プライベートダイニング
年齢を重ねると「近い将来、自宅での生活が難しくなるかも…」と不安に感じることもありますよね。でも、「せっかく住むならホテルのような豪華な設備のあるところが良い」と思う気持ちも…。
なんと、元気なご高齢者が多く暮らすサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)に、ハイグレードで高級な物件があるそう。とっても気になります!
そこで高級なサービス付き高齢者向け住宅に調査に行ってきました!
一般的な価格のサ高住と比べて、高級なサ高住にはどのような特徴があるのでしょうか。
高級なサ高住の主な特徴として、以下の部分について説明します。
多くの高級なサ高住では、一般の介護施設よりも共用設備が充実しています。
具体的には、カフェ、ラウンジ、図書室といったのんびりと時間を過ごせる施設や、フィットネスジム、ビリヤードルーム、囲碁・将棋ルーム、シアタールームといった、身体を動かしたり趣味に熱中できる設備を整えている施設もあります。
また、内装をモダンやリゾートライクなテイストに統一したり、古城をイメージした外観にするなどおしゃれな空間を演出していることもあります。
暮らしの楽しみのひとつである食事。高級なサ高住では、栄養バランス・食べやすさに加えて、上質な食材、味、見た目、バラエティ豊かなメニューを提供しています。
また、有名シェフや寿司職人が目の前で調理する食事イベントを実施したり、複数のメニューから選択できるといった、工夫をこらしている施設もあります。
高級なサ高住の中には、講師を招いたカルチャースクールを実施していることも。陶芸やフラワーアレンジメント、フィットネスといった内容を専門のインストラクターがレクチャーします。
また、観光ツアーやプロのピアニストによるコンサートがおこなわれたり、ご入居者の暮らしを充実させる取り組みもおこなっています。
高級なサービス付き高齢者向け住宅を実際に見てみたい!
ということで、東京都世田谷区にあるサービス付き高齢者向け住宅の「グランクレール成城シニアレジデンス」で調査開始!
介護付き有料老人ホーム「グランクレール成城ケアレジデンス」が併設していて、万が一、介護が必要になったら転居もできるそうです。安心ですね。
まず、実際の高級なサ高住の共用設備を紹介します。
玄関ドアから入ると、フロントのスタッフがお出迎え。居室ごとの郵便ポストが設置されているので、お出かけから帰ったときにすぐに郵便物の確認ができます。
調査にうかがったのは「生花販売」の日。エントランスホールで小さな花束が売られていました。ちょっとお花がほしいときにうれしいですね。
エントランスから奥に入ると、まるで、大きな旅館のような豪華で落ち着いた雰囲気のロビーラウンジがあります。
ロビーには広い空間にソファーがたくさん並んでいます。遊びに来たご家族とおしゃべりする他にも、ご入居者同士で食後に歓談したりと交流の場としても使われているそうです。
ロビーラウンジからは地下につながる階段が。下りてみるとティーラウンジがあり、10:00~18:00の間はお茶やコーヒーが自由に飲めるようになっています。
また、ティーラウンジに併設されているライブラリーには、新聞、雑誌、書籍が並んでいます。スタッフが毎月新しい本と入れ替えしているほか、ご入居者からの寄贈本もあるそうです。
隣のティーラウンジから飲み物を持ち込んで、ソファでのんびりと読書をするのも良さそうです。
温かい雰囲気が魅力のダイニング。食事は、朝・昼・夕の3食ともに2種類の日替わりメニューから選べます。
取材にうかがった日の昼食の日替わりメニューは以下の2種類でした。
日替わりメニュー以外にも、ビーフシチュー・エビフライ・焼き魚からメインを選べる「C定食」、目玉焼き、ごはんもしくはパンがセットになった「喫茶メニュー」といった多彩な定番メニューも用意しています。
こうしたメニューは事前の予約なしで食べられます。「今日は自分で料理するのが面倒だから、ダイニングに行こうかしら」とふらっと利用するご入居者もいるそうです。
居室にキッチンがあるので自炊する方が多いと思いきや、夕食はご入居者の約7割が利用するほど大人気。ダイニングがオープンする18時になる少し前には行列ができているそうです。
大浴場は16:30〜23:00の間で自由に利用できます。広々とした脱衣所を経て大きなお風呂につかれば、日々の疲れも溶けていきそうです。
利用するには予約は要りませんが、居室のカードキーが必要です。入退室のときにカードリーダーをかざすと、利用履歴がフロントに送信されます。入室から一定時間以上、退室されないとフロントでアラームが鳴ってスタッフが安全確認のために駆けつけます。
大浴場の入口には、湯上がり後にひと休みできる「涼ラウンジ」があります。のんびりお湯を楽しんだ後にマッサージチェアに座れば、気分はまるで温泉旅館を訪れたよう!エアロバイクも設置してあるので、一汗かいてからお風呂に入るのも良いですね。
「グランクレール成城シニアレジデンス」の4階と5階には屋上ガーデンがあります。緑と花に囲まれた歩道は、ちょっとした気分転換にぴったりです。
運動不足の解消やリハビリとしてお散歩をする方もいるそう。4階と5階は階段でつながっており、自然を感じながら歩くのも良し、読書するのも良しと、さまざまな使い方ができそうです。
「グランクレール成城シニアレジデンス」には、地下1階に自由に利用できるシアタールームと娯楽室があります。
シアタールームでは、月に1回、映画上映会がおこなわれます。それ以外の時間は自由に利用可能。持ち込んだDVDを鑑賞できます。
また、娯楽室には、囲碁や麻雀、将棋、オセロなどを用意。特に麻雀はご入居者に人気で、入居してから仲良くなった方同士で誘い合って遊ぶこともあるそうです。
自宅から引っ越してくるとどうしても荷物が多くなりがち。そこで、同じく地下1階にあるトランクルームが便利です。月額5000円で利用でき、ゴルフバッグや家電など、普段はあまり使わないものをしまっておけます。中には、自宅から持ってきた絵画をしまっている方もいるそうです。
続いて、高級なサービス付き高齢者向け住宅の居室を見ていきます。
「グランクレール成城シニアレジデンス」のお部屋は1R・1LDK・2LDK・3LDKの4タイプ。今回は1Rタイプのお部屋を見せてもらいました!
1Rタイプの居室は、41.21㎡(12.46坪)の広さがあります。約3畳の広々としたキッチンと約12畳のリビングダイニング。収納スペースもたっぷりあります。
玄関には、靴箱のほかにも姿見の中に収納スペースがあります。折りたたみ式の椅子もありますので、靴の脱ぎ履きも楽々です。
洗面台とトイレは壁がなく広々。ご高齢者が使いやすいように、もちろん手すりは備え付けています。
また、浴室の入口と内側に緊急ボタンがあり、ボタンを押すとすぐにスタッフが駆けつけます。
ちなみに、洗面台やキッチンの水道は2時間以上水が出しっぱなしだったり、12時間以上、使用がないとフロントでアラームが鳴り、安全確認のためにスタッフが駆けつけるようになっています。
システムを活用してプライバシーを侵害せずに見守る、ご高齢者が安心できる工夫が施されています。
キッチンは2コンロ。ご高齢者が使いやすいように一般的なキッチンよりも低いのが特徴です。
シンク下の空間は、車椅子を使うようになっても使いやすいような配慮とのこと。しかし、「グランクレール成城シニアレジデンス」で暮らす方の多くは介護の必要がない方ばかりなので、このスペースにオーブンを入れて活用していることもあるそうです。
一人暮らしの物件としてはキッチンは広め。収納も多いので、ダイニングで食事をとるだけでなく、自分で調理するのも楽しめそうですね。
「グランクレール成城シニアレジデンス」の1Rタイプのリビングは、「コの字型」になっているのが特徴です。
珍しい間取りですが、これは玄関から入ったときにベッドが見えないように、という配慮から。リビングの中央にクローゼットを設置することで、ダイニングスペースと寝室スペースが区分けされて、1Rでありながら2つの部屋があるように使い分けもできます。
水道が設置されているので洗濯物を干すだけでなく、プランターを置いてガーデニングも楽しめそうです。
ベランダからは、成城の街並みを一望。緑豊かで静かな街を感じられます。
「グランクレール成城シニアレジデンス」には、サークル活動やカルチャースクールが開催される「クレールホール」があります。
取材にうかがったのは、「ロコモ予防体操」の日。施設スタッフの主導で介護予防体操をおこなっていました。足踏みなど椅子に座ったままできる運動に加えて、数字を声に出して数えながらバンザイをするなど、脳トレも兼ねた体操です。
また、月に1回、外部講師によるコーラス教室「成城ヴォイス」も開催。さらに、絵画教室や書道教室など、趣味の広がるカルチャースクールを多数おこなっています。
同じ教室に通っている方と仲良くなるなど、ご入居者同士の交流の機会にもなっているそう。同じ趣味の人と仲良くなれるのも、こうしたイベントやカルチャースクールの魅力ですね。
自宅から新しい環境に引っ越すのはとても不安。他の入居者さんとなじめるかな、入居してから体調崩したらどうしよう…と、心配事は尽きません。
どんなサポートをしてもらえるんでしょうか?
「グランクレール成城シニアレジデンス」は設備面だけではなく、入居時のサポートも充実。自宅を売却して入居したい場合は、東急グループ内の不動産会社で売却をサポートします。
さらに、「入居してもなじめなかったらどうしよう」と心配している方には、ご本人の性格を考慮し、気の合いそうなご入居者に声掛けをして、輪の中に入りやすいように配慮しているそう。入居前後の不安な時期も手厚い支援があり、安心して引っ越しができます。
「グランクレール成城シニアレジデンス」の大きな特徴のひとつに、介護と医療のサポートが充実していることがあります。具体的には、同じ建物内に介護付き有料老人ホーム「グランクレール成城ケアレジデンス」を併設しているので移り住むことが可能です。
加えて、「ケアレジデンス」の一室を一時的に体調を崩したときに利用できる「一時静養室」として確保。具合が悪いときには、介護付き有料老人ホームのスタッフからケアを受けられます。
病院から退院した方が「いきなり一人暮らしに戻るのは不安だから」と、10日間ほど利用したこともあったそうです。
加えて、日中、看護師が常駐している「健康管理室」を住宅内に設置。そのうえ、協力医療機関の内科クリニックが建物内に併設されているため、急に具合が悪くなったときもすぐに対応してもらえます。
支配人の遠藤さんは「介護が必要になったからといってすぐに『ケアレジデンスに転居してください』とは言いません」と話します。「当施設では通院の付き添いサービス、家事援助サービス、在宅介護サービスも提供しています。完全に自立している方だけでなく、『少しだけ支援があれば自立した生活ができる』という状態の方も長く住み続けられるようなサポートを提供しています」と話していました。
高級なサ高住は、やはり一般的なサ高住と比べて高額。入居金は数千万円~数億円、月額費用は20万~50万円と、かなり幅広い金額設定です。
ちなみに、今回うかがった「グランクレール成城シニアレジデンス」の費用は、1Rタイプの場合、前払い家賃にあたる前払金が約5000万円、毎月の費用は約22万円です。
加えて、ダイニングで食事を注文された場合は、利用した分の食費が追加されます。
この料金は、入居時に80歳の場合の金額。入居時の年齢によって想定される居住期間が変わるため、前払金の金額も異なります。
今回、取材のご協力いただいたのはサービス付き高齢者向け住宅「グランクレール成城シニアレジデンス」。2010年に開設した施設です。東急グループの強みを生かした生活のサポートやスタッフによる手厚い支援が魅力です。
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