アメリカ心臓協会によると、心筋梗塞などの心血管疾患は世界全体の死亡原因のトップに挙げられるそうです。日本でも、心血管疾患はがんに次いで死亡原因の第2位に挙げられているほど。心筋梗塞は死亡率が高く、ひとたび発症すれば約40%の人が命を落とすと言われています。
どうすれば、危険な心血管疾患を予防できるのでしょうか?
最新の研究で、自宅からスーパーや病院、学校に歩いて行けるような、「歩きやすい地域」に住むだけで心血管疾患のリスクが低下することが明らかになりました。
Contents
全米を対象におこなった研究で、約7万ある国勢調査の区画を、自宅からスーパーなどの必要な施設に歩いてアクセスできるかという「歩きやすさ」を基準に4段階に分類。その結果をアメリカの疾病対策センターにある心疾患や肥満、高血圧に罹患している人の割合を照らし合わせました。
すると、最も歩きにくい地域では7%だった心血管疾患に罹患している人の割合が、最も歩きやすい地域では5.4%と減少していたことが判明。また、心血管疾患のリスクとなる肥満や高血圧に罹患している人の割合も、最も歩きにくい地域では36%だったのに対し、最も歩きやすい地域では30%と減少していたことが明らかになりました。
論文の筆頭著者であるイッサム・モタレク氏は、「歩きやすい地域に住む人のほうが、積極的に歩く生活を送るようになり、それが健康につながっている」と説明しました。
車を使わず、歩いて必要な施設にアクセスできるという「歩きやすさ」は、心血管疾患のリスクと相関関係にあるというデータが、別の研究でも示されました。
この研究はテキサス州のヒューストンでおこなわれ、ヒューストンの各地域の歩きやすさを4段階に分類。それと、地元の成人である約90万人の健康記録を照らし合わせて分析しました。
すると、歩きやすい地域に住む心血管疾患の既往歴がない人は、歩きにくい地域に住む人に比べて心血管疾患になるリスクが2倍ほど低くなったことが明らかになりました。
毎日の運動習慣は、未来の健康につながっています。適度にウォーキングを取り入れて、健康な毎日を過ごしましょう。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。