「ジャガイモは糖質が多いし、糖尿病のリスクになりやすい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし新たな研究で、ジャガイモは適量であればそれほど糖尿病リスクが上がらないことが判明しました。
この研究はオーストラリアのエディスコーワン大学によっておこなわれました。また、研究結果はアメリカ糖尿病学会が発行している「Diabetes Care」という医学誌に掲載されています。
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デンマークでは、5万4793人を対象とした食事と健康に関する大規模調査がおこなわれています。平均して16年の追跡期間のうち、7695人が2型糖尿病と判定されました。
研究グループは、その大規模調査の結果を解析。その結果、ジャガイモを最も多く食べたグループと最も少ないグループを比較したところ、糖尿病の発症率にそれほど差異がないことが明らかになりました。ジャガイモを最も食べたグループでも、糖尿病の発症リスクは10%も変わらなかったのです。
この結果を受けて、エディスコーワン大学栄養・健康イノベーション研究所のニコラ・ボンドノ氏は「ジャガイモを多く食べていても糖尿病の発症リスクはほとんど上がらないことが分かった。ただし、糖尿病の発症リスクを下げる働きも見つからなかった」と分析しています。
またボンドノ氏は、ジャガイモの調理方法も重要だと指摘しています。具体的には、フライドポテトやマッシュポテトのように、ジャガイモをバターや油などを使って調理すると、糖尿病リスクが上昇する可能性があるそうです。
さらにボンドノ氏は、普段食べている白米やパン、パスタなどの精製された穀物をジャガイモに置き換えることで、良質な炭水化物とともに食物繊維やビタミンなどジャガイモに含まれる栄養素を摂取でき、食事の質が向上するとしています。
ジャガイモには血糖値の上昇を抑える食物繊維が含まれており、白米やパンなどに比べると血糖値の上昇が穏やかになると言われています。
さらにジャガイモの可食部には、抗酸化作用のあるビタミンCや糖質や脂質の代謝を促すビタミンB2、塩分の排出を助け高血圧予防になるカリウムなど健康に不可欠な栄養素が豊富に含まれているのです。
もちろんジャガイモだけでなく、ほかの野菜もバランス良く食べていきたいですね。
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