介護家電の開発をしているギフモ株式会社と冷凍食品を開発している株式会社ニチレイは、やわらか食のレシピ11品を共同開発。レシピに掲載された料理は、すべて食べ物を柔らかく調理できる家電「デリソフター」で調理したものです。
そのレシピは、ギフモが運営しているデリソフターのホームページで公開されています。
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デリソフターは、市販の惣菜や自宅で作った手料理など、出来上がった料理を柔らかくする調理家電です。食べ物を噛んだり飲み込んだりする力が衰えてきた人向けに開発したといいます。
通常、介護食を作る場合は、柔らかくなるまで長時間煮込んだり刻んだりと手間がかかります。また、すでに出来上がっているレトルトの介護食品を購入する場合はバリエーションの乏しさや1食あたりの金額が高額などといったデメリットがあります。
そういった介護食のデメリットを解決するのが、このデリソフター。出来上がった食品をデリソフターに入れてボタンを押すだけで、料理本来の見た目と味のまま柔らかく調理できます。
デリソフターを開発したギフモによると、デリソフターは圧力と水蒸気を利用して食べ物を柔らかくしているため、見た目を変えずに料理を柔らかくできるのだそうです。
ギフモは、飲み込む力が弱くなった高齢者の「好物が食べられなくなった」「同じようなメニューの繰り返しになる」といった声を聞いて、その悩みを解決しようと考えたそうです。
考えているうちに生まれたのが、生活に根ざした冷凍食品でやわらか食のレシピを開発するというアイデア。ちょうど関わりがあったニチレイと共同開発を模索していく中で、今回のやわらか食のレシピの開発と発表に至ったといいます。
ギフモの担当者は「今回生まれた縁を第一歩にして、これからも高齢者全員がいつまでも食べる喜びを感じられる社会にしていきたい」と述べました。
通常の介護食では、飲み込む力が衰えてもむせずに飲み込めるように、元の料理の原型がなくなるまで刻んだりペースト状にしたりします。そのため、「見た目があまりおいしそうに見えない」といった声も聞かれます。
しかし、このデリソフターならおいしそうな見た目を保ったまま作れるので、高齢者の食欲も増しそうですね。
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