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Q&A

#ケアマネジャー

#施設入居 #ケアマネジャー

老健を退所して自宅に戻る場合、どうやってケアマネジャーを探せば良いですか?

もうすぐ父親が介護老人保健施設(老健)を退所になります。ただ、以前よりもふらついたりするので、介護サービスなどを使って一人暮らしをさせるつもりです。老健を退所した後のケアマネジャーさんはどうやって探したら良いんでしょうか? 老健にはケアマネジャーさんがいてすべてお任せしていたのですが、自宅に帰ったら別のケアマネジャーさんを探さないといけないようです。老健に入るまで、父は何でも1人でできていたので介護について考えたことがまったくなく…。どうしたら良いのかわからない状況です。 (足立さん・パート・62歳) まずは老健のケアマネジャーさんに相談してみましょう。施設によっては在宅介護のケアマネジャーさんの紹介をしてもらえることがありますよ。ご自分でケアマネジャーさんを探す場合は、お住まいの地域の役所や地域包括支援センターに相談してみましょう。その場で紹介してもらえたり、ケアマネジャーの事業所一覧が載った「ハートページ」という冊子をもらえますので、その情報を頼りに直接連絡を取ってみても良いでしょう。 ケアマネジャーはどうやって探す? 父が老健に入所してから半年ほど経ち、リハビリのおかげでだいぶ歩けるようになったので、退所することになりました。ただ、やはり以前よりもふらついたりするので一人暮らしさせるのが心配で、介護サービスなどを使おうと思っています。老健を退所後のケアマネジャーさんは、どうやって探すのでしょうか? 老健を退所すると、担当が老健のケアマネジャーさんから在宅介護のケアマネジャーさんに変わるので、ケアマネジャー探しをするのは大変ですよね。なので、まずは以下の窓口に相談してみてください。 老健のケアマネジャー 地域包括支援センター・役所 今の老健のケアマネジャーさんに、新しいケアマネジャーさんのことを相談できるんですか? はい。老健のケアマネジャーさんは、退所後の生活についても相談に乗ってくれることがあります。地域のケアマネジャーや介護サービスについても把握している場合もあるので、ケアマネジャーさんを紹介してくれるかもしれません。また、老健のケアマネジャーさんは新しいケアマネジャーさんが決まったら引き継ぎが必要です。そのため、在宅介護サービスを利用して自宅で生活することを伝えておくと、スムーズに手続きが進むと思いますよ。 そうなんですね。その次の、地域包括支援センターとは何でしょうか? 地域包括支援センターは、ご高齢者の生活について総合的に相談に乗ってくれる公的な窓口。この地域包括支援センターや役所では、「ハートページ」という冊子をもらえます。これは、ケアマネジャーさんの事業所である居宅介護支援事業所の情報がまとめてあるもの。この情報をもとに、直接事業所に連絡してケアマネジャーさんを見つける方法もあります。もちろん、地域包括支援センターや役所でもケアマネジャーさんについて相談に乗ってくれますよ。 在宅介護サービスの利用までの流れ ケアマネジャーさんの見つけ方がわかって安心しました。ちなみに、在宅介護するときに利用できる介護サービスって、どうやって利用すれば良いんでしょうか?在宅介護をしたことがないのでわからなくて…。 在宅介護サービスは、以下のような流れで利用開始します。 ケアマネジャーを見つける ケアプランを作成する 介護サービス事業所と契約する サービス提供開始される 基本的には新しいケアマネジャーさんが見つかったら、わからないことはケアマネジャーに相談でOKです。在宅介護サービスを利用するまでの流れも、ケアマネジャーさんが導いてくれますよ。また、ケアプランを作成する際には、お父様にどんな生活をしてほしいか、お父様自身がどんな生活をしたいかなどの要望をケアマネジャーさんに伝えることが大切です。要望をできるだけ叶えられるように、ケアマネジャーさんがケアプランを作ってくれると思いますよ。 新しいケアマネジャー探しは老健のケアマネジャー、もしくは役所などに相談してみよう ケアマネジャーにケアプランを作成してもらい、各介護事業所と契約してサービス利用開始できる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: ...

2023/11/17

#施設入居 #ケアマネジャー

ケアマネジャーが施設探しをしてくれない!1人で施設探しをしないといけないんでしょうか?

一人暮らしをしている母が入居する老人ホームを探しています。施設探しについて担当のケアマネジャーさんに相談しても「ご家族で探してください」と言われてしまいました。 ケアマネさんは、施設探しについては相談できないのでしょうか? (福島さん・自営業・68歳) ケアマネさんに施設探しについて相談することは可能です。しかし、ケアマネさんはケアプランを作ることが主な仕事なので、施設入居については詳しくないことが多いんです。もし、ケアマネさんから老人ホームの情報をもらえなかったら、地域包括支援センターや老人ホームの紹介センター、ネットなどを活用して施設探しをしてみてください。 ケアマネジャーには施設探しを相談できない? 一人暮らしの母の認知症が進行しているようなので、老人ホームに入れようかと思って施設探しをしています。介護施設についての知識がなかったので、担当のケアマネジャーさんに相談したところ、「ご家族で探してください」と言われてしまいました。親の介護をしている友人は、「老人ホームをケアマネさんに紹介してもらった」と言っていたのに…。本来は、ケアマネさんには相談できないものなんでしょうか? うーん、ご友人のお話のように、老人ホームを紹介してくれるケアマネさんはたくさんいますよ。ケアマネさんであれば、今のお母様の心身の状態を理解していますから、お母様に合った施設を見つけやすいと思いますし…。ただ、施設探しのプロではないので、すべてのケアマネさんが介護施設の情報を持っているわけではないんですよ。 え?どういうことですか? ケアマネさんのメインの仕事は、ケアプランを作成したり介護事業者との調整をすること。もちろん、施設探しで利用者さんが困っていれば、それを手助けすることも仕事の一環ではあります。が、メインの仕事ではないので施設入居に詳しくないケアマネさんがいることも事実なんです。周辺地域の介護施設の情報を持っているかどうかかも、ケアマネさんによって異なります。もしかしたら、お母様の担当のケアマネさんは介護施設の情報をあまり持っていなかったのかもしれませんね。 施設探しの相談先はケアマネジャー以外にも ケアマネさんに相談できないとなると、施設探しの相談できるところはないということですか?介護施設についてほとんど知識がないので、誰かに相談したいと考えていたのですが…。 いえ、そんなことはありませんよ。ケアマネさん以外にも、以下のような相談先があります。 地域包括支援センター 老人ホーム紹介センター 医療ソーシャルワーカー 「地域包括支援センター」とは、地域の高齢者の介護や医療といった全般的な相談を受け付けている公的な窓口です。地域の介護施設の情報を持っているので、さまざまな施設を紹介してもらえるでしょう。まずは、お母様のお住まいのエリアにある地域包括支援センターに相談してみるのはどうでしょうか? そんな窓口があったんですね。知らなかったです! その次の「老人ホーム紹介センター」は、民間の老人ホーム紹介窓口のことです。私が室長を務めている「いい介護 入居相談室」も老人ホームの紹介センターですね。紹介センターでは、施設探しの専門家である入居相談員がお客様の希望をしっかりヒアリングしたうえで施設探しをおこないます。なので、入居してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないような施設探しをおこなえます。 施設探しの専門家に相談できるんですね!それは助かるなぁ。 最後の「医療ソーシャルワーカー」というのは、入院中の病院から直接、介護施設に入居したいときの相談先です。医療ソーシャルワーカーさんは、主に入院中の生活の相談や退院時の生活援助などをおこないます。そのため、退院後に入居する介護施設を紹介するのも医療ソーシャルワーカーさんの仕事のひとつなんです。 言われてみれば、退院後にそのまま老人ホームに入居することもありますよね。入院中はそれでなくてもいろいろとバタバタしますし、施設探しの相談できるのはうれしいかもしれません。 ちなみに、施設探しの相談先ではありませんが、介護施設の情報を集めるためにネットを利用するのも有効な方法です。というのも、いくつかの施設を比較検討するときに手軽に施設の情報が手に入るから。スマホでも簡単に施設探しができるので、忙しい人にはおすすめの施設探しの方法です。 施設探しをするときの流れは? ケアマネさん以外にも施設探しの相談先があって安心しました。…でも、施設探しって何から手をつけたら良いんでしょうか? では、おおまかな施設探しの流れをお伝えしましょう!施設探しは以下のような流れでおこないますよ。 介護施設の情報を集める 資料を取り寄せる 見学に行く 体験入居をする 契約をする 入居をする まずは、相談窓口に行ったりネットなどで希望条件に近い介護施設の情報を集めましょう!老人ホーム紹介センターであれば、その場で資料の取り寄せの手配ができるところも多いですし、ネットでもサイト上で資料請求の申し込みができることがほとんどです。気になる施設が複数あるのであれば、すべて取り寄せておきましょう。 候補の施設の資料をすべて取り寄せるんですね。 資料を見て気になった施設には、必ず見学に行ってください。そのとき、1ヵ所だけではなく、複数の介護施設の見学に行くことが大切です。 なんで1ヵ所だけではダメなんですか?仕事があるので、そんなにたくさんの施設を見て回れないんですが…。 見学するのは、たくさんの施設ではなくても大丈夫です!少なくても2ヵ所は見学して、3ヵ所の見学ができるのが理想です。というのも、見学を1ヵ所しかしていないと施設の比較ができないので、施設の設備や介護サービスに違和感があっても気がつけないことがあります。そうなると、入居後の後悔につながってしまう可能性がありますから…。施設見学については、以前の質問でも詳しくお答えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 うーん。なんとか2~3ヵ所は見学できるように仕事を調整しないと。 また、できれば体験入居をしておくと、さらに入居後のミスマッチは少なくなります。体験入居ができない施設も中にはありますから必ずしないといけないわけではありませんが、可能であればしていただきたいです。見学や体験入居をした結果、入居する施設を決定したら、その後は契約をして入居、という流れですね。 施設探しって、やっぱりいろいろと大変そうですね…。まずは介護施設の情報集めから始めてみます。 はい。まずはお近くにどんな施設があるのか、調べてみると良いかもしれません。もし、施設探しにお困りのことがあれば「いい介護 入居相談室」にご相談ください。無料でお母様に合う施設をご紹介しますよ。 ケアマネに施設探しの相談はできるが、介護施設に詳しいわけではない ネット、紹介センターなど施設探しにはいろんな方法がある 比較検討できるように、2~3ヵ所の介護施設を見学しよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; ...

2022/11/29

#在宅介護 #ケアマネジャー

担当ケアマネジャーが合わないと感じています。変えることはできるのでしょうか?

同居している認知症の母の介護をしています。認知症の介護についてわからないことが多く、ケアマネジャーさんに相談したいのですが、対応が冷たくて相談しにくいです。もっと話しやすいケアマネジャーさんに変更はできるのでしょうか? (田中さん・60歳・パート) ケアマネジャーの変更は可能です。ただ、その前に改めてケアマネジャーに要望をはっきり伝えてみてください。それでも変更したいときは、地域包括支援センターや役所、居宅介護支援事業所に相談してみましょう。 ケアマネジャーは変えられる? 北野さん、ケアマネジャーさんの変更ってできますか?担当のケアマネジャーさんの対応が冷たい感じがして…。 ケアマネジャーさんの変更はできますが…。どんなところが冷たいと感じたんですか? 介護の相談がしにくいんです。母が急に怒り出したり「財布を盗られた」と騒いだりしたときにどうしたら良いのか相談したくても、ケアマネジャーさんが忙しそうで話しづらいというか…。 そうだったんですね。ケアマネジャーさんの変更を検討するのも良いのですが、その前に「今のケアマネジャーさんに要望をきちんと伝えているか」を振り返ってみるのも良いかもしれませんよ。 どういうことですか? ケアマネジャーさんは、1人で数十人を担当していることもあるためとても多忙です。なので、残念ながら「相談がある」というアピールをしないと「特に問題はないのかな」と思って時間を取らないことがあります。それに、深く首をつっこまれるのを嫌がるご家庭もあるので、あえてご家庭の事情に深く関わらない人もいるんです。 なるほど、じゃあどうしたら良いんですか? 相談や話したいことがあるときは、はっきり「相談したいことがあるから時間を取ってほしい」と伝えましょう。 でも、「時間を取ってほしい」なんて言いにくくないですか? そこは大切なお母様の介護のことですから、きちんと伝えてください。そうしないと、ケアマネジャーさんを変えても同じことを繰り返してしまうこともあり得ます。それに、きちんと要望を伝えることで、ケアマネジャーさんとの関係が改善するかもしれませんよ。 うーん、そうですね、時間を取ってもらえるか聞いてみます。 はい、まずはよくお話をしてみてください。ただ、やっぱり人と人との付き合いですから性格の相性はあります。しっかり話をしてみて「何か違うな」と思ったらケアマネジャーさんの変更を考えてみてください。 ケアマネジャーを変えるときの注意点 もしケアマネジャーさんを変えるとなったら、今の介護サービスは使えなくなってしまうんですか? そんなことはありませんよ!介護サービスが途絶えるとお母様の生活に大きな影響が出てしまいますから、今のサービスが止まったりしないように新しいケアマネジャーさんと前のケアマネジャーさんに事前に伝えておけば、引き続き介護サービスを受けられます。 よかった!それなら安心です。 でも、ケアマネジャーさんを変更するときにはいくつか注意しておきたい点があります。1つ目は、新しいケアマネジャーさんとの信頼関係をイチから築く必要があることです。お母様やご家庭の事情、要望などケアマネジャーさんに改めて話さなければいけません。 もう一度、話さなければいけないんですね…。今のケアマネジャーさんから新しいケアマネジャーさんに、情報を伝えてもらえたりはしないんですか? もちろんしてもらえます。でも、やはり田中さんやお母様の口から状況を話さないと伝わりにくいこともありますから、引き継いだ情報をもとに改めて新しいケアマネジャーさんから聞き取りがおこなわれるんです。それに、ケアマネジャーさんとは信頼関係が大切です。介護にはナイーブな内容もあるので、話を直接して信頼関係を築いておいた方が良いですよ。 そうですね。信頼できる人じゃないと母を任せる気にはなりませんし。 2つ目に、新しいケアマネジャーさんが合うかどうかはわからないということも注意しておきましょう。 ええ!?新しい人も合わないことがあるんですか? やはり、相性の良し悪しはありますからねえ。そこは、今のケアマネジャーさんとの関係についてと変わりはありません。ケアマネジャーさんを変えることは、こうしたリスクがあることを頭に入れたうえで新しい人を探してくださいね。 ケアマネジャーを変える方法 そういえば、ケアマネジャーさんを変えたいときにはどこに相談すれば良いんでしょう? まずは、今のケアマネジャーさんを紹介してくれたところに相談してみましょう。田中さんはどこで紹介してもらいましたか? 地域包括支援センターで紹介してもらいました。 では、地域包括支援センターに行ってケアマネジャーさんを変更したいことを伝えましょう。そのときに「どんなタイプの人が良いか」「どんな対応をしてほしいか」も言いましょう。必ず希望通りになるとは限りませんが、配慮してくれるかもしれません。 ここでも”はっきり伝える”ことが大切なんですね。 そうです。もしかしたら、要望が通るかもしれませんからね。他にケアマネジャーさんを紹介してくれるのは、役所や居宅介護支援事業所(ケアプランセンター)です。今のケアマネジャーさんがいる事業所に他のケアマネジャーさんも所属していれば、他の人に変更してもらうのも良いかもしれませんね。 でも、今のケアマネジャーさんの事業所に言うのは気が引けます。 そういう場合やケアマネジャーさんが1人しか所属していない場合は、別の事業所に相談してみるのもアリですよ。ケアマネジャーさんは、専門家ですし、いつも忙しそうでご自分の気持ちを伝えるのに気が引けるかもしれません。ですが、お母様や田中さんの生活に関わることなので、まずは今のケアマネジャーさんとじっくり話し合ってみてくださいね。 ケアマネジャーの変更はできる! 変更が必要かどうか改めて考えてみて ケアマネジャーを変えるときの注意点を事前に知っておく 変えるときは地域包括支援センター、役所、居宅介護支援事業所に相談できる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/07/11

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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