デイサービスを利用できる時間|種類ごとの時間の違いや1日の過ごし方

デイサービスを利用できる時間|種類ごとの時間の違いや1日の過ごし方

更新日 2024/04/09

デイサービスを利用したいけれど「どのくらいの時間利用できるの?」「短時間利用や延長はできるの?」といった疑問をお持ちの方も多いはずです。

デイサービスは、“デイ”と名前がついている通り日中に利用できる介護サービスで、利用できる時間は「9時~17時」となっているのが一般的です。しかし、デイサービス事業所の種類やサービス形態によっても異なるので、利用しようとしている施設の利用時間について事前に確認しておくことが必要です。

この記事では、デイサービスの利用時間や1日のスケジュールを紹介していきます。

デイサービスの時間は一般的に9時~17時

通常のデイサービスの利用時間は9時~17時の間になるのが一般的

デイサービスは、日常生活を自宅で送りながら日帰りで施設へ通い、入浴や食事、機能訓練などのサービスを受けることができる、介護保険適用の通所介護サービスです。

サービスの提供時間は施設によって異なりますが、一般的に9時~17時の時間で設定をしている場合が多いです。ただし、午前・午後に時間を分けて短時間のサービスを提供している施設もあります。

提供時間が長い施設は幅広いサービスを提供していることが多く、短時間の施設は機能訓練や運動など目的に特化したサービスを提供している場合もあります。時間やサービス内容が希望に合う施設を選ぶと良いでしょう。

送迎時間はサービス提供時間に含まれない

サービスの提供時間は、施設でサービスを受ける時間であるため、自宅と施設の送迎にかかる時間は含まれないのが一般的です。また、以下の場合もサービス提供時間には含まれません。

  • 理美容サービスを利用した場合
  • 緊急時、医療機関の受診をする場合
  • 利用時間の途中で併設の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の居室に戻った場合(居室に戻った時点でその日の利用は終了となるため)
  • 家族の迎えを待つ場合

利用時間を決めることができる

サービス提供時間内であれば、個々の希望に合わせて利用時間を決めることもできます。

例えば、以下のような事情がある場合は、個別に時間を決めて利用することが可能です。

  • 大勢の方と長時間過ごすことが難しい
  • 短時間の利用から始め、徐々に利用時間を増やしたい

また、次のように目的に応じた時間だけ利用する方もいます。

  • 介護者が不在の時間帯のみ、デイサービスを利用したい
  • 入浴や運動のみなど、目的が限定的で長時間利用する必要がない

利用時間に希望がある場合は、あらかじめケアマネージャーに相談しましょう。

時間帯別のデイサービス

日中利用や半日利用、延長利用など、さまざまな時間帯のニーズに対応するデイサービスを解説します。

半日のデイサービス

半日のデイサービスは利用時間が3~5時間程度になるため、短時間の利用でリフレッシュしたい方や、目的のサービスを受けるために通いたい方に向いています。

午前中は自宅でゆっくり過ごし、午後はデイサービスで活動するなどメリハリのある一日を過ごすこともできるでしょう。

半日型デイサービスのひとつに、次に挙げる「リハビリ特化型デイサービス」があります。サービスをリハビリに特化しているため、基本的には半日利用となる施設です。

リハビリ特化型デイサービス

リハビリ特化型デイサービスの利用時間は午前か午後の短時間利用となるのが一般的

日常生活を送るために必要な身体機能を維持・改善したい、という方のニーズに対応するのが、リハビリ特化型デイサービスです。機能訓練などを集中的におこなうため、午前か午後の短時間利用となり、入浴や食事の提供がない場合が多いです。

リハビリ特化型デイサービスは、専用マシンなどの設備も充実しています。理学療法士や作業療法士などの資格をもつ機能訓練指導員が訓練のサポートをおこない、個別にリハビリプログラムを作成してくれる施設もあります。

日中のデイサービス

日中型のデイサービスの利用時間は5~8時間が一般的

日中型デイサービスは、通常5~8時間ほどの利用となります。食事や入浴をはじめ、レクリエーションやリハビリなど幅広いサービスを提供しているのが特徴です。

基本的には送迎があり、サービスは施設に到着する9時~10時頃から始まるのが一般的です。到着後は血圧や脈拍、体温計測などの体調確認をおこない、普段と変わりなければ午前中に入浴します。

昼食は利用者の状態に配慮した食事が提供され、午後は休憩を挟みながら体操やレクリエーションが実施されます。

利用時間を延長して夜間利用ができるデイサービス

利用時間を延長して、夜間まで利用できるデイサービスもあります。仕事が長引いて帰宅が遅くなってしまう方などにおすすめです。

ただし、サービスを延長するにあたって、人員体制が整っているなど一定の基準を満たしている施設でなければ夜間利用ができません。延長利用の可能性がある場合は、事前に施設へ確認しておきましょう。

利用時間を延長してお泊りができるデイサービス

日中利用している施設にそのまま宿泊できるサービスを「お泊まりデイサービス」といいます。介護者が急用で夜間自宅に戻れない場合などにおすすめです。

ただし、介護保険適用外のサービスとなるため、費用は全額自費で支払う必要があることに注意しましょう。費用は施設によって異なるため、お泊まりサービスを利用する可能性がある場合はあらかじめ確認しておくと安心です。

デイサービスの1日の流れ

次に、日中のデイサービスのスケジュールをみていきましょう。ここでは一般的な流れを紹介します。

デイサービスの1日の流れ

自宅にお迎え・お見送り

基本的には送迎付きなので、デイサービスの時間に合わせて自宅に送迎車が到着します。車椅子の方でも乗車が可能です。利用者の家族が送迎しても良いですが、利用者のみでの通所は安全面を考慮し控えましょう。

レクリエーション

クイズやゲーム、手芸、工作などの活動を楽しむ時間です。身体を動かせるよう散歩に出かけたり、囲碁や麻雀などの趣味活動をおこなうこともあります。

レクリエーションの時間は利用者同士の交流を深められるように工夫されていますが、全体でおこなう活動への参加は希望を尊重しているため、個々に自由な時間を過ごすこともできます。

機能訓練

デイサービスの1日の流れの中では機能訓練がおこなわれる

「スムーズに歩けるようになりたい」「身の回りのことをひとりでできるようになりたい」といった利用者の目標にも寄り添いながら、日常動作の維持・改善のための機能訓練をおこないます。

具体的には、身体機能の改善に役立つストレッチや歩行訓練などを実施するほか、嚥下・口腔機能訓練や認知症予防訓練なども利用者の状態に合わせておこないます。

昼食・おやつ

デイサービスの1日の流れの中では食事ができる

昼食やおやつの時間には、栄養バランスやカロリーに配慮した食事が提供され、ほかの利用者とコミュニケーションをとりながら楽しく食事をすることができます。

介助が必要な方はスタッフが個別に対応します。基本的に食べやすく安全な形状になっていますが、個々の状態に合ったメニューに調整してくれる施設もあります。

体操

利用者個々の意欲やペースに合わせて、集団体操や個別体操をおこないます。機能訓練指導員がサポートしながら実施するため、怪我や疾病がある方でも安心です。

集団体操はレクリエーションの一環として実施することも多く、椅子に座ったままでもできる内容です。個別体操では、機能訓練指導員が個々の状態に合わせたメニューを考えて実施します。

デイサービスの時間に関するよくある質問

デイサービスの時間はどれくらいですか?

サービス提供時間は9時〜17時前後が一般的で、昼食を挟みながらレクリエーションや機能訓練などの活動をおこないます。なお、午前・午後の2部制で短時間のサービスを提供している施設もあります。

デイサービスは短時間の利用ができますか?

サービスの提供時間中であれば、個々に希望の利用時間を設定することもできます。ただし、基本的にはケアプランに基づいた利用となるため、ケアマネージャーと相談の上利用時間を決定しましょう。

デイサービスの利用時間を延長することはできますか?

人員や設備など一定の基準を満たしており、延長加算が適用される施設であれば、利用時間の延長が可能です。利用時間延長の可能性がある場合は、事前に施設へ確認しておくと安心です。

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