行政書士・ケアマネジャー

坂本 貴政さんの
監修記事一覧

「ケアマネジャー・介護職を憧れの職業に」が自身のライフワーク。現役ケアマネジャーとして活動する傍ら、NHKカルチャーはじめ「高齢者施設の選び方」「面白いほどよく分かる介護保険」「エンディングノートの書き方」など介護法律関連のセミナー多数開催。ケアマネジャー受験対策講師、日総研「達人ケアマネジャー」にて「地域のケアマネを地域のケアマネが育てる」連載中。
認知症の人による食事トラブルは、食べものを食べものとして認識していなかったりすることから起こる
介護の基礎知識

高齢者に食事拒否されたらどうしたらいい?|原因と対策を徹底解説!

「親の介護を始めたけど、食事拒否をされてしまって困っている」「食事を拒否される原因がわからない、体調が悪いのかな?」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、高齢者の食事拒否に関する対応方法や拒否が起こる原因を解説しています。 高齢の家族の食事拒否に関して悩まれている方は、是非、参考にしてみてください。 食事拒否に関する対応方法 食事拒否をされた場合、戸惑い、イライラしてしまう方がほとんどです。以下では、食事拒否に関する対応方法をまとめました。 本人の意思を尊重する 食事を拒否されたからといって、強引に食事を勧めたり無理やり食べさせたりしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。 声かけをする 本人に認知症の症状がある場合、介護をする人が食べ方や道具の使い方を伝えると良いでしょう。一緒にテーブルにつき、食べ方を真似してもらうといった方法もあります。 また「今日は寒いから味噌汁を飲みましょう」「これは炊きたてのご飯だよ」といった本人を安心させるような声かけも、食事を促す上で大切です。 食事環境を変える 食事環境を変えることで拒否がなくなることがあります。集中して食事ができるように、「テレビを消す」「食事以外のものはテーブルの上に乗せない」といった工夫が必要です。 またテーブル・椅子の高さを調整するなど、食べやすい姿勢を保つのも重要です。食べやすい姿勢は、窒息・誤嚥予防にも効果を発揮します。 食器を替える 認知機能が低下している高齢者にとって、食器が柄物だと食べものとの区別ができていない可能性があるので、食器を取り替えるのも一案。その場合、食べものが認識しやすい無地の食器がおすすめです。 箸が上手く使えない場合は、スプーンやフォークを用意しても良いでしょう。 また、本人が普段から使用していた器など本人にとって馴染みのあるものを揃えてみるのも良いでしょう。 食材に工夫を加える 料理が食べにくい場合は、食材を小さくしたり柔らかくしたりすると良いでしょう。 また一方で、飲み込みにくい場合は、とろみを付ける方法もあります。ただし、とろみを付けると料理全体がドロドロに見えてしまうので、好まない方が多いです。 赤・緑・黄の食材を使い、食事に彩りを加えることも大切です。食事が華やかに見えると食欲も湧き、自然と「美味しい」「楽しい」といった感情が出ます。 食事拒否が起こる原因 身体的・精神的状況によって、突然、食事拒否が始まることがあります。介護をする人からすればとても不安になることでしょう。以下では、高齢者の食事拒否が起こる原因をまとめました。 身体機能の低下 加齢による身体機能の低下が、食事拒否を起こす原因のひとつとされています。高齢になると「飲み込む力」「消化する力」が極端に低下し、高齢者自身が食事を楽しめず、食事拒否に至るケースも。 筋肉の衰えが原因で姿勢を保つことができず、腹部が圧迫され食事拒否につながることもあります。 また、便秘による食欲不振も中にはあり、体調を確認する必要があります。 認知症の進行 認知症の進行により、食事拒否が起こる原因は以下です。 食べものを認識できない「失認」食べ方がわからない「失行」集中力の低下抑うつ状態 「食べ始めるのに時間がかかっている」「食べる際に困った顔をしている」などのケースは、認知症による失認・失行といった症状が出ている可能性も。 失認・失行とは? 失認とは、自分の身体状況や自分とものとの位置関係がわからなくなったり、目の前の料理を食べものだと認識できていない状態を指します。 また失行とは、運動機能に支障がないのにも関わらず、日常的におこなっていた動作やものの操作をできなくなる状態です。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...
おすすめのレクリエーションや仮装、喜ばれる料理を紹介
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老人ホームでのハロウィン|おすすめのレクリエーションや喜ばれる料理を紹介

老人ホームでのハロウィンで「どんなレクリエーションをすれば良いかな?」「仮装はした方が良いかな?」「かぼちゃ料理のほかにおすすめの料理はない?」などと迷っている老人ホームスタッフの方も多いのではないでしょうか。 そんなスタッフの方向けに、この記事では、老人ホームでのハロウィンでおすすめのレクリエーションや仮装、喜ばれる料理をご紹介します。 ハロウィンの日に入居者の方に楽しい時間を過ごしてほしいと考えている老人ホームスタッフの方は、是非、参考にしてみてください。 老人ホームでのハロウィンでおすすめのレクリエーション ハロウィンでは、かぼちゃやお化けなどを連想させるレクリエーションがおこなわれるのが一般的です。以下では、ハロウィンにおすすめのレクリエーションをまとめました。 折り紙でかぼちゃやお化けづくり ハロウィンにちなんで、折り紙でかぼちゃやお化けづくりをすると季節感が出て良いです。完成した作品をホーム内の天井や壁面に飾ると、楽しい雰囲気を演出できるでしょう。 また一方で、入居者の方にとっては、自身の作品が飾られていることに嬉しく感じるという効果も期待できます。 ハロウィンクイズ 「ハロウィンは何月何日でしょうか?」といった簡単なクイズはもちろんのこと、「何故ハロウィンで仮装をするのでしょうか?」といった難しい問題を出題してみるのも面白いかもしれません。 ただ、今の高齢者世代でハロウィンイベントに馴染みのある方は少ないです。そのため、概要を説明した上でクイズを開始すると良いでしょう。 ボウリング ボウリングはルールも簡単で、レクリエーションの中でも非常に人気があります。ハロウィンでは、ピンに飾り付けをしたりボールをジャック・オー・ランタンにしたりすることで、たちまち雰囲気が出ます。 また、足を使ったキックボウリングにすれば座ったままでもできるので、入居者の方も安全に楽しむことができます。 ジャック・オー・ランタンで福笑い ハロウィンには、ジャック・オー・ランタンの顔をつくる福笑いをするのも良いでしょう。パーツが目・鼻・口と非常に簡単なので、入居者の方に楽しんでもらえます。 またチーム戦にして、どのチームが上手く顔をつくれているかを競うと面白いですね。 ジャック・オー・ランタンとは? ジャック・オー・ランタンは、アイルランドやスコットランドに伝わる鬼火のような存在です。現代ではハロウィンの日に、悪霊を追い払うための魔除けの火として広まっています。 また、アイルランドの民話「さまようジャック」の話と結びついて、ジャック・オー・ランタンと呼ばれるようになったとされています。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...
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老人ホームでの敬老の日|盛り上がるレクリエーションと注意点

老人ホームでの敬老の日で「どんなレクリエーションをしたら良いかな?」「レクリエーションのとき何を注意すれば良いんだろう?」などと考えている老人ホームスタッフの方も多いのではないでしょうか。 そんなスタッフの方向けに、この記事では、敬老の日に入居者が「参加できる」、「見て楽しむ」レクリエーションと注意点をご紹介します。 敬老の日に、入居者の方に楽しい1日を過ごしてほしいと考えている老人ホームスタッフの方は、是非、参考にしてみてください。 敬老の日に入居者が参加できるレクリエーション 入居者の方に参加してもらうレクリエーションは、全員が楽しめるようなものを取り入れましょう。以下では、入居者の方が敬老の日に参加できるレクリエーションをまとめました。 ダンス ダンスは、身体を動かすことで、脳への刺激や運動不足の解消にもつながり効果的です。そのため取り入れている老人ホームも多いです。「炭坑節」や「きよしのズンドコ節」など、入居者が知っている曲に合わせて振り付けをつけると良いでしょう。 歌を唄う 参加者全員で、昔流行した歌や童謡を唄うこともおすすめです。知っている歌であれば楽しんでもらいやすいですし、声を出して唄うことで呼吸機能の維持や改善、リラックス効果も期待できます。 クイズ大会 スタッフがクイズを出して盛り上がることも多いです。誰もが知っている簡単なクイズはもちろんのこと、少し難しい問題を出題するのも面白いかもしれませんね。 また、「47都道府県故郷クイズ」などはいかがでしょうか。その土地の名産・景勝地など、ひとつの都道府県内での地元にまつわるクイズも良いかもしれません。 ビンゴ大会 ビンゴはルールも簡単で、座ったまま参加できるレクリエーションの中でも非常に人気があります。敬老の日では、普段は出ない景品などを用意するのも良いです。何が当たるかわからないドキドキ感は、ビンゴ大会をさらに盛り上げることでしょう。 敬老の日に入居者が見て楽しむレクリエーション 身体を動かしたりみんなで盛り上がってゲームをするのは少し苦手…という入居者の方には、観客になってもらい、老人ホームのスタッフやボランティアの方が得意なものを披露するのもおすすめです。以下では、入居者の方が見て楽しめるレクリエーションをまとめました。 お芝居 知っているストーリーでも身近なスタッフが役を演じることで新鮮さが生まれ、入居者の方も楽しんでくれるでしょう。 また、お芝居を選ぶときは、「桃太郎」などの誰もが知っている昔話はもちろんのこと、入居者の方に馴染みのある「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」といった時代劇もおすすめです。 マジックショー マジックショーも盛り上がるレクリエーションのひとつです。市販のマジック道具を使用することでプロのようなマジックが簡単にできます。「なんで?」という驚きは脳の活性化にもつながり、良い刺激を与えます。 また、衣装をマジシャン風にしてみるなど演出を工夫するのも良いかもしれません。 二人羽織 日本の伝統芸能である二人羽織も入居者の方に喜んでもらえるレクリエーションです。失敗している様子をオーバーにリアクションすることで、入居者の方の中で笑いが起き、場も盛り上がりやすいです。 また、笑うことは身体機能の維持・改善につながるとされているので、入居者の方が笑顔になるレクリエーションは積極的におこなっていきたいですね。 地域住民による合唱 敬老の日では、地域の子どもたちやボランティアの方を招待して合唱などの披露をおこなっている施設も多いです。特に元気な子どもたちとの交流は、入居者の方の笑顔が増えたり活動量が増加したりと、良い刺激となるでしょう。 家族サプライズや手紙なども喜ばれる 事前に家族の方に協力してもらい、メッセージ入りのビデオレターや老人ホームでも使えるタオルやコップなどのプレゼントを持って登場する、サプライズ的なレクリエーションも大変喜ばれます。 また、家族だけでなくスタッフから感謝の気持ちを込めた手紙を渡すのも、敬老の日にはぴったりです。入居者の方の若々しさを称えたり、家事のお手伝いなど日頃の感謝について一文入れたりすることで、今後の活力にもなるでしょう。 敬老の日は、国民の祝日に関する法律によると「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としているようです。 敬老の日にレクリエーションをおこなうときの3つのポイント レクリエーションをおこなう際には、入居者の方の状態を考慮することが大切です。以下では、敬老の日にレクリエーションをおこなうときのポイントをまとめました。 入居者全員が参加できるように配慮する 入居者の方の身体状況に合わせてさまざまな工夫をしましょう。耳が悪くなっている方には大きな声ではっきりと話すことを心がけたり、目が見えづらい方には文字を大きく書き遠くからでも見やすくすることも大切です。 また、レクリエーションに参加できていない入居者の方には「一緒にやってみませんか?」などと声かけをし、全員が参加できるように雰囲気づくりをするのも重要です。 入居者の体調の変化に気をつける 入居者の方の体調の変化には常に気を配っておかなければいけません。空調調節や換気、こまめな水分補給などを忘れずにおこなうことで、入居者の方の異常を見逃さないようにしましょう。 入居者が楽しめる企画をおこなう 敬老の日のレクリエーションは、入居者の方のためで、参加者全員が等しく楽しめる企画ではないといけません。「退屈だった」「内容がよくわからなかった」という気持ちにさせないように、一人ひとりの身体状況に合わせた企画をおこなうことが大切です。 老人ホームでの敬老の日に関するよくある質問 敬老の日にはどんなレクリエーションをしたら良いですか? 入居者の方に参加してもらうレクリエーションは、「ダンス」「合唱」「クイズ大会」「ビンゴ大会」などが挙げられます。また、身体を動かすのが苦手という入居者の方には観客になってもらい、「お芝居」「マジックショー」「二人羽織」などを楽しんでもらうのも良いでしょう。 レクリエーションをおこなうときにどんなことに注意したら良いですか? 入居者全員が参加できるように、大きな声ではっきりと話すことを心がけたり文字を大きく書き遠くからでも見やすくしたりすることが重要です。また、空調調整や換気、こまめな水分補給も大切です。 敬老の日にはスタッフから何をあげた方が良いですか? スタッフからは感謝の気持ちを込めた手紙を渡すのも良いでしょう。手紙には、入居者の方の若々しさを称えたり、家事のお手伝いなど日頃の感謝について一文入れたりすると良いでしょう。
老人ホームでのお月見で盛り上がるレクリエーションを紹介
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老人ホームでのお月見|おすすめのレクリエーションと料理を紹介

老人ホームでのお月見で「何か良いレクリエーションはないかな?」「団子のほかにおすすめの料理はない?」などと迷っている老人ホームスタッフの方も多いのではないでしょうか。そんなスタッフの方向けに、この記事では、老人ホームでのお月見でおすすめのレクリエーションと料理をご紹介します。 お月見の日に、入居者の方に楽しい1日を過ごしてほしいと考えている老人ホームスタッフの方は、是非、参考にしてみてください。 お月見でおすすめの老人ホームでのレクリエーション 各老人ホームでは、お月見に合わせて団子やうさぎ、月などを連想させるレクリエーションがおこなわれるのが一般的です。以下では、入居者の方がお月見で楽しめるおすすめのレクリエーションをまとめました。 折り紙でうさぎや月づくりお月見に関する歌を唄うクイズ大会地域住民との交流 これらのレクリエーションがおすすめな理由について、詳しく説明していきます。 折り紙でうさぎや月づくり お月見では団子やうさぎ、月などを折り紙でつくるといったレクリエーションをおこなうのも良いでしょう。出来上がった作品は、老人ホーム内の壁面などに飾ることで雰囲気も出ますし、入居者の方も自身の作品が飾られることで嬉しくもなり、また季節感も感じられます。 クイズ大会 スタッフがお月見にちなんだクイズを出して盛り上がることも多いです。誰もが知っている簡単なクイズから難しい問題まで出題するのはもちろんのこと、問題の答えにちょっとした雑学を紹介するのも、意外な発見があって面白いかもしれませんね。 また9月であれば、「萩の花」など季節ごとの植物の話題も喜ばれるのではないでしょうか。 お月見に関する歌を唄う お月見にちなんだ歌を唄うのも季節感が出て良いでしょう。「荒城の月」「朧月夜」「炭坑節」などが唄われることが多く、ゆっくりとした曲調で入居者の方も歌いやすいのが特徴です。 また声を出して唄うことで、呼吸機能の維持や改善にも効果的です。 地域住民との交流 お月見では、地域の子どもたちやボランティアの方を招待して合唱やダンスなどの交流イベントをおこなっている施設も多いです。普段は接する機会のない方との交流は生活環境に良い刺激を与え、気分転換も図れます。 お月見におすすめの料理 お月見の日に「どんな料理を提供したら良いのかな?」と迷われている老人ホームスタッフの方向けに、以下では、入居者の方が喜んでくれるおすすめのお月見料理をまとめました。 月見団子栗ご飯・さつまいもご飯けんちん汁 これらの料理がおすすめな理由について、詳しく説明していきます。 月見団子 お月見と言えば、月をイメージしてつくる月見団子は欠かせません。つくる際は、入居者の方と一緒におこなうのもおすすめです。手を使って団子をつくることで脳にも良い刺激になるだけでなく、みんなでつくったということが達成感につながり、普段よりも美味しいと感じるでしょう。 ただし、嚥下状態に十分注意しながら楽しみましょう。 栗ご飯・さつまいもご飯 収穫祭の意味があるお月見にちなんで、栗ご飯やさつまいもご飯などを行事食として提供している老人ホームも多いです。具材の皮むきなどを、役割として入居者の方に担ってもらうのも良いですね。 けんちん汁 里芋やにんじん、大根などの野菜が入ったけんちん汁も、お月見の料理として老人ホームで振る舞われることが多いです。また、お月見は涼しい時期におこなわれるので、たくさんの野菜が入ったけんちん汁は、身体を温める意味でもおすすめです。 お月見の料理を楽しんでもらうためのポイント お月見の料理を入居者の方に楽しんでもらうためには、さまざまな工夫が必要です。以下では、ポイントをまとめました。 彩りを良くする飲み込みやすく工夫する塩分やカロリーに気をつける喉に詰まりにくい代替餅を使用する 何故これらがポイントなのか、詳しく説明していきます。 彩りを良くする 赤・黄・緑の食材を使って料理を華やかにしましょう。彩りを良くすることで食欲も湧き、食事に対して「美味しい」「楽しい」といった感情が自然と出ます。 飲み込みやすく工夫する 入居者の方の中には、食べ物を嚙む力や飲み込む能力が弱くなってきている人もいるでしょう。そのため、「食材を小さくカットする」「とろみをつける」「しっかり炊き込む」という工夫は、窒息事故防止や誤嚥性肺炎の予防にも必要な過程です。 塩分やカロリーに気をつける 糖尿病や高血圧などの持病がある入居者の方では、塩分やカロリーなどの食事制限に気をつけましょう。多めになりがちな塩分は、出汁をしっかりとることで、多少塩分が少なくても出汁の旨味で十分美味しくすることができます。 またカロリー制限については、炭水化物や糖質を減らし野菜中心の料理を提供したり、量を調節するなどしてカロリーをコントロールしましょう。 喉に詰まりにくい代替餅を使用する お月見の定番と言えば月見団子ですが、入居者の方のお餅による事故を防ぐため、代替として白玉を使用している老人ホームも多いです。白玉であればお餅よりも粘り気が少なく歯切れも良いため、嚥下機能が低下している入居者の方も安全に食べられます。 何故、窒息や誤嚥が起こる? 人間の機能には、食べ物を口に入れた後に喉を通り胃に到達するまでの過程となる嚥下機能があります。しかし、高齢になったことにより嚥下機能が低下し、窒息や誤嚥が起きます。お餅はもちろんのこと、硬いものや乾燥した食材などは特に飲み込みにくいので、食材を小さくカットしたり、必要に応じてとろみを付けるなど工夫が必要です。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...
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老人ホームでの七夕|盛り上がるレクリエーションやおすすめ料理を紹介

七夕で「どんなレクリエーションをしよう?」「どんな料理を出そうかな?」と迷っている老人ホームスタッフの方も多いのではないでしょうか。そんなスタッフの方向けに、この記事では、老人ホームでの七夕で盛り上がるレクリエーションや七夕を楽しむための料理をご紹介しています。 七夕で、入居者の方がレクリエーションや料理を通して、少しでも季節感を味わってほしいと考えている老人ホームスタッフの方は、是非、参考にしてみてください。 七夕に盛り上がる老人ホームでのレクリエーション 七夕に欠かせないレクリエーションと言えば、短冊をつくり笹の葉に飾り付けをするのが一般的ですが、それ以外で七夕にちなんだレクリエーションは多々あります。以下では、七夕を盛り上げるレクリエーションの内容をまとめました。 短冊づくりと飾り付けハンドベル演奏七夕に関するクイズ地域住民との交流 これらのレクリエーションが盛り上がる理由について、詳しく解説していきます。 短冊づくりと飾り付け 七夕と言えば短冊づくりと笹の葉への飾り付けは外せないですよね。入居者同士で盛り上がりながら願いごとを書くのも良いですし、七夕にちなんで彦星と織姫を折り紙でつくって飾り付けするのも良いですね。 ハンドベル演奏 ハンドベルで七夕の曲を演奏するのも季節感が出て良いでしょう。「楽しい」はもちろんのこと、ハンドベルのレクリエーションは手のリハビリにも効果的である他に、大勢で演奏することで一体感も演出できます。 七夕に関するクイズ 「七夕がおこなわれるのはいつでしょうか?」といった簡単な問題はもちろん、「短冊は何色あるでしょうか?」などの難しい問題を出題しても、意外と盛り上がるものです。また逆に、入居者の方に問題を考えてもらい、スタッフへ出題するのも面白いかもしれませんね。 また、地域ごとの違いなどを調べる時間を設けても良いかもしれませんね。 地域住民との交流 七夕では、地域の子どもたちやボランティアの方を招待して合唱やダンスなどの交流イベントをおこなっている施設も多いです。普段は接する機会のない方との交流は生活環境に良い刺激を与え、気分転換も図れます。 七夕におすすめの料理 七夕で「何を料理として提供したら良いのかな?」と迷われている施設スタッフの方向けに、以下では、入居者の方が喜んでくれるおすすめの七夕料理をまとめました。 そうめんちらし寿司オクラ料理 どうしてこれらがおすすめなのか、詳しく説明していきます。 そうめん そうめんは夏を感じられる食事のひとつです。熱中症対策として効果的で、清涼感や季節感も味わうことができ、暑い夏におこなわれる七夕には最適な食事です。また7月7日は、七夕以外にもそうめんの日としても有名で、7月の行事食の定番です。 入居者の方に提供する際は、七夕にちなんでそうめんに入れる具材を星型に加工したり、老人ホームによっては流しそうめんを開催するところもあります。 ちらし寿司 七夕には、天の川をイメージしてたくさんの具材を並べるちらし寿司をつくるのも良いでしょう。星型に具材を加工してもらったりうちわで扇いだりと、役割として入居者の方に担ってもらうのも良いですね。 オクラ料理 切り口が星型に見えることから、七夕にはオクラを使った料理を提供している施設もあります。そうめんの具材として入れるのも良いですし、味噌汁や冷奴、シンプルにサラダとして提供するのも良いでしょう。栄養価も高いので、入居者の方の栄養バランスの面でもおすすめです。 七夕の料理をつくるときのポイント 七夕の料理を入居者の方に楽しく食べてもらうには、どのようなところに気をつけなければいけないのでしょうか。以下では、七夕の料理をつくるときのポイントをまとめました。 彩りを良くする飲み込みやすく工夫する塩分やカロリーに気をつける 何故これらがポイントなのか、詳しく説明していきます。 彩りを良くする 赤・黄・緑の食材を使って料理を華やかにしましょう。彩りを良くすることで食欲も湧き、食事に対して「美味しい」「楽しい」といった感情が自然と出ます。 飲み込みやすく工夫する 入居者の方の中には、食べ物を嚙む力や飲み込む能力が弱くなってきている人もいるでしょう。そのため、「食材を小さくカットする」「とろみを付ける」「しっかり炊き込む」という工夫は、窒息事故防止や誤嚥性肺炎の予防にも必要な過程です。 塩分やカロリーに気をつける 糖尿病や高血圧などの持病がある入居者の方では、塩分やカロリーなどの食事制限に気をつけましょう。多めになりがちな塩分は、出汁をしっかりとることで、多少塩分が少なくても出汁の旨味で十分美味しくすることができます。 またカロリー制限については、炭水化物や糖質を減らし野菜中心の料理を提供したり、量を調節するなどしてカロリーをコントロールしましょう。 老人ホームでの七夕に関するよくある質問 老人ホームでの七夕ではどんなレクリエーションをおこなっていますか? 主に「短冊づくりと飾り付け」「合唱や演奏」「クイズ」「地域住民との交流」などが挙げられます。特に短冊づくりと飾り付けは、七夕ならではのレクリエーションなので、入居者の方も盛り上がることでしょう。 老人ホームでの七夕ではどんな料理を提供すれば良いですか? 七夕におすすめの料理は、そうめんやちらし寿司、オクラ料理などが挙げられます。特にそうめんは、熱中症対策として効果的で、清涼感や季節感も味わうことができ、暑い夏におこなわれる七夕には最適な食事です。 入居者の方に楽しく料理を食べてもらうにはどうしたら良いですか? 主に「彩りを良くする」「飲み込みやすく工夫する」「塩分やカロリーに気をつける」などが挙げられます。特に、飲み込みやすく工夫することに関しては、窒息や誤嚥予防にもつながるので重要です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "老人ホームでの七夕ではどんなレクリエーションをおこなっていますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...
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老人ホームで父の日に何をプレゼントする?盛り上がるレクリエーションも紹介

老人ホームに入居中の父親に感謝の気持ちを伝えるため、父の日にプレゼントを贈りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、老人ホームに入居中の父親におすすめのプレゼント、そしておすすめできないプレゼントをご紹介します。 また一方で、父の日に「どんなレクリエーションをしよう?」と迷っている施設スタッフの方もいらっしゃるでしょう。そんな迷えるスタッフの方のために、おすすめのレクリエーションもご紹介しています。 父の日に、父親に喜んでもらえるプレゼントを渡したい方、施設で入居者に楽しい1日を過ごしてほしいと考えている施設スタッフの方は、是非、参考にしてみてください。 父の日におすすめのプレゼント 母の日と言えばカーネーションを贈るのが一般的ですが、では父の日と言えば?ネクタイやハンカチ、お酒も良いかな…という人も多いのではないでしょうか。 しかし、それらは本当に、本人である父親に喜んでもらえるものでしょうか?施設にとって迷惑にはならないでしょうか? そこでおすすめなのが、以下のようなプレゼントです。 趣味や興味のある本トランプや花札などのカードゲーム帽子手紙 どうしてこれらがおすすめなのか、詳しく解説していきます。 趣味や興味のある本 父親の趣味や興味を持っているものに対して本を贈ることも喜ばれます。ただし老人ホームへ入居してから会っておらず、今、何に興味を持っているかわからない方もいらっしゃるでしょう。そのようなときは、老人ホームのスタッフに本人の現在の趣味や興味を持っているものを連絡して教えてもらうと良いでしょう。 趣味の話をきっかけに他の入居者やスタッフとの間にも会話が生まれ、コミュニケーションの促進にもつながります。 トランプや花札などのカードゲーム カードゲームは脳のトレーニングにもなり、プレゼントとしても喜ばれます。特に花札は、男性の人であれば一度は遊んだことのある馴染みのゲームで、男性入居者の間で盛り上がること間違いなしです。 帽子 6~9月にかけての暑い季節、散歩へ行く際などに熱中症予防のための帽子をプレゼントすると喜ばれるでしょう。ただし、色や柄などは好みがわかれるので、一緒に選びに行くのも良いでしょう。 手紙 日頃の感謝を込めた手紙を老人ホームへ送るというのもひとつの手段です。その際に、一緒に家族の写真なども送ると喜ばれるでしょう。 また、今であれば動画を送ったりオンラインで施設とつないだりすることもできます。気持ちを伝える良い1日にしたいですね。 父の日におすすめできないプレゼント 定番と言えるプレゼントでも、実は老人ホームでトラブルになることがあります。以下では、父の日におすすめできないプレゼントをまとめました。 花束や観葉植物お酒食べ物 どうしてこれらがおすすめできないのか、詳しく解説していきます。 花束や観葉植物 花束や観葉植物は、プレゼントとしてもらった後の世話が大変なので、おすすめできません。どうしても花をプレゼントしたいときは、プリザーブドフラワーやハーバリウムなどが良いでしょう。 お酒 飲酒が認められていない施設や、医師によりアルコールを禁じられている入居者とのトラブルの元にもなるので、父の日のプレゼントとしてお酒は控えましょう。 食べ物 老人ホームで栄養管理をしている場合、食べ物を送られると管理しづらくなってしまいます。また、食べ物の内容によっては体調を崩す原因や誤嚥などの事故にもつながりかねないので、食べ物を贈る際は注意が必要です。 介護施設に入居している父親にプレゼントを贈るときの注意点 老人ホームに入居している父親へプレゼントを贈るときは、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。気をつけたいのは主に以下のような点です。 共同生活にふさわしい物を選ぶ介護を妨げない物を選ぶ健康を害さない物を選ぶスタッフやほかの入居者に褒められる物を選ぶ どうしてこれらに注意しなくてはならないのか、詳しく解説していきます。 共同生活にふさわしい物を選ぶ 老人ホームでの生活は共同生活です。香りが強いものや大きな音が出るものなどはほかの入居者の迷惑になる可能性もあります。花束や鉢植えも、贈られた人自身で世話ができなければスタッフの負担になってしまいます。 また、高価なものやほかの入居者がうらやむものは盗難などのトラブルの元になりかねないので、なるべく避けた方が無難でしょう。 介護を妨げない物を選ぶ 老人ホームで介護を受けている場合は着脱しやすくシンプルな服装でいることが大切です。 老人ホームでも素敵なものを身につけて欲しいという気持ちから、大きな飾りがついていたり、伸縮性のない衣類を選ぶと、介護の妨げになってしまいます。衣類をプレゼントするときは、ちょうどいいサイズ、伸縮性のある素材、ボタンホールがないものを選びましょう。 健康を害さない物を選ぶ 高齢になると高血圧や高血糖といった持病を抱えて、食事制限をされていることもあります。グレープフルーツや納豆は血圧の薬に影響しますし、血糖値が高い人に甘いものを贈るのはもってのほかです。 高齢者の人への贈り物は健康を害さないものを選ぶのが鉄則です。たとえば最近人気のペットロボットなどはいかがでしょうか。かわいらしいペットロボットなどは癒やしになるだけでなく、会話することで脳トレにもなるので人気です。 スタッフやほかの入居者に褒められる物を選ぶ 素敵なプレゼントが贈られることで、ほかの入居者の人や介護スタッフから「素敵ですね」「趣味がいいですね」などと声をかけられたり褒められたりすると嬉しくなります。 介護の妨げになったり、健康に影響がないものであれば、父の日のプレゼントはぜひ工夫を凝らして、老人ホームで話題になるようなものを選びましょう。 老人ホームへのプレゼントの送付や梱包には注意しよう 離れて住んでいる場合など、どうしても直接渡せず宅配などを利用される場合も多いでしょう。確実に入居している人に届けてもらうために施設名をしっかりと記入し、大きい施設の場合は階数や部屋の名前も記入しておくと間違いを減らせます。壊れやすいものを自身で配送する場合は、緩衝剤をいれるなどしっかりと梱包するのを忘れないようにしましょう。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...
介護疲れを軽減するコツ
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家族の介護に疲れたら…|介護疲れの原因、負担を軽減するための対策

介護をする上で「介護疲れ」は誰もが避けて通れない問題です。特に家族を介護する場合、介護疲れが深刻な問題に発展することもあります。ここでは介護疲れの原因や負担を軽減する方法、介護者のタイプ別ストレス対策を紹介します。 介護疲れの原因 介護疲れの原因は、状況や人によってさまざまです。以下ではどのようなことが原因となるのかをまとめました。 身体的な介助による負担心の余裕がなくなる精神的負担意思疎通ができない認知症介護の負担先の見えない介護生活による経済的負担 身体的な介助による負担 介護では多くの場合、身体的介助が伴います。「ベットや布団からの寝起き」「座る場所への移動介助」「衣服の着替え」「トイレや入浴の介助など」多種多様な場面で身体的介助が必要になります。 大人を身体介助するのは予想以上に重く、場合によっては自分よりも大きな人を介助しなくてはなりません。そのため、介護を続けることで、介護者が腰、ひざ、腕などを痛めてしまうことがあります。 また、トイレの介助が必要な場合は、就寝後のトイレ介助などで睡眠不足に陥ることも。身体的負担と睡眠不足が重なると、最終的に精神的負担につながってしまいます。 心の余裕がなくなる精神的負担 介護をしていると、介護による疲れや睡眠不足などで心の余裕がなくなってしまうのは誰にでも起こりうることです。 「慣れない介護によってストレスが溜まる」「被介護者から心ない言葉を浴びせられる」「ストレスから介護者が酷い態度をとってしまう」「余裕のない介護に自己嫌悪を抱いてしまう」など、介護における精神的負担は実にさまざまです。 また、介護・被介護者という立場になることで家族関係が変わる、家族とケアマネジャー、ヘルパーといった介護の専門職との関係性など、介護に関わる人たちとの人間関係も精神的負担につながります。 介護における精神的負担を放置していると、深刻な場合“介護うつ”になってしまうこともあります。そのため、小さな精神的負担も見逃さないようにしましょう。 意思疎通ができない認知症介護の負担 認知症を発症した人の介護は、介護の中でも特に精神的負担を感じやすいものです。 認知症の影響で、「同じ内容の話を何度もする」「探し物がないと言い張る」「失禁や排便障害」「周囲の人に暴言や暴行をする」など、精神的負担の種となる行動は多種多様です。 発症することで、性格が変わってしまったり、意思疎通が難しくなる場合も多いのが認知症の特徴です。関係の深い家族であればあるほど、その変化に対する精神的負担も大きくなります。 先の見えない介護生活による経済的負担 いつ終わるとも知れない介護では、経済的負担も無視できません。 訪問介護やデイサービスなどの介護サービスは介護保険を利用することができても、在宅の場合、紙おむつやパッドなどの介護用品が別途費用としてかかってきます。 介護自体に費用がかかるのはもちろん、介護離職で収入自体が減少すると、さらに経済的負担が精神的負担につながります。 また、市区町村によっては、オムツ代支給サービスなど市区町村独自のサービスをおこなっている場合もあります。一度お住まいの市区町村に確認してみるのも良いでしょう。 介護疲れが引き起こす深刻な問題 介護疲れやストレスは本人だけの問題ではなく、老老介護や虐待など社会問題に発展する深刻な問題です。ここでは代表的な問題について見ていきましょう。 介護離職老老介護介護うつ介護虐待・殺人 介護離職 介護と仕事の両立が難しくなり、家族のために会社を退職や転職をすることを介護離職といいます。 介護と仕事の両立は負担が非常に大きいのが現状です。しかし介護をするために仕事を離れ、安定した収入源がなくなり経済的に困窮し、生活保護に頼らざるを得ない…といったケースが多く、社会問題となっています。 両立をサポートするための仕組みはいくつかあるので、介護離職をする前に状況に応じて利用できる介護サービスや育児介護休業法による介護休業・休暇といった制度を積極的に活用することをおすすめします。 老老介護 超高齢社会に突入した日本では、高齢者が高齢者を介護する“老老介護”が大きな問題になっています。 老老介護では高齢者が介護をすることで、介護者自身に体の衰えが見られ、大きなリスクになるということが懸念され、また、知らないうちに介護者が認知症を発症し、介護者自身に介護が必要になる場合もあります。 介護うつ 介護による身体的負担・精神的負担が発展することで、“介護うつ”につながることがあります。 「在宅での介護にこだわって全て自分でやろうとする」「介護による悩みや愚痴を相談できない」「身体的負担や精神的負担を我慢する」など、全て自分でやろうとしてしまうと、知らないうちに精神的限界を迎えて、介護うつになってしまうケースが多々あります。 介護虐待・殺人 介護疲れや介護ストレスから、介護者が被介護者に虐待してしまったり、最悪の場合、殺人や心中につながるなど、痛ましい事件は後を経ちません。 施設での虐待もありますが、在宅での虐待・殺人は人の目が少ない分、事件に発展してやっと周囲の人がその深刻さに気づくケースもあります。 「おかしいな」と感じたら行政や地域包括支援センターなどへすぐに相談しましょう。 身体的負担を軽減する方法 介護をする上で介護者の身体的負担は大きな問題です。介護者にとっての身体的負担を減らすために、介護保険サービスを積極的に利用しましょう。 介護保険サービスを利用する介護保険外サービスも活用する行政サービスを理解しておく介護のスキルを身に付ける 介護保険サービスを利用する 介護による身体的負担を減らすために、まず最初に試したいのが“介護保険サービス”です。介護保険サービスとは、要介護認定を受けた被介護者のために利用できる介護サービスのことです。 介護サービスを利用するためには、各自治体の“介護保険の相談窓口”や“地域包括支援センター”、“ケアプランセンター”に行って相談しましょう。 ケアマネジャーは被介護者の介護度や心身の状態、生活環境、介護者の状況などを総合的に考慮して、最適なケアプランを作成してくれます。 ケアマネジャーへの相談は無料なので、現在の介護状況や率直な心境などを素直に相談してみましょう。 訪問介護 訪問介護とは、ホームヘルパーが利用者の自宅を訪問。入浴や排泄といった身体介護から、洗濯、掃除といった生活援助までを提供してくれる介護サービスのことです。 ホームヘルパーは初任者研修、実務者研修、介護福祉士のいずれかの資格を取得しているため、知識や技術が充分にあり、安心してサービスを受けることができます。 訪問入浴 訪問入浴とは看護師1名を含めた2〜3名の介護スタッフが入浴のサポートをおこなってくれる介護サービスのことです。 要介護度が高く自力では入浴が困難な人や、家族の手だけでは入浴が難しい場合などさまざまなケースで利用されています。 訪問入浴サービスは専門の浴槽が使われるため寝たきりの人でも安心して利用できます。さらに看護師による入浴前後の健康チェックがおこなわれるなど、入浴サポートだけではないサービスがあるのも魅力です。 デイサービス(通所介護) デイサービスとは、機能訓練・入浴・食事といった介護サービスを日帰りで利用する、高齢者の生活の質の向上を目指す通所型サービスです。 デイサービスを利用する場合は施設から車で自宅まで迎えにきてくれるので、誰でも安全に利用できます。 ただし、施設の送迎範囲が決まっているので、その範囲外の場合はその施設を利用したくても利用できません。 デイサービスでは、介護スタッフや看護師などの専門スタッフがサービスを提供。決められた時間に高齢者の機能訓練や集団・個別でのレクリエーションなどをおこないます。 自宅にこもりがちになる高齢者にとっては、外部との交流が持てることも嬉しいポイントです。 デイサービスを利用することで、日中の介護負担が減り、休息時間を確保することができます。 ショートステイ(短期入所生活介護) ショートステイとは短期間だけ介護施設を利用して、食事や入浴補助といった介護サービスを受けられる宿泊サービスです。宿泊期間は1泊2日から数週間可能で、最大30日間利用できます。 ただし、利用日数には原則上限があるので、担当のケアマネジャーに相談しましょう。 仕事の事情や冠婚葬祭などで「介護者が家を空けなくてはならないとき」「介護者が体調不良になったとき」「介護疲れでリフレッシュしたいとき」「将来の施設入居を見据えて施設に慣れておきたいとき」「退院が決まっているが在宅介護に不安を抱えているとき」など、被介護者と介護者の状況に合わせて利用しましょう。 小規模多機能型居宅介護 小規模多機能型居宅介護(以下、小規模多機能)は、地域密着型サービスであり、ひとつの事業所でデイサービスを中心にショートステイや訪問介護といった3つのサービスをまとめて提供しています。 そのため、24時間・365日利用できるように休業日を設けていません。 また、空きがあれば「デイサービスを利用した後、そのままショートステイを利用」といった対応も可能です。 どのサービスを利用しても馴染みの職員が対応してくれる、そんな信頼関係を重視したサービスです。 介護保険外サービスも活用する 介護保険外サービスとは、その名の通り介護保険の対象にならないサービスのことです。介護保険の対象ではないので、当然、費用は全額自己負担です。 介護保険の対象になるサービスが介護をおこなう上で最低限必要なサービスであるのに対し、介護保険外サービスは、より自由度の高いサービスになります。 介護保険の対象サービスは要介護の高さによって利用に制限があったりしますが、介護保険外サービスはその制限がありません。 介護保険外サービスは、被介護者の外出支援や配食、ヘアカットやネイルなどの訪問美容、紙おむつやパットの配達など、多種多様です。介護度や介護状態に合わせて、必要なものを利用しましょう。 また、どんな介護保険外サービスがあるかは、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談すると良いでしょう。 行政サービスを理解しておく 介護支援や高齢者支援を目的として、独自の介護支援サービスを提供している自治体もあります。 紙おむつやパッドなど介護用品に対する助成をはじめとして、手すりやスロープ設置のための住宅改修費用の補助、緊急連絡装置などの設置、外出支援サービスなど、サービス内容は自治体によってさまざまです。 また、介護費用が高額になった場合は、経済的負担を軽減する制度もあるので上手く活用しましょう。 介護が始まったら、各自治体の介護支援サービスを一度チェックしたり、介護保険の担当課で無料で配布されている介護保険のパンフレットを参考にするのもおすすめです。 高額介護サービス費制度 「高額介護サービス費制度」は、1カ月の介護保険サービス自己負担額が限度額を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。支給対象の人には自治体から「支給申請書」が送られくるので、忘れずに申請しましょう。 高額介護サービス費の申請方法 高額介護サービス費の支給を受ける際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、申請時に必要な主な書類をまとめました。 高額介護サービス費支給申請書介護保険被保険者証振込先が確認できるもの 高額医療・高額介護合算制度 「高額医療・高額介護合算制度」は、同一世帯で支払った介護保険サービスと医療費の自己負担額の合計が基準を越えた場合、越えた分の金額が戻ってくる制度です。 合算期間は8月1日から翌年の7月31日で、利用するには自治体の国民健康保険窓口で申請します。 ただし、同一世帯内でも「夫が75歳以上で後期高齢者医療保険、妻が75歳未満で国民健康保険」など、加入する保険が異なる場合は合算することができません。さらに、基準を500円以上越えない場合は適用外です。 高額医療・高額介護合算制度の申請方法 高額医療・高額介護合算制度を利用する際は、各自治体の窓口に申請しましょう。以下、主に必要な書類をまとめました。 高額医療・高額介護合算申請書健康保険証介護保険証振込先が確認できるもの 介護のスキルを身に付ける 日常的に介護をしていると、被介護者を抱きかかえたり、起こしたりする場面が多くあります。大人一人を抱きかかえるのは腰や膝に負担がかかり、体力的にも厳しい作業です。 「どんな態勢なら被介護者が違和感なく移動できるか」「どのように体を動かせば介護者の身体の負担を減らせるか」といった介護におけるスキルを身につけておけば、おむつ替えや着替え、排泄介助や入浴介助が楽になります。 自治体や地域によっては、家族向けの介護教室や、初めて介護する人向けのイベントなどが開催されることもあるので確認しましょう。 精神的負担を軽減する方法 介護における精神的負担は、ときとして身体的負担以上に深刻なものとなります。介護者の精神的負担が増えれば、介護どころか介護者自身が普通に生活を送ることすら難しくなることもあります。 ここでは、精神的負担が増える前に今からできる対策について見ていきましょう。 介護について話を聞いてもらう少しでも自分の時間を持つストレス発散に運動を取り入れてみる介護家族の会に参加する介護施設への入居検討をする 介護について話を聞いてもらう 精神的負担を減らすために最初にできるのは、“介護の話を誰かに聞いてもらう”ことです。介護における悩みや辛さ、愚痴を第三者に話すことで、介護による孤立を防ぐことができます。 主に下記の相手に相談すると良いでしょう。 介護保険の担当課職員・地域包括支援センターケアマネジャー認知症専門医民生委員信頼できる近所の人 例えば、介護保険サービスのケアプランを作成する“ケアマネジャー”には守秘義務があります。そのため、他人に相談できない介護の悩みを打ち明けることができますし、悩みをケアプランに反映してくれます。 また、認知症専門医は認知症に関する知識だけでなく、認知症介護における辛さや悩みに対する知見があるので、被介護者への接し方などのアドバイスも期待できます。 被介護者が認知症を抱えている場合には、町内会や民生委員、マンションの管理人など、近所の人に状況を知らせておくと、いざというときに助けを求めることもできます。 民生委員とは? 民生委員とは、民生委員法に基づいて、厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員で、ボランティアとして活動しています。民生委員は自らが住む地域の一員として、それぞれが担当する区域において、住民が抱えるさまざまな相談に応じてくれます。介護の分野に関しては、高齢者の見守りや安否確認などをおこなっています。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...
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老人ホームで母の日に何をプレゼントする?|レクリエーションも解説

毎年5月の第二日曜日は母の日です。老人ホームに入居している母親に、ありがとうの気持ちを伝えたい場合に、プレゼントはできるのでしょうか。また、老人ホームで母の日を盛り上げるためにどのようなイベントがおこなわれているのかなどを紹介します。 【ご家族の方】老人ホームにいる母にプレゼントを渡したい せっかくだから母の日には母親に喜んでもらえるものを贈りたい! 老人ホームにいる母親へのプレゼントはどのようなものを贈ったらいいでしょうか。母の日の贈り物で花束や食品は定番ですが、実は老人ホームではトラブルの元になることも。手紙や写真、メッセージカードなど心のこもったものが喜ばれます。 介護施設に入居している母親にプレゼントを贈るときの注意点 老人ホームに入居している方へプレゼントを贈るときはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。気をつけたいポイントは主に以下のような点です。 共同生活にふさわしい物を選ぶ 介護を妨げない物を選ぶ 健康を害さない物を選ぶ スタッフやほかの入居者に褒められる物を選ぶ 共同生活にふさわしい物を選ぶ 老人ホームでの生活は共同生活になります。香りが強いものや大きな音が出るものなどは他の方の迷惑になることも。花束や鉢植えも、贈られた方自身でお世話ができなければ職員の負担になってしまいます。 プリザーブドフラワーやハーバリウムなど、手間をかけずに華やかさを楽しめるものがおすすめです。また、高価なものや他の方がうらやむものは、盗難などのトラブルの元になりかねません。なるべく避けておいた方が無難でしょう。 介護を妨げない物を選ぶ 老人ホームで介護を受けている場合は着脱しやすくシンプルな服装でいることが大切です。 老人ホームでも素敵なものを身につけて欲しいという気持ちから、大きな飾りがついていたり、伸縮性のない衣類を選ぶと、介護の妨げになってしまいます。衣類をプレゼントするときは、ちょうどいいサイズ、伸縮性のある素材、ボタンホールがないものを選ぶようにしましょう。 健康を害さない物を選ぶ 高齢になると高血圧や高血糖といった持病を抱えて、食事制限をされていることもあります。グレープフルーツや納豆は血圧の薬に影響しますし、血糖値が高い方に甘いものを贈るのはもってのほかです。 高齢者の方への贈り物は健康を害さないものを選ぶのが鉄則です。たとえば最近人気のペットロボットなどはいかがでしょうか。かわいらしいペットロボットなどは癒やしになるだけでなく、会話することで脳トレにもなるので人気です。迷ったら施設に相談してみましょう。 スタッフやほかの入居者に褒められる物を選ぶ 素敵なプレゼントが贈られることで、ほかの入居者の方や介護スタッフの方から「素敵ですね」「趣味がいいですね」などと声をかけられたり褒められたりすると嬉しくなります。 介護の妨げになったり、健康に影響がないものであれば、母の日のプレゼントはぜひ工夫を凝らして、老人ホームで話題になるようなものを選びましょう。 老人ホームへのプレゼントの送付や梱包には注意しよう 離れて住んでいる場合など、どうしても直接渡せず宅配などを利用される場合も多いでしょう。確実に入居されている方に届けてもらうために施設名をしっかりと記入し、大きい施設の場合は階数や部屋の名前も記入するようにすると間違いが起こる機会を減らせます。壊れやすいものをご自身で配送する場合は、緩衝剤をいれるなどしっかりと梱包するのをお忘れなく。 介護スタッフが困った母の日のプレゼント 実際に母の日に老人ホームに届くプレゼントの中には困ってしまうものもあります。そのひとつがスイーツのプレゼントです。 特に普段甘いものを制限されている方に「母の日くらい特別に甘いものを」という気持ちで送るのでしょうが、健康面を考えれば良いことではありません。施設のスタッフもプレゼントなので食べさせてあげた方が良いのか、やめた方が良いのか判断に迷ってしまいます。 また、認知症の方がいる場合は、わからずに口に入れてしまう危険もあります。贈られた鉢植えの花に入っていた固形の栄養剤を食べてしまったというトラブルもあるそうです。不安に思ったら施設の方に相談してから贈るようにしましょう。 【施設スタッフの方】母の日を盛り上げるイベントやレクリエーション 老人ホームでも母の日にあわせて、さまざまなイベントやレクリエーションを開催します。母の日を盛り上げるイベントの内容や工夫について紹介します。 家族を招いて食事会もできる 母の日には家族を招いて食事会を行う老人ホームもあります。普段はなかなか食事を一緒にする機会がない母親とゆっくり食事を楽しめます。 メニューはお寿司や天ぷら、蕎麦といったいつもの食事よりも豪華なものに。老人ホームでの食事ですから、食べやすいかたさや大きさ、状態も管理されているので安心です。さらにケーキやプリン、和菓子などのスイーツも用意されたり、母の日らしいスイーツブッフェなどを催す老人ホームもあるそうです。 対応は施設によって異なりますので、気になる方は施設に確認してみましょう。 母の日は飾り付けも重要 母の日の明るく華やかな気分を盛りあげるために飾り付けも欠かせません。 赤や白、ピンクといったカーネーションを思わせる色合いの画用紙を、ハートの形に切り取ります。「お母さんありがとう」や「母の日」といったメッセージを書いて、ハートを紐で横に繋げればハートのかわいいガーランドの完成!吊したり窓側に飾って楽しめます。 赤やピンクのお花紙でカーネーションの花を、緑の折り紙や画用紙で茎と葉を作り、かわいい包装紙などで壁にブーケを作るのもおすすめです。 母の日におこなわれるレクリエーション 母の日はいつもと違う特別なレクリエーションも開催されます。母の日にぴったりなレクリエーションとその内容について説明します。 カーネーション作り 母の日と言えばカーネーションは欠かせません。 手の形に切った画用紙とお花紙で作ったカーネーションで1輪のカーネーションを持っているように見える手形アートカード。逆さにした紙コップに切り込みを入れ写真や画用紙や折り紙で作ったカーネーションを飾れるお花の写真立てなど。手作りでカーネーションを作って盛り上げましょう。 美容レクリエーション 外出の機会が減ってお化粧などをすることも少なくなったという方に喜ばれるのが、メイクやネイルをしてもらえる女性ならではのレクリエーションです。老人ホームによっては、美容学校やボランティアの方の協力で行う場合もありますが、女性介護スタッフで行うこともあります。きれいになった爪やメイクされたお顔を鏡で見て喜ばれる方も多く、人気の母の日のレクリエーションです。 子供達との交流レクリエーション 近隣の幼稚園や保育園の子供達との交流レクリエーションが行われる施設も少なくありません。認知症や寝たきりの方も、子供達との交流を通してご自身の育児の体験などを思い出し、幸せで特別な時間が心によみがえります。母の日にちなんだ歌を子供達と一緒に歌うなどして楽しい時間を過ごすことができるでしょう。 サプライズレクリエーション 事前に家族の方に協力してもらい、メッセージ入りのビデオレターでサプライズレクリエーションはいかがでしょうか。母の日当日に大きなスクリーンで流せば、会えなくても盛り上がります。最近では動画も送りやすくなっているので、家族の協力も得られやすく入居者の方にも喜ばれます。 感謝の気持ちを伝える良い機会 母親に感謝の気持ちを伝えたくてもなかなか照れくさいものですが、母の日なら老人ホームに入居している母親に気持ちを伝える良い機会です。 母親に会いに行ったり、ビデオメッセージを送ったり、喜ばれる贈り物を贈ったりとさまざまな方法で感謝を伝えてみましょう。施設のスタッフの方も家族の方と協力して、ぜひ素敵な母の日にしてください。 老人ホームでの母の日に関するよくある質問 母の日のプレゼントに何を贈ったら良いですか? スタッフやほかの入居者に褒められる物をプレゼントしてみましょう。素敵なプレゼントが贈られることで、周りから「素敵ですね」「趣味がいいですね」などと声をかけられたりすると入居者自身も嬉しくなることでしょう。 母の日に贈ってはいけないものは何ですか? 「介護を妨げる物」「健康を害す物」「共同生活に相応しくない物」が挙げられます。 特に食べ物については、持病により食事制限があったり、食べる物によっては薬が上手く作用しなくなってしまう場合もあります。食べ物を贈る際は、事前に施設へ相談しましょう。 老人ホームでの母の日はどんなことをしていますか? 「カーネーション作り」「美容レクリエーション」などが主に挙げられます。 施設によっては地域の園児を招待して交流をしたりとさまざまで、男性の入居者にも楽しんでもらえるように配慮されています。また、家族が日頃の感謝を込めサプライズでビデオレターなどを送るといったこともできます。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "母の日のプレゼントに何を贈ったら良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...
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【季節のお楽しみ】老人ホームの行事食|メニューを一挙公開

老人ホームでは季節にちなんだ食事や行事食が提供されています。中には家庭では味わえないメニューもありますが、どのような目的で提供されているのかも含めて解説します。 老人ホームで提供される行事食とは? 老人ホームでは食事がマンネリ化しないように、生活の一部として楽しんでもらえるような献立作りや取り組みがおこなわれています。 例えば、複数あるメニューの中から好きなものを選んで食べられるブッフェ方式は、自分で選べるということだけでなく目でも楽しめることから入居者に人気です。 目の前で魚をさばき新鮮な魚を提供してもらえたり、懐石料理やコース料理のような料理を楽しめる場を設ける老人ホームもあります。 また、日本古来から大切にされてきたお正月や節分、七夕と言った行事にちなんだ料理は、多くの老人ホームで提供されています。 行事食の目的 老人ホームで提供される行事食には、以下のような目的があります。 食欲を増進させる季節感を味わえる生活の質を向上させる 食欲を増進させる 老人ホームの中では活動量がある程度決まっており、いつも決まった時間に同じメンバーと食事をすることになります。 変化が少ない老人ホームでの行事食は、普段と違ったものを食べることで箸が進み、食欲を増進させる効果があります。行事食となるとイベントがおこなわれることもあり、生活にも変化が生まれることで食欲が増進することもあります。 季節感を味わえる ずっと屋内で過ごしていると、四季を感じたり季節感のない生活となってしまいがちです。 老人ホームでの生活は室温や湿度が管理され、快適に過ごしやすい半面、季節感を感じる機会が少なくなってしまうもの。老人ホームでの行事食は、日頃忘れがちな季節感を感じられ目でも楽しめるよう工夫がこらされています。 生活の質を向上させる 老人ホームでの食事は、食べやすさや栄養バランスなどを考慮した献立となっています。そのため食材の大きさや種類などが単調になりやすい面もあります。 老人ホームでの行事食は、普段と違うメニューとなるため普段の食事との違いを楽しんでもらえるよう作られています。行事食には特別感があるので、いつもより楽しく食事ができるという方も多いです。 提供される季節のお食事の例 実際に老人ホームでは行事食や季節に合わせた食事が提供されています。以下では、月ごとのメニュー例をご紹介します。 ~おせち・お雑煮~ 1月の行事と言えばやはり「お正月」。1月の行事食にはおせち料理やお雑煮は欠かせません。また、1月7日には胃や体をいたわり、一年の無病息災を願って食べる七草がゆもあります。 おせちやお雑煮は地方によってお餅の形も違います。おすましだったり白味噌だったりと地域によって違いがあります。七草がゆは柔らかさがトッピング、味つけを変えられ、目でも味の変化も楽しめます。 ~バレンタインデー~ 2月の行事は2月3日の節分や、2月14日のバレンタインデーがあります。 見た目もきれいな恵方巻ですが、海苔が噛み切りにくいこともあり老人ホームで提供されるときは海苔を使わないことも多いようです。バレンタインと言えばチョコレートですが、チョコ味のプリンなどにしたりハート型にメニューを盛りつけたりとアレンジできます。 ~ひなまつり~ 3月の行事には3月3日のひなまつりとお彼岸があります。ひなまつりには、華やかさもあって食べやすいちらし寿司や菜の花を使ったメニュー、菱餅に似せた盛りつけなどさまざまなアレンジが楽しめます。 お彼岸のぼた餅は喉に詰まらせてしまう危険があるので、その心配の少ない寒天のデザートなどに代用されることもあるようです。 ~お花見~ 4月は桜の季節ということもあり桜寿司やたけのこご飯などお花見弁当のようなメニューが提供されることが多いようです。山菜や春野菜を使ったメニューや、桜餅といった春や桜のメニューで季節感を感じられます。 ~端午の節句~ 5月の行事と言えば端午の節句。柏餅やちまきをメニューに取り入れている老人ホームも多いようです。また、ちらし寿司をこいのぼりの形に盛りつけたり、こいのぼりの形をしたケーキなどを提供するところもあるようです。 ~和菓子~ 6月は旧暦で「水無月」と呼ばれることから、ういろう生地に小豆を乗せた水無月という和菓子を食べることが多いです。 じめじめとした梅雨の季節に当たることから豆や夏野菜を使った料理や、さっぱりとした梅を使った料理やデザートなどでを出して季節を感じられるようにしています。 ~七夕・土用の丑の日~ 7月の行事は、7日の七夕や土用の丑の日があります。七夕にはちらし寿司やそうめんなど、食べやすくさっぱりとしたメニューが好まれます。土用の丑の日のうなぎも、細かく刻んで混ぜご飯のようにするなど工夫をしながら提供されています。 ~精進料理~ 8月にはお盆ということで精進料理や、夏祭りの屋台を思わせるメニューが人気です。食欲が落ちやすい季節でもあるので、味つけを濃いめにしたり食事が楽しくなるよう見た目を工夫したりして、少しでも入居されている方に食べてもらえうように努めています。 ~重陽の節句~ 9月には五節句のひとつである重陽の節句があり、邪気を払い長寿を願うと言われている菊の花を食べる習慣があります。菊花をあしらった料理を食べたり、栗ごはんも人気です。また、十五夜の月見団子なども噛み切りやすいお団子で楽しみます。 ~ハロウィン~ 10月の行事ではハロウィンが人気です。かぼちゃを使った料理は老人ホームの入居者の方にも親しみやすいので、パンプキンスープやかぼちゃ団子など料理にもデザートでも大活躍です。 ~紅葉狩り~ 11月は食欲の秋ということもあり旬の食材が豊富でおいしい季節です。紅葉狩りを思わせる行楽弁当や炊き込みご飯、旬のきのこを使った料理が多いです。 ~クリスマス・大晦日~ 12月の行事といえばクリスマスと大晦日です。年間を通してデザートは提供されていますが、いちごの乗ったショートーケーキは入居者の方にも人気です。 大晦日には年越し蕎麦は外せません。鴨肉や鶏肉、大根おろしなどを乗せて栄養バランスにも考慮されています。 そのほかの行事食 毎月の行事食だけでなく、老人ホームではさまざまなイベントがあり行事食が提供されています。 また、大事なのは食事を通して季節感を味わってもらうことです。食堂のレイアウト・BGM・食器など楽しく食事をするための「環境づくり」も大切です。 誕生日会 毎月お誕生会が開かれる老人ホームも多く、その際には食事にケーキが付いていたり、お誕生会を盛りあげるごちそう感のある華やかなメニューが提供される場合が多いようです。 パンやデザートなどのバイキング まるでホテルやカフェのような気分で楽しめる、パンやデザートなどのバイキングは老人ホームでも人気のメニューです。ゼリーや果物、低糖質のデザートもあると甘いものが得意ではない方や健康が気になる方にも喜ばれます。 行事食の料金は施設によってさまざま 基本的に老人ホームでの食事代は月々の利用料金に含まれていることが多く、行事食が提供されても特別な料金が必要になることはほとんどありません。ですが、施設によって食堂スタイルやレストランスタイルなどがあり、施設の種類によって値段が変動する場合もあります。 また、入居者の状態によりソフト食やきざみ食、ミキサー食などになったり、食事の種類や選んだメニューによって食事代が変わることもあります。 行事食の料金は施設によっても異なりますので、行事食の内容や料金については施設に確認しましょう。 行事食は毎日の生活に活力を与えてくれる 毎日食べる食事はもちろん、目でも舌でも楽しめる行事食は老人ホームでの生活に活力を与えてくれます。特に、食べることが大好きだった方には、行事食を含めた食事のメニューや味つけなど好みに合わないと、老人ホームでの生活自体に拒否反応を起こしてしまうことも考えられます。 老人ホームを見学する際には試食ができる場合もあるので、入居する方の好みに合わせて老人ホームを選ぶのもひとつの方法でしょう。 老人ホームの行事食に関するよくある質問 老人ホームではどんな行事食が出ますか? 老人ホームでは食事がマンネリ化しないように毎月、行事食を提供していることが多いです。例えば、1月には「おせち料理」、3月にはひな祭りで「ちらし寿司」、5月には端午の節句で「柏餅やちまき」、12月にはクリスマスで「ケーキ」が出たりと施設によってさまざまです。 行事食にお金はかかりますか? 基本的に行事食の料金は月々の食費に含まれていることが多いです。ただし施設によって、レストランスタイルやバイキングスタイルなど形態はさまざまで、それにより金額の変動がある場合があります。 老人ホームで行事食を提供する目的は何ですか? 「食欲の増進」「季節感を感じる」「生活の質を向上させる」といったことを目的としています。 変化が少ない老人ホームで、行事食を食べることにより四季を感じ取ったり、普段とは違うものを食べることで箸も進みます。また、いつもと違うものを食べることで普段より楽しく食事ができるという声も多いです。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "老人ホームではどんな行事食が出ますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

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