老人ホームの暮らし|1日の流れは?日々の食事やレクリエーション、行事

老人ホームの暮らし|1日の流れは?日々の食事やレクリエーション、行事

更新日 2024/03/21

老人ホームに入居すると新しい場所で新しい人たちと共同生活を送ることになるので、不安に感じる人も多いでしょう。そんな不安を払拭するためには、老人ホームの生活について知ることが一番です。

実際に老人ホームで生活した場合の一日の流れやイベント、レクリエーションなどについて説明します。

老人ホームで生活する1日の流れ

老人ホームでの生活は自宅にいる時の生活とあまり変わらず、特別なことはありません。まずは朝起きて朝食。朝食の前に、体操など身体を動かす時間をつくっている施設も多くあります。朝食を食べてから昼までは自由時間です。

昼食を食べて、午後はレクリエーションなどイベントが入っている時もあります。基本的にそれ以外は入居者の自由です。

テレビを見たり、お話しをしたり、室内でゆっくり過ごす人が多いようです。また、15時になるとおやつの提供もあります。18時に夕食で、だいたい20時から22時が就寝時間です。

老人ホームのスケジュールは決まっているの?

老人ホームでは集団で生活することになり、スケジュールについてはしっかり決まっています。ただし、入居者の都合による変更は随時可能です。体調がすぐれない時や、食欲がないときなどに無理にあわせる必要はありません。

入浴の時間も入居者の都合にあわせて行いますし、食事も必ずしも一緒に同じ時間である必要はありません。老人ホームだからといって窮屈にならないように配慮されているといえます。

老人ホームでの食事

老人ホームでの食事

老人ホームの生活で重要なポイントである「食事」について説明します。老人ホームでの食事は、管理栄養士がメニューを考えているところが多いです。入居者の健康サポートや体力維持を目的に、栄養バランスのよい食事を提供しています。

高齢者はあごの力が弱ってくるので、固形物を飲み込むことが難しい方もいます。うまく呑み込めないと嚥下障害をおこしてしまうケースもあります。

老人ホームでの食事は栄養だけではなく、食材の大きさや形状にも注意が必要です。介護食の提供をしている老人ホームもあります。いずれにしろ高齢者への配慮がされた食事を提供してくれるのは非常にありがたいことです。

食を通じて季節を感じることもできる

食の楽しみはそのまま生きる楽しみにつながります。老人ホームでもいつもと同じ食事ではなく、特別な食事の提供もあります。たとえば四季折々のイベントにあわせた行事食です。お正月にはおせち、春はちらし寿司、土用の丑の日にはうなぎなど。

それ以外にも老人ホーム独自でのイベント開催もあります。白玉団子やおはぎなどのお菓子をみんなで手作りしたり、ケーキバイキング。寿司職人をホームに呼んでお寿司を握ってもらったり。

入居者が食を通じて季節を感じられるように、老人ホームではいろいろと趣向をこらしています。

老人ホームでのイベント

老人ホームでのイベント・レクリエーション

老人ホームでは毎月さまざまなイベントが企画されています。「七夕」や「クリスマス」といった季節のイベントはもちろん、入居者のお誕生日会や読書イベント、映画鑑賞会など。施設によってイベントの内容や頻度も違っています。

イベントに参加することはほかの入居者との交流にもなりますし、老化防止にもつながります。老人ホームに入居を検討されるときに、イベントへの力の入れ具合についてもチェックしておくと良いでしょう。

季節を感じるイベントも多数あり

老人ホームでおこなわれるイベントには季節を感じるものもたくさんあります。ホームの中だけではなく時には少し遠出をする時も。

春には桜を見に近所の公園に出かけたり、秋は紅葉狩りにでかけたり。夏になると施設の敷地内で花火を楽しむというところもあり、入居者の楽しみになっています。

こうしたイベントは、高齢者の引きこもりを防止し、心身の活性化を促してくれます。

老人ホームでのレクリエーション

老人ホームでは積極的にレクリエーション活動を行っています。レクリエーションの内容は大きく分けて身体を動かすものか、趣味のものにわかれます。

身体を動かすタイプのレクリエーションにはヨガやダンス、体操といった高齢者でも気軽にできる運動が中心です。

趣味のレクリエーションは手芸や料理、生け花、絵画といったものが盛んです。若いときからやっていたという経験者もいますが、老人ホームに入居して初めて取り組むケースも多いようです。

入居者の家族が知っておいてほしいこと

老人ホームで生活する場合には、入居者だけではなく入居者の家族が知っておいてほしいこともあります。入居する老人ホームのルールはしっかり守って、気持ちよく入居者が過ごせるように心がけましょう。

老人ホームに食事を差し入れするのは避けよう

老人ホームの入居者に家族から差し入れをすることは問題ありません。ただし、食事を差し入れることはあまりおすすめしません。

老人ホームに入ると、家族は入居者の体の状態や食べられないものなどの最新の状態を知ることが難しくなります。

昔好きだったからという理由で差し入れた食べものが実はもう食べられないという場合もあります。もしどうしても食べ物を差し入れたい場合は、介護職員に確認してからにしましょう。

老人ホームに私物は持ち込める

老人ホームの自分の居室は自宅と同じ扱いなので私物を持ち込んで問題ありません。

ただし部屋の広さという制限があるので、あまり大きな私物を持ち込んでしまうとスペースがなくなってしまいます。あくまで生活するのにちょうどいい量を持ち込むようにしましょう。

老人ホームの面会には予約が必須

老人ホームに入居したのちは、家族の面会も必ず予約しないといけません。面会の予約は今までは電話が中心でしたが、最近はインターネットからの予約ができるところもあります。

また、面会時間は施設によっても違いますので注意しましょう。

老人ホームではマイペースに過ごすことも可能

老人ホームには食事の時間や起床時間など大まかなスケジュールがありますが、あまりにも意識しすぎると窮屈な生活になってしまいます。

老人ホームは老後の長い時間を過ごす大切な場所です。周囲への配慮や心配りは必要ですが、気を使いすぎないことも大切。マイペースに過ごすこともできるので、堅苦しく考えずにいきましょう。

老人ホームの暮らしに関するよくある質問

老人ホームでは何をして過ごしますか?

多くの老人ホームは朝起きて朝食、朝食を食べてから昼までは入浴を挟みつつ自由時間であることが多いです。昼食後は、レクリエーションや体操、季節によってイベンドなどがスタッフにより実施されます。また15時頃にはおやつ、18時頃に夕食、だいたい20時から22時が就寝といった流れです。

老人ホームでの生活は自宅にいるときの生活とほぼ変わらず、自分のペースで過ごせることが多いです。

体調不良のときも食事や入浴を決められた時間におこなわないといけませんか?

基本的にどこの老人ホームも集団で生活しているため、ある程度のスケジュールについては決まっています。ただし、体調不良や食欲がないときなどは入居者の都合により変更は随時可能です。

老人ホームだからといって窮屈にならないように配慮されており、入居者が過ごしやすい環境をスタッフが整えてくれます。

入居者への面会はいつでもできますか?

入居中の家族への面会は予約が必須です。面会の予約については施設への電話が中心でしたが、最近はインターネットから予約ができるところも増えています。

ただし、現在流行中の新型コロナウィルスにより面会については制限を設けている施設が多く見受けられます。オンライン面会や面会時間の制限など施設によりさまざまなので、面会へ行く際は施設に確認しましょう。

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