厚生労働省が企業に対し、定年制度の実態に関する調査をおこないました。その結果、過去最高となる24.5%の企業が「65歳かそれ以上を定年に設定している」と回答したことが明らかになったのです。
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2022年12月現在、定年は60歳以上であれば何歳でも良いことになっています。
しかし、高年齢者雇用安定法により定年を65歳未満に定めている企業は、65歳までの人の雇用機会を確保するための措置を取らなければなりません。
具体的には、企業は以下のうちいずれかの措置を講じる義務があります。
さらに国は、2021年4月1日から70歳までの定年引き上げを努力目標とするように企業側に要請しています。
厚生労働省は企業に対して定年制度の実態に関する調査を実施し、3757社から回答を得ました。
その結果、今年1月時点で一律の定年制を設けている企業のうち、21.1%の企業が「定年を65歳までにしている」と回答したことが明らかになったのです。さらに3.5%の企業は、定年を66歳以上に設定していることも判明しました。
定年を65歳かそれ以上に設定している企業を合わせると24.5%。これは過去最高の水準です。
厚生労働省が2018年におこなった調査で、20歳以上の男女に対し「いつまで働きたいか」と尋ねたところ、「65歳まで働きたい」という回答が約25%で最多に。次に多かったのが「70歳まで働きたい」という回答でした。一方、「働くのは60歳までにしたい」と回答した人は約15%にとどまりました。
また希望する老後の働き方を尋ねると、半分以上の人が「時間や日数を減らして働きたい」と回答したことも明らかになりました。
以上の回答結果から、ある程度高齢になっても、時間や日数などを減らしながら働いていきたい人が多いと考えられるでしょう。
厚生労働省は「これまでどおり働きたい高齢者にとって、定年の延長は意義がある」としています。
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