老人ホームへの入居が決まり入居の準備をしていると、何をどれくらいの量の持ち物を用意すれば良いのか不安になる方も居るでしょう。
老人ホームでの持ち物は、施設によって指定されているものは多少異なりますが、基本的に必要なものは同じです。持ち物は、「衣類」「タオル」「洗面用具」「衛生用品」「靴」「消耗品」などを用意します。
老人ホームの持ち物は、一週間分を目安に用意するのがおすすめです。
この記事では、老人ホームで必要な持ち物を詳しく紹介します。また、持っていくと便利なもの、持っていってはいけないものなども解説しますので、あわせて参考にしてください。
Contents
以下は、老人ホームの入居時に主に必要な持ち物のリストです。
老人ホームで必要な持ち物は入居予定の施設から案内されます。老人ホームによって必要な持ち物が異なるので、まずは指定された持ち物を用意しましょう。
老人ホームでの新生活が始まることへの不安や心配から、つい持ち物が多くなってしまうかもしれません。
しかし、荷物が多いと入居者本人の居住スペースが狭くなってしまいます。老人ホームへの持ち物の量は必要最低限にしましょう。
必要な持ち物の量や内容などを詳しく解説します。見てみましょう。
老人ホームへ持っていく衣類の内容や量の目安は主に以下です。
老人ホームへ持っていく衣類は入居時の季節に合わせて1週間分を目安に用意しましょう。ほとんどの老人ホームでは洗濯サービスをおこなっているので、衣類を多く持っていかなくても安心です。
入居者本人がトイレや食事の際によく服を汚してしまう場合は、衣類を多めに用意しておきましょう。
また、老人ホームは冷暖房完備ですが、人によっては季節に関係なく寒く感じることがあるかもしれません。そのため、ひざ掛けやストールなどがあると便利です。
入居者本人にとってどんな服が快適なのかは、老人ホームで過ごしてみないとわかりません。衣類は後から買い足すつもりで入居時の準備をしましょう。
新生活が始まるという思いから、老人ホームへ持っていく衣類を新しく買い揃えようと考える人もいるでしょう。しかし、いざ老人ホームで生活を始めてみると新しい衣類は過ごしにくい場合もあります。
例えば、ピタッとしていたり伸縮性のない衣類は、本人も介護スタッフも着替えにくいです。着慣れている、できるだけ自分で扱いやすい服がおすすめです。
また、季節や体調の変化により必要な衣類は変わります。季節が変わる頃などを目安に家族が定期的に面会に行き、衣類の入れ替えをするのがおすすめです。
老人ホームへの持ち物に「タオル」も必要です。
タオルは入浴や洗顔の際に利用します。毎日入浴する老人ホームは多くないので、フェイスタオルを5~6枚、バスタオルを3枚ほど用意すれば十分です。
タオルも衣類と同じく施設で洗濯してもらえるので、必要以上に持っていかないようにしましょう。
老人ホームの持ち物で用意する洗面用具は主に以下です。
老人ホームのシャンプーやボディーソープは肌に合わず、頭皮や肌が痒くなってしまう場合もあります。使い慣れたシャンプーやボディーソープを持っていくのがおすすめです。
また男性の場合、毎日ヒゲのケアをしてほしいという人は、電動のヒゲ剃りを用意しておきましょう。
老人ホームへ入居するのに必要な衛生用品は主に以下です。
老人ホームの持ち物におすすめの「食事に必要なもの」は主に以下です。
老人ホームでの食事は提供される食器を使うことがほとんどですが、使い馴れていない食器やお箸、フォークなどは使いにくいと感じるかもしれません。可能であれば入居者本人の使い慣れた食器や、使いやすい形状のものを持っていきましょう。
老人ホームへ持っていく食器はプラスチックのものがおすすめです。握力が弱まって手から落としてしまってもプラスチックなら割れないので安心です。
また、ストロー付きのコップはフタが付いている場合が多いので、倒してもこぼす心配がありません。
老人ホームへの持ち物には「消耗品」も忘れずに入れましょう。
トイレットペーパーやティッシュは入居者側が用意するケースが多いです。消耗品は必ず買い足すことになるので、入居時にたくさん持ち込む必要はありません。トイレットペーパー、ティッシュはそれぞれ1パックずつくらいあると良いです。
おむつについては、「老人ホームで購入をする場合」「入居者が持ち込む場合」「どちらでも選択できる場合」と、施設によって対応がさまざまなので事前に老人ホームへ確認しましょう。
老人ホームへの持ち物は「新しく買い揃えたもの」よりも「使い慣れているもの」を持って行くのがおすすめです。
老人ホームでの新しい生活には不安な気持ちを持っている人も多いでしょう。老人ホームへ入居した日に家族が帰ってしまった後、寂しさを感じる人もいます。「愛着があるもの」や「長年使用して馴染んでいるもの」は入居者本人にとって、心を落ち着ける材料になります。
例えば、背の低いタンスや座り慣れた椅子などの小さな家具がおすすめです。家具は目に付きやすいため、自宅に居たときの心地よさを感じられます。
また、買い揃えた新しいものは入居者本人に馴染みがないため、本人が「自分のもの」とわかりにくい場合があります。
老人ホームの持ち物リストには入りませんが、「あると便利なもの」を紹介します。
老人ホームであると便利なものは、主に以下です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
入居者本人の部屋に置く衣類や小物などの収納ケースがあると便利です。
老人ホームによっては、居室の収納が狭かったり、そもそも収納がなかったりする場合があります。収納ケースがあると衣類や小物を整理しやすいのでおすすめです。
収納ケースは、自宅で使っていたタンスやプラスチックケースを持ち込む人が多いです。入居者本人が使いやすいものを用意しましょう。
老人ホームでは居室で過ごす時間が多いので、「自分の時間を楽しめるもの」があると良いです。
例えば以下のものがおすすめです。
時間を潰せるものでも入居者本人が好きでなければ使わない場合もあるので、入居者本人の趣味を活かせるものを持っていきましょう。
将棋盤や囲碁盤などは施設によっては既に用意していることもあるので、持っていきたいものは事前に老人ホームに確認すると良いです。
老人ホームへの持ち物に「クッションや座布団」もおすすめです。
老人ホームでは、ベッドで長時間過ごしたり、車椅子などで座っている時間が長くなりがちです。長時間同じ姿勢でいると、腰痛や足のむくみ、床ずれ(褥瘡)などのトラブルが起きてしまいます。
クッションや座布団などがあれば、腰痛や足のむくみ、床ずれ(褥瘡)を防止するのに役立ちます。
しかし、老人ホームの居室は広さが限られているため、大きすぎるクッションや抱きまくらは使い勝手が悪い場合もあります。手軽なサイズや、使い慣れたサイズのものを用意しましょう。
老人ホームへの持ち物に「加湿器」もおすすめです。
老人ホームの居室に加湿器を置くと、乾燥を防げるだけでなく、インフルエンザなどの感染症予防にもつながります。
老人ホームへ持っていく加湿器は、「使うのが簡単なもの」「衛生を保てるもの」を選びましょう。
老人ホームには持って行ってはいけないものがあります。主には以下です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
老人ホームへ持っていってはいけない「危険物」とは、主に火器類、刃物類などです。具体的には以下があります。
老人ホームへ入居する際に仏壇を持っていきたい人もいるでしょう。老人ホームによっては仏壇の持ち込みは可能ですが、ろうそくや線香は基本的には持っていけません。ろうそくはLEDの火を使わないタイプで代用しましょう。
裁縫が趣味で裁縫用具を持っていきたい人は、はさみや裁縫針を持っていけるか、事前に老人ホームへ確認しましょう。老人ホームによっては「スタッフの目が届くところのみで使用する」などの制限をかけたうえで使用を許可していることもあります。
老人ホームでは貴重品の持ち込みを禁止している場合もあります。貴重品とは例えば以下です。
貴重品は管理が大変なうえにトラブルになることが多いので、老人ホームへ持っていかない方が良いです。
結婚指輪など、どうしても本人がこだわるものがあれば事前に老人ホームへ確認しましょう。
また、入居者本人がアクセサリーでおしゃれをするのが好きだった場合には、アクセサリーの代わりにスカーフを持っていくのがおすすめです。
老人ホームの持ち物には必ず名前を入れましょう。
老人ホームではほかの入居者と共同生活を送ります。持ち物に名前が書いていないと誰のものかわからなくなるだけでなく、紛失する可能性もあります。
入居者のすべての持ち物にマジックなどで本人の名前を見やすく書きましょう。細かいものや消耗品にも、なるべく名前を記入するのが良いです。
持ち物すべてに名前を手書きするのが大変な場合は、「名前スタンプ」や「名前シール」を利用するのがおすすめです。
名前スタンプは持ち物だけでなく書類にも使えます。名前シールは布製品に付けられるアイロンタイプ、プラスチック製品に付けられる防水タイプなど、さまざまなものを用意しましょう。
老人ホームの持ち物すべてに名前を記入しても、日が経つと文字がだんだん薄くなります。家族が面会に行ったときなどに点検をし、名前を書き直すと良いです。
また、名前スタンプや名前シールを用意する際にはデザインに気をつけましょう。
名前スタンプや名前シールは子ども向けのものが多く、可愛いデザインのものもあります。入居者本人が気に入ったデザインであれば良いですが、人によっては「年寄り扱い・子ども扱いをされている」と感じる場合もあります。
名前スタンプや名前シールは、見やすくシンプルなデザインを選びましょう。
老人ホームの持ち物には、名前以外に覚えやすいワンポイントや、トレードマークになるような柄、色などで揃えるのがおすすめです。
名前以外に覚えやすいワンポイントや、柄、色などで揃えておくと、入居者本人の視力が落ちて名前が見にくくなっても「自分のもの」とわかりやすくなります。
老人ホームでの持ち物に関するトラブルでは、「自分のものがなくなる」「自分のものをほかの人が間違って使用してしまう」ということが多くあります。持ち物がワンポイントや、柄、色などで揃えられていると、施設のスタッフやほかの入居者にも認識してもらいやすく、トラブル防止にもつながります。
ワンポイントや、柄、色などを選ぶ際には、入居者本人が好みそうなものを選びましょう。
老人ホームで必要な持ち物は、主に「衣類」「タオル」「洗面用具」「衛生用品」「リネン類」「靴(室内履き・外履き)」「食事に必要なもの」「消耗品」「保険証類」「かかりつけ医院の診察券」「常備薬」があります。老人ホームの入居時に必要な持ち物について案内されるので、まずは指定された持ち物を用意しましょう。
老人ホームの必要な持ち物以外で、「衣類や小物などの収納ケース」「自分時間を楽しめるもの」「クッション・座布団」「加湿器」があると便利です。
老人ホームの持ち物には必ず名前を入れましょう。老人ホームではほかの入居者と共同生活を送ります。持ち物に名前が書いていないと誰のものかわからなくなるだけでなく、紛失する可能性もあります。
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