「とりあえずビール」という言い回しがあるほど、日本でよく飲まれているお酒であるビール。ちなみに、日本のビール消費量は世界7位で、ビール大国ドイツの次に消費が多い国なのです。
今回、そんな身近なお酒であるビールを製造・販売しているキリンホールディングスらの「ホップが認知機能の改善に効果がある」という研究が、日本抗加齢医学会の2021年度の研究奨励賞を受賞したことを明らかにしました。
また、同時に「牛乳を原料とする『βラクトペプチド』が中高年の認知機能を改善する」という研究も同じ賞を受賞しています。
キリンホールディングスのキリン中央研究所による、βラクトペプチドと熟成ホップの認知機能への効果に関する研究が研究成果と証拠の信憑性が認められて、日本抗加齢医学会の2021年度の研究奨励賞を受賞したことを明らかにしました。
βラクトペプチドとは、キリンホールディングスが独自に発見した有効成分。牛乳に含まれているタンパク質をキリン独自の発酵技術によって分解し、この成分が発見されました。
この成分は、記憶力や集中力などの認知機能の改善、脳の血流を増やすことが期待されています。
また、熟成ホップというのは、キリンの熟成技術によって独自開発された素材。人間の消化管にある苦味センサーを通じて、神経を刺激して認知機能や抑うつ状態を改善する効果があることがわかっています。
さらに、中高年を対象とした臨床試験もおこなっており、苦味が軽減された熟成ホップを摂取することで注意の制御機能や不安感が改善することが判明しています。
今回、これらの研究の確からしさが認められて、国内の老化に関する研究で中心的な学会である日本抗加齢医学会の研究奨励賞を受賞したそうです。
日本ではホップといえば「ビール」というイメージがありますが、西洋ではハーブとして昔から利用されている植物。ホップの苦味成分は食欲増進や消化促進、不安を解消する鎮静作用などもあるとされているのです。
また、βラクトペプチドも牛乳などに含まれている、実はとても身近な成分。普段、何気なく食べたり飲んだりしている食品の健康成分が、最新技術によって明らかになるのはとてもおもしろいですね。
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