家族が老人ホームへ入居することが決まった際、親戚や友人、近隣の人に入居を伝える挨拶をしたほうが良いのか悩むこともあるでしょう。また、挨拶をする場合、どんな挨拶をしたら良いか気になりますね。
老人ホームへの入居を周囲の人に伝えるか迷ったら、まずは入居する本人の意思を尊重しましょう。本人が知られたくない場合には無理に知らせる必要はありません。しかし、誰にも知らせずにいると思わぬトラブルが起きることもあります。
この記事では、老人ホームへ入居したことを周りに伝えたほうが良いかどうか見極めるポイント、挨拶をする際の例文を紹介します。また、老人ホームのスタッフやほかの入居者への挨拶についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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家族が老人ホームへ入居したことを、親戚や友人、近隣の人など周囲の人に必ず伝えた方が良いとは限りません。周囲の人に伝えるかどうか迷ったときには、以下のポイントを踏まえて考えてみてください。
それぞれ詳しく見てみましょう。
老人ホームへ入居したことを周囲の人に伝えるか悩んだ場合、まずは入居する本人の意思を確認しましょう。
老人ホームに入居するというのは、家族や本人にとって「ショックな出来事」と捉えている場合が多いです。人によっては、「元気で機敏に動いていた頃の自分からかけ離れた今の自分を、周りに見せたくない」と思うかもしれません。
まずは入居する本人の意思を尊重し、周囲の人に伝えるか決めましょう。
老人ホームへ入居する際、入居者本人の家が空き家になる場合は、近隣の人に挨拶をするのがおすすめです。
本人が周囲の人に老人ホームへ入居したことを知られたくない場合は、わざわざ知らせて回る必要はありません。しかし、連絡先も伝えずに急にいなくなってしまうと、近隣の人が心配する可能性があります。
そのため、空き家になる場合には、近隣の人には一言伝えておきましょう。どこまでの近隣の人に伝えるかは、両隣や向かいの家など、通常の引っ越しと同じ範囲で良いです。
老人ホームへ入居したことを周囲の人に知らせた場合には、以下のようなメリットがあります。
それぞれ詳しくみてみましょう。
老人ホームへ入居したことを伝える挨拶をすると、周囲の人に「直接伝えられる」というメリットがあります。
老人ホームへ入居したことを周囲の人に知らせないままでいると、何かの拍子に人づてに伝わり、思わぬ誤解を招くかもしれません。何より、先に噂だけが広まると悪い印象を抱かれる可能性もあります。
また、老人ホームへの入居について周囲の人が人づてに聞いたときには、家族あてに直接確認の連絡がくるでしょう。連絡が来ればその都度対応をしなくてはいけないので、家族にとって負担になります。
そうした事態を避けるためにも、老人ホームへ入居したタイミングで周囲の人に挨拶をすることをおすすめします。
老人ホームへ入居したことを伝える挨拶をすると、「人間関係が途切れない」というメリットもあります。
老人ホームに入居すると、これまで築いていた地域や人間関係など、世間とのつながりが弱くなりがちです。また、老人ホームへ入居し、新しい生活が始まることに不安を感じる人は多いです。
入居した際、友人など関係の深い人に挨拶をすれば、それが近況を知るきっかけになるので、老人ホームへ会いに来てくれるかもしれません。
人間関係を途切れさせないためには、老人ホームへ入居したタイミングで周囲の人に挨拶をするのが良いでしょう。
老人ホームへ入居したことを伝える挨拶は、機会が合えば直接でも良いですし、電話でもハガキでも良いです。久しく連絡を取っていない相手や、伝えたい人が多い場合には、引っ越しのお知らせのように、ハガキで済ます人が多いです。
また、年賀状のやり取りが続いている場合には、年賀状に一言添えるのも良いでしょう。
老人ホームへ入居したことを伝える挨拶には、何を伝えれば良いのかわからず戸惑う人も居るでしょう。その場合には、以下の項目を伝えましょう。
詳しく伝えても、当事者でないとわからないこともあります。また、あまりたくさんのことを伝えると相手を混乱させてしまうので、簡単な近況報告程度の内容で良いでしょう。
ハガキで挨拶する場合の例文を用意しました。ぜひ参考にしてみてください。
例文の文末には、入居した老人ホームの名前、住所、電話番号なども忘れずに記入しましょう。
老人ホームへ入居した際の挨拶といえば、周囲の人に対してだけではなく、入居先のスタッフへの挨拶もあります。今後お世話になるスタッフに手土産を渡したいと考える人も少なくありません。しかし、基本的にスタッフへの手土産は不要です。
ほとんどの老人ホームでは、「差し入れによって、対応に違いが出てしまってはいけないから」「差し入れをしないといけない雰囲気になるのを避けたいから」といった理由で手土産を受け取ることを禁止しています。
家族が老人ホームに入居した際には、手土産ではなく、言葉のみで気持ちを伝えましょう。
入居先の老人ホームにいるほかの入居者への挨拶にも、手土産は必要ありません。一部の入居者だけに対する差し入れは、老人ホームのフロアでの人間関係に影響を与えることがあります。「あの人はもらったのに自分はもらってない」など、優越感や劣等感を抱く場合があるからです。
また、食べ物の場合、アレルギーや持病などによって体調をくずしてしまうおそれがあるため、手土産は控えるのが良いです。
家族が老人ホームへ入居したことを、周囲の人に必ず伝えたほうが良いとは限りません。伝えるかどうかは、まず入居する本人の意思を確認しましょう。しかし、老人ホームへの入居ともない、入居者本人の家が引っ越しなどで空き家になる場合には近隣の人に挨拶をするのがおすすめです。
老人ホームへ入居したことを周囲の人に知らせた場合には、「入居したことを直接伝えられる」「人間関係が途切れない」といったメリットがあります。
老人ホームへ入居した際のスタッフやほかの入居者へ挨拶は言葉のみで済ませましょう。手土産は基本的に不要です。
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