【徹底解説】デイサービスとは?費用・サービス内容・1日の流れまで全網羅

【徹底解説】デイサービスとは?費用・サービス内容・1日の流れまで全網羅

更新日 2025/08/22

「家族だけでの介護が大変だから、介護サービスを利用してみたい」と思いつつも、介護サービスはたくさんの種類があって何を利用したら良いかわからないですよね。

この記事では、在宅介護で利用できる介護サービスの中でもデイサービスについて解説。デイサービスの具体的なサービス内容やデイサービスの種類についてお伝えしていきます。

この記事を読めばこれがわかる!
  • デイサービスのサービス内容がわかる!
  • デイサービスの1日の過ごし方がわかる!
  • デイサービスに向いているかがわかる!

デイサービスとは

車で自宅まで迎えにきてくれるデイサービス

デイサービス(通所介護)とは、日帰りで利用する通所介護サービスのこと。自宅で暮らす高齢者が日中に施設へ通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどの支援を受けられる介護サービスのことを指します。入所施設のように泊まるわけではなく、通いながら必要な介護や交流を受けられるのが特徴です。

利用者本人にとっては生活リズムを整えたり、外出や交流の機会を持てることで心身機能の維持や孤立防止につながります。また、ご家族にとっては介護の負担を軽減し、安心して外出や仕事に専念できる時間を確保できる点が大きなメリットです。

デイサービスのサービス内容

デイサービスで受けられる支援は多岐にわたります。代表的な内容を整理すると以下の通りです。

  • 食事
  • 入浴
  • 機能訓練
  • レクリエーション
  • 送迎

それぞれ詳しく見てみましょう。

食事

デイサービスの利用は主に日中なので、お昼ごはんの提供があります。長時間の利用者にはおやつがある場合もあります。

施設が提供する食事は咀嚼しやすく、栄養バランスがとれたものなので、利用者にとって健康的な食生活のサポートになります。1人での食事が難しい利用者は施設のスタッフが食事介助をしてくれるサービスもあります。

また、ほかの利用者もみんなで食事を摂るので、会話を楽しみながら楽しく食事ができます。普段は家族と離れて暮らしている方や一人暮らしの利用者にとっては、とても嬉しい時間になります。

さらに、追加料金を支払えば栄養改善サービスが受けられたり、家で食べるお弁当を購入できる施設もあるようです。

デイサービスでは昼食が提供され、参加者全員で昼ごはんを食べる

入浴

デイサービスには入浴のサービスもあります。入浴によって体を清潔に保ち、気分も明るくなります

一人暮らしや家族に介護されている方は、普段はなかなか満足な入浴ができないケースも多いようです。デイサービスでは介護スタッフに介護されながら入浴ができるので、普段よりも入浴をゆったりと楽しめます。

大浴場や個室タイプなど、入浴施設はデイサービスによって違いがあります。中には重度な要介護の方むけに介護専用の入浴装置を設置しているところもあります。

入浴装置というと大げさな装置のように思われますが、美容室のシャンプー台をイメージすると良いでしょう。最近では車椅子のまま入浴できるマシンもあるようです。

衣服の脱ぎ着や入浴は介護スタッフがサポートしますが、利用者が自分でできることは利用者にしっかり取り組んでもらうことで、機能強化につながります。

デイサービスでは介護職員の入浴介助がおこなわれる

機能訓練

機能訓練とは、歩いたり階段を上るといった日常生活の動作をスムーズにおこなうための訓練です。また、体だけではなく、脳のトレーニングも機能訓練のひとつです。

代表的な機能訓練には下記のようなものがあります。

  • ラジオ体操
  • 歩行訓練
  • 脳トレ

ここで説明する機能訓練とは有資格者ではなく、デイサービスの介護スタッフがおこなうもので、リハビリテーションとは異なります。専門的な機能改善を目指すリハビリテーションではなく、あくまで日常生活を送るための練習をサポートするものです。したがってメニューは施設によって異なり、マッサージや口腔体操などを取り入れているところもあります。

レクリエーション

デイサービスでは利用者が楽しめるように、レクリエーションの時間があります。施設によってレクリエーションの内容は異なりますが、どのような身体の状態でも楽しめるように工夫と配慮がされています。

レクリエーションは楽しむだけではなく、機能訓練の一環という意味もあります。クイズ大会や連想ゲームなどは脳トレ、「ちぎり絵」や「お手玉崩し」などのレクリエーションは手先の機能訓練にもつながります。

基本的にその日に参加する利用者の健康状況や身体の具合にあわせたレクリエーションをおこなわれるので安心です。

デイサービスでは機能訓練の一環としてレクリエーションがおこなわれる

送迎

デイサービスの大きな特徴として自宅までの送迎があります。自宅から施設へ行くときも、自宅に戻る時も施設の車で家の前まで送迎してもらえます。

デイサービスの車なので、車椅子のまま乗降できるようにリフトがあったり、介助者がいるので安心です。身体の不自由な人でも安心して利用できるような配慮がされています。

デイサービスの費用はいくらかかる?

デイサービスの利用費用は、要介護度や利用時間、サービス内容によって異なります。介護保険が適用されるため、原則として1〜3割負担で済みます。

デイサービスの利用料金の大まかな目安は、1回1000~2000円ほどです。デイサービスの費用は「介護保険が適用される費用」と「介護保険が適用されない費用」があり、これらを合わせた金額が毎月請求されます。

介護保険が適用される費用

介護保険が適用される費用は主に以下です。

  • 利用料
  • サービス加算

それぞれ紹介しますので見てみましょう。

利用料

デイサービスの「利用料」とは、デイサービスを利用した際にかかる費用のこと。主に送迎やレクリエーションなど、デイサービスを利用する際に必ずかかる費用です。

介護保険が適用されるデイサービスの利用料は国が定めた単位によって異なります。

要介護度と利用時間の一覧は以下です。

要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
3~4時間未満 370円 423円 479円 533円 588円
4~5時間未満 388円 444円 502円 560円 617円
5~6時間未満 570円 673円 777円 880円 984円
6~7時間未満 584円 689円 796円 901円 1008円
7~8時間未満 658円 777円 900円 1023円 1148円
8~9時間未満 669円 791円 915円 1041円 1,168円

参考:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

※表は通常規模型の一覧です。

介護保険では1単位10円前後に設定されていますが、利用時間や施設の規模、地域など条件によって単位数が変わり利用料金が決まります。

利用したいデイサービスがある場合には利用料を施設に確認しましょう。

サービス加算

サービス加算とは、特定の条件を満たすサービスや人員体制に対して追加で請求される料金のことです。

特定の条件を満たすサービス加算には、例えば以下のようなものがあります。

サービス加算項目 料金 内容
入浴介助加算 40円~55円/回 利用者が入浴する際の介助や付き添い
中重度者ケア体制加算 45円/回 中重度の要介護者を受け入れる体制を整えている
認知症加算 60円/回 認知症に関する研修を修了したスタッフを配置し、認知症の症状の進行の緩和に繋がるケアの提供
栄養アセスメント加算 50円/回 栄養改善が必要な利用者を把握し、管理栄養士と看護師・介護スタッフなどが連携して栄養アセスメントを実施
口腔・栄養スクリーニング加算 5~20円/回 デイサービスの利用開始時と利用中6ヵ月ごとに口腔スクリーニングと栄養スクリーニングの両方を実施

参考:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

利用する施設によっては、利用料金に加えてサービス加算が必要になることもあるので覚えておきましょう。

介護保険が適用されない費用

デイサービスの利用料のうち、介護保険が適用されない費用は以下です。

  • 食費
  • そのほか(日用品など)


デイサービスで提供される昼食とおやつには、介護保険が適用されないため、全額を利用者が支払います。一般的に500〜1000円ですが、食費は事業者が自由に設定できるため、施設ごとに料金が異なります。

なお、食事の提供がないデイサービスでは、食費の支払いはありません。

そのほかに必要な費用として、オムツ代や歯ブラシ代などの日用品費があげられます。これら費用にも介護保険は適用されません。

ひと月にかかる費用は数百円ですが、私物を持ち込めば費用は不要です。

デイサービスの1日の流れ

典型的なデイサービスの1日は次のように進みます。

8:30自宅にお迎え
9:30デイサービス事業所に到着
10:00レクリエーション
10:30機能訓練・趣味の時間
12:30昼食
13:30体操・趣味の時間
15:30おやつ
16:30自宅へお送り

もちろん施設や滞在時間によってスケジュールはそれぞれ異なりますが、午前中に機能訓練や入浴といったメニューをおこない、午後はレクリエーションやおやつタイムといったお楽しみの時間をところが多いようです。

また、施設によっては「午前だけ利用」「午後だけ利用」などの半日型サービスもあります。

デイサービスを利用する際の注意点

デイサービスでは医療行為はできないので、日常的に医療行為が必要な人がデイサービスを利用する際には注意が必要です。

医療行為は基本的に医師がおこないます。デイサービスのスタッフの人員基準には医師の配置は義務つけられていないので、医師がいない施設がほとんどです。そのため、デイサービスでは基本的に医療行為は受けられません。

デイサービスで看護師が提供できるサービスは主に以下です。

  • バイタルチェックに基づく入浴可否判断
  • 軽い擦り傷などの処置
  • 塗り薬の塗布
  • 湿布薬の貼り付け
  • 口腔ケア
  • 耳垢掃除
  • 糖尿病などがない利用者の爪切り
  • カテーテルによる自己導尿の介助
  • グリセリン浣腸器の利用

胃ろうや吸引などは医療行為であるため、介護スタッフではおこなえません。日常的に胃ろうや吸引などが必要な方はデイサービスでは対応できないので注意が必要です。

利用を希望する施設がある場合には利用者本人が心地よく過ごせるサービスが提供されているかどうか確認しましょう。

デイサービスのメリット

利用者本人のメリット

デイサービスには多くのメリットがありますが、代表的なものは以下です。

  • 心身の機能の維持・向上が期待できる
  • 栄養バランスの良い食事ができる
  • ほかの利用者と交流することができる
  • 入浴やトイレなど日常動作の介護をしてもらえる
  • 機能訓練を受けることができる

デイサービスでは、機能訓練やレクリエーションなどで身体や脳を動かすことができるので、認知症予防など心身の機能の維持や向上が期待できます。中にはデイサービスの利用がきっかけで、新しい趣味や生きがいを見つける人もいます。

また、ほかの利用者や施設のスタッフなど、家族以外の人と交流する機会が増えるので生活にメリハリが出てくるでしょう。

家族にとってのメリット

  • 介護から解放される時間を確保できる
  • プロによるケアで安心感が得られる
  • 在宅介護の継続を支えるサポートとなる

普段は自宅で家族が介護しているとしても、家族だけの介護には限界があります。週に何日かデイサービスを利用することで、家族の負担を減らせます。

デイサービスのデメリット

デイサービスを利用するデメリットで考えられるものは以下です。

  • 費用面での負担がある
  • ストレスを感じてしまう可能性もある
  • 施設によってサービスや設備に差がある

デイサービスを利用することで、新たな費用が発生します。デイサービスの費用の中には介護保険対象のサービスはあるものの、食事や入浴などサービスが増えることで金額は大きくなりがちです。

また、あまり人との交流が得意ではない方や、ほかの利用者やスタッフに対して気を遣ってしまう方だと、デイサービスに行くことがストレスになることもあります。

サービスや設備、雰囲気などは施設によって異なります。利用者本人が過ごしやすい施設なのか、利用前には事前に見学をしましょう。

デイサービスの利用条件

基本的にはデイサービスは要介護1~5の判定を受けた方が対象ですが、施設の規模などによって違いがあります。

一般的な利用条件は以下の内容です。

  • 要介護1~5の判定を受けている
  • 医療行為をおこなう必要がない
  • 自宅が施設の送迎範囲内にある

施設によっては要介護ではなく、要支援の段階でも利用できるところもあります。ただし要支援の方が利用できるのは予防通所介護の指定を受けているデイサービスだけです。

また、送迎可能エリアを限定しているところもあれば、エリア外でも家族の送迎を条件に認めているところもあります。詳細はケアマネジャーもしくは施設に確認してみましょう。

デイサービス利用までの流れ

デイサービスを利用するまでには、以下のような手順が必要です。

  1. 介護認定を受ける
  2. ケアプランを作成する
  3. デイサービス事業所を選定する
  4. 契約
  5. デイサービス開始

介護認定

デイサービスに限らず、介護サービスを利用するには介護認定を受ける必要があります。介護認定の申請手続きは、介護サービスの利用予定の方が住んでいる市区町村の役所でおこないます。

ケアプランの作成

介護認定が下りて、介護度が決まったら介護サービスの利用計画(ケアプラン)を立てます。利用計画はケアマネジャーが作成。担当になったケアマネジャーと相談しながら今後の介護サービスの予定を組み立てていきます。

事業所の決定

ケアマネジャーに地域のデイサービスを紹介してもらったり、自分でデイサービスを調べてみたりして、利用するデイサービスの事業所を決定しましょう。

契約

利用するデイサービス事業所が決まったら、事業所と契約をおこないます。

利用開始

利用開始日をデイサービスと調整し、ケアプランに基づいた介護サービスを受けられます。

デイサービスの種類

デイサービスには、以下のようにいくつかの種類があります。

ここからは、それぞれの特徴について説明します。

リハビリ特化型

リハビリ特化型のデイサービスは一般的なデイサービスと比べて、理学療法士、作業療法士を配置して、リハビリに重点をおいたサービスをおこないます。

リハビリ特化型の施設ではトレーニングマシンやスポーツ器具をとりいれて、適度な運動をしながら機能訓練などをおこないます。

リハビリ特化型デイサービスには、半日型と一日型など利用時間によってもメニューがかわります。一日みっちり機能訓練を受けたい場合は一日型、気分転換程度に運動したい方は半日型と選べます。

施設の雰囲気もフィットネスクラブのような感じなので、身体を動かすことが好きな高齢者にはぴったりです。

施設によっては「機能訓練特化型」と呼ぶ場合もあります。

介護予防特化型

日常生活をおくる上でそれほど大きな支障はなく、少しの介護によって自立の可能性が高い高齢者向けのデイサービスのことを介護予防特化型といいます。基本的には要支援1・2の人が対象です。

介護予防通特化型は市区町村が実施する「介護予防生活支援サービス事業 通所型サービス」で提供されます。入居を希望する場合は各市区町村の担当部署に問い合わせましょう。

認知症対応型デイサービス

通常のデイサービスでは、重度な認知症になった場合は利用できません。認知症対応型デイサービスは、認知症を発症している利用者を対象にした専門的なデイサービスです。認知症ケアに対して熟練したスタッフが対応するので、認知症の方でも安心して預けることができます。

利用するためには、施設のエリア内に住居があり、要介護認定または要支援の認定を受けていること。そして医師の認知症という診断が必要です。

お泊りができるデイサービスもある

通所介護をおこなっているデイサービス施設の中で、宿泊もできるところをお泊りデイサービスといいます。介護している家族が外泊する場合などに利用できるととても便利です。お泊りデイサービスは普段利用している施設に泊まることになるので、安心して利用できます。

ただし費用については介護保険は適用されず、全額実費負担になります。宿泊する場所が個室なのか、大部屋なのかによっても料金は変わりますので、あらかじめ確認が必要です。

デイケアとリハビリ特化型デイサービスの違い

デイサービスの中には「リハビリ特化型デイサービス」と呼ばれる施設があります。前述の通り、リハビリに重点をおいたサービスを提供しています。

リハビリ特化型デイサービスとよく似た施設に、デイケアがあります。「リハビリに注力している施設を利用したい」というときに、どちらを利用したら良いか迷うかもしれません。

ここからは、リハビリ特化型デイサービスとデイケアの違いを解説していきます。

職員体制が違う

リハビリ型デイサービスとデイケアの大きな違いは、医師が配置されているかどうかです。

リハビリ特化型デイサービスには、医師は配置されていません。対して、デイケアには必ず常勤の医師が働いています。また、デイケアには必ず理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリ専門職が勤務しています。

リハビリ特化型デイサービスにも、機能訓練指導員やリハビリ専門職が勤務していることがあるものの必須ではありません。

サービス内容が違う

デイサービス(通所介護) デイケア(通所リハビリテーション)
・食事
・入浴介助
・排せつ介助
・レクリエーション
・機能訓練 など
左記の内容に加えて
・栄養改善
・口腔機能向上のリハビリ
・専門機器を用いたリハビリ
・健康チェック など

上記のように、リハビリ特化型デイサービスとデイサービスではサービスの内容も異なります。

そもそも、デイサービスは利用者が自宅で自立した生活できるような支援をおこなうことを目的としている施設。対して、デイケアは医療ケアを重視したサービスの提供を目的としています。

デイサービスに関するよくある質問

デイサービスとデイケアの違いは?

デイサービスは入浴や食事、レクリエーションなど生活支援を中心に行うのに対し、デイケアは医師の指示のもとで理学療法士や作業療法士が専門的なリハビリを提供する点が大きな違いです。利用目的に応じて選ぶことが重要です。

週に何回まで利用できる?

デイサービスの利用回数は、要介護度やケアプランの内容によって異なります。週1回から始められる方もいれば、週5回以上利用する方もいます。ケアマネジャーと相談し、心身の状態や生活スタイルに合った回数を決めることが大切です。

認知症でも利用できる?

認知症の方もデイサービスを利用できます。中には認知症専門のプログラムを備えた施設もあり、安心して通える環境が整っています。スタッフのサポートを受けながら、交流や活動を楽しむことで心身機能の維持にもつながります。

土日や祝日も利用できる?

多くのデイサービスは平日のみ営業ですが、近年は土日や祝日に対応する施設も増えています。仕事や家庭の事情で平日の利用が難しい場合は、土日対応の施設を探すと安心です。事前に営業日を確認しておくと、利用開始後のトラブルを避けられます。

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