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「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!
ニュース

認知症の人が県の大使に!?認知症本人がPR活動に参加

愛媛県は2024年5月1日より、同県に住む認知症と診断された人を対象に「えひめ認知症希望大使」の募集を開始したそうです。 「えひめ認知症希望大使」とは、認知症になった人が県や市、町のイベントで自身の体験談や前向きな思いを語るなどの活動をおこなう大使のこと。認知症になった人が希望をもって生き生きと活動している姿をPRし、認知症についての理解を深めてもらうのが目的です。 認知症の人を県の大使へ任命 愛媛県は2022年度より「えひめ認知症希望大使」を立ち上げ、認知症になっても希望をもって暮らせる地域をつくる取り組みをおこなってきました。 同県在住の認知症の診断を受けた高齢者本人に「えひめ認知症希望大使」になってもらい、県や市、町のイベントで自分の体験談を話すなど、大使とともに認知症のPR活動をおこなうそうです。 「えひめ認知症希望大使」は郵送やメール、インターネットで応募を受け付け、選ばれた人は2年間、大使として認知症の普及啓発活動をおこないます。 同県は「認知症になっても希望をもって暮らせる地域づくりを進めていきたいので、積極的に応募してほしい」と呼びかけています。 認知症の人のサポートは地域全体で 認知症の人を地域で支える取り組みは、さまざまな自治体がおこなっています。例えば、厚生労働省は認知症高齢者などにやさしい地域づくりを目指し、全国の自治体で「認知症サポーター」の活動を呼びかけています。 厚生労働省は認知症サポーターに期待するポイントとして以下をあげています。 認知症に対して正しく理解し偏見をもたない 認知症の人や家族に対して温かい目で見守る 近隣の認知症の人や家族に対して自分なりにできる簡単なことから実践する 地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる 街づくりを担う地域のリーダーとして活躍する 「認知症サポーター」は資格など必要ないので誰でもなることができます。認知症サポーターは認知症について正しく理解し、認知症本人や家族を温かく見守る支援者。何か特別なことは必要なく、自分のできる範囲で活動をすれば良いのです。 認知症サポーターの活動は各自治体でおこなっているので、自分の住んでいる地域のホームページを見てみましょう。認知症について知識に不安があれば認知症サポーター養成講座を受けてみるのも良いですね。 参考:「「えひめ認知症希望大使」を募集します!」(愛媛県) 参考:「認知症サポーター」(厚生労働省)
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生きがいを感じる高齢者は友人が多い?年をとっても友達づくりを

内閣府が高齢者の生きがいと交友関係について調査したところ、「親しくしている友人・仲間を持っているか」という質問に「たくさん持っている」と答えた人の中の55.6%の人が十分に生きがいを感じていることがわかりました。 友人を持っている人は生きがいを感じている 内閣府が発表した「令和4年版高齢社会白書」では、65歳以上の高齢者の生きがいと交友関係について調査。「親しくしている友人・仲間を持っていると感じるか」という質問では、「普通に持っていると感じる」と答えた人が最も多く39.1%、「少し持っていると感じている」と答えた人は35.1%、「たくさん持っていると感じる」と答えた人は5.3%と、半数以上の人が友人・仲間を持っていると感じていることがわかりました。 また、「親しくしている友人・仲間を持っていると感じるか」という質問の回答別に生きがいを感じる程度について調べたところ「生きがいを十分に感じている」と答えた人は以下の割合となりました。 友人・仲間をたくさん持っていると感じる:55.6% 友人・仲間を普通に持っていると感じる:31.2% 友人・仲間を少し持っていると感じる:17.2% 友人・仲間をほとんど持っていないと感じる:8.1% 友人・仲間を持っていないと感じる:8.3% 今回の調査結果から、交友関係を持っている人の方が交友関係が薄い人に比べて、より人生に対して生きがいを感じていることがわかります。 交友関係は高齢になっても広げられる 若い頃には友人や仲間がたくさんいたとしても、年齢を重ねるうちに結婚や出産、仕事の定年など生活環境が変わるにつれ、友人と疎遠になることもありえます。昔からの友人を大切にするのも良いですが、近所に住む同年代の人や同じ趣味を持つ人と交友関係を深めるのもおすすめです。 高齢になってから交友関係を広げるには以下がおすすめです。 地域の活動やボランティアに参加する サークル活動や習い事を始める 仕事を始める インターネットやSNSを始める 「友人を作る」と考えると話し掛けるのに緊張してしまう人もいるでしょう。まずは挨拶から始めて少しづつ交流を増やしていくのが良いですね。 交友関係が広まれば、生きがいを感じるだけでなく、仕事や活動を通して認知症予防やフレイル予防ができたり、社会からの孤立も防げます。毎日の中で人と過ごすことで「楽しい」と感じる瞬間が増えるのは良いですね。 参考:「令和4年版高齢社会白書」(内閣府)
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夜道が危険な地域は介護費用が安い!?食品店や駅が近所だと健康に

千葉大学の研究で、自宅の近所に鮮食料品店がある高齢者は1人あたりの介護費用が月1367円少なくなることが判明。この研究は平均年齢73.5歳の高齢者3万4982人を対象に9年間に渡っておこなわれました。 また、自宅の近所に夜の一人歩きが危ない場所がある高齢者も、1人あたりの介護費用が月1383円少なくなることがわかったそうです。 便利な地域に住む高齢者は要介護度が低い!? 千葉大学がおこなった研究は、男性1万6650人、女性1万8332人、合わせて3万4982人の平均年齢73.5歳の高齢者を対象に、住んでいる地域環境と本人にかかる介護費用の関係性を調査。対象者を8種類の地域環境と照らし合わせて9年間の累積介護総費用を比較しました。 8種類の地域環境は以下です。 新鮮な野菜や果物が手に入る商店・施設が近くにあるか 気軽に立ち寄ることができる家や施設が近くにあるか 運動や散歩に適した公園や歩道が近くにあるか 魅力的な景色や建物が近くにあるか 坂や段差など、歩きにくい場所が近くにあるか 交通事故の危険がある道路・交差点が近くにあるか 夜の一人歩きが危ない場所が近くにあるか 落書きやゴミの放置が目立つ場所が近くにあるか 研究の結果、自宅の近所に鮮食料品店がある高齢者は1人あたりの介護費用が月1367円少なくなることが判明。自宅の近所に鮮食料品店がある高齢者は野菜や果物を摂取する頻度が高いため健康に良いと考えられます。 また、自宅の近所に夜の一人歩きが危ない場所がある高齢者も、1人あたりの介護費用が月1383円少なくなることがわかったそうです。 夜の一人歩きが危ない地域は駅の周辺が多く、公共交通が利用しやすいなど生活の利便性の高さが介護費用の低さにつながった可能性があります。 住み続けていると地域環境は変わる 内閣府がおこなった「高齢者の住宅と生活環境に関する調査」では、今住んでいる地域に住み続ける予定である高齢者は94%であることがわかっています。 また、「現在の地域で不便に思うことや気になること」という質問には、「特に無い」が最も多く39.3%、次に「日常の買い物に不便」が23.9%、「病院へ行くのに不便」が23.8%、「交通機関の利用が不便」が21.5%と続いています。 現在住んでいる場所から離れないつもりでいても、普段の生活に必要な買い物、病院、交通機関などが不便と感じている高齢者は多いのです。 若い頃には気にならなかった地域環境も、年を重ねるにつれ不便に感じることが多くなるでしょう。ネットスーパーを利用して、買い物に行く回数を減らす、送迎サービスやタクシーなどを利用して病院に行きやすくするなど、できることから工夫するのが良いですね。 参考:「令和5年度 高齢社会対策総合調査(高齢者の住宅と生活環境に関する調査)の結果」(内閣府)
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交通事故死の6割が高齢者!?事故の時間帯は夕方から夜間が多い

岡山県警察の調査で、岡山県内における1年間の交通事故の死亡者数が全国ワーストだった2022年から、2023年には減少したことが判明。2022年に74人でしたが、2023年には49人にまで減少したとのことです。 また、2023年の交通事故死亡者数49人のうち半数以上が高齢者だったそうです。 交通事故による死亡者数の半数以上が高齢者 岡山県警察の調査によると、2023年に岡山県内で発生した交通事故は5万713件で、そのうち死亡事故となった件数は49件でした。交通事故による死亡者49人のうち29人は高齢者で、80歳以上が最も多く15人だったそうです。 また、同年の交通事故で死亡した高齢者29人のうち20人が夕方から夜間に事故に遭っていることがわかりました。そのうちの10人が歩行者であり、10人全員が夜光反射材などを身につけていませんでした。 夕方以降の外出には反射材を身につけよう 警察庁のホームページでは、夕方以降に外出する際に反射材やライトなどを身につけることをすすめています。反射材用品は自動車のライトからの光を反射して光るので、身につけると自動車の運転者などに自分の存在を知らせることができます。 現在販売されている反射材用品は主に以下です。 腕などにつけるリストバンド 反射材が縫い付けてあるジャンパー 反射材が縫い付けてあるカバン 反射材を生地に使用している傘 靴やカバンに貼れる反射シート 普段よく使うカバンや靴にあらかじめ反射材がついていると、つけ忘れを防げるので安心ですね。人通りの少ない道では、反射材だけでなくLEDライトをカバンにつけるのもおすすめです。 警察庁は、敬老の日や母の日・父の日、誕生日などのプレゼントに反射材を使用した製品のプレゼントを推奨しています。自ら反射材を持つのに抵抗がある高齢者でも、家族からのプレゼントであれば気軽に持って行けるので良いですね。 参考:「令和5年 岡山県の交通事故」(岡山県警察) 参考:「反射材・ライト~薄暮・夜間はつけた光が命を守る~」(警察庁)
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家にいながら旅ができる!?高齢者のための旅番組で気軽に旅行気分

東京トラベルパートナーズ株式会社は、「旅と健康」をテーマにした旅番組を放送する高齢者向けの動画配信サービス「旅介TV」を2024年5月1日より配信することを発表しました。 「旅介TV」は今まで、およそ3700ヵ所のデイサービスや老人ホームなどで導入されていましたが、今回、個人の自宅でも視聴できる様に改良されたそうです。 「旅を健康」がテーマの高齢者向け旅番組 東京トラベルパートナーズ株式会社は、「旅を健康」をテーマにした番組を放送する高齢者向けの動画配信サービスを新たに開始することを発表しました。 番組の内容は例えば以下があります。 全国の季節の風景を通して、健康体操、脳トレクイズなどをおこなう生放送番組 パリからの観光生配信番組 全国のお祭りを紹介する番組 東京トラベルパートナーズ株式会社は、「番組を通してこれまで気軽に旅を楽しむことができなかった方にその楽しさを提供するとともに、心と身体の機能回復につながる機会を提供してまいります」と語っています。 「旅行をしたい」高齢者は半数以上 株式会社RARECREWがおこなった調査では、現在、在宅介護サービスを受けている高齢者139人に対して「身体的・経済的な課題がないとしたら旅行をしたいかどうか」と聞いたところ、半数以上の65.5%の人が「旅行をしたい」と回答しました。 半数以上の高齢者が旅行をしたいと考えているにもかかわらず、実際にはなかなか旅行できないもの。なぜなら、高齢者が旅行をする際には注意しなければいけないことがたくさんあるからです。 高齢者が旅行をする際に注意するポイントは例えば以下です。 高齢者本人に負担のない移動手段・距離 旅先で車椅子が利用できるか 宿泊先で入浴できるか 旅行中のトイレ 高齢者本人の体力 万が一の場合の医療機関 テレビを見るだけなら、大きな事前準備も必要なく安心して旅行気分が味わえますね。旅行番組を見ることは高齢者本人にとって、気分転換になり脳にも良い刺激をあたえてくれます。普段の生活のスキマ時間に取り入れるのも良いかもしれません。 参考:「旅介TV」 参考:「調査結果レポート」(株式会社RARECREW)
Q&A

グループホームではインスリン注射に対応してくれますか?認知症がひどくて在宅介護できません!

母の認知症がひどくて在宅介護に限界を感じています。なので、母をグループホームに入れようと思っているのですが、母は糖尿病のインスリン注射を自分で打てません。 今は私が代わりに打っていますが、グループホームに入ったらインスリン注射をどうしたら良いでしょうか?施設で代わりに打ってくれるのでしょうか? (河村さん・パート・64歳) 正直なところ、グループホームでインスリン注射の対応をしている施設はかなり少ないです。というのも、インスリン注射は看護師でないと対応ができないのですが、グループホームでは看護師が常駐しているところがあまりないんです。そのため、インスリン注射を打っている方はグループホームより有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の方がおすすめです。特に、認知症が進行している場合は手厚い介護体制のある介護付き有料老人ホームだとなお安心でしょう。 グループホームでインスリン注射は対応している? 母の認知症がひどくなってきて手に負えないので、老人ホームに入れようかと考えています。何度も同じ質問をしてきたり日が暮れると亡くなった父のことを探して家の中をウロウロしたり…。体は元気なのですが、認知症のせいで声をかけないと一人で何もできなくなってしまったので、何をするにも私が付き添わないといけないのも大変。なので、グループホームという認知症の人向けの施設を友人に勧められたので、グループホームに入れようかなと思っています。ただ、母は糖尿病も持っており、誰かがインスリン注射をしないといけません。グループホームではインスリン注射を施設で打ってくれるんでしょうか? 残念ながら、インスリン注射の対応をしているグループホームはかなり少ないんです。というのも、インスリン注射は看護師でないと打てません。ですが、グループホームには看護師の配置義務がないので、看護師がいないグループホームの方が多いんです。 えっ、そうなんですね! インスリン注射の対応ができるグループホームは、看護師を常駐させているか外部の訪問看護ステーションと連携しているかの2パターン。いずれにしても数は少ないですから、インスリン注射を打っている方がグループホームに入居するのはおすすめできないと言わざるを得ません。 グループホーム以外でインスリン注射に対応している老人ホームは? グループホームでインスリン注射を打ってくれないとなると、母は施設に入れないんでしょうか? いえいえ、ほかの施設であれば、インスリン注射に対応している老人ホームはありますよ!例えば、以下の種類の老人ホームなら、インスリン注射の対応が可能です。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 この3種類の老人ホームはインスリン注射の対応はできるのですが、施設によってはちょっと対応方法が異なります。詳しくお話ししますね。 介護付き有料老人ホームは常駐看護師で 介護付き有料老人ホームには、少なくとも日中は看護師が常駐しています。そのため、インスリン注射の方の受け入れをしている施設がほとんどです。ただ、介護付き有料老人ホームの看護師の勤務時間は9~18時であることが多く、その時間外に注射が必要だと受け入れを断られてしまうこともあります。そういう場合は、看護師が24時間常駐している施設を選ぶか、医師に相談して注射の時間を変更してもらう必要が出てきます。 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は訪問看護で 住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅に入ってインスリン注射を看護師に打ってもらう方法は共通です。それは、外部の訪問介護を利用すること。住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、外部の介護サービスを利用できます。そのため、施設自体に看護師が常駐しているわけではないのですが、外部の訪問看護を利用することで、看護師にインスリン注射を打ってもらえるんです。 看護師さんが常駐していなくても、訪問看護を利用すればインスリン注射を打ってもらえるんですね。つまり、認知症だからってグループホームでなくても大丈夫なんですね。 住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅を探す おっしゃる通りです。ただ、認知症によって常に見守りが必要な状況であれば、介護付き有料老人ホームがおすすめです。なぜなら、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のなかには、介護スタッフが常駐していないことも多く、介護サービスについては外部の訪問介護を利用する形になっています。訪問介護は、必要なタイミングに決まった時間だけ利用できるサービスなので、常に見守りが必要な状態だとケアが足りない可能性があります。 なるほど…。それだと心配です。母は、食事もトイレもお風呂も声をかけないと何もできない状態なので…。 となると、24時間介護スタッフが常駐している介護付き有料老人ホームが良いかもしれません。昼夜問わず介護スタッフが常駐しているので、夜間の見守りや排泄介助なども任せられますよ。 それなら安心です!うちの母は介護付き有料老人ホームの方が合っているような気がしてきました。さっそく探してみます。 インスリン注射の対応するグループホームは少ない 介護付き、住宅型、サ高住ではインスリン注射の対応可能 認知症の症状が進行している場合は介護付きがおすすめ pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...
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約9割のシニアがLINEを利用!?インスタも使いこなすシニアが急増中

NTTドコモのモバイル社会研究所は、シニア世代のスマートフォン事情を調査。シニア世代がスマートフォンを持つきっかけについて調査したところ、一番多いきっかけは「家族からの勧め」であることがわかりました、 60~80代の年代別・男女別の結果では、どの世代でも「家族からの勧め」が多く、中でも80代の女性は約4割の人が「家族の勧め」でスマートフォンを使い始めたそうです。 家族からの勧めでスマートフォンを購入 NTTドコモのモバイル社会研究所は全国の60~84歳の男女を対象に、2024年の各世代のスマートフォン事情を定期的に調査しています。今回はシニア世代がスマートフォンを所持したきっかけを調査したそうです。 調査の結果、スマートフォンを持つきっかけとなった理由は「人からの勧め」が31%、「周囲の影響」26%、「従来の携帯要因」21%、「自発的」18%と大きく4つに分かれていることがわかりました。4つに分かれた理由の内訳は以下です。 人からの勧め:「家族からの勧め」27%、「友人からの勧め」2%、「販売員からの勧め」2% 周囲の影響:「仕事で必要」14%、「周囲がスマホを持った」12% 従来の携帯要因:「3Gが終了するため」14%、「従来の携帯が使えなくなった」7% 自発的:「使いたい機能・アプリがあった」18% シニアもスマホでSNSを使いこなしている NTTドコモのモバイル社会研究所がおこなった別の調査では、シニアのスマートフォン所有率は、60代が91%、70代は83%、80代前半は62%でした。昨今では年代にかかわらず多くの人がスマートフォンを持っていることがわかりますね。 また、モバイル社会研究所がおこなった60~79歳の男女を対象にした別の調査では、チャット形式で相手と会話などができるアプリ「LINE」を約9割の人が利用しており、写真や文章を投稿したり、ほかの人が投稿した内容を見たりできるアプリ「Instagram」や「X(Twitter)」は約半数の人が利用していることがわかります。 スマートフォンなどの電子機器は難しいイメージが強く、使い始めるのに勇気がいるかもしれません。しかし、実際に使ってみると意外と操作が簡単だったり、思わぬ便利な機能が付いていることもあります。スマートフォンを勧めてくれる家族に使い方を教えてもらうのも良いですね。 参考:「モバイル社会白書 2023年版」(NTTドコモ モバイル社会研究所)
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老人ホームにはペットと一緒に入れますか?最期までペットを世話してくれますか?

最近、自分自身の物忘れが増えたことを感じ、そろそろ一人暮らしが不安になってきました。そのため、自分が入る老人ホームを探しているのですが、ペットは一緒に入れますか? 私は中型の雑種犬を飼っており、この子を置いて自分だけ老人ホームには入れません。それと、もし私が先に逝ってしまったら、犬の面倒は施設で看てくれるのでしょうか? (宮川さん・77歳) 正直なところ、ペットと一緒に入れる老人ホームはありますが、ペットの世話や看取りまでしてくれる施設はまずないのが実情です。ペット可の老人ホームでも、ペットの世話は基本的にご入居者自身でやっていただく必要があります。そのため、体調不良や入院などで世話ができなくなったときに備えて、ご友人やご家族などのペットを預かってもらえる先を見つけておきましょう。 ペットと入れる老人ホームはある?最期まで看てくれる? 最近、物忘れやちょっとした段差につまずくことが増えて一人暮らしに不安を感じています。そのため老人ホームを探しているのですが、中型の雑種犬を飼っているので一緒に入れないなら老人ホームはあきらめようと思っています。老人ホームにはペットと一緒に入れるのでしょうか? はい、ペットと入れる老人ホームはありますよ。ただ、施設によっては小型犬に限定していることがありますから、そこは施設に確認が必要ですね。また、ペット可の老人ホームはそこまで少なくはありません。ペットと一緒に入れることを第一条件とするのであれば、地域を広げて探してみたり工夫が必要です。ちなみに、ペット可の老人ホームには以下のような種類があります。 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 よかった!ペットと一緒に入れる老人ホームがあるんですね。安心しました。 老人ホームで最期までペットを世話してくれる? もし、犬より先に私が死んでしまったら、老人ホームでは犬を最期まで世話してくれるでしょうか? うーん…。残念ながら、ペットの最期まで世話してくれる老人ホームはほぼない、というのが実情です。ペット可の老人ホームはありますが、ペットのお世話は基本的にご入居者がおこないます。介護スタッフはあくまでご入居者の支援をおこなうためにいるので、ペットについてはご入居者に任せているところがほとんどなんです。なので、ご自身が介護が必要になったりしてペットのお世話ができなくなった場合のことも考えておく必要があります。 自分が先立ったとき、ペットはどうする? 自分の方が先に死んでしまった場合や、入院してしまったとき、老人ホームではペットの世話まではしてくれないんですよね…。私ももう80歳に近くなってきましたし、体調がすぐれない日も増えました。何かあって体調を崩して入院したりそのまま亡くなることもありえますよね…。そんなとき、ペットの世話はどうしたら良いんでしょう? ご不安なことは多いですよね…。入院したりしてペットのお世話ができなくなる前にご家族やご友人など、ペットの預け先を見つけておくことが大切です。また、ペットホテルといった一時的に預かってもらえるサービスも、ワンちゃんが慣れておくためにお試しで利用してみるのも良いでしょう。加えて、最近は老人ホームならぬ「老犬ホーム」も増えてきています。高齢のワンちゃんを最期までお世話してくれるので、探してみるのはどうでしょうか? 老犬ホームなんて知りませんでした!うちの犬も12歳と高齢なので考えてみます。 まずは、できるだけ一緒にワンちゃんと暮らせるように、ペット可の老人ホームを探してみましょう。宮川さんのワンちゃんも一緒に入居できるか、事前に施設に相談してくださいね。 ペットと入れる老人ホームはあるが、数が少ない ペットと一緒に入れても、世話はしてくれないことがほとんど 万が一のときに備えて、ペットの預け先を決めておこう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...
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糖尿病の父親がインスリン自己注射ができなくなってしまいました。どうしたら良い?

実家で一人暮らしをしている父は、10年以上前から糖尿病のためインスリン注射をしています。ですが、先日、帰省したところインスリン注射をしていないことがわかりました。 そのうえ、自己注射の方法もわからなくなったようで、注射器を渡しても自己注射ができません。 私が同居していれば代わりにインスリン注射を打つこともできるのですが、かなり遠方に住んでいるのでそれも難しいです。どうしたら良いでしょうか? (神田さん・パート・61歳) インスリンの自己注射をできなくなった際の解決策としては、大きく分けて2つあります。ひとつは在宅介護で訪問看護サービスを利用して看護師に注射をしてもらう方法。もうひとつは老人ホームに入居して、施設の看護師に対応してもらう方法です。在宅介護を続ける場合、懸念となるのが食事の管理です。糖尿病の方は食事の制限があることが多いですが、一人暮らしで制限に合わせた食事を準備するのは大変かもしれません。老人ホームであれば、糖尿病の方向けの制限食に対応できる施設も多いですし、レクリエーションなどで体を動かす機会も多くなって規則正しい生活ができると思います。ただ、お父様は認知症を発症している可能性もあります。もし、思い当たることがあるのであれば、病院にて認知症検査を受けていただくことをおすすめします。 高齢の親がインスリン自己注射ができなくなったときの対応 実家で一人暮らしをしている父親は、糖尿病のため10年以上前からインスリン注射を打っています。が、しばらく注射を打っていないことがつい先日わかりました。そのため、注射を打たせようとしたのですが、注射器の使い方がわからなくなってしまったようで、自分で打とうとしません。同居していれば父の代わりに注射することもできるのですが、私はかなり遠方に住んでいるのでそれは難しいです。どうやらしばらく通院もしていない様子もありますし…。何か対策はないでしょうか? それは心配ですね…。お父様のインスリン注射を続けるには、大きく分けて2つ方法があります。それは「在宅介護サービスを使う」「老人ホームに入る」です。それぞれについて、詳しくお話ししていきますね。 在宅介護サービスを使う ご自宅での生活を続けたいとお父様が考えているなら、在宅介護サービスを利用するのが良いでしょう。在宅介護サービスの中でも、訪問介護を利用するのがおすすめです。 訪問介護とは何ですか? 訪問看護とは、ご自宅に看護師が訪問して医療ケアをおこなってくれるサービス。インスリン注射を打ってくれるのはもちろん、そのほかの薬や健康状態の管理もしてくれます。自己注射を続けたいのであれば、再度、自分で打てるように指導してくれたり、所定のタイミングに必要な単位数を打てているかのチェックもしてもらえます。 そんなに手厚くサポートしてくれるんですね!たぶん、父は自宅で過ごしたいと言うだろうし、訪問看護を使ってみるのは良いかもしれないなぁ。 糖尿病の方は食事制限がある場合も多いです。ご自分で制限に合わせた食事を準備できない場合は、糖尿病対応の配食サービスもありますので、そちらも利用してみると良いと思いますよ。ただ、配食サービスでは細かいカロリーや塩分量、糖質量などには対応していないことも多いです。そのうえ、ご自分でお菓子などを買って食べてしまうリスクもあります。どうしてもご自宅の生活では管理しきれない可能性があることは念頭に入れておいてください。 老人ホームに入る インスリン注射や健康管理のために老人ホームに入るのもひとつの方法です。老人ホームでは看護師が常駐していたり、訪問看護を利用できるのでインスリン注射を打ってもらえますよ。ただ、注意したいのは看護師が対応可能な時間帯。日中だけ看護師が常駐している施設の場合、看護師が対応できる時間は朝9時~夕方6時が多いため、その時間外だと対応してもらえないでしょう。もし、朝食前や夕食後にインスリン注射が必要な場合は、24時間看護師が常駐している施設に入るか、医師に相談して看護師が対応できる時間で収まるようにインスリン注射を調整してもらう必要があります。 老人ホームっていつでも看護師さんがいるわけじゃないんですね。父の場合は、毎食前にインスリン注射が必要だったと思うのでよく考えないといけないですね。 ちなみに、老人ホームに入居する場合、糖尿病の制限食に対応している施設であれば食事の管理は施設に任せられるのがメリットですね。なかには細かいカロリーや塩分量、糖質量の調整に対応している施設もありますよ。それに、老人ホームではご自分でお菓子を買って食べるのはまずできませんから、そういった意味でも食事についての心配が少なくなるでしょう。 それは助かります!父は、食事制限があるのにいつも菓子パンやお弁当を買って食べていて…。何度も注意したのですが、自分で食事の管理ができなくて。もう80歳を超えたし、老人ホームに入れるのも良いのかもしれません。 インスリン自己注射ができないのは認知症のせいかも…。 お父様の状態を聞いて、認知症を発症しているのかも、と思ったのですが…。神田さんは思い当たることはありますか? 認知症ですか!?全然そんなこと考えていませんでした。確かに、前は使えていたインスリンの注射器の使い方がわからなくなったりもありますが…。あ、そういえば、何度も同じ質問をされたり、日付がわからなくなっている様子はありました。でも、父はもう86歳ですし、年齢を考えればしょうがないことだと思っていたのですが…。 おっしゃる通り、年相応の認知機能の低下という可能性もあります。ですが、糖尿病の方は認知機能が低下しやすく、認知症を発症しやすいと言われています。薬などによって血糖値がコントロールできておらず、高血糖状態が続いていると認知機能が低下しやすいんです。 そうなんですか!?知りませんでした…。父は認知症になってしまったんでしょうか? 認知症の検査を受けてみないとはっきりとはわかりません。ですが、以下に思い当たることがあれば認知症の可能性があるので、病院で認知症検査を受けてみることをおすすめします。 少し前の出来事をすぐに忘れてしまう 同じことを何度も聞いたり話したりする 今日の日付が言えなくなったり、今の季節がわからなくなる 役所の手続きやATMでのお金の出し入れができなくなる 道具や家電の使い方がわからなくなる イライラしたり怒りっぽくなる 「同じことを何度も聞いたり話したりする」「道具や家電の使い方がわからなくなる」というのが当てはまっています。もしかしたら、認知症になってしまったのかも…。 認知症は早期の治療が大切です。まずは糖尿病の治療と合わせてかかりつけ医に相談してみてくださいね。 インスリン・認知症の対応できる老人ホーム・介護施設を探す インスリン注射は在宅介護サービスを使うか老人ホームに入れば解決 インスリン自己注射ができなくなったのは、認知症の可能性も… pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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