今月13日から、高齢ドライバーの免許更新が変更されています。
これまでも高齢ドライバーは、認知機能検査を受ける必要がありましたが、一部の違反歴がある場合は「運転技能検査」を受けなければならなくなりました。
そこで埼玉県警は、運転技能検査の実証実験を実施。その結果、試験を受けた高齢ドライバーの2割が不合格となったことがわかりました。
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埼玉県警は、改正道路交通法の施行を前に運転技能検査の実証実験をおこないました。
この実証実験は、鴻巣市にある運転免許センターで実施されたもの。試験を受けた高齢ドライバー77人のうち、約20%にあたる16人が不合格となったそうです。
今月13日から始まった運転技能検査は、過去3年間に違反歴のある75歳以上のドライバーが対象。前方不注意や通行区分違反などの11種のうち1つでも違反をしていると、検査を受ける必要があります。
この検査の目的は、ドライバーの身体機能の低下のチェック。右左折や一時停止、段差乗り上げなどの項目を試験官の指示通りにおこなえるかを確認します。
もし、この検査に合格しなかった場合は、免許の更新ができません。ただ、更新期限までであれば何度でも受験できるようになっています。
埼玉県では、高齢化による試験対象者の増加や再受験者による業務量の増加に備えて、高齢者講習専用施設を新設予定。高齢ドライバーがすべて受講する高齢者講習や運転技能検査を同施設で受けられるそうです。
こうした高齢者専用の講習施設は全国初。埼玉県の講習の待ち日数は平均67日で全国平均の73日よりも少ないものの高齢ドライバーの負担を軽減するために、2024年度にさいたま市岩槻区に建設される予定です。
改正道路交通法の施行によって、高齢ドライバーの更新の流れが変わりました。
違反のない75歳以上のドライバーについては大きな流れの変更はありませんが、3年以内に違反があると運転技能検査が増えるので、以前よりも更新に時間がかかる可能性があります。
加えて、この検査は不合格でも何度でも受験可能。そのため、再受験するドライバーが増えると考えられるため、さらに予約が取りにくくなることも想定されます。
各警察でも対策をとっているものの更新期限に間に合わなくなくこともあり得るので、早めの更新予約をした方が良さそうですね。
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