新たな研究で、ステビアなどの甘味料に使われている「エリスリトール」という成分を摂りすぎると、血栓症や脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高まる可能性が示されました。
この研究は、アメリカのクリーブランドクリニック・ラーナー調査研究所の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Nature Medicine」という学術誌に掲載されています。
研究グループは調査結果の裏付けを取るために、3グループの血液サンプルを研究に使用しました。それぞれの血液サンプルの詳細は以下のとおりです。
研究対象者は、3グループとも共通した特徴があります。その特徴は以下のとおりです。
研究の結果、3グループすべてで高血圧などの基礎疾患があり血中のエリスリトール濃度も高い人は、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる可能性が示されました。
また、この研究をリードしたスタンリー・ヘイゼン氏は「エリスリトールの血中濃度が上位25%に入る人は、下位25%に比べて心筋梗塞や脳卒中のリスクが2倍になる」と解説しました。
なぜエリスリトールの血中濃度が高い人は、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇するのでしょうか?
研究チームがおこなった動物を使った実験によると、エリスリトールには血液を固める役割を持つ、血小板の働きを過剰に促進させる作用がある可能性が示されました。
つまり、エリスリトールの働きによって血が固まって血栓ができ、それが血流に乗って脳や心臓に移動することで脳卒中や心筋梗塞などのリスクにつながることがわかったのです。
もちろん、この研究だけで「二度とステビアが入った食べ物は食べない」などと過剰に反応する必要はありません。ただ、ステビアなどの食品添加物が持つリスクを踏まえた上で、毎日食べるものを選んでいきたいですね。
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