糖尿病などの生活習慣病には運動が良いと言われています。運動をするとどのくらい効果があるのか、米国の研究結果から見てみましょう。
糖尿病には1型と2型の2種類があり、多くが2型糖尿病だと言われています。原因は運動不足や食べ過ぎといった、生活習慣が大きく影響しています。
ハーバード公衆衛生大学院による、24~78歳までの男女20万人を対象にした調査を解析した2型糖尿病についての研究では、計画的に体重を減らすことは、方法に関係なく肥満の人にとって良い影響がある可能性があることが明らかになりました。
特に、肥満があり4.5㎏以上の減量に成功した人は、体重を減らさなかった人と比べてその後の体重増加や糖尿病のリスクが少なかったそうです。
研究グループは減量に成功した方法を分類して調べたところ、長期的な体重管理には運動の習慣化が効果的だという結果に。運動に取り組んだ肥満の人は4年間で体重が平均4.2%減り、24年先の糖尿病リスクが21%減少しました。過体重の人や痩せている人も減量の効果が見られました。
一方で、食事制限や健康食品の利用などの減量法では、 運動ほど大きな効果が得られなかったそうです。
逆に痩せている人が運動により体重を減らすと糖尿病のリスクが9%上昇するといった研究結果も出ています。
これについてハーバード公衆衛生大学院で栄養疫学を研究するチーソン氏は、「減量は、過体重や肥満の人には有益であると考えられますが痩せている人では同じような利益が得られない可能性があります。痩せている人が減量をするとかえって体重増加や糖尿病のリスクを高めてしまう可能性があります」と話しました。
自分の現状に合わせた取り組みが必要ということですね。
今回の研究結果からソン氏は「体重の長期的な変化と2型糖尿病の発生リスクは十分に解明できていません。しかし肥満がある人が運動などによって体重管理をすることで肥満や肥満に関連する疾患を予防したり、改善する効果的な戦略になるでしょう」と運動の効果を評価しています。
普段運動に時間が割けない人も、秋が深まった今の時期に軽い運動から始めてみてはいかがでしょうか?
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