宮崎県都城市の介護老人保健施設(老健)の個室内で、殺人事件が発生。同居する妻の首を絞めて殺害した容疑で、88歳の入居者の男が逮捕されました。
調べに対し、男は容疑を認めているそうです。
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警察の調べによると、容疑者の男は2023年6月10日の午後8~10時頃、老健の自室で86歳の妻の首をひものようなもので絞めて殺害した疑いが持たれています。司法解剖の結果、死因は窒息死でした。
事件が起きた当時、施設には3人の職員がいたと言います。午後10時頃の巡回時に、職員が妻の首にひげそりの充電用コードが巻かれているのを発見。一方、容疑者の男は室内で自分の車椅子に乗っていたそうです。
およそ1年前、ともに要介護認定を受けている夫婦は老健に入居し、同じ部屋で暮らしていたと言います。妻は当時から寝たきりで、会話の受け答えも難しい状態だったそうです。一方、今回の事件の容疑者となった夫は足が不自由で、車椅子を使いながら生活していました。
関係者は「2人に目立ったトラブルはなく、自宅に戻ることを目標にリハビリを続けているような穏やかな関係だった」と話しているそうです。また家族との関係も良好で、週に1回とかなりの頻度で面会に訪れていたと言います。
警察の調べに対し、容疑者の男は「間違いない」と容疑を認めているとのこと。警察は今後、動機などを含めてさらに詳しく調べていく方針です。
夜勤を担当していた職員は、巡回時でなくとも転倒などをいち早く発見するために、物音にはかなり注意を払っていたはずです。
しかし、今回の事件は、職員がそれぞれの個室を訪れて様子を確認する定時巡回のときにはじめて発覚しました。このことから、事件発生時に物音がほとんどしなかったか、あるいは物音はしていたものの人員に余裕がなく、発見が遅れてしまった可能性などが考えられるでしょう。
高齢者が施設で安心して過ごせる体制をつくっていくためにも、事件が起きてしまった背景などを明らかにしていってほしいですね。
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