老人ホームの定番イベント・運動会は、入居者だけでなく家族からも高い人気。「毎年、運動会の季節を楽しみにしている」という声も、よく聞きます。
さて、一般的な老人ホームの運動会では、どんな種目がおこなわれているのでしょうか?そして、入居者にとってはどんなメリットがあるのでしょうか?詳しく解説していきます。
運動会は、学校だけではなく幼稚園や町内会、職場といったさまざまな場所でおこなわれている、誰もが親しみのあるイベントです。
一緒に練習したり、応援することで気持ちも一致団結。チームメイトと仲良くなったり絆も深まります。運動会というイベントがあれば、いつもと同じ運動でも楽しく取り組めるという方もいるでしょう。また、運動会をおこなうことで季節感も味わえます。
運動会というイベントを盛り上げるのに欠かせないのが開会式です。
開会式で、紅白の帽子やはちまきなどをして選手入場をおこなう施設もあるそうです。開会式の場面で入居者が選手宣誓したりすると、参加者全員の気分もやる気もアップして盛り上がるようですよ。
運動会では競技で勝つことだけが重要なのではありません。声を出したり手拍子をするなどしてチームメイトを応援することで、ストレス発散にもなり精神的にもプラスとなります。
入居者みんなで楽しみながら参加できる競技をメインにすることで、入居者全体が盛り上がります。
入居者の方が安全に楽しく参加できる、盛り上がる4種目に関して見ていきましょう。
少人数でも大人数でも楽しめるおなじみの種目「玉入れ」は老人ホームの運動会にもおすすめです。数人〜十数人集めて輪を作ったらその輪の真ん中に足のついたかごを置き、参加される方が玉を投げ入れて入った数を競います。
投げる玉には万が一体に当たっても痛くないお手玉などを使い、玉入れに参加する方が誰でも入れられるカゴの高さに設定しましょう。筋力が落ちてしまっている方もいるでしょうし、たくさん玉が入った方が参加している方も応援している方も盛り上がります。
コース上に置かれた紙に書いてあるものを誰かから借り、借りた人と一緒にゴールするのが「借り物競走」です。
老人ホームに入居されている方が競争するのは大変なので、職員が選手となり入居者の方にハンカチやコップ、メガネなどを借りて一緒にゴールをすることが多いようです。
「ここにあるよ!」「○○さんが持っているよ!」など入居されている方全員が参加できるので盛り上がる競技です。
「風船バレー」は数人集まって輪を作り、風船を床に落とさないようにトスを続ける種目です。椅子に座っておこなうので、車いすの方でも参加できます。
風船は時に予想外の動きをすることもあります。職員が輪の真ん中に入ってサポートしたり、参加される方が夢中になりすぎて椅子から落ちたり隣の方にぶつかったりしないよう注意も必要です。
どの運動会にも欠かせない競技でもある「応援合戦」。運動が得意ではない方や身体が不自由な方でも参加できます。
お揃いのはちまきなどを皆さんで身につけ、声を出したりうちわやポンポンなどを振ってみたり。皆さんで楽しく盛り上がることができます。
勝敗の発表も盛り上がる運動会ですが、当日、活躍された方や頑張った方に賞状があるとさらに盛り上がります。
参加者一人ずつ「笑顔が素敵でした賞」「応援団長賞」「盛り上げ上手賞」などの個人賞を渡すと、運動会の最後まで皆さんが笑顔になって思い出の運動会となるのではないでしょうか。
いつも見せている表情とは違った表情を見られることも多く、運動会の後には入居者同士で思い出話で盛り上がるかもしれません。
老人ホームでの運動会は、運動することだけがメリットではありません。ほかにどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
身体を動かした方がいいのはわかっていても、運動好きの方でないとなかなか身体を動かす機会がないものです。運動会というイベントがあれば、楽しく身体機能を維持、向上させることができます。
身体を動かすことで脳が活性化され、認知症の進行を遅らせたり発症を予防するのにも効果があると言われています。
運動会では入居者同士や職員の方とも自然とコミュニケーションをとる機会が増え、孤独感の解消にも繋がります。
運動会で役割を任されることで自尊心も高まり、身体的な面だけでなく精神的な面でも充足感を味わうことができます。
老人ホームの中では一年中、快適な室温や湿度の中で過ごすことができる一方、季節感を感じる機会が少なくなります。
運動会をおこなうことで季節を感じることができ、QOL(Quality Of Life=人生の質)が高まり、生活に刺激を与えてくれます。
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