホームの体験入居に関するよくある質問

老人ホームへ入居する際は体験入居をした方が良いですか?

実際の生活リズムやスタッフの対応などを肌で感じるためにも体験入居をしておくと良いでしょう。ただし、見学のように無料というわけにもいかないので、体験入居の際にかかる費用や提供されるサービスについては、施設側へ確認しましょう。

体験入居の費用はいくらですか?

体験入居の費用は、希望する人の要介護度や施設によって差が生じ、概ね1泊5000~15000円程度のところが多いです。また別途オプションを付ける場合は、金額に変動があるので注意しましょう。

体験入居はいつまでできますか?

体験入居の日数は施設によってさまざまで、1泊2日〜1週間と比較的短めな場合もあれば、最長で3カ月滞在が可能な施設もあります。ただ1週間ほどの滞在でも生活の流れや雰囲気などがわかり、疑問や不安なども解消できるでしょう。

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この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

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必ず確認したいのは、「施設全体・スタッフの雰囲気」「費用の内訳」「介護・医療体制」「食事内容」「立地・周辺環境」「設備」です。 特に「施設全体・スタッフの雰囲気」は実際に見学や体験入居をしてみないとわからないので、気になる施設がある場合、まずは施設の見学からおこないましょう。 すぐに入居できる施設はありますか? 入居者の年齢や身体状況、予算によってすぐに入居できるかが決まります。ただし即日入居というのは現実的に難しく、書類の準備や入居の審査などが必要となるため約1カ月程度が最短です。 事前に入居に必要な書類を揃えておくことで早めの入居が可能となる場合もあるので、見学の際などは施設側にどんな書類が必要なのかを聞きましょう。 老人ホーム選びを助けてくれる窓口はありますか? 主に「民間の紹介センター」「ケアマネジャー」「地域包括支援センター」などが挙げられます。 特に民間の紹介センターは、老人ホームからの手数料で運営されているため、利用者側は無料で老人ホームを紹介してもらえるメリットがあります。また民間の紹介センターは、老人ホームの情報に関して網羅しているので広範囲の老人ホームを探すのにも便利です。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "老人ホームを選ぶときのポイントは何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "必ず確認したいのは、「施設全体・スタッフの雰囲気」「費用の内訳」「介護・医療体制」「食事内容」「立地・周辺環境」「設備」です。特に「施設全体・スタッフの雰囲気」は実際に見学や体験入居をしてみないとわからないので、気になる施設がある場合、まずは施設の見学からおこないましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "すぐに入居できる施設はありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "入居者の年齢や身体状況、予算によってすぐに入居できるかが決まります。ただし即日入居というのは現実的に難しく、書類の準備や入居の審査などが必要となるため約1カ月程度が最短です。事前に入居に必要な書類を揃えておくことで早めの入居が可能となる場合もあるので、見学の際などは施設側にどんな書類が必要なのかを聞きましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "老人ホーム選びを助けてくれる窓口はありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "主に「民間の紹介センター」「ケアマネジャー」「地域包括支援センター」などが挙げられます。特に民間の紹介センターは、老人ホームからの手数料で運営されているため、利用者側は無料で老人ホームを紹介してもらえるメリットがあります。また民間の紹介センターは、老人ホームの情報に関して網羅しているので広範囲の老人ホームを探すのにも便利です。" } }] }

【チェックリスト付き】老人ホーム見学時の4つのポイント

【チェックリスト付き】老人ホーム見学時の4つのポイント

老後を楽しく過ごすためにも、老人ホームを選ぶときはきちんと見学し、後悔なく入居を決定することが大切です。そこで今回は、老人ホームを見学するときに見るべきポイント4つをご紹介します。 また見学の手順や、見学時に質問したい項目もあわせて解説。老人ホームを見学する際は、ぜひ参考にしてください。 施設入居をする際に何故見学が必要なのか? 老人ホームは資料請求をするとパンフレットを入手でき、施設の設備やサービスについて把握することが可能です。 しかし、パンフレットだけでは不明点が多いのも事実。居住スペースや設備がパンフレットの写真どおりか、サービスは行き届いているかどうかなど、実際に目で確かめてみなければわかりません。 入居者本人やその家族に合った施設かを知るためにも、老人ホームの見学は大切です。老人ホームに行って直接チェックすることで、入居前と入居後に生まれるギャップを防ぐことも。 また、施設全体の雰囲気や入居者の実際の生活はもちろん、ケアにあたる職員の様子を知ることもできます。 老人ホーム側としても、入居者がすぐに退去してしまうと大きな損失に。そのため、見学を正当な理由なく断ったり、見学をしないまま入居を勧めるということはありません。 施設選びで後悔をしないためにも、気になった老人ホームがあれば積極的に見学しましょう。 老人ホーム見学までの手順 見学までの流れは下記のとおりです。 資料請求をして老人ホームの概要を確認する見学候補を絞る見学内容の希望をまとめる老人ホームに連絡して見学予約をする見学当日 資料の情報や費用、立地などの観点から、見学したい老人ホームを数ヵ所に絞ります。見学候補を絞ったら、「入居者の生活や食事中の様子」「レクリエーションやリハビリの様子」など、気になる点を挙げていきましょう。 老人ホームを見学する際は、必ず予約が必要です。予約の際に見学内容の希望を事前に伝えておくと、スムーズに見学できます。 また、見学を複数希望する場合や、面談をしたい場合は時間がかかるため、前後の時間に余裕を持って行動するとおすすめです。 見学のときにチェックしたいポイントや質問項目、持ち物は、あらかじめ準備しておきましょう。心配な場合は、チェックリストを作成しておくと安心して見学できますよ。 実際に見学する際は複数人で見学したり、可能であれば入居者本人を連れて行くと良いでしょう。1人での見学では気づけない視点を取り入れたり、入居者本人の希望を加味した施設選びをすることができます。 [staff_banner] 見学の時間帯と回数 見学する施設が少ないと十分に比較ができず、誤った判断をしてしまう可能性が。反対に見学する場所が多すぎても、時間がかかってしまい大変です。最低でも2ヵ所はまわり、余裕があれば3~4ヵ所見学すると良いでしょう。 施設を絞るときは、費用や入居条件などが似ている施設を複数選び、比較するのがおすすめです。それぞれの施設の雰囲気や特徴を把握しやすくなります。 また、リハビリ・食事・レクリエーションなどの時間帯に訪問すると、スタッフの入居者との関わり方や、日常生活の様子をチェックすることができます。反対に、設備の広さや清潔感を確認したいときは、入居者の利用していない時間帯を選びましょう。 多くの老人ホームでは、食事の試食も受け付けています。見学を予約する際に、遠慮せずに尋ねてみてください。 一度の見学で老人ホームについてしっかりと理解するのは難しいことも。後悔のない施設選びをするためにも、再度見学を申し込みましょう。その際には、時間帯を変えてみると、新たな発見が見つかりやすくおすすめです。 確実にチェックしておきたい4つのポイント 老人ホームを見学する際は「設備」「サービス」「医療的ケア」「生活の質」の4つを確実に見ておきましょう。それぞれどのような点をチェックするべきか、細かく解説していきます。 建物・設備について まずチェックしたいのは居室や共用設備。日々暮らしていく場所のため、スペースの広さや清潔感など、しっかりと見ていきましょう。 また、建物の周辺環境も生活の質に大きく関わってくるので、より良い環境かどうか確認することが大切です。 施設までのアクセス、周辺環境 周辺環境では、安全面や便利さを重視。とくに自由に行動可能な自立した人の場合、「治安は良いか」「歩いていて危険な場所はないか」「買い物のできる場所があるか」などをチェックします。 また、線路沿いや大きな道路の近くは、音の敏感な人にとってストレスになるので注意が必要です。 さらに、家族が面会に訪れるときに通いやすいかどうかも視野にいれます。車や電車を利用してアクセスしやすいかも必ず確認しておきましょう。 居室 居室・収納スペースは充分に確保されているかを見ます。また、トイレや洗面所つきの居室を希望する場合は、その有無や使い勝手もチェックしましょう。 ほかにコンセントやナースコールの位置、日当たりなど、快適に過ごせるかどうかを基準に見るとおすすめです。 また、施設によっては家具・家電の持ち込みがOKの場合もあるので、持ち込みたいものが入るスペースがあるか見ておきましょう。 持ち込めない代わりに家具・家電のレンタルや、介護ベッド貸し出しがある場合、追加で料金がかかるかも事前に確認が必要です。 共有スペース 食事をしたり、テレビを見たり、ほかの入居者と交流したりと、非常に大切な役割を果たす共有スペース。居室はもちろん、共有スペースも過ごす時間の割合が多くなります。そのため、居心地の良さや雰囲気をしっかりと確かめておきましょう。 また、机の高さ、人や車椅子が通れるスペースを確保しているか、手すりがあるかなども細かくチェックしてくださいね。 入浴設備、機能訓練室 自立していてる人であれば、1人で入る可能性もあるお風呂。スタッフが声かけや安全確認をおこなっているか、事故を防ぐための工夫をしているかなどを確認しましょう。 要介護・要支援の方は、介護士が付き添います。機械浴が可能かどうかなど、設備の充実度も見るようにしてくださいね。 機能訓練室でも同様に、入居者へのスタッフの関わり方や、設備が充実しているかを重点的に見ます。 設備メンテナンス、清掃 介護用品・福祉用具などは入居者もスタッフも毎日使用するものです。清潔であるか、壊れているもの・経年劣化しているものをきちんと取り替えているかを見ましょう。 また、共有スペースや水回りをきちんと清掃しているかもチェック。見た目だけでなく、においまで確かめるのがポイントです。 設備のメンテナンスや清掃が細やかにおこなわれているのは、スタッフが足りているか、施設運営がうまく行っているかを知るための指標にもなります。 介護スタッフ・サービスについて 施設選びの際に見落としがちなのは、老人ホーム側の運営体制や職場環境です。職員にとって働く環境が良いことは、丁寧でより良いサービスの提供に繋がります。 ここでは介護スタッフの働く環境やサービス方針を基準に、施設選びをする際のポイントをお伝えします。 人員体制 介護付き老人ホームでは、入居者3人に対して1人以上の介護スタッフか看護職員を配置することが義務づけられています。常勤の介護職員を1人以上配置することが基準のため、忙しい食事や入浴の時間はパートの人が対応していることも。 また、常に3:1の人員配置ではなく、時間帯によっては極端に職員の少ない施設もあるのが現状です。 日中・夜間の介護職員の人員配置や、勤務体制について不安がある場合、見学時に聞いておくと安心です。2.5:1などの職員体制の手厚い施設では、十分な介護サポートを受けることができます。 介護スタッフの勤続年数、離職率、教育体制 介護スタッフの勤続年数や離職率についてもチェックすると良いでしょう。 勤続年数が長く離職率の低い施設では、人手が充分で、運営体制が整っており、サポートが行き届きやすいというメリットがあります。また、同じスタッフが長期的に担当してくれるため、より良い関係性が築けます。 また、挨拶や見学の対応時の受け答えなど、教育がしっかり行き届いているかも確認を。職員が生き生きと働ける環境づくりをおこなっている施設は、自然と全体の雰囲気に表れています。 認知症ケア 認知症の方は環境の変化に敏感なため、しっかりとケアをおこなっていく必要があります。見学の際は、認知症ケアをどのように取り組んでいるか、入居者本人に適したケアがおこなわれるかをポイントに確かめます。 例えば、「入居者の話に寄り添う傾聴をおこなっているか」「徘徊防止策はしているか」「ほかの入居者や職員とのトラブルを防ぐ対策はあるか」などの視点からチェックしましょう。 リハビリ 有料老人ホームで主におこなわれるリハビリは「生活リハビリ」です。トイレや入浴、食事をリハビリの一環とし、日常生活を自力でできるように支援します。 またケガや病気などをきっかけに、理学療法士などの専門家がおこなうリハビリが必要になる場合もあります。生活リハビリ以外に対応しているかどうかは、施設によって異なるので確認を。 リハビリ設備は充実しているか、頻度はどのくらいか、リハビリを専門としているスタッフはいるかなどを中心に、判断すると良いでしょう。 医療的ケアについて 入居者が毎日を健康的に過ごしていくためには、医療機関の協力が欠かせません。そこで健康管理や協力医療機関について見ていくポイントを解説します。 また、身体的・精神的に苦痛の少ない状態で最期を迎えるために大切な「看取り」の対応について見るべきポイントも紹介します。 協力医療機関 老人ホームでは高度な医療行為が必要な場合、協力医療機関で治療をおこないます。病院名・診療科目・医療サービス内容・住所などを事前にチェックしておきましょう。 ほかにも救急対応や施設への往診が可能か、入院が必要になった場合の施設側の対応なども見ておくと安心です。 健康管理 定期健診や健康相談を親身におこなっているかどうか、頻度などを確認します。また夜間の緊急時の対応も確かめておきましょう。 看取り 老人ホームにおける看取りは、スタッフや家族に見守られながら、過ごしてきた施設で最期のときを迎えるケアです。 看取りに対応していない施設では、容態が悪化したときに、病院やほかの施設へ移らなければいけません。看取りを希望する場合は、必ず看取りに対応した施設を選びましょう。 施設を見学する際には、看取り介護の方針や対応・家族への連絡などの対応についてチェックします。 生活の質について 老人ホームで楽しく過ごすために、生活の質を保つことは非常に大切です。ここでは食事やレクリエーション・イベントの工夫について、どのような視点で見ると良いかお伝えしていきます。 食事 食べやすい食事であるかを基準に判断します。噛む力が低下した人に対して、食材を柔らかくする工夫や食べやすい大きさかどうかをチェック。また盛り付けや香りなど、食欲をそそるような食事であるかを見ます。 さらに季節の食材を使ったメニューなど、献立に工夫があるとなお良いですね。見学のときには食事内容だけでなく、入居者の食事の様子も見ておきましょう。 レクリエーション レクリエーションやイベントでは、実施される頻度を確認しましょう。あわせて、多くの人が参加できるか、ほかの居住者との交流や運動を兼ねた内容かを確かめます。 レクリエーションやイベント実施日に見学できるようであれば、スタッフの取り組み姿勢やイベント全体の雰囲気などを見ると良いでしょう。 全体的な雰囲気を確認しよう 静かで落ち着いた雰囲気が合っているか、にぎやかで楽しい雰囲気が合っているかなど、施設の好みは人それぞれ。見学の際には、入居者本人に合った施設かを見極めるために、全体の雰囲気を把握することが大切です。 ほかの入居者の表情はどうかスタッフは挨拶や声かけをしているか清潔感はあるかどうか飾られた植物の手入れはされているか掲示物や飾り付けは季節に合っているか 上記のような視点を持って見学すると良いでしょう。 老人ホームは毎日を過ごす場所です。入居者本人や家族に合った施設を選べるよう、理想の雰囲気を事前にイメージしておけると良いですね。 見学時に必ず質問をしよう 見学のときには老人ホームへの疑問や不安を払拭するため、気になることはどんどん質問しましょう。とくに大切になってくるのは、入居条件や料金、施設の方針に関する質問です。具体的にどのような質問をしておくべきか解説していきます。 入居・退去条件 老人ホームでは入居条件が定められています。施設によっては、介護度の高い人や認知症のある人の受け入れをおこなっておらず、入居ができない可能性もあります。 また、持病がある人や病気による特別な医療ケアが必要な人も注意が必要です。このようなケースは、医師の診断書を提出したうえで、施設側が最終的に判断します。 これらの点をふまえて、入居条件に当てはまるかどうか、担当スタッフに相談してみてくださいね。 無事に入居できたとしても、介護度や持病が重くなったり、認知症の症状が現れはじめると退去を促されてしまう可能性があります。 施設側とトラブルにならないよう入居・退去条件はしっかりと確認し、納得のうえで入居しましょう。 料金プラン、費用 料金プランや費用は老人ホームのパンフレットや資料に記載されているため、確認しましょう。 しかし、家具・家電のレンタル料金や特別なケアが必要な場合の費用など、パンフレットに老人ホーム記載しきれない費用がかかることもあります。 別途費用が必要か、内訳はどのようになっているかなど、できるだけ細かく質問しましょう。 保証人の責任範囲 老人ホームの入居条件に、連帯保証人や身元引受人の有無も含まれます。連帯保証人は、利用料の保証、緊急時の連絡、治療方針やケアプランの承諾などの責任が伴います。 連帯保証人であると同時に身元引受人でもある場合、入院などの理由による退去や死亡時の身元引受の必要も生じます。 万が一利用料金が未納になった場合の保証や、病気や怪我・急変時の緊急連絡先として求められることがあります。 一般的に家族が連帯保証人・身元引受人となりますが、老人ホームによっては家族以外も保証人として認められる可能性も。こちらも入居する前に必ず、確かめておきましょう。 施設の介護方針 最後に、老人ホームを見学したときに、施設の介護方針についても質問します。 パンフレットやホームページなどに施設の介護方針を記載している老人ホームが多いですが、改めて担当スタッフから聞いておくのも非常に大切です。 聞いたうえで、実際の施設の印象と合わせて入居の判断をおこないましょう。 施設見学時のチェックリストのダウンロードはこちら 老人ホームの見学に関するよくある質問 老人ホームに入居する際、何故見学が必要なのでしょうか? 施設のパンフレットだけだと不明点が多すぎるのも事実です。居住スペースや設備がパンフレットの写真どおりか、サービスは行き届いているかどうかなど、実際に目で確かめてみなければわかりません。 特に、施設全体の雰囲気や介護スタッフの様子などは見学時にしかわかりません。入居者本人やその家族に不安が残らないように、入居前の見学は必要です。 見学する場合は何時頃行けば良いですか? 主に入居者が共用スペースに集まっている「食事」「リハビリ」「レクリエーション」の時間帯に訪問すると、施設の雰囲気、介護スタッフや入居者の様子を確認できます。 また施設によっては食事の試食ができます。希望条件として食事を挙げているのであれば、事前に試食をおこない、味や食事形態について確認しましょう。 見学は何カ所した方が良いですか? 施設を比較するために最低でも2カ所、余裕があれば3~4カ所見学すると良いです。また、入居者本人が見学に同行する場合は、移動するだけで疲労を伴うので1日1施設がおすすめです。入居者本人が施設を比較したい場合は、複数日にわけて見学しましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": 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老人ホームの選び方|どんな設備がある?種類別に解説

老人ホームの選び方|どんな設備がある?種類別に解説

老人ホームでの生活を快適で安全なものにするために、施設を選ぶ際は設備にも注目してみましょう。この記事では、施設の種類ごとの主な設備や施設選びのポイントを紹介するほか、介護ベッド、浴槽、車椅子について重点的に解説しています。 設備は老人ホームの種類により異なる 老人ホームや介護施設では、老人福祉法や介護保険法により居室の広さや共用設備などの基準が決められています。施設の種類によって目的が違うため、設備基準も施設によって異なります。 パンフレットに書かれている居室の広さなどの数字は、実際に自分の目で見た印象と違う場合も多いです。資料は参考にとどめ、必ず見学してから入居を検討しましょう。 種類別の主な設備 高齢者向けの施設や住宅には、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンションなどいくつもの種類があり、それぞれ設備が異なります。種類ごとの主な設備や特徴を見ていきましょう。 有料老人ホーム 有料老人ホームはさらに「介護付」「住居型」「健康型」に分けられ、種類ごとに設備が異なります。居室内の設備基準はありませんが、広さは3つのタイプともに1人用の個室で13㎡以上、夫婦部屋は26㎡以上と定められています。 アットホームな施設から高級施設まで選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 サービス付き高齢者向け住宅 「サ高住」とも呼ばれる高齢者向けの賃貸住宅です。居室に浴室、キッチン、洗面設備、トイレ、収納設備があるのが一般的ですが、施設によってはキッチン、浴室は共用の場合もあります。 居室の広さは、キッチンと浴室がある場合は25㎡以上、ない場合には18㎡以上と決められています。 シニア向け分譲マンション バリアフリーや充実した共用施設など、高齢者が生活しやすいよう設計された分譲型のマンションです。生活支援などのサービスを受けられますが、施設ではなくあくまで住居のため、設備に基準はありません。 グループホーム グループホームは、認知症の人を対象とした小規模の介護施設です。施設スタッフの支援を受けながらアットホームな環境のもと生活を送る場で、共同のリビングや食堂、機能訓練室などが設置されています。 ケアハウス ケアハウスには「自立型」と「介護型」があり、それぞれ設備が異なります。介護型では介護をおこなうための一時介護室が設置されています。 特別養護老人ホーム 「特養」とも呼ばれ、介護が必要で自宅での生活が困難な人向けの施設です。共用のトイレや複数名で入る浴室、リビングや食堂、機能訓練室などが設置されています。 居室は複数名での相部屋が多いですが、近年では個室も増えてきています。 介護老人保健施設 「老健」とも呼ばれ、退院直後で自宅での生活が難しい人や要介護認定を受けた人などが一時的に入居し、リハビリをおこないながら在宅復帰を目指す施設です。診察室、機能訓練室やレクリエーションルームが設置されています。 居室設備と共用設備の特徴 老人ホームで日常生活を送るために重要なのが、居室設備と共用設備です。どのような特徴があるのか見ていきましょう。 居室設備 居室は自分の家であり、心地よく過ごせるかがとても重要です。 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅であれば、居室は「個室」であることがほとんどですが、特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、個室だけではなく多床室という数人で使用する大部屋の場合もあります。 個室は広いことが良いとは限りません。足が悪くなったときには移動をせずに身の回りのものに手が届くコンパクトな空間が便利になることもあります。家族が考える満足度が本人にとって最適な環境とは限りません。本人の生活のしやすさを優先しましょう。 共用設備 共用設備には、トイレ・浴室・食堂・機能訓練スペースなどの基本的な設備と、施設によって談話室・娯楽室・理美容院などの設備があります。高級な有料老人ホームなどではレストラン・サウナ・温泉・プール・売店などホテルのような豪華な設備があるところもあります. 個室の浴室がある場合や大浴場のケース、浴室や食堂の利用時間が決まっている施設、個人に合わせて自由に使える施設など、施設によって異なるので確認しましょう。 介護ベッドと主な種類 介護ベッドには、主に「背上げ機能」「高さ調節機能」「膝上げ機能」という3つの機能が備わっており、ベッドから起き上がったり立ち上がるのを助けてくれます。ボタン操作による電動リクライニングベッドが主流で、ベッドに搭載されたモーターの数で機能が異なり、5種類にわけられます。 ほとんどの介護付き有料老人ホームでは、次に紹介する5種類のうちいずれかが標準設備になっています。 1モーターベッド2モーターベッド3モーターベッド4モーターベッド1+1モーターベッド 1モーターベッド 1モーターベッドには、背上げ機能または高さ調節機能のどちらかがついています。細かい調節は難しいため、比較的、体を自由に動かせる人の起き上がり補助として使用するのに向いています。 2モーターベッド 2モーターベッドには、背上げ機能と高さ調節機能が備わっています。 背上げ機能に付随して膝上げ機能が付いていることも多く、自力での起き上がりと立ち上がりの両方をサポートしてくれます。 3モーターベッド 背上げ、高さ調節、膝上げの3つの機能がすべて備わっており、それぞれを個別に細かく調整することが可能です。 ベッドで過ごす時間が長い人や自力で寝返りを打つのが難しい人は、3モーター以上のベッドを選ぶと良いでしょう。 4モーターベッド 背上げ、高さ調節、膝上げに加え、左右の肩の部分を傾けて寝返りを補助する機能が備わっています。機能がそれぞれ独立しているため細やかな調節が可能な反面、操作がやや煩雑というデメリットもあります。 比較的新しいタイプの介護ベッドで、タイマーによる自動寝返り機能のついた機種などもあり、要介護度が高い人の床ずれ防止に役立ちます。 1+1モーターベッド 背上げ機能と膝上げ機能がついていて、それぞれ単独で操作できます。2モーターベッドと混同されがちですが、2モーターベッドは背上げと膝上げを1つのモーターでおこない、もう1つのモーターで高さを調節します。一方、1+1モーターベッドに高さ調節機能はついていません。 浴室(浴槽)の主な種類 入浴は衛生を保つとともに、老人ホームでの生活の楽しみのひとつです。このため、介護が必要な人でも入浴できるよう身体状況に合わせたさまざまな浴室(浴槽)があります。 ただし、施設によって設備は異なります。自立している人が一人で入れる浴室があるか、寝たきりになっても入浴できる設備があるかなど、入居前に確認しましょう。 一般浴リスト浴(中間浴)機械浴 一般浴 自立している人や歩行ができる人の入浴は「一般浴」と呼ばれることが多いです。浴室は手すりや滑りにくい床素材などで高齢者でも安全に入浴できるよう設計されていますが、自宅のお風呂や銭湯のように自分自身で湯船につかります。 居室に浴室がついている場合と大浴場が整備されている場合があり、浴室付きの居室であれば、自由に入浴可能です。 大浴場でも、一般浴は入浴回数や時間などが比較的自由なことが多いです。ただし、週あたりの入浴回数などは施設により決められていることもあるため、入居前に確認しましょう。 リフト浴(中間浴) 自力での歩行は難しいものの座った体勢を保てる人は、リフト付きの椅子を用いて入浴します。「中間浴(リフト浴)」と呼ばれ、車いすからリフト付きの椅子に移動して、椅子に座ったまま入浴します。このため、浴槽をまたぐことができない人でも安全に入浴できます。 リフトは上下左右に動かせるため、楽に移動することができます。ただし、湯船につかる際リフトの高さが上がるため、最初は不安を感じる人も多いです。しかし、手すりや安全ベルトが付いており、介護スタッフが付き添ってくれるため、ほとんどの人は慣れれば安心して入浴できます。 機械浴 リフト浴での入浴も難しい人は、リフトより大掛かりな機械を用いた「機械浴」で入浴します。 機械浴には、「チェアー浴」と「ストレッチャー浴」の2種類があります。 チェアー浴 チェアー浴は、側面に扉のついた浴槽に専用の椅子ごと入り、お湯を張って入浴します。 リフト浴と同じく座った姿勢を保てる人向けの入浴方法ですが、上下の移動がない分安心して入浴できます。 ストレッチャー浴 ストレッチャー浴は、座った姿勢が保てなかったり寝たきりの人でも利用できる入浴方法です。 ストレッチャーに横になった状態で髪や体を洗ったあと、ストレッチャーごと浴槽に移動して入浴します。 車椅子の主な種類 車椅子は歩行が困難な人の移動を補助する手段で、体格や身体状況により適した種類が異なります。福祉用具であり施設の設備ではありませんが、介護付き有料老人ホームでは多くの入居者が利用しているため、ここで紹介しておきます。 なお、老人ホームによっては無料で借りられたり、要介護度によって介護保険を使ってレンタルできるなど、施設や利用者によって費用は異なります。車椅子が必要な人は、入居を希望する施設に確認しましょう。 スタンダードタイプモジュールタイプリクライニング・ティルトタイプ電動タイプ スタンダードタイプ スタンダードタイプは、老人ホームでも在宅でも最も多く利用されている標準的な車椅子です。利用者自身が手や足で操作して移動する「自走式」と、介助者が後ろから押して使う「介助用」の2種類があります。 モジュールタイプ モジュールタイプは、車輪サイズや座幅・座面高などを利用者の体形に合わせられ、スタンダードタイプより疲れにくいのが特徴です。決められたラインナップの中から選ぶため、費用は比較的リーズナブルです。 リクライニング・ティルトタイプ 座った姿勢を保つのが難しい人でも使える車椅子で、スタンダードタイプと同様に自走式と介助式があります。リクライニングタイプは背もたれを、ティルトタイプは背もたれと座面の角度を変えることができます。 電動タイプ 電動モーターを使って車輪を動かす車いすです。手元のリモコンで操作でき、長時間の移動でも疲れにくいのが特徴です。 ただし、バッテリーを搭載するため非常に重く、本体とバッテリーで40kgを超えるものも珍しくありません。 老人ホームの設備はなにを確認する? 老人ホームの設備は法律で基準が決められたものもありますが、細かい設備は施設ごとに異なります。ここからは、老人ホームを選ぶ際にどのように設備を確認するかを解説します。 安心して過ごせる設備か 安心して日常生活を送るため、まず重要なのは快適な生活環境です。身体状況によっても異なりますが、浴室やトイレは居室内にあるのか、共用施設を利用するのかは確認しましょう。 また、自宅と変わらず自立した生活を送りたい人は、居室内の設備をしっかり確認しましょう。例えば、キッチンがあれば簡単な自炊ができますし、冷蔵庫があれば食品の保存に便利です。 サポートを受けやすい設備か 入居時は自立状態でも、年齢を重ねることで介護や医療的ケアが必要になることもあります。このため、介護などが必要になっても入居し続けられる施設を選ぶと安心です。さらに、どのようなケアやサポートが受けられるのかを確認するとともに、ケアやサポートを受けやすい設備が整っているかもチェックしておきましょう。 また、対応可能な医療的ケアは施設によって異なります。持病がある人は、必要なケアが受けられるか必ず確認しましょう。 外出しなくても気分転換をはかれるか 介護が必要になると、日常生活のほとんどを施設内で過ごします。図書室やシアタールームなどの娯楽設備が充実した施設なら、外出しなくても気分転換がはかれます。 また、売店があれば、受け身になりがちな老人ホームの生活の中で自分で選んで購入する喜びを感じることができます。 多くの人は形のない快適さを望んでいる 高級有料老人ホームの中には、プールや温泉などの豪華な設備のある施設もあります。このような設備はシニアライフを充実させるのに役立ちますが、それ以上に入居者が希望するのが、日常生活を送る上での快適さです。 スタッフの対応やきめ細やかな介護、充実した医療的ケアなど、実際に老人ホームで生活する多くの人は、こういった形のない快適さを望んでいます。 有料老人ホームを終の棲家とするために 有料老人ホームを「終の棲家」として選ぶ人が多くなり、ホームを文字通り「家」としてとらえる人が増えています。 日常生活を快適に過ごすために、居室内や共用施設などのハード面の充実は大切です。しかし、加齢や病気によって低下する身体機能や認知機能へのきめ細やかなケアや、我が家で生活しているかのようなさりげない生活面のサポートは、それ以上に重要です。 有料老人ホームを終の棲家とするため、設備などのハード面だけでなく、サービス内容やスタッフの対応などのソフト面もしっかり見極めて、自分に合った施設を選びましょう。 [staff_banner] 老人ホームの設備に関するよくある質問 有料老人ホームの居室設備はどのような基準で作られていますか? 有料老人ホームの居室内の設備基準は特にありません。ただし、居室の広さは一人用の個室が13㎡以上、夫婦部屋は26㎡以上と定めがあります。施設によっては、居室内に浴室やキッチンが付いている施設もあるので入居者の状態に合わせて選択しましょう。 自炊ができる施設はありますか? サービス付き高齢者向け住宅であれば居室内にキッチンがあるので自炊が可能です。サービス付き高齢者向け住宅はキッチンのほか、浴室、洗面設備、トイレ、収納設備があるのが一般的です。 ただし、居室の広さが25㎡以下の場合はキッチン、浴室ともに共用の場合が多いので、一人でゆっくり自炊を楽しみたい人は25㎡以上のサービス付き高齢者向け住宅を選びましょう。 車椅子の人でも入浴できる設備は整っていますか? 各施設では入居者の身体状況に合わせたさまざまな浴室(浴槽)があります。特に有料老人ホームや公的施設などでは、リスト浴と呼ばれる車椅子からリフト付きの椅子に移動して、椅子に座ったまま入浴するものや、機械浴と呼ばれる寝たきりの人でも入浴できる設備も整っています。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "有料老人ホームの居室設備はどのような基準で作られていますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "有料老人ホームの居室内の設備基準は特にありません。ただし、居室の広さは一人用の個室が13㎡以上、夫婦部屋は26㎡以上と定めがあります。施設によっては、居室内に浴室やキッチンが付いている施設もあるので入居者の状態に合わせて選択しましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "自炊ができる施設はありますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "サービス付き高齢者向け住宅であれば居室内にキッチンがあるので自炊が可能です。サービス付き高齢者向け住宅はキッチンのほか、浴室、洗面設備、トイレ、収納設備があるのが一般的です。ただし、居室の広さが25㎡以下の場合はキッチン、浴室ともに共用の場合が多いので、一人でゆっくり自炊を楽しみたい人は25㎡以上のサービス付き高齢者向け住宅を選びましょう。" } },{ "@type": "Question", "name": "車椅子の人でも入浴できる設備は整っていますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "各施設では入居者の身体状況に合わせたさまざまな浴室(浴槽)があります。特に有料老人ホームや公的施設などでは、リスト浴と呼ばれる車椅子からリフト付きの椅子に移動して、椅子に座ったまま入浴するものや、機械浴と呼ばれる寝たきりの人でも入浴できる設備も整っています。" } }] }

老人ホームの選び方|会っておきたい施設長とは?

老人ホームの選び方|会っておきたい施設長とは?

老人ホームを検討するときの優先事項はなんでしょうか。立地や設備、食事内容、どれも妥協できないポイントですが、施設の雰囲気も大切です。 施設の雰囲気は施設長で決まるといっても過言ではありません。この記事では老人ホームの施設長について焦点を絞って解説します。 施設長の役割は? 施設長とは、老人ホームを統括している責任者のことを指します。施設によって、所長・ホーム長・管理者と呼び方はさまざまですが、責任者としてマネジメントをするという役割は同じです。 主な業務は管理業務となりますが、その業務内容は施設の統括者として幅広く、施設の形態や規模によっても異なります。下記では、施設長の一般的な仕事内容について紹介します。 サービスマネジメント 感染症などのリスク管理 指導、改善、体制構築 入居者や入居者の家族のクレーム対応 施設内のトラブル対応 介護サービスなどの提供状況・品質の把握 利用者の状況は常に安定しているわけではなく、日々変動が起きるもの。毎日安定した介護サービスを提供するのは難しいことです。 しかし、老人ホームの利用者と家族としては安定した品質の介護サービスを期待しています。 よって、施設長を中心にサービスの提供状況を定期的に見直し、必要に応じて指導・改善をし、体制を構築し介護サービスを常に安定し向上させる必要があります。 また、感染症予防のためのリスク管理や施設内トラブル、利用者と家族のクレーム対応も業務となることが多いでしょう。 財務マネジメント 入居者獲得促進 適切な収支を保持 毎月の収支を管理 財務状況を把握 施設長には、利益を出すために財務状況を把握しマネジメントする能力も必要です。特に民間の有料老人ホームなどは毎月の収支を管理して利益を出し続けなければいけません。 また、入居者獲得促進のための広報活動や営業活動、取引業者の選定をして適切な収支を保持することも求められます。入居検討者の対応、利用者の家族対応も業務となることが多いでしょう。 スタッフの人事・労務 スタッフの採用、教育研修 適切な人員配置の調整 ・労働時間や残業時間 休日休暇の取得状況 福利厚生などの把握 職場環境の整備・改善 スタッフの採用、教育は施設長の重要な仕事のひとつです。優秀な人材を採用し、介護スタッフの質を高めるために教育研修をおこない、適切な人員配置をして職場環境を整えることが必要です。 また、介護スタッフの労働時間や残業時間、休日休暇の取得状況を把握したり、福利厚生を把握することで職場環境を整備します。 入居検討するなら施設長に会おう 施設長は施設の全体的な統括をする重要な立ち位置となります。 よって、施設長の人柄や考え方が施設全体の雰囲気や、介護サービスの品質を左右するといっても過言ではありません。老人ホームに入居を検討する際、契約前には必ず施設長と会話をすることが大切です。 施設長をチェックする5つのポイント 実際に老人ホームに足を運ぶ際、施設長のどういったポイントをチェックすれば良いか具体的に見ていきましょう。老人ホームを見学する際、押さえておくべき5つのポイントを紹介します。 介護や施設のことを理解しているか入居者が施設長にどんな態度をとるか横柄な言動でないか余裕を持った対応ができているかスタッフに対する信頼や愛情を感じられるか 1.介護や施設のことを理解しているか 介護施設の施設長には介護資格が求められないため、運営会社や役所からの出向や他業種・他業界の責任者から転職をしてきた介護の現場経験が少ない施設長もいます。 できれば「施設長をどのくらいの期間勤めているか」「どのような経験をしてきたのか」など確認する必要があります。 現段階では介護や現場の知識が不足していても、これまでの経歴を生かして今後施設長として頼れる存在になるかどうかが見極めるポイントになるでしょう。 2.入居者が施設長にどんな態度をとるか 施設長と長い時間共にしているのは入居者です。そんな入居者が施設長とどのようにコミュニケーションをとっているかを自分の目で見ると、施設長が信頼できるか判断しやすくなります。 入居者が質の高いサービスを受けて満足をしていれば、信頼して笑顔を向けて交流を楽しむ様子が伺えるでしょう。 そのため、施設長に対して笑顔を向ける入居者が少なかったり、顔を合わせても交流が少ない施設は入居者の満足度が低い可能性があります。 3.横柄な言動でないか 施設長の日頃の言動が、施設スタッフに影響を与えていることがあります。介護施設の運営は一種のサービス業という心得が大事です。 「介護をしてやっている」などという思いやりのない言動が施設長から発せられる場合、スタッフにもその考えが無意識に植え付けられている可能性があります。 そして、周囲を尊重できない環境で働いているスタッフは施設長との信頼関係も希薄で、結果として施設として質の高い介護サービスは期待できないでしょう。 4.余裕を持った対応ができているか 施設長も人間なのでストレスを抱えることもあれば、機嫌が悪くなることもあるでしょう。 ただし、入居者や家族の前で施設スタッフに対し声を荒げたり、感情的に接するのを自制できないのであれば、日常生活を過ごす入居者に対して悪い影響を及ぼす可能性があります。 そういった施設長に大切な家族を安心して託すことは難しいでしょう。余裕を持った対応ができる施設長を選びたいですよね。 5.スタッフに対する信頼や愛情を感じられるか 施設長がスタッフに対して信頼したり愛情を持って普段から接していれば、施設見学に行ったときに施設長の口から「施設のスタッフがどれだけ素晴らしいか」「信頼できるスタッフが揃っている」という回答を聞くことができるでしょう。 施設で共に働くスタッフを尊重する発言がなかったり、コミュニケーションが希薄に感じたらその施設では納得のいくサービスは期待できないかもしれません。 施設長に質問すべき5つのポイント 良い施設長とは、ずばり「家族を安心して託せる人」ではないでしょうか?それを見極めるために見学へ行った際、下記のような質問をしてみましょう。 入居者に対して注意していることは?施設スタッフに対して注意していることは?実際に起きたクレームとその対処方法は?施設の長所と短所は?短所をどう補っている? 1.入居者に対して注意していることは? この質問に対して予想される回答は「自宅のように寛いで生活してもらう」「入居者様に合ったお世話をさせていただく」などがありますが、その際、さらに詳しく知るために「そのために具体的にどういったことを心がけているか」を聞いてみましょう。 施設で本当に心がけている内容であれば、本人も家族も安心できる具体的な回答が返ってくるでしょう。 2.施設スタッフに対して注意していることは? スタッフの仕事環境を整えることは、介護サービスの質の向上につながります。 「スキルアップのための定期的な研修」「仕事へのやる気を引き出すためスタッフを鼓舞する」「労働環境を整備し人材の定着に繋げている」など具体的な回答をくれる施設長はスタッフを大事にしていることがわかります。 3.実際に起きたクレームとその対処方法は? この質問をすることで、実際に起きた失敗を含め開示できる環境か、その施設が隠ぺい体質か否か、施設運営責任者としての資質が問われます。施設の弱みに対して、誠実に対処しているのを施設長の回答から感じられたら安心できますよね。 万が一「過去クレーム」はないという回答がきた場合は要注意です。老人ホーム運営において利用者や家族の意見や要望をできる限り対応する努力をしていますが、必要以上に望む利用者や家族がいるのも現状で、大なり小なりのクレームはつきものです。 4.施設の長所と短所は? 施設を常に改善して介護サービスの向上を目指している意識が強い施設長であれば、施設の長所と短所を把握しているので質問に対してすぐ回答が来ることが期待できます。良いところをキープしながらさらに伸ばし、短所は改善したいという気持ちの表れです。 5.短所をどう補っている? 長所と短所を聞いたあと「短所についての改善策は?」など深く聞いてみると、改善に向けた施設の具体的な取り組みやチームワークを垣間見ることができます。 目標を共有し、スタッフが明確な指針の元に働ける環境を提供し、職場の士気を高めることも施設長の大事な役割です。 施設長が施設の雰囲気をつくる 施設長は老人ホームで働くスタッフの管理者であり、老人ホーム全体の総責任者です。施設長の方針や人柄はホーム全体の雰囲気に影響します。見学をする際はしっかり施設長と話す時間を取りましょう。 面談をすることで介護サービスに対する考え方、入居者だけでなく一緒に働いている職場スタッフに対する接し方に加えて、マネジメント能力がわかるので、長く安心して家族を託せるかの判断材料になるはずです。 もし、見学時に施設長に会えなくても入居前に必ず会う機会を設けることをおすすめします。 あくまでも入居検討するポイントのひとつ 複数の老人ホームを展開している規模の大きい有料老人ホームは、施設長が異動して変わることがあります。見学に行った時の施設長の人柄や雰囲気だけで入居を判断するのではなく判断材料の一つとして捉えましょう。 それでも契約前に施設長と話す機会を持つことは重要です。企業方針や運営会社の採用力、教育研修がしっかりおこなわれているかなどがわかるので老人ホームの決め手につながるかもしれません。 老人ホームの施設長に関するよくある質問 施設長は何をしている人ですか? 施設長は主に「サービスマネジメント」「財務マネジメント」「スタッフの人事・労務」が一般的な業務です。また状況に応じて、現場で入居者に介護サービスの提供もおこないます。業務内容は施設の形態や規模によって多岐に渡ります。 良い施設長とはどんな人ですか? 「介護や施設のことを理解しているか」「入居者が施設長にどんな態度をとるか」「横柄な言動でないか」「余裕を持った対応ができているか」「スタッフに対する信頼や愛情を感じられるか」などが挙げられます。見学の際は、以上のことを踏まえ施設長と話し合うと良いです。 見学時、施設長には何を質問すべきですか? 「入居者に対して注意していることは?」「施設スタッフに対して注意していることは?」「実際に起きたクレームとその対処方法は?」「施設の長所と短所は?」「短所をどう補っている?」などといった質問を投げかけると良いです。 特に「入居者に対して注意していることは?」については、家族として気になるのは当然のことなので、施設全体で入居者に対しどのような姿勢でサービスにあたっているかを施設長に確認しましょう。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "施設長は何をしている人ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "施設長は主に「サービスマネジメント」「財務マネジメント」「スタッフの人事・労務」が一般的な業務です。また状況に応じて、現場で入居者に介護サービスの提供もおこないます。業務内容は施設の形態や規模によって多岐に渡ります。" } },{ "@type": "Question", "name": "良い施設長とはどんな人ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "「介護や施設のことを理解しているか」「入居者が施設長にどんな態度をとるか」「横柄な言動でないか」「余裕を持った対応ができているか」「スタッフに対する信頼や愛情を感じられるか」などが挙げられます。見学の際は、以上のことを踏まえ施設長と話し合うと良いです。" } },{ "@type": "Question", "name": "見学時、施設長には何を質問すべきですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "「入居者に対して注意していることは?」「施設スタッフに対して注意していることは?」「実際に起きたクレームとその対処方法は?」 「施設の長所と短所は?」「短所をどう補っている?」などといった質問を投げかけると良いです。特に「入居者に対して注意していることは?」については、家族として気になるのは当然のことなので、施設全体で入居者に対しどのような姿勢でサービスにあたっているかを施設長に確認しましょう。" } }] }

老人ホームの選び方|良い入居相談員を見極めるポイント

老人ホームの選び方|良い入居相談員を見極めるポイント

入居相談員は老人ホームの入居希望者に対して、施設案内やサービス内容を説明をする人です。入居相談員によってホームの印象が左右され、入居時に得られる情報も変わってきます。 ここでは入居相談員の役割、良い入居相談員を見極めるポイントなどについて解説します。 入居相談員の役割 老人ホームを見学する際、一般的に施設の特徴やサービス内容を説明するのが「入居相談員」になります。 入居相談員に資格要件はありませんが、自身の施設の事だけでなく幅広い介護の知識が必要なため、現場経験者や介護の資格を持っている人も多くいます。 入居希望者の要望や感じている不安などをしっかりとヒアリングした上で、その老人ホームとして対応できること、できないことを説明することが役割です。 入居後は生活相談員やケアマネジャーが対応 入居相談員は入居するまでの担当です。入居してからは「生活相談員」や「ケアマネジャー」が担当することになります。 日常の相談窓口となる生活相談員 老人ホームの入居者とその家族の相談に乗ったり、外部との調整役をするのが生活相談員の役割です。 特別養護老人ホームやデイサービス事業所などでは「生活相談員」、介護老人保健施設やデイケアでは「支援相談員」という名称で呼ばれています。また、どちらも「ソーシャルワーカー」と呼ばれることもあります。 生活相談員は、相談業務やサービス契約の手続きをするといった窓口業務が中心で、直接介護に関わることは少ないです。 生活相談員になるには、一般的に社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかが必要です。自治体によっては、資格がなくても同等の能力を有することなどを条件に生活相談員になることも可能です。 入居後のケアマネジメントをおこなうケアマネジャー ケアマネジャーは介護・医療・福祉分野の資格を保有し、実務経験5年以上、介護支援専門員実務研修受講試験に合格した人がなれる専門職です。正式名称は「介護支援専門員」と言い、入居者や家族と現状の問題点などを話し合いながら、ケアプランの作成をおこないます。 ケアマネジャーは幅広い知識と豊富な現場経験があり、入居者一人ひとりに対してきめ細やかな対応ができます。また、介護サービス事業者や外部機関との調整をするなど、介護現場においてとても重要な役割を担います。 見学時に入居相談員へ確認すること 老人ホームを見学する時に、不安に思ったことや疑問点がある場合は、必ず入居相談員に確認しましょう。質問するときは、過去の事例を聞くなどして、曖昧ではない具体的な回答を引き出すように工夫すると良いでしょう。 過去にあったクレームや最も多い退去理由など。施設側が避けたい質問をしてみると相談員の資質だけでなく、ホームの姿勢そのものが見えることがあります。 下記では入居後のトラブルを避けるために、見学時に入居相談員に確認しておくべき点について説明します。 費用 老人ホームでは月額費用以外に、施設によって入居金や敷金、オプションといった費用がかかる場合があり、その額は各施設によって異なります。「現在、入居している人が実際どのくらいの費用がかかっているのか」「費用が高い人、低い人でどのくらい差があるのか」などを確認しておくと安心です。 費用の質問事例 月額費用に含まれない項目はなにか?食事をしなかった分の食費は発生するのか? 有料老人ホームを退去した場合に、一時金は返還されるか? 食事 美味しい食事が提供されると施設での生活もより豊かなものになります。また、「味だけではなく、咀嚼が難しくなったときにソフト食に対応できるか」「アレルギーに対応できるか」「生活習慣病に対応した食事に対応できるか」なども確認しましょう。 好き嫌いや食事の量の調節など、個人に合わせた対応が可能かも聞いておくと良いでしょう。ただし、施設によっては追加料金が必要となる場合もあるので注意が必要です。 食事の質問事例 食べられない食材や料理があるときは、具体的にはどのように対応してもらえるか?ソフト食など食事形態への対応が可能か、追加費用となるのか? 治療食や減塩食、カロリー制限などに対応可能か、追加費用があるのか? 入浴 老人ホームでの入浴は各施設でルールが異なります。入浴時間や曜日が決められていることが一般的ですが、「体調不良の場合や、入浴を拒否した場合には別の日に振替ができるか」など、臨機応変に対応できるかを確認しましょう。 入浴の質問事例 車いす、寝たきりの人に対応した機械浴があるか?規定回数を超える入浴が可能なのか、追加費用はあるのか? 人に見られることを嫌うので1人で入浴ができるか? 介護体制 介護付き有料老人ホームでは、要介護者3人に対して1人以上の介護職員または看護職員を配置する義務があります。一方、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅では明確な規定がなく、人員体制は施設によりさまざまです。 入居者数と比べて介護職員の数が少ない場合は、介護が手薄になっている可能性があります。また日中の介護体制だけではなく、夜間の介護に携わる人数も確認しておくと良いでしょう。 介護体制の質問事例 日中・夜間の最少人数は? 決まった人に対応してもらうことができるか? 看取りはしてもらえるのか? 医療体制 老人ホームで安心して暮らすためには、施設の医療体制について事前に確認しておくことが大切です。 「どのような提携医療機関があるのか、訪問診療はおこなわれるのか」また、「提携医療機関以外の病院への送迎はスタッフがおこなうのか」「家族がおこなわなければいけないのか」確認が必要です。 また、リハビリが必要な方はリハビリ施設の充実度や作業療法士などのリハビリ専門スタッフの配置なども知っておきたいところです。 医療体制の質問事例 提携する医療機関と、その内容は?看護師やリハビリをおこなうスタッフが常勤しているか? 夜間や緊急時の対応は? レクリエーション・イベント 老人ホームでは、入居者同士の交流や身体を動かす機会を作るといった目的で、イベントやレクリエーションが頻繁におこなわれています。 ただし、サービス付き高齢者向け住宅などの自立した高齢者向けの施設では、施設主体のレクリエーションの提供は基本的になく、入居者主体のサークル活動が一般的です。 事前にレクリエーション予定表などで各施設のレクリエーションの実施状況や頻度を確認しましょう。また、レクリエーションやイベントを見学できると、その施設の入居者、スタッフの普段の雰囲気が良くわかるのでおすすめです。 レクリエーション・イベントの質問事例 本人が参加を拒否したときの対応法は? 長く続けていた趣味を続けられるか? 有料となるレクリエーションやイベントの頻度は? 退去要件 老人ホームでは施設により退去要件が定められています。体調の変化により施設での生活が困難になった場合や、医療的な処置が必要でその施設での生活が難しくなった場合など、さまざまです。 退去要件の質問事例 入院が長引いた場合は、退去させられてしまうのか?認知症が進んだ、医療行為が必要となった場合どうなるのか?これまで退居となった具体的な事例はなにが多いのか? 参考書類について 実際のサービス内容と入居相談員の説明に相違はないかという点にも気を付けたほうがいいでしょう。資料の内容や見学時の印象が好印象でも、聞いた内容に間違いがないか、運営する法人の財務諸表や重要事項説明書を確認することをおすすめします。 財務諸表はその法人の財務状況をチェックすることができます。重要事項説明書では正式な施設の概要やサービス内容を知ることができます。 参考書類の質問事例 事前に重要事項説明書がもらえるか、もらえない場合に納得のいく説明はあるか? 財務諸表など経営状況がわかる書類を提示してもらえるか、もらえない場合に納得のいく理由はあるか? 良い入居相談員の特徴 老人ホームへの入居を検討している人にとって、入居相談員の印象はそのまま施設全体の印象へとつながります。 では、良い入居相談員とはどのような人でしょうか。下記では、良い入居相談員の特徴について説明します。 現場経験が豊富で、介護に関する幅広い知識を持っている 良い入居相談員は、介護全般や現場の知識が豊富な人です。自分の施設のことだけではなく、他施設や、介護保険制度、医療や在宅介護サービスについて幅広い知識を有している入居相談員が理想です。 言葉遣いが適切で丁寧 言葉遣いが丁寧であることも良い入居相談員の特徴と言えます。入居を検討している本人や家族に対し丁寧な対応はもちろんのこと、嫌な思いや傷つけたりしないように言葉を選んでコミュニケーションをとっています。 相談者に寄り添い客観的な判断ができる 入居を希望する高齢者や家族にとってデリケートな話もあります。相談者に寄り添って気持ちを汲みながら、身体状況や経済状況などを踏まえて客観的に判断してくれる入居相談員だと安心して相談ができますね。 解決策を提案できる 施設で生活するにあたって、介護、医療の対応や本人の要望など、個別の対応が必要なケースもあります。信頼できる入居相談員であれば対応が困難なケースでも、どのように対応ができるのか解決策を一緒に考えて提案をしてくれます。 こんな入居相談員には要注意 入居相談員はホームの顔です。入居相談員には優秀な人材が配置されていることが多く、ホーム全体の教育体制を推測することができます。もし、入居相談員の対応に疑問を感じる点があれば注意が必要です。下記では、注意が必要な入居相談員のポイントを見てみましょう。 言葉遣いやマナー・身だしなみが悪い 老人ホームに限らず、言葉遣いやマナー・身だしなみは社会人としてクリアしなければいけないポイントです。入居者やスタッフに対して態度が悪い入居相談員がいる施設はおすすめできません。 資料に書いてあることしか説明できない 利用する本人や家族の質問に対して、資料に書いてある説明しかできなかったり、回答が曖昧な場合も要注意です。入居相談員の知識が乏しく、経験が足りない可能性があります。満足な回答を得られない場合は、別途施設長や別のスタッフに確認するほうがいいでしょう。 また、入居相談員の対応が不十分な場合は、施設全体の人材が不足をしていたり、施設のマネジメントができていないことも考えられます。 契約を急かす 本人や家族の要望に対して簡単に「できます」と答えて、契約を急かされる場合は注意をしましょう。 空室数が少ないので、急いだほうが良いという善意による場合もありますが、入居者を増やしたいために契約を焦っている可能性や、経営が上手くいっていないなどの理由も考えられます。契約を急がせられる場合は、その理由を聞いてみましょう。 老人ホームの知識が豊富な相談員に同席してもらう 老人ホームの紹介センターでは、施設見学時に老人ホームの知識が豊富な相談員が同席してくれるところもあります。 紹介センターの相談員が同席してくれれば、施設の入居相談員の説明漏れがあっても、その場で適切に指摘してもらえます。 また、他の老人ホームとの比較もしてもらえるので、対応の悪い入居相談員にあたってしまったとしても安心です。見学し終わった後に、改めて紹介センターの相談員にわからなかったことを聞くこともできます。 老人ホームの入居相談員に関するよくある質問 入居相談員はどんな人? 入居相談員は老人ホームの入居希望者に対して、施設案内やサービス内容を説明をする人です。入居相談員によってホームの印象が左右され、入居時に得られる情報も変わってきます。 また入居相談員は、現場経験者や介護の資格を保有している人もいます。見学時に介護のことで不安などがあれば親身に聞いてもらえるので安心です。 良い入居相談員とはどんな人ですか? 経験が豊富で介護について幅広く知識を持ち、入居希望者の気持ちに寄り添うことができる入居相談員が良いと言えるでしょう。また、資料を見て説明するだけでなく、さまざまな悩み事について解決策を共に考えてくれる入居相談員は信頼できます。 どんな入居相談員には注意すべきですか? 一般常識として言葉遣い・身だしなみが悪いなどマナーに欠ける入居相談員は信用できません。 また、入居相談員の知識が乏しく、経験が足りていない場合は、資料に書いてあることしか説明できず家族としては不安が残ります。満足な回答を得られない場合は、別途施設長や別のスタッフに確認することをおすすめします。 ▶「いい介護」で有料老人ホームを探してみる { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "入居相談員はどんな人?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "入居相談員は老人ホームの入居希望者に対して、施設案内やサービス内容を説明をする人です。入居相談員によってホームの印象が左右され、入居時に得られる情報も変わってきます。また入居相談員は、現場経験者や介護の資格を保有している人もいます。見学時に介護のことで不安などがあれば親身に聞いてもらえるので安心です。" } },{ "@type": "Question", "name": "良い入居相談員とはどんな人ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "経験が豊富で介護について幅広く知識を持ち、入居希望者の気持ちに寄り添うことができる入居相談員が良いと言えるでしょう。また、資料を見て説明するだけでなく、さまざまな悩み事について解決策を共に考えてくれる入居相談員は信頼できます。" } },{ "@type": "Question", "name": "どんな入居相談員には注意すべきですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", "text": "一般常識として言葉遣い・身だしなみが悪いなどマナーに欠ける入居相談員は信用できません。また、入居相談員の知識が乏しく、経験が足りていない場合は、資料に書いてあることしか説明できず家族としては不安が残ります。満足な回答を得られない場合は、別途施設長や別のスタッフに確認することをおすすめします。" } }] }

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