テレビなどを通して、“終活”という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、「最期のときに家族に迷惑をかけたくない」と思いつつも、「元気だからまだ必要ない」と手を付けられていない人もいるかもしれません。
そこで、岡山県奈義町ではエンディングノート「私らしゅう生きるノート―大切な人に伝えたいこと―」を配布。死が近くなる終末期や介護が必要になったときの費用など、もしものときに備えられるようなノートを用意しています。
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奈義町では、2015年からエンディングノート「私らしゅう生きるノート―大切な人に伝えたいこと―」を配布しており、この3月に改訂をおこないました。
このノートは、A4判で14ページにわたるもの。介護が必要になった際に、施設で介護を受けるのか自宅で暮らし続けるのかといった希望を記入する欄や、費用は貯金から出すのか年金から出すのか、もしくは家族に負担をお願いしたいのか、といったことも記入できます。
加えて、もし認知症になったときの財産管理についての記入欄を用意。家族に任せるのか、成年後見制度を利用するのかも選択できるようになっています。
そして、重要なことにも関わらず家族との相談が難しい”人生の最期”についての記入欄もあります。
そこには、治らない病気にかかって死が近いときに、最期をどこで過ごすのか、延命治療を希望するのか、する場合は人工呼吸器や胃ろうを使うのか、といった踏み込んだ内容にも触れています。
このノートの初版が作成されたのは、地域住民が集まった地域医療について考える協議会で「嫁の立場から義父母の看取りの話はできない」「高齢者が自分から終活の話をするきっかけとなるエンディングノートがあると良い」という声があったため。そうした意見をもとに、町独自のエンディングノートが誕生したそうです。
「終活」というと、介護のことだけでなく財産の管理や最期の過ごし方などさまざまなことを考える必要があるので、「どこから手をつけたらいいかわからない」といったこともあるかもしれません。
そうしたときに、エンディングノートとして1冊にまとまっていると助かりますね。
また、終活についてはなかなか家族で話し合いにくいもの。そこで、エンディングノートを手に入れたことをきっかけに、自分や家族の今後について一緒に考える時間を取っても良いかもしれませんね。
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