神奈川県では、生活支援ロボットの実証実験の企画を全国から募集し、それを支援する「ロボット実証実験支援事業」という取り組みをおこなっています。
全国から集まった企画のうち、ロボットの導入や社会実装を進めているSenxeed Robotics株式会社が企画した、中国のUBTECH社のロボット車椅子「PathFynder」の実証実験をおこなうことが決定。2022年12月にその実証実験を実施しました。
今回おこなわれた、ロボット車椅子「PathFynder」の実証実験の概要は以下のとおりです。
この実証実験は、神奈川県にある介護付き有料老人ホームで実施。ジョイスティックを使った手動運転モードによる手動運転と、指定された目的地に移動できる自動運転モードによる自動運転をおこないました。
「PathFynder」は、自動運転や運転アシスト機能を持つロボット車椅子です。自動運転機能を使えば、スマートフォンの操作によって指定された目的地に移動できます。
また、障害物を検知するなどの安全運転サポート機能も搭載されているため、利用者自身でも安全な運転が可能だとしています。
今回の実証実験で実際に運転した利用者からは「手動運転モードのジョイスティックが操作しやすくなっている。右半身にマヒがあるが、指先だけでジョイスティックを操作し運転できた。障害物検知モードもあるから、ぶつかる心配もない」と好評だったそうです。
また、実証実験に立ち会った介護職員は「今までだったら職員が後ろから車椅子を押して散歩していた。しかし、PathFynderなら自動運動モードがあるため、利用者の顔を見ながら外で散歩できるようになるかもしれない」と話しました。
「PathFynder」は、認知機能が正常なものの、通常の車椅子を動かす筋力がないような利用者にとって特に役立つものになるのではないでしょうか。今後実証実験を重ねて実際に介護施設で運用できるようになれば、介護職員の負担も軽減されそうですね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。