老後破産を防ぐための7つの対策|原因がわかれば対処がわかる!

老後破産を防ぐための7つの対策|原因がわかれば対処がわかる!

更新日 2024/04/15

老後に生活していくのに必要な資金が尽きてしまい、破産状態に陥ってしまう「老後破産」。最悪の事態を防ぐには、今から準備しておく必要があります。

この記事では老後破産に陥ってしまう原因と、今からできる7つの対策を解説します。

老後破産とは?

老後破産とは、老後に年金や貯蓄だけでは生活資金が足らず、破産してしまうことです。具体的に「老後」が何歳以上であるかは定められていませんが、定年退職後、年金や貯金などを切り崩して生活する時期と考えるのが一般的です。

老後破産は、貯蓄の少ない人や退職金の出なかった人が陥ってしまうイメージがあります。しかし、収入があるときと同じ水準で生活したり、想定外の医療費や介護費が発生すれば、誰にでも起こる可能性があります。

困窮した状態に陥らないためにも、老後破産の原因を把握し、しっかりと対策しましょう。

老後破産の主な原因

老後破産に陥る原因はさまざまです。一体どのようなことが原因になるのでしょうか。以下では詳細に関して見ていきましょう。

  • 生活水準を維持してしまったこと
  • 残している住宅ローンの支払いに家計が逼迫されていること
  • 子どもへの教育にお金をかけすぎてしまったこと
  • 医療費・介護費が増加してしまったこと
  • 退職金を投資や資産運用に使ってしまったこと
  • 受給できる年金が不十分なこと
  • 悪徳商法などの詐欺被害に遭ってしまったこと

生活水準を維持してしまったこと

現役時代と一緒の生活水準をキープしようとすると老後破産の原因につながる

給与のピークは40代・50代が多く、退職後の年金生活では一気に収入が激減してしまいます。収入が減ったにも関わらず、定年前と同じような生活をしていれば、当然家計が回らなくなります。

実際に年金収入だけでは生活ができず、現役時代の貯金や退職金を切り崩しながら老後を過ごす人もいます。しかし介護や入院など、予想外の支出も考えられるため、ある程度余裕を持った生活が必要です。

老後は収入に合わせて、生活水準を見直しましょう。

残している住宅ローンの支払いに家計が逼迫されていること

老後破産に陥る理由として「定年後も住宅ローンの支払いが残っていること」が挙げられます。住宅ローンが残っている場合、貯金や退職金などの老後資金や、生活費となる年金を返済に充てざるを得なくなります。

また、すでに住宅ローンを完済していたとしても固定資産税や修繕費、マンションであれば管理費や修繕積立金などの費用が発生します。こういった住宅に関する費用が払いきれず、老後破産に追い込まれてしまう人もいます

定年後の負担とならないよう、しっかりと支払いのシミュレーションをおこない、返済していきましょう。

子どもへの教育にお金をかけすぎてしまったこと

近年では、晩婚化や高齢出産が増加しているため、子どもが高校生や大学生の内に定年を迎えることも増えています。そうなれば教育費がかかり、老後の生活が苦しくなる可能性もあります。

さらに子どもが自立していても、教育費が原因で貯蓄が不十分になり、老後破産に陥るケースもあります。

また、子どもが自立していない場合にも、子どもへの費用がかかるでしょう。無職や、非正規雇用・低い給料などが理由で生活が安定しないと、貯蓄や年金から援助することになるからです。

さらに、離婚などの理由で子どもが孫を連れて帰ってくることも、費用が大きくなる要因です。そうすれば子どもだけでなく、孫の生活費や教育費を負担し、老後破産となる可能性も考えられます。

医療費・介護費が増加してしまったこと

医療費・介護費の増加が老後破産を招く

高齢になると、予期せぬ怪我や病気のリスクが高まります。負担額が少ないとはいえ、治療やリハビリは継続が必要なため、かかる費用はどうしても家計を逼迫してしまいます

また、介護が必要になれば、さらに負担が増えることに。介護度や生活状況に合わせ、訪問型や通所型サービス、居住サービスなどがあり、費用もさまざまです。とくに老人ホームなどは高額で、長期間の入居が多いため、老後破産に陥りやすくなります。

年金や貯蓄で賄うのは難しいため、きちんと費用を準備しておく必要があります。

退職金を投資や資産運用に使ってしまったこと

退職金をもらっても投資や資産運用に使ってしまい、老後破産になる可能性もあります。例えば、知識がないまま株に手を出してしまい、損をするなどのケースが考えられます。

ほかにも、賃貸物件やビルを購入する不動産投資もありますが、実際に運用していくのは難しいものです。物件の維持やリフォームに費用がかかったり、空室でなかなか家賃を回収できなかったりと、さまざまなリスクを伴います。

しかし、老後破産を避けるために資産運用をおこなうこと自体は悪いことではありません。老後費用と投資に使うお金をわけて資産を運用したり、リスクの低い少額投資から始めたりと、しっかりと知識をつけて対策しながら運用しましょう。

受給できる年金が不十分なこと

受給できる年金が少ないことが老後破産を招く

そもそもの受給される年金額では不十分で、生活ができなくなるという問題もあります。

金融庁から報告された「老後2000万円問題」では、定年を迎えた高齢夫婦の平均収入額から平均支出を引くと、30年間で2,000万円ほど不足すると言われています

これは毎月5.5万円赤字になる計算で、もはや年金だけで老後生活していくのは厳しいと考えられるでしょう。

さらに、自営業などで国民年金のみに加入していた場合、厚生年金に加入していた人よりも、給付額は下がってしまいます。年金の受給金額は今後も下がることが予想されます。年金だけを頼りにせず、自分で老後の資金を増やすことが大切です。

悪徳商法などの詐欺被害に遭ってしまったこと

老後破産に陥る悲しいケースには「悪徳商法やオレオレ詐欺の被害に遭うこと」もあります。

健康に関する商品や怪しい儲け話など、高齢者の不安につけこむ商法に騙されてしまうのです。ほかには、娘や息子を名乗り金銭を要求され、つい振り込んだり渡してしまうこともあります。

こういった詐欺被害では数百万円~数千万円の被害に遭うこともあり、損失が大きい分、老後破産に陥りやすくなります。

老後破産しやすい人の特徴

誰にでも起こる可能性のある老後破産ですが「老後破産しやすい人」の特徴もあります。ここでは、その行動の傾向を見ていきましょう。

  • 貯金や老後に使える貯蓄がない
  • 自分の資産や家計状況を把握していない
  • 大きな病気をしてしまう
  • 熟年離婚をしてしまう
  • 国や制度に頼ることを恥ずかしいと感じる

貯金や老後に使える貯蓄がない

老後生活の蓄えがない

50代2人以上の世帯の貯金額の平均は1,704万円です。しかし、貯金がないと老後破産のリスクは高まります。

貯金がないだけであれば、年金収入で暮らしていくこともできないわけではありません。ただし、年金保険料を通算10年以上滞納していれば、老齢年金を受け取ること自体が難しくなります。

また、10年以内の滞納であっても、納付期間が短いと受け取れる年金の額が減ってしまいます。

年金保険料の支払いは重要で、支払っていない場合は、障害年金や遺族年金を受け取れない原因にもなります(保険料の支払いを免除されたケースを除く)。

さらに老後破産を回避するために、生命保険や医療保険に加入しておくこともおすすめです。病気や怪我など、いざというときにお金が必要なとき、強い味方となってくれます。

自分の資産や家計状況を把握していない

自分の資産や家計状況を把握できていないことも、老後破産しやすい人の特徴です。老後の資金がどれくらい必要かを計算し、家計状況の見直しや計画的な資産形成をおこないましょう

また銀行口座を複数持ち、貯蓄を分散している人は総額の把握が大切です。貯蓄だけでなく、NISAやiDeCoなどの積立投資、株式投資などをおこなっている人は、その資産残高も確認する必要があります。

大きな病気をしてしまう

大きな怪我や病気になってしまった場合、多額の医療費を必要とします。さらに継続的な治療やリハビリが必要になれば、負担はより大きくなります

想定外の怪我や病気が起こると、老後資金をしっかり準備していても、破産してしまうケースがあります。

経済的に余裕がなければ治療やケアに専念できないため、結果的に治療期間が延びてしまうことも。治療期間が長ければ長いほど、老後破産のリスクも高まります。

常日頃から健康的に過ごすことを心がけ、体調管理をすることが大切です。

熟年離婚をしてしまう

老後破産の原因として熟年離婚も挙げられる。

熟年離婚をしてしまうと、老後破産につながる可能性もあります。とくに専業主婦・主夫やパートであった人は、受け取れる月々の公的年金が少ないため、よりその危険が伴います。

年金分割制度はありますが、あくまで婚姻期間中の厚生年金のみの分割です。さらに、自営業などで国民年金しかなければ制度は適用されません。

また、家賃や食費・公共料金などを考えると、一人よりも2人暮らしの方がコストを抑えることができます。

反対に、1人であれば生活が苦しく、家計が回らなくなってしまう可能性も。離婚をする場合は貯蓄をしておいたり、私的年金を利用したりと、計画的におこなうことが大切です。

家族や友人に相談することができない 離婚やパートナーが先に亡くなってしまうことが原因で、身近な相談相手や心の支えとなる存在がいなくなった場合も注意しましょう。

また「子どもに迷惑をかけたくない」「恥ずかしくて友人に言えない」などの理由で、苦しい生活状況を周囲に相談できない高齢者も多くいます。周りからの助言やサポートが得られず、結果的に老後破産に陥る可能性もあります。

国や制度に頼ることを恥ずかしいと感じる

親族など周囲からの援助が難しい場合、生活保護などの社会保障制度を利用することができます。

しかし、こういった制度を利用することを恥ずかしいと感じ、国からの援助を拒否してしまう人が多くいます。生活保護の不正受給問題などが報じられ、生活保護に対してネガティブな印象を受けるようになっていることが要因です。

老後破産に陥っても、国や制度に頼らなければ状況はますます悪化してしまいます。生活が困窮してしまったら、できるだけ早く利用しましょう。

老後破産を防ぐ7つの対策

これまで老後破産に陥りやすい人の特徴や原因を解説してきました。では、老後破産を未然に防ぐにはどのような対策が必要なのでしょうか。

  • できるだけ長く働く
  • 老後に向けて貯蓄を増やす
  • 家計を見直し生活費を抑える
  • 住宅ローンを早めに返済する
  • 健康に気をつける
  • 資産運用を活用する
  • 困ったときの相談先を確認しておく

できるだけ長く働く

現在、高年齢者雇用安定法の改正により、70歳まで就業する機会を作ることが企業の努力義務となりました。さらに長く働くことによって、運動不足の解消や社会との交流にも役立ち、健康にもつながります

結果として、怪我や病気を防ぎ、医療費などの負担を減らすことにもつながります。

また、労働で得られる収入で生活できれば、年金の繰り下げ受給も可能です。そうなれば毎月の年金受給額が増えるため、生活にも余裕が生まれます。

このように1日でも長く働くことには、老後破産の防止につながるメリットでもあります。

しかし、持病や健康に不安のある人が無理して働くことは、かえって老後破産を迎えてしまうことにもつながります。自分の体と相談しつつ働くことが大切です。

老後に向けて貯蓄を増やす

老後に向けての貯蓄は非常に大切

老後を見据えて貯蓄額を増やしておくことは、老後破産を防ぐために非常に重要です。

まずは老後の支出がどのくらい必要かをシミュレーションし、目標額を設定するのがおすすめです。その上で、月々の貯金額を決定しましょう。

また貯蓄が苦手な人は、給与から天引で貯蓄ができる財形貯蓄制度や、銀行の積立式定期預金の利用も検討しましょう。

家計を見直し生活費を抑える

貯蓄をするために、ときには家計を見直し生活費を抑えることも必要です。

月々1万円を節約し貯蓄していけば、10年後には120万円になります。30年あれば360万円になるため、その差はかなり大きいものになります。

貯蓄はコツコツと貯めていくことがポイント。貯蓄に回すために生活費を抑えることは大切ですが、決して無理はせず、計画的におこないましょう。

住宅ローンを早めに返済する

定年退職後も住宅ローンが残っていると、家計が逼迫し、生活が苦しくなってしまいます。そのため、退職前に住宅ローンを完済できるよう計画を立てましょう。

住宅ローンは借入期間35年間で組むことが多いので、30歳以降に住宅ローンを組む人や65歳前に退職を希望する人はとくに注意が必要です。繰り上げ返済などを視野に入れて、住宅ローンを払っていくことをおすすめします

しかし、無理してローンを払うことで、貯蓄を疎かにすることもハイリスクと言えます。家計の見直しや節約と合わせて、無理のない範囲でおこないましょう。

健康に気をつける

健康に気をつけることで、医療費や介護費の出費を抑えられる。

老後破産を防ぐため、そして何より、快適な老後を送るために健康でいることが大切です。運動や食事などの生活習慣に気をつけ、ストレスを溜めないように無理のない生活を送りましょう

長く健康でいることが医療費や介護費を抑え、老後破産のリスクを引き下げます。また健康寿命を伸ばすことで「働く」という選択肢も増やすことができます。

資産運用を活用する

老後破産防止には、資産運用をおこなって資産を増やすことも有効です。ただし、貯蓄するためのお金を資産活用に回すのではなく、資産運用のための資金を準備しましょう。

資産運用を始める人は、積立NISAやiDeCoなどリスクの低いものからがおすすめ。資産運用に回せる額の多い人や、投資についてしっかりと知識のある人は、リスクがあってもリターンを見込んで運用するのも良いでしょう。

困ったときの相談先を確認しておく

いざというときのために、お金について相談できる場所を確認しておけば慌てずに対処ができます。この項目では、誰でも相談できる5つのサービスを紹介します。

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、自治体が全国に5000カ所以上設置している、高齢者の暮らしをサポートするための機関です。住まいや医療、介護、生活支援などのサービスを包括して提供しています。

病気になったときや、介護による費用で生活が苦しくなった際に相談するのがおすすめです。

消費生活センター

消費生活センターは多重債務の相談も受け付けている

商品・サービスなどに関する、消費生活全般の問い合わせや相談ができる消費生活センター。

老後破産とは関連性がないように見えますが、消費生活センターは多重債務などの相談窓口にもなっています。借金の問題を抱えている人は、相談してみると良いでしょう

また一般の相談員だけでなく、弁護士や司法書士に相談することもできます。

弁護士

借金に関する相談であれば、弁護士に相談するのもおすすめです。

借金の返済が難しい場合に、借金の支払い義務を免除してもらう方法を提案してくれます。具体的には、任意整理、個人再生、過払金の返還請求などがあり、相談者にあった方法を教えてくれます。

プロが法律に基づいた方法で解決策を考えてくれるため、不安も軽減するでしょう。

ファイナンシャルプランナー

資金計画などはファイナンシャルプランナーに相談

老後破産にならないように、早めに対応しておくのであれば、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。

ファイナンシャルプランナーは住まい・教育・老後など、理想のライフプランに合わせて、資金計画やアドバイスをおこなってくれます

現役時代の収支から、老後の収入や支出を予想するキャッシュフロー表を作成、家計の問題点や解決法などを示してくれます。さらに、老後に受け取れるお金を増やしたいということであれば、資産の運用方法なども相談できます

自立相談支援窓口

各都道府県や市区町村に生活困窮者の自立を支援する「自立相談窓口」が設置されています。

専門の相談員が、家計の立て直しのため、各機関と連携しながら解決策を提案してくれます。

既に老後破産に向かっているとき

老後破産に向かっているときは自宅の売却なども視野に入れ、最悪の場合生活保護も考える

老後破産に向かっている場合、どうするべきなのでしょうか。生活が困窮したときに、視野に入れるべき手段に関して詳しく解説していきます。

自宅の売却やリバースモーゲージも視野に

老後破産を迎えた場合、最終的に生活保護を受給することになります。しかし、自宅を所持していたり、貯蓄があると生活保護は認められません。

そのため、自宅の売却やリバースモーゲージを済ませておく必要があります。

まずは自宅を売却し、その資金で生活します。資金が尽き、生活が成り立たなくなったら、改めて生活保護を申請しましょう。

リバースモーゲージとは?

自宅を担保にお金を借入れてそのまま住み続け、借入人が死亡したときに相続人がその家を売却し、返済する仕組みです。

リバースモーゲージという言葉をはじめて聞く人も多いのではないでしょうか。

リバースモーゲージとは、自宅を担保にお金を借入れてそのまま住み続け、借入人が死亡したときに相続人がその家を売却し、返済する仕組みです。

金融機関が取り扱うリバースモーゲージでは、借入人が生存している間、毎月利息のみの返済をします。毎月の支出を減らすことができるため、その分負担も少なくなるというメリットがあります。

最終手段として生活保護も検討すべき

生活に困窮し、老後破産したときは生活保護を受給するのも選択肢のひとつです。

生活保護はネガティブなイメージから、どうしてもためらってしまう人が多いですが、立派な国の制度です。さらに、国民として健康で文化的な最低限の生活を送る権利があります。

お金を理由に生活が続けられない場合は、迷わずに申請しましょう。

老後破産しないために早めの行動を

老後破産の原因や、老後破産になりやすい人の特徴について解説しました。

将来的に十分な年金を受け取れない可能性のある現役世代は、誰でも老後破産に陥るリスクがあります。

定年退職後に困ることがないよう、今できることから始めてみましょう。

老後破産に関するよくある質問

老後破産とはどのような状態を指しますか?

老後破産は、老後に年金や貯蓄だけでは生活資金が足らず、破産してしまうことを指します。老後破産をしてしまうと、病院にも行けず、介護施設への入居も困難です。万が一破産してしまったら、親類の世話になるか、生活保護を受給する必要があります。

老後資金はいくらあれば安心できますか?

世帯収入が公的年金だけの場合、不足分を貯蓄などで補う必要があります。仮に、毎月5万円を30年間貯蓄などから補った場合、合計で1800万円が必要です。また自営業などで国民年金の場合は、さらに上乗せが必要なので資金計画は早めにおこないましょう。

どんな人が老後破産に陥りますか?

「貯金や老後に使える貯蓄がない」「自分の資産や家計状況を把握していない」「大きな病気をしてしまう」「熟年離婚をしてしまう」「国や制度に頼ることを恥ずかしいと感じる」などが挙げられます。

特に、高齢になればなるほど病気のリスクが高まり、大きな怪我や病気になってしまった場合、多額の医療費が必要です。想定外の大きな怪我や病気にならないために、日頃から健康管理をすることが大切です。

地域から老人ホーム・介護施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

article-image

【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト