認知症の親の在宅介護に限界を感じています。どうしたら介護の負担が軽くなりますか?

認知症の親の在宅介護に限界を感じています。どうしたら介護の負担が軽くなりますか?

更新日 2024/03/18
1年ほど前から自宅で認知症の母親の介護をしています。母は一人でトイレに行けないため、夜中に何度もトイレの付き添いのために起きないといけません。

私は仕事と並行して介護をしていることもあり、介護に疲れてしまいました。もう、在宅介護では限界なんでしょうか?

(吉田さん@53歳・会社員)

吉田さんの生活に支障が出ているようであれば、在宅介護から施設介護に変えることをおすすめします。限界を超えてしまうと、「介護うつ」になってしまったり「介護離職」をしてしまう可能性があります。

まずはショートステイ訪問介護などの介護サービスを使って、介護から離れた状態で今後のことを考えてみてください。ご自宅での介護を続けるのが難しいと感じたなら、介護施設に入居することも検討してくださいね。

在宅介護の限界を判断するポイント

認知症の母の介護をしています。夜中もトイレの付き添いのために起きないといけなくて、常に寝不足のため身体が辛いですが、なんとかやれています。

でも、友人にこの話をしたところ、「もう在宅介護は無理だよ」と言われました。今の状態は在宅介護では限界なんでしょうか?

私がこれまで入居相談を受けてきた経験上、在宅介護が限界を迎えているケースにはいくつかのパターンがありますね。

次に具体的な状況をリストアップしてみましたが…。吉田さんに当てはまっているものはありますか?

  • 介護のために睡眠時間を減らす必要がある
  • 介護する人の生活に支障をきたしている
  • 認知症の症状が手に負えない

一番はじめの「介護のために睡眠時間を減らす必要がある」は、当てはまっています。トイレ介助のために何度も夜中に起きないといけない状況なので…。

それに、認知症が進んでから、「勝手に家から出て迷子になるんじゃないか」と心配でよく眠れないんです。

それはかなりきつい状況ですね…。となると、寝不足で昼間のお仕事や家事に支障が出ていませんか?

出ています!常に眠いので仕事でミスも増えましたし、身体がいつも重くて毎日の家事をするのも大変で…。

やはりそうですよね…。となると、このままご自宅で介護するのは難しい段階かもしれません。

介護の限界を超えてしまうと

このままの状態で在宅介護を続けていると、限界を超えてしまって「介護離職」や「介護うつ」になる危険性があります。

「介護離職」?「介護うつ」?それはどんな状況ですか?

まず、介護離職とは介護をするために仕事を辞めることです。仕事を辞めて介護に集中しようとするわけですね。

私も母の介護をする時間が確保できないので、会社を辞めようと考えたことがあります。介護に集中できるなら良いんじゃないですか?

実は、離職した後の負担が必ずしも減るとは限らないんです。これを見てください。

出典:「分科会B:介護~仕事と介護の両立 社員や企業が地域社会とつながることの可能性~」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

えぇ!?介護に集中したからって、楽になるわけではないんですね!退職しなくてよかったです。

そうなんです。むしろ、生活が”介護一色”になってしまって休みがなくなり、「負担が増えた」と感じている人が多いんです。

それに、さらに精神的・肉体的に追い詰められると「介護うつ」になってしまう可能性もあります。

「介護うつ」って介護のせいでうつ病になってしまうということですか?

おっしゃる通りです。介護によってストレスが溜まってうつ病を発症してしまいます。睡眠障害や食欲不振、無気力感など心身ともに異常が出てしまうんです。

私はまだそこまでの状況にはなっていませんが、睡眠不足が続いているのでこのままだと介護うつになってしまうかもしれないです…。

介護うつになったら回復するには時間がかかります。そうなると、お母様の介護だけでなく、吉田さんの人生にも影響が出てしまうのでそうなる前に手を打ちましょう。

親の介護に限界を感じたときの相談窓口

介護の限界を超えないように手を打つと言っても、どうしたら良いんでしょう?

何から始めたら良いのかわからないので、誰かに相談したいです…。

そうですよね。でしたら、身近にある相談先をお伝えしますね。次のようなところに相談すれば、介護についていろいろとわかると思いますよ。

もし、まだ介護サービスを利用していない場合は、役所の福祉の相談窓口がわかりやすい相談先だと思います。「介護の相談先」と考えると、どうしたら良いかわからなくなってしまうかもしれませんが、お住まいの地域の役所であればどこにあるのかはわかりますよね。

自治体によっては、介護保険課」「高齢者福祉課」といった名前の窓口を設置しています。正確な名前がわからなければ、電話で問い合わせるか、とりあえず役所に行ってみて相談窓口を確認してみてください。

母は既に訪問介護を利用しています。介護サービスを利用している場合は、どこに相談したら良いですか?

介護サービスを既に利用しているのであれば、一番身近な相談先は担当のケアマネジャーさんではないでしょうか。ケアマネジャーさんであれば、今のお母様やご家庭の状況をよく知っているので、相談しやすいですよね。

それに、ケアプランの見直しをすることで、今よりも介護がしやすくなるかもしれません。なので介護サービスを利用しているのであれば、まずはケアマネジャーさんに相談して、ケアプランの組み直しをお願いしてみましょう。

ケアマネジャーさんですね。しばらく連絡を取っていなかったので、連絡してみようかな…。

あとは「地域包括支援センター」に相談してみるのもおすすめです。

地域包括支援センターは、ご高齢者の生活の総合相談窓口。保健師、社会福祉士、ケアマネジャーといった介護に詳しい専門家が相談に乗ってくれるので、総合的に相談したいときに良いと思います。

その次の民生委員さんって、地域の見守りとかをやってくれる人ですよね?介護の相談にも乗ってくれるんですか?

そうなんです。地域で暮らす支援を必要としている人のサポートをしているのが民生委員さん。介護の相談をすれば、適切な行政サービスや専門機関につないでくれるんです。

また、最後の「介護をする家族の会」にはいろんな団体があります。例えば「認知症家族の会」という認知症の方本人と、介護をする家族の団体もあるんです。悩みを打ち明けるだけでも気持ちが楽になると思いますので、近くで開催している集まりに参加してみるのも良いかもしれませんね。

在宅介護の限界を超える前に

ここまでに、在宅介護の限界を判断するポイントや介護の相談窓口についてお話ししました。ここからは、ご自宅での介護の限界を超えないように対策できることをお伝えしたいと思います。

介護の限界を超えないための対策って何ができるでしょうか?

まずは介護サービスを利用することです。

お母様は既に介護サービスを使っていらっしゃると思いますが、介護の限界を迎えないための介護サービスの使い方についてお話ししますね。

レスパイトケアで「介護から離れる」時間を

介護には「レスパイトケア」という考え方があります。

レスパイトケアですか?聞いたことがないです。

レスパイトケアとは、介護をする人が介護を休憩するために介護サービスなどを利用すること。つまり、「介護をされる人のためのケア」というよりも「介護をする人のためのケア」と言えますね。

具体的には、以下のサービスがレスパイトケアとして活用されています。

今、デイサービスを週2回利用しています。デイサービスもレスパイトケアになるんだ。

そうなんです。デイサービスは、朝から夕方にかけて介護施設に預かってもらうサービスですよね。なので、ご家族はデイサービスの時間を自分の時間にしたり、家事を片付けたりする時間にあてられるわけです。

訪問介護の場合は、訪問介護を使うことでヘルパーさんにお願いした分の介護や家事の時間を別のことに使えますよね。

つまり、どちらも介護サービスを使うことで短時間のレスパイトができるわけです。

でも、私は平日の日中は仕事をしていますし、デイサービスや訪問介護はあまりレスパイトという感じがしません。

そうですよね…。でしたら、ショートステイを使ってみるのはどうでしょうか?

ショートステイは、1日から介護施設に宿泊できるサービス。施設に空きがあれば最大30日連続で利用できます。訪問介護やデイサービスは数時間だけの短い間ですが、ショートステイでしたらまとめて数日のレスパイトも可能です。

ご高齢者をショートステイに預けて旅行に行く、といった使い方をしているご家庭もありますよ。

えっ、旅行に行くために母を人様に預けるんですか?そんなことして良いのかな…。

もちろんです!レスパイトケアは”ご家族のための介護サービス”。ご家族がリフレッシュするために利用しても良いんです。

それに、今は仕事と介護に疲れて今後の生活についてじっくり考える余裕がないかもしれません。なので、レスパイトケアをしてお母様のことだけでなくて吉田さんご自身の将来について考えてみてください。

介護施設に入居することも検討して

介護の負担がさらに大きくなったら、老人ホームなどの介護施設に入居することも検討してみてください。

老人ホームかぁ…。まだまだ先の話だと思っていました。

もちろん、今の状況でも介護が継続できそうであれば、お母様はご自宅で過ごした方が良いと思います。でも、実際は介護と仕事の両立は難しいものです。

それに、介護施設は入居しようと思っても、1日や2日で入居できるものではありません。居室に空きがあってすぐに入れる状態でも、書類作成や面談などが必要なので、1ヵ月近くかかることもあるんです。

「入りたい」と言ってすぐに入れるものではないんですね…。

それに、特別養護老人ホームなどの人気の施設の場合、常に満室なので1年以上待たされることも…。

なので、在宅介護の限界を迎えてから施設探しを始めるのではなく、多少余裕のある状態から施設探しを始めてくださいね。

  • 睡眠を削るようになったら、在宅介護の限界
  • 介護から離れるためにレスパイトケアを活用しよう
  • 限界を感じたら早めに施設探しを

地域から老人ホーム・介護施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

article-image

【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト