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ビンテージなどの古着の委託販売をおこなっている古着店「サファリ」は運営しているネットショッピングサイトの中に、高齢者から買い取った衣料品を販売する特設サイトを立ち上げました。 今回立ち上げた特設サイトは、シニア層が終活をおこなった際に出る、処分される予定の洋服を若い世代に買い取ってもらうことが目的だそうです。 時代背景や思い出を「物語」として若い世代へ 古着店サファリは、シニア層が持っていた衣料品には当時の時代背景や、持ち主の長年の思い出が込められていると考え、その時代背景や思い出を「物語」とし商品とともに紹介。ショッピングサイトで商品を買った購入者の手元には、商品だけでなく物語も一緒に届きます。そのため、購入者は商品に込められた想い出やストーリーを感じる体験ができるそうです。 古着店サファリは、終活をおこなう際に出る衣料品の処分方法に悩むシニア層と若い世代の新たなつながりを作る取り組みに着想し、ネットショッピングサイトを立ち上げたそうです。 終活には家具、衣類などの身辺整理が必要 (株)ハルメクホールディングスが60~74歳の男女を対象におこなった「終活に関する意識」の調査では、「終活は必要」と答えた人が半数以上の77.1%いることがわかりました。 また、「終活で必要だと思うこと」について以下の結果が出ました。 家具や家の中の荷物整理・処分(36.3%) 金融講座・金融商品の整理(29.9%) 衣服やアクセサリーなど身につけるものの整理・処分(26.9%) 終活には家具や衣類などの身辺の具体的な「物」の整理や処分が大切だと考えているシニア層が多いことがわかります。しかし、思い出の詰まった物を処分するには勇気がいるもの。自分の思い出とともに若い世代が引き継いでくれるサービスはとても嬉しい取り組みですね。 参考:「物語のある服」(SECOND LIFE) 参考:「ハルメク シニアマーケLAB」
2024/04/09
岐阜県岐阜市は、2023年6月1日に「わたしのあんしん終活登録」という取り組みを開始。高齢者に緊急連絡先などの情報を登録してもらうことで、本人が病気などで意思表示できなくなった場合に、本人に代わって情報を開示できるようになると言います。 岐阜市が「わたしのあんしん終活登録」を開始 病気や死亡などで意思表示ができなくなった高齢者に代わって、情報開示をおこなう「わたしのあんしん終活登録」が6月1日から始まりました。 事前に市に情報を登録しておくと、本人が病気などで意思表示ができなくなったり死亡したりした場合に、病院や友人などあらかじめ指定した機関や個人からの問い合わせに対して、本人に代わって市が情報を開示できるようになります。 11項目から自分が開示したい情報を任意に登録可能 「わたしのあんしん終活登録」の対象となるのは、65歳以上の岐阜市民。情報の登録を希望する場合は、事前に以下の11項目から開示をしても良い任意の情報を選んで、市に登録します。 緊急連絡先 本籍 かかりつけ医、持病等の情報 延命治療を希望するかどうかを書いた「リビングウィル(生前意思)」の保管場所 銀行口座や保険などの情報を書いた「エンディングノート」の保管場所 臓器提供の意思 死んだ自分の肉体(献体)の保存先 葬儀などの生前契約先 遺言書の保管場所 お墓の所在地 その他、対象者本人の自由登録事項 以上の情報を登録できるのは、基本的には対象となる65歳以上の高齢者本人ですが、認知症を患っているなどやむを得ない事情がある場合に限り、後見人や親族が代わりに登録できるとしています。 ただ、後見人など本人以外が情報を登録する場合、「臓器提供の意思」と「遺言書の保管場所」に関する情報は登録できません。 ちなみに、情報の登録は直接市役所に行くか、書類を郵送することで登録可能。費用は無料です。 岐阜市高齢福祉課の担当者は「自分が亡くなったときのことを不安に思う人は多い。ぜひこの制度を活用してほしい」と話しています。 今回のような取り組みをおこなっているのは、全国に4ヵ所だけです。高齢者が後の憂いを感じることなく日々を過ごせる社会をつくっていくためにも、この取り組みがさらに多くの地域に広まっていってほしいですね。 参考:「わたしのあんしん終活登録事業」(岐阜市公式HP)
2023/07/05
自分に介護が必要となった時に備えて、介護に関する希望や家族に伝えておきたいことを書き残しておきたいと考える人もいるのではないでしょうか。 そこで石川県加賀市では、介護が必要になった時や認知症になった時に希望する暮らし方を記載できる手帳「わたしの暮らし手帳」を作成しています。市ではこれまでに約2500部を配布してきたそうです。 終末期の希望まで書き込める 石川県加賀市では、介護が必要になった時や認知症になった時に備え、自分がどう生きたいかを書き留める「わたしの暮らし手帳」の普及に取り組んでいます。 この手帳はA4判で36ページにわたるもの。前半は認知症に関する知識や医療・介護サービスの流れを掲載し、後半部分が自分で書き込むページになっています。 その内容は家族構成や自分の歴史をはじめ、友人の名前や行きつけの場所、趣味、食べ物の好き嫌いなどを書き留められます。加えて、がんや認知症となった場合に「告知を希望するか」「延命治療を望むか」など終末期の内容まで触れられています。 さらに市では、「ただ配るだけでは意味がない」と高齢者サークルなどに出向き、手帳の意義や書き方を伝えています。 7月初めに市民会館で開いたセミナーでは、介護予防講座を修了した市民が意志を書き記す大切さを寸劇で披露。「自分の最期を考えることが、今をどう生きるかを考えるきっかけになる」と呼びかけました。 万が一に備えて書き留めておくことが大切 認知症の人を介護する家族が、介護の相談窓口を訪れる時には既に症状が進行していて、本人がどのような暮らしを望むのか聞き取れず、家族も代弁できないケースが多いそうです。 そうした場合に備えて、本人が元気なうちに自ら希望する暮らし方を書き留めておくことができる手帳があると助かりますよね。 最近では「エンディングノート」と呼ばれる、医療や介護、葬儀などの要望や家族への思いなどをしたためることのできるノートがさまざまなメーカーから発売されています。 「私はまだ書かなくても大丈夫!」と思う人でも、一度は手にとって見てみるのも良いかもしれません。
2022/08/10
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。