年齢を重ねると、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなる傾向があることがわかっています。
そのため、夜間の睡眠の質が落ちて日中に眠くなることもあります。
それを昼寝をすることで眠気を解消している人もいるかもしれませんが、長時間の場合はアルツハイマー型認知症の発症リスクが上がることがアメリカの研究チームによって明らかになりました。
それによると1日1時間以上の昼寝をする人は、そうでない人と比べて1.4倍もアルツハイマー型認知症リスクが高かったそうです。
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ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究チームが、高齢者の長時間の昼寝がアルツハイマー型認知症の発症リスクと関係していることを発表しました。
これまで、アルツハイマー型認知症の人が昼寝を長時間する傾向があることは知られていましたが、発症リスクとの関連ははっきりしていなかったそう。そこで、研究チームは長期的に高齢者の昼寝の状況を調べることで、2つの関連を明らかにしました。
この研究では、高齢者約1200人を14年間にわたって追跡調査。睡眠状態や認知機能、活動パターンなどを分析しました。
その結果、対象者のうち24%が調査期間中にアルツハイマー型認知症を発症。1日の昼寝時間が1時間以上の人は、1時間以内の人の1.4倍も発症リスクが高かったそうです。
加えて、昼寝の頻度が増えるごとにアルツハイマー型認知症の発症リスクが上昇していることもわかりました。
昼寝が習慣になっている高齢者は多いですが、1時間以上も寝ていたり昼寝の頻度が多い場合は要注意。アルツハイマー型認知症の前兆の可能性があるということが、今回の研究でわかりました。
一方で、20~30分の昼寝はアルツハイマー型認知症を発症しにくくなるという研究も。日中に長時間寝てしまうと夜の睡眠に影響が出てしまうこともあるので、昼寝は短時間で済ませるようにするのが良いのかもしれません。
上手に昼寝をして、脳の健康を維持していけると良いですね。
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