【医師監修】認知症の種類|3大認知症の特徴と症状

【医師監修】認知症の種類|3大認知症の特徴と症状

更新日 2024/03/28

高齢者の病気の中でも認知症は症状や種類も多く、家族や周囲の対応が難しい病気です。認知症になると、生活する上でさまざまな面で支障が出てしまいます。

そこでこの記事では、認知症の種類や症状についての解説を中心に、認知症の方を介護するときの心得について解説します。在宅介護でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

認知症とは

認知症は病名ではない

認知症というと病名のように捉えられることもありますが、病名ではありません。記憶障害など特有の症状を示す「状態」を総称する言葉です。

病気や怪我といった何らかの原因で脳の細胞に損傷がおき、記憶障害や言語障害といった症状が発生。日常生活に支障がおきている状態のことです。

もの忘れと認知症の違いは?

年をとると誰でも記憶力が低下します。加齢によるもの忘れと認知症は混同されやすいのですが、まったく別のものです。

もの忘れの場合は、自分がなにかを忘れてしまったという自覚はありますが、認知症の場合は自覚そのものがありません。自分がしたこと自体を忘れてしまうのが認知症です。

もの忘れと認知症の具体的な違いは下記の通りです。

加齢によるもの忘れ認知症によるもの忘れ
体験した記憶一部を忘れるすべてを忘れている
学習能力維持されている新しいことを覚えられない
もの忘れの自覚あるなくなる
時間や場所見当がつく見当がつかない
探し物に対して(自分で)
努力して見つけられる
いつも探し物をしている
誰かが盗ったなどと他人のせいに
することがある
症状の進行極めて徐々に進行進行する

3大認知症とは

認知症には「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」という3つの種類があります。それぞれの症状について見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

認知症のなかでよく知られているのがアルツハイマー型認知症です。認知症の症中でも全体の約半数はアルツハイマー型認知症といわれています。

アルツハイマー型認知症とは、脳の神経が変性することによって脳全体が萎縮し、脳機能が停止してしまう症状です。

アルツハイマー型認知症になると初期は物事を思い出せなくなる記憶障害がおき、その後は、ものごとの計画が立てられない、気候に合った服が選べないといった実行機能障害が目立ってきます。ただし個人差が大きく、全員に同じような症状がでるわけではありません。

脳血管性認知症

アルツハイマー型認知症に次いで日本人に多いのが脳血管性認知症です。脳血管性認知症は、くも膜下出血や脳梗塞といった脳の病気によって、脳細胞が死滅して引き起こされる認知症です。

記憶障害などの典型的な症状もありますが、脳血管性認知症の場合は心身のコントロールができなくなって、コミュニケーションに支障をきたすこともあります。

レビー小体型認知症

脳血管性認知症に次いで多いとされているのがレビー小体型認知症です。レビー小体というたんぱく質が脳神経細胞を破壊することで発症するのがレビー小体型認知症です。

レビー小体型認知症の場合もアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と同じで、記憶障害や実行機能障害がおこります。

症状には個人差があるので一概には言えませんが、レビー小体型認知症の場合は、手足が震えるといったパーキンソン病に似た症状が表れるようです。

若年性認知症とは 18歳から39歳までに発症した若年期認知症と40歳から64歳に発症した初老期認知症をあわせて若年性認知症と言います。

東京都長寿健康医療センターの調査によると、2018年時点で若年性認知症有病率は人口10万人あたり50.9人。男性よりも女性が発症することが多くなっているのが特徴です。

ただし若年認知症の診断は非常に高度な診断技術が必要なので、診断を受けることがなく、日常生活や就労面で問題を抱えているケースも多くなっています。

高齢者の5人に1人が認知症に

日本は今、65歳以上の高齢者の割合が20%を超えた超高齢社会に突入しています。そのなかで認知症の高齢者は2020年現在で約600万人、2025年には700万人にもなると推定されています。

認知症になると本人も家族も負担が多く、不安を感じてしまいます。しかし、高齢者の約5人に1人が認知症になるといわれるほど、認知症は発症率が高く、誰でもかかりえる症状です。

認知症をおそれるのではなく、認知症に対する正しい理解を深めることが必要です。私たちはこれから、認知症になっても困らない共生社会をつくっていくことが重要です。

認知症の症状は?

認知症の症状は「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の2つにわけられます。それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。

認知症の症状である中核症状と行動・心理症状の詳細説明

中核症状

中核症状とは、認知症の典型的な症状のことです。

あったことそのものを忘れてしまう記憶障害や物事を順序立てて考えられなくなる実行機能障害。また、時間や場所がわからなくなる見当識障害などもあります。これらは認知症になるとほとんどの人に現れる中核症状です。

行動・心理症状(BPSD)

行動・心理症状(BPSD)は中核症状がおこることによって、引き起こされる二次的な行動・心理的な症状のことです。

今まで出来ていたことができなくなったり、わからなくなることによって、心理的な不安や混乱が増大。それにともなって、引き起こされる徘徊や暴言、暴力行為といったものです。

人によって症状のあらわれかたは違いますが、行動・心理症状(BPSD)がひどくなることで、家族や周囲の人とのコミュニケーションなども難しくなります。

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認知症は予防と早期発見が大切

認知症の予防

認知症の予防としての食生活

認知症の平均発症年齢は51歳と言われています。そのため大切になるのが、認知症にならないように早い段階から意識しておくこと。認知症予防を生活に取り入れていることで、認知症になったとしても、その進行を緩やかにすることもできます。

認知症の予防として大切なのが食生活です。バランスの取れた食生活を意識することは、あらゆる病気のリスクを軽減します。認知症も同様で、多くの食材をバランスよく食べることが大切です。

また、アルツハイマー型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣病との関連が強いとも言われているので、低塩分、低糖質の食事を心がけましょう。

あわせて、適度な運動も大切です。適度な運動をすることで、筋肉量の低下を予防し、いつまでも元気な足腰を維持することができます。また運動は、身体だけではなく脳にも良い刺激をもたらします。

認知症の早期発見

認知症には早期発見、早期治療が重要です。認知症の初期症状である記憶障害は単なるもの忘れとして見逃されることも多いのですが、早く対処すれば進行を遅らせることもできます。

他の病気と同様に、放置しておくことは非常にリスクがあります。早い段階からさまざまな治療をうけておくことで、たとえ認知症でも、症状を抑えて生活することも可能です。

認知症の検査

認知症の検査は「面談」「身体検査」「認知症検査」という3つの工程を経た上でおこなわれ、認知症かどうかを診断されることになります。

それでは、それぞれの工程を詳しく見ていきましょう。

面談(問診)

まずは本人と家族に対して医師の面談があり、過去の病歴や現在の状態についてヒアリングがおこなわれます。正確に伝えるために、あらかじめ内容をまとめたメモなどを準備しておくと良いでしょう。

身体検査

身体検査では、一般的な健康診断や人間ドックのような内容(レントゲン、血液検査、尿検査、血液検査など)をおこないます。

認知症だけではなく、他の病気の有無や身体の状態について確認します。

認知症検査

認知症検査は「脳画像検査」と「神経心理学検査」の2種類があります。

脳画像検査はCTやMRIで脳を撮影して、脳の状態を検査するものです。神経心理検査は脳の働きをチェックする検査。絵を見て絵の内容を答えるものや、記憶の確認、単純な計算問題などです。

神経心理検査には「長谷川式簡易知能評価スケール」や「ミニメンタルステート検査」、「時計描画テスト」といったものがあります。

検査にあたっての心づもり

認知症の検査をするというと、ショックを受けたり、診断されたくないと検査を拒否する人もいるでしょう。

しかし、認知症には早期発見、早期治療に越したことはありません。本人にしっかりと理解してもらい、協力をとりつけることが大切です。認知症状が進んでいて本人の理解が難しい場合は、認知症検査ということは言わずに、普通の健康診断として受診することも良いかもしれません。

また、認知症検査の結果については、本人だけではなく家族も一緒に確認するようにして、今後の対応についても話し合えるようにしておきましょう。

認知症の治療法

現代の医療では、認知症を完全に治療することはまだ困難と言えるでしょう。ただし、原因によっては、薬やリハビリ療法などで症状の軽減が目指せることもあります。

ここからは、それぞれの治療法の目的と内容について説明します。

薬物療法

認知症の薬物療法の解説

薬を使って認知症の症状を緩和するのが薬物療法です。

認知症を治す薬はいまだ発明に至っていませんが、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症については、症状を抑える薬を使った薬物療法が行われています。

認知症の薬物療法で代表なのが、体内のアセチルコリンの低下を防ぐ薬です。

アセチルコリンは脳内の記憶力や集中力に関係する物質で、アセチルコリンの分泌量が減ることで認知症の症状が出るといわれています。そのため薬物療法では、アセチルコリンの減少を防ぎ、認知症の症状を抑えることを目的としています。

ただし、認知症の症状によって処方される薬もさまざまなので、薬については認知症専門医などに必ず相談しましょう。

非薬物療法

認知症の非薬物療法の解説

認知症の治療では、薬に頼らない非薬物治療も大切です。認知症には、精神的に安定して、ストレスなく落ち着いた日々を送ることが良いと言われています。

日常生活の中で、掃除、洗濯、料理といった身の回りのことをすることも大切な治療のひとつです。また、脳トレやゲームなどの脳への刺激や好きだった趣味のことを続けるのも、昔の自分を取り戻したり、精神の安定につながります。

認知症のリハビリ

認知症の症状の緩和や進行遅延を目的とするリハビリテーションにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれの種類と内容、目的について説明します。

作業療法

本人が日常生活でずっと継続してきた家事や仕事といった作業を続けることを作業療法といいます。基本的な日常生活を送る能力や、社会の中でその人らしい役割をこなす能力を維持することが目的です。

簡単なところだと服や靴の着脱といったものや、買い物をしたり、散歩に行くこともそのひとつです。

わざわざ新しいリハビリをするのではなく、その人が自然にやってきたことをやるだけなので、本人にとっても始めやすく、安定した精神を取り戻すことにつながります。

運動療法

運動療法はその名の通り、身体を動かすタイプのリハビリテーションです。しかし急に身体を動かして、無理な運動をしたり転倒するようなことがあっては、逆効果になってしまいます。運動療法は理学療法士の指導のもとでおこなわなければいけません。

運動療法はウォーキングや水泳といった有酸素運動から、「立つ」「歩く」「階段をあがる」といった基本動作の練習も含まれます。

音楽療法

音楽には、脳を刺激を与えたり、ストレスを軽減するといった良い効果があります。音楽はただ聴くだけでもいいですし、自分が歌ったり、楽器を使うといったこともさらに効果的です。

音楽をリハビリテーションに取り入れたのが音楽療法です。カラオケで思いきり自分の好きな音楽を歌ったり、タンバリンやカスタネットなどの楽器を使ったりすることもストレス発散になります。

もちろん、一人で好きな音楽を静かな環境で聴くだけでも十分。その人なりのやり方で音楽を楽しむことが大切です。

回想法

認知症のリハビリテーションのひとつに「回想法」という方法もあります。回想法は、昔の思い出を話し合ったりすることによって、脳を活性化させる方法です。

認知症になると直近の出来事を記憶することは困難になりますが、昔の記憶は保持されています。懐かしいアルバムを見ながら昔の思い出を語り合ったりすることで、精神的な安定を得られることができます。

また、自分のそれまでの半生を思い返すことによって、満足感や幸福感を感じることも。回想法は認知症に対して、効果的なアプローチ方法と言えるでしょう。

介護拒否があったら

施設や在宅関わらず、認知症の人が自分の介護を拒否することを介護拒否といいます。

介護拒否の理由はさまざまで、本人には介護を拒否するなんらかの理由があります。無理強いすることによって、ますます態度を硬化させてしまったり、症状を悪化させることにもつながります。

認知症の人が介護を嫌がっている場合は、本人の意思を尊重しながら、介護されることのなにがいやなのかをしっかりと聞くことが大切です。本人の不安や心配を取り除きながら、適切に介護できるようにしましょう。

介護拒否の6パターン

介護拒否のパターンはおもに下記の6つのパターンがあります。

  • 食事の拒否
  • 服薬の拒否
  • 入浴の拒否
  • 着替えの拒否
  • 排泄の拒否
  • 外出の拒否

それぞれについての内容と、その対処法について見ていきましょう。

食事の拒否

食べることは生命を維持するうえで非常に大切ですが、食事を拒否することもあります。体調が悪くて食べられなかったり、食べる気にならないといった精神的な原因もあります。

一方で口内炎などで口の中が痛かったり、うまく飲み込めないといった身体的な原因の場合もあります。

また、認知症の症状によっては、箸の使い方がわからなくなっていたり、それがどう食べるものか理解できない状況もありますので、注意しましょう。

服薬の拒否

認知症の薬を拒否するケースもあります。この場合は単に薬を飲むこと自体を忘れているだけのこともあります。しかし、わかっていて服用していない場合は、薬があわなかったり、飲みにくいという原因が考えられます。

医師に相談して、飲みやすい薬に変えてもらったりして原因を早めに取り除くようにしましょう。

入浴の拒否

入浴を拒否することも介護拒否でよく見られます。入浴の介護拒否の原因の一つは衛生観念が薄まり、入浴の必要性を感じなくなることです。

また、介護者に裸を見られるのが恥ずかしいという羞恥心による場合もありますので、同性の介護者だけにするなどの配慮が必要です。

着替えの拒否

着替えについては入浴と同様に羞恥心が要因の場合も多いです。しかし同時に着替える段取りを整えることができない実行機能障害がおきていて、困っているケースもあります。

着替えを拒否している場合は、どちらにあてはまるか見極めることが大切です。

排泄の拒否

認知症が進んでくると、便意や尿意についての意識が鈍ってくる傾向にあります。また、トイレの場所がわからなくなっていたり、トイレ自体の方法が曖昧になることも考えられます。

トイレを失敗すると本人にも家族にも大きなストレスにつながります。トイレを拒否している原因を正しく理解して、対策をとりましょう。

外出の拒否

そもそも年をとると外出自体が億劫になる傾向にあります。それにくわえて認知症の人の場合は、外出の意味が理解できずに余計なストレスや不安感を感じてしまうこともあります。

わかっていると思い込まないで、なぜ外出するのか、どこにいくのか、なにをするのかをしっかりと伝えたうえで外出するようにしましょう。

認知症介護を続けるための心得

認知症は完治することなく、長期戦のリスクも高い症状になります。認知症の人を介護することはとても負担が大きく、ストレスをためやすくなります。認知症介護にめぐり、痛ましい事件が起きることもあります。

認知症介護を続けるために、大切な心得について説明します。

  1. 自分も大切にする
  2. 溜め込まない
  3. 比較しない
  4. まわりにも頼る
  5. 「今」を大切に

自分も大切にする

愛する家族が認知症を発症することは、とてもショックなことです。家族が変わっていく姿を見ることは辛いですし、ストレスを感じてしまいます。

介護をするときに重要なのは、必要以上に頑張りすぎたりせずに、自分自身の健康や時間も大切にすることです。

溜め込まない

認知症の家族を介護する中で、不満や悲しみは生まれてきます。その気持ちをずっと自分だけでしまっておくと、いつか爆発してしまいます。

負の感情は溜め込まないことが一番です。時々は友人に愚痴をいったり、家族につらいと本音をこぼしたり、カラオケで発散させたり。気持ちを切り替えながらやっていきましょう。

比較しない

誰かと比べるというのは、どうしてもマイナスの感情を生み出しやすくなります。特に認知症は、人によって症状の重さや症状のあらわれ方は違います。ほかの認知症の人と比べてどうということは考えても仕方ありません。誰かと比較して、悲しい気分になるのはやめましょう。

まわりにも頼る

介護をしているときは大変すぎて、自分一人に抱えてしまいがちです。しかし、介護を一人でするのは不可能です。周りの人や外部のサービスを上手に利用して、まわりに頼りながらやっていきましょう。

「今」を大切に

介護は大変なので、どうしても介護に手いっぱいでまわりを見たり、今の時間を楽しむ余裕はなくなります。しかし介護は永遠に続くわけではありません。長い目で介護についてとらえて、なるべく「今」を大切に過ごしましょう。

在宅生活が困難なときは

認知症になっても住み慣れた環境で過ごさせてあげたいと家族が考える気持ちは理解できます。ただし、認知症の症状が進んでいくと、家族による在宅介護では対応ができなくなることもあります。その場合は専門の施設への入居も検討するようにしましょう。

認知症の人を受け入れている代表的な施設について説明します。

小規模多機能居宅介護

小規模多機能型居宅介護とは「通所」「訪問「宿泊」の3つの機能を有した介護施設のことです。比較的新しく登場した地域密着型サービスの一つで、どのようなケアも同じ事業所の同じスタッフが対応するので、新しい人が苦手な認知症の人に適しています。

実際に小規模多機能型居宅の利用者は8割程度が認知症の人と言われています。認知症の高齢者の受け皿として期待されていますが、小規模な事業所が多く、入居待ちの人が多いことが残念です。

グループホーム

認知症の高齢者のみを入居対象としているのがグループホームです。認知症の知識と経験をがあるスタッフが常駐しているのが特徴です。

入居者は少人数で「ユニット」という単位にわけられて、ユニットごとに配置されたスタッフが対応します。これも認知症の人が新しい人に不安を感じるために、なじみのスタッフでサポートできるよう工夫されたシステムです。

入居者にはそれぞれの役割や責任があたえられるので、それを満たすことによって入居者に達成感ややりがいを与えることができます。

グループホームは住民上のある市区町村の中でのみ選択可能です。また介護状況の進行に伴い、介護付き有料老人ホームへの転居を勧められるケースもあります。

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐して、食事や入浴など身の回りのサポートを受けられる施設です。

民間企業が経営しているものが多く、金額や施設、サービス内容についてもさまざまです。

終身利用を原則としており、認知症や要介護5の人まで幅広く受け入れ可能。看取りのサービスまであるので、他の施設のように途中で転居しなければならないということもありません。

また、住宅型やサービス付き高齢者向け住宅でも最近は認知症の対応が可能としている施設が増えています。気になった施設があれば、問い合わせをして事前に受け入れについて確認しておきましょう。

認知症に関するよくある質問

認知症の進行スピードはどのぐらいですか?

認知症の進行スピードは人それぞれです。症状は比較的緩やかに8年~10年程かけて徐々に進行していきます。

初期症状として、あったことそのものを忘れてしまう記憶障害などが見られ始め、症状が悪化すると物事を順序立てて考えられなくなる実行機能障害や、時間や場所がわからなくなる見当識障害などの症状も表れます。

認知症は誰でもなりますか?

認知症は、誰でもかかる可能性があります。認知症の高齢者は2020年時点で約600万人、2025年には700万人にもなると推定されています。認知症は発症率が高く、高齢者の約5人に1人が認知症になる可能性があると言われています。

認知症にならないようにするためにはどうしたら良いですか?

認知症の予防として大切なのは「食生活を意識」「適度な運動」「良質な睡眠」「ストレスを溜めない」などといったことが挙げられます。

また少しでも、身体に違和感を感じたら病院を受診しましょう。認知症は他の病気と同様に、放置しておくことは非常にリスクがあります。単なる高齢に伴うもの忘れと判断せず適切な治療を受けましょう。

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