介護人材の不足が深刻な社会的課題となり、その解決策の一つとして高齢者の自立支援の促進や質の高い介護を実現するためのICTや介護ロボットなど最新技術の活用が期待されています。
そうしたなかで、TANOTECH株式会社は介護施設における体力測定業務に特化したツール「TANO CHECK」の販売を開始しました。
この商品は、センサーを用いることでこれまで介護施設のスタッフが数人で対応していた体力計測を自動化、簡素化し、スタッフが1人でも体力測定がおこなえるというもの。実際に介護施設で使用し、実証検証を繰り返して開発されたそうです。
TANOTECH株式会社は、介護施設での体力測定に活用できるツール「TANO CHECK」の販売を開始しました。
このツールを開発したきっかけは、人手不足で忙しい介護施設で利用者の体力測定業務が準備、測定、記録、データ入力、管理と手順が多く、数人がかりで時間をかけて行っていることが大きな課題となっていたからです。
そこで業務の効率化を高めるために、アナログで行っていた計測を自動化、簡素化し、スタッフ1人でも手軽に体力測定が行えるような商品を開発したということです。
開発は実際の介護施設で使用して実証実験を繰り返して進められ、その結果、測定自体は約7分程度で測定可能になり、1人当たり約43%の工数を削減。さらに、測定の準備と測定後にデータの集計にかかる時間については、約70%削減と大幅な削減に成功したということです。
加えて、一人ひとりのIDでログインすることで、個人ごとのデータ蓄積が可能になるため、前回の測定からの変化が分かりやすくなり、データの入力間違いも防げるというメリットもあるそうです。
参加した施設スタッフからは「いつもの慌ただしい測定ではなくなり、入居者様が落ち着いて参加できている」「一人でも問題なく操作できた。慣れればもっとスムーズにできそう」「使用を継続したい」といった声が聞かれています。
介護施設の人手不足解消には人材確保に取り組むとともに、業務の生産性を上げていくことが必要とされています。そのための手段としてICTなどの最新技術は有効といえます。
最新技術を介護業界へ導入することで、より働きやすい職場環境が整えられれば、介護業界のマイナスなイメージを刷新できるのではないでしょうか。新しい技術の導入によって介護業界で活躍したい人が増えていくことを期待します。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。