厚生労働省は介護現場の生産性向上を目指した取り組みをおこなっており、民間企業に生産性向上事業を委託しています。
株式会社NTTデータ経営研究所も生産性向上事業の委託を受けている企業のひとつ。今回、その事業の一貫として「介護現場における生産性向上推進フォーラム」を開催することを明らかにしました。
「介護現場における生産性向上推進フォーラム」は会場とオンラインのハイブリッド形式で開催され、費用は無料。オンラインで参加する場合は1000人を上限にしているそうなので、早めに申し込んでおくと良いでしょう。
また、今回のフォーラムは、全国フォーラムを1会場で、地域フォーラムを7会場で実施する予定。全国フォーラムの日程と開催場所は以下のとおりです。
フォーラムでは、生産性向上に携わってきた人からの基調講演や自治体からの生産性向上に関わる事業の報告、介護サービス事業所からの生産性向上に関する取り組みの報告などが聴けます。
さらに会場には、生産性向上に役立つ介護ロボットなどの展示・体験スペースも設けてあるそうです。
介護の生産性を向上させる意義とは何でしょうか?
埼玉県立大学の田中滋理事長は「介護の生産性向上とは、介護の生産性を高めること。(介護に直接関わらない)間接業務を減らし、利用者と触れ合う時間をさらに作り出すために、介護の生産性を向上させる必要がある」としています。
また、田中氏は生産性を向上させるためには、介護現場における「ムリ・ムダ・ムラ」をなくすことが必要だと指摘しました。
ここで言う「ムリ・ムダ・ムラ」は次のようなことを指します。
田中氏は、これらをなくすためには、必要な業務と必要ではない業務に整理することや、経験の浅い職員に対する手厚い教育などが必要だとしました。
介護に直接関係ない業務に忙殺されている現場は少なくありません。そんな状態を脱却するためにも、介護業界全体で業務の効率化を推進して、より利用者のためにかける時間を増やせるようにしたいですね。
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