古来から薬として活用されていたカカオ。現代でもカカオがたくさん含まれたハイカカオチョコレートは、さまざまな健康効果があることで知られています。
そんなカカオの健康効果がまたひとつ明らかになりました。それは、寿命を延ばす効果。山梨学院短期大学、東京工科大学、株式会社明治の共同研究によって、カカオに含まれる成分が生命維持にとって重要な酵素の働きを活性化させること、さらには運動機能低下の予防効果があることがわかったそうです。
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山梨学院短期大学、東京工科大学、株式会社明治の共同研究グループは、カカオが寿命の延伸や運動機能低下の予防効果がある可能性を発見しました。
これまで老化や肥満防止に関係する要素として「サーチュイン」という酵素が知られていました。研究グループは、これまでの穀物の外皮がこの酵素を活性化させるという発見をしていたため、伝統的に健康長寿に効果があるとされているカカオに注目して実験を開始したそうです。
その結果、カカオの種子に含まれる「脂肪酸トリプタミド」という成分が長寿に効果があることが判明。この成分が含まれたエサをショウジョウバエに食べさせたところ、通常のエサを食べたハエよりも平均寿命が4日(14%)増加することがわかりました。
この日数を人間に当てはめると、現在の日本人男性の平均寿命である81.6歳が93歳に延びたことになるそう。さらに、通常のエサを食べたハエよりも運動能力の低下を防ぐ効果もあったとのことです。
これによって、カカオを継続的に食べることで健康長寿の延伸につながる可能性があることがわかりました。
カカオには「カカオポリフェノール」という健康成分が含まれていることが知られています。
この成分には、血圧低下、動脈硬化予防、老化防止などのさまざまな効果が。もしかしたら、健康に気を使って定期的にチョコレートを食べるようにしている人もいるかもしれません。
ただ、チョコレートはご存知の通りカロリーの高い食べ物。食べ過ぎには注意が必要です。
とある研究では、カカオの含有率が70%以上のハイカカオチョコレートを1日25g(板チョコ約半分)、4週間食べることで健康効果が得られたそうなので、そのくらいの量を目安にすると良いのかもしれませんね。
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