【榊原郁恵さん#1】若い人の感覚を、柔軟に受け入れられるような気持ちではいたい

【榊原郁恵さん#1】若い人の感覚を、柔軟に受け入れられるような気持ちではいたい

更新日 2023/11/02

“今”の体力はこれまで継続してきた財産

― 榊原さんも、もう64歳になるんですね。そんなふうに、年齢を実感する瞬間なんかはありますか?

うーん、改めて年齢を意識して何かするっていうことはないです…けど、あ!この前ジェットコースターの仕事があったんですが、65歳が年齢制限となっていて、そのときは意識しましたね(笑)。

― 榊原さんにジェットコースターに乗るお仕事の依頼が来るんですね(笑)。

来ます、来ます。小さなお子さんから若夫婦、おばあちゃんまで幅広い年齢層で楽しめますよ、なんていう紹介をしたいときは、間違いなく私は“おばあちゃん枠”ですから。

― 見た目にはすごく若々しく感じられるんですが、例えば肉体的な“老い”なんかはあったりしますか?

年齢を意識して「老いたな」と感じることはないです。60歳の手前…例えば50代の頃に「疲れがなかなか取れないな」と感じることはあったかもしれません。だけど、もうそこは通り過ぎていて、生きてるのは“今”ですからね。特別に意識することは…

― そんなに意識することでもないですよね。

あ!でも。ありがたいことに、これまで継続的にお仕事をいただいているんですが、その中には舞台もあるんですね。この前も舞台をやらせていただいたんですが、そのときはちょっと年齢を感じたかもしれません。

舞台っていろんな世代の方々とともにひとつの作品を作り上げていくんですが、“みんなでひとつのカンパニー”というような意識でやっているので、足並みを揃えるためにも一緒にウォーミングアップをしたりするんですね。そんなとき、他の演者さんを見て「若いときは、あれくらいできてたなー」と思ったりはしましたね。

― 年をとるにつれて、そう思うタイミングは増えてきそうです。

でも一方では、若いときあれだけやっといてよかったな、だから今も少しは動けるな、とも思っています。“今”の体力はこれまで継続してきた財産ですね。

若い感覚に負けたくない!とは思わないけど、柔軟に受け入れられるような気持ちではいたい

― では、“精神的な老い”みたいなものは、いかがですか?

そっちの方が感じるかもしれないですね。

バラエティー番組に出させてもらったりすると、アンテナの高さとか、アンテナの感度の鋭さっていうのはもう、ものすごく鈍った感覚はあります。

TikTokとか、やっぱり時代的なものすべてについていくのは難しいです(苦笑)。

― ただ一方で、バラエティー番組なんかでは“ついていく”ことが求められたりしませんか?そういうときはどうするんでしょう?

これでいいの、って受け入れることですかね~。あんまり無理して若い人たちのテンポに合わせようとしたって息苦しいだけですから。酸欠状態になってまでついていこうとは思っていないんです。

― すごい。自然体ですね。

自分がそこに到達できていないのは、それはもう自分の勉強不足だなと思っています。足りてないと思った部分に関しては皆さんに教えてもらって。

ファッションや言葉、それから、歌やリズムのようなのも。自分から率先して食いつくエネルギーが持てないものに対しては、「へー、そうなんだー」なんて言いながら柔軟に受け入れられるような気持ちでいたいなと思っています。

― そういう自然体なスタンスが人を惹きつける榊原さんならではの魅力なんでしょうね。

自分ではよくわからないです(笑)。

― 一般的には…ですよ?今の時代だったらスマホでもなんでも調べようと思えば簡単に調べられるところを、“教えてちゃん”になるとてうっとうしがられちゃうような面もあると思うんです。

私としては、知っている人が目の前にいたら聞いた方が早いと思っちゃいますし、あとは人が検索してくれたのを覗き見させてもらったり、そういう方法もありますから(笑)。

― それが許される人と、そうでない人もいるんですよね。榊原さんは間違いなく前者で、それは自然体かつ広い心をもって生きてきた蓄積なんだろうなぁと思います。

息子にはよく、「自分で調べろよ」って言われますけどね(笑)。

私は“巻き込まれ力”が強いのかな

― 話は変わりますが、榊原さんといえば初代・ピーターパンとしても有名ですが、そのほかにも“初代”“第一回目”が多いそうですね。

そもそもデビューのきっかけがホリプロタレントスカウトキャラバンの第1回でしたし、あとは…『さんまのまんま』の第1回目のゲストとしても呼んでもらえましたね。そういう、「ゼロから作り出そう」っていう場によく呼んでいただけたのは、本当に運が良かったな~と思っています。

― 運…もあるでしょうし、あとは榊原さんの類まれなる“巻き込まれ力”もあるんだと思います。

“巻き込み”っていう話で言うと、渡辺は“巻き込み力”が強い人でしたね。自分から人を寄せつけて、その人たちと何かを始めよう!っていうエネルギーに満ちた人でした。

私はどちらかというと、何かに引っ張られて、巻き込まれて…自分から発信して巻き込んで…じゃないところはありますね。

― それでも決して“他人事”にはしないんですよね?

そりゃそうですよ~。巻き込まれた側なりに、すごい場にいるなってことには気づいているわけです。そんな現場で他人事ヅラはしてられないですし、自分ができる範囲のことはしっかりやるしかないです。

なんでもそうですけど、終わりって来るじゃないですか。そのときに「自分は精一杯やったんだ」「もし泣くとしても、嬉し涙や感動の涙にしたいな」という思いは持っています。

― 精一杯やりきるって簡単におっしゃいますが、実はかなりストイックな言葉ですよね。

しんどい…ですね、確かに。でも性格だから仕方ないです(笑)。
 
そうそう、ピーターパンをやっているときに、とある人に言われたんです。「長く続けたいんだったら、ある程度は余力を残しながら、やった方がいいよ」って。自分の力が100%あるとしたら70~80%でやりなさい…って、私にとってはその方がよっぽどしんどくて。
 
だって、自分にわかりやすく目盛りがついているんだったらわかりやすいですよ?でも、人間にはそんな目盛りはないじゃないですか。目盛りがあったら「今70%だな。ここらへんで止めとこう」なんてできますけど、それがないんだから、そういう調節を考えることの方が疲れちゃって。

― 確かに、それはそうですね。

それだったら、自分がその日、その1回、そのときで出し切れた方が気持ちがいいですよね。疲れるけど、同じ疲れるんだったら気持ちいい方がいいですよね。

一緒に仕事をする周りの仲間に、本当に恵まれた

― 私は個人的に、榊原さんの代表番組といえば『郁恵・井森のお料理BAN!BAN!』だと思っているんですが、出ていらした郁恵さん御本人がそんな気持ちで臨んでいたとは…。

あの番組は、本当に視聴者目線を大事にされるスタッフさんが作っていらして、その仲間に入れてもらって。そんな環境にいたら、やっぱりこっちも気持ちが入りますよね。

実は当時の私はまったく料理ができなかったので、そういう意味ではとても大変でしたけど。でも楽しかったな~。

― 井森美幸さんとお2人で、なんというかドタバタ喜劇を観ているような感じでした(笑)。

本編がNG集みたいなところもありましたからね(笑)。でも、あの感じこそが日常だったりするじゃないですか、家庭で料理するのって。

― そうですね。

そもそものスタートが“嘘をつかない料理番組”のような感じだったんです。料理のできない私たちが中華や和食を作るのですが、料理研究家の先生方に教えてもらって、段取りから調理の工程まで全てを見せちゃうのが基本スタンスだったんですよね。

お料理番組って、「はい、これとこれを5分間煮込みます。煮込んだものがこちらです」なんて出来上がりをパッと差し替えたりするのが普通なんですが、そんなのは一切なしで。

― 放送時間がきっちり決まっているテレビ番組だと、その方が効率的ですしね。

でもそれって、観てくださる方にとっては現実味がないというか、「私も作ってみよう」という気持ちにつながりづらいですよね。

例えば、近所のスーパーで売ってないような高級食材を使うレシピだと、「先生、こんなの手に入らないですよ~」なんて言って、代用できるものがないかみんなで考えたりしていましたね。

あとは、収録中にフライパンの油がうわぁ~!って跳ねたりしても、それはそれでOKで、「そういうときはこうしましょう」なんて言って対処法を考えたり。

― NGにはならないんですね(笑)。

そういう事態だって生活の一部だったりするわけですからね。「嘘のない料理番組」ではそれらも全然NGではなく、むしろ歓迎的なOK要素だったんですよね。

「家庭で簡単に再現できる料理を作ろう」って、制作に関わった全員が同じ方向を向いていたんです。皆が一丸となった現場をご一緒させていただいて幸せでしたね。

[衣装]Kinoshita Pearl、BELLE MARIEE

榊原郁恵

1959年5月8日生まれ、神奈川県出身。「第1回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で優勝して芸能界入り。歌手として『夏のお嬢さん』などヒット曲多数。一方で、7年間にわたって舞台『ピーター・パン』の座長を務めるなど女優としても活躍。1987年に渡辺徹さんと結婚してからはタレントとしてバラエティ番組にも活躍の場を広げ、『ものまね王座決定戦』(フジテレビ)の総合司会を1987~2000年の13年間にわたって務めた他、数々の番組に出演。2023年11月からは、息子の渡辺裕太さんと2人で朗読劇『続・家庭内文通』を全国6ヵ所(東京、愛知、山形、宮城、茨城、岩手)にて公演予定。岡田惠和さん脚本、鵜山仁さん演出でお届けします。

地域から老人ホーム・介護施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

article-image

【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト