健康型有料老人ホームとは、老後を楽しく過ごすための施設で入居条件は介護認定をされていない自立した高齢者や、要支援の方が対象です。
この記事では健康型有料老人ホームの特徴や費用、入居条件など気になる点を紹介します。
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健康型有料老人ホームで提供されるサービスには、生活支援やメディカルチェック、緊急時の対応などがあります。
生活支援では食事や洗濯、掃除などの家事を依頼することができ、メディカルチェックでは施設が提携している医療機関により定期的な検診が行われます。緊急時対応の体制も整っており、入居者は365日見守られる安心の中で生活を送ることができます。
健康型有料老人ホームの設備は施設によって実にさまざま。一般的な設備は居室、食堂、共用リビングですが、健康的に過ごすことを目的として、カラオケルームや園芸スペース、図書室、フィットネスジムやプールといった娯楽設備がある施設も多いです。
健康型有料老人ホームは、約60歳以上で自立した高齢者が過ごす施設です。健康型有料老人ホームに入居するメリットには次のようなものがあります。
健康型有料老人ホームでは、掃除や洗濯などの家事を代行してもらえるので、余った時間を趣味やレクリエーションなど自分の好きなことに使うことができます。
ホームには、入居者に生活をより楽しんでもらうために、図書室やスポーツ設備、シアタールーム、温泉、麻雀などの娯楽設備も充実しています。
心身共に充実した時間を満喫することで、健康寿命を延ばし、介護費用や家族の負担を軽減します。この点が健康型有料老人ホームの一番のメリットと言えます。
健康型有料老人ホームでは、入居者が毎日楽しく生活できるように数多くのアクティビティやレクリエーションも開催されます。
入居者同士のコミュニティやサークル活動も盛んです。
老後の生活を思い切り楽しみたいアクティブシニアにはぴったりの場所。活動的に生活することで、身体と心の健康の維持にも繋がります。
一人暮らしをする高齢者が増えている昨今。健康型有料老人ホームに入居していれば、高齢者が一人で暮らすにあたっての不安とは無縁になります。生活支援サービスを活用しながら余暇を健康的に過ごすことができ、一人暮らしの不安の解消にもつながるからです。
健康や体力に自信があっても加齢とともに身体の機能は低下します。今までは簡単にできていたことも難しくなり、生活に不都合が多くあらわれるでしょう。
高齢者が一人で暮らしていると介護の必要性があっても、周囲が気づきにくい状況に陥ります。そんな時代だからこそ、健康型有料老人ホームのような施設が、高齢者の心強い味方になってくれるのです。
親族の中に一人暮らしの高齢者がいると、家族には心配がつきまといます。年齢を重ねると転倒、急な体調不良、思いもよらないトラブルなどに巻き込まれることもあります。
リスク回避の方法として考えられるのは家族との同居ですが、家庭の事情で難しいケースもあるでしょう。そんな時、健康型有料老人ホームは非常に心強い存在です。
施設内には生活リズムセンサーが設置されているだけでなく、365日専門スタッフが常備しているので離れて暮らす家族も安心です。
アミューズメント施設も充実し、老後の生活を楽しめる健康型有料老人ホーム。デメリットは以下のような点。
健康型有料老人ホームは、その名の通り健康な高齢者向けの施設です。健康な状態が維持できれば住み続けられますが、認知症や重度の介護状態になった場合は退去しなければなりません。
施設内は、自立した高齢者を入居者基準にバリアフリー化されています。しかし、介護の必要性や認知症の症状が出てくると、さまざまな不便が生じます。自立を想定して設計されているトイレや浴室なども使いづらくなり、介護が必要な生活には適していません。
健康型有料老人ホームを検討する際は、要介護度が高くなることを想定して、同時にほかの入居施設も候補に入れておくことをおすすめします。
健康型有料老人ホームは、設備や生活サポートのサービスも充実しているため、通常の老人ホームよりも相場は高くなります。
入居一時金は施設の設備内容や敷地面積の大きさによって料金に幅があります。数千万円、中には億を超える施設もあり、健康型有料老人ホームは比較的裕福な高齢者向けと言えます。
一定期間内に退去する場合は入居一時金の返金制度があります。しかし入居一時金は入居後に、毎月償却され、償却期間や償却率について国の定めた基準がなく施設によって異なるので、事前に確認が必要です。
月額利用料は管理運営費、生活費に充てられますが、こちらは施設による差はあまりありません。
健康型有料老人ホームにかかる費用は施設や設備によってさまざまです。居室は個室で、生活支援サービスや設備内容が充実しているために、介護付き住宅型老人ホームよりも費用が高い傾向にあります。
入居するには入居一時金と月額利用料が必要です。入居一時金は「家賃の前払い金」、月額利用料は「居住費」「管理費「食費」などです。
入居一時金 | 0~数千万円 |
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月額利用料 | 10~40万円 |
入居一時金は前述したように毎月償却され、施設により償却率が異なります。償却期間は3年以内から10年以上と施設によって差があります。
入居時費用は家賃の前払いにあたるため、一定期間毎月賃料に引き当てられます。このように最初の費用を少しずつ使っていくことを「償却」といいます。
賃料として償却される以外に、入居時にも一定の割合で償却金が発生します。これを「初期償却」と呼びます。
償却期間や初期償却の割合は施設ごとに決められており、償却が終わる前に退去した場合は残金が戻ってきます。
以上が基本的な入所条件です。
施設の条件や介護度が進み介護認定を受けると基準から外れて退去しなければならなくなります。入居条件については事前に施設に確認する必要があります。
出典:「有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅に関する実態調査研究事業報告書」(公益社団法人全国有料老人ホーム協会)
全国の有料老人ホームのうち、健康型有料老人ホームが占める割合はわずか0.2%と少なく、ほとんどが介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームです。
ただし健康型有料老人ホームは、入居一時金が他の有料老人ホームと比較して高額なため、そして入居中に要介護状態になった場合には退去しなければならないため、入居希望者はそれほど多くはありません。
高齢社会が進み、要介護者が増加する日本の需要を考えると、今後も縮小傾向と思われます。
入居を希望する場合は、施設所定の申込書、住民票、健康診断書、所得証明を提出します。各施設により入居基準が異なるため、実際に入居希望者と面談をして入居審査が行われます。
地域によりますが、一般的な有料老人ホームに比べて費用が高額なために競争率は低く、入居審査の難易度は高くありません。
審査を通過すれば、契約手続きをおこない、入居日を決めて新生活がスタートします。
健康型有料老人ホームで受けられるサービスは家事などの生活支援が中心です。主に「食事の提供」「掃除・洗濯」「見守り・緊急時の対応」などが挙げられます。自立した高齢者を対象としているため比較的自由度の高い施設と言えるでしょう。
健康な状態が維持できれば住み続けられますが、認知症や重度の介護状態になった場合は退去しなければいけません。
健康型有料老人ホームでは自立を想定してトイレや浴室などが設計されているため、介護状態になってしまうとさまざまな不便が生じます。そのため今後、介護度が高くなることも想定して介護付き有料老人ホームなどの施設も検討に入れることをおすすめします。
どちらも主に自立した高齢者を対象としており非常に良く似た施設です。ただ大きな違いとしては、健康型有料老人ホームは「介護施設」、サービス付き高齢者向け住宅は「賃貸住宅」と明確に差別化されています。
また、初期費用の支払い方式も健康型有料老人ホームの場合、入居一時金を支払うことが一般的です。サービス付き高齢者向け住宅の場合は、入居一時金が不要で入居の際には敷金を支払うことが多いです。
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