【医師監修】レビー小体型認知症とは|原因や症状、治療について

【医師監修】レビー小体型認知症とは|原因や症状、治療について

更新日 2023/11/28

レビー小体型認知症は日本人に多い3大認知症のひとつで、アルツハイマー型認知症に次いで多くの患者がいます。

この記事では、レビー小体型認知症の原因や特有の症状、誤診されやすい疾病などを徹底解説。予防や治療方法のほか、在宅介護が困難な場合に入居できる施設を紹介しています。

レビー小体型認知症とは?

レビー小体型認知症の特徴についての解説

レビー小体型認知症は、1990年代後半に知られるようになった比較的新しい認知症です。3大認知症のうちアルツハイマー型に次いで患者数が多く、高齢者の認知症の約20%を占めます。

女性よりも男性の発症が多く、物忘れなどの「認知機能障害」のほか、「幻覚」や「抑うつ」、「パーキンソン症状」など特有の症状がみられます。

発症は高齢者に多いですが、早い人では40代から症状が出ることも。また、他の認知症より進行が早いため、できるだけ早い時期からの対策が重要です。

レビー小体型認知の原因は?

レビー小体型認知症は、脳の大脳皮質などに「レビー小体」という異常なタンパク質が出現し、神経細胞を破壊することで引き起こされます。しかし、今のところレビー小体出現のメカニズムは解明されていません。

レビー小体が原因の病気にはパーキンソン症候群もあり、レビー小体型認知症との併発も多く見られます。

また、若いときにパーキンソン症候群を発症した人が、高齢になりレビー小体型認知症へ移行することもあります。

レビー小体型認知症の特有症状

レビー小体型認知症では、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に、パーキンソン症状・幻覚・自律神経症状など特有の症状が現れます。

ただしこれらの症状は個人差が大きく、すべてのレビー小体型認知症の方に発現するわけではありません。

レビー小体型認知症で主に見られる症状は以下の通りです。

  • 認知機能障害
  • パーキンソン症状
  • 幻覚
  • 自律神経症状
  • レム睡眠行動障害

認知機能障害

認知機能障害には、物忘れなどの「記憶障害」や時間や場所・人などを認識する力が低下する「見当識障害」、物事を計画立てて実行するのが難しくなる「実行機能障害」などがあります。

また、認知機能が変動するのが特徴で、意識がはっきりしているときと反応が乏しくぼんやりしているときを繰り返します。認知機能は数分で変動することもあれば同じ状態が数時間、ときには数週間~数ヵ月続くこともあります。

なお、アルツハイマー型認知症では初期から新しいことを覚えるのが難しくなる方が多いですが、初期のレビー小体型認知症では記憶障害はあまりみられません。

パーキンソン症状

レビー小体型認知症はパーキンソン症候群と同じレビー小体が原因のため、パーキンソン症状が発生します。

具体的には、「手足が震えたり筋肉が硬くなる」「動作が遅くなる」「体のバランスをくずして転倒しやすくなる」などが主な症状です。さらに進行すると「嚥下障害」が現れ、「誤嚥性肺炎」の原因となります。

幻覚

幻覚の中で最も多いのが「幻視」です。幻視とは他人に見えないものが見える症状で、本人が幻視とわかっていることもあれば、わかっていない場合もあります。見えるものは人により異なりますが、「虫が床を動いている」など具体的ことが多いです。

そのほかに、「壁のしみが人の顔に見える」「小さなゴミが虫に見える」など、現実に存在するもの別のものに見える「錯視」や、他人には聞こえない音や声が聞こえる「幻聴」があります。

自律神経症状

レビー小体型認知症では自律神経のバランスが崩れることで、便秘や尿失禁、体のだるさなどのざまざまな自律神経症状が現れます。

また、「起立性低血圧」による立ちくらみも起こります。これは、立ち上がったときの急激な血圧低下による脳への血流減少が原因で、めまいや失神につながります。失神による転倒は大きなけがにつながるため、注意が必要です。

レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、眠りの浅い「レム睡眠」中に怖い夢やリアルな夢を見てしまい、「誰かと声を出して話をする」「大声を出す」「手足を動かす」など、夢の中と同じ動きをします。このため自分自身がけがをしたり、隣で寝ている人にけがをさせてしまうこともあります。

レビー小体型認知症の症状とその経過

レビー小体型認知症の症状の進行

レビー小体型認知症の進行過程は人により異なります。しかし、アルツハイマー型認知症などのほかの認知症と比べると進行スピードが早いと言われており、多くの方は初期症状から常に介助が必要な後期状態まで10年以内で到達します。

レビー小体型認知症ではどのように症状が進行するのか、一般的な経過を見ていきましょう。

初期症状

レビー小体型認知症の初期では、物忘れなどの認知機能低下はほとんど見られず、次のような特有の症状が現れはじめます。

パーキンソン症状

レビー小体型認知症の初期には、次のようなパーキンソン症状が多く見られます。

  • 振戦:手足の震え
  • 無動:動きが遅くなる
  • 固縮:筋肉が硬くなる
  • 姿勢反射障害:体のバランスが悪くなる

これにより表情に乏しくなったり、転倒しやすくなります。また、歩くときに前かがみになったり、歩幅が小さくなったり、歩き出しの一歩が出にくくなることも。一方、歩き出すと突進してしまうこともあります。

幻覚・幻聴

視覚をつかさどる後頭葉がレビー小体によるダメージを受けることで、存在しないものが見えてしまい、次のような行動をとることがあります。

  • 何もない床に向かって虫を捕まえようとする
  • 誰もいないほうに向かって話しかける
  • 誰もいないのに不審者がいると通報する

また、誰もいないはずの部屋から声が聞こえるなど、幻聴が聞こえることもあります。

自律神経症状

レビー小体型認知症では、交感神経と副交感神経の調整がうまくいかなくなることで、次のような自律神経症状がみられます。

  • 立ちくらみ
  • 寝汗
  • 便秘や頻尿
  • 動悸やだるさ

また、自律神経症状による不調が抑うつ状態につながるケースも多いです。

レム睡眠行動障害

レビー小体型認知症の方は、レム睡眠時に次のような行動をとることがあります。

  • 寝言を言う
  • 大声を出す
  • 暴れる

眠っているとは思えないような行動もみられますが、急に起こすと夢と現実が混同して混乱することも。危険がない場合は見守るようにしましょう。

中期症状

レビー小体型認知症の中期では、初期症状の変動が大きくなります。症状の軽いときと重いときを繰り返しながら、徐々に症状が強まっていくのが特徴です。食後に動作が遅くなったり、夕方に幻視を見るなど、症状の波は1日のうちでも変動します。

また、このころから認知機能障害が現れるとともに、症状の進行は早まります。

認知機能障害

認知機能障害は中期になって出はじめることが多く、次のような症状がみられます。

  • 記憶障害:物忘れなど
  • 見当識障害:時間や場所・人などの認識力の低下
  • 実行機能障害:物事を計画立てて実行するのが難しい

認知機能は1日のうちでも変動し、特に夕方に悪化する傾向があります。調子が良いときと悪いときの差が大きいため、調子が良いときだけを見ると認知症とわかりにくいこともあります。

後期症状

レビー小体型認知症の後期には、次のような症状がみられます。

  • パーキンソン症状が強くなり、ちょっとしたきっかけでも転倒しやすくなる
  • 自律神経症状によるふらつきや立ちくらみが増える
  • 嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎になりやすくなる

転倒や立ちくらみなどが増えることで、身体介護の必要な場面が増加します。このため、在宅での生活や家族介助が難しい場合も出てきます。

認知症の方でも入居可能な施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

レビー小体型認知症と誤診されやすい疾病

レビー小体型認知症では、次のような病気やほかの認知症と誤診されることも多いです。

うつ病

気力や関心がうすれてぼんやりしていたり、不眠などから診断されることがあります。

アルツハイマー病

認知機能の低下によって診断されることがあります。

パーキンソン病

レビー小体型認知症も併発しているにもかかわらず、パーキンソン病のみ診断されることがあります。

その他、精神疾患

幻視などによる異常な言動から診断されることがあります。

レビー小体型認知症の方への対応

環境を整える

転倒による骨折などで体の動きが不自由になると、認知症の症状の進行が早まることがあります。

レビー小体型認知症では、パーキンソン症状により歩幅が小さくなったりふらついたりするため、転倒リスクが高まります。家の中の段差をなくしたり手すりを設置するなど、転倒や転落を防止しましょう。

本人との接し方

レビー小体型認知症の特徴である幻覚や症状の変動には、次のように対応します。

事例1「知らない人がいる」と訴える

本人にとって、幻視は現実に見えています。否定すると混乱したり、拒絶されたと感じるため、「追い払いましたよ」などの声をかけて安心させることが大切です。

事例2 昨日できたことが今日はできない

レビー小体型認知症の症状には波があります。昨日できていたことが今日できなくても、励まして無理をさせる必要はありません。どんな周期で意識がはっきりするかデータを取り、リハビリなどは状態が良さそうなときにおこないましょう。

レビー小体型認知症の診断と治療

診断

レビー小体型認知症ではほかの認知症と比べて脳の萎縮が目立たないため、CTやMRIなどの画像で診断できることはほとんどありません。

このため、口頭での質問のほか、文字・図形・絵などの課題をを描く神経心理学検査を実施し、症状が認知症によるものなのかを確認します。レビー小体型認知症では、記憶や計算機能などに比べて視覚を使った課題を苦手とします。

さらに、自律神経の働きを調べるため、MIBG心筋シンチグラフィという検査をおこなうこともあります。

幻視やパーキンソン症状、レム睡眠障害など、レビー小体型認知症特有の症状の有無も診断の大きなポイントです。正しい診断を受けるため、周囲の人は日常で現れる症状を記録しておき、医師に伝えましょう。

治療

レビー小体型認知症はほかの認知症と同様に根本的な治療薬はなく、症状を抑える投薬治療が主体です。症状に合わせ、記憶障害に対する薬・幻覚などの精神症状に対する薬・バーキンソン症状に対する薬が処方されます。

ただし「薬剤過敏性」という特徴があり、通常量以下の薬物でも過敏に反応し、興奮したり副作用が出ることがあります。

薬剤の量の調節が難しいため、服薬後の体調や症状の変化を観察・報告するなど、医師や看護師・薬剤師等と連携が欠かせません。

非薬物療法

認知機能や生活機能の維持・改善には、非薬物療法も重要です。

特に、動きが遅くなったり筋肉が硬くなるなどのパーキンソン症状の改善や進行抑制には、運動療法が効果的です。散歩やストレッチなどの日常的な運動に取り組みましょう。

また、デイサービスへの通所も効果的です。デイサービスには理学療法士などのリハビリ専門職が配置されており、専門家の指導のもと適切なリハビリをおこなえます。さらに、家族以外と関わりを持ったり、レクリエーションで脳を活性化できる点でも効果が期待できます。

認知症の予防

認知症の予防としての食生活

認知症の平均発症年齢は51歳と言われています。そのため大切になるのが、認知症にならないように早い段階から意識しておくこと。認知症予防を生活に取り入れていることで、認知症になったとしても、その進行を緩やかにすることもできます。

認知症の予防として大切なのが食生活です。バランスの取れた食生活を意識することは、あらゆる病気のリスクを軽減します。認知症も同様で、多くの食材をバランスよく食べることが大切です。

また、アルツハイマー型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣病との関連が強いとも言われているので、低塩分、低糖質の食事を心がけましょう。

あわせて、適度な運動も大切です。適度な運動をすることで、筋肉量の低下を予防し、いつまでも元気な足腰を維持することができます。また運動は、身体だけではなく脳にも良い刺激をもたらします。

在宅生活が困難なときは

認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。

認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。

小規模多機能居宅介護

小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。

実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。

グループホーム

認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験をがあるスタッフが常駐しているのが特徴です。

入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。

入居者にはそれぞれの役割や責任が与えられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。

グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また、介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。

民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。

終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。

また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。

無料 介護施設・老人ホーム入居のサービス
介護施設・老人ホーム探しなら
私たち「いい介護相談室」にお任せください!
介護施設・老人ホーム入居の
サービス
介護施設・老人ホーム探しなら
私たち「いい介護相談室」にお任せください!

レビー小体型認知症に関するよくある質問

レビー小体型認知症はどんな症状が出ますか?

レビー小体型認知症は、ほかの認知症と共通する認知機能障害以外に、「パーキンソン症状」「幻覚」「自律神経症状」「レム睡眠行動障害」など特有の症状が現れます。

またレビー小体型認知症は、ほかの認知症と比べると進行スピードが早いと言われており、初期症状から常に介助が必要な後期症状まで10年以内で到達するのが特徴です。

レビー小体型認知症の原因は何ですか?

レビー小体型認知症の原因は、脳の大脳皮質などに「レビー小体」という異常なタンパク質が出現し、神経細胞を破壊することで引き起こされます。しかし、レビー小体という物質が何故脳に出現するかは不明で、脳の年齢的な変化であると考えられています。

レビー小体型認知症の症状が進むとどうなりますか?

レビー小体型認知症は、ほかの認知症と比べると進行スピードが早く、最終的にパーキンソン症状や自律神経症状が悪化し、転倒や立ちくらみなどが増えます。また、嚥下機能の低下も目立ち始め、誤嚥性肺炎を発症する可能性もあります。

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY ▶介護付き有料老人ホームの費用に関してはこちらのページをご覧ください 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

article-image

【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

グループホームとは認知症高齢者のための介護施設で、住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスのこと。正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 費用や入居条件などの主な特徴は以下の通りです。 入居時費用約0円~100万円月額利用料約15~30万円入居条件要支援2以上認知症の受け入れ重度認知症も受け入れ可看取り対応対応していない施設が多い この記事では、各項目について詳しくご説明していきます。ご家族が認知症で、在宅での介護生活に不安のある方などはとくに、グループホームへの入居検討の際の参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM グループホームの特徴 グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 項目 ...

2021/11/15

特集

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト