昼食。キタアカリのコロッケ。
何歳になっても「食べること」は楽しみのひとつ。大切な家族にも毎日おいしい食事を食べてほしいものです。
なんでも、グループホームでは入居している方が調理をすると聞いたのですが、本当なのでしょうか?それに…そもそも、食事はおいしいの?
今回、実際にグループホームにうかがって、どんな食事ライフを送っているか調査してきました!
グループホームは、認知症高齢者の方が共同生活を送る介護施設です。
「ユニット」と呼ばれる単位で生活し、1ユニットは最大9人まで。そして1つのグループホームは通常2~3ユニットで構成されています。
少人数制なのは、認知症の方がいつも同じお仲間に囲まれて生活する事でストレスが軽減できて、安心感が得られるためです。
実際のグループホームではどんな食事をしているのでしょう?
今回、食事の様子を見せていただいたのは、東京都世田谷区にある「ツクイ世田谷宇奈根グループホーム」。1階と2階それぞれにユニットがあるグループホームに行ってきました!
うかがった日の昼食のメインは揚げ物。具体的には、次のようなメニューでした。
ちなみに、行事やイベントがあるときは、特別な食事になります。
ひな祭り
ご当地食(イベント食)
グループホームの食事は、栄養バランスの取れた健康的なメニューです。アレルギーはもちろん、減塩食やタンパク質制限食、カロリー制限食など、お客さまそれぞれの体調に合わせた食事を提供します。
また、一人ひとりの咀嚼や飲み込む力に合わせて、やわらか食、きざみ食、ペースト食などの嚥下食にも対応しています。
「ツクイ世田谷宇奈根グループホーム」では、サバアレルギーの方のために、その方には別の魚を使って皆さんと同じメニューを作るそうです。またペースト食も皆さんと同じメニューをミキサーにかけて作られます。
食事の時間は、それぞれリビングに集まり自分の席に座って、テーブルを囲むように全員で食事をします。隣の人とおしゃべりをしたり、テレビを見たり…。皆さん、ゆったりと自分のペースでおいしそうに食べていました。
しっかり栄養が管理された食事で安心!食事の時間は、介護スタッフさんも交じって、たくさんおしゃべりしながら食べていて、本当に楽しそうですね!
調査にうかがった日の献立を紹介します。
朝食
昼食
おやつ
夕食
グループホームでは、家事も大事な作業のひとつ。お客さまも介護スタッフとともに一緒におこないます。
中でも、調理をしたり配膳や後片付けなど食事にまつわる家事を共同でおこなうことは、心身の機能の維持・向上につながり、特に認知機能の改善に良いと言われています。
「ツクイ世田谷宇奈根グループホーム」では、調理中に「私はこれをするから、あなたはこれを切って」というように、役割分担もお客さま同士で自然におこなわれていました。認知症だから包丁や火は危ない、と役割を取り上げるのではなく、「何かを任される・頼られる」ということが認知症の方の喜びとなり、心身を活性化につながるのです。
もちろん、難しいことや危険なことがあれば、ご本人の尊厳を傷つけないよう介護スタッフがサポートします。
実際の食事作りの様子を見ていきましょう。
「ツクイ世田谷宇奈根グループホーム」では、調理は工程表に沿って作られます。工程表があるためお客さまも介護スタッフも迷うことなく調理できます。
ちなみに、うかがったこの日は揚げ物!お客さまの中には、揚げ物を上手に揚げる「揚げ物マスター」もいました!他の方も、きれいに盛り付けたり、テキパキ配膳したり、お客さま同士でいつの間にかそれぞれの仕事を見つけて行動していました。
皆さん、自分ができることや得意なことを見つけて、率先して行動していました。何か役割があるってことは使命感につながって自信が付くんですね。皆さん、表情がキラキラしてる!
グループホームの食費は、1日3回の食事とおやつで月額4万円前後の施設が多いです。「ツクイ世田谷宇奈根グループホーム」の食費は1日あたり1,200円です。
グループホームの月額費用例は以下となります。入居を検討される際の参考にしてください(30日計算/要支援2、1割負担の場合)。
介護サービス費 | 24,459円 |
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賃料 | 87,000円 |
管理運営費 | 23,000円 |
食費 | 36,000円 |
水道光熱費 | 18,000円 |
月額費用合計 | 188,459円 |
介護サービス費 | 24,459円 |
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賃料 | 90,000円 |
管理費・共益費 | 33,000円 |
食費 | 31,000円 |
水道光熱費 | 18,000円 |
月額費用合計 | 196,459円 |
今回調査協力いただいたのは「ツクイ世田谷宇奈根グループホーム」。2019年2月に開所しました。暮らしに笑いを積極的に取り入れることを心掛けているそうで、いつもどこかから笑い声が聞こえます。そのためか、入居時よりも介護度が軽くなり、自分で出来ることが増えるお客様が多いそうです。
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