新たな研究で、夜間に温泉に入ると高血圧の発症を抑制できる可能性が示されました。
この研究は九州大学の堀内孝彦教授らが中心となっておこなわれました。研究結果は、イギリスの科学雑誌「Scentific Reports」に掲載されています。
この研究の概要は以下のとおりです。
研究の結果、夜間に温泉をよく利用している人は、高血圧を罹患している人が少ない傾向にあることが明らかになったのです。
なぜ夜間に温泉を利用すると、高血圧を抑制できるのでしょうか?
研究グループによると、夜間に温泉に入ることで睡眠の質の改善につながり、それが高齢者の高血圧発症を予防している可能性があるそうです。
一方で、不整脈や脂質異常症、糖尿病の既往歴がある人は高血圧になりやすい傾向にあることも明らかになりました。
今後、研究グループはより詳細な研究を実施したいとしています。
温泉は高血圧予防以外にも、さまざまな効果があることが知られています。
温泉に入ると体があたたまり、血液の循環が良くなります。すると、筋肉疲労が回復したり、湿疹などの皮膚疾患が改善したりといった効果が期待できます。老廃物が洗い流され、組織がリフレッシュするのです。
また温泉の水圧が筋肉をマッサージし、むくみの改善にも期待できるそうです。
加えて、温泉には精神をリラックスさせる作用もあります。日々のストレスが溜まってよく眠れない人は、温泉に入ると良いかもしれません。
高齢者にも好きな人が多い温泉ですが、急に熱いお湯に入ったり寒い外に出たりすると、血圧が乱高下し危険です。徐々に体を慣らしながら温泉に入るようにしましょう。
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