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#介護のトラブル集

孤独死の原因は、地域社会とのつながりが希薄することや経済的困窮などが挙げられます。

高齢者の孤独死を防ぐための対策|孤独死の9割は男性!?原因も解説

近年、少子高齢化が進み、一人暮らしをしている高齢者が増えています。特に高齢者の一人暮らしによる「孤独死」は社会問題として注目されており、ニュースなどで「孤独死」の文字を見て不安を感じる人もいるでしょう。 孤独死とは誰にも看取られることなく1人で亡くなること。高齢者の孤独死の原因は「家族や近所付き合いなどの人とのつながりが希薄」「経済的に困窮している」などさまざまです。 この記事では、孤独死の現状や、孤独死が起きる原因、防ぐための対策などを解説します。「一人暮らしをしている親や親族のことが将来心配…」と不安を抱えている人は、是非、参考にしてみてください。 この記事を読めばこれがわかる! 孤独死の現状がわかる! 孤独死になる原因がわかる! 孤独死を防ぐための対策がわかる! データで見る孤独死の現状 孤独死とは、誰にも看取られることなく1人で亡くなることを言います。孤立死は普段から周囲との交流がなく、社会や地域から孤立した状態であるというニュアンスが強いです。 昨今では高齢社会に伴い孤独死が年々増加傾向にあります。孤独死の推移と死因をそれぞれ詳しく見てみましょう。 孤独死数の推移 解剖をおこなっている東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の死亡者数は以下です。 出典:「令和2年版高齢社会白書」(内閣府) 2009年の2194人という結果に対して、2018年には約2倍の3882人と増加傾向にあります。 孤独死の死因 出典:「死因別統計データ」(国土交通省) 厚生労働省の人口動態統計を見ると病死が最も多く62.3%、次に多いのが自殺で11.3%という結果が出ています。半数以上は病死ですが、孤独死の死因として少なからず自殺者がいることを認識しておきましょう。 また、日本人の死因は「悪性新生物(がん)」が多いとされていますが、孤独死の原因は「心筋梗塞」など突発的な心疾患が多いといわれています。 「孤独死」と「孤立死」 孤独死と似た言葉で孤立死があります。どちらも明確な違いはありませんが、行政機関などで使われている資料では以下のように使い分けされています。 孤独死:家族との交流や地域での繋がりはあったが、老衰や突然の病気などにより、自宅で誰にも気づかれずに亡くなってしまう場合 孤立死:親族とも疎遠で地域での繋がりもなく、日常的に社会から孤立している人が自宅で亡くなり、そのまま誰にも気づかれない場合 孤独死を招く原因 孤独死を招く原因は主に以下が考えられます。 単身で生活している 人とのつながりが希薄 経済的困窮 それぞれ詳しく見てみましょう。 単身で生活している 孤独死を招く原因のひとつに、「単身で生活していること」があげられます。若い頃から未婚でいる場合もありますが、結婚していても配偶者と離別・死別をしてしまい、将来的に1人になってしまうこともあります。 単身での生活は高齢になるにつれ思わぬ弊害が徐々に増えてきます。誰かと住んでいれば避けられる事態も、一人暮らしによって誰にも気づかれず、最悪な結末を招くケースもあります。 例えば、軽い風邪だと思って病院に行かず、寝ている間に症状が悪化してしまったり、転倒などで大怪我をした際に動けずに助けを呼べず、そのまま亡くなる場合もあります。 また、家事全般を任せていた配偶者が亡くなった際に、1人では食事や掃除が満足にできず食生活が乱れたり生活環境が悪化したりする恐れもあります。 人とのつながりが希薄 孤独死を招く原因のひとつに、「人とのつながりが希薄であること」があげられます。近年では、SNSの普及や個人情報の意識が強くなった関係で、近所付き合いが減ってきています。 近所付き合いが減ることで、人と会話をすることが少なくなるだけでなく、万が一のときに頼れる人がいないということにもつながります。そのため、体調を崩したり怪我をしてしまったりすると誰にも気づいてもらえない状況に陥り、最悪の場合、孤独死に至ります。 また、家族と連絡をとっていない、頻繁に会う友人や仲間がいないなどの「人と接しない生活」は、家に籠もりきりの生活になりやすいです。家に籠もっていると、生きがいを無くし生活環境や健康状態が悪化してしまいます。そのままの状態を放置していると、自分の力では生活環境を改善できず、周囲にも助けを求められない「セルフ・ネグレクト状態」になる危険もあるので注意しましょう。 経済的困窮 孤独死を招く原因のひとつに「経済的困窮」もあげられます。貧困に陥る原因は企業の倒産やリストラによって収入がなくなるなど人によってさまざまです。 経済的に困窮している人は以下の状態になる危険があるので注意が必要です。 病気や怪我をしても治療費が払えないので病院に行けず、悪化してしまう 自宅にエアコンがない・使えない状態であるため体調不良を起こす 満足に食事ができず栄養が偏り、栄養不足になってしまう 女性よりも男性の方が孤独死になる可能性が高い 出典:「孤独死現状レポート」(一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会) 孤独死の男女比は男性が83.1%、女性が16.9%となっており、男性の方が孤独死をする可能性が高いことがわかります。 孤独死をしている人に男性が多い理由として考えられる原因は主に以下です。 食事や掃除などの家事が苦手 自炊が苦手だったり億劫だったりして食生活が適当になってしまう 掃除が苦手だったり億劫だったりして家の衛生面が悪くても放置してしまう 女性に比べて男性の方が人付き合いが苦手な人が多く孤立しやすい 各自治体による高齢者支援の取り組み 各自治体では高齢者を支援する取り組みをおこなっています。昨今では高齢社会に伴い、各自治体で高齢者支援サービスに力を入れているところが増えてきました。 高齢者を見守るサービスは自治体によってさまざまです。例えば東京都では高齢者への見守りとして、地域の人たちに以下の「異変への気づき」を呼びかけています。 昼間でも部屋の電気が点いたままになっている 何日も同じ洗濯物が干したままになっている 郵便受けに新聞や郵便物がたまっている 家の中から異臭がする 庭が荒れている 家の中から怒鳴り声や悲鳴が聞こえる 最近知らない人が出入りしている 住んでいる高齢者がほどんど外に出てこない(長い間顔を見かけない) 町内会、サークルなどの地域の集まりや行事に急に来なくなった また、「会話が噛み合わない」「髪や服装が乱れている」「同じものを大量に購入している」など、高齢者本人に認知症が疑われる言動を見かけた場合にも、地域包括支援センターや高齢者見守り相談窓口へ相談することを推奨しています。 自治体によっては「緊急通報装置の貸し出し」「電話訪問」など安否確認につながるサービスが多数あるので、孤独死を防ぐための対策として大いに活躍することでしょう。 参考:「高齢者等の見守りガイドブック」(東京都福祉保健局) 孤独死を防ぐための対策 孤独死の原因は状況によりさまざまです。孤独死に至らないようにするための対策は主に以下があります。 ボランティアなどの地域のコミュニケーションへ参加する 家族が頻繁に連絡をする 民間の事業者による見守りサービスを利用する 介護施設へ入居する それぞれ詳しく見てみましょう。 ボランティアなどの地域のコミュニケーションへ参加する 孤独死を防ぐためにボランティアなどの地域のコミュニケーションへ参加し、地域社会とのつながりを持ちましょう。 各自治体には、地域のボランティア活動や趣味のサークルといったさまざまなコミュニティがあります。コミュニティに属して定期的に活動することで、同じコミュニティの仲間から体調や安否を気にかけてもらいやすくなり、孤独死の防止に繋がります。 また、社会的なつながりと持っていると認知症の予防にも効果的です。特にボランティア活動は地域社会への貢献による達成感ややりがいを得られるのでおすすめです。 まずは自分に合うコミュニティや活動を探してみましょう。興味があるものがなければ、町内会の集まりや地元のお祭りなどに参加することから始めるのも良いですね。 家族が頻繁に連絡をする 孤独死を防ぐための対策として、家族が高齢者本人と頻繁に連絡を取りましょう。 高齢者本人と家族が連絡を取ることが習慣化すれば、1日連絡が来なかった際に「もしかして何かあったのかも…」と判断することができます。高齢者本人と家族の連絡が習慣化するまでは毎週何曜日に連絡を取るなど、日程を決めると忘れにくくなるのでおすすめです。 連絡手段は電話に限らず、メール、SNSなど、さまざまな連絡手段があります。最近では、スマートフォンを使いこなしている高齢者も多いので、LINEなどでメッセージを送り合うのも良いでしょう。 民間の事業者による見守りサービス 孤独死を防ぐための対策として、民間の事業者による見守りサービスを利用するのもおすすめです。 最近では、民間の事業者による見守りサービスが増加しています。見守りサービスは万が一のときに備えておくと安心です。 民間の事業者による見守りサービスとは、例えば以下です。 見守りセンサー:自宅内の毎日必ず通る場所(トイレ前など)にセンサーを置き、一定時間動きがないとセキュリティ会社へ連絡するサービス 見守りカメラ:自宅内に取り付け、離れて暮らす家族が本人の様子を確認できるサービス 安否確認サービス:郵便局員や宅急便の配達員が家を訪問してくれるサービス 電話相談サービス:生活に関することなどを相談できるサービス 緊急通報装置:自宅内に非常ボタンを取り付け、ボタンを押されたときに自宅に駆け付けてもらうサービス 介護施設へ入居する 孤独死を防ぐ方法として最も適しているのは、老人ホームなどの介護施設に入居することです。老人ホームでは、スタッフによる安否確認や健康管理が毎日おこなわれるのはもちろんのこと、季節のイベントやレクリエーションなど豊富にサービスが提供されます。 日々スタッフの見守りや、ほかの入居者との関わりがあるので、孤独死という最悪な結果を生むことはなく家族としても安心できるでしょう。 老人ホームを探す場合には、介護施設の紹介サイトを利用するのも良い方法です。紹介サイトでは、さまざまな施設の情報が提供されているので、入居希望者の状態に合った施設を探せます。 また、紹介サイトの相談員に相談すると、いくつかの希望に合った施設を紹介してくれることもあります。自分一人で施設を探すよりも、入居希望者に合った施設を効率的に見つけられます。 とくに「いい介護」には、「お客様の相談を受けて10年以上」というベテラン相談員が多数在籍しています。老人ホームをお探しの際にはぜひご相談ください。 高齢者の孤独死に関するよくある質問 孤独死する人はどんな人ですか? 家族や親族とのコミュニケーションがなく、近所付き合いも希薄な人が孤独死するケースが多いです。高齢社会に伴い、一人暮らしをしている高齢者が増加傾向にあるので、孤独死問題は軽視できません。 何故、男性の方が孤独死が多いのでしょうか? 女性に比べて男性の方が、日常的な地域の付き合いや、近所とのコミュニケーションを苦手とする人が多いと言われています。特に定年退職をした後は、社会との接点がなくなり孤立するケースも珍しくありません。 高齢者の一人暮らしはなぜ、増加しているのでしょうか? 少子化や核家族化などの理由から高齢者の一人暮らしが増加しています。2040年には65歳以上の高齢者4~5人に1人が一人暮らしをしているという予想がされており、年々増加傾向にあります。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "孤独死する人はどんな人ですか?", "acceptedAnswer": { ...

2022/06/08

高齢者が一人暮らしをすることで起こりうる問題は多々あります

高齢者の一人暮らしに潜む問題とは?|トラブルを回避するための4つの対策

「遠方に住んでいる親が一人暮らしをしていて心配…」「今は夫婦で生活しているが、将来どちらかが一人になったとき生活をしていけるのか不安…」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、高齢者の一人暮らしに起こりうる孤独死や特殊詐欺などの問題や、その問題に対する4つの対策を解説しています。 親や親族が一人暮らしをしていて不安を抱えている方は、是非、参考にしてみてください。 一人暮らしによって起きる問題 「もしかしたら犯罪に巻き込まれてるかもしれない…」「遠方に住む親に連絡がつかない…」など高齢者が一人暮らしをしていると、家族として心配になるのは当然のことでしょう。 以下では、高齢者の一人暮らしによって起きる問題をまとめました。 孤独死のリスクが高まる 高齢者の一人暮らしで一番懸念される問題は「孤独死」です。孤独死と考えられる死亡事例は年々増加傾向にあり、下記は東京23区内における一人暮らしの65歳以上の死亡者数をまとめました。 出典:「令和2年版高齢社会白書」(内閣府) 原因は主に「誤飲による窒息」「転倒・転落」「浴室での溺死」などが挙げられ、誰かと住んでいれば避けられる事態も、一人暮らしによって誰にも気づかれず、最悪な結末を招くことがあります。 認知症の進行に気づけない 高齢者が一人で暮らすことで起きる問題のひとつに、認知症の進行が挙げられます。 認知症は「早期発見」「早期治療」することで、ある程度進行を遅らせることができます。しかし、一人暮らしをしていると自身の状態の変化には気づけず放置してしまう方が大半です。そのため、家族が気づいた頃には認知症が進行しているケースが後を絶ちません。 犯罪などのトラブルに巻き込まれる 高齢者を狙った特殊詐欺などの件数は減少傾向にはあるのですが、刑法犯認知件数に占める高齢者の被害件数の割合は増加傾向にあります。家族が身近にいれば回避できますが、一人暮らしの場合、気持ちが焦り犯罪に巻き込まれてしまうことも。犯罪に巻き込まれる要因としては、一人暮らしによって周りとの関わりが少なくなり、防犯に必要な情報を得られないということが挙げられます。 一人暮らしの問題に対する4つの対策 孤独死や振り込め詐欺など、高齢者の一人暮らしにまつわる問題はさまざまです。これらの問題に対して一番良いのは本人と家族が同居することですが、家庭の状況により同居はできないというケースは多々あります。 それでは、同居のほかにどのような対策があるのでしょうか。 以下では、一人暮らしの問題に対する対策をまとめました。 見守りサービスを利用する 最近では、民間の事業者による見守りサービスが増加しています。主なサービスとして、センサーを設置し、一定時間動きがないと緊急の信号を発してセキュリティ会社を呼んだりカメラを取り付けることで家族が24時間本人の様子を確認できたりと、さまざまなサービスが用意されています。 各自治体による高齢者支援サービスを利用する 高齢社会に伴い、各自治体で高齢者支援サービスに力を入れているところが増えてきました。例えば「緊急通報装置の貸し出し」「配食サービス」「外出支援」など、自治体によってさまざまなサービスが用意されています。ただし、あくまで支援にあたるため介護サービスは受けられないことを認識しておきましょう。 介護保険サービスを利用する 要介護認定を受けることで、介護保険サービスを利用できます。以下では、介護保険を利用して受けられるサービスの例をまとめました。 身体介助や洗濯・掃除などの生活支援を受ける:「訪問介護」日中施設に通い、食事や入浴、リハビリなどのサービスを受ける:「デイサービス」全面的な介護を受ける:「有料老人ホームなどの施設」 上記はあくまで一例で、本人の身体状況や希望によっては、さまざまなサービスを組み合わせることも可能です。介護保険サービスを利用することで、見守りが強化され、本人や家族も安心して生活することができます。 地域住民とつながりを持つ 地域住民とのつながりを持っておくことで最悪のケースを免れることができます。例えば、災害時に安否確認に来てもらったり体調が悪いときは見守りを頼んだりと、地域住民とのつながりは家族としても大きなメリットです。そのため、日頃から地域住民とのコミュニケーションは適度にとっておくと良いでしょう。 高齢者の一人暮らしに関するよくある質問 高齢者の一人暮らしはなぜ、増加しているのでしょうか? 少子化や核家族化などの理由から高齢者の一人暮らしが増加しています。今後も高齢者の一人暮らしは年々増加していき、2040年には65歳以上の高齢者4~5人に1人が一人暮らしをしているという予測がされています。 高齢者の一人暮らしに関する相談はどこですれば良いですか? まず、各自治体や地域包括支援センターへ相談すると良いでしょう。各自治体では、高齢社会に伴い、高齢者に対する支援活動に力を入れているところが増えてきています。「親が一人暮らしで将来的に心配…」といった悩みを持っている方は、一度、相談窓口を訪問してみると良いでしょう。 遠方に住む一人暮らしの親が心配…。何か対策はありますか? 遠方に親が一人暮らししている場合、民間の事業者による見守りサービスを導入するのはいかがでしょうか。センサーやカメラによる日常の見守りはもちろんのこと、ボタンひとつで緊急通報ができるなどサービスの幅は広いです。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "高齢者の一人暮らしはなぜ、増加しているのでしょうか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2022/06/06

入院をきっかけに認知症の症状が進むこともある。悪化した場合は退院を促されることも珍しくない

認知症の症状で退院を促されるワケ|退院が決まったときの対応

体調不良や怪我が原因で病院へ入院したものの、入院をきっかけとして認知症の症状が現れることがあります。認知症の症状の度合いによっては、医師や看護師が対応できず、退院を促されるケースもあります。 この記事では、退院を促されたことで起きる問題や退院が決まってしまったときの対応を解説しています。 「病院から突然、退院するように言われて困っている」といった悩みを持っている方は、是非、参考にしてみてください。 退院を促されたことで起きる問題 入院中に認知症の症状が悪化し、スムーズに治療が進まないと判断された場合、病院から退院を促されるケースがあります。以下では、退院を促されたことで起きる問題をまとめました。 転院先が見つからない 例えば、怪我が原因でまだリハビリを必要としていれば、継続してリハビリをおこなってくれる別の病院を探す必要があります。しかし、認知症の症状がひどく、リハビリを継続できない場合は転院先の受け入れは難しいです。 入居できる介護施設がない 認知症の人が退院後、生活する場所として、病院以外に介護施設も選択肢として挙げられます。しかし、介護施設であっても暴力・大声・被害妄想などがある場合、入居を断られることがあります。 あくまで介護施設は共同生活の場なので、他の入居者に迷惑がかかってしまう症状がある人は、受け入れが難しいと判断されるでしょう。 在宅介護サービスの選択肢が少ない 退院後、自宅で介護をするという選択肢もあります。しかし、在宅介護サービスに至っても認知症の症状がひどい場合は、選択肢が限られてしまいます。例えば、「デイケアに行ってもリハビリをする気力がない」「ヘルパーが訪問しても適切なケアを受けない」といった問題がある場合、利用は難しいでしょう。 退院が決まってしまったときの対応 入院先から「病院では対応ができないので退院してください」と言われたら、家族としては困り果て、途方に暮れることでしょう。では、突然、そんな事態になってしまった場合どうすれば良いのでしょうか。 以下では、退院が決まってしまったときの対応をまとめました。 病院の医療相談室を利用する 入院設備が整っている病院には、基本的に医療相談室が設置されています。 医療相談室ではソーシャルワーカーが常駐し、「退院後の生活」「転院・施設入居に関しての相談」「在宅介護サービスの相談」など多岐にわたり相談ができ、適切なアドバイスを受けられます。 地域包括支援センターに相談する 全国の市区町村には、高齢者の支援として地域包括支援センターという相談窓口が設けられています。地域包括支援センターには、ケアマネジャーや看護師といった福祉に関する有資格者が常駐していて、さまざまな相談を受け付けています。 認知症疾患医療センターへ転院する 認知症疾患医療センターは、認知症に特化した病院として全国に設置されています。 主に「認知症の専門治療」「認知症に関する相談」などが大半を占めており、認知症に関する有資格者が多いのも特徴的です。そのため、認知症の症状により一般の病院の退院を余儀なくされても、認知症疾患医療センターであれば対応できる可能性があります。 自宅で介護をおこなう 退院の際に、病院の医師や看護師に本人の状態と必要なケアを確認し、自宅で介護をするのも一案です。「自宅で介護ができる!」と判断した場合は、家族の協力だけではなく、認知症特化型の在宅介護サービスを利用するのが良いでしょう。 また、最近では民間の事業者による高齢者向けサービスも増加しています。例えば、認知症の人向けの場合、徘徊位置情報確認システムの貸し出しや万が一のときに警備員が駆けつけるサービスなど多種多様です。 病院では対応できない認知症の症状 認知症の人でも病院へ入院することはできます。しかし、認知症の症状が重く、治療がスムーズに進まない場合は受け入れができないことも。以下は、病院では対応できない認知症の症状をまとめました。 徘徊 一人で病院内を歩こうとしたり実際に歩き回ったりすることを指します。骨折しているのにも関わらず歩こうとしたり「自宅に帰りたい!」という帰宅願望で彷徨い歩いたりする人もいます。こうした問題から危険と認識され、病院では対応できないと判断されることが多いようです。 大声 認知症の症状により、昼夜問わず大きな声を出したり歌を唄ったりすることがあります。これにより、他の患者が寝不足になったりストレスを感じたりしてしまうため、病院としては対応できないと判断するようです。 暴力 医師や看護師が訪れると「何か嫌なことをされるのではないか」と感じ、興奮して手を上げる場合もあります。「必要な治療です」などと声かけをして落ち着いてもらえれば良いですが、認知機能が低下しているため理解してもらえないことが多いです。そのため、病院としてもこのまま入院させておくことはできないと判断します。 認知症の症状で病院に退院を促されるに関するよくある質問 認知症の人は入院できますか? 認知症の人でも入院はできます。しかし、認知症の症状が悪化し、医師や看護師が困るような場合は退院を促される可能性があります。 退院が決定してしまった場合はどうすれば良いですか? 病院の医療相談室や地域包括支援センターなどの窓口を利用するのが良いでしょう。「退院後の生活」「転院に関しての相談」「在宅介護サービスの相談」など、さまざまなアドバイスを受けることができます。 また、認知症の専門治療を受けられる認知症疾患医療センターへの入院も選択肢として挙げられます。 どのような症状だと退院を促されますか? 主に「徘徊」「大声」「暴力」などの症状が現れると退院を促されるようです。判断材料として「他の患者に迷惑をかける」「治療をスムーズに進ませてもらえない」といったことが挙げられます。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の人は入院できますか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2022/06/03

認知症の人による食事トラブルは、食べものを食べものとして認識していなかったりすることから起こる

【管理栄養士監修】認知症の人の食事トラブルはなぜ起こる?原因と対策を解説

認知症の症状が進行すると、食事の仕方に影響を及ぼすことがあります。食べものを食べものとして認識していなかったり目の前にある食べものをすべて食べてしまったりと、「異食」「過食」「拒食」などさまざまな異常行動が見られることもあります。 この記事では、認知症によって起こりうる食事の弊害を原因と対策に分け解説しています。 「食べものじゃないものを食べようとしていた…」「最近になって食べものをたくさん食べるようになった…」といった悩みを持っている方は、是非、参考にしてみてください。 「異食」の原因と対策 異食とは、本来は食べられないものを食べてしまう弊害です。主な原因として認知機能の低下が挙げられ、食べものと紛らわしいものを食べものだと認識している可能性があります。 以下では、よく口にしてしまうものをまとめました。 ティッシュ落ちているゴミ洋服のボタン電池タバコ 健康に害を及ぼす可能性があるのはもちろんのこと、嚥下機能の低下により詰まらせてしまうことも考えられます。 対策①環境を整備する 異食を起こさない環境づくりが重要です。例えば、「食べものと食べてはいけないものの位置を分ける」「口に入るものは手の届かない場所に置く」などの工夫が必要です。 対策②食事の回数を増やす 空腹が原因で異食が起きている場合もあります。 そんなときは、一回の食事量を減らして食事の回数を増やし、可能な限り空腹でいる時間をつくらないことが重要です。おやつやフルーツなどを間食として食べてもらうのも良いでしょう。 「過食」の原因と対策 過食とは、食事をしても満腹感が得られず、大量に食べ続けている弊害を指します。 認知症による過食は、個人差があり誰にでも現れる症状ではなく、一過性の症状であることが多いです。症状としては、記憶力の低下により食べたことを忘れてしまっていて、食べものを要求してくることが特徴です。 対策①食器をすぐに片付けない 「食卓についていた」という事実を知ることで過食防止につながります。認知症の人は、記憶力の低下により、今さっきしていたことを忘れてしまう傾向が強いです。そのため、食器をすぐに片付けてしまうと「まだ食事をしていないんじゃないか?」という気持ちになることが多々あります。 そうならないために、食事が終わったらすぐに食器を片付けず、あえてお皿やコップを食卓に広げたままにしておきましょう。実際に自身が使用したお皿やコップを見ることで、「食事はもう終わったんだな」と納得してくれるでしょう。 対策②手の届く場所に食べものを置かない 認知症による過食では、食べものが手の届く位置にあると食べるのを我慢できない傾向が強いです。そのため、食べものがある棚に鍵を付けたり中身の見えない容器を使ったりして対策を講じる必要があります。 しかし、食べものをすべて遠ざけてしまうと、本人が家中を荒らし回る可能性も否めません。どうしても本人が食べもの探しを止めようとしない場合は、低カロリーの軽食を手渡すことで落ち着く場合もあります。 「拒食」の原因と対策 拒食とは食べることを拒否する弊害を指し、食べなくなることで栄養状態の悪化や体力の低下を招きます。介護をする人からすれば、「なんとか食べてほしい」という一心で食事を勧めていても、本人はそれがストレスとなり拒否している可能性があります。 対策①好きなものを献立に取り入れる 食欲を掻き立てるために、本人の好きなものを献立に取り入れるのが良いでしょう。ただし、毎日となると栄養に偏りが生じてしまうため、あくまで本人の食欲を向上させるための手段と考えておきましょう。 対策②無理に食べさせようとしない 強引に食事を勧めたり無理やり食べさせることは絶対にしてはいけません。介護をする人は、「本人のためを想ってやっているのに…」と思うこともあるでしょう。しかし一番重要なのは、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることです。 認知症の人の食事に関するよくある質問 認知症の家族が料理を出しても食べない場合はどうすれば良いですか? 認知症の症状のひとつでもある失認が起きている場合があります。食べものを食べものとして認識できていない可能性があるので、異食を避けるために、一つひとつ丁寧に「これはご飯です」「お味噌汁を飲みましょう」などの声かけが必要です。 食事をしたことを忘れてしまっている場合はどうすれば良いですか? 食事が終わったらすぐに食器を片付けることはせず、あえてお皿やコップを食卓に広げたままにしましょう。実際に自身が使用したお皿やコップを見ることで、「食事はもう終わったんだな」と納得してくれるでしょう。 食事の際に集中して食べてくれない場合どうすれば良いですか? 食事する環境が騒々しかったり落ち着けない場所だったりするため集中できないことも。まずは、テレビの音量を下げたり食事以外のものをテーブルに乗せないといったことを試してみると良いでしょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "認知症の家族が料理を出しても食べない場合はどうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2022/06/02

外出拒否をする原因はさまざまです。まずは本人の意思を尊重することが重要

高齢者に外出拒否されたときの対処法|原因がわかれば対策もわかる!

外出をすると、心がリフレッシュされ、ストレス発散になりますよね。しかし、高齢者にとっては必ずしも外出が良い効果をもたらすとは限らず、逆にストレスを与え外出拒否に至ってしまうケースが多々あります。 また認知症の症状が現れている場合、外出の意味が理解できず不安感を募らせ、外出を拒否している場合もあります。 この記事では、高齢者の外出拒否に関する対応や拒否が起こる原因を解説しています。 「外出してほしいのに本人がまったく動く気がなくて困る」と戸惑っている方は、是非、参考にしてみてください。 外出拒否に対する対応 「なんで外出しなくちゃいけないの?」「どこに連れて行く気だ!」などと言われてしまうと、家族として困惑してしまうこともあるでしょう。 以下では、外出拒否に対する対応をまとめました。 本人の意思を尊重する 身体機能維持のために、運動がてら外出してほしい気持ちはわかります。しかし、拒否されたからといって、強引に外へ連れ出すことは絶対にしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。また、「外に出かけることが好きだったのかどうか」本人の習慣を振り返ってみることも大切です。元々、外出が好きな方であれば、趣味趣向に合わせたヒントがあるかもしれません。 時間を置いて声かけをする 外出することを頑なに拒否している場合は、一旦その場を離れ、時間を置いてから声かけをしましょう。時間をおくことで本人の気持ちも落ち着き、外出に対して前向きになっている可能性があります。 家族が同行する 例えば、認知症である家族の介護をしていると、デイサービスやデイケアを利用することもあるでしょう。しかし、本人にとっては外出先がどんなところかわからず「行きたくない!」という気持ちが芽生え、拒否に至ることもあります。 そんなときは、デイサービスやデイケアに慣れるまで家族が同行すると良いでしょう。身近な家族が側にいることで安心感につながり、外出先が危険な場所ではないことを認識できます。 また、その際はコロナ禍で家族が同行できるか事業所に確認する必要があります。本人が慣れてきた場合は、どのタイミングで同行を見合わせるかをケアマネジャーやデイサービスの職員と相談しておくと良いでしょう。 事業所を替えてみる 認知症の症状による被害妄想などが原因で、馴染んだはずのデイサービスやデイケアへ行くことを拒否するケースも多々あります。本人がまた気持ち良く事業所へ行ってくれることが一番ですが、一度芽生えてしまった事業所への否定的な感情を払拭するのは難しいです。 拒否が長く続き、家族の負担が大きいようであれば、事業所を替えてみるのも一案です。どの事業所を選択するかは利用者・家族の自由です。事業所を替える際は、ケアマネジャーとよく話し合いましょう。 外出拒否が起こる原因 介護をする人からすれば、外出したくない原因がわからず戸惑うことが多いでしょう。原因を紐解くと、身体的・精神的状況により、突然、外出拒否が起こることが多いです。 以下では、外出拒否が起こる原因をまとめました。 身体機能の低下 加齢による身体機能の低下が、外出拒否を起こす原因のひとつとされています。高齢になると、歩く際に思うように足が上がらなくなったり階段の昇降ができなくなったりと、さまざまな弊害が生じます。そのため外出そのものに意欲が湧かなくなり、外出拒否へと発展していると考えられます。 認知症の進行 高齢者に認知症の症状がある場合、外出拒否が起こる原因は以下です。 いつも訪れていた場所で何をするのか忘れてしまう「記憶障害」外出先への行き方を思い出せない「実行機能障害」外出の方法がわからない「失行」 「行き方がわからないから外出したくない!」「外出をするために何をすれば良いかわからないから行きたくない!」などの発言がある場合、認知症の進行による外出拒否を疑いましょう。 また、認知症ではなく、外出に対し「億劫になってしまった」と気分的な要因も考えられます。 外出する雰囲気に不安を感じてしまう 認知症の方は、外出する準備のため周りがバタバタしだすと、不安になり外出を拒否する傾向があります。この症状は、認知症特有の周辺症状のひとつとして挙げられます。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...

2022/05/31

服薬拒否が起きる要因はさまざまで、認知症によっるものも大きい

高齢者に服薬を拒否されたときの対処法|原因がわかれば対策もわかる!

病気やケガの治療などで重要な役割を果たす「薬」。しかし、服薬の必要な人が必ずしも薬を飲んでくれるとは限りません。特に認知症の症状がある場合、「自分は病気ではない」「毒が盛られているかもしれない」などと感じ、服薬拒否に至っているケースがあります。 この記事では、高齢者の服薬拒否に対する対応や拒否が起こる原因を解説しています。 「必ず飲まなくてはいけない薬なのに本人が飲んでくれず困る」と戸惑っている方は、是非、参考にしてみてください。 服薬拒否に対する対応方法 絶対に飲まなければいけない薬なのに「今は飲みたくない!」「なんで薬なんか飲まなければいけないんだ!」と言われてしまうと、家族としては「本人のことを思って言っているのに…」と戸惑うケースも多いでしょう。 以下では、服薬拒否に対する対応をまとめました。 本人の意思を尊重する 健康維持のために、薬を飲んでほしい気持ちはわかります。しかし、拒否されたからといって、強引に薬を飲ませるのは絶対にしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。 声かけをする 認知症による認知機能の低下で、自分が病気であることや薬を飲まなくてはいけない状況が理解できておらず、服薬を拒否している場合もあります。 そのようなときは、わかりやすく「元気でいるために必要なものだよ」「お医者さんが特別に出してくれた薬だよ」などと伝えることで飲んでくれることも。優しく丁寧に声かけすることを意識しましょう。 体調の変化に気をつける 薬を飲むことで起きる副作用が原因で、服薬を拒否しているケースがあります。 体調に変化が見られる場合は、早急にかかりつけの医師に相談しましょう。薬の種類や量を変えることで、服薬拒否が改善されることがあります。 飲みやすい薬に変える 薬の味や形態が合わず、服薬拒否に至っている可能性があります。以下では、高齢者が服薬しやすい方法をまとめました。 大きい錠剤を粉砕する飲みやすい「液体タイプ」「ゼリータイプ」に変更するオブラートに包むとろみを付ける 薬の味や形態を変えることで、無理なく飲めるようになったケースも多いです。高齢者の場合、味覚障害を伴っていることもあるので、味の工夫も必要だと言えます。 介護者を替えてみる さまざまな対応方法を試しても、服薬拒否が改善されない場合があります。 そのようなときは、介護者を替えるのも一案です。身内の言うことは聞かない方でも、他人の言うことはすんなりと受け入れ、薬を飲んでもらえる可能性も。そのため服薬拒否がどうしても改善されない場合は、訪問介護などの介護保険サービスを利用し、第三者に服薬介助をお願いすると良いでしょう。特に本人が一番信頼している人の名前(主治医など)を出すと効果的かもしれません。 服薬拒否が起こる原因 身体的・精神的状況によって、突然、服薬拒否が始まることがあります。介護をする人からすれば、「なんで飲んでくれないの?」と困ってしまうこともあるでしょう。 以下では、服薬拒否が起こる原因をまとめました。 薬の必要性が理解できない 認知症による認知機能の低下が、服薬拒否を起こす原因のひとつとされています。 「自分には何故、薬が必要なのか?」「そもそも薬とは何なのか?」などと理解が追いつかなくなり、「よくわからないものは飲みたくない!」といった気持ちを引き起こします。 薬を上手く飲み込めない 加齢による嚥下機能の低下で、薬に対して飲み込みづらさを感じ、服薬を拒否している場合があります。大きい錠剤が飲み込みづらいのはもちろんのこと、人によっては小さい錠剤や飲み込みやすいであろう顆粒タイプに飲み込みづらさを感じている場合もあります。 副作用が出ている 副作用が原因で服薬拒否に至っているケースも多く見受けられます。「この薬を飲むと体調が悪くなるから…」という訴えがあるときは、薬による副作用が出ていると疑いましょう。 不信感を抱いている 認知症が進行すると被害妄想の症状が現れる可能性があり、それにより介護をする人に対して不信感を抱くことも。薬に対して「毒が盛られてるかもしれない!」と感じたり、介護する人のことを「信用できない!」と言ったりして拒否へと発展します。薬は命に関わることではありますが、強引に飲ませようとすることで、本人との信頼関係に響くのは仕方ありません。拒否の程度によっては、「そもそも薬がどこまで必要なのか?」を主治医に相談してみるのも良いでしょう。 拒否をされても叱ってはいけない 家族とはいえ、何度も拒否されるとついイライラしてしまい、穏やかなままではいられないことも。「早く薬を飲んで!」「まだ飲んでないの?」などと強い口調になってしまうこともあるかもしれません。 そのようなときは、本人のペースや意思を尊重して、気持ちに寄り添い、優しく介護しましょう。焦らずゆっくりと介護していくことで、良い結果が生まれる場合もあります。 高齢者の服薬拒否に関するよくある質問 高齢者が服薬拒否をしている場合どうすれば良いですか? 本人が服薬拒否をしている場合、無理に薬を飲ませようとはせず、少し時間を空けて声かけをおこなうと良いでしょう。介助に関して難色を示している場合は、本人の意思を尊重し見守ることが大切です。 服薬拒否が続くとどうなりますか? 服薬拒否が続くと薬による効果が発揮されず、病状が悪化する場合があります。服薬拒否は命に関わる可能性もあるので、自己判断で薬を減らすことはせず、拒否が現れた時点でかかりつけの医師や薬剤師に相談すると良いでしょう。 また、介護保険には薬剤師が訪問できるサービスもあるので、担当のケアマネジャーに相談すると良いでしょう。 薬が飲み込めず吐き出してしまうときはどうすれば良いですか? 大きい錠剤の場合、薬自体を粉砕しとろみを付けると飲み込みやすくなり、拒否がなくなることがあります。 また、飲み込みやすい「液体タイプ」「ゼリータイプ」に変更できるかをかかりつけの医師や薬剤師に相談してみると良いでしょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "高齢者が服薬拒否をしている場合どうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2022/05/30

着替えは、身体の清潔を保つために欠かせない日常動作です。しかし、高齢者の方の中には着替えをするという日常動作を、身体的・精神的な理由で拒否する方もいます。

高齢者に着替えを拒否されたらどうすれば良い?|原因と対策を徹底解説!

着替えは、身体の清潔を保つために欠かせない日常動作です。しかし、高齢者の方の中には着替えをするという日常動作を、身体的・精神的な理由で拒否する方もいます。 この記事では、高齢者の方の着替え拒否に対する対応や拒否が起こる原因を解説しています。 「着替えてほしいのに本人がまったく動いてくれなくて困る」と戸惑っている方は、是非、参考にしてみてください。 着替え拒否に対する対応 着替えをしてほしいのに「着替えたくない!」と言われてしまうと、家族としても「せっかく手伝ってあげようとしているのに!」という気持ちになり、戸惑ってしまうこともあるでしょう。 以下では、着替え拒否に対する対応方法をまとめました。 本人の意思を尊重する 拒否されたからといって、強引に服を着させたり脱がしたりしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。 声かけをする 家族に着替えを手伝われている状況は、情けない気持ちや「着替えもできなくなってしまったのか」といったネガティブな感情を生み出し、着替え拒否へとつながっていく可能性があります。 そのようなときは、介護をする人が着替えのすべてを手伝うのではなく「袖はこの場所に通して」「このボタンは一番上だよ」などと声かけをし、本人にできるところまでやってもらうことが大切です。また、「暑いから」「寒いから」など「あなたのことを心配している」というメッセージを伝えることも重要です。 着替えやすい服を用意する 「ボタンが開け閉めしにくい」「袖が通らない」などの理由から着替えをすることが面倒になり、着替え拒否をしている場合もあります。以下は、高齢者の方でも簡単に着替えることのできる服をまとめました。 ボタンがホックになっている服「タッチホック式」ボタンの裏側がテープになっている服「ワンタッチテープ式」前開きタイプの服ウエストゴムのズボン 本人が負担に感じない服を選びましょう。 福祉用具を使用する 「ボタンを上手くはめられない」「足が上がらずズボンを履くときバランスを崩しそうで怖い」などの身体的要因で、着替えを拒否している可能性があります。 そのようなときは、簡単にボタンをはめられるようになるボタンエイドを使用したり、ズボンを履く際は転倒防止として手すりを設置したりすると良いでしょう。特にパーキンソン病など手指の痺れを伴う場合、ボタンなど着脱しやすい工夫が必要です。 ボタンエイドとは? ボタンエイドは、手指に障害がある方向けに作業療法士が設計した自助具です。使い方は簡単で、ボタン穴に差し込み、ボタンを引き出してはめるだけです。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...

2022/05/27

老人ホームの入居を拒否するのにはさまざまな原因がある

入浴拒否をされたらどうしたらいい?|原因と対策を徹底解説

入浴は、皮膚を清潔に保ったりリラックスすることで心のケアをしたりと、日常生活において重要な役割を持っています。しかし、高齢者の方の中には認知症やさまざまなことが原因で、入浴に拒否を示す方もいます。 この記事では、高齢者の方の入浴拒否に対する対応や拒否が起こる原因を解説しています。 「お風呂が好きだった家族が急に入りたくない!と言い出して困っている」と困惑している方は、是非、参考にしてみてください。 入浴拒否に対する対応 お風呂に入ってほしいのに、「この前入った!」「なんで入らなければいけないの!」などと言われてしまうと、家族として困惑してしまうこともあるでしょう。以下では、入浴拒否に対する対応をまとめました。 本人の意思を尊重する 拒否されたからといって、強引に浴室へ連れて行ったり無理やり服を脱がしたりしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。 入浴の伝え方を工夫する 認知症の症状が進行すると、当たり前にできていたことができなくなったり目の前のものがお風呂と認識できなくなり、不安を感じ拒否されることも…。この症状は認知機能障害と呼ばれ、入浴してもらうためにはちょっとした工夫が必要です。 認知症の方の場合、一連の入浴手順を一気に伝えるのではなく、その都度、何をするかを伝えることが大切です。例えば、「脱衣所へ行く」「服を脱ぐ」「浴室のドアを開ける」「シャワーの蛇口をひねる」「身体を洗う」などと流れを短く区切って、丁寧に伝えると良いでしょう。 肌や匂いでお風呂を感じてもらう 「入浴をしたくない!」と言う認知症の方に対して、脱衣所に連れて行きいきなり服を脱がせたりすると、入浴に対してより強い拒否感を生みます。そのようなときは、服を着たままお湯を張った湯船を見せたり触らせたりすることで、入浴は気持ち良いものだと思い出す可能性があります。柚子や菖蒲などで季節感を演出するのも良いでしょう。 また声かけの際は湯船を見せながら、「お風呂が湧いたよ!一番風呂だよ!」などと話すと良いでしょう。 温かいタオルや足浴から始める 服を脱いで入浴すること自体を面倒くさいと思っており、入浴を拒否している可能性もあります。そのようなときは、温かいタオルで顔や手、足などを優しく拭いてあげることから始めましょう。 温かいタオルで身体を拭くことに慣れてきたら足を温める足浴を促すなど、決して焦らず、段階を踏んで移行させると良いでしょう。 入浴拒否が起こる原因 介護をする人からすれば「あんなにお風呂が好きだったのに…」とショックを受けることもあるでしょう。原因を紐解くと、身体的・精神的な理由から入浴拒否が始まることも多いようです。 以下では、入浴拒否が起こる原因をまとめました。 入浴を必要だと思っていない 認知症の症状による記憶障害が原因で、入浴を必要だと思っておらず、拒否をしている可能性があります。記憶障害により前回いつ入浴したのか覚えておらず、「まだ入浴をしなくても大丈夫だ」と考えてしまうことが多いようです。 また認知症ではなくても、加齢により判断力や思考力の低下によって自身の臭いや汚れの状態を把握できず、入浴したいという気持ちにならないこともあります。 入浴が面倒くさい 入浴の一連の流れを面倒くさいと感じ、拒否をしている場合もあります。加齢により体力が低下している高齢者の方にとって、脱衣所へ移動したり服を脱いだりすることは、一つひとつが大変な作業なため、月1回でも清拭をするといったところから始めるのも一案です。 裸になることに抵抗がある 入浴介助が必要な人にとっては、身体を見られるのが恥ずかしいや服を脱ぐことで無防備になることが怖いなどの理由から、入浴を拒否している可能性があります。 また認知症の症状のひとつである物盗られ妄想により、「服を脱いだらそのまま盗まれてしまうのではないか」と感じ、拒否をしている場合もあります。 高齢者も大人であるため、当然に羞恥心があります。「自分たちならどうしてほしいか」をイメージすることも大切です。 入浴に対して負のイメージがある 下着を脱いだ際に失禁の汚れを見られた経験などがあると、羞恥心が刻み込まれ、入浴を拒否してしまう場合があります。 また、入浴中に何度も「大丈夫?」「ちゃんと身体を洗ってる?」などと声をかけられてリラックスできなかったことが引き金となって、入浴拒否に至っている可能性も考えられます。 どうしても自宅で入浴できない場合は無理をしない 本人の拒否が強く、どうしても自宅で入浴できない場合は、デイサービスでの入浴サービスや訪問入浴サービスを利用しましょう。介護スタッフは入浴拒否に対しての対応を心得ているため、スムーズに入浴することができるでしょう。 本人が入浴介助に慣れてきたら、介護スタッフにどのような声かけをすれば拒否なく入浴してくれるかを聞いてみるのも良いです。 拒否をされても叱ってはいけない 家族とはいえ、何度も拒否されるとついイライラしてしまい、穏やかなままではいられないことも。家族であるがゆえに「なんでお風呂に入らないの!」などと強い口調になってしまうこともあるかもしれません。 そのようなときは、本人のペースや意思を尊重して、気持ちに寄り添い、優しく介護することも大切です。焦らずゆっくりと介護していくことで、良い結果が生まれる場合もあります。 高齢者の入浴拒否に関するよくある質問 高齢者が入浴拒否している場合どうすれば良いですか? 高齢者の方が入浴を拒否している場合、まずは本人の意思を尊重し、気持ちに寄り添うことが大切です。強引に浴室へ連れて行ったり無理やり服を脱がすのは、より拒否が強くなるので絶対にNGです。 入浴拒否が続くとどうなりますか? 入浴拒否が続くと、臭いはもちろんのこと、汗や角質、皮脂などが皮膚に溜まっていき、ひどくなると皮膚炎にかかることがあります。どうしても入浴できないときは温かいタオルなどで身体を拭くなどの工夫をし、常に清潔を保っておきましょう。 また、「看護師さんに身体を見てもらいましょう」など訪問看護の利用も選択肢のひとつです。 入浴が何のことか理解できていない場合はどうすれば良いですか? 認知症の方に入浴のことを思い出してもらうには、一連の流れを短く区切って伝えることが重要です。例えば身体を洗う場合も、一つひとつ丁寧に「頭を洗いましょう」「腕を洗いましょう」「足を洗いましょう」といった細かい声かけが必要です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "高齢者が入浴拒否している場合どうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2022/05/26

高齢者にトイレを拒否されたときの対処法|原因を知って排泄介助のコツをつかもう!

高齢の家族のトイレ介助をおこなう際に「トイレには行きたくない!」「どうして今行くんだ!」といったトイレを拒否された経験がある家族の方も多いでしょう。 この記事では、高齢者のトイレ拒否に関する対応方法や拒否が起こる原因を解説しています。 高齢の家族のトイレ拒否に関して少しでも負担を減らしたい方は、是非、参考にしてみてください。 トイレ拒否に関する対応方法 トイレの介助中に手を払いのけられたり暴言を吐かれたりすると、戸惑い、イライラしてしまう方が多いでしょう。以下では、トイレ拒否に関する対応方法をまとめました。 本人の意思を尊重する 拒否されたからといって、強引にトイレへ連れて行ったり無理やり下着を下ろしたりしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。 また、介護者が複数いる場合、声をかける人を変えてみたり、本人が一目置いている人(主治医など)の名前を出してみたりなど「あなたのことを心配している」というメッセージを伝え、本人との信頼関係を構築することも大切です。 トイレのタイミングを把握する トイレに誘導するタイミングを誤ると「さっきも行ったのに!」「しつこい!」などと思わせてしまい、トイレ拒否へとつながることも。そうならないためには、トイレに行く時間を日々記録し、把握しておくことをおすすめします。同じ時間にトイレ誘導することで、本人のリズムで排泄でき、トイレ拒否改善にもつながります。 また声をかける際は、「トイレの時間だから行くよ!」といった強制感のある言葉ではなく、「トイレは大丈夫?」など、本人の気持ちに寄り添った声かけをしましょう。 トイレの場所をわかりやすくする 認知症の方は、トイレの場所がわからないために拒否している可能性があります。 トイレの場所がわからない原因は見当識障害にあり、時間や場所がわからなくなる症状が出ます。そのため、トイレの前には「トイレ」「便所」「お手洗い」「厠」など、本人が呼んでいるトイレを指す単語を大きく表示すると認識しやすいでしょう。 また、夜間は家全体が暗く、トイレの場所を認識していない可能性もあります。そのため、廊下やトイレ前は照明をつけて明るくしておき、トイレの場所をわかりやすくしておくと良いです。 トイレの中に好きな写真や花を飾る 認知症が原因で狭い空間であるトイレが怖い場所であると認識している場合、本人が好きな写真や花をトイレに飾ってあげることで、拒否感を軽減できます。特にペットの写真は、アニマルセラピーの効果があるとされ、心が落ち着いたりストレスを軽減できたりするのでおすすめです。 また、トイレへの誘導は「ワンちゃんの写真を見に行こう」「綺麗な花が咲いているよ」といった形で声かけし、トイレが楽しい場所ということを認識してもらうのも大切です。 トイレ拒否が起こる原因 身体的・精神的な理由から、突然、トイレ拒否が始まることは珍しくありません。介護する人からすれば原因もわからず、困惑してしまうケースも…。以下ではトイレ拒否が起こる原因をまとめました。 認知症の進行 認知症の進行による見当識障害の症状は、トイレ拒否を起こす主要な原因のひとつです。トイレの場所がわからなくなるため、不安を感じトイレ拒否へとつながるのです。 また、症状がひどくなると「トイレは何をする場所なのか」「トイレとは何なのか」など言葉が理解できなくなり、ところ構わず排泄してしまうこともあります。 トイレ介助が恥ずかしい 介護する人が、プライバシーに配慮せず人前で排泄について聞いてしまうと、恥ずかしさからトイレ拒否につながることもあります。 トイレが怖い 身体機能の低下によって排泄コントロールがうまくいかなくなると、排泄に間に合わず失敗してしまうことがあります。一度失敗してしまうと、トイレが嫌な思いをする場所として認識され、トイレ拒否につながることも多いです。 おむつを安易に使用しない トイレを拒否されるからといって、おむつを安易に使用するのはやめましょう。一見、メリットが大きいように見えるおむつですが、一方でデメリットも存在します。 おむつを使用するメリット 失禁の不安がなくなり、安心して外出できる夜間に使用することで、高齢者自身と介護する人の身体的負担を軽減できるトイレに移動する際の転倒リスクを減らせる おむつを使用するデメリット 自尊心が傷つくトイレに行くことが少なくなり、残存機能の低下を招く尿意や便意を感じにくくなる皮膚トラブルが多くなる費用面での負担が増える おむつの使用は最終手段として考え、トイレでの排泄が基本であることを忘れないようにしましょう。 ただし、安心できる排泄と同じぐらい介護者の負担軽減も大切です。 拒否されても叱ってはいけない 家族とはいえ、何度も拒否されるとついイライラしてしまい、穏やかなままではいられないことも。家族であるがゆえに「早くトイレに行くよ!」「なんで失敗するの!」などと強い口調になってしまうこともあるかもしれません。 そのようなときは、本人のペースや意思を尊重して、気持ちに寄り添い、優しく介護しましょう。焦らずゆっくりと介護していくことで、良い結果が生まれる場合もあります。 高齢者のトイレ拒否に関するよくある質問 高齢者がトイレ拒否をしている場合どうすれば良いですか? 本人がトイレに行くことを拒否している場合、気持ちに寄り添い認めてあげることが大切です。無理やりトイレに誘導することでより強い拒否が生まれ、最悪の場合、暴力を振るう場合もあります。まずは本人の気持ちを優先し、時間を空けて声かけをすると良いでしょう。 トイレの場所を迷っているときはどうすれば良いですか? トイレの前に大きく「トイレ」「便所」「お手洗い」「厠」など、本人にわかりやすく場所を示してあげると良いでしょう。また、夜間には照明をつけ明るくしておき、トイレを認識しやすくしておきましょう。 トイレが怖い場所だと感じていて行きたがらない場合はどうすれば良いですか? 認知症が原因で、狭い空間であるトイレが怖い場所であると認識している方も多いです。そんなときは、トイレに高齢者の方の好きな写真や花を飾ってみるのはいかがでしょうか。高齢者の方の好きなものを置けば興味を引くこともできますし、好きな写真や花を見ることで明るい気持ちにもなります。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "高齢者がトイレ拒否をしている場合どうすれば良いですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2022/05/24

認知症の人による食事トラブルは、食べものを食べものとして認識していなかったりすることから起こる

高齢者に食事拒否されたらどうしたらいい?|原因と対策を徹底解説!

「親の介護を始めたけど、食事拒否をされてしまって困っている」「食事を拒否される原因がわからない、体調が悪いのかな?」などと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、高齢者の食事拒否に関する対応方法や拒否が起こる原因を解説しています。 高齢の家族の食事拒否に関して悩まれている方は、是非、参考にしてみてください。 食事拒否に関する対応方法 食事拒否をされた場合、戸惑い、イライラしてしまう方がほとんどです。以下では、食事拒否に関する対応方法をまとめました。 本人の意思を尊重する 食事を拒否されたからといって、強引に食事を勧めたり無理やり食べさせたりしてはいけません。拒否された場合は一呼吸おき、本人の気持ちに寄り添い、認めてあげることが重要です。 声かけをする 本人に認知症の症状がある場合、介護をする人が食べ方や道具の使い方を伝えると良いでしょう。一緒にテーブルにつき、食べ方を真似してもらうといった方法もあります。 また「今日は寒いから味噌汁を飲みましょう」「これは炊きたてのご飯だよ」といった本人を安心させるような声かけも、食事を促す上で大切です。 食事環境を変える 食事環境を変えることで拒否がなくなることがあります。集中して食事ができるように、「テレビを消す」「食事以外のものはテーブルの上に乗せない」といった工夫が必要です。 またテーブル・椅子の高さを調整するなど、食べやすい姿勢を保つのも重要です。食べやすい姿勢は、窒息・誤嚥予防にも効果を発揮します。 食器を替える 認知機能が低下している高齢者にとって、食器が柄物だと食べものとの区別ができていない可能性があるので、食器を取り替えるのも一案。その場合、食べものが認識しやすい無地の食器がおすすめです。 箸が上手く使えない場合は、スプーンやフォークを用意しても良いでしょう。 また、本人が普段から使用していた器など本人にとって馴染みのあるものを揃えてみるのも良いでしょう。 食材に工夫を加える 料理が食べにくい場合は、食材を小さくしたり柔らかくしたりすると良いでしょう。 また一方で、飲み込みにくい場合は、とろみを付ける方法もあります。ただし、とろみを付けると料理全体がドロドロに見えてしまうので、好まない方が多いです。 赤・緑・黄の食材を使い、食事に彩りを加えることも大切です。食事が華やかに見えると食欲も湧き、自然と「美味しい」「楽しい」といった感情が出ます。 食事拒否が起こる原因 身体的・精神的状況によって、突然、食事拒否が始まることがあります。介護をする人からすればとても不安になることでしょう。以下では、高齢者の食事拒否が起こる原因をまとめました。 身体機能の低下 加齢による身体機能の低下が、食事拒否を起こす原因のひとつとされています。高齢になると「飲み込む力」「消化する力」が極端に低下し、高齢者自身が食事を楽しめず、食事拒否に至るケースも。 筋肉の衰えが原因で姿勢を保つことができず、腹部が圧迫され食事拒否につながることもあります。 また、便秘による食欲不振も中にはあり、体調を確認する必要があります。 認知症の進行 認知症の進行により、食事拒否が起こる原因は以下です。 食べものを認識できない「失認」食べ方がわからない「失行」集中力の低下抑うつ状態 「食べ始めるのに時間がかかっている」「食べる際に困った顔をしている」などのケースは、認知症による失認・失行といった症状が出ている可能性も。 失認・失行とは? 失認とは、自分の身体状況や自分とものとの位置関係がわからなくなったり、目の前の料理を食べものだと認識できていない状態を指します。 また失行とは、運動機能に支障がないのにも関わらず、日常的におこなっていた動作やものの操作をできなくなる状態です。 .point { position: relative; border: 3px solid #f08d18; margin-top: 40px !important; } .point::before { background: #f08d18; content: "POINT"; color: ...

2022/05/23

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

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